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書評
産める国フランスの子育て事情
~出生率はなぜ高いのか~
はじめに
 なぜ、この本の書評を書こうかと思ったかとい
うと、少子化というのはもちろん現在日本の重
要な問題であるからということと、同じ先進国
のはずのフランスで出生率が2.00に近い数
字をだし続けているということに興味を持った
からです。
著者の本を書くに至ったきっかけ
 出生率が1,30レベルで低迷する日本とは、子
供を育てやすい環境と言えるのだろうか?
 著者自身も子供を持つ年齢にさしかかったと
きに感じた『閉塞感』
 実はフランスは国の子育てに関する政策も、
社会保障の先進国スウェーデンなどと比べる
と理想的とは言えない。
序章~第1章
 フランスは18世紀の後半から他の先進国に
先駆けて出生率の降下を始めた過去がある。
他の先進国と比べだいたい一世紀早い減少。
そのため人口不足による国力の低下がさけば
れ始める。
 移民のイメージが強いフランス、出生率の高さ
もそのため?
←人口の割合的にさほど全体に与える影響
は少ない
 そもそも移民の人口比率も他のヨーロッパ諸
国と比べ高いわけではない。←ドイツやス
ウェーデンより低く、イギリスと同じくらいであ
る。
 母親に子育てをすべて押し付けるメンタリティ
がフランスにはない。
第2章~第7章
 婚外子が増加。←結婚という枠にとらわれな
い生活、『事実婚』とも言う形態。結婚、出産の
時期や順番がどうでもよくなったため。
 子供ができても仕事を続ける母←仕事は自己
実現のため。
 男女平等も、やはり分業には理想と現実もあ
る。
 『仕事も家庭も』を実現する夫の7時帰宅。
 ヌヌと呼ばれるベビーシッターの存在
フランスでは産休を3ヶ月ほど取る家庭は多いも
のの育児休暇は日本と同様に会社の圧力などが
原因でとりにくい。そのため産後2~3週間で職場
復帰せざるを得ない。そこで、このベビーシッター
の存在が大きな役割を持っている。
第8章から第9章
 『フランス流』のジレンマ
←『仕事も家庭も』故の母親にかかる大きな負
担。男性の家事は増えているが、やはり…
育児に専念が評価されない。
まとめ
 この本を読み感じたことは確かにフランスでは
日本よりいくらかの男女平等が進み、そこが
出生率の上昇の原因となっているとも考える
ことが出来るが、読み進めていくうちにだいぶ
印象が変わってきた。
 全体的にこの本は何を読む人に伝えたいのか
が明確でないきがした。
 結局はお国柄?