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「組織・人的資源管理特論」
山形大学の再生と若手職員の
登用・育成
山形大学マネージング・プロフェッサー
研究プロジェクト戦略室教授
山崎 淳一郎
2008年8月9日
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index
工学部入試合否判定過誤から国立大学法人化、そしてSD(職員
の能力開発)の過程
Ⅰ 山形大学の概要等
Ⅱ 工学部入試判定過誤の衝撃
~それは受験生の情報公開請求から始まった~
Ⅲ 法人化に向けての若い力の胎動
~入試過誤・法人化による危機意識発現~
Ⅳ 山形大学における教職協働
~エリアキャンパスもがみと山形大学発SD~
Ⅴ 教職協働から教職・学生協働へ
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Ⅰ 山形大学の概要等
基本方針
①学生が主役となる大学創り
②教養教育の充実
ー結城プラン2008よりー
似顔絵イラスト:
地域教育文化学部4年生 小野としみ さん 作
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1.山形大学の概要
1949.5設置*6学部5研究科を擁する地方中規模総合大学
エリアキャンパス
もがみ
100km
小白川キャンパス
人文学部
地域教育文化学部
理学部
鶴岡キャンパス
農学部
飯田キャンパス 医学部
50km
米沢キャンパス
工学部
○21世紀テーマ:自然と人間の共生
○Leading concept:
地域に根ざし、世界を目指す
○経営の基本方針:
◇学生が主役となる大学創り
◇教育、特に教養教育の充実
○学生数:9,284人=学部 7,971人、
大学院 1,313人
○職員数:1,846人=教員853人、職員993人
○H20収支予算
330億円
教育研究診療等 285億円
うち授業料等収入 54億円、
附属病院収入104億円、
運営費交付金120億円
外部資金
13億円
施設整備費補助金 32億円
○科学研究費補助金 4億円(239件)
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Ⅱ 工学部入試判定過誤の衝撃
~それは受験生の情報公開請求から始まった!~
職員育成
幅広い視野と専門的な能力を
備え、使命感と情熱に溢れる
プロパー職員集団を育成する
ー結城プラン2008よりー
似顔絵イラスト:
地域教育文化学部4年生 小野としみ さん 作
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1.工学部入試過誤とは…(1/3)
~「あ、偶数じゃなくて奇数だ。」~
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平成13年5月14日、平成13年度入試の受験生からの情報公
開請求によって、平成13年度の一般入試「国語」において合否
判定過誤が判明。
大学入試センター試験の「国語(近代以降の文章)」の成績を2倍
して200点満点に換算して判定すべきところ、「国語(近代以降の
文章、古文、漢文)」の成績の合計点(素点)を判定資料としたこ
とによる過誤。
その結果、本来合格であるのに不合格とされた受験生が90名、
不合格であるのに合格となり学生となった者が93名いることが
判明。
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1.工学部入試過誤とは…(2/3)
~「あ、偶数じゃなくて奇数だ。」~
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過誤は、学習指導要領の改訂によるシステム変更を行った平成
9年度からの可能性が…
合否判定をやり直した結果、問い合わせた受験生の成績は、
〔当初判定〕不合格→〔再判定〕不合格に。
Q-1:あなたが学長ならどう動く?
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1.工学部入試過誤とは…(3/3)
~初動対応がすべての鍵となる~
①当該受験生に対して、合否判定をやり直した結果不合
格と伝える。そのほかの対応は大学として行わない。
②過誤の可能性のある平成9年度から平成12年度につい
ても、徹底的な調査を行う。
調査判明後、当該受験生の対応と同時に、マスコミ
に公表、謝罪会見をする。
③②と同様平成9~12年度の調査は行うが、平成13年度
の結果は、速やかにマスコミに公表、謝罪会見をする。
④③は行うが、その前に被害を受けた受験生及び保護者
に対し、謝罪文の送達、電話・対面による謝罪開始。
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2.第1回記者会会見(1/2)
~隠蔽はせず、すべて情報公開する方針に~
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平成13年5月18日、第1次調査の結果が判
明。
当日午後、NHK山形放送局から、本事案を本
日夜の全国ニュースで報道する旨予告。出所は
霞ヶ関(文科省)らしいことが伝わる。
いわゆる「御前会議」で、①徹底的な調査、原因
究明を行うこと、②全てを情報公開することを決
定。また、③当日、午後8時に記者会見を行うこ
と、④5月21日に文科省に事案の報告に行くこと
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を決定。
2.第1回記者会見(2/2)
~記者会見 2001.5.18~
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今後の対応策
①本来は不
合格なのに誤って合格となった者93名は改めて不合格とし
ない。
②誤って不合格とされた受
験生90名は、事情を説明・謝罪した上で、入学意思の確認
をし、入学希望者は入学を受け入れる。その際、本人の不利
益は、大学を挙げてその解消に努める。
③平成12年度以前の該当者も同様に対応する。
事実関係の説明
今後の防止策
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3.事案発覚後の初動体制(1/2)
~初動マネジメント~
全学体制
5月17日 入試判定過誤に関する特別対策委員会設置
①新入学者の身分上の取扱い②入学後の教務問題③その他諸問題の解決
5月21日 入学者選抜合否判定過誤問題対策作業本部設置
〔本部長:事務局長〕
①関係者への謝罪・連絡 ②新入学者の修学・生活問題 ③再発防止策
の連絡調整
工学部
5月16日 工学部入試判定調査委員会
①原因究明②再発防止策
5月22日 工学部「緊急特別対策本部」設置
①新入学者の身分上の取扱い②入学後の教務問題③関係者への謝罪
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3.事案発覚後の初動体制(2/2)
~初動マネジメント~
5月18日 電話問合せ窓口の設置
受験生及び保護者、関係者、国民全般からの電話応対体制
5月19日 お詫び状・合格通知書の送付
5月21日 所属教職員へのお詫び・説明
学長名義による、事案のお詫び・事実の説明、対応方針をHP、学内
掲示板で公表
5月22日 過誤問題ホームページの開設
過誤問題に対する本学の対応をリアルタイムで情報公開
緊急特別対策本部:電話による謝罪・説明開始
全国高等学校長協会における謝罪・説明
5月24日 山形県知事、教育長及び米沢市長へ謝罪・説明
以降受験生住所地の関係都道府県教育長・高校長(36都道府県)に拡大
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4.被害状況把握後の体制(1/8)
~本格化したマネジメント~
5月18日以降~ 毎日16時からと記者会見定例化(土日含)
5月25日会見 平成9~12年度の入試過誤状況調査結果公表
誤って不合格とされた受験生は、338名。平成9~13年度で428名。
今後の対応方針
1.受入の基本方針
2.受入のための手続き上の基本方針
3.補償に対する基本方針
4.入学後の修学上・生活上の配慮に対する基本方針
入試判定過誤に係る原因調査専門委員会設置
工学部を除く全学体制で過誤の原因調査・真相究明を行う
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4.被害状況把握後の体制(2/8)
~記者会見 2001.5.25①~
1.受入の基本方針
① 合格者が工学部に入学・転入学・編入学・学士入学を希
望する場合、文科省・現在所属の教育機関と協議の上、原
則として受け入れる。
② 合格者の状況はそれぞれ異なることから、緊急性・必要性
の高い順に対応し、受け入れる。
一般的には、当該合格者のうち、特に緊急性・必要性の高
い者(例:大学進学のため勉学中の者)については、迅速
な対応に努める。
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4.被害状況把握後の体制(3/8)
~記者会見 2001.5.25②~
2.受入のための手続き上の基本方針
①合格者に対する謝罪文(詫び状)の送付
当該合格者に対し、学長名文書により謝罪する。
②合格通知書の送付
謝罪文の中で合格者であることを言及しているため、原則として
合格通知書は送付しない。ただし、大学側から当該合格者に合格
通知書の要否を確認の上、請求がある場合は合格通知書を送付
する。
③受験生に対する入試情報の開示
入試過誤に伴う受験生の動揺の防止、合格者に対する迅速な
救済措置のため、平成9年度以降の工学部受験生に対して、入試
情報を工学部で開示する。
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4.被害状況把握後の体制(4/8)
~記者会見 2001.5.25③~
3.補償に対する基本方針
①入学希望者に対する経済的損失に関する補償
合格発表以降の追加費用(当時、本学に入学していればかからなかったであ
ろう費用)について、文科省と協議しながら、誠意を持って対応していきたい。
(例:受験料、入学料、授業料、移転料、家賃等)
②入学を希望しない者に対する経済的損失に関する補償
今後、個々具体のケースに応じ、文科省と協議しながら、その対応について
検討していきたい。
③「支援基金」の創設
当該合格者に対する経済的困難に対する支援を行うため、工学部教授会構
成員からの拠出金による「支援基金」を創設して合格者への見舞金、就学中の
教育面での支援(例:奨学金)を行う。
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4.被害状況把握後の体制(5/8)
~記者会見 2001.5.25④~
4.入学後の修学上・生活上の配慮に対する基本方針
【修学上の配慮】
○平成13年度前期入学者
6月末までに入学手続をし、7-8月に特別クラス編成により授業を行う。必要
に応じて、9月初旬に補講を行う。10月から後期の授業開始。
○平成13年度後期入学者
7月中旬に入学手続をし、9月下旬に入学式・ガイダンスを実施し、10月から
後期の授業開始。
○平成14年度前期入学者
2月中旬に入学手続をし、4月上旬に入学式・ガイダンスを実施
し、前期の授業開始。
【生活上の配慮】
○下宿、アパート等の斡旋や学生相談室の充実による入学者の心のケアなど
を行う。
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4.被害状況把握後の体制(6/8)
~入学に向けて~
5月25日 平成9-12年度新合格者に対し詫び状・入学意思
確認書(連絡票)送付
5月26日 合格者・家族へのお詫び行脚
教員1チーム2名編成で、お詫び・説明の訪問開始
企業等求人担当者へのお詫び状送付
学長名義による、事案のお詫び・事実の説明、対応方針をHP、学内
掲示板で公表
5月30日 所属教職員へのお詫び・説明(第2回)
6月5日 新合格者所属大学への訪問開始
6月7日 工学部を支援する全額募金開始
お詫び行脚に要する旅費や入学者の学業支援等の資金確保のため
6月14日 補償に関する調査票の送付
過誤による賠償を進める上での資料とするもの
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4.被害状況把握後の体制(7/8)
~責任の所在を明らかに~
6月20日 責任問題に係る審査に関する調査委員会設置
確認書(連絡票)送付
6月29日 前期入学式挙行
◇前期入学者63名のうち、49名の入学者・保護者が出席
◇「失われた時間は取り戻すことができないが、勉学は取り戻すことがで
きる。そのために全教職員が一丸となって支援していく」とした学長告示
◇文科省高等教育局長、県知事、米沢市長の祝電・メッセージ披露
8月1日 学長、工学部長等処分決定
8月13日 新陳述請求者8名の処分決定 関係者136名
学長・工学部長 減給6ヶ月、元工学部長 減給9ヶ月
減給3ヶ月:3名、減給2ヶ月:8名、減給1ヶ月:15名、戒告:33名
訓告:41名、厳重注意:20名、口頭注意:6名(他大学転出9名)
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4.被害状況把握後の体制(8/8)
~長かった補償への道のり~
9月27日 後期入学式挙行
◇後期入学者45名のうち、36名の入学者・保護者が出席
◇「いたずらに過ぎてしまった諸君の青春の日々を想うとき、還暦を過ぎた
私の胸は、申し訳なさにただ打ち震えるばかりであります。…今後の入
試判定過誤に関する問題に対する対応の責任者として、私は、補償問題、
入学した学生諸君に対する支援活動、今後の入試ミスの予防策などに、
山形大学の教職員が一丸となって誠心誠意努めることを、ここに固く誓
う」との学長告示
◇県知事、米沢市長の祝電・メッセージ披露
12月27日 文部科学省の賠償方針が決定
1人当たり20万円の補償金と事案に応じた損害賠償額〔総額7億3千万
円〕を措置。
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5.事務局総務課長としての心構え(1/2)
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対応を誤ると、国立大学とはいえ、大学消滅の危機に至るので
は?
山形大学では、地震等自然災害を含めた危機管理体制がなくい
かに対処するか処方箋がない!
担当する入試課長が発覚1週間で過労のためダウン。担当部署
の学務部は機能停止の状態。
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5.総務課長としての心構え(2/2)
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通常なら、総務課は広報担当としてマスコミ対応が主な仕事。し
かし、大学の存亡を左右する非常事態。
総務課長がこの問題処理の司令塔の役割を担い、その全責任
を自ら負う決意で判断権限を集約・一元化。
本部の事実上の指揮・監督は総務課長が担い、少数精鋭の課
長補佐・係長でのプロジェクト型で問題処理に当たる。
大学存亡の危機ではあるが、これを起点として大学が大きく変え
るチャンスに転換することができる!
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6.甘くない過誤の現場(1/2)
戦場だった工学部「緊急特別対策本部」

5月22日、工学部「緊急特別対策本部」設置。
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主な任務は、①本来合格者の身分回復、②教務問題、③合格者
とその保護者等関係者への謝罪など。
対策本部設置当初は、合格者とその保護者に対する謝罪を全て
の教員が3~4名のチームを組み、連日早朝から深夜まで電話
による謝罪の対応に追われる。
工学部対策本部では、助手が教授に、事務職員が教員に指示
をする教職協働体制。
謝罪チームリーダーと一人一人面談。保護者のとめどない怒り
にひたすら謝るしかない対応の窮状を教員が聴取。中にはノイ
ローゼ寸前の精神状態になる教授も出るなど、まさに戦場。
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7.甘くない過誤の現場(2/2)
入試過誤対策の基本
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本来合格となるべき不合格者等の入学・就学問題を最優先課題
とすること。
当該不合格者等の心のケアとともに、謝罪に当たる工学部教員
の健康管理問題も重要事項と位置づける。
大学にとっての利益情報・不利益情報の別なく全て内外にオー
プンに情報公開する。(文科省への逐一報告はやめる)
→専用HPの開設、情報発信
→毎日(土日
も)16時開始の定例会見の開催
問題処理に当たっては、一人も犠牲者が出ないように努める。→
事務局対策本部から工学部へ支援職員を派遣
結果、後の教職協働体制のきっかけとなった…
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8.マスコミとの闘い(1/2)
無法取材の横行に見るマスコミの本質

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前代未聞の不祥事として、山形大学をいわば犯
罪者扱いして、事実をねじまげ報道する記事が
横行。
警備中の事務室に不法侵入する記者や、大学
が個人情報を流していると嘘を騙って受験生・保
護者に強引に取材する記者も。
マスコミに取材による事実に基づいた報道を要
請するとともに、誤った事実関係には訂正記事
掲載を求める。
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8.マスコミとの闘い(2/2)
マスコミとのつきあい方
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訂正記事掲載を断る新聞社に対し、抗議文を作
成しこれを専用HPに掲載。これが文部科学大
臣の閣議後記者会見の質問に出されたことも。
一方で、マスコミ各社の論説委員との懇談会を
開催。大学のアクティビティへの理解を求める。
国民の代弁者を任じるマスコミには恐れることな
く、真実の報道を求めることは大学人のあるべき
姿
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Ⅲ 法人化に向けての若い力の胎動
~入試過誤・法人化による危機意識発現~
職員育成
幅広い視野と専門的な能力を
備え、使命感と情熱に溢れる
プロパー職員集団を育成する
ー結城プラン2008よりー
似顔絵イラスト:
地域教育文化学部4年生 小野としみ さん 作
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1.大学(国立大学)の構造改革の方針(1/3)
平成13年6月
-活力に富み国際競争力のある国公私立大学づくりの一環として-
1.国立大学の再編・統合を大胆に進める。
○各大学や分野ごとの状況を踏まえ再編・統合
・教員養成系など→規模の縮小・再編(地方移管等
も検討)
・単科大(医科大など)→他大学との統合等(同上)
・県域を越えた大学・学部間の再編・統合 など
○国立大学の数の大幅な削減を目指す
→ スクラップ・アンド・ビルドで活性化
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※文部科学省公表資料
1.大学(国立大学)の構造改革の方針(2/3)
平成13年6月
-活力に富み国際競争力のある国公私立大学づくりの一環として-
2.国立大学に民間的発想の経営手法を導入する。
○大学役員や経営組織に外部の専門家を登用
○経営責任の明確化により機動的・戦略的に大学を
運営
○能力主義・業績主義に立った新しい人事システム
を導入
○国立大学の機能の一部を分離・独立(独立採算制
を導入)
・附属学校、ビジネススクール等から対象を検討
→ 新しい「国立大学法人」に早期移行
29
※文部科学省公表資料
1.大学(国立大学)の構造改革の方針(3/3)
平成13年6月
-活力に富み国際競争力のある国公私立大学づくりの一環として-
3.大学に第三者評価による競争原理を導入する。
○専門家・民間人が参画する第三者評価システムを
導入
・「大学評価・学位授与機構」等を活用
○評価結果を学生・企業・助成団体など国民、社会に
全面公開
○評価結果に応じて資金を重点配分
○国公私を通じた競争的資金を拡充
→ 国公私「トップ30」を世界最高水準に育成
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※文部科学省公表資料
2.国立大学法人化
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
平成13年7月、「国立大学の独立行政法人化に関す
る調査研究協力者会議」の設置とともに、国立大学の
法人化の議論が活発化
山形大学でも、文科省高等教育局担当官を招いて、
オーダーメイド独法化論の理解を伸長
大学の統合問題をめぐって、国会議員、自民党県
連、山形県等への説明
◇教育学部→福島大学・宮城教育大学と統合
工学部→福島大学と統合
新潟大学との統合 などの噂
◇
◇農学部→
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3.若手職員「法人化改革レポート」(1/2)
山形大学リニューアル・プランー今、山形大学がとるべき行
動ー
平成13年11月19日
 30代前半の若手職員4名が勤務時間外に自己啓発のた


め、自主的に、法人化に向けた「山形大学の将来構想」案
の策定を目指し、10月に勉強会を組織。1ヶ月の議論を
経ての成果物がこのレポート。
「学生に魅力ある大学」、「地域に大切にされる大学」、「北
東アジア地域との連携を重視する国際大学」など、将来を
見据えた山形大学が目指すビジョンとともに、事務職員の
能力開発方策を提言。タウンミーティング、エンロールメン
ト・マーケティングや大学の営業マン的人材の育成など、
現在の山形大学改革の源流がここに。
このほか、南東北3大学の統合試案が盛り込まれ、遠山
プランを強く意識。
32
3.若手職員「法人化改革レポート」(2/2)
学長と4人衆の出会い
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

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冒頭、「山形大学が無くなるかもしれない。」そんなことを考えたことが
あっただろうか?で始まるレポート。
一般係員レベルで取りまとめた「将来構想(案)」がそのまま採択されるこ
とは全く想定していないが、希望することはただ一つ、早急にアクションを
起こしていただきたい…本学がこのたびの変革期を乗り越え、この地に
根ざして、更なる発展を進めていくために、全学的な検討の開始を切に
切望したい。
30代前半の若手職員4名のこうした熱いメッセージをこのままにしては
おけない。
総務課長(私)は、学長にこのレポートを伝え、彼らのことを話した。学長
はこのレポートに痛く感激し、彼らとの懇談が実現。
この懇談会が全てのはじまり。その後、学長は4人衆(総務課長が命名し
たことになっている。)を様々な企画立案に登用することとなっていく。
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Ⅳ 山形大学における教職協働
~エリアキャンパスもがみと山形大学発SD研修~
職員育成
幅広い視野と専門的な能力を
備え、使命感と情熱に溢れる
プロパー職員集団を育成する
ー結城プラン2008よりー
似顔絵イラスト:
地域教育文化学部4年生 小野としみ さん 作
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課外教育「もがみ地域活性化プログラム」
学生の若さと柔軟な思考力を活かした活性化事業、地域の子どもたちとの交流など、
「学生活力を活かした地域再生」
◇移動型オープンキャンパス~やってきました大学祭!
◇もがみ自然塾
◇おもしろ体験広場
◇サイエンス・フレンドシップ事業
◇もがみの小学生山形大学見学旅行
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事例1
「伝承 鮭川歌舞伎」~歴史を感じる~(鮭川村)
鮭川村に伝わる「鮭川歌舞伎」(平成18年山形県無形文化財指定)の歴史的背景を
学ぶとともに、衣装を身につけ、台詞や演技を習得する。最終日には実際に舞台に立
ち上演する。 <講師> 佐藤雄昭 鮭川歌舞伎保存会座長
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事例2
里の自然文化研究講座~冬の里山と郷土料理編~(戸
沢村)
冬の里山の自然と文化は、複雑な里の生態系のバランスのもとで成り立っている。
それらを体験し学ぶことで、里に生きる知恵と技術にふれ、そのライフスタイルの
今後の可能性を探求する。 <講師> 斎藤久一 角川里の自然環境学校代表 ほか
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事例3
山村活性化調査隊(真室川町)
過疎化が進む山村にあって、いかにすれば地域が元気になるのかを、実際の体験や
地域住民との交流を通して考える。山村の魅力や今抱えている課題、住民の願いなど
を感じ取るとともに、これからどんなことをしていけばいいのかを学生の視点で提言し
てほしい。 <講師> 佐藤忠男 小又地区公民館長 ほか
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1.エリアキャンパスもがみ
◇大学固有の教育施設を持たずに、最上地域の8市町村
(新庄市・金山町・最上町・舟形町・真室川町・大蔵
村・鮭川村・戸沢村)が持つ施設を活用し、出張大
学祭、自然塾、タウンミーティング等の種々の事業を
展開するソフト型キャンパス。
◇平成17年3月、山形大学と最上地域の8市町村と包括
的連携協定を締結、エリアキャンパスもがみの取組が
スタート。
◇平成19年2月、日本計画行政学会 第11回計画賞最
優
秀賞を受賞。
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1-2.日本計画行政学会 第11回計画賞最優秀賞受賞
この賞は,優れた計画を発掘し,これを表彰することで社会全体の計画能力の革新
的進歩に大きく寄与することを目的としたもので,新しい社会的ニーズにこたえる革新
性と将来の社会的変化に適応する先見性,他の計画策定への参考となるモデル性と
新しい計画策定の道を切り開く発展性などの視点から評価を受ける。
エリアキャンパスもがみの取組は,非常にユニークでかつ実効を伴っていること,高
等教育機関のない地域を大学のソフト型キャンパスと位置付ける先進性が評価され
た。特にややもすれば旧弊にとらわれがちな国立大学にあって,多くの障害を乗り越
え,現状を打破して,地域との連携を図っていこうとする大学の姿勢が最も大きく評価さ
れた。
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山形大学
エリアキャンパスもがみ
採択事業
○文部科学省
・平成18年度現代的教育ニーズ取組支援プログラム 地域活性化への貢献(広域型)
取組名称:エリアキャンパス未来遺産創造プロジェクト
・平成19年度社会人の学び直しニーズ対応教育推進プログラム
事業名:里山保全と中山間地域活性化を相乗的に具現化する里地里山活動プラン
ナーの実践的養成
・平成18年度地域再生人材創出拠点形成事業(科学技術振興調整費)
取組名称:『食農の匠』育成プログラム~最上地域再生プロジェクト~
・平成19年度国際教育推進プラン事業(新庄市)
○文化庁
・平成19年度「文化芸術による創造のまち支援事業」
(大学と地域との交流・連携の促進事業)
41
1-3.エリアキャンパスもがみの教育実践
<現地体験型地域共育プログラム>平成18年度~
①初年次教育「フィールドワーク共生の森もがみ」






地域貢献効果
学生は最上広域圏
に滞在し、自然や伝統文化を活かした草の根の人材育成活動を実体験し、地域住民と
の交流を行う。学生教育と地域の活性化をともに体現するのがねらい。
寄付授業
最上広域圏の各自治体・
関係団体がプログラムを作成、人的・経費的支援を行い、山形大学に提供する「寄付授
業」として実施。毎年継続して開講することにより、広域圏の大きな財産に。
履修要件
◇前期・後期あわせて2
2プログラム開講。◇一泊二日の授業を2回受講…2単位
◇活動
拠点=廃校となった小・中学校、利用頻度の低い公民館など
人文学部 地域づくり特別演習(金山町)
②専門教育「もがみ専門科目」
地域教育文化学部 教育実習(新庄市)教育実践研究・総合的学習(戸沢村)
理学部 野外巡検(新庄市)
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1-4.エリアキャンパスもがみの運営体制
特徴
①「エリアキャンパスもがみ」と
いう統一ブランドにより、一体
感を強め、継続性・発展性あ
る事業を展開
②大学から地域への一方向の
サービス提供ではなく、大学
と地域が成果と負担を共有す
る、対等な連携関係
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エリアキャンパスもがみ誕生秘話
◇エリアキャンパスもがみは、若手事務職員の企画
提案がきっかけ
◇仙道前学長が主導した中堅事務職員研修が事の
はじまり
山形大学初の新しい大学全体の取組を!
従来の(意思決定)方式でないものを!
学長裁量経費による新プロジェクトの募集で!
これが、山形大学的ブルー・オーシャン戦略のスタート!
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仙道前学長プロフィール
◇2000年4月~ 医学部長
◇2001年6~7月
責任問題に係る審査に関する調査委員会委員長
◇2001年9月~2007年8月 山形大学長
工学部入試過誤問題における職員の働きはめざ
ましい!
大学の構成員全ての力で法人化を乗りきらなけ
れば!
45
2.中堅事務職員合宿セミナー
2-1.特色
1.
2.
3.
4.
教授会→評議会→役員会or委員会→評議会→役員会という重厚な意思決
定システムではない、学内NGO、NPO的事務職員参加による新たな意思
決定システムの構築
ボトムアップに基づ
いたトップダウン:大学運営基本モデル
合宿セミナーによる議論及び教職員・市民対象の発表会を組み合わせた
若手・中堅事務職員の企画・運営・交渉・プレゼンテーション能力開発
Of the staff, by the staff, for the staff の実践
PBL型能力開発
提案されたプロジェ
クトは、大学の事業に発展する仕組み
プロジェクトリーダーは主に
企画提案した事務職員
大地(大学と地域)連携
地域との結びつき
を草の根(現場)レベルで展開
46
2-2.中堅事務職員合宿セミナーの歩み
企画力
運営力
プレゼンテーション力
戦
略
企画力 運営力 調査力
交渉力 プレゼンテーション力
大地連携(地域連携)=地元力
評価・点検
文章力
大 学 の 事 業 シ ー ズ 発 掘
企 画
事業数
17事業
3
名
」〕
」〕
15年度
16年度
」
*
第
3
回
【
社
会
貢
献
】
18
名
〔
6
班
3
名
〕
17年度
第
4
回
F
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霞
出
版
刊
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大 17
学名
-
24
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班
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書
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第
2
回
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7事業
×
6
名
報
告
書
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山
形
大
学
活
性
化
プ
ロ
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ェ
ク
ト
×
*
30
名
〔
5
班
×
報
告
書
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山
形
大
学
創
出
プ
ロ
ジ
ェ
ク
ト
第
1
回
【
大
学
改
革
】
8事業
18・19年度
47
SUCCESS:Skill building, Up to date, Challenging, Creative and Encouraging Study program for the YU Staff
2-3.合宿セミナー実現までの過程








15.2.17 仙道学長から、若手職員に検討指令
*山形大学初の取組
*学長裁量経費
による公募プロジェクトの構想づくり
15.2.20 学長の私的懇談会発足 教員数名+若手事務職員若干名
◇教育学部(当時)小田教授の発案でSD研修開始
15.3.14 学長から、「学長裁量経費によるプランの募集案」提示
*山形大学全体の発展のためのプロジェクト
*教員と
職員の真の協力による、未来に羽ばたく山形大学の樹立
15.3.20 学長へ、募集案提出。SD研修始動
15.5.29 第1回合宿セミナー研修生応募
15.6.18 研修生決定
15.6.24 合宿セミナー事前説明会開催
15.7.14-15 合宿セミナー
「いざ、出航!」
48
2-4-1.第1回合宿セミナープログラム
■テーマ:大学改革
■プログラム:
Ⅰ 山形大学:ニーズと課題
①山形大学には何が求められているのか?
②山形大学が置かれている状況分析
長所/短所/その理由・原因
③現実的な制約・問題点、改革の必要性
Ⅱ 山形大学をどのような大学にするか
Ⅲ 山形大学創出プロジェクト
Ⅳ 全体討論:プロジェクトを具体化するために


◇Ⅰ~Ⅲは班別のグループ討議・発表
◇ⅣはⅢ〔山形大学創出プロジェクト〕を
実現に導くためのコンペ合戦
15.7.25 「山形大学創出プロジェクト」
発表会(学内教職員対象)
15.9.30 報告書作成
49
2-4-2.山形大学創出プロジェクト
プロジェクトをきっかけに始まった事業
【広報の改善充実】
①利用者にやさしいホームページ作成
②インターネット広告(バナー・HPへのリンク)
③マスメディアを利用した本学の教育・研究活動のPR
④市街広告等による本学の教育・研究活動のPR
⑤インフォーメーションセンターの設置
【社会貢献への取組】
⑥附属図書館所蔵中条家文書のレプリカ作成
⑦「山形大学ってこんなところ」
⑧健康センターの設置
⑨オープンキャンパスの実施
⑩公開講座の充実
⑪小中学生のためのオープンスクール
⑫正門の整備
⑬附属図書館の整備
【組織の改革】
⑭情報評価室「東京分室(仮称)」創設
⑮「ISO14001」の認証取得
⑯留学生センター「中国サテライト(仮称)」の創設
⑰「YUSO(財団法人山形大学後援会)」の創設
50
2-5-1.第2回SD研修「活性化プロジェクト」

平成16年度は、職員が大学を出て県内の市町村役場に出向き、地域住民と共
同でプロジェクトを作り上げる「山形大学活性化プロジェクト」として実施。
■テーマ
■目的
社会貢献
①山形大学事務職員の企画・調査・交渉・プレゼンテー
ション能力の開発
②山形大学と県内市町村との連携強化
③市町村との連携プロジェクトの作成
■研修対象者 中堅事務職員(25歳から46歳まで)
■班構成
3名×8班(計24名)
■スケジュール
7月27日
合宿セミナー事前説明会
8月~9月
研修期間
9月6日
中間報告会
10月4日~5日 最終報告会(1泊2日合宿)
10月26日
発表会(山形大学職員、自治体関係者、市民)
11月30日
報告書作成
51
2-5-2.第2回SD研修「活性化プロジェクト」
焼き畑農業、わさび
栽培実習:旧朝日村
森の学校の開校:
旧朝日村
鮭まつりにおける
「山形大学触れ合い
コーナー」の設置
県内移動オープン・
キャンパス
「1日山形大学」
大蔵村自然塾
-四季を楽しもう-
学生主体の地域連携
授業「大石田町に出か
けよう!」の開講
村山地場農産物を
用いたヘルシーメ
ニューコンテスト
廃校利活用プロジェ
クトin朝日町
平成17年度大学事業採択
平成17年度学部事業採択
平成16年度大学事業採択
実施化検討
52
2-5-3.第2回SD研修「活性化プロジェクト」
大地連携戦略のコンセプト





山形大学の地域連携は、事務職員の力によって
開拓する。
事務職員の多くは山形県の出身者。
山形県の様々な事情に精通し、子どものころから
培ってきた地縁・血縁の人脈が豊富。
そうした財産は教員にはない。
大学の地域連携を緒につけるためには、それを
活用しない手はない。
53
ブルーオーシャン戦略とは…
レッドオーシャン(既知の市場空間。限られたパイを求めて多くの企業が少ないシェア争い
を展開するが、得られる利益や成長見通しは厳しい市場)を抜け出し、競争のない好業績を
得られる市場=ブルーオーシャンを創造しようという戦略
〔2004.10 Harvard Business Review W・チャン・キム、レネ・モボルニュ〕
マイケル・ポーター「成長の戦略」
【戦略の優位性】
【
戦
略
タ
ー
ゲ
ッ
ト
】
業広
界範
全・
体
的特
な定
範・
囲限
定
顧客に価値ある差異
を認めてもらう
低価格の実現
差別化戦略
コストリーダー
シップ戦略
集中戦略
〔差別化戦略orコストリーダーシップ戦略〕
両戦略を同時に実現
ブルー・オーシャン戦略
資料:「ビジネスプランニングの達人になる法」志村勉著(2008年2月 PHP研究所) から引用
54
ブルーオーシャン戦略策定手法
4つのアクション〔増やす・付け加える・取り除く・減らす〕を駆使して価値最大化
4つのアクション
「取り除く」と「付け加える」は価値最大化のチャンス!
買い手にとっての
価値を高め、新た
な需要を生み出す
増やす
業界標準と比べて大胆に
増やすべき要素は何か
取り除く
業界常識として製品やサービ
スに備わっている要素のうち
取り除くべきものは何か
競合他社よりコスト
面で優位に立つ
付け加える
新しい価値曲線
業界でこれまで提供されてい
ないが、今後加えるべき要素
は何か
減らす
業界標準と比べて思い切り
減らすべき要素は何か
資料:「ビジネスプランニングの達人になる法」志村勉著(2008年2月 PHP研究所) から引用
55
2-6.山形大学SDのブルーオーシャン戦略分析(1/2)
山形大学SDのアクション・マトリクス
取り除く
◇講義・講演型研修スタイル
◇著名(高額)な講師陣
減らす
◇コスト
◇特定分野のスキル向上
増やす
◇グループ討論・発表
付け加える
◇職員の企画・運営・調査・交渉・
プレゼンテーション能力開発
◇大学事業シーズの発掘
◇課題の明確化
◇大地連携
◇職員の参加意識、地元力
56
2-6.山形大学SDのブルーオーシャン戦略分析(2/2)
山形大学SDの戦略キャンバス
160
140
120
バリュー・イノベーションの実現
100
山大SD
従来の研修
80
60
40
20
0
コ 事企
ス 務画
ト 局・
運
営
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講
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力
57
4.大学院教育の受講研修

事務職員の専門性の向上を図る目的で、大学院研究科修士課
程で修学する入学料・授業料の3分の2 (制度当初は2分の1)
を大学で補助する研修制度。平成16年度から制度化。

平成16年度
桜美林大学大
学院国際学研究科大学アドミニストレーション専攻 2名

平成19年度
桜美林大学大
学院国際学研究科大学アドミニストレーション専攻 1名 山形大学大学
院社会文化システム研究科社会システム専攻
1名 山形大学大学
院理工学研究科技術経営ものづくり専攻
1名
58
Ⅴ 教職協働から教職・学生協働へ
~SD研修のマインドは進化する~
職員育成
幅広い視野と専門的な能力を
備え、使命感と情熱に溢れる
プロパー職員集団を育成する
ー結城プラン2008よりー
似顔絵イラスト:
地域教育文化学部4年生 小野としみ さん 作
59
若手職員提案の輪講会

もう一度「大学とは何か」を根本から考察することを目的に就職して1~10数
年の若手・中堅職員と理事、高等教育企画センター、評価分析室、EM室等
所属の専任教員がメンバーの勉強会。

「原点に立ち返っての大学改革」館昭桜美林大学教授・著をテ
キストとして、山形大学改革の懸案事項を絡ませまがら、週1
回のペースで議論を展開。
若手職員主導で企画し、全員がモデレーター、講師、受講者
の役割を交代し、講義・ディスカッションを展開する全員参加
型の円卓会議方式。
輪講会の「Web会議」サイトを設け、Webでも意見交換を進
め、将来的には大学のシンクタンク機能へ発展させようと志
向。


60
「原点に立ち返っての大学改革」
① リベラル・アーツと教養
② プロフェッショナル・スクー
③
④
⑤
⑥
⑦
ルと専門職大学院
ディシプリンと専門
インターディシプリナリーと
学際
リサーチと研究
パブリック・サービスと社
会貢献
ディグリーと学位
61
大学職員サミットやまがたカレッジ2007
◇大学職員がプロデュースする参加型シンポジウム
◇大学・短大・高専、新聞社、民間企業等51機関101人参加
◇新聞記者であっても傍観を許さない全員参加型SD
■プログラム:
11月10日(土)
◇オープニングトレーニング
「小学校時代の輝いている自分紹介」
◇基調講演「大学の明日を変えるSD」 結城山形大学長
◇パネルディスカッション
「職員による大学改革への可能性を考える」
◇大学職員に求められるプロデュース力を考える
◇オールナイトディスカッション
11月11日(日)
◇大学自慢コンテスト
◇山形大学キャンパスツアー
2008年3月 報告書作成〔全国立大学、参加機関に配布〕
*報告書から新たなSDのかけらがみつかるかもしれません!
<Side story>
玉川大学近藤事務部長から、結城学長に「たこつぼ」贈呈
専門領域という「たこつぼ」に逃げ込む教員を引っ張り出すのは
職員の腕だが、教員以上にかたくなな職員もいる。
非協力的な教職員に言えないことを、つぼに叫んでください。
62
教職協働から、教員・職員・学生協働の取組をめざして
山形大学山澤進奨学金「山形俊才育成プロジェクト」
「株式会社ヤマザワ」山澤進代表取締役会長様からの奨学金のお申し出により、平成19年度学
部入学者から「山形俊才育成プロジェクト」がスタート。山形県の振興に資する優れた人材育成を
目的。
今後20年間(平成19年度から平成38年度まで)、毎年度6人の学部入学者を対象。返還義務
の無い給付奨学金に加え、本学の入学料・授業料全額免除。合計卒業までに、約480万円(医学
部医学科学生は約710万円)の高額な援助が実現。他に類を見ない国立大学初の制度。
山澤奨学生との協働
分散キャンパスであるためSNSを用いた戦略会議を実施
新入生対象のメール・サポート・サービス 新入生が先輩に聞いてみたい質問を電子メールで問い合わせ、奨学生が回答
山形大学の学生サービス等諸教育サービスについて、奨学生がモニターとして意見
入試広報や大学イベントに関する奨学生の協力
アドバイザー教員としてEM室教授、サポートスタッフとして学務部学生支援ユニットが担当
EM室教授担当「実践的キャリア教育学」
本学卒業生の起業家、NPO代表をゲスト講師に招いたプロジェクト実施型授業。高校生に本学の魅力を訴求するHPの作
成、オープンキャンパスでの保護者対象イベントの企画・運営、地域商店街活性化のためのフリーペーパーの作成等を実施。
オープンキャンパスに関するプロジェクトでは、大学側担当部署であるEM室と協働
し、8月2日オープンキャンパスにてイベントを実施するため計画中。
担当教員としてEM室教授、サポートスタッフとしてEM室が担当
63
平成20年度文部科学省大学教育の国際化加速プログラム採択
「協働する教育改善マネジメント・サイクル
ー教員、職員、学生が協働する国際通用性の高い学生支援システムの実現ー」
教員、職員、学生が
教員、職員、学生が
協
する
働 する
協働
国際通用性の高い
国際通用性の高い
学生支援システム
学生支援システム
卒業生)
学生
学生 ((卒業生)
学 長
役員会
担当部署
教育研究評議会
経営協議会
プ ロ グラ ム
構築・ 提案
プロフェッショナルな
プロフェッショナルな
計 画
職
員
職 員
アドミッション
アドミッション
修学・生活支援
修学・生活支援
大学寮
大学寮
就職支援
就職支援
卒業生支援
卒業生支援
教員、職員、学生が
教員、職員、学生が
協
る
する
働す
協働
学
大
形
山
の
自の
独自
山 形 大 学独
アカデミック・コミュニティの
アカデミック・コミュニティの
構
築
構 築
リーダーシップを持った
リーダーシップを持った
実 行
教 育
(学生支援システム)
学生支援システム)
改 善
マネジメント
サイクル
EM室
EM室
評 価
専門分野の教育力
専門分野の教育力
P DCA
EM室
EM室
調査チーム
全学視点での
と り まと め
評価分析室等
担当部署
学長、EM担当理事はじめEM室教授、
EM室スタッフ、学生支援スタッフ、企画
部スタッフによる米国大学先進事例調査
研究。
教員、職員、学生が協働して創出する
学生支援システムの構築を目的。
UCバークレー、ポートランド州立大学、
ウエルズリー大学、ボストンカレッジ、ボ
ストンユニバーシティ、ニューヨーク大学
等を訪問し、3者+卒業生協働の学生支
援システムを調査研究する取組。
国内でもシンポジウムを2回開催予定。
調査・ 研究
教
員
教 員
人文学部
人文学部
地域教育文化学部
地域教育文化学部
理学部・医学部
理学部・医学部
工学部・農学部
工学部・農学部
センター他
センター他
派遣先一覧
企画・ 立案
米国大学の先進事例
改善提案
調査 ・ 研究
「EM運営」
EM運営」 「学生(卒業生)が協働する学生支援システム」
「プロフェッショナル・スキルの高い職員のマネジメント力・リーダーシップ」
「プロフェッショナル・スキルの高い職員のマネジメント力・リーダーシップ」
EM室教授が主担当で企画・申請、サポートスタッフとして
国際交流ユニット、EM室が担当
64