経済成長率と嗜好品・娯楽費の関係

経済成長率と嗜好品・娯楽費の関係
テーマ設定
リーマンショック以前
比較的安定した経済状況
成長の鈍化した先進国
成長著しい発展途上国…
娯楽にどの程度出費するか
仮説の設定
①経済成長率の高い国ほど、
酒類の消費量が多い。
②経済成長率の高い国ほど、
煙草の消費量が多い。
③経済成長率の高い国ほど、
映画館への入場回数が多い。
使用したデータ
• G20諸国を中心とする政治情勢の比較的安
定した30の国々の……
• 実質経済成長率(%)
• アルコール消費量(L)
• 煙草消費本数
• 映画館入場回数
仮説①
• 経済成長率の高い国ほど、酒類の消費量が
多い。
相関係数
アルコール消費
実質経済成長率
実質経済成長率06
Pearson の相関係数
量
1
有意確率 (両側)
N
アルコール消費05
Pearson の相関係数
有意確率 (両側)
N
.008
31
31
-.471**
1
.008
31
**. 相関係数は 1% 水準で有意 (両側) です。
かなりの負の相関
回帰式:アルコール消費量=
-0.74*経済成長率+10.334
決定係数:0.221
説明力は高くない。
-.471**
31
仮説②
• 経済成長率の高い国ほど、煙草の消費量が
多い。
相関係数
実質経済成長率
実質経済成長率06
Pearson の相関係数
1
有意確率 (両側)
N
煙草消費本数
.055
.769
31
31
Pearson の相関係数
.055
1
有意確率 (両側)
.769
N
相関なし
煙草消費本数
31
31
仮説③
• 経済成長率の高い国ほど、映画館への入場
回数が多い。
相関係数
実質経済成長率06
実質経済成長
映画館入場回
率
数
Pearson の相関係数
1
有意確率 (両側)
N
映画館入場回数06
Pearson の相関係数
有意確率 (両側)
N
.007
31
24
-.534**
1
.007
24
**. 相関係数は 1% 水準で有意 (両側) です。
かなりの負の相関
回帰式:映画館入場者数=
-0.272*経済成長率+3.277
決定係数:0.285
説明力は弱い。
-.534**
24
結論・考察
• 予測; 経済成長率が高く勢いのある国は娯
楽への出費も多くなる
アルコール消費量と映画館入場回数
負の相関
• 決定係数は小
• 経済成長率によってアルコール消費量や映
画館入場回数を説明出来ない
結論・考察
嗜好品や娯楽への出費
収入が必要
出費; 先進国>途上国
☆宗教的・文化的事情
本質的な因果関係
グラフや表や統計量だけでは不十分
国ごとに個別の検証が必要