星空案内人養成講座 第2回講座 「望遠鏡のしくみ」 担当:冨田良雄 2008年7月18日上田創造館 1.望遠鏡の発明と ガリレオ・ガリレイ ガリレオの望遠鏡 1609年、ガリレオ・ガリレイ (1564-1642) 1608年、ハンス・リッペ ルヘイ (?-1619) 国際天文年2009 2.望遠鏡の原理 集光作用 入射光 反射光 凸レンズ 屈折光 凹面鏡 2.望遠鏡の原理 焦点距離 手前:短焦点レンズ、奥:長焦点レンズ 3.望遠鏡の種類 屈折望遠鏡 • 色収差がある • 大口径望遠鏡が作れない ガリレオ式屈折望遠鏡 正立像 ケプラー式屈折望遠鏡 倒立像 3.望遠鏡の種類 反射望遠鏡 ニュートン 式 カセグレン式 4.望遠鏡の種類 反射望遠鏡(2) グレゴリー式 ナスミス式 シュミットカセグレン式 3.反射望遠鏡 歴史的な反射望遠鏡 ニュートンの3.4cm 反射望遠鏡(1668) 国友一貫斎の6cm 反 射望遠鏡(1833) 4.望遠鏡の性能 口径と集光力、分解能 集光力 ∝ 口径の自乗 人間の瞳7mm、 70mmの望遠鏡はその100倍の光を集 めることができるので5等暗い星が見える 分解能 ∝ 口径 上記の例では人間の目は角度の1分、望遠鏡は0.1分 4.望遠鏡の性能 倍率 望遠鏡の倍率 = 対物レンズの焦点距離 ÷ 接眼レンズの焦点距離 (例) 60倍 = 1200 ÷ 20 最高倍率 = 口径(ミリメートル) ↑ 適正倍率: 明るい惑星などは倍率を上げる(シーイングも考慮) ↓ : 淡い星雲などは倍率を下げる 最低倍率 = 口径(ミリメートル) ÷ 7 5.望遠鏡の性能を 阻害するもの 1.大気の影響によるもの • シーイング • 背景光 • 空の透明度 2.その他 • 筒内気流 • 人工光源 • 筒内散乱光 乱れの大きさ:15~30cm 6.望遠鏡の架台 天球の動き 極軸 = 地球の自転軸 約23時間56分で一回転 6.望遠鏡の架台 経緯台 • 構造が簡単でバランスも良い • 追尾は2軸を動かす • 像が回転する すばる望遠鏡 経緯台 片フォーク式 3.8m新技術望遠鏡 6.望遠鏡の架台 赤道儀 ドイツ式赤道儀 ヨーク式赤道儀 フォーク式赤道儀 経緯台式を傾けたもの (方位軸=極軸) 7.双眼鏡 両目で観察できるので天体がみやすい 国産双眼鏡オリオン号(大正年間) 7×50 7.1° 倍率 口径 視野 ポロプリズム双眼鏡 ご清聴 ありがとうございました
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