知的財産権を考えよう!

知的財産権を考えよう!
社会と情報 ⑪
知的財産権とは
知的財産権=知的な創作活動によって何かを
作り出した人に与えられる権利
知的財産権の中身
・産業財産権=企業の知的財産
・特許権(発明)
・実用新案権(小さな発明・工夫)
・意匠権(形状・デザイン)
・商標権(マーク)
・著作権=作品の作者が持つ権利
・著作者人格権(著作者の保護)
・公表権・指名表示権・同一性保持
・複製権(無断に複製されない)
・保護の対象
・守られないと
違法・権利侵害
産業財産権侵害の例
例えば・・・
他者の技術の侵害(例)切りもち特許裁判 →特許権の侵害
そっくりのマークを使う
→商標権の侵害
似たデザインを使う(例)A社電話そっくり
→意匠権の侵害
◇作業:産業財産権侵害の例を調べてみよう!
著作権とは?
著作権=自分の作品を勝手に使われない権利
・解説「コピーライトワールド」→ページへ
著作権の特徴
Point1 すべての著作物に著作権がある
Point2 著作権とは勝手に使用されない権利
Point3 著作権は届出なくても自動的に発生
著作権侵害の例
例えば・・・
D社のMをブログに貼りつけた →キャラクターの無断使用
違法にアップされた曲をダウンロード →違法ダウンロード
好きなアーチストの曲をYoutbeにあげた →違法配信
お気に入りの市販CDをコピーして友達にあげた →違法コピー
◇作業:著作権侵害の例を調べてみよう!
自分の作品を
ネット上に公開するには・・・
• 他人の著作物(画像・音楽)について、使用許
諾を得ればOK! →得ないと著作権侵害
内容
誰の著作?
許諾を得る方法
画像
雑誌から
ネット上の素材集
出版社へ
作者へメール等で連絡
小説
作家
作家へ直接申請
音楽
作詞・作曲者・レコード会社 JASRAC(日本音楽著作権協会)に申請
単に許諾を得ればいいだけでなく、使用料が発生するものも多い
JASRAC使用料シュミレーション
(例)Web公開:年間(個人1曲1,200円、学校1曲2,400円、企業10曲まで50,000円)
著作権の保護
法律で
技術で
著作権法
・差止請求
・損害賠償請求
・刑事罰
「著作権を故意に侵害した者は、10
年以下の懲役または1000万円以下
の罰金に処せられる」
DRM=ディジタルコンテンツの複製
を制限する技術
(例)ダビング10=地デジ放送のコ
ピーは10回までに制限されている
(例)AACS=DVDソフトなどで採用さ
れているコピー防止技術
(例)違法にアップロードされた動画・音楽だと知っていてダウン
ロードした場合、2年以下の懲役もしくは200万円以下の罰金
(2012年10月1日から)
著作権の例外
次のような条件の時は許諾を得ずに著作物を利用できます
私的利用のための複製
(著作権法30条)
・CDを個人で楽しむために音楽プレーヤーに複製
・テレビ番組を個人で楽しむためにレコーダーに録画
引用
(著作権法32条)
・自分の意見を立証するために文章を引用する
教育機関での複製
(著作権法35条)
・授業で使うプレゼンテーションにWebからの画像を
はりつけ授業の中で発表する
・学校で既存の作品の台本を使い劇を上演する
<引用のルール>
・自分の主張が「主」で引用が「従」であること
・引用した個所を「 」でくくるなどわかるようにすること
・著者名・著書のタイトル・出版社名を明記する
著作権の保護は死後50年までが保護期間となっている(映画は公表後70年)
(例)青空文庫(Link)=著作権が切れた文学作品を無料公開