eラーニングを活用した 盲ろう担当教員研修

eラーニングを活用した
盲ろう担当教員研修
新井千賀子 企画部
中澤恵江 教育支援研究部
盲ろう教育研修のニーズ
• 稀少性
– 全国の盲ろう養護学校に在籍している盲ろう児童
・生徒数 338名
• 盲ろう教育経験のある教師数が少ない
– 経験年数0〜1年が担当者333名中244名(73%)
• 研修の機会の不足
– コミュニケーションに関する研修経験のない担当
教員数 339名中252名(75%)
eラーニングとして行う意義
• 全国に担当者が散在
• 現職のまま研修する必要性
– 盲ろう教育者の育成機関がないので対象となる児
童・生徒が存在して初めて研修の必要性が生じる
• 専門家のスーパバイズの下で実践を行いなが
ら研修を行う必要性
– 事例数が少なく周囲にスーパーバイズできる指導
者がいない
• 盲ろう児担当教員同士の学び合いの機会
• 研修コストの軽減
• 情報収集の機会の拡大
研修のながれ
1. 事前学習
(10月) eラーニング
2. 宿泊研修
(11月中旬ごろ2泊3日)演習型研修
3. フォローアップ
(12月、2月)メール/ML/eラーニング
事前学習の内容
• 視覚・聴覚に関する基礎的な知識につ
いての学習 eラーニングと資料収集
• 担当している児童のコミュニケーショ
ンの方法、状況についての整理
• 盲ろう児と関わる時の原則に照らした
教員の係わりの自己チェックリスト
• 係わり場面のビデオ資料
事前学習の教材
・「視覚と聴覚の両方に障害のある子ど
もに役立たせるための情報ポートフォ
リオ」を土台に用意する
・保護者の利用を考えて作成したもの
を教師用に修正する
宿泊研修
• 盲ろうが、コミュニケーション、情報摂取、移動
、心理にもたらすインパクトを共感的に理解する
ための疑似体験
• 講義(基礎情報)
• 各自の事例に即した疑似体験
• 各自の事例をベースにしたゼミ形式講義
• 一つの教科あるいは特別活動のプログラムの計画
研 修 ー これまでの蓄積
• 研究所、重度・重複障害教育短期研修「障害を理解するた
めの疑似体験ー弱視、難聴、盲ろう」を過去6年実施
演習および講義資料の蓄積
• 事例の実態に応じた、安価な疑似体験キットの作成と地元
での他の教師や保護者への実施を支える教材
厚生労働科学研究「言語的コミュニケーションが困難 な重度障害児・者の自
己決定・自己管理を支える技法の 研究とマニュアルの開発」で作成済み
• 言語聴覚士の養成課程ー視覚聴覚二重障害での講義資料
フォローアップ
• 事例検討を行った結果について教育計
画を実践
• その結果をフォローアップ
• ディスカッション ML利用?
パイロット研究の協力者
• 研究所へ問い合わせのあったはじめて
盲ろう児童生徒を担当する教員
• 全国盲ろう教育研究会で出会う、はじ
めて盲ろう児童生徒を担当する教員
• コンピュータの環境、操作経験
• 3〜5名で実施
初心者研修のために
作成が必要なビデオ教材
• 盲ろうの子どもと関わるときの基本的
な配慮を整理したもの
• 視覚障害の基礎
• 聴覚障害の基礎