サンプル合成法(説明とビデオ) LaFeAs(O1-xFx)の場合 JST ERATO SORST 透明電子活性プロジェクト& 東京工業大学 フロンティア研究センター 細野研究室 はじめに • 以下のPPTは、6月8日のJST 鉄オキシニ クタイド系超電導物質に関する国内シンポ ジウムで発表した試料合成に関するもの です。 • あくまで当研究Gが行っている方法に過ぎ ないということをお忘れなく。 サンプル合成の流れ 1. 中間体合成 (La:Fe:As=1:3:3) a. LaAs-Fe2As-FeAs (混合物, 要封管, 要熱処理) b. La2O3 (要熱処理) c. LaF3, La, Fe, As (購入) 2. 混合磨砕, 加圧成型 (超鋼ダイス, 常温, 10 MPa) 3. 本反応 LaAs-Fe2As-FeAs + (1-x)La2O3+x(LaF3 + La) 3LaFeAs(O1-xFx) 概要 • サンプル合成 – 中間原料 – 乾式混合, 加圧成型 – 本反応 • シリカガラス管2重封管 • 諸注意 – 試薬の取り扱い – 石英ガラス管の性質 出発原料 a. LaAs-Fe2As-FeAs La, Fe, As より作製 シリカガラスに真空封管 熱処理 850 ℃ 10 h b. La2O3 脱水処理 600 ℃ 10 h c. LaF3, La 中間原料 LaAs-Fe2As-FeAs 雰囲気(グローブボックス) Ar (O2 < 1 ppm, 露点 < -70 ℃) La + 3Fe + 3As La (~3N, 棒状金属を削る) Fe (> 3N) As (> 5N, 金属) 熱処理 シリカガラス管中 (真空封入1重) 850 ℃, 10 h. 破裂注意 熱処理 出発原料 La + 3Fe + 3As LaAs-Fe2As-FeAs 850 C Switch off Temperature (C) (As :500℃ > 蒸気圧 急増) 400 C 5h 40h 15h Time (h) 10h 無水La2O3の準備 2La(OH)3 La2O3+3H2O 吸湿性 Temperature (C) Dry air Quench 600 C 5h 10h Time (h) 概要 • サンプル合成 – 出発材料 – 乾式混合, 加圧成型 – 本反応 • 石英ガラス管2重封管 • 諸注意 – 試薬の取り扱い – 石英ガラス管の性質 作業例 乾式混合 / 加圧成型 概要 • サンプル合成 – 出発材料 – 乾式混合, 加圧成型 – 本反応 • シリカガラス管2重封管 • 諸注意 – 試薬の取り扱い – 石英ガラス管の性質 シリカガラス2重封管 圧粉体 P < ~ 1/6 atm ~ 1/6 atm 本反応 本反応 LaAs-Fe2As-FeAs + (1-x)La2O3+x(LaF3 + La) 3LaFeAs(O1-xFx) Switch off Temperature (C) 1250 C 1100 C 10 h 10h 40h Time (h) Diffraction intensity (arb. units) XRD pattern undoped LaOFeAs FeAs 10 20 30 40 2 (deg.) 50 60 70 概要 • サンプル合成 – 出発材料 – 乾式混合, 加圧成型 – 本反応 • 石英ガラス管2重封管 • 諸注意 – 試薬の取り扱い – 石英ガラス管の性質 試薬取り扱い • 道具 – – – – – 薬さじ (プラスチック製, ステンレス製) メノウ乳鉢 超鋼ダイス (タングステンカーバイト製) 金属やすり (La削り用) シリカガラス管 (石英を電気溶融したOH濃度の低いもの) • 廃棄物分別 – As付着 → 専門業者 – 金属 La → 大気中で十分酸化後、産業廃棄物 – Fe, LaF3 → 産業廃棄物 シリカガラスの性質 石英ガラスの種類 特性 電気溶融 酸水素溶融 合成 ひずみ点 1125 ℃ 1070 ℃ 1000℃ 最高使用温度 1300℃ 1250℃ 1200℃ 結晶化(> 1200 ℃) しにくい しやすい - シリカガラス管の性質; 悪い例 条件 真空封管, 酸水素溶融シリカガラス, LaFePO 合成実験の空間 LaOFeP (2006) LaONiP (2007) LaOFeAs (2008)
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