輸血の歴史

血小板輸血不応状態
神戸大学輸血部
西郷勝康
血小板輸血の効果と血小板回収率
血小板輸血
⇒輸血後3〜10分で約35%は脾臓に取り込まれる。
輸血血小板数
x
予想血小板増加数=
(/μL)
2
循環血液量(mL)x103
3
循環血液量算出簡易法:体重の1/13
補正血小板増加数
Corrected count increment (CCI)
血小板増加数(/μL)x体表面積
CCI(/μL)=
(m2)
輸血血小板総数(x1011)
血小板輸血1時間後のCCI<7,500/μL
血小板輸血20時間後のCCI<4,500/μL
血小板輸血不応状態
血小板輸血不応状態
非免疫学的機序
感染症・出血・DIC・脾腫
免疫学的機序
HLAクラスI抗原
抗HLA抗体
抗HPA抗体
自己抗体
血小板特異抗原
CCI1時間値が低い場合は同種抗体が疑われる
免疫学的血小板輸血不応状態への対応
HLA適合血小板
⇩
約80%の症例に有効
無効例には
⇩
HPA適合血小板
HLA抗体産生防止法
白血球除去フィルターの使用
白血球除去製剤の使用
単一供血者成分採血由来血小板
適正輸血
白血球除去製剤
抗HLA抗体出現率
48%
非除去製剤
15%
Bordin JO Blood 84; 1703-21, 1994