都道府県エンデバー担当者会議

お願い
●この資料はマニュアル・ガイドラインとして自由に
閲覧していただいて結構です。
●この資料に変更や修正を加えたり、掲載写真の利
用を希望する場合は、日本バスケットボール協会育
成部エンデバー委員会(事務局担当:武内)まで、必
ずご連絡ください。
Email: [email protected]
●資料のうち、愛知県・長野県の事例報告部分の修
正や、掲載写真の無断転載はご遠慮ください。
都道府県エンデバー担当者会議
2011/12/26
日本バスケットボール協会
育成部
エンデバー委員会
会議を前に(1/3)
ご出席の皆様へ
大変な作業を
お願いして申し訳ありません
日本のバスケットボールの
未来のために
よろしくお願いいたします。
会議を前に(2/3)
これまでの否定ではなく
再確認とこれからのあり方を
共有したくこの会議を企画しました
会議を前に(3/3)
エンデバー事業で
日本バスケットボール界を
変えよう!!
★世界へ通じるバスケットボール(強化)
★バスケットボールファミリーの増加(普及)
本日の会議の目的
① エンデバー事業の目的を再確認
② 都道府県エンデバー担当者に
行っていただきたい役割の確認
③ 県エンデバー事業の事例報告
目的①
エンデバー事業の
目的を再確認する
〜何のために、何を目指すのか〜
なぜ
エンデバーは
必要であるのか
エンデバー事業とは?
平成14年(2002年)に
日本バスケットボール協会が
一貫指導システムとして始めた。
エンデバー=ENDEAVOR(努力する)
エンデバーはなぜ始まったのか?
エンデバー制度は
国策としての強化システム
「JOCゴールドプラン」(200
1)
一貫指導システムの構築
各競技団体に求められた
計画的な若年層からの強化システム構築
最適な時期に最適な指導を行う
指導内容を全国へ展開すること
これまでの
エンデバーは
どのように活動してきたか
バスケットボール協会としての
一貫指導システムの構築
2002年(平成14年) 「エンデバー」構築
– 「JBA変革21」
– 「常識への挑戦」 などから
指導内容の整備
エンデバードリル本の作成
指導内容の全国展開
組織化を進め伝達講習をスムーズに
これまでのエンデバー出版物
エンデバーのためのドリル本刊行
2004(1,2,医科学),2005(3),2010(4)
伝達講習会DVD
2005,2010
今
エンデバー委員会は
何をしようとしているのか
平成23年度の日本協会エンデバー事業
• U-12・15・18 ブロックエンデバー
• U-14・15・18 トップエンデバー
• 伝達講習会=U-18ブロックエンデバー指導内容
– シュートに関する状況判断=ファンダメンタルを加味しながら
平成23年度の具体的な取り組み
1) エンデバー事業の遂行
– ブロック、トップエンデバー、伝達講習会,各種会議
2) カテゴリー間の連携
U−12の取り込みについて意見交換(8月)
U−12とU−15,U−15とU−18の連携を図る(9月)
3) 指導内容の再確認
エンデバーコーチングスタッフ(ECS)の整備
U-18ブロックエンデバー内容伝達講習会の実施(1月)
4) 組織の再構築
ブロック、県の現状調査(6月〜)
チーフマネージャー会議(8月)
都道府県エンデバー担当者会議(12月)
今後の
エンデバー委員会の
ビジョン
JBAアクションプラン(2010)
JBAは2010年
アクションプランを作成した
強化方針が明確となった
この方針に基づいて
エンデバー委員会も動く
エンデバーの目指すもの
代表チームを強くする 「発掘・育成」
「発掘」して良い選手を見つける
「育成」して強化へ受け渡す
県→ブロック→トップへの選出による「ボトムアップ」
底辺の拡充・レベルアップ 「伝達」
「伝達」=指導者「教育」して情報を末端まで流す
誰でもどこででも正確な情報を共有することができる
トップ→ブロック→県→地区への情報の流れ「トップダウン」
エンデバー事業の還元循環モデル
エンデバー事業の充実
施策の拡大
指導プログラムの確立
登録者の増加
指導者のレベルアップ
事業の関心度が高まる
登録者の競技力向上
登録者の満足度拡大
これからのエンデバーで目指すもの
1)指導内容の整理
これまでのドリル本を踏まえながらよりよいものへ随時更新
国際大会の経験から必要な課題を共有・伝達
各ライセンス指導者講習会との指導内容の統一化
2)伝達機能の向上
伝達講習会の内容整備
ブロック〜県〜地区 隅々まで伝達内容が届く組織整備
県・地区レベルでの伝達講習会実施へ
これからのエンデバーで目指すもの
3)カテゴリー間連携 U-12〜U-15〜U-18
指導内容の連携
選手情報についての双方向の共有・連携
4)タレント発掘
よりよい人材をバスケットボールに集めよう
将来性ある人材を「多くの目と経験から」見極めよう
鍵は
子供たちと指導者の
育成にある!
目的②
都道府県エンデバー担当者に
行っていただきたい役割の確
認
都道府県担当者の役割
1)県エンデバー・地区エンデバーの実施
このために必要な作業として
2) 日本協会・ブロックチーフマネージャーとの連携
3) 県内でのエンデバー委員会組織化
4) エンデバー準備会合等の年間スケジュール化
1)県・地区エンデバー実施上の課題
A. 県における予算確保
B. 年間スケジュール事業計画化
C. 実施者の協力態勢整備
2)日本協会・ブロックチーフマネージャーとの連携
●日本協会から都道府県への伝達事項がある際は窓口となる
●ブロックチーフマネージャーからの連絡を受ける
=全てのカテゴリーの連絡はここを通る(把握する)
●カテゴリー別チーフマネージャーへの情報伝達を行う
3)県・地区エンデバー担当組織化
組織の確認
U-12・U-15・U-18チーフコーチ・マネージャーは決定している
地区エンデバー実施担当者を決定する
(強化委員との連携や役割分担)
4) 年間スケジュール化
どのような流れで実施すべきか
→事例報告
目的③
事例報告
〜愛知県・長野県の報告〜
愛知県の事例
東海ブロックチーフマネージャー
愛知県チーフマネージャー
原田 俊博
愛知県の事例
●エンデバープロジェクトを元に整備した
●県大会ごとに集まって会議を実施
県エンデバーを実施
●エンデバーメンバーと強化メンバーが合同練習(2009〜)
2011年少年男子国体準優勝へ
●東海ブロック4県に同様に実施している
ブロックチーフマネージャー会議は6月と2月
愛知県の事例
●東海ブロックエンデバー事業を行うための予算
各県から10万円ずつ 計40万円(うち、U-15へ30万円)
U-15からU-18に送られる選手の費用はU-18が出す
6月・2月のブロックチーフコーチ・マネージャー会議の費
用は各県協会で支出
●県エンデバー事業を行うための予算
U-12・15・18に各25万円を愛知協会より支出
愛知県の事例
●元々各年代で強化活動は行ってきた
ミニ・ジュニア活動が特に盛んである
●指導内容はエンデバードリル本・指導教本に
準じてきた
●課題としては、U-12とU-15、U-15とU-18との
連携
愛知県のエンデバー事業紹介
U-18
●2月 東海ブロックエンデバー
●3月 トップエンデバー
●3月 県エンデバー
東海ブロックの中身を地区エンデバースタッフに,選手は国体候補
●6〜8月 地区エンデバー
伝達、地区から次の県エンデバー(12月)に推薦するメンバー選考を兼ねる
●12月 県エンデバー
2月のブロックエンデバーへの推薦メンバー選考
愛知県のエンデバー事業紹介
U-15
●22年9月 U-14トップエンデバー
ブロックチーフコーチが研修に行く
●23年2月 東海ブロックエンデバー(中1対象)
22年度U-14トップエンデバー内容伝達
●23年9月 指導者クリニック
22年度東海ブロックエンデバー内容伝達、指導者育成
●23年9月 中学1年生クリニック
県内中1へ22年度東海ブロックエンデバー内容をクリニック
●23年9〜10月 6地区エンデバー
指導者クリニック内容(22年度ブロックエンデバー内容)伝達、指導者育成
その後 地区中1選抜=クリニック&選考会
その後 県 中1選抜=クリニック&選考会
愛知県のエンデバー事業紹介
U-12
地区指導者を招集して
指導者講習会を実施している
(22年度より)
それ以前は各地区で
クリニック活動実施
(25万円の補助を利用して)
長野県の事例
エンデバー委員会委員
北信越ブロックチーフマネージャー
長野県チーフマネージャー
圓山 正明
長野県の事例
1)これまでの県エンデバー活動(実績)
2)成果=伝達としての一貫指導教本作成
3)今後の県エンデバー事業計画(案)
おわりに
皆さんのお力で
日本のバスケットボールは
変えられる!
☆世界に通じるバスケットボールへ (強化)
☆バスケットボールファミリーの増加 (普及)
皆様のご協力を
なにとぞ
よろしくお願いいたします
ご静聴ありがとうございました
質疑応答
参考資料
配布用に添付
一貫指導システム
(競技者育成システム)
について
競技者育成システムの必要性
国際的な競技レベルの急速な上昇。
国際的に活躍する上位国は国策としての育成
システムの成果を上げている例が多い。
従来の日本における「選手を選抜し,強化する」
というシステムでは対応できなくなってきたこと
による。
日本での従来の強化方法
ジュニア期の指導 = 学校における指導者
トップレベルの指導 = 大学・企業での指導者
 各カテゴリーにおける勝利至上主義
 指導者個人の考え方による選手育成
諸外国との強化方法の違い
日本 = 自然発生的に優れた
競技者が出てくるのを待つ。
諸外国=競技者の育成を計画的に行っている
⇒日本の国際競技力を低下させた要因
競技者育成システム
(=一貫指導システム)の必要性
• 一貫した指導理念に基づき、
個人の特性や発達段階に応じた最適な指導
を受ける
• 計画的にトップレベルの競技者を育成する
• 引退後のキャリアも考慮する
上記の内容を含むシステムの確立が必要
一貫指導システムにおいて
指導者の持つべき理念
従来の「選手選抜・強化」
への制度転換
一貫指導の定義
世界クラスの競技能力の開発を目指して
競技者の成長と発達に対応しながら
その可能性を最高度に開発するために
発掘・育成・強化の全体を通じた
に基づいて
こと
(JOCによる)
一貫指導システムの定義
一貫指導を実施するために必要な
資源・要素・条件の仕組み
および
活性化し効果的に運営するための
仕組み。(JOCによる)
一貫指導の捉え方(JOC)
☓ wrong
◯ right
スポーツとの出会いから
個人の適性と嗜好に
選手として完成されるまで, 合致した競技種目を適切
同一のトレーニングの場で,な年齢で選択でき,最も
同一の指導者によって育 競技力を発揮できる年齢
てていくということ。
層において能力一杯の競
技成績があげられ,しかも
人間性豊かな選手に育て
上げること。
一貫指導において最も重要なこと
指導者の育成プログラムに対する
基本的な考え方が統一されていること
↓
日本における一貫指導システム誕生まで(1)
1979 選手強化長期総合計画
1984 提言スポーツ21への飛躍ー日本体育協会長期強化総合プラン
1994 選手強化のトータルシステムのあり方について
1997 JOCの将来〜オリンピックムーブメントと競技力向上
1997 健康保持増進のための健康教育・スポーツ振興のあり方
1999 競技力開発のための一貫指導システムのモデル作り
1999 一貫指導システム構築のためのモデル事業合同研修会報告
2000 スポーツ振興基本計画
日本における一貫指導システム誕生まで(2)
2000 スポーツ振興基本計画
2001 JOC ゴールドプラン
2001 競技者育成プログラム策定について
2002 JOC ゴールドプラン2
2003 競技者育成
2005 JOC ゴールドプランステージⅡ
2005 一貫指導システム構築の競技者育成プログラム策定報告書
2006 スポーツ振興基本計画改訂版
2007 競技者育成プログラム普及状況調査
競技者育成プログラム作成のためのフレームワーク(JOC)
識別
基本
プログラム
プログラム
基本
情報伝達
指導者養成
カリキュラム
システム
システム
コンセプト
事業の
予算化
プログラムを推進,
支援および評価
する委員会
平成23年度エンデバー事業実施
トップエンデバー
ブロックエンデバー
カテゴリー間連携
組織化
に関する説明
平成23年度トップエンデバー事業(1)
• U−18(高1〜高2)
– 3月に実施予定
– ブロックにて選考された選手(選考基準を定める)を
選考会議にて40名程度選出予定
– 選考会議はエンデバーコーチと強化コーチの協働作
業を目指す
– 実施する内容の指導は男女の差があるが,エンデ
バーコーチ・ECSと強化コーチの協働を基本として行う
– 強化コーチの目から強化代表に選出されるケースも
ある(選手のモチベーションにつながる)
平成23年度トップエンデバー事業(2)
• U−15(中1〜中3)
– 女子10月、男子11月に実施
– ジュニアオールスター、全中などで確認された選手
を30名招集
– 選考はトップエンデバーコーチングスタッフを中心に
U−15選考委員による
– カテゴリー連携を図る意味でもU−12、U−16強化、
U−18コーチの参加も促す。
– 指導内容についてはエンデバー委員会がトップエン
デバースタッフと協働で検討したい(伝達講習は間
に合わない=次年度からは影響させたい)。
平成23年度トップエンデバー事業(3)
• U−14(中2)
– 9月実施
– 各ブロックエンデバーで推薦された選手を30名招集
– 実施はトップエンデバースタッフの主導の下、ブロックエ
ンデバーコーチ、ECSの参加、さらに都道府県コーチの
参加を促し,指導者教育にも重点を置きたい
– カテゴリー連携を図る意味でもU−12、U−16強化、U−1
8コーチの参加も促す。
– 指導内容についてはエンデバー委員会がトップエンデ
バースタッフと協働で検討したい(伝達講習は間に合わ
ない=次年度からは影響させたい)。
– ブロックエンデバーコーチの伝達講習会を行っている。
平成23年度ブロックエンデバー事業(1)
• U−18(高1〜高2)
– 1月〜2月に実施
– 県エンデバー、新人戦などで県から推薦された選手
等を招集する
– エンデバーチーフコーチ主導で行い、強化チーフ
コーチとの協働、ECSの参加を検討。
平成23年度ブロックエンデバー事業(2)
• U−15(中1)
– 1月〜2月実施予定
– 都道府県により選考されたメンバーがブロックに推
薦される
– 都道府県におけるジュニアオールスター準備にも
なっている(中1チーム)
– 選考基準を明確にし,将来性ある選手の選考をした
い。また選考者の見識を高めたい
– U−15エンデバーチーフコーチの主導、ECSの参加。
平成23年度ブロックエンデバー事業(3)
• U−12(小学生)
– 22年度より実施された
– 中央講習会〜県〜地区講習会
– U−12担当者による実施、ECSの参加を検討。
– 選手選考は行わず、ブロックにおいて指導者講習会
を実施する
– 指導内容はU−12技術国際委員会と日本協会が決
定していた。今後はエンデバー委員会との協働作業
を検討している。
– 本年度は震災の影響で関東ブロックのみ実施
平成23年度実施=カテゴリー間の連
携
• エンデバー実施の際にカテゴリーを超えての交
流を促進したい
– U−14トップエンデバーにU−12スタッフ、U−16強化
スタッフ、U−18スタッフなどの参加(9/17)
– 他カテゴリーが目指すものを共有する
• コミュニケーションをとる機会を増やす
– メール等による情報共有
– 伝達講習会で意見交換会実施予定
平成23年度実施=指導内容の再確認(1)
• 伝達講習会実施(1月)
– U−18ブロックに内容を反映させる。
– ECSとエンデバー委員会の協働作業を検討。
– 今後大きくは指導者育成委員会、コーチ委員会と
の連携も図ることを視野に。
– ドリル本を大きく逸脱しない内容を検討。
– 国際大会での課題をピックアップする方向でも検
討している=強化との連携が必要。
平成23年度実施=指導内容の再確認(2)
• 指導教本(赤本)との住み分け(案)
– 赤本は教科書的位置づけ
• 普遍的内容
• 系統的
– エンデバー伝達講習会ではトピックス的位置づけ
• 国際大会の課題
• ピックアップしたもの(できるだけ系統立てる)
• 今流行しているものなどを取り上げる(今起こっている
ことをテーマにすることも)
• 男女別になると考えている
平成23年度実施=組織の再構築
• ブロック・県における担当者の確認(6〜7月)
– チーフマネージャーへの聞き取り
– メールによる返信
– 資料作成
• チーフマネージャー会議の実施(8月4日)
– U−18,U−15,さらにU−12の組織化を検討
– チーフマネージャーの役割、適した人を推薦いただきたい旨
確認
– エンデバー事業の趣旨再確認
– 今年度のエンデバー事業の確認
• 都道府県チーフマネージャー会議の実施(12月26日)
– 都道府県にエンデバーの趣旨を理解してもらうために
– 伝達経路の確定のために(組織化を確認したい)