修習技術者と経験習得

修習技術者と経験習得
(社)日本技術士会
平成13年
修習技術者

技術士第一次試験合格者及び相当者(併せて「修習技術者」と
いう。)が、技術士第二次試験の受験資格を取得するためには、
定められた方法により定められた期間実務経験を習得しなけれ
ばならない(法6条第2項第2号)
技
術
士
補
認
定
課
程
受
験
者
指導技術士の下で実務経験
4 年
第
一
次 合格
試
験
修
習
技
術
者
優れた指導者の下で実務経験
第
二
次
試
7 年の実務経験
験
技
合格
術
士
修習を行うに当たっての
基本的考え方

社会的責任を果たせるようになるため

社会のニーズに的確に対応できるようになるため

業務の遂行に必要な能力の向上を図るため

社会からの信頼と尊敬を得るようになるため
社会的責任を果たす
修習技術者として、技術士を目指す者として

技術者倫理に従って行動

科学技術の正負の効果を理解

安全や環境等の関係法の役割を理解

その関与する技術の利用が公益を害することがない
ように努力
社会のニーズに的確に対応
修習技術者として、技術士を目指す者として

責務を自覚し、業務への取り組み方を充実

経済社会の動向、科学技術関連政策、先端技術動向
を把握

歴史・文化等に関する理解力や国際性を涵養

様々な変化に鋭い洞察力と豊かな創造性を持って柔
軟に対応可能
業務遂行に必要な能力の向上
修習技術者として、技術士を目指す者として

技術士となるのに必要な企画書、報告書及び論
文等の取り纏め能力

専門能力、応用能力、情報技術活用能力、調査
能力、企画応力、評価能力、管理能力の習得・
涵養

基準・規格、契約に関する基本知識の習得
社会の信頼と尊敬を取得
修習技術者として、技術士を目指す者として

民法、税法、特許法、著作権法、情報公開法、P
L法等の法的基礎知識の習得

技術事項についての発表、説明、交渉等に必要
なコミュニケーション能力の向上

人格の形成、人脈の構築
優れた指導者(監督者)の条件等
科学技術に関する専門的応用能力を必要とする事項に
ついての計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれら
に関する指導の業務に従事した期間が7年を超える者
であって、
 第二次試験を受けようとする者を適切に監督することが
できる職務上の地位にある者
方法
 第二次試験を受けようとする者が技術士となるのに必要
な技能を修習することができるよう、上記の業務について、
指導、助言その他の適切な手段により行う

修習の実施

指導者と相談し、(社)日本技術士会が提供する「修習
のあり方」(月刊「技術士」平成12年8月号掲載)等を
参考として、自らの目標を設定し、内容とスケジュール
等を定める。

指導者の下でのOJT、組織内研修会のみならず、外部
の研究会、講演会等への参加、論文等の発表を必要
に応じバランスよく盛り込む

修習の実施中において定期的(例えば6カ月程度毎)
に進捗状況を指導者に報告し、評価と助言を得、必要
に応じて内容、スケジュール等を見直す
修習の課題
具体的修習の課題は以下の事項を参考として定める

本スライドシリーズの「修習の実施」の項

(社)日本技術士会が定めた「技術士のCPD(継続教育)
について」(平成12年6月22日)に例示されている「課題」
(次及び次々ページに例示)

(社)日本技術士会が定める標準/参考修習プログラム
技術士CPDの課題(一般共通課題)
1.倫理(倫理規定、技術者倫理)
2.環境(地球環境、環境アセスメント、環境課題解決方法)
3.安全(安全基準、防災基準、危機管理、化学物質の毒性、PL法等)
4.技術動向(新技術、品質保証、情報技術、規格・仕様等)
5.社会動向(国際貿易、GATT/WTO、ODA、商務協定、技術に対
するニーズの動向等)
6.産業経済動向(内外の産業経済、労働市場等の動向)
7.規格・基準の動向(ISO、IEC等の動向)
8.マネージメント手法(工程管理、コスト管理、資源管理、維持管理、
品質管理、リスク管理等)
9.契約(役務契約、国際的な契約形態等)
10.国際交流(英語によるプレゼンテーション・コミュニケーション、国際
社会の理解、各国の文化・歴史)
11その他(科学技術史、一般社会との関わり等)
技術士CPDの課題(技術課題)
1.専門分野の最新技術
専門とする技術、周辺技術等
2.科学技術動向
専門分野、科学技術政策、海外の科学技術動向等
3.関係法令
業務に関連ある法令、特に改正時点
4.事故事例
同様な事故を再び繰り返さないための事例研究並び
に事故解析等
5.その他
技術士CPDの形態

研修会、講習会、研究会、シンポジウム等への参加
日本技術士会、関係学協会(学実団体、公益法人を含む)、大学等、民間団体
及び企業が公式に開催するもの

論文等の発表
1) 学協会、民間団体、企業などが開催する技術発表会、講演会、研究会、
シンポジウム等での口頭発表
2) 学協会、民間団体、企業等が発行する学術誌、技術誌等への論文、
報文の発表

企業内研修及びOJT
研修プログラム及びOJT、政策が明示されていて、成果が明確なもの

産業界における実務経験等