Suica ~次代への挑戦~

Suica ~次代への挑戦~
アカデミー1班 3年 佐々木 綾乃
星野 瑠莉
2年 小山 文彦
斎藤 直也
芹澤 真理子
(大東・外国語)
(帝京・経済)
(日本・経済)
(日本・経済)
(日本・経済)
目次
1.はじめに
2.企業概要
3.Suica導入前
4.Suicaの自律分散型システム
5.交通系ICカードの相互利用化
6.展望・考察
7.参考文献
1.はじめに
・平成23年現在「Suica」は、切符に代わって駅の改札の
出入りにおいて主役的存在になった
・「Suica」は電車の乗り降りだけでなく交通系ICカード
としてだけでなく汎用性の高いカードとして便利になり
つつある
・「Suica」のシステムと、「Suica」の協調・持続的成長に
興味を持ち研究することにした
2.企業概要
社名
東日本旅客鉄道株式会社
本社所在地
東京都渋谷区代々木二丁目2番2号
設立
昭和62年4月1日
代表取締役社長
清野 智
売上高
2兆5700億円(2010年3月期連結)
従業員数
60,190人(2010年4月1日現在)
3.Suica導入前
国鉄は、昭和39年から赤字経営に陥って
いた
合理化によって改札口の駅員はいなく
債務超過を打破すべく、昭和62年の分割
なり、代わりに磁気式自動改札機が配
民営化が行われ、JR東日本が誕生
置された
JR東日本は民営化直後から、合理化と
多角化を実施
3.Suica導入前
磁気式自動改札機は、駅員よりも処理速度
や正確性の点で優れていた
ICカード式自動改札機は、メンテナンスコ
ストの削減ができ、鉄道事業にとらわれな
いビジネス展開が期待できる
ICカード式自動改札機と
交通系ICカード「Suica」が導入された
4.Suicaの自律分散型システム
データフィールド
センタサーバ
A駅サーバ
端末
ICカード
C駅サーバ
B駅サーバ
改札機
券売機
B駅
4.Suicaの自律分散型システム
センタサーバ
・・・発行済みのSuicaに関する全ての
情報を一元的に管理するもの
改札機
券売機
駅サーバ
・・・端末から送られてくる情報を集約し、
センタサーバに送るために各駅に設置
されているもの
端末
・・・改札機や販売機のこと
ICカード
・・・ ICチップが搭載され、利用者情報等
が記憶されているもの
4.Suicaの自律分散型システム
①ICカードと端末
・カード認識
・乗降履歴の読み取り
・不正乗車チェック
・残額チェック
・データ更新
改札機
乗車時
4.Suicaの自律分散型システム
①ICカードと端末
ICカードと端末間のデータ処理約0.2秒
ICカード
4.Suicaの自律分散型システム
①ICカードと端末
・カード認識
・乗降履歴の読み取り
・不正乗車チェック
・運賃計算
・データ更新
改札機
降車時
4.Suicaの自律分散型システム
①ICカードと端末
処理完了通知が
届かず
処理未了
・通信未了
ICカードのデータ
書き込みOK
・書き込み未了
ICカードのデータ
書き込み失敗
4.Suicaの自律分散型システム
①ICカードと端末
ある人のICカードの履歴
・仮状態
通番 利用日 処理
処理未了のデータ
利用
金額
残額
状態
1,000
正確に通信処理が行われたデータ
1 2010/2/1 A処理 -200
800
2 2010/2/1 B処理 -150
650
3 2010/2/2 C処理 -100
550
確定
仮
確定
・確定状態
4.Suicaの自律分散型システム
①ICカードと端末
『確定』へ修正
推移の証明
残額推移が一致したとき
『確定』データに更新する
整合化技術が用いられている
4.Suicaの自律分散型システム
②端末と駅サーバ
一件明細データ
端末
駅サーバ
1時間毎にデータを送信
4.Suicaの自律分散型システム
③駅サーバとセンタサーバ
一件明細データ
駅サーバ
センタサーバ
1時間毎または
1日毎にデータを送信
4.Suicaの自律分散型システム
④リアル収集とバッチ収集
リアル収集
センタサーバ
A駅サーバ
B駅サーバ
OK
Suicaを失く
してしまった
すぐに送信
4.Suicaの自律分散型システム
④リアル収集とバッチ収集
バッチ収集
センタサーバ
一定時間単位で
送信
駅サーバ
駅
ピッ
改札機
4.Suicaの自律分散型システム
⑤各階層のダム化方式
階層
ICカード
処理データ蓄積許容量
20件分
一部機器が停止した時でも
最低限のシステムは稼働することができ、
端末
高い信頼性を実現 3日分
センタサーバ
26週間分
5.交通系ICカードの相互利用化
オムロン
日本信号
東芝
平成16年 相互利用開始
それぞれの事業者での
相互利用実現への障害
改札機と運賃判定ソフト
5.交通系ICカードの相互利用化
それぞれの事業者ごとの
運賃判定ソフト運賃データ
データを統合し、共通の
オムロン
の解釈の不一致が起きる
運賃判定ソフトを作成
東芝
日本信号
5.交通系ICカードの相互利用化
ID化された
ICカード情報
自社規格に
変換
あぃうぇ
接続サーバにも
接続サーバ
自律分散型が採用されている
AbcD
A社センタサーバ
B社センタサーバ
6.展望・考察
大規模で利便性が高いシステムを導入
し、急速に利用者を獲得したことが評価
平成16年に「世界情報サービス産業機
構(WITSA)」から民間部門のIT賞を受賞
新幹線のシステムを世界に売り込んで
いるように、Suicaのシステムやノウハウ
を売り込んだ方がいいのではないか
7.参考文献
・『高性能、高信頼のSuicaシステムの実現』
(初瀬 雄一、真野 明子、永瀬 秀彦著、
情報処理学会デジタルプラクティス)
・『非接触型ICカードが拓くネットワーク社会』
(テレビ朝日制作番組)
・『ICカードSuicaによる鉄道事業から生活サービス事業
への展開戦略』(椎橋 章夫著、電子情報通信学会)
・朝日新聞掲載の関連記事
・JR東日本公式ホームページ
・JR東日本お客さまセンター