《都道府県医師会 社会保険担当理事連絡協議会》 平成26年度診療報酬改定について 〔具体的改定項目〕 平成26年3月5日 公益社団法人 日本医師会 常任理事 鈴木邦彦 【具体的改定項目】 ※点数表の項目に沿って整理しています。 2 【第1章 基本診療料】 第1部 初 ・ 再 診 料 3 初 診 料 A000 初 診 料 270点 → 282点(+12) *同一日2科目 135点 → 141点(+6) *紹介状非持参患者 200点 → 209点(+9) (同一日2科目) 100点 → 104点(+4) ※消費税率8%への引き上げに伴う対応 4 再診料・外来診療料 A001 再 診 料 69点 → 72点(+3) *同一日2科目 A002 34点 → 36点(+2) 外来診療料 70点 → 73点(+3) *同一日2科目 34点 → 36点(+2) *紹介状非持参患者 52点 → 54点(+2) (同一日2科目) 25点 → 26点(+1) ※消費税率8%への引き上げに伴う対応 5 大病院の紹介率・逆紹介率 [対象病院] ① 特定機能病院と許可病床数が500床以上の地域医療支 援病院のうち、紹介率50%未満かつ逆紹介率50%未満の 施設 ② 許可病床数500床以上の全ての病院(上記①の病院 並びに再診料を算定する病院を除く。)のうち、紹介率 40%未満かつ逆紹介率30%未満の施設 ◆初 診 料 ◆外来診療料 209点(再掲)(紹介のない場合) 54点(再掲) (他医療機関へ紹介したにもかかわらず当該病院を受診した場合) ※年に1回、紹介率・逆紹介率等を地方厚生局長等に報告 [経過措置] 平成27年3月31日まで 6 ◆妥結率が低い保険医療機関の適正化 ※許可病床が200床以上の病院において、妥結率が低い場合は、初診料 等の評価を引き下げる。 (新)A000 初 診 料 注4 妥結率が低い場合 209点(9) *同一日2科目 104点(4) (新)A001 再 診 料 注2 妥結率が低い場合 *同一日2科目 53点(2) 26点(1) (新)A002 外来診療料 注4 妥結率が低い場合 *同一日2科目 54点(2) 26点(1) ※( )内は消費税率8%への引き上げ対応分 [算定要件] 当該保険医療機関における妥結率(当該保険医療機関において購入された 薬価基準に収載されている医療用医薬品の薬価総額(各医療用医薬品の規格 単位数量に薬価を乗じた価格を合算したものをいう。以下同じ)に占める卸 売販売業者(薬事法第 34条第3項に規定する卸売販売業者をいう。)と当該保険 医療機関との間での取引き価格が定められた薬価基準に収載されている医療 用医薬品の薬価総額の割合をいう。)が5割以下の保険医療機関 7 主治医機能の評価(出来高評価) ◆地域包括診療加算 20点(1回につき)(新) ※A001 再診料の加算【診療所に限る】 [算定要件] ・対象患者は、高血圧症、糖尿病、脂質異常症、認知症のうち2つ以 上(疑いは除く)を有する患者 ・対象4疾病のうち当該医療機関で診療を行う2疾病と重複しない2 疾病について他医療機関でも当該加算又は地域包括診療料を算定可 ・担当医を決める ※当該医師は関係団体主催の研修を終了(詳細は後日規定) (この取扱いは、平成27年4月1日より適用) ・服薬管理、健康管理等を行っている ・在宅医療と24時間対応について、在宅医療を行うことを院内掲示 し、夜間の連絡先も含めて当該患者に対して説明と同意を求めると ともに、下記のいずれか1つに該当 ① 時間外対応加算1又は2を算定 ② 常勤医師が3人以上在籍 ③ 在宅療養支援診療所である ・地域包括診療加算と地域包括診療料は、どちらか一方に限り届出可 8 [服薬管理] ① 患者の同意を得て、計画的な医学管理の下に療養上必要な指導 及 び診療を行う ② 他の医療機関と連携のうえ、患者がかかっている医療機関をす べ て把握するとともに、処方されている医薬品をすべて管理し、カル テに記載する ③ 当該患者について原則として院内処方を行うこととするが、④ の 場合に限り院外処方は可能 ④ 院外処方を行う場合は、下記の通りとする ア 24時間対応をしている薬局と連携 イ 原則として院外処方を行う場合は上記アの薬局を対象とするが、 患者の同意がある場合に限り、その他の薬局での処方も可能 この場合、夜間・休日等の時間外に対応できる薬局のリスト を患者に説明し、文書で渡す ウ 当該薬局に患者がかかっている医療機関のリストを渡す エ 患者は受診時に薬局の発行するお薬手帳、又は当該医療機関発 行のお薬手帳を持参する その際、医師はお薬手帳のコピーをカルテに貼付等する 9 [健康管理等] ① 健康診断・検診の受診勧奨を行い、その結果等をカルテに記載 するとともに、患者に渡し、評価結果をもとに患者の健康状態を管 理 ② 健康相談を行っている旨を院内掲示 ③ 敷地内禁煙 [その他] ●介護保険に係る相談を行っている旨を院内掲示し、要介護認定に係 る主治医意見書を作成しているとともに、次のいずれか1つに該当 ① 居宅介護支援事業所の指定を受け、かつ、常勤のケアマネー ジャーを配置している ② 居宅療養管理指導又は短期入所療養介護を提供した実績 ③ 当該医療機関の同一敷地内に介護サービス事業所を併設 ④ 担当医が地域ケア会議に年1回以上出席 ⑤ 介護保険の生活期リハを提供(要介護被保険者等への維持期 の運動器、脳血管疾患等リハビリテーション料は原則算定不 可) ⑥ 担当医が介護認定審査会の委員の経験を有する ⑦ 担当医が都道府県等実施の主治医意見書に関する研修会受講 10 【基本診療料】 第2部 入 院 料 等 通則 第1節 入院基本料 11 ◆病院の栄養管理体制について [入院料の通則における栄養管理体制の基準] ① 当該保険医療機関に常勤の管理栄養士が1名以上配置されて いること。 ② 平成24年3月31日において、改正前の栄養管理実施加算の 届出を行っていない病院にあっては、平成26年3月31日までの 間は、①の基準を満たしているものとする。 → 経過措置を平成26年6月30日まで延長 第2部入院料等 通則8(新設) 上記②の届出を行った病院であって、平成26年7月1日以 降、非常勤の管理栄養士又は常勤の栄養士が1名以上配置され ている場合に限り、第1節入院基本料(特別入院基本料等を除 く)、第3節特定入院料及び第4節短期滞在手術基本料(短期 滞在手術等基本料1を除く)の所定点数から1日につき40点 を減算した点数により算定する。 12 ◆月平均夜勤時間72時間を満たせない場合の緩和措置の見直し ※月平均夜勤時間72時間要件は維持しつつ、当該要件のみを満たせな い場合に、一般病棟7対1及び10対1入院基本料と同様に8割相当 の入院基本料を算定できるよう、各入院基本料に2割減算の規定を 設ける。 現 行 【A100 一般病棟入院基本料】 7対1特別入院基本料 1,244点 10対1特別入院基本料 1,040点 改 定 後 A100 A101 A102 A103 A106 一般病棟入院基本料 療養病棟入院基本料(25対1) 結核病棟入院基本料 精神病棟入院基本料 障害者施設等入院基本料 ■月平均夜勤時間超過減算 所定点数から20/100を減算 [算定要件] ① 月平均夜勤時間が72時間以下であるという要件のみを満たせなくなった場合について は、直近3か月に限り算定できる ② 最後に算定した月から起算して1年以内は算定できない ③ 毎月看護職員採用活動状況を報告(特定の看護職員に夜勤時間が偏重しないよう配慮) ●緩和措置の対象外:特定機能病院入院基本料、専門病院入院基本料 13 ◆一般病棟用の重症度、医療・看護必要度の見直し ※急性期病床における患者像ごとの評価の適正化を図るため、「一般病棟用 の重症度・看護必要度」という名称を「一般病棟用の重症度、医療・看護必 要度」と変更するとともに、急性期患者の特性を評価する項目に改める。 現 行 ■一般病棟用の重症度・看護必要度 【評価項目の見直し(A項目)】 1 創傷処置 2 血圧測定 3 時間尿測定 4 呼吸ケア 5 点滴ライン同時3本以上 6 心電図モニター 7 シリンジポンプの使用 8 輸血や血液製剤の使用 9 専門的な治療・処置 ①抗悪性腫瘍剤の使用、②麻薬注射 薬の使用、③放射線治療、④免疫抑制 剤の使用、⑤昇圧剤の使用、⑥抗不整 脈剤の使用、 ⑦ドレナージの管理 改 定 後 ■一般病棟用の重症度、医療・看護必要度 【評価項目の見直し(A項目)】 1 創傷処置 褥瘡処置 いずれか1つ以上該当 (削除) (削除) 2 呼吸ケア(喀痰吸引のみの場合を除く) 3 点滴ライン同時3本以上 ・1~6は各1点 4 心電図モニター ・7は①~⑩のいずれかに 5 シリンジポンプの使用 該当した場合2点 6 輸血や血液製剤の使用 7 専門的な治療・処置 ①抗悪性腫瘍剤の使用(注射剤)、②抗悪性腫瘍剤の内 服、③麻薬注射薬の使用、④麻薬の内服・貼付、⑤放射 線治療、⑥免疫抑制剤の使用、⑦昇圧剤の使用、⑧抗不 整脈剤の使用、⑨抗血栓塞栓薬の持続点滴、⑩ドレナー ジの管理 【B項目は変更なし】 ※A項目2点以上かつB項目3点以上の該当患者割合「1割5分以上」については、変更なし [経過措置:上記取扱いは、平成26年10月1日から施行する。] 14 ◆一般病棟用の重症度、医療・看護必要度の見直し ※救命救急入院料を算定する治療室を有する保険医療機関の入院基本料の基 準該当患者割合の要件を見直すとともに、専門病院入院基本料(悪性腫瘍 7割以上)等の評価基準を改める。 現 行 改 定 後 【入院基本料(7対1)】 [施設基準] 看護必要度の基準を満たす患者を1割5分以 上入院させる病棟であること(救命救急入院料 を算定する治療室を有している保険医療機関 の病棟を除く。)。 【入院基本料(7対1)】 [施設基準] 一般病棟用の重症度、医療・看護必要度の基 準を満たす患者を1割5分以上入院させる病棟 であること(削除)。 【A105 専門病院入院基本料(7対1)】 [施設基準] 看護必要度の基準を満たす患者を1割5分以 上(一般病棟において悪性腫瘍患者を7割以上 入院させる保険医療機関の病棟にあっては、1 割以上)入院させる病棟であること。 【A105 専門病院入院基本料(7対1)】 [施設基準] 一般病棟用の重症度、医療・看護必要度の基 準を満たす患者を1割5分以上(削除)入院させ る病棟であること。 ※なお、重症度、医療・看護必要度の見直しによる激変緩和措置として、10対1入院基本料の急性 期看護補助体制加算及び13対1入院基本料の看護補助加算1の施設要件を下記の通りとする。 【 重症度、医療・看護必要度基準 10%以上 → 5%以上 】 [経過措置] 平成26年3月31日に当該入院料の届出を行っている病棟については、平成26年9月30日までの間、 上記の基準を満たしているものとする。 15 ◆褥瘡の対策と発生状況等の報告 ※病院については、入院基本料の届出に院内褥瘡発生者 数等を加え、毎年7月1日現在の届出書の記載事項の報 告の際、褥瘡患者数等を報告する。 現 行 改 定 後 [入院基本料の届出に関する事項(褥瘡に係る内容)] ●褥瘡に関する危険因子の評価を実施 した患者数 ① 褥瘡に関する危険因子の評価 を実施した患者数 ② ①のうち、褥瘡に関する危険 因子を有す、あるいは、既に褥 瘡を有していた患者数 ●褥瘡に関する危険因子の評価を実施 した患者数 ① 褥瘡に関する危険因子の評価 を実施した患者数 ② ①のうち、褥瘡に関する危険 因子を有する患者数、入院時に 既に褥瘡を有していた患者数及 び院内で褥瘡を発生した患者数 [届出書の記載事項の報告] (新規) 褥瘡患者数等について、毎年7月1日 に報告を行うこと。 16 A100 1 一般病棟入院基本料(1日につき) 7対1入院基本料 1,566点 → 2 1,591点 (+25) 10対1入院基本料 1,311点 → 1,332点 (+21) 3 13対1入院基本料 1,103点 → 4 1,121点 (+18) 15対1入院基本料 945点 → 注2 特別入院基本料 575点 → ※( 960点 (+15) 584点 (+ 9) )内は消費税率8%への引き上げ対応分 17 A100 一般病棟入院基本料(7対1) A104 特定機能病院入院基本料(一般病棟7対1) A105 専門病院入院基本料(7対1) ◆在宅復帰機能を持つことや診療内容を継続的に調査・分析する ことが重要であることから、次のような基準を新設する。 (1)自宅や在宅復帰機能を持つ病棟、介護施設へ退院した患者 の割合について基準を新設する。 (自宅等へ退院するものの割合75%以上) 【算定式】 自宅、回復期リハ病棟、地域包括ケア病棟・病室、 療養病棟(在宅復帰機能強化加算)、居住系介護 施設、介護老健(在宅強化型老健施設or在宅復帰・ 在宅療養支援機能加算)に「退院した患者」 7対1病棟から直接退院した患者(死亡退院を除く) ※自院での転棟は分子・分母から除かれる。 18 A100 一般病棟入院基本料(7対1) A104 特定機能病院入院基本料(一般病棟7対1) A105 専門病院入院基本料(7対1) (2)施設基準要件において、「データ提出加算に係る届出を 行った保険医療機関であること。」の基準を新設する。 [経過措置] ① 平成26年3月31日に7対1一般病棟入院基本料、一 般病棟7対1特定機能病院入院基本料、7対1専門病院入 院基本料の届出を行っている医療機関については、平成2 6年9月30日までの間、上記(1)(自宅等復帰率)の 基準を満たしているものとする。 ② 平成26年3月31日に7対1一般病棟入院基本料、一 般病棟7対1特定機能病院入院基本料、7対1専門病院入 院基本料の届出を行っている医療機関については、平成2 7年3月31日までの間、上記(2)(データ提出加算) の基準を満たしているものとする。 19 ◆一般病棟における長期療養患者の評価(特定除外制度の廃止) ※平成24年度改定で見直しを行った13対1、15対1一般病棟入院基本料以外の一般病棟 入院基本料、特定機能病院入院基本料(一般病棟)及び専門病院入院基本料を算定す る病棟においても、特定除外制度の見直しを行う。 (1) 90日を超えて入院する患者を対象として、出来高算定とするが、平均在 院日数の計算対象とする。 (2) 90日を超えて入院する患者を対象として、原則として療養病棟と同様の 報酬体系(医療区分及びADL区分を用いた包括評価)とする。 現 行 改 定 後 A100 一般病棟入院基本料(7対1、10対1) A104 特定機能病院入院基本料(7対1、10対1) A105 専門病院入院基本料 (7対1、10対1、13対1) A100 一般病棟入院基本料(7対1、10対1) A104 特定機能病院入院基本料(7対1、10対1) A105 専門病院入院基本料 (7対1、10対1、13対1) 特定患者(当該病棟に90日を超えて入院する 患者(別に厚生労働大臣が定める状態等にあるも のを除く。)をいう。)に該当する者については、特 定入院基本料として928点を算定する。 届出を行った病棟に90日を超えて入院 する患者については、A101療養病棟入院 基本料1の例により算定する。 [経過措置] ① 上記の取扱いについては、平成26年10月1日から施行する。 ② 7対1、10対1の病棟において、上記の(2)を選択した場合、平成26年3月31日に入院 している患者については、当分の間、医療区分3とみなす。 ③ 上記の(2)を選択した病棟のうち1病棟については、平成27年9月30日までの間、当該病棟 の2室を指定し、その中の4床までに限り出来高算定を行う病床を設定することができる。 当該病床の患者については、平均在院日数の計算対象から除外する。 20 ◆特定除外制度の廃止関連 A212 超重症児(者)入院診療加算・ 準超重症児(者)入院診療加算(1日につき) [注4(追加)] 超重症児(者)入院診療加算・準超重症児(者)入院 診療加算は、一般病棟に入院している患者(A106障害者 施設等入院基本料、A306特殊疾患入院医療管理料及び A309特殊疾患病棟入院料を算定するものを除く。)につ いては、入院した日から起算して90日を限度として、 所定点数に加算する。 (適用は平成27年4月1日から) 21 ◆急性期病棟におけるリハビリテーション専門職の配置に対する評価 ※A100一般病棟入院基本料、A104特定機能病院入院基本料(一般病棟)又は A105専門病院入院基本料の7対1、10対1病棟について、理学療法士、作 業療法士又は言語聴覚士を配置した場合の加算を新設する。また、算定に あたって、ADLに関するアウトカム評価を要件とする。 ADL維持向上等体制加算 (1日につき、14日を限度) 25点(新) ※当該加算を算定している患者について、疾患別リハビリテーション等を算定できない。 [施設基準] ① 当該病棟に専従の理学療法士、作業療法士又は言語聴覚士を1名以上の常勤配置 を行うこと ② 当該保険医療機関において、リハビリテーション医療に関する3年以上の臨床経 験及びリハビリテーション医療に係る研修を終了した常勤医師が1名以上勤務してい ること ③ 当該病棟の直近1年間の新規入院患者のうち、65歳以上の患者が8割以上、又 は循環器系の疾患、新生物、消化器系、運動器系又は呼吸器系の疾患の患者が6割以 上であること ④ アウトカム評価として、以下のいずれも満たすこと ア)直近1年間において、当該病棟を退院した患者のうち、入院時よりも退院時に ADLの低下した者の割合が3%未満であること イ)当該病棟の入院患者のうち、院内で発生した褥瘡を保有している入院患者の割 合が1.5%未満であること 22 A101 療養病棟入院基本料(1日につき) 1 療養病棟入院基本料1 2 療養病棟入院基本料2 イ 入院基本料A (生活療養) 1,769点 → 1,810点(+41) 1,755点 → 1,795点(+40) 1,706点 → 1,745点(+39) 1,692点 → 1,731点(+39) ロ 入院基本料B (生活療養) 1,716点 → 1,755点(+39) 1,702点 → 1,741点(+39) 1,653点 → 1,691点(+38) 1,639点 → 1,677点(+38) ハ 入院基本料C (生活療養) 1,435点 → 1,468点(+33) 1,421点 → 1,454点(+33) 1,372点 → 1,403点(+31) 1,358点 → 1,389点(+31) ニ 入院基本料D (生活療養) 1,380点 → 1,412点(+32) 1,366点 → 1,397点(+31) 1,317点 → 1,347点(+30) 1,303点 → 1,333点(+30) ホ 入院基本料E (生活療養) 1,353点 → 1,384点(+31) 1,339点 → 1,370点(+31) 1,290点 → 1,320点(+30) 1,276点 → 1,305点(+29) ヘ 入院基本料F (生活療養) 1,202点 → 1,230点(+28) 1,188点 → 1,215点(+27) 1,139点 → 1,165点(+26) 1,125点 → 1,151点(+26) ト 入院基本料G (生活療養) 945点 → 931点 → 967点(+22) 952点(+21) 882点 → 868点 → 902点(+20) 888点(+20) チ 入院基本料H (生活療養) 898点 → 884点 → 919点(+21) 904点(+20) 835点 → 821点 → 854点(+19) 840点(+19) リ 入院基本料I (生活療養) 796点 → 782点 → 814点(+18) 800点(+18) 733点 → 719点 → 750点(+17) 735点(+16) 注2 特別入院基本料 (生活療養) 563点 → 576点(+13) 549点 → 562点(+13) ※( )内は消費税率8%への引き上げ対応分 23 ◆急性期病床と長期療養を担う病床の機能分化 ※療養病棟において自院で慢性維持透析等を実施してい る場合の評価を新設する。 A101 療養病棟入院基本料 注9 慢性維持透析管理加算 (1日につき)100点(新) [算定要件] ① 療養病棟入院基本料1を届け出ていること ② 自院で人工腎臓、持続緩徐式血液濾過、腹膜灌流又は血 漿交換療法を行っている患者について算定する 毎日実施されている必要はないが、持続的に適切に行われ ていること 24 ◆療養病棟における在宅復帰機能の評価 ※療養病棟入院基本料1を届け出ている病棟において、 在宅復帰率が50%以上等の基準を満たす病棟に対す る評価を新設する。 A101 療養病棟入院基本料 注10 在宅復帰機能強化加算 (1日につき)10点(新) [施設基準] ① 療養病棟入院基本料1を届け出ていること ② 在宅に退院した患者(1か月以上入院していた患者に限 る)が50%以上であること ③ 退院患者の在宅生活が1月以上(医療区分3の患者につ いては14日以上)継続することを確認していること ④ 病床回転率が10%以上であること 25 A102 結核病棟入院基本料(1日につき) 1 7対1入院基本料 1,566点 → 1,591点 (+25) 2 10対1入院基本料 1,311点 → 1,332点 (+21) 3 13対1入院基本料 1,103点 → 1,121点 (+18) 4 15対1入院基本料 945点 → 960点 (+15) 809点 → 822点 (+13) 763点 → 775点 (+12) 550点 → 559点 (+ 9) 5 18対1入院基本料 6 20対1入院基本料 注2 特別入院基本料 ※( )内は消費税率8%への引き上げ対応分 26 A103 1 精神病棟入院基本料(1日につき) 10対1入院基本料 1,251点 2 → 1,271点 (+20) 13対1入院基本料 931点 → 3 15対1入院基本料 811点 → 4 824点 (+13) 18対1入院基本料 723点 → 5 946点 (+15) 735点 (+12) 20対1入院基本料 669点 → 注2 特別入院基本料 550点 → 680点 (+11) 559点 (+ 9) ※( )内は消費税率8%への引き上げ対応分 27 ◆認知症対策の推進 ※認知症の行動・心理症状(BPSD)の改善に要する期間 が概ね1か月であることを踏まえ、精神病棟入院基本 料及び特定機能病院入院基本料(精神病棟)の重度認 知症加算について、算定期間を短縮した上で、評価を 充実させる。 A103 精神病棟入院基本料 注4 A104 特定機能病院入院基本料 注4 重度認知症加算(1日につき) 100点 → 300点 現 行 [算定要件] 入院した日から起算して3月以 内の期間に限り加算する。 改 定 後 [算定要件] 入院した日から起算して1月以 内の期間に限り加算する。 28 ◆精神病床の機能分化 ※慢性期の病棟では、精神保健福祉士の配置により、平均在院日数 が短縮することが示されていることを踏まえ、精神病棟入院基本 料及び精神療養病棟入院料を算定する病棟について、精神保健福 祉士を配置した場合の評価を新設する。 A103 精神病棟入院基本料 注7・8 A312 精神療養病棟入院料 注6・7 精神保健福祉士配置加算(1日につき) 30点(新) ●精神保健福祉士配置加算を算定した場合は、A230-2精神科地域移行実施加算、B 005退院時共同指導料2、B005-1-2介護支援連携指導料、I011精神科退院指導 料及びI011-2精神科退院前訪問指導料は、算定しない。 [施設基準] ① 当該病棟に専従の常勤精神保健福祉士を1名以上配置すること ② ①とは別に、退院支援部署又は地域移行支援室に常勤精神保健福祉士を 1名以上配置すること ③ 措置入院、鑑定入院、医療観察法入院で当該保険医療機関に入院となった 者を除いた当該病棟の新規入院患者のうち9割(精神療養病棟においては7 割)以上が入院日から起算して1年以内に退院し、在宅へ移行すること 29 A104 特定機能病院入院基本料(1日につき) 1 一般病棟の場合 イ 7対1入院基本料 1,566点 → 1,599点 (+33) ロ 10対1入院基本料 1,311点 → 1,339点 (+28) 2 結核病棟の場合 イ 7対1入院基本料 1,566点 → 1,599点 (+33) ロ 10対1入院基本料 1,311点 → 1,339点 (+28) ハ 13対1入院基本料 1,103点 → 1,126点 (+23) ニ 3 15対1入院基本料 945点 → 965点 (+20) 精神病棟の場合 イ 7対1入院基本料 1,322点 → 1,350点 (+28) ロ 10対1入院基本料 1,251点 → 1,278点 (+27) ハ 13対1入院基本料 931点 ニ 15対1入院基本料 → 951点 (+20) 850点 → 868点 (+18) ※( )内は消費税率8%への引き上げ対応分 30 A105 1 専門病院入院基本料(1日につき) 7対1入院基本料 1,566点 → 1,591点 (+25) 2 10対1入院基本料 1,311点 → 1,332点 (+21) 3 13対1入院基本料 1,103点 → 1,121点 (+18) ※( )内は消費税率8%への引き上げ対応分 31 ◆一般病棟用の重症度、医療・介護必要度の見直し(再掲) ※救命救急入院料を算定する治療室を有する保険医療機関の入院基本 料の基準該当患者割合の要件を見直すとともに、専門病院入院基本 料(悪性腫瘍7割以上)等の評価基準を改める。 現 行 A105 専門病院入院基本料 (7対1入院基本料) [施設基準] 看護必要度の基準を満たす患者を 1割5分以上(一般病棟において悪 性腫瘍患者を7割以上入院させる保 険医療機関の病棟にあっては、1割 以上)入院させる病棟であること。 改 定 後 A105 専門病院入院基本料 (7対1入院基本料) [施設基準] 一般病棟用の重症度、医療・看護 必要度の基準を満たす患者を1割5 分以上(削除)入院させる病棟である こと。 ※なお、重症度、医療・看護必要度の見直しによる激変緩和措置として、10対1入院基 本料の急性期看護補助体制加算及び13対1入院基本料の看護補助加算1の施設要件を 下記の通りとする。 【 重症度、医療・看護必要度基準 10%以上 → 5%以上 】 [経過措置] 平成26年3月31日に当該入院料の届出を行っている病棟については、平成26年9月30 日までの間、上記の基準を満たしているものとする。 32 A106 1 障害者施設等入院基本料(1日につき) 7対1入院基本料 1,566点 → 2 1,588点 (+22) 10対1入院基本料 1,311点 → 1,329点 (+18) 3 13対1入院基本料 1,103点 → 4 1,118点 (+15) 15対1入院基本料 965点 → 978点 (+13) ※( )内は消費税率8%への引き上げ対応分 ◆障害者施設等入院基本料のみ、「特定除外制度」が継続 される。 33 有床診療所入院基本料の見直し ※A108有床診療所入院基本料について、地域包括ケアシステムの中で複数の機 能を担う有床診療所の評価を見直す。 [施設基準] ◆有床診療所入院基本料1~3については、以下の要件のうち2つ以上に該当す ること(それ以外は有床診療所入院基本料4~6を算定する) ① 在宅療養支援診療所であって、過去1年間に訪問診療を実施した実績があ る ② 過去1年間の急変時の入院件数が6件以上である ③ 夜間看護配置加算1又は2を届け出ている ④ 時間外対応加算1を届け出ている ⑤ 過去1年間の新規入院患者のうち、他の保険医療機関の一般病床からの受 入が1割以上である ⑥ 過去1年間の当該保険医療機関内における看取りの実績を2件以上有する ⑦ 過去1年間の全身麻酔、脊椎麻酔又は硬膜外麻酔(手術を実施した場合に 限る)の患者数が合わせて30件以上である(分娩を除く) ⑧ 医療資源の少ない地域に属する有床診療所である ⑨ 過去1年間に介護保険によるリハビリテーション、居宅療養管理指導又は 短期入所療養介護を実施した実績がある、又は指定居宅介護支援事業者である ⑩ 過去1年間の分娩件数が30件以上である ⑪ 過去1年間に乳幼児加算・幼児加算、超重症児(者)入院診療加算、準超 34 【届出等に関する注意】 ※上記[施設基準]のうち2つ以上に該当し、届出 を行った場合に、改定後の有床診療所入院基本 料1~3を算定することができる。 ※改めて届出を行わない有床診療所については、 平成26年3月31日時点で、 ◆有床診療所入院基本料1を算定している場合 → 有床診療所入院基本料4 ◆有床診療所入院基本料2を算定している場合 → 有床診療所入院基本料5 ◆有床診療所入院基本料3を算定している場合 → 有床診療所入院基本料6 を算定する。 35 現 行 改 定 後( )内消費税対応分 A108 有床診療所入院基本料 A108 有床診療所入院基本料 (1日につき) (1日につき) (新設) 1 有床診療所入院基本料1 イ 14日以内 861点 (15) ロ 15~30日 669点 (12) ハ 31日以上 567点 (10) (新設) 2 有床診療所入院基本料2 イ 14日以内 770点 (13) ロ 15~30日 578点 (10) ハ 31日以上 521点 ( 9) (新設) 3 有床診療所入院基本料3 イ 14日以内 568点 (10) ロ 15~30日 530点 ( 7) ハ 31日以上 500点 ( 7) ※栄養管理実施加算の包括化の見直しに伴い入院基本料を11点引下げ [看護配置に係る基準] ① 有床診療所入院基本料1及び4:看護職員配置7人以上 ② 有床診療所入院基本料2及び5:看護職員配置4人以上7人未満 ③ 有床診療所入院基本料3及び6:看護職員配置1人以上4人未満 36 現 行 改 定 後( )内消費税対応分 A108 有床診療所入院基本料 A108 有床診療所入院基本料 (1日につき) (1日につき) 1 有床診療所入院基本料1 4 有床診療所入院基本料4 イ 14日以内 771点 イ 14日以内 775点 (15) ロ 15~30日 601点 ロ 15~30日 602点 (12) ハ 31日以上 511点 ハ 31日以上 510点 (10) 2 有床診療所入院基本料2 イ 14日以内 691点 ロ 15~30日 521点 ハ 31日以上 471点 5 有床診療所入院基本料5 イ 14日以内 693点 (13) ロ 15~30日 520点 (10) ハ 31日以上 469点 ( 9) 3 有床診療所入院基本料3 イ 14日以内 511点 ロ 15~30日 381点 ハ 31日以上 351点 6 有床診療所入院基本料6 イ 14日以内 511点 (10) ロ 15~30日 477点 ( 7) ハ 31日以上 450点 ( 7) ※栄養管理実施加算の包括化の見直しに伴い入院基本料を11点引下げ [看護配置に係る基準] ① 有床診療所入院基本料1及び4:看護職員配置7人以上 ② 有床診療所入院基本料2及び5:看護職員配置4人以上7人未満 ③ 有床診療所入院基本料3及び6:看護職員配置1人以上4人未満 37 【有床診療所入院基本料に係る加算】 ※これまで、有床診療所入院基本1及び2のみが算定可能 となっていた医療従事者の加算等について、対象施設を 有床診療所入院基本料すべてに拡大するとともに、看護 職員の配置をさらに評価し、看護補助者を配置している 場合の評価を新設 注5 イ ロ 医師配置加算1 医師配置加算2 注6 イ ロ ハ ニ ホ ヘ 看護配置加算1 看護配置加算2 夜間看護配置加算1 夜間看護配置加算2 看護補助配置加算1 看護補助配置加算2 88点 60点 25点 → 40点 10点 → 20点 80点 30点 10点(新) 5点(新) 38 注6 ホ ヘ 看護補助配置加算1 看護補助配置加算2 10点(新) 5点(新) [施設基準] ①看護補助配置加算1 当該診療所(療養病床を除く)における 看護補助者の数が2以上であること。 ②看護補助配置加算2 当該診療所(療養病床を除く)における 看護補助者の数が1であること。 39 【管理栄養士の配置基準等】 ※平成24年度診療報酬改定で有床診療所の入院基本料に包括 化された栄養管理実施加算について、有床診療所では管理栄 養士の確保が難しい実態を踏まえ、包括化を見直し、入院基 本料を11点引下げるとともに、栄養管理に関する評価を再 度設ける。 [入院料の通則における栄養管理体制の基準] 当該保険医療機関内に、病院(特別入院基本料等を算定す る病棟のみを有する病院を除く。)にあっては、常勤の管 理栄養士、診療所にあっては管理栄養士(削除)が1名以 上配置されていること。 注10 栄養管理実施加算 ※A108 ※A109 12点(新) 有床診療所入院基本料 有床診療所療養病床入院基本料 [施設基準] 当該保険医療機関内に常勤の管理栄養士が1名以上配置されている こと。等(過去の栄養管理実施加算の施設基準と同じ) 40 【基本診療料】 第2部 入 院 料 等 第2節 入院基本料等加算 41 A200 総合入院体制加算(1日につき・14日を限度) 1 総合入院体制加算1 240点(新) 2 総合入院体制加算2 120点 ◆ 充実した体制とともに一定の実績を有する医療機関に対し、より 充実した評価を新設する。なお、従前の総合入院体制加算について は、「総合入院体制加算2」として引き続き評価を行う。 [施設基準] 1 総合入院体制加算1 ① 全身麻酔(手術を実施した場合に限る)の患者数が年800件 以上である。なお、併せて以下のアからカの全てを満たすこと。 ア 人工心肺を用いた手術 40件/年以上 イ 悪性腫瘍手術 400件/年以上 ウ 腹腔鏡下手術 100件/年以上 エ 放射線治療(体外照射法) 4,000件/年以上 オ 化学療法 4,000件/年以上 カ 分娩件数 100件/年以上 ② 救命救急医療(第三次救急医療)として、24時間体制の救急 を行っていること。 42 [施設基準] 1 総合入院体制加算1 ③ 医療法上の精神病床を有する医療機関であること。また、精神 病棟入院基本料、精神科救急入院料、精神科急性期治療病棟入院料、 精神科救急・合併症入院料、児童・思春期精神科入院医療管理料の いずれかを届け出ており、現に精神疾患の患者の入院を受け入れて いること。(新) ④ 地域包括ケア病棟入院料、地域包括ケア入院医療管理料及び療 養病棟入院基本料の届出を行っていない医療機関であること。 (新) ⑤ 総合入院体制加算2の要件をすべて満たすこと。 2 総合入院体制加算2 (追加規定) 新規に届け出る際は、地域包括ケア病棟入院料、地域包括ケア入 院医療管理料及び療養病棟入院基本料の届出を行っていない医療機 関であること。(新) 43 A205 救急医療管理加算(1日につき・7日を限度) 1 救急医療管理加算1 800点 2 救急医療管理加算2 400点(新) ◆ 入院時に重篤な状態の患者に対して算定するものであり、 入院後に悪化の可能性が存在する患者に対して算定するもの ではないことを明確化するとともに、「その他の加算の対象 となる患者の状態に準ずるような重篤な状態」の評価の適正 化を行う。 [算定要件] 1 当該加算の対象となる患者は、次に掲げる状態にあって、 医師が診察等の結果、緊急に入院が必要であると認めた重 症患者をいう。なお、当該加算は、入院時において当該重 症患者の状態であれば算定できるものであり、当該加算の 算定期間中において継続して重症患者の状態でなくても算 定できる。 ただし、当該加算は入院時に重篤な状態の患者に対して 算定するものであり、入院後に悪化の可能性が存在する患 者については対象とならない。 44 ① 救急医療管理加算1 ア 吐血、喀血又は重篤な脱水で全身状態不良の状態 イ 意識障害又は昏睡 ウ 呼吸不全又は心不全で重篤な状態 エ 急性薬物中毒 オ ショック カ 重篤な代謝障害(肝不全、腎不全、重症糖尿病等) キ 広範囲熱傷 ク 外傷、破傷風等で重篤な状態 ケ 緊急手術を必要とする状態 ② 救急医療管理加算2 コ その他、「ア」から「ケ」に準ずるような重篤な 状態 2 年に1度、「コ」に該当する患者の概要について報告を 行うこと。 45 A206 在宅患者緊急入院診療加算(入院初日) 1 連携型在支診、在支病、在宅療養後方支援病院の場合 2,500点 2 連携医療機関である場合(1の場合を除く) 2,000点 3 1及び2以外の場合 1,000点 [算定要件(在宅療養後方支援病院)] ① 当該病院を緊急時に入院を希望する病院としてあらかじめ当該 病院に届け出ている患者(入院希望患者)に対して算定する。 ② 500床以上の病院については、15歳未満の人工呼吸を実施 している患者若しくは15歳未満から引き続き人工呼吸を実施し ており体重が20kg未満の患者又は神経難病の患者に限り算定す ることができる。 [施設基準(在宅療養後方支援病院)] ① 200床以上の病院であること。 ② 入院希望患者について、緊急時にいつでも対応し、必要があれ ば入院を受け入れること。 46 A207 診療録管理体制加算(入院初日) 1 診療録管理体制加算1 100点(新) 2 診療録管理体制加算2 30点 ◆ コードに基づく診療録の管理や専従の職員の配置等、 充実した診療録管理体制を有している場合の評価を新設 する。 [施設基準(診療録管理体制加算1)] ① 年間退院患者実数2,000名あたり1名以上の専任の診 療記録管理者が配置されており、うち1名以上が専従であ ること。 ② 各退院患者の「氏名」、「生年月日」、「疾病名」及び 「入院中の手術」等に関する電子的な一覧表を有し、診療 録の検索・抽出が速やかにできる体制を確保していること。 ③ 前月に退院した全診療科の全退院患者のうち、退院日の 翌日から起算して14日以内に退院時要約が作成され、中 央病歴管理室に提出された者の割合が9割以上であること。 47 A207-2 医師事務作業補助体制加算(入院初日) 医師事務作業補助体制加算 1(新設) 2(現行) イ 15対1補助体制加算 860点 810点 ロ 20対1補助体制加算 648点 610点 ハ 25対1補助体制加算 520点 490点 ニ 30対1補助体制加算 435点 410点 ホ 40対1補助体制加算 350点 330点 ヘ 50対1補助体制加算 270点 255点 ト 75対1補助体制加算 190点 180点 チ 100対1補助体制加算 143点 138点 [施設基準(医師事務作業補助体制加算1)] ① 医師事務作業補助者の業務を行う場所について、80%以上を病棟又 は外来とする。 ② 看護職員を医師事務作業補助者として届出することは不可。 ※従前の医師事務作業補助体制加算については、看護職員を医師事務作業補 助者として届出することは不可とした上で、医師事務作業補助体制加算2 とする。 48 A207-3 注2 急性期看護補助体制加算 (1日につき・14日を限度) イ 夜間25対1急性期看護補助体制加算 35点(新) ロ 夜間50対1急性期看護補助体制加算 10点 → 25点 ハ 夜間100対1急性期看護補助体制加算 5点 → 15点 [算定要件] 25対1、50対1、75対1のいずれかの急性期看護補 助体制加算を算定しており、夜間看護補助者配置が25対1、 50対1、100対1以上であること。 A207-4 看護職員夜間配置加算 50点 (1日につき・14日を限度) ※注の見直し(現行のA207-3の注3をA207-4として項目立て) 49 A230-3 ◆ 精神科身体合併症管理加算(1日につき) 1 7日以内 450点 2 8日以上10日以内 225点(新) 精神病床に入院する患者の身体合併症に適切に対応す るため、精神科身体合併症管理加算の算定期間を延長す る。 [算定要件] 現 行 改 定 後 ① 当該疾患の治療開始日から 7日間に限り算定できる。 ① 当該疾患の治療開始日から 10日間に限り算定できる。 ② 同一月に複数の身体疾患を発 症した場合には、それぞれの疾 患についてそれぞれの疾患の治 療開始日から7日間に限り算定 することが可能であるが、同一 月内に当該加算を算定できる期 間は14日間までとする。 ② 同一月に複数の身体疾患を発 症した場合には、それぞれの疾 患についてそれぞれの疾患の治 療開始日から10日間に限り算 定することが可能であるが、同 一月内に当該加算を算定できる 期間は20日間までとする。 50 ◆褥瘡の対策と発生状況等の報告 ※褥瘡ハイリスク患者ケア加算届出医療機関については、 毎年7月1日現在の届出書の記載事項の報告の際、褥瘡 の状況についてより詳細な状況を報告する。 A236 褥瘡ハイリスク患者ケア加算 (入院中1回) 500点 (褥瘡ハイリスク患者ケア加算の報告の例) 褥瘡ハイリスク患者ケア加算の施設基準に係る届出別添7様式37に、 下記の件数等の報告欄を作成する。 ① ② ③ ④ 褥瘡ハイリスクアセスメント実施件数 褥瘡ハイリスク患者特定数 褥瘡予防治療計画件数 褥瘡ハイリスク患者ケア実施件数 等 51 A238-3 新生児特定集中治療室退院調整加算 1 新生児特定集中治療室退院調整加算1(退院時1回)600点 2 新生児特定集中治療室退院調整加算2 イ 退院支援計画作成加算(入院中1回) 600点 ロ 退院加算(退院時1回) 600点 ◆入院早期から退院調整を開始すること等を算定の要件とするよう評価の見直 しを行う。 [算定要件](新) 新生児特定集中治療室管理料又は新生児集中治療室管理料を算定する病 室に入院した日から起算して7日以内に以下に該当する患者を抽出し、退 院調整が必要となる可能性がある者について、入院7日以内に家族と現在 の病状及び今後予想される状態について、病状に応じて退院後の生活も含 めて話し合いを開始した上で、入院1月以内に、退院調整が必要がどうか を医師、看護師及び社会福祉士を含む関係職種が合同で家族と退院後の生 活について話し合い、退院支援計画の作成を開始した場合、退院時に1回 (退院支援計画作成加算については入院中1回)に限り算定する。 ア イ ウ エ オ 先天奇形の患者 染色体異常の患者 出生体重1,500g未満の患者 新生児仮死(Ⅱ度以上の者に限る) その他、生命に関わる重篤な状態のもの 52 A238-3 新生児特定集中治療室退院調整加算 3 新生児特定集中治療室退院調整加算3(新) イ 退院支援計画作成加算(入院中1回) 600点 ロ 退院加算(退院時1回) 600点 ◆急性期病院において、周産期医療センターから退院患者を受け入れ、 在宅に退院させた場合の退院調整について評価を行う。 [算定要件] ① 前医で新生児特定集中治療室退院調整加算2を算定している患 者について、転院受入後、7日以内に退院支援計画を策定した場 合、入院中1回に限りイを算定する。自宅へ退院した場合、退院 時1回に限りロを算定する。 ② 本点数を算定した患者に対し、退院時に緊急時の連絡先等を文 書で提供し、24時間連絡がとれる体制を取っていること。 [施設基準] 小児入院医療管理料3を届け出ている医療機関又は周産期母子医 療センターであること。 53 A244 病棟薬剤業務実施加算(週1回) 100点 ◆病棟薬剤業務実施加算における療養病棟又は精神病棟の4週間制限 を8週間まで緩和する。 現 行 注 別に厚生労働大臣が定める施設基準に 適合しているものとして地方厚生局長等 に届け出た保険医療機関に入院している 患者について、薬剤師が病棟において病 院勤務医等の負担軽減及び薬物療法の有 効性、安全性の向上に資する薬剤関連業 務を実施している場合に、当該患者(第 1節の入院基本料(特別入院基本料等を 除く。)のうち、病棟薬剤業務実施加算 を算定できるものを現に算定している患 者に限る。)について、週1回に限り所 定点数に加算する。この場合において、 療養病棟入院基本料、精神病棟入院基本 料又は特定機能病院入院基本料(精神病 棟に限る。)を算定している患者につい ては、入院した日から起算して4週間を 限度とする。 改 定 後 注 別に厚生労働大臣が定める施設基準に 適合しているものとして地方厚生局長等 に届け出た保険医療機関に入院している 患者について、薬剤師が病棟において病 院勤務医等の負担軽減及び薬物療法の有 効性、安全性の向上に資する薬剤関連業 務を実施している場合に、当該患者(第 1節の入院基本料(特別入院基本料等を 除く。)のうち、病棟薬剤業務実施加算 を算定できるものを現に算定している患 者に限る。)について、週1回に限り所 定点数に加算する。この場合において、 療養病棟入院基本料、精神病棟入院基本 料又は特定機能病院入院基本料(精神病 棟に限る。)を算定している患者につい ては、入院した日から起算して8週間を 限度とする。 54 A245 データ提出加算(入院中1回) ※療養病棟等、現在データ提出の対象となっていない病棟についてもデータを 提出することとし、すべての医療機関でデータ提出加算の届出を可能とする。 現 行 【A245 データ提出加算】 [提出対象病棟] A100 一般病棟入院基本料(7対1、10対1)、A103 精神病棟入 院基本料、A104 特定機能病院入院基本料(一般病棟・精神病棟)、 A105 専門病院入院基本料(7対1、10対1)、A300 救命救急入院 料、A301 特定集中治療室管理料、A301-2 ハイケアユニット入院 医療管理料、A301-3 脳卒中ケアユニット入院医療管理料、A301-4 小児特定集中治療室管理料、A302 新生児特定集中治療室管理 料、A303 総合周産期特定集中治療室管理料、A303-2 新生児治 療回復室入院医療管理料、A305 一類感染症患者入院医療管理 料、A307 小児入院医療管理料、A311 精神科救急入院料、A3112 精神科急性期治療病棟入院料、A311-3 精神科救急・合併症入 院料、A311-4 児童・思春期精神科入院医療管理料 [施設基準] ① 一般病棟入院基本料(7対1及び10対1)、特定機能 病院入院基本料(一般病棟)、専門病院入院基本料(7 対1及び10対1)を算定する病棟を有すること ② 診療録管理体制加算を届け出ていること ③ データを継続的かつ適切に提出するための体制が整 備されていること 改 定 後 【A245 データ提出加算】 [提出対象病棟] 全病棟 [施設基準] (削除) ① 診療録管理体制加算を届け出ていること ② データを継続的かつ適切に提出するため の体制が整備されていること [施設基準] 平成26年3月31日にデータ提出加算の届出を行っている医療機関については、平成27年3 月31日までの間、提出対象病棟に係る基準は従前の通りであっても差し支えない。 55 A245 データ提出加算(入院中1回) 現 行 改 定 後 注 別に厚生労働大臣が定める施設基 注 別に厚生労働大臣が定める施設基 準に適合しているものとして地方厚 準に適合しているものとして地方厚 生局長等に届け出た保険医療機関に 生局長等に届け出た保険医療機関に おいて、当該保険医療機関における おいて、当該保険医療機関における 診療報酬の請求状況、手術の実施状 診療報酬の請求状況、手術の実施状 況等の診療の内容に関するデータを 況等の診療の内容に関するデータを 継続して厚生労働省に提出している 継続して厚生労働省に提出している 場合に、当該保険医療機関に入院し 場合に、当該保険医療機関に入院し ている患者(第1節の入院基本料 ている患者(第1節の入院基本料 (特別入院基本料等を除く。)又は (特別入院基本料等を除く。)又は 第3節の特定入院料のうち、データ 第3節の特定入院料のうち、データ 提出加算を算定できるものを現に算 提出加算を算定できるものを現に算 定している患者に限る。)について、 定している患者に限る。)について、 当該基準に係る区分に従い、入院中 当該基準に係る区分に従い、入院中 1回に限り、退院時又は転棟時に、 1回に限り、退院時に、所定点数に 所定点数に加算する。 加算する。 56 【基本診療料】 第2部 入 院 料 等 第3節 特定入院料 57 A300 救命救急入院料(1日につき) 1 救命救急入院料1 イ 3日以内の期間 9,711点 → 9,869点 (+158) ロ 4日以上7日以内の期間 8,786点 → 8,929点 (+143) ハ 8日以上14日以内の期間 7,501点 → 7,623点 (+122) イ 3日以内の期間 11,211点 → 11,393点 (+182) ロ 4日以上7日以内の期間 10,151点 → 10,316点 (+165) ハ 8日以上14日以内の期間 2 救命救急入院料2 8,901点 → 9,046点 (+145) ※( )内は消費税率8%への引き上げ対応分 58 A300 3 救命救急入院料(1日につき) 救命救急入院料3 イ 救命救急入院料 (1) 3日以内の期間 (2) 4日以上7日以内の期間 (3) 8日以上14日以内の期間 ロ 広範囲熱傷特定集中治療管理料 (1) 3日以内の期間 (2) 4日以上7日以内の期間 (3) 8日以上60日以内の期間 4 9,711点 → 9,869点 8,786点 → 8,929点 7,501点 → 7,623点 (+158) (+143) (+122) 9,711点 → 9,869点 8,786点 → 8,929点 7,901点 → 8,030点 (+158) (+143) (+129) 救命救急入院料4 イ 救命救急入院料 (1) 3日以内の期間 11,211点 → 11,393点 (2) 4日以上7日以内の期間 10,151点 → 10,316点 (3) 8日以上14日以内の期間 8,901点 → 9,046点 ロ 広範囲熱傷特定集中治療管理料 (1) 3日以内の期間 11,211点 → 11,393点 (2) 4日以上7日以内の期間 10,151点 → 10,316点 (3) 8日以上14日以内の期間 8,901点 → 9,046点 (4) 15日以上60日以内の期間 7,901点 → 8,030点 ※( )内は消費税率8%への引き上げ対応分 (+182) (+165) (+145) (+182) (+165) (+145) (+129) 59 A300 救命救急入院料(1日につき) ◆ 急性薬物中毒加算について、対象を明確化するとともに、簡 易な検査の評価を新設する。また、算定可能な対象施設を高度 救命救急センターだけでなく救命救急センターに拡大する。 現 行 注6 注5に規定する加算を算定する 保険医療機関において、急性薬物 中毒の患者に対して救命救急医療 が行われた場合には、入院初日に 限り所定点数に5,000点を加算 する。 改 定 後 注6 当該保険医療機関において、急 性薬物中毒の患者に対して救命救 急医療が行われた場合には、入院 初日に限り、次に掲げる点数をそ れぞれ所定点数に加算する。 イ 急性薬毒物中毒加算1 (機器分析) 5,000点 ロ 急性薬毒物中毒加算2 (その他のもの) 350点 [施設基準] 高度救命救急センターであること。 [施設基準] (削除) 60 A301 特定集中治療室管理料(1日につき) ◆より体制の充実した特定集中治療室の評価を新設する。 1 特定集中治療室管理料1(新) イ ロ 2 7日以内の期間 8日以上14日以内の期間 13,650点 12,126点 (+150) (+126) 13,650点 12,126点 (+150) (+126) 特定集中治療室管理料2(新) イ 特定集中治療室管理料 (1) (2) ロ 7日以内の期間 8日以上14日以内の期間 広範囲熱傷特定集中治療管理料 7日以内の期間 13,650点 (+150) 8日以上60日以内の期間 12,319点 (+129) ※( )内は消費税率8%への引き上げ対応分 [施設基準] ① 専任の医師が常時、特定集中治療室内に勤務していること。当該専任の医師に、 特定集中治療の経験を5年以上有する医師を2名以上含む。 ② 特定集中治療室管理を行うにふさわしい専用の特定集中治療室を有しており、 当該特定集中治療室の広さは、1床当たり20㎡以上である。 ③ 専任の臨床工学技士が、常時、院内に勤務している。 ④ 特定集中治療室用の重症度、医療・看護必要度について、A項目3点以上かつ B項目3点以上である患者が9割以上であること。(一般病棟用の重症度、医療・ 看護必要度の見直しに伴い、名称の変更を行うとともに、急性期患者の特性を評価 61 する評価方法へ変更。) (1) (2) A301 特定集中治療室管理料(1日につき) 3 特定集中治療室管理料3(従来の「1」→「3」) イ 7日以内の期間 ロ 8日以上14日以内の期間 9,211点 → 9,361点 7,711点 → 7,837点 4 (+150) (+126) 特定集中治療室管理料4(従来の「2」→「4」) イ 特定集中治療室管理料 (1) 7日以内の期間 9,211点 → 9,361点 (2) 8日以上14日以内の期間 7,711点 → 7,837点 (+150) (+126) ロ 広範囲熱傷特定集中治療管理料 (1) 7日以内の期間 9,211点 → 9,361点 (2) 8日以上60日以内の期間 7,901点 → 8,030点 (+150) (+129) ※( )内は消費税率8%への引き上げ対応分 62 A301-2 ハイケアユニット入院医療管理料(1日につき) 4,511点 → 1 ハイケアユニット入院医療管理料1 6,584点(+73) 2 ハイケアユニット入院医療管理料2 4,084点(+73) ※( )内は消費税率8%への引き上げ対応分 現 行 [施設基準] ① 看護配置常時4対1 ② 重症者等について、A項目3 点以上またはB項目7点以上であ る患者が8割以上であること 改 定 後 [施設基準] 1 ハイケアユニット入院医療管理料1 ① 看護配置常時4対1 ② ハイケアユニット用の重症度、医療・看 護必要度について、A項目3点以上かつB項目 7点以上である患者が8割以上であること 2 ハイケアユニット入院医療管理料2 ① 看護配置常時5対1 ② ハイケアユニット用の重症度、医療・看 護必要度について、A項目3点以上かつB項目 7点以上である患者が6割以上であること [経過措置] 平成26年3月31日に当該入院料の届出を行っている治療室については、 平成26年9月30日までの間、従前のハイケアユニット入院医療管理料 (4,584点(+73))を算定する。 63 A301-3 脳卒中ケアユニット入院医療管理料 (1日につき) 5,711点 → A301-4 1 2 5,804点(+93) 小児特定集中治療室管理料 (1日につき) 7日以内の期間 15,500点 → 15,752点(+252) 8日以上14日以内の期間 13,500点 → 15,720点(+220) ※( )内は消費税率8%への引き上げ対応分 64 A302 新生児特定集中治療室管理料(1日につき) 1 新生児特定集中治療室管理料1 10,011点 → 10,174点(+163) 2 新生児特定集中治療室管理料2 6,011点 → 8,109点(+ 98) A303 総合周産期特定集中治療室管理料(1日につき) 1 母体・胎児集中治療室管理料 7,011点 → 7,125点(+114) 2 新生児集中治療室管理料 10,011点 → 10,174点(+163) A303-2 新生児治療回復室入院医療管理料(1日につき) 5,411点 → 5,499点(+ 88) ※( )内は消費税率8%への引き上げ対応分 65 A302 1 2 A303 2 新生児特定集中治療室管理料(1日につき) 新生児特定集中治療室管理料1 新生児特定集中治療室管理料2 総合周産期特定集中治療室管理料(1日につき) 新生児集中治療室管理料 ◆出生時体重が1,500g以上の新生児であっても、一部の先天奇形等を有する 患者について、算定日数上限を延長する。 現 行 改 定 後 [算定要件] [算定要件] 新生児特定集中治療室管理料、総合周 新生児特定集中治療室管理料、総合周 産期特定集中治療室管理料(新生児)及 産期特定集中治療室管理料(新生児)及 び新生児治療回復室入院医療管理料を算 び新生児治療回復室入院医療管理料を算 定した期間と通算して21日(出生時体重 定した期間と通算して21日(出生時体重 が1,000g未満の新生児にあっては90日、 が1,500g以上で、別に厚生労働大臣が定 出生時体重が1,000g以上1,500g未満の める疾患(※)を主病として入院してい 新生児にあっては60日)を限度として、 る新生児にあっては35日、出生時体重が それぞれ所定点数を算定する。 1,000g未満の新生児にあっては90日、出 生時体重が1,000g以上1,500g未満の新 生児にあっては60日)を限度として、そ れぞれ所定点数を算定する。 66 A303-2 新生児治療回復室入院医療管理料(1日につき) ◆出生時体重が1,500g以上の新生児であっても、一部の先天奇形等を有する 患者について、算定日数上限を延長する。 現 行 改 定 後 [算定要件] [算定要件] 新生児特定集中治療室管理料、総合周 新生児特定集中治療室管理料、総合周 産期特定集中治療室管理料(新生児)及 産期特定集中治療室管理料(新生児)及 び新生児治療回復室入院医療管理料を算 び新生児治療回復室入院医療管理料を算 定した期間と通算して30日(出生時体重 定した期間と通算して30日(出生時体重 が1,000g未満の新生児にあっては120日、 が1,500g以上で、別に厚生労働大臣が定 出生時体重が1,000g以上1,500g未満の める疾患(※)を主病として入院してい 新生児にあっては90日)を限度として、 る新生児にあっては50日、出生時体重が それぞれ所定点数を算定する。 1,000g未満の新生児にあっては120日、 出生時体重が1,000g以上1,500g未満の 新生児にあっては90日)を限度として、 それぞれ所定点数を算定する。 【厚生労働大臣が定める疾患(※)】 先天性水頭症、全前脳胞症、二分脊椎(脊椎破裂)、アーノルド・キアリ奇形、後 鼻孔閉鎖、先天性喉頭軟化症、先天性気管支軟化症、先天性のう胞肺、肺低形成、 食道閉鎖、十二指腸閉鎖、小腸閉鎖、鎖肛、ヒルシュスプルング病、総排泄腔遺残、 頭蓋骨早期癒合症、骨(軟骨を含む)無形成・低形成・異形成、腹壁破裂、臍帯ヘ ルニア、ダウン症候群、18トリソミー、13トリソミー、多発奇形症候群 67 A302 新生児特定集中治療室管理料(1日につき) 1 新生児特定集中治療室管理料1 A303 総合周産期特定集中治療室管理料(1日につき) 2 新生児集中治療室管理料 ◆重症患者の受入実績が医療機関ごとに大きく異なっていることから、 出生体重1,000g未満の新生児の受入実績等に関する基準を新設する。 現 行 [施設基準] ① 専任の医師が常時治療室内に配置され ていること。 ② 看護配置が常時3対1以上であること。 改 定 後 [施設基準] ① 専任の医師が常時治療室内に配置され ていること。 ② 看護配置が常時3対1以上であること。 ③ 救急蘇生装置等の装置、器具を治療室 内に常時備えていること。 ③ 救急蘇生装置等の装置、器具を治療室 内に常時備えていること。 (新設) ④ 以下のいずれかを満たすこと。 イ 出生体重1,000g未満の新規入院 患者が1年間に4名以上であること。 ロ 当該治療室に入院中の患者の開頭、 開胸又は開腹手術が1年間に6件以上 であること。 68 A302 新生児特定集中治療室管理料(1日につき) 2 新生児特定集中治療室管理料2 ◆新生児特定集中治療室管理料2について、出生体重2,500g未満 の新生児の受入実績に関する基準を新設する。 現 行 [施設基準] ① 専任の医師が常時、保険医療機関内に勤 務していること。 ② 看護配置が常時3対1以上であること。 改 定 後 [施設基準] ① 専任の医師が常時、保険医療機関内に 勤務していること。 ② 看護配置が常時3対1以上であること。 ③ 救急蘇生装置等の装置、器具を治療室 内に常時備えていること。 ③ 救急蘇生装置等の装置、器具を治療室 内に常時備えていること。 (新設) ④ 出生体重2,500g未満の新規入院患 者が1年間に30名以上であること。 [経過措置] 平成26年3月31日に新生児特定集中治療室管理料1及び2、総合 周産期特定集中治療室管理料(2 新生児集中治療室管理料)の届 出を行っている医療機関については、平成26年9月30日までの間、 上記基準を満たしているものとする。 69 A305 一類感染症患者入院医療管理料(1日につき) 1 7日以内の期間 8,901点 → 9,046点(+145) 2 8日以上14日以内の期間 7,701点 → 7,826点(+125) A306 特殊疾患入院医療管理料(1日につき) 1,954点 → 2,009点(+ 55) A307 小児入院医療管理料(1日につき) 1 小児入院医療管理料1 4,511点 → 4,584点(+ 2 小児入院医療管理料2 4,011点 → 4,076点(+ 3 小児入院医療管理料3 3,611点 → 3,670点(+ 4 小児入院医療管理料4 3,011点 → 3,060点(+ 5 小児入院医療管理料5 2,111点 → 2,145点(+ ※( )内は消費税率8%への引き上げ対応分 73) 65) 59) 49) 34) 70 A308 回復期リハビリテーション病棟入院料(1日につき) 1 回復期リハビリテーション病棟入院料1 ◆生活療養を受ける場合 1,911点 → 2,025点 (+54) 1,897点 → 2,011点 (+54) 2 回復期リハビリテーション病棟入院料2 ◆生活療養を受ける場合 1,761点 → 1,811点 (+50) 1,747点 → 1,796点 (+49) 3 回復期リハビリテーション病棟入院料3 ◆生活療養を受ける場合 1,611点 → 1,657点 (+46) 1,597点 → 1,642点 (+45) ※( )内は消費税率8%への引き上げ対応分 71 A308 回復期リハビリテーション病棟入院料(1日につき) ◆回復期リハビリテーション病棟入院料1を算定する病棟におい て、専従医師及び専従社会福祉士を配置した場合の評価を新設 する。 1 回復期リハビリテーション病棟入院料1 体制強化加算 200点(1日につき)(新) [施設基準] 当該病棟にリハビリテーション医療に関する3年以上の経験 及びリハビリテーション医療に関する研修を終了した専従の常 勤医師1名以上及び退院調整に関する3年以上の経験を有する 専従の常勤社会福祉士1名以上が配置されていること。 72 A308 回復期リハビリテーション病棟入院料(1日につき) ◆回復期リハビリテーション病棟入院料1の休日リハビリテー ション提供体制加算について、当該要件を回復期リハビリテー ション病棟入院料1の算定要件として包括して評価する。 1 回復期リハビリテーション病棟入院料1 [施設基準] 休日を含め、週7日間リハビリテーションを提供できる体制 を有していること。 [経過措置] 平成26年3月31日に回復期リハビリテーション病棟入院 料1の届出を行っている病棟であって、休日リハビリテーショ ン提供体制加算の届出を行っていない医療機関については、平 成26年9月30日までの間は上記の基準を満たしているもの とする。 73 A308 回復期リハビリテーション病棟入院料(1日につき) ◆回復期リハビリテーション病棟入院料1における重症度・看護 必要度の項目等の見直しを行う。 1 回復期リハビリテーション病棟入院料1 現 行 改 定 後 [施設基準] [施設基準] 当該病棟へ入院する患者全体 当該病棟へ入院する患者全体 に占める看護必要度評価票A項 に占める一般病棟用の重症度、 目の得点が1点以上の患者の割 医療・看護必要度A項目の得点 合が1割5分以上であること。 が1点以上の患者の割合が1割 以上であること。 [経過措置] 平成26年3月31日に回復期リハビリテーション病棟入院 料1の届出を行っている病棟については、平成26年9月30 日までの間、上記の基準を満たしているものとする。 74 A308-2 亜急性期入院医療管理料(1日につき) 1 亜急性期入院医療管理料1 2,061点 → 2,119点 (+58) 2 亜急性期入院医療管理料2 1,911点 → 1,965点 (+54) 3 亜急性期入院医療管理料(指定地域)1 1,761点 → 1,811点 (+50) 4 亜急性期入院医療管理料(指定地域)2 1,661点 → 1,708点 (+47) ※( )内は消費税率8%への引き上げ対応分 ⇒ 亜急性期入院医療管理料は平成26年9月30日をもって 廃止する。(経過措置期間は、消費税率引き上げ対応分を加 味した新点数により算定する。) 75 A308-3 地域包括ケア病棟入院料(1日につき)(新) ◆急性期後・回復期を担う病床を充実させるため、①一定の重症度、医 療・看護必要度基準を満たす患者の診療実績、②在宅療養支援病院、 二次救急病院又は救急告示病院等であること、③在宅復帰率の実績、 ④診療内容に関するデータの提出等の施設基準を設定した病棟等の評 価を新設する。 1 地域包括ケア病棟入院料1 ◆生活療養を受ける場合 2 地域包括ケア入院医療管理料1 ◆生活療養を受ける場合 3 地域包括ケア病棟入院料2 ◆生活療養を受ける場合 4 地域包括ケア入院医療管理料2 ◆生活療養を受ける場合 2,558点 (+58) 2,544点 (+58) 2,558点 (+58) 2,544点 (+58) 2,058点 (+58) 2,044点 (+58) 2,058点 (+58) 2,044点 (+58) ※( )内は消費税率8%への引き上げ対応分 76 5 地域包括ケア病棟入院料1(注2 特定地域) 2,191点 (+50) ◆生活療養を受ける場合 2,177点 (+50) 6 地域包括ケア入院医療管理料1(注2 特定地域) 2,191点 (+50) ◆生活療養を受ける場合 2,177点 (+50) 7 地域包括ケア病棟入院料2(注2 特定地域) 1,763点 (+50) ◆生活療養を受ける場合 1,749点 (+50) 8 地域包括ケア入院医療管理料2(注2 特定地域) 1,763点 (+50) ◆生活療養を受ける場合 ※( 1,749点 (+50) )内は消費税率8%への引き上げ対応分 [算定要件] ① 60日を限度として算定する。 ② 地域包括ケア入院医療管理料について、自院で直前にDPC/PDPS で算定していた患者が転床した場合は、特定入院期間中は引き続き DPC/PDPSで算定する。 77 [施設基準] ◆地域包括ケア病棟入院料(入院医療管理料を含む)1及び2 ① 疾患別リハビリテーション又はがん患者リハビリテーションの届出を行っている こと。 ② 入院医療管理料は病室単位の評価とし、届出は許可病床数200床未満の医療機関で 1棟に限る。 ③ 療養病床については、1病棟に限り届出することができる。 ④ 許可病床数200床未満の医療機関にあっては、入院基本料の届出がなく、地域包括 ケア病棟入院料のみの届出であっても差し支えない。 ⑤ 平成26年3月31日に10対1、13対1、15対1入院基本料を届け出ている病院は、地域 包括ケア病棟入院料を届け出ている期間中、7対1入院基本料を届け出ることはでき ない。 ⑥ 看護職員13対1以上、専従の常勤理学療法士、常勤作業療法士又は常勤言語聴覚士 1名以上及び専任の在宅復帰支援担当者1名以上が配置されていること。 ⑦ 一般病棟用の重症度、医療・看護必要度A項目1点以上の患者を10%以上入院さ せていること。 ⑧ 次のいずれかを満たすこと。 ア 在宅療養支援病院の届出 イ 在宅療養後方支援病院として年3件以上の在宅患者の受入実績があること ウ 二次救急医療施設の指定を受けていること エ 救急告示病院であること ⑨ データ提出加算の届出を行っていること。 ⑩ リハビリテーションを提供する患者について、リハビリテーションを1日平均2 単位以上提供していること。 78 [施設基準] ◆地域包括ケア病棟入院料(入院医療管理料を含む)1 ① 在宅復帰率が7割以上であること。 ② 1人当たりの居室面積が内法による測定で6.4㎡以上であること。 【①在宅復帰率(算定式)】 自宅、療養病棟(在宅復帰機能強化加算)、居住系介護施設、 介護老健(在宅強化型老健施設or在宅復帰・在宅療養支援機能 加算)に「退院した患者」+療養病棟(在宅復帰機能強化加算) に「転棟した患者」 地域包括ケア病棟(病室)から退院した患者(死亡退院を除く) +転棟した患者(退院先は特別な関係も可) [留意事項] ① 地域包括ケア病棟入院料(入院医療管理料を含む)1及び2の施設基準 ⑨(データ提出加算の届出)については、平成27年4月1日から適用す るものとする。 ② 地域包括ケア病棟入院料(入院医療管理料を含む)1の施設基準② (居室面積)については、平成27年3月31日までに届出を行った医療 機関にあっては、壁芯での測定でも差し支えない。 79 A308-3 地域包括ケア病棟入院料(1日につき)(新) 注3 注4 注5 看護職員配置加算(1日につき) 看護補助者配置加算(1日につき) 救急・在宅等支援病床初期加算 (1日につき・14日まで) 150点 150点 150点 [施設基準] ◆看護職員配置加算 ① 看護職員が地域包括ケア病棟入院料の施設基準の最小必要人数に加え、 50対1以上の人数が配置されていること。 ② 地域包括ケア入院医療管理料を算定する場合は、当該病室を含む病棟全 体の看護職員が最小必要人数に加え、50対1以上の人数が配置されてい ること。 ◆看護補助者配置加算 ① 看護補助者(看護職員を除く)が25対1以上配置されていること。 ② 地域包括ケア入院医療管理料を算定する場合は、当該病室を含む病棟全 体の看護補助者(看護職員を除く)が25対1以上配置されていること。 [留意事項] 看護補助者配置加算については、平成27年3月31日までの間は必要人 数の5割未満であれば看護職員を看護補助者とみなしても差し支えない。 80 A311 精神科救急入院料(1日につき) 1 精神科救急入院料1 イ 30日以内の期間 3,462点 ロ 31日以上の期間 3,042点 2 精神科救急入院料2 イ 30日以内の期間 3,262点 ロ 31日以上の期間 2,842点 → 3,557点(+95) → 3,125点(+83) → 3,351点(+89) → 2,920点(+78) A311-3 精神科救急・合併症入院料(1日につき) 1 30日以内の期間 3,462点 → 3,560点(+98) 2 31日以上の期間 3,042点 → 3,128点(+86) ※( )内は消費税率8%への引き上げ対応分 81 A311 精神科救急入院料(1日につき) A311-3 精神科救急・合併症入院料(1日につき) ◆措置入院、緊急措置入院及び応急入院の実績要件を、現状に即した要件に見 直すとともに、夜間休日の救急の受入れ実績を要件に加える 現 行 [施設基準] 改 定 後 [施設基準] ① 地域における1年間における措置 入院、緊急措置入院及び応急入院に 係る新規入院患者のうち、原則とし て4分の1以上又は30件以上の患 者を当該病棟において受入れている こと。 ① 地域における1年間における措置 入院、緊急措置入院及び応急入院に 係る新規入院患者のうち、原則とし て4分の1以上又は20件以上の患 者を当該病棟において受入れている こと。 ② 精神疾患に係る時間外、休日又は 深夜における診療(電話再診を除 く。)件数が年間200件以上又は 次の地域における人口万対2.5件以 上であること。 ② 精神疾患に係る時間外、休日又は 深夜における診療(電話再診を除 く。)件数が年間200件以上又は 次の地域における人口万対2.5件以 上であり、かつ、精神疾患にかかる 時間外、休日又は深夜における入院 件数が年間20件以上であること。 82 A311-2 精神科急性期治療病棟入院料(1日につき) 1 精神科急性期治療病棟入院料1 イ 30日以内の期間 1,931点 ロ 31日以上の期間 1,611点 2 精神科急性期治療病棟入院料2 イ 30日以内の期間 1,831点 ロ 31日以上の期間 1,511点 ※( (新)注4 → 1,984点(+53) → 1,655点(+44) → 1,881点(+50) → 1,552点(+41) )内は消費税率8%への引き上げ対応分 精神科急性期医師配置加算(16対1) (1日につき) 500点 ◆急性期病床において密度の高い医療を提供し、平均在院日数の短縮を図る観点 から、精神科急性期治療病棟入院料1について、医師を重点的に配置した場 合の評価を新設。 [算定要件] ① 新規入院患者のうち6割以上が入院日から起算して3月以内に退院し、 在宅へ移行 ② 過去1年間の時間外、休日又は深夜における入院件数が8件以上 ③ 過去1年間の時間外、休日又は深夜における外来対応件数が20件以上 83 A311 精神科救急入院料(1日につき)注4 A311-2 精神科急性期治療病棟入院料(1日につき)注5 (注4 精神科急性期医師配置加算を算定するものに限る。) A311-3 精神科救急・合併症入院料(1日につき)注4 (新)院内標準診療計画加算 (退院時1回)200点 [算定要件] 入院した日から起算して7日以内に医師、看護師及び精神保 健福祉士等が共同して、院内標準診療計画を策定し、当該計画 書に基づき診療を行い、当該患者が60日以内に退院した場合 に退院時1回に限り所定点数に加算する。 [対象患者] 統合失調症、統合失調型障害及び妄想性障害又は気分(感 情)障害のもの 84 A312 精神療養病棟入院料(1日につき) 1,061点 → 1,090点(+29) ※( ◆ )内は消費税率8%への引き上げ対応分 慢性期の病棟では、精神保健福祉士の配置により、平均在院日数が短縮 することが示されていることを踏まえ、精神保健福祉士を配置した場合の 評価を新設する。 (新)注6 精神保健福祉士配置加算 (1日につき) 30点 (新)注7 精神保健福祉士配置加算を算定した場合は、A230-2精神科地域 移行実施加算、B005退院時共同指導料2、B005-1-2介護支 援連携指導料、I011精神科退院指導料及びI011-2精神科退院 前訪問指導料は、算定しない。 [施設基準] ① 当該病棟に専従の常勤精神保健福祉士を1名以上配置すること ② ①とは別に、退院支援部署又は地域移行支援室に常勤精神保健福祉士を1 名以上配置すること ③ 措置入院、鑑定入院、医療観察法入院で当該保険医療機関に入院となった 者を除いた当該病棟の新規入院患者のうち9割(精神療養病棟においては7 割)以上が入院日から起算して1年以内に退院し、在宅へ移行すること 85 A312 精神療養病棟入院料(1日につき) ◆ 精神療養病棟においては、精神保健指定医の判断を必要とする隔離・身体拘 束の割合が低いことを踏まえ、病棟ごとに精神保健指定医を配置する要件の 他、医療法に定める医師の員数配置の要件を見直す。 現 行 改 定 後 [施設基準] [施設基準] ① 当該病棟を有する保険医療機関にお いて、常勤の精神保健指定医が2名以上 配置され、かつ、当該病棟に常勤の精神 保健指定医が1名以上配置されているこ と。 ① 当該病棟を有する保険医療機関にお いて、常勤の精神保健指定医が2名以上 配置され、かつ、当該病棟に専任の常勤 の精神科医が1名以上配置されているこ と。 ② 医療法施行規則第19条第1項第一 号に定める医師の員数以上の員数が配置 されていること。 ② 医療法施行規則第19条第1項第一 号に定める医師の員数以上の員数が配置 されていること。(当該病棟において、 看護職員の数が、常時、25対1以上 (平成30年3月31日までは、30対 1以上)である場合を除く。) ③ 当該病棟の全入院患者に対して、入 院後7日以内に退院後生活環境相談員を 専任すること。その上で、退院支援のた めの委員会を設置・開催の上、退院に向 けた相談支援、地域援助事業者等の紹介、 退院調整等に関する院内における業務を 86 実施すること。 A311 精神科救急入院料(1日につき)注3 A311-2 精神科急性期治療病棟入院料(1日につき)注3 A311-3 精神科救急・合併症入院料(1日につき)注3 A312 精神療養病棟入院料(1日につき)注3 ◆ 非定型抗精神病薬の適切な投薬を推進する観点から、上記入 院料の非定型抗精神病薬加算のうち、剤数制限のない非定型抗 精神病薬加算2を削除する。 現 行 注3 当該病棟に入院している統合失調症 の患者に対して、計画的な医学管理の 下に非定型抗精神病薬による治療を行 い、かつ、療養上必要な指導を行った 場合には、当該患者が使用した1日当 たりの抗精神病薬の種類数に応じ、次 に掲げる点数をそれぞれ1日につき所 定点数に加算する。 イ 非定型抗精神病薬加算1 (2種類以下の場合) 15点 ロ 非定型抗精神病薬加算2 (イ以外の場合) 10点 改 定 後 注3 当該病棟に入院している統合失調症 の患者に対して、計画的な医学管理の 下に非定型抗精神病薬による治療を行 い、かつ、療養上必要な指導を行った 場合には、当該患者が使用した1日当 たりの抗精神病薬が2種類以下の場合 に限り、非定型抗精神病薬加算として、 1日につき15点を所定点数に加算す る。 87 A311-4 児童・思春期精神科入院医療管理料(1日につき) 2,911点 → 2,957点(+46) A314 認知症治療病棟入院料(1日につき) 1 認知症治療病棟入院料1 イ 30日以内の期間 1,761点 ロ 31日以上60日以内の期間 1,461点 ハ 61日以上の期間 1,171点 2 認知症治療病棟入院料2 イ 30日以内の期間 1,281点 ロ 31日以上60日以内の期間 1,081点 ハ 61日以上の期間 961点 → 1,809点(+48) → 1,501点(+40) → 1,203点(+32) → 1,316点(+35) → 1,111点(+30) → 987点(+26) ※( )内は消費税率8%への引き上げ対応分 88 A317 特定一般病棟入院料(1日につき) 1 特定一般病棟入院料1 1,103点 → 1,121点 (+18) 2 特定一般病棟入院料2 945点 960点 (+15) 1,811点 (+50) ●脳血管リハ、運動器リハを算定したことがある患者に 亜急性期入院医療管理が行われた場合 1,661点 → 1,708点 (+47) ●地域包括ケア入院医療管理料1に該当する場合(新) 2,191点 (+50) ●地域包括ケア入院医療管理料2に該当する場合(新) 1,763点 (+50) ●亜急性期入院医療管理が行われた場合 1,761点 → → ※( )内は消費税率8%への引き上げ対応分 ◆夜勤72時間の緩和対象となる特定一般病棟入院料について、一般 病棟が1病棟のみの病院を対象に加える。 [施設基準] 一般病棟が1病棟のものに限る 89 ◆医療を提供しているが、 医療資源の少ない地域に配慮した評価 ※対象医療圏は変更せずに、地域包括ケア病棟入院料等の今後 の評価体系の要件を緩和した評価を導入することとし、チー ム医療等に係る評価については、対象の範囲を拡大するとと もに専従の要件等を緩和し、それに応じた評価とする。 1.地域包括ケア病棟入院料及び地域包括ケア入院医療管理料 については、今後の評価体系に準じて要件を緩和した評価を 行う。※( )内は消費税率8%引き上げ対応分 (新)地域包括ケア病棟入院料1(特定地域) (1日につき)2,191点(+50) (新)地域包括ケア入院医療管理料1(特定地域) (1日につき)2,191点(+50) (新)地域包括ケア病棟入院料2(特定地域) (1日につき)1,763点(+50) (新)地域包括ケア入院医療管理料2(特定地域) (1日につき)1,763点(+50) 90 ◆医療を提供しているが医療資源の少ない地域 都道府県 二次医療圏 北海道 中空知 東胆振 北網 十勝 秋田県 釧路 大館・鹿角 市町村 芦別市、赤平市、滝川市、砂川市、歌志内市、奈井江町、上砂川町、浦臼町、新十津川町、雨竜町 苫小牧市、白老町、安平町、厚真町、むかわ町 北見市、網走市、大空町、美幌町、津別町、斜里町、清里町、小清水町、訓子府町、置戸町 帯広市、音更町、士幌町、上士幌町、鹿追町、新得町、清水町、芽室町、中礼内村、更別村、大樹町、広尾 町、幕別町、池田町、豊頃町、本別町、足寄町、陸別町、浦幌町 釧路市、釧路町、厚岸町、浜中町、標茶町、弟子屈町、鶴居村、白糠町 大館市、鹿角市、小坂町 由利本荘・にかほ 由利本荘市、にかほ市 山形県 福島県 東京都 新潟県 長野県 置賜 庄内 会津 島しょ 下越 上越 佐渡 飯伊 岐阜県 和歌山県 島根県 岡山県 香川県 高知県 長崎県 飛騨 田辺 隠岐 津山・英田 小豆 幡多 五島 上五島 壱岐 対馬 熊本県 球磨 鹿児島県 熊毛 奄美 沖縄県 宮古 八重山 米沢市、長井市、南陽市、高畠町、川西町、小国町、白鷹町、飯豊町 鶴岡市、酒田市、三川町、庄内町、遊佐町 会津若松市、喜多方市、北塩原村、西会津町、磐梯町、猪苗代町、会津坂下町、湯川村、柳津町、三島町、 金山町、昭和村、会津美里町 大島町、利島村、新島村、神津島村、三宅村、御蔵島村、八丈町、青ヶ島村、小笠原村 村上市、新発田市、胎内市、関川村、粟島浦村、聖籠町 上越市、妙高市、糸魚川市 佐渡市 飯田市、下伊那郡(松川町、高森町阿南町、清内路村、阿智村、平谷村、根羽村、下條村、売木村、天龍村、 泰阜村、喬木村、豊丘村、大鹿村) 高山市、飛騨市、下呂市、白川村 田辺市、みなべ町、白浜町、上富田町、すさみ町 海士町、西ノ島町、知夫村、隠岐の島町 津山市、美作市、鏡野町、勝央町、奈義町、西粟倉村、久米南町、美咲町 小豆郡(土庄町、小豆島町) 宿毛市、土佐清水市、四万十市、大月町、三原村、黒潮町 五島市 新上五島町、小値賀町 壱岐市 対馬市 人吉市、錦町、あさぎり町、多良木町、湯前町、水上村、相良村、五木村、山江村、球磨村 西之表市、熊毛郡(中種子町、南種子町、屋久島町) 奄美市、大島郡(大和村、宇検村、瀬戸内町、籠郷町、喜界町、徳之島町、天城町、伊仙町、和泊町、知名 町、与論町) 宮古島市、多良間村 91 石垣市、竹富町、与那国町 ◆医療を提供しているが、 医療資源の少ない地域に配慮した評価 2.チーム医療等に関する専従要件等の緩和を行う。 栄養サポートチーム加算(特定地域) 100点 緩和ケア診療加算(特定地域) 200点 (新)外来緩和ケア管理料(特定地域) 150点 (新)糖尿病透析予防指導管理料(特定地域) 175点 (新)褥瘡ハイリスク患者ケア加算(特定地域) 250点 (新)退院調整加算(特定地域) <例>(一般病棟14日以内の場合) 170点 等 [施設基準] ① 専従、専任、常勤を緩和する。 (ただし、医師は常勤とする。) ② 専任チームの設置を緩和し、指導等を行った場合に 算定可とする。 92 【基本診療料】 第2部 入 院 料 等 第4節 短期滞在手術基本料 93 A400 短期滞在手術等基本料【名称変更】 1 短期滞在手術等基本料1(日帰りの場合) 2,800点 → 2,856点(+56) 2 短期滞在手術等基本料2(1泊2日の場合) 4,822点 → 4,918点(+96) ◆生活療養を受ける場合 4,794点 → 4,890点(+96) 3 短期滞在手術等基本料3(4泊5日までの場合) 5,703点 → (次ページ参照) ◆生活療養を受ける場合 5,633点 → (次ページ参照) ※( )内は消費税率8%への引き上げ対応分 94 3 短期滞在手術等基本料3(4泊5日までの場合)※診療所は除く ◆対象手術の拡大とともに、一部の検査についても対象とする。また、包括範囲を全診療 行為とし、該当する手術、検査を入院5日目までに実施する患者については、他に手術 を実施した患者を除き、短期滞在手術等基本料を算定することとする。 イ D237 終夜睡眠ポリグラフィー 1 携帯用装置を使用した場合 16,773点(114) ◆生活療養を受ける場合 16,702点(113) ロ D237 終夜睡眠ポリグラフィー 2 多点感圧センサーを有する睡眠評価装置 を使用した場合 9,383点(114) ◆生活療養を受ける場合 9,312点(113) ハ D237 終夜睡眠ポリグラフィー 3 1及び2以外の場合 9,638点(114) ◆生活療養を受ける場合 9,567点(113) ト K093-2 関節鏡下手根管開放手術 20,326点(114) ◆生活療養を受ける場合 20,255点(113) チ K196-2 胸腔鏡下交感神経節切除術 (両側) 43,479点(114) ◆生活療養を受ける場合 43,408点(113) リ K282 水晶体再建術 1 眼内レンズを挿入する場合 ロ その他のもの 27,093点(114) ◆生活療養を受ける場合 27,022点(113) ニ D291-2 小児アレルギー負荷検査 6,130点(114) ◆生活療養を受ける場合 6,059点(113) ヌ K282 水晶体再建術 2 眼内レンズを挿入しない場合 21,632点(114) ◆生活療養を受ける場合 21,561点(113) ホ D413 前立腺針生検法 11,737点(114) ◆生活療養を受ける場合 11,666点(113) ル K474 乳腺腫瘍摘出術 1 長径5cm未満 20,112点(114) ◆生活療養を受ける場合 20,041点(113) ヘ K008 腋臭症手術 2 皮膚有毛部切除術 ◆生活療養を受ける場合 ヲ K617 下肢静脈瘤手術 1 抜去切除術 27,311点(114) ◆生活療養を受ける場合 27,240点(113) 17,485点(114) 17,414点(113) ※( )内は消費税率8%への引き上げ対応分 95 3 短期滞在手術等基本料3(4泊5日までの場合)※診療所は除く ワ K617 下肢静脈瘤手術 2 硬化療法(一連) 9,850点(114) ◆生活療養を受ける場合 9,779点(113) カ K617 下肢静脈瘤手術 3 高位結紮術 12,371点(114) ◆生活療養を受ける場合 12,300点(113) ヨ K633 ヘルニア手術 5 鼠径ヘルニア (15歳未満に限る) 29,093点(114) ◆生活療養を受ける場合 29,022点(113) タ K633 ヘルニア手術 5 鼠径ヘルニア (15歳以上に限る) 24,805点(114) ◆生活療養を受ける場合 24,734点(113) レ K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術 (両側)(15歳未満に限る) 56,183点(114) ◆生活療養を受ける場合 56,112点(113) ソ K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術 (両側)(15歳以上に限る) 51,480点(114) ◆生活療養を受ける場合 51,409点(113) ツ K721 内視鏡的結腸ポリープ・粘膜 切除術 1 長径2cm未満 14,661点(114) ◆生活療養を受ける場合 14,590点(113) ネ K721 内視鏡的結腸ポリープ・粘膜 切除術 2 長径2cm以上 18,932点(114) ◆生活療養を受ける場合 18,861点(113) ナ K743 痔核手術(脱肛を含む) 2 硬化療法(四段階注射法によるもの) 13,410点(114) ◆生活療養を受ける場合 13,339点(113) ラ K867 子宮頸部(腟部)切除術 18,400点(114) ◆生活療養を受ける場合 18,329点(113) ム K873 子宮鏡下子宮筋腫摘出術 35,524点(114) ◆生活療養を受ける場合 35,453点(113) ●短期滞在手術等基本料3のみを算定した患者については、平均在院日数の計算対象から除く。なお、 6日目以降も入院している場合については、入院日から起算して平均在院日数の計算対象に含める。 ※( )内は消費税率8%への引き上げ対応分 96 【第2章 特掲診療料】 第1部 医 学 管 理 等 97 B001 10 入院栄養食事指導料(週1回) イ 入院栄養食事指導料1 130点 ロ 入院栄養食事指導料2 125点(新) 【算定要件】 入院栄養食事指導料2 ① 診療所において、入院中の患者であって、特別食を 医師が必要と認めたものに対し、当該保険医療機関以外 の管理栄養士が医師の指示に基づき対面で必要な栄養指 導を行った場合に算定する。 ② 常勤の管理栄養士を配置している場合は、栄養管理 実施加算を算定し、入院栄養食事指導料を算定すること は出来ない。 98 B001 12 心臓ペースメーカー指導管理料 イ 遠隔モニタリングよる場合 550点 ロ 着用型自動除細動器による場合 360点(新) ハ イ又はロ以外の場合 360点 【注の加算】 施設基準の届出を行っている医療機関において、当該 患者(ロを算定する場合に限る)に対して、植込型除細 動器の適応の可否が確定するまでの期間等に使用する場 合に限り、初回算定日の属する月から起算して3か月を 限度として、月1回に限り、植込型除細動器移行期加算 として、23,830点を所定点数に加算する。 99 B001 15 慢性維持透析患者外来医学管理料 2,305点 → 2,250点 ※包括されている検査項目の評価見直しを反映 ◆別に算定できない検査の追加 【血液形態・機能検査】 赤血球沈降速度(ESR) 網赤血球数 末梢血液一般検査 末梢血液像(自動機械法) 末梢血液像(鏡検法) ヘモグロビンA1c(HbA1c)(追加) 100 B001 23 がん患者カウンセリング料 500点 がん患者指導管理料 ※名称変更 1 医師が看護師と共同して診療方針等について話し合い、 その内容を文書等により提供した場合 500点 2 医師又は看護師が心理的不安を軽減するための面接を行った場合 200点(新) 3 医師又は薬剤師が抗悪性腫瘍剤の投薬又は注射の必要性等について 文書により説明を行った場合 200点(新) 【算定要件】 「2」 がんと診断され継続して治療を行う患者に対し、患者の同意を得て、医師又は医 師の指示に基づき看護師が、患者の心理的不安を軽減するための面接を行った場合 に患者1人につき6回に限り算定 「3」 がんと診断され継続して抗悪性腫瘍剤の投薬又は注射を受けている患者に対して、 患者の同意を得て、医師又は医師の指示に基づき薬剤師が、投薬又は注射の前後に その必要性について文書により説明した場合に患者1人につき6回に限り算定 【施設基準】 「2」 緩和ケアの研修を終了した医師及び専任の看護師(5年以上がん患者の看護に従 事した経験を有し、がん患者へのカウンセリング等に係る適切な研修を終了)がそ れぞれ1名以上配置 「3」 化学療法の経験を5年以上有する医師及び専任の薬剤師(3年以上化学療法に係 る業務に従事した経験を有し、がん患者に対する薬剤管理指導の十分な実績を有す る)がそれぞれ1名以上配置 「共通」 患者の希望に応じて、心理状況及びプライバシーに十分配慮した個室を使用可 101 B001-2 小児科外来診療料(1日につき) 1 院外処方の場合 イ 初診時 560点 → 572点(+12) ロ 再診時 380点 → 383点(+ 3) 2 院内処方の場合 イ 初診時 670点 → 682点(+12) ロ 再診時 490点 → 493点(+ 3) ※( )内は、消費税率8%への引き上げ対応分 ◆対象外となる患者の要件拡大 ・在宅療養指導管理料の算定患者 (追加)・パリビズマブを投与している患者 (投与当日に限る) 102 B001-2-6 夜間休日救急搬送医学管理料 200点 注2 精神科疾患患者等受入加算 400点(新) ◆精神疾患の既往がある患者又は急性薬毒物中毒の患者に ついて評価を新設 【算定要件】 注1 施設基準の届出を行った医療機関において、診療時 間以外の時間(土曜日に限る)、休日又は深夜におい て、救急用自動車及び救急医療用ヘリコプターにより 緊急搬送された患者に対して必要な医学管理を行った 場合に、初診料を算定する初診の日に算定 2 急性薬毒物中毒(アルコール中毒を除く。)と診断 された患者又は過去6か月以内に精神科受診の既往が ある患者に対して必要な医学管理を行った場合は、精 神科疾患患者等受入加算として所定点数に加算 103 B001-2-7 外来リハビリテーション診療料 1 外来リハビリテーション診療料1 69点 → 72点(+3) 2 外来リハビリテーション診療料2 104点 → 109点(+5) B001-2-8 ※( 外来放射線照射診療料 280点 → 292点(+12) )内は、消費税率8%への引き上げ対応分 104 主治医機能の評価(包括評価) B001-2-9 地域包括診療料 1,503点(月1回)(新) ※診療所及び許可病床数200床未満の中小病院 ※消費税率8%への引き上げに伴う対応3点 [包括範囲(下記以外は包括)] ・再診料の時間外加算、休日加算、深夜加算及び 小児科特例加算 ・地域連携小児夜間・休日診療料、 診療情報提供料(Ⅱ) ・在宅医療に係る点数(在宅患者訪問診療料を除く) ・薬剤料(処方料、処方せん料を除く) ・急性増悪時に実施した検査、画像診断及び処置に 係る費用のうち、所定点数が550点以上のもの 105 [算定要件] ・患者の状態に応じて月ごとに算定の有無を決定 ・届出医療機関において、患者ごとに算定の有無を選択 ・対象患者は、高血圧症、糖尿病、脂質異常症、認知症 のうち2つ以上(疑いは除く)を有する患者 ・対象4疾病のうち当該医療機関で診療を行う2疾病と重 複しない2疾病について他医療機関で地域包括診療加算 又は地域包括診療料を算定可 ・担当医を決める ※当該医師は関係団体主催の研修を終了 (この取扱いは、平成27年4月1日より適用) ・指導、服薬管理等、健康管理等を行っている ・地域包括診療加算と地域包括診療料は、どちらか一方 に限り届出可 ・初診時には算定不可 106 [指導、服薬管理等]※下線部は、地域包括診療加算と異なる点 ① 患者の同意を得て、計画的な医学管理の下に療養上必要な指導 及び診療を行う ② 他の医療機関と連携のうえ、患者がかかっている医療機関をす べて把握するとともに、処方されている医薬品をすべて管理し、カ ルテに記載する ③ 診療所において、当該患者について原則として院内処方を行う こととするが、④の場合に限り院外処方は可能 ④ 院外処方を行う場合は、次の通りとする ア 24時間対応をしている薬局と連携 イ 原則として院外処方を行う場合は上記アの薬局を対象とするが、 患者の同意がある場合に限り、その他の薬局での処方も可能 この場合、夜間・休日等の時間外に対応できる薬局のリスト を患者に説明し、文書で渡す ウ 当該薬局に患者がかかっている医療機関のリストを渡す エ 患者は受診時に薬局の発行するお薬手帳、又は当該医療機関発 行のお薬手帳を持参する その際、医師はお薬手帳のコピーをカルテに貼付等する 107 [指導、服薬管理等]※下線部は、地域包括診療加算と異なる点 ⑤ 病院において、患者の同意が得られた場合は、下記のすべてを 満たす薬局に対して院外処方を行うことが可能 ア 24時間開局している薬局である 24時間開局している薬局のリストを患者に説明したうえで患 者が選定した薬局である イ 当該患者がかかっている医療機関をすべて把握したうえで、薬 剤服用歴を一元的かつ継続的に管理し、投薬期間中の服薬状況 等を確認及び適切な指導を行い、当該患者の服薬に関する情報 を医療機関に提供している薬局である ⑥ 病院において院外処方を行う場合は、下記の通りとする ア 当該薬局に患者がかかっている医療機関のリストを渡す イ 患者は受診時に薬局の発行するお薬手帳、又は当該医療機関発 行のお薬手帳を持参する その際、医師はお薬手帳のコピーをカルテに貼付等する ⑦ 当該患者について、当該医療機関で検査(院外に委託した場合 を含む。)を行うこととし、その旨を院内掲示する ⑧ 当該点数を算定している場合は、7剤投与の減算規定の対象外 108 [健康管理等] ① 健康診断・検診の受診勧奨を行い、その結果等をカルテに記載する とともに、患者に渡し、評価結果をもとに患者の健康状態を管理 ② 健康相談を行っている旨を院内掲示する ③ 敷地内禁煙 [その他] ※⑨は、地域包括診療料のみの規定 ●介護保険に係る相談を行っている旨を院内掲示し、要介護認定に係る主 治医意見書を作成しているとともに、次のいずれか1つに該当 ① 居宅介護支援事業所の指定を受け、かつ、常勤のケアマネー ジャーを配置している ② 居宅療養管理指導又は短期入所療養介護を提供した実績 ③ 当該医療機関の同一敷地内に介護サービス事業所を併設 ④ 担当医が地域ケア会議に年1回以上出席 ⑤ 介護保険の生活期リハを提供(要介護被保険者等への維持期の 運動器、脳血管疾患等リハビリテーション料は原則算定不可) ⑥ 担当医が介護認定審査会の委員の経験を有する ⑦ 担当医が都道府県等実施の主治医意見書に関する研修会受講 ⑧ 担当医がケアマネージャーの資格を有している ⑨ 病院の場合は総合評価加算の届出を行っていること、又は介護 支援連携指導料を算定していること 109 [その他] ●在宅医療と24時間対応について、在宅医療を行うことを院内 掲示し、夜間の連絡先も含めて当該患者に対して説明と同意 を求めるとともに、下記のすべてに該当 【診療所の場合】 ① 時間外対応加算1を算定 ② 常勤医師が3人以上在籍 ③ 在宅療養支援診療所である 【病院の場合】 ① 2次救急指定病院又は救急告示病院である ② 地域包括ケア病棟入院料又は地域包括ケア 入院医療管理料を算定している ③ 在宅療養支援病院である 110 平成26年度診療報酬改定 主治医機能の評価について 地域包括診療料 1,503点(月1回) 病院 地域包括診療加算 20点(1回につき) 診療所 包括範囲 下記以外は包括 ・(再診料の)時間外加算、休日加算、深夜加算及び小児科特例加算 ・地域連携小児夜間・休日診療料 診療情報提供料(Ⅱ) ・在宅医療に係る点数(訪問診療料、在宅時医学総合管理料 、特定施設入居時等医 学総合管理料を除く。) ・薬剤料(処方料、処方せん料を除く。) ・患者の病状の急性増悪時に実施した検査、画像診断及び処置に係る費用のうち、所 定点数が550点以上のもの 対象疾患 高血圧症、糖尿病、脂質異常症、認知症の4疾病のうち2つ以上(疑いは除く。) 対象医療機関 診療所又は許可病床が200床未満の病院 研修要件 担当医を決めること。関係団体主催の研修を修了していること。(経過措置1年) 服薬管理 ・当該患者に院外処方を行う場合は24 時間開局薬局であること 等 診療所 出来高 診療所 ・当該患者に院外処方を行う場合は24時間対応薬局等を原則とする 等 ・他の医療機関と連携の上、通院医療機関や処方薬をすべて管理し、カルテに記載する ・院外処方を行う場合は当該薬局に通院医療機関リストを渡し、患者は受診時にお薬手帳を持参することとし、医師はお薬手帳 のコピーをカルテに貼付する等を行う 等 ・当該患者について、当該医療機関で検査(院外に委託した場合を含む。)を行うこととし、その旨を院内に掲示する ・当該点数を算定している場合は、7剤投与の減算規定の対象外とする 健康管理 ・健診の受診勧奨、健康相談を行う旨の院内掲示、敷地内禁煙 等 介護保険制度 ・介護保険に係る相談を受ける旨を院内掲示し、主治医意見書の作成を行っていること。 ・下記のいずれか一つを満たす ⑦所定の研修を受講 ①居宅療養管理指導または短期入所療養介護等の提供 ④介護保険の生活期リハの提供⑧医師がケアマネージャーの資格を有している ②地域ケア会議に年1回以上出席 ⑤介護サービス事業所の併設 ⑨(病院の場合)総合評価加算の届出又は介護支 ③居宅介護支援事業所の指定 ⑥介護認定審査会に参加 援連携指導料の算定 在宅医療の提供 および24時間の 対応 ・在宅医療を行う旨の院内掲示、当該患者に対し24時間の対応を行っていること ・下記のすべてを満たす ①2次救急指定病院又は救急告示病院 ②地域包括ケア病棟入院料等の届出 ③在宅療養支援病院 ・下記のすべてを満たす ①時間外対応加算1の届出 ②常勤医師が3人以上在籍 ③在宅療養支援診療所 ・下記のうちいずれか1つを満たす ①時間外対応加算1又は2の届出 ②常勤医師が3人以上在籍 111 ③在宅療養支援診療所 B001-3 生活習慣病管理料 1 院外処方の場合 イ 脂質異常症を主病とする場合 ロ 高血圧症を主病とする場合 ハ 糖尿病を主病とする場合 2 院内処方の場合 イ 脂質異常症を主病とする場合 ロ 高血圧症を主病とする場合 ハ 糖尿病を主病とする場合 650点 700点 800点 1,175点 1,035点 1,280点 ◆院内にて薬剤を処方する必要がない患者や他 の医療機関において既に薬剤が処方されている 患者について「1」を算定すること明確化 112 B001-8 臍ヘルニア圧迫指導管理料 100点(新) 注 保険医療機関において、医師が1歳未満の 乳児に対する臍ヘルニアについて療養上の必要 な指導を行った場合に、患者1人につき1回に 限り算定する。 113 B005-1-3 介護保険リハビリテーション移行支援料 500点(新) (患者1人につき1回を限度) ◆維持期の脳血管疾患等、運動器リハビリテーションを受 けている要介護被保険者等の外来患者について、医療保 険から介護保険への移行を促進させるため、居宅介護支 援事業所の介護支援専門員等との連携により、医療保険 から介護保険のリハビリテーションに移行した場合の評 価を新設 [算定要件] 入院患者以外の要介護被保険者等について、患者の同 意を得て、医師又は医師の指示を受けた看護師、社会福 祉士等が介護支援専門員等と連携し、当該患者を介護保 険の通所リハビリテーション等に移行した場合に算定 114 B009 診療情報提供料(Ⅰ) 250点 注13 歯科医療機関連携加算 100点(新) ◆周術期口腔機能管理が必要な患者における医科医療 機関から歯科医療機関の診療情報提供に係る評価 [算定要件] 歯科を標榜していない病院で、手術の部の第6款 (顔面・口腔・頸部)、第7款(胸部)及び第9款 (腹部)に掲げる悪性腫瘍手術、第8款(心・脈管 (動脈及び静脈は除く。))の手術若しくは造血幹 細胞移植を行う患者について、手術前に歯科医師に よる周術期口腔機能管理の必要があり、歯科を標榜 する保険医療機関に対して情報提供を行った場合に 算定する。 115 【第2章 特掲診療料】 第2部 在 宅 医 療 116 機能強化型在支診・病の要件の見直し① ◆強化型在支診・病(単独型)の実績要件を引き上げる。 ◆強化型在支診・病(連携型)については、連携医療機関に 対しても実績要件を必要とする。 ◆経過措置あり。 [具体的改定内容] 現 強化型在支診・病 (単独型) 行 改 定 後 緊急往診 5件以上/年 10件以上/年 看取り 2件以上/年 4件以上/年 緊急往診 連携全体で 5件以上/年 各医療機関で 4件以上/年 かつ、連携全体で 10件以上/年 連携全体で 2件以上/年 各医療機関で 2件以上/年 かつ、連携全体で 4件以上/年 強化型在支診・病 (連携型) 看取り 117 機能強化型在支診・病の要件の見直し② [経過措置①(平成26年4月1日~平成26年9月30日)] 条 件 H26.3.31時点で強化型在 支診・病(単独型・連携 型)の届出施設 経過措置内容 H26.4.1からH26.9.30までの間は改定後の実績要件を満た していることとする。 [経過措置②(平成26年10月1日~平成27年3月31日)] 条 強化型在支診・病 (単独型) H26年9月30日 時点で過去6月 強化型在支診・病 間に 件 経過措置内容 緊急往診 5件以上 看取り 2件以上 緊急往診 各医療機関で 2件以上 かつ、連携全体で 5件以上 看取り 各医療機関で 1件以上 かつ、連携全体で 2件以上 (連携型) H26.10.1から H27.3.31までの 間は改定後の実 績要件を満たし ていることとす る。 118 在宅療養実績加算(新) ◆常勤医師は3名以上確保できないが、十分な緊急往診及び看取り実績を 有する在支診・在支病に対する評価(加算)を新設。 [具体的改定内容] ○以下の診療報酬項目に対し、届出医療機関が実施した場合には、それぞれ 在宅療養実績加算として加算する。 項 C000 往診料 目 点 注6 緊急・夜間・深夜加算 C001 在宅患者訪問診療料 C002 在宅時医学総合管理料 75点 注6 在宅ターミナルケア加算 同一建物以外 注6 同一建物 同一建物以外 C002-2 特定施設入居時等医学総合管理料 数 注6 同一建物 C003 在宅がん医療総合診療料 注5 750点 300点 75点 225点 56点 110点 [要件] ○緊急往診件数:10件以上/年、看取り件数:4件以上/年 119 在宅療養後方支援病院の新設 ◆在宅療養を行う患者の後方受入を担当する病院として、 在宅療養後方支援病院を新設し、診療報酬上の評価を行 う。 [在宅療養後方支援病院の施設基準] ○200床以上の病院であること。 ○入院希望患者について緊急時にいつでも対応し、必要 に応じて入院を受け入れること。 ○入院希望患者に対して在宅医療を提供している医療機 関と連携し、3月に1回以上、診療情報の交換をしてい ること。 120 A206 在宅患者緊急入院診療加算(再掲) ◆在宅療養後方支援病院が在宅患者の後方受入を行った場合 に評価を行う。 [具体的改定内容] 現 行 改 定 後 A206 在宅患者緊急入院診療加算 1 連携型在支診、在支病の場合 A206 在宅患者緊急入院診療加算 1 連携型在支診、在支病、在宅療 養後方支援病院の場合 2,500点 2,500点 [算定要件(在宅療養後方支援病院の場合)] ○当該病院を緊急時に入院を希望する病院としてあらかじめ当該病 院に届け出ている患者に対して算定する。 ○以下の患者に該当する場合は500床以上の病院も算定可能 ①15歳未満の人工呼吸患者 ②15歳未満から引き続き人工呼吸を実施しており、体重が20kg未満の患者 ③神経難病の患者 121 C012 在宅患者共同診療料(新) 1 往診の場合 1,500点 2 訪問診療の場合(同一建物居住者以外) 1,000点 3 訪問診療の場合(同一建物居住者) イ 特定施設等入居者 240点 ロ イ以外の場合 120点 [施設基準]在宅療養後方支援病院であること。 ◆在宅療養後方支援病院が、在宅を担当する医師と共同で訪問診療 等を行った場合の評価を新設する。 [算定要件] ○在宅を担当している医療機関からの求めに応じて、共同で往診又は 訪問診療を行った場合に算定する。 ○1~3を合わせて最初の算定日から1年間に2回まで算定可能。 ○500床以上の病院でも算定可能な患者(前ページ参照)について は、最初の算定日から1から3を合わせて12回まで算定可能。 122 ◆在宅不適切事例への対策 C002 在宅時医学総合管理料の評価の見直し① ※同一建物居住者への同一日の複数訪問時の点数を新設。 ※在支診・在支病以外の保険医療機関の評価を引き上げ。 [具体的改定内容] 現 行 改 1 強化型在支診・在支病の場合 イ 病床を有する場合 (1) 院外処方の場合 5,000点 (2) 院内処方の場合 5,300点 ロ 病床を有しない場合 (1) 院外処方の場合 4,600点 (2) 院内処方の場合 4,900点 定 後 (1) 院外処方の場合 同一建物以外の場合 同一建物の場合 (2) 院内処方の場合 同一建物以外の場合 同一建物の場合 (1) 院外処方の場合 同一建物以外の場合 同一建物の場合 (2) 院内処方の場合 同一建物以外の場合 同一建物の場合 5.000点 1,200点(新) 5,300点 1,500点(新) 4,600点 1,100点(新) 4,900点 1,400点(新) 123 C002 在宅時医学総合管理料の評価の見直し② 現 行 2 在支診・在支病の場合 イ 院外処方の場合 4,200点 ロ 院内処方の場合 4,500点 3 在支診・在支病以外の保険医療機 関の場合 イ 院外処方の場合 2,200点 ロ 院内処方の場合 2,500点 改 定 後 イ 院外処方の場合 同一建物以外の場合 4,200点 同一建物の場合 1,000点(新) ロ 院内処方の場合 同一建物以外の場合 4,500点 同一建物の場合 1,300点(新) イ 院外処方の場合 同一建物以外の場合 3,150点(改) 同一建物の場合 760点(新) ロ 院内処方の場合 同一建物以外の場合 3,450点(改) 同一建物の場合 1,060点(新) 124 ◆在宅不適切事例への対策 C002-2 特定施設入居時等医学総合管理料の評価の見直し① ※在宅時医学総合管理料と同様の見直し [具体的改定内容] 現 行 改 1 強化型在支診・在支病の場合 イ 病床を有する場合 (1)院外処方の場合 3,600点 (2)院内処方の場合 3,900点 ロ 病床を有しない場合 (1)院外処方の場合 3,300点 (2)院内処方の場合 3,600点 定 後 (1)院外処方の場合 同一建物以外の場合 3,600点 同一建物の場合 870点(新) (2)院内処方の場合 同一建物以外の場合 3,900点 同一建物の場合 1,170点(新) (1)院外処方の場合 同一建物以外の場合 3,300点 同一建物の場合 800点(新) (2)院内処方の場合 同一建物以外の場合 3,600点 同一建物の場合 1,100点(新) 125 C002-2 特定施設入居時等医学総合管理料の評価の見直し② 現 行 改 定 後 2 在支診・在支病の場合 イ 院外処方の場合 3,000点 ロ 院内処方の場合 3,300点 3 在支診・在支病以外の保険医療機 関の場合 イ 院外処方の場合 1,500点 ロ 院内処方の場合 1,800点 イ 院外処方の場合 同一建物以外の場合 3,000点 同一建物の場合 720点(新) ロ 院内処方の場合 同一建物以外の場合 3,300点 同一建物の場合 1,020点(新) イ 院外処方の場合 同一建物以外の場合 2,250点(改) 同一建物の場合 540点(新) ロ 院内処方の場合 同一建物以外の場合 2,550点(改) 同一建物の場合 840点(新) 126 ◆在宅不適切事例への対策 C001 在宅患者訪問診療料の評価の見直し ※要件の厳格化 ※同一建物居住者への評価を引き下げ [具体的改定内容] 要件の厳格化 ○訪問診療を行った日の在宅患者診療時間(開始時刻と終了時 刻)、診療場所および診療人数等について記録し、診療報酬請 求書に添付する。【同一建物居住者の場合に限る】 ○訪問診療を行うことについて、患者の同意を得ること。 同一建物居住者の評価の引き下げ 1 同一建物居住者以外の場合 830点 → 833点 (+3) 2 同一建物居住者の場合 イ 特定施設等入居者 400点 → 203点 (+3) ロ イ以外 200点 → 103点 (+3) ※( )内は消費税率8%への引き上げに伴う対応 127 ◆在宅不適切事例への対策 C005-1-2 同一建物居住者訪問看護・指導料の評価の見直し ※同一建物における3人以上の患者に対し同一日に訪問看護を行った 場合の評価を引き下げる。 [具体的改定内容] 現 行 改 定 後 1 保健師、助産師又は看護師等による場合 1 保健師、助産師又は看護師等による場合 イ 週3日目まで 430点 イ 同一日に2人 ロ 週4日目以降 530点 (1)週3日目まで 555点(改) (2)週4日目以降 655点(改) ロ 同一日に3人以上 (1)週3日目まで 278点(改) (2)週4日目以降 328点(改) 2 准看護師による場合 イ 週3日目まで ロ 週4日目以降 380点 480点 2 准看護師による場合 イ 同一日に2人 (1)週3日目まで (2)週4日目以降 ロ 同一日に3人以上 (1)週3日目まで (2)週4日目以降 505点(改) 605点(改) 253点(改) 303点(改) 128 ◆在宅不適切事例への対策 I012 精神科訪問看護・指導料の評価の見直し① ※同一建物における3人以上の患者に対し同一日に訪問看護を行った場 合の評価を引き下げる。 [具体的改定内容] 現 行 3 精神科訪問看護・指導料(Ⅲ) イ 保健師、看護師等による場合 (1)週3日目まで30分以上 445点 (2)週3日目まで30分未満 340点 (3)週4日目以降30分以上 545点 (4)週4日目以降30分未満 415点 改 定 後 イ 保健師、看護師等による場合 (1)同一日に2人 ①週3日目まで30分以上 575点(改) ②週3日目まで30分未満 440点(改) ③週4日目以降30分以上 675点(改) ④週4日目以降30分未満 525点(改) (2)同一日に3人以上 ①週3日目まで30分以上 ②週3日目まで30分未満 ③週4日目以降30分以上 ④週4日目以降30分未満 288点(改) 220点(改) 338点(改) 263点(改) 129 I012 精神科訪問看護・指導料の評価の見直し② 現 ロ 行 改 准看護師による場合 ロ 定 後 准看護師による場合 (1)週3日目まで30分以上 395点 (1)同一日に2人 (2)週3日目まで30分未満 300点 ①週3日目まで30分以上 525点(改) (3)週4日目以降30分以上 495点 ②週3日目まで30分未満 400点(改) (4)週4日目以降30分未満 375点 ③週4日目以降30分以上 625点(改) ④週4日目以降30分未満 485点(改) (2)同一日に3人以上 ①週3日目まで30分以上 263点(改) ②週3日目まで30分未満 200点(改) ③週4日目以降30分以上 313点(改) ④週4日目以降30分未満 243点(改) 130 ◆在宅不適切事例への対策 訪問看護基本療養費Ⅱの評価の見直し ※訪問看護ステーションにおいて、同一建物における3人以上の患 者に対し同一日に訪問看護を行った場合の評価を引き下げる。 [具体的改定内容] 現 行 改 定 後 1 保健師、助産師又は看護師等による場合 イ 週3日目まで 4,300円 ロ 週4日目以降 5,300円 1 保健師、助産師又は看護師等による場合 イ 同一日に2人 (1)週3日目まで 5,550円(改) (2)週4日目以降 6,550円(改) ロ 同一日に3人以上 (1)週3日目まで 2,780円(改) (2)週4日目以降 3,280円(改) 2 准看護師による場合 イ 週3日目まで ロ 週4日目以降 2 准看護師による場合 イ 同一日に2人 (1)週3日目まで (2)週4日目以降 ロ 同一日に3人以上 (1)週3日目まで (2)週4日目以降 3,800円 4,800円 5,050円(改) 6,050円(改) 2,530円(改) 3,030円(改) 131 ◆在宅不適切事例への対策 精神科訪問看護基本療養費Ⅲの評価の見直し① ※訪問看護ステーションにおいて、同一建物における3人以上の患 者に対し同一日に訪問看護を行った場合の評価を引き下げる。 [具体的改定内容] 現 行 改 定 後 イ 保健師又は看護師等による場合 イ 保健師又は看護師等による場合 (1)週3日目まで30分以上 4,300円 (1) 同一日に2人 (2)週3日目まで30分未満 3,300円 ①週3日目まで30分以上 5,550円(改) (3)週4日目以降30分以上 5,300円 ②週3日目まで30分未満 4,250円(改) (4)週4日目以降30分未満 4,060円 ③週4日目以降30分以上 6,550円(改) ④週4日目以降30分未満 5,100円(改) (2) 同一日に3人以上 ①週3日目まで30分以上 2,780円(改) ②週3日目まで30分未満 2,130円(改) ③週4日目以降30分以上 3,280円(改) ④週4日目以降30分未満 2,550円(改) 132 精神科訪問看護基本療養費Ⅲの評価の見直し② 現 ロ 行 准看護師による場合 (1)週3日目まで30分以上 3,800円 改 ロ 定 後 准看護師による場合 (1) 同一日に2人 (2)週3日目まで30分未満 2,910円 ①週3日目まで30分以上 5,050円(改) (3)週4日目以降30分以上 4,800円 ②週3日目まで30分未満 3,870円(改) (4)週4日目以降30分未満 3,670円 ③週4日目以降30分以上 6,050円(改) ④週4日目以降30分未満 4,720円(改) (2) 同一日に3人以上 ①週3日目まで30分以上 2,530円(改) ②週3日目まで30分未満 1,940円(改) ③週4日目以降30分以上 3,030円(改) ④週4日目以降30分未満 2,360円(改) 133 ◆在宅不適切事例への対策 療養担当規則等の改正 ※療養担当規則等を改正し、保険医療機関等が経済的誘引により患者 紹介を受けることを禁止する。 [具体的改定内容] ○以下の条文を保険医療機関及び保険医療養担当規則に追加する。 第二条の四の二 2 保険医療機関は、事業者又はその従業者に対して、 患者を紹介する対価として金品又はその他の健康保険 事業の健全な運営を損なうおそれのある経済上の利益 の提供により、患者が自己の保険医療機関において診 療を受けるように誘引してはならない。 ※同様の文章について、後期高齢者療養担当基準及び薬担規則にも追加。 134 機能強化型訪問看護ステーションの評価① 02 訪問看護療養費 1 月の初日の訪問の場合 (新)イ 機能強化型訪問看護管理療養費1 12,400円(100円) (新)ロ 機能強化型訪問看護管理療養費2 9,400円(100円) ハ イ又はロ以外の場合 7,400円(100円) 2 月の2日目以降の訪問の場合 ※( 2,980円( 30円) )内は消費税率8%への引き上げに伴う対応 ◆機能強化型訪問看護管理療養費を新設し、より高い機能を持つ訪問看 護ステーションについて充実した評価を行う。 135 機能強化型訪問看護ステーションの評価② [施設基準] ①常勤看護職員 (サテライト含む) ②24時間対応 機能強化型訪問看護療養費1 機能強化型訪問看護療養費2 7人以上 5人以上 24時間対応体制加算の届出を行っていること ③訪問看護ターミナルケア療養 費 又はターミナルケア加算の 算定数 20回以上/年 15回以上/年 ④重症度の高い患者の受け入れ 数 ※別表第7の該当利用者数 10人以上/月 7人以上/月 ⑤医療と介護の一体的な提供体 制 指定訪問看護事業所と居宅介護支援事業所が同一敷地内に設置 され、かつ、当該訪問看護事業所の介護サービス計画が必要な 利用者のうち、当該居宅介護支援事業所により介護サービス計 画を作成されている者が一定程度以上であること。 地域住民等に対する情報提供や相談、人材育成のための研修を ⑥その他 ◆機能強化型、従来型を問わず、訪問看護事業所は毎年7月1日現在の 実施していることが望ましい。 届出書記載事項について報告すること。 136 C005-2 在宅患者訪問点滴注射管理指導料 (1週につき)60点 ◆介護保険の訪問看護を受けている患者に対し点滴注射が必要になっ た場合、医療保険で在宅患者訪問点滴注射管理指導料を算定できる よう見直しをする。 [具体的改定内容] 現 行 改 定 後 (算定要件) 健康保険法に規定する指定訪問看 健康保険法に規定する指定訪問看 護事業者から訪問看護を受けている 護事業者又は介護保険法に規定する 患者であって、週3日以上の点滴注 訪問看護を提供する事業者から訪問 射を行う必要を認めたものについて、看護を受けている患者であって、週 訪問を行う看護師等に対して必要な 3日以上の点滴注射を行う必要を認 管理指導を行った場合に、患者1人 めたものについて、訪問を行う看護 につき週1回に限り算定する。 師等に対して、必要な管理指導を 行った場合に、患者1人につき週1 回に限り算定する。 137 在宅における薬剤や衛生材料等の供給に係る対応(新) [具体的改定内容] 1.保険医療機関の医師が処方できる注射薬の対象拡大 ①電解質製剤、注射用抗菌薬を対象に追加する。 ②①については、医師の処方せんに基づき保険薬局で交付できるこ ととする。(対象注射薬の追加) 2.保険薬局で交付できる特定保険医療材料の対象拡大 病院・診療所で支給できる在宅医療に用いる特定保険医療材料につい て、医師の処方せんに基づき保険薬局で交付できることとする。 3.在宅療養に必要な衛生材料を提供する仕組みの整備 ①訪問看護ステーションが訪問看護計画書・報告書に衛生材料の必 要量および使用実績を記載し、主治医に報告することとする。 ②主治医の指示により、保険薬局が必要な衛生材料について患者宅 等に提供する仕組みを整備する。 ※従来通り、医療機関から患者に衛生材料を提供することも可能 138 ◆在宅における褥瘡対策の推進 C013 在宅患者訪問褥瘡管理指導料 750点(新) ※多職種から構成される褥瘡対策チームにより、褥瘡ハイリスク患者ですでに DESIGN分類d2以上の褥瘡患者に対し、褥瘡ケア等が行われた場合に評価する。 [算定要件] ① 当該医療機関内に医師、看護師、管理栄養士の3名から構成される在宅 褥瘡対策チームが設置されていること。 ※医師、看護師については研修要件あり ② チーム構成員は、以下の内容を実施すること。 ア)初回訪問時に、患者宅に一堂に会しケア計画を立案する。 イ)初回訪問以降、月1回以上チーム構成員のそれぞれが患家を訪問し、 その結果を情報共有する。 ウ)初回訪問後3ヶ月以内に対策の評価及び計画の見直しのためカンファ レンスを行う。 エ)1年間のケアの実績を報告する。 139 ◆在宅における褥瘡対策の推進 訪問看護管理療養費の要件見直し 【具体的改定内容】 ○訪問看護管理療養費の算定において、褥瘡のリスク評価及 び褥瘡患者数等の報告を行うことを要件とする。 【算定要件】 ○褥瘡に関する危険因子の評価を行い、褥瘡に関する危険因 子のある患者及び既に褥瘡を有する患者については、適 切な褥瘡対策の看護計画の作成、実施及び評価を行うこ と。 【届出書の記載事項の報告】 ○褥瘡患者数等について、毎年7月1日に報告を行うこと。 140 C101 在宅自己注射指導管理料① ◆指導内容を明確化した上で、頻度に応じた点数を設定 [具体的改定内容] 現 行 改 定 1 複雑な場合 後 1 複雑な場合 1,230点 2 1以外の場合 820点 1,230点 2 1以外の場合 イ 月 3回以下の場合 100点(改) ロ 月 4回以上の場合 190点(改) ハ 月 8回以上の場合 290点(改) ニ 月28回以上の場合 810点(改) 141 C101 在宅自己注射指導管理料② ◆導入初期の加算を新設 注2 導入初期加算 500点(新) 【算定要件】 ①在宅自己注射の導入前に、入院、週2回以上の外来、往 診又は訪問診療により、医師による十分な指導を行う。 ②当該指導内容を詳細に記載した文書を作成し患者に交付 する。 ③導入初期加算は 新たに在宅自己注射を導入した患者に 対し、3月の間、月1回に限り算定する。ただし、投与 薬剤の種類を変更した場合は、さらに1回に限り算定す ることができる。 142 在宅療養管理指導料の見直し ◆人工呼吸器を装着する小児等に対し、在宅医療を担当する医療機関 と後方支援等を行う医療機関で異なる指導管理を行った場合に、それ ぞれの医療機関で在宅療養指導管理料を算定可能とする。 [具体的改定内容] 現 行 [在宅療養指導管理料の通則] 在支診又は在支病から患者の紹介を受け た医療機関が在支診又は在支病が行う在宅 療養指導管理と異なる在宅療養指導管理を 行った場合には、紹介月に限りそれぞれの 医療機関において在宅療養指導管理料を算 定できる。 改 定 後 在支診又は在支病から患者の紹介を受け た医療機関が在支診又は在支病が行う在宅 療養指導管理と異なる在宅療養指導管理を 行った場合及び15歳未満の人工呼吸器を装 着している患者又は15歳未満から引き続き 人工呼吸器を装着しており体重が20kg未満 の患者に対して、在宅療養後方支援病院と 連携している医療機関が、それぞれ異なる 在宅療養指導管理を行った場合には、それ ぞれの医療機関において在宅療養指導管理 料を算定できる(在支診又は在支病と患者 の紹介を受けた医療機関については紹介月 に限る)。 143 ◆在宅歯科診療における医科医療機関と歯科医療機関の連携の評価 B009 診療情報提供料(Ⅰ) 注13 歯科医療機関連携加算 100点 [算定要件] 在宅療養支援診療所又は在宅療養支援病院に属する 医師が訪問診療を行った栄養障害を有する患者につい て、歯科訪問診療の必要があり、在宅療養支援歯科診 療所に対して情報提供を行った場合に算定する。 144 C108 在宅患者訪問薬剤管理指導料 ◆算定要件を調剤報酬と統一 ◆同一建物居住者とそれ以外の評価の見直し [具体的改定内容] 現 行 C108 在宅患者訪問薬剤管理指導料 1 同一建物居住者以外の場合 2 同一建物居住者の場合 改 定 550点 385点 注 1については、在宅で療養を行っている患者 (当該患者と同一の建物に居住する他の患者に 対して当該保険医療機関が同一日に訪問薬剤管 理指導を行う場合の当該患者(以下この区分番 号において「同一建物居住者」という。)を除 く。)であって通院が困難なものに対して、2 については、在宅で療養を行っている患者(同 一建物居住者に限る。)であって通院が困難な ものに対して、診療に基づき計画的な医学管理 を継続して行い、かつ、薬剤師が訪問して薬学 的管理指導を行った場合に、1と2を合わせて 月2回に限り算定する。 後 1 同一建物居住者以外の場合 2 同一建物居住者の場合 650点(改) 300点(改) 注 1については、在宅で療養を行っている患者 (当該患者と同一の建物に居住する他の患者に 対して当該保険医療機関が同一日に訪問薬剤管 理指導を行う場合の当該患者(以下この区分番 号において「同一建物居住者」という。)を除 く。)であって通院が困難なものに対して、2 については、在宅で療養を行っている患者(同 一建物居住者に限る。)であって通院が困難な ものに対して、診療に基づき計画的な医学管理 を継続して行い、かつ、薬剤師が訪問して薬学 的管理指導を行った場合に、1と2を合わせて 患者1人につき月4回(がん末期患者及び中心 静脈栄養法の対象患者については、週2回かつ 月8回)及び1と2を合わせて薬剤師1人につ き1日に5回に限り算定する。 145 療養担当規則の解釈の明確化 ※A001 再診料の注12「地域包括診療加算」および B001-2-9「地域包括診療料」における「服薬管理要件」の 設定に伴う解釈の明確化 [具体的内容] 在宅医療における医療機関と保険薬局との連携の強 化のために、保険医療機関において、在宅薬剤管理指 導業務を行い夜間・休日等の時間外に対応できる保険 薬局のリストを患者に渡して説明すること等について は、保険医療機関及び保険医療養担当規則における特 定の保険薬局への誘導の禁止に反しないことを明らか にする。 146 【第2章 特掲診療料】 第3部 検 査 147 ◆検体検査実施料の適正化 1.衛生検査所検査料金調査に基づき、保険償還価格 と実勢価格の乖離が大きい検査について、適正な評価 を行う。 2.現在、1つの検査項目に、分析物の有無を判定する定 性検査や分析物の量を精密に測定する定量検査など、 有用性の異なる複数の検査が含まれる場合もあることか ら、医学的な有用性を踏まえ、検査名称の変更を行う。 148 ◆改定後の主な検査点数 ※衛生検査所検査料金調査に基づく改定等 ◆検体検査実施料 (尿・糞便等検査) 区分番号 D000 D001 1 診療報酬項目 点数 旧 → 新 尿中一般物質定性半定量検査 26 → 26 尿蛋白 7 → 7 備考 (血液学的検査) 区分番号 診療報酬項目 点数 旧 → 新 D005 2 網赤血球数 12 → 12 D005 3 末梢血液像(自動機械法) 15 → 15 D005 5 末梢血液一般検査 21 → 21 D005 6 末梢血液像(鏡検法) 25 → 25 D005 9 ヘモグロビンA1c(HbA1c) 49 → 49 備考 149 (血液学的検査) 区分番号 診療報酬項目 点数 旧 → 新 11 → 11 備考 総蛋白 アルブミン 総ビリルビン 膠質反応 D007 1 中性脂肪 尿素窒素 尿酸 クレアチニン ナトリウム及びクロール 150 (生化学的検査(Ⅰ)) 区分番号 診療報酬項目 点数 備考 旧 → 新 11 → 11 不飽和鉄結合能(UIBC) (比色法) → 11 (項目分割) 総鉄結合能(TIBC)(比色法) → 11 (項目分割) カリウム カルシウム 鉄(Fe) グルコース γ-グルタミルトランスフェラーゼ(γ‐GT) アルカリホスファターゼ(ALP) D007 1 乳酸デヒドロゲナーゼ(LD) アミラーゼ コリンエステラーゼ(ChE) ロイシンアミノペプチダーゼ (LAP) クレアチンキナーゼ(CK) 151 (生化学的検査(Ⅰ)) 区分番号 診療報酬項目 旧 点数 → 新 17 → 17 備考 総コレステロール D007 4 アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST) アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT) HDL-コレステロール D007 5 LDL-コレステロール 蛋白分画 18 → 18 D007 7 リパーゼ 24 → 24 D007 12 不飽和鉄結合能(UIBC)(RIA法) 31 → 31 (項目分割) 総鉄結合能(TIBC)(RIA法) 31 → 31 (項目分割) D007 15 胆汁酸 47 → 47 D007 17 リポ蛋白分画 49 → 49 D007 26 アポリポ蛋白 94 → 94 心臓由来脂肪酸結合蛋白(H-FABP) 定性 150 → 150 心臓由来脂肪酸結合蛋白(H-FABP) 定量 150 → 150 包括項目:5項目以上7項目以下 93 → 93 包括項目:8項目又は9項目 102 → 99 包括項目:10項目以上 121 → 117 D007 D007 39 注 152 (生化学的検査(Ⅱ)) 区分番号 診療報酬項目 点数 旧 → 新 D008 7 レニン活性 108 → 105 D008 8 トリヨードサイロニン(T3) 113 → 110 D008 11 118 → 114 D008 12 C-ペプチド(CPR) 123 → 119 D008 13 アルドステロン 137 → 133 D008 14 遊離サイロキシン(FT4) サイロキシン結合グロブリン (TBG) 遊離トリヨードサイロニン(FT3) 140 → 136 D009 2 癌胎児性抗原(CEA) 113 → 110 D009 3 α-フェトプロテイン(AFP) 115 → 112 D009 6 140 → 136 D009 9 160 → 155 インスリン(IRI) サイロキシン(T4) CA19-9 前立腺特異抗原(PSA) CA125 備考 153 (免疫学的検査) 区分番号 診療報酬項目 点数 旧 → 新 15 → 15 29 → 29 32 → 32 110 → 107 備考 抗ストレプトリジンO(ASO)定性 D012 1 抗ストレプトリジンO(ASO)半定量 抗ストレプトリジンO(ASO)定量 D013 1 HBs抗原定性・半定量 D013 2 D013 4 D013 5 HCV抗体定性・定量 120 → 116 D013 6 HBc抗体半定量・定量 150 → 146 D014 3 37 → 37 110 → 110 113 → 110 HBs抗体定性 HBs抗体半定量 HBe抗原 HBe抗体 抗サイログロブリン抗体半定量 抗甲状腺マイクロゾーム抗体半定量 抗核抗体(蛍光抗体法を除く) D014 6 抗核抗体(蛍光抗体法)定性 抗核抗体(蛍光抗体法)半定量 抗核抗体(蛍光抗体法)定量 154 (免疫学的検査) 区分番号 診療報酬項目 点数 旧 → 新 167 → 162 備考 抗SS-B/La抗体定性 抗SS-B/La抗体半定量 D014 10 抗SS-B/La抗体定量 抗Sm抗体定性 抗Sm抗体半定量 抗Sm抗体定量 D014 13 抗DNA抗体定量 178 → 173 D014 14 抗DNA抗体定性 178 → 178 D014 18 抗ミトコンドリア抗体定性 206 → 200 (項目分割) - → 200 (項目分割) D014 20 206 → 206 16 → 16 100 → 100 D015 1 D015 10 抗ミトコンドリア抗体半定量 抗ミトコンドリア抗体定量 C反応性蛋白(CRP)定性 C反応性蛋白(CRP) 非特異的IgE半定量 非特異的IgE定量 155 (検体検査判断料) 区分番号 診療報酬項目 点数 旧 → 新 34 → 34 D026 1 尿・糞便等検査判断料 D026 2 血液学的検査判断料 125 → 125 D026 3 生化学的検査(Ⅰ)判断料 144 → 144 D026 4 生化学的検査(Ⅱ)判断料 144 → 144 D026 5 免疫学的検査判断料 144 → 144 D026 6 微生物学的検査判断料 150 → 150 D026 D026 D026 注 注 注 検体検査管理加算(Ⅰ) 検体検査管理加算(Ⅱ) 検体検査管理加算(Ⅲ) 40 100 300 → → → 40 100 300 D026 注 検体検査管理加算(Ⅳ) 500 → 500 D026 注 骨髄像診断加算 240 → 240 基本的検体検査判断料 604 → 604 16 → 20 6 → 6 14 → 14 D027 備考 (診断穿刺・検体採取料) 血液採取(1日につき) D400 D400 1 静脈 D400 2 その他 D400 注 6歳未満の乳幼児加算 既存技術の再評価 156 ◆内視鏡検査に係る休日・時間外・深夜加算の創設 ※休日、時間外、深夜に緊急内視鏡検査が行われた場合に、所定点数 の以下に相当する点数を所定点数に加算する。 (新) 休日加算 (新) 時間外加算 (新) 深夜加算 80/100 40/100 80/100 [算定要件] ①内視鏡検査が保険医療機関又は保険医の都合により休日、時間外、深夜に 行われた場合は算定できない。 ②外来患者の場合は以下のいずれかの場合に算定できる。 ア 休日加算、時間外加算、深夜加算の算定できる初診、再診に引き続い て行われた緊急内視鏡検査の場合 イ 初診又は再診から8時間以内に緊急内視鏡検査を行う場合であって、 その開始時間が休日、時間外、深夜である場合 ③入院患者の場合は、症状の急変により、緊急内視鏡検査を行った場合で あって、その開始時間が休日又は深夜である場合。 157 ◆要件、施設基準等の見直し(主な項目) 検査名 改定後 概要 D008 内分泌学的検査 8 酒石酸抵抗性酸ホスファターゼ (TRACP-5b) 要件の見直し 要件の明確化:診断補助として1回、その後6 月以内の観察時に補助的指標として1回 (医技評) D018 細菌培養同定検査(血液2セット) 要件の見直し 血液を2カ所以上から採取した場合、2回算定 可能(医技評) D211-3 時間内歩行試験 要件の見直し 対象患者、実施者等の拡大(医技評) D225-4 ヘッドアップティルト試験 施設基準の見直し 専ら神経疾患又は循環器疾患に係る診療を行 う小児科も算定可能(医技評) D231 人工膵臓 施設基準の見直し 専用室設置要件の廃止、医師要件の緩和 (医技評) D239-3 施設基準の見直し 神経小児科→小児科へ拡大 神経学的検査 D283 発達及び知能検査 2 操作が複雑なもの 対象検査の追加 ベイリー発達検査を追加(医技評) D285 認知機能検査その他の心理検査 1 操作が容易なもの 対象検査の追加 AQ日本語版、WURS(ADHD)、MC MI-Ⅱ、MOCI邦訳版、日本語版LSA S-J(6月に1回に限る。)、DES-Ⅱ、 EAT-26を追加 D285 認知機能検査その他の心理検査 3 操作と処理が極めて複雑なもの 対象検査の追加 K-ABC 内視鏡検査の通則 要件の見直し Ⅱを追加(医技評) 鎮静下で行う場合、モニター等で患者の全身 状態の把握を行うこと(医技評) 158 ◆評価の見直し(主な項目) 検 査 名 改 D017 排泄物、滲出物又は分泌物の細菌顕微鏡検査 3 その他のもの 50点 → D020 1 抗酸菌分離培養検査(液体培地法) 230点 → D206 心臓カテーテル法による諸検査(一連の検査について) 冠動脈血流予備能測定検査を実施した場合は、 所定点数に400加算する D234 胃・食道内24時間pH測定 D256 眼底カメラ アナログ撮影 デジタル撮影 1 1,000点 通常の方法の場合: 56点 後 61点 260点 600点 → 1,300点 → (項目の分割) 54点 58点 D310 1 2 3 4 小腸内視鏡検査 ダブルバルーン内視鏡によるもの(新) シングルバルーン内視鏡によるもの(名称の変更) カプセル型内視鏡によるもの その他のもの D400 1 血液採取(静脈): 定 16点 7,000点 3,000点 1,700点 1,600点 → 20点 159 ◆新規に保険導入された検査 検 査 名 D012 感染症免疫学的検査 27 ヒトメタニューモウイルス抗原定性 点 数 150点 D239-4 全身温熱発汗試験 600点 D310-2 消化管通過性検査 600点 D419 その他の検体採取 5 副腎静脈サンプリング 4,800点 160 【第2章 特掲診療料】 第4部 画 像 診 断 161 ◆電子画像管理加算 ※電子画像管理加算の対象は、デジタル撮影した画像で あり、アナログ撮影した画像をデジタル映像化処理し て管理・保存した場合は算定できないことの明確化 第1節 第2節 第3節 エックス線診断料 通則4 核医学診断料 通則3 コンピューター断層撮影診断料 通則3 [算定要件] 画像を電子化して管理及び保存した場合とは、デジタ ル撮影した画像を電子媒体に保存して管理した場合をい い、フィルムへのプリントアウトを行った場合にも当該 加算を算定することが出来るが、本加算を算定した場合 には当該フィルムの費用は算定できない。 162 E101-4 ポジトロン断層・磁気共鳴コンピュー ター断層複合撮影(一連の検査につき) 9,160点(新) 注1 18FDGの合成及び注入に要する費用は、所定点 数に含まれる。 2 別に厚生労働大臣が定める施設基準に適合し ているものとして地方厚生局長等に届け出た保険 医療機関において行われる場合に限り算定する。 3 施設基準の届出を行った保険医療機関以外の 場合は、所定点数の100分の80に相当する点数 により算定する。 163 E101-5 乳房用ポジトロン断層撮影 4,000点(新) 注1 18FDGの合成及び注入に要する費用は、所定点 数に含まれる。 2 別に厚生労働大臣が定める施設基準に適合し ているものとして地方厚生局長等に届け出た保険 医療機関において行われる場合に限り算定する。 3 施設基準の届出を行った保険医療機関以外の 場合は、所定点数の100分の80に相当する点数 により算定する。 164 E102 核医学診断 ※種類又は回数にかかわらず、月1回に限り 算定 1 区分番号E101-2 ポジトロン断層撮影、 E101-3 ポジトロン断層・コンピューター断層 複合撮影(一連の検査につき)、E101-4 ポジ トロン断層・磁気共鳴コンピューター断層複合 撮影(一連の検査につき)及びE101-5 乳房用 ポジトロン断層撮影の場合 450点 2 1以外の場合 370点 165 E200 コンピューター断層撮影(CT撮影) (一連につき) 1 CT撮影 イ 64列以上のマルチスライス型の機器による場合 950点 → 1,000点 ロ 16列以上64列未満のマルチスライス型の機器によ る場合 900点 ハ 4列以上16列未満のマルチスライス型の機器によ る場合 780点 → 770点 ニ イ、ロ又はハ以外の場合 600点 → 580点 注7 大腸CT撮影加算(※要届出) イの場合 600点 → 620点 ロの場合 600点 → 500点 166 E202 磁気共鳴コンピューター断層撮影 (MRI撮影)(一連につき) 1 3テスラ以上の機器による場合 1,400点 → 1,600点 2 1.5テスラ以上3テスラ未満の機器に よる場合 1,330点 3 1又は2以外の場合 950点 → 920点 167 【第2章 特掲診療料】 第5部 投 薬 168 ◆うがい薬だけを処方する場合の取扱い ※医療費適正化の観点から、治療目的でなく、うがい薬 のみが処方される場合については、当該うがい薬に係 る処方料、調剤料、薬剤料、処方せん料、調剤技術基 本料を算定しない。 F000 F100 F200 F400 F500 調剤料 注2(新) 処方料 注9(新) 薬剤 注7(新) 処方せん料 注8(新) 調剤技術基本料 注5(新) [算定要件] 入院中の患者以外の患者に対して、うがい薬のみ(治 療目的のものを除く。)を投薬した場合には算定しない。 169 ◆紹介率・逆紹介率の低い大病院における処方料等の適正化 F100 処方料 注8(新) F200 薬剤 注4(新) F400 処方せん料 注2(新) [算定要件] 対象病院については、一部の薬剤を除き、原則的に30日分 以上の投薬に係る評価(処方料、処方せん料、薬剤料)を60 /100に適正化する。 [対象病院] ① 特定機能病院と許可病床数が500床以上の地域医療支援病 院のうち、紹介率50%未満かつ逆紹介率50%未満の施設 ② 許可病床数500床以上の全ての病院(上記①の病院並びに 再診料を算定する病院を除く。)のうち、紹介率40%未満か つ逆紹介率30%未満の施設 ※年に1回、紹介率・逆紹介率等を地方厚生局長等に報告 [経過措置] 平成27年3月31日まで 170 F100 処方料 1 3種類以上の抗不安薬、3種類以上の睡眠薬、4種類以上 の抗うつ薬又は4種類以上の抗精神病薬の投薬(臨時の投 薬等のものを除く。)を行った場合 20点(新) 2 1以外の場合であって、7種類以上の内服薬の投薬(臨時 の投薬であって、投薬期間が2週間以内のもの及び区分番 号A001再診料の注12地域包括診療加算を算定するものを除 く。)を行った場合 29点 3 1及び2以外の場合 42点 ※適切な向精神薬の処方を推進する観点から、多剤処方した場合の減算 規定を新設。 [算定要件] 減算の除外項目については、他院で多剤処方された患者が受診した 場合の一定期間、薬剤を切り替える際の一定期間等とする [経過措置] 平成26年10月1日より導入 171 F200 薬 剤 注2 1処方につき3種類以上の抗不安薬、3種類以上の睡眠 薬、4種類以上の抗うつ薬又は4種類以上の抗精神病薬の 投薬(臨時の投薬等のものを除く。)を行った場合には、 100分の80に相当する点数により算定する。(新) 注3 注2以外の場合であって、1処方につき7種類以上の内 服薬の投薬(臨時の投薬であって、投薬期間が2週間以内 のもの及び区分番号A001再診料の注12地域包括診療加算又 は区分番号B001-2地域包括診療料を算定するものを除 く。)を行った場合には、所定点数の100分の90に相 当する点数により算定する。 ※適切な向精神薬の処方を推進する観点から、多剤処方した場合の減 算規定を新設。 [算定要件] 減算の除外項目については、他院で多剤処方された患者が受診した 場合の一定期間、薬剤を切り替える際の一定期間等とする [経過措置] 平成26年10月1日より導入 172 F400 処方せん料 1 3種類以上の抗不安薬、3種類以上の睡眠薬、4種類以上 の抗うつ薬又は4種類以上の抗精神病薬の投薬(臨時の投薬 等のものを除く。)を行った場合 30点(新) 2 1以外の場合であって、7種類以上の内服薬の投薬(臨時 の投薬であって、投薬期間が2週間以内のもの及び区分番号 A001再診料の注12地域包括診療加算を算定するものを除 く。)を行った場合 40点 3 1及び2以外の場合 68点 ※適切な向精神薬の処方を推進する観点から、向精神薬を多剤 投与した場合の減算規定を新設。 [算定要件] 減算の除外項目(詳細は次ページ)については、他院で多剤 投与された患者が受診した場合の一定期間、薬剤を切り替える 際の一定期間等とする [経過措置] 平成26年10月1日より導入 173 [向精神薬多剤投与減算の除外項目] 以下の①~④のいずれかに該当する場合には、向精神薬を多剤投与 した場合の減算規定を適用しない。 なお、この場合においては、診療報酬明細書の摘要欄に向精神薬剤多 剤投与に該当するが、減算規定を適用しない理由を記載する。 ① 精神疾患を有する患者が、当該疾患の治療のため、当該保険医療 機関を初めて受診した日において、他の保険医療機関ですでに、向精 神薬多剤投与されている場合の連続した6か月間。 ② 向精神薬多剤投与に該当しないが、向精神薬が投与されている患 者について、当該患者の症状の改善が不十分又はみられず、薬剤の切 り替えが必要であり、すでに投与されている薬剤と新しく導入する薬 剤を一時的に併用する場合の連続した3か月間(年2回まで)。 ③ 臨時に投与した場合。(連続する投与期間が2週間以内又は14回 以内のもの。(投与中止期間が1週間以内の場合は、連続する投与と みなして投与期間を計算する。)抗不安薬及び睡眠薬は、臨時に投与 する場合についても種類数に含める。) ④ 抗うつ薬又は抗精神病薬に限り、精神科の診療に係る経験を十分 に有する医師(次ページ参照)として地方厚生(支)局長に届け出た ものが、患者の病状等によりやむを得ず投与を行う必要があると認め た場合。 174 [精神科の診療に係る経験を十分に有する医師] 以下の①~④のいずれにも該当するものであること。 ① 臨床経験を5年以上有する医師であること。 ② 適切な保険医療機関において3年以上の精神科の診療経験を有 する医師であること。 ③ 精神疾患に関する専門的な知識と、ICD-10においてF0から F9のすべてについて主治医として治療した経験を有すること。 ④ 精神科薬物療法に関する適切な研修を終了していること。 (※④については、平成27年4月1日より適用) 【ICD-10】 F00 アルツハイマー病の認知症 F01 血管性認知症 F02 他に分類されるその他の疾患の認知症 F03 詳細不明の認知症 F04 器質性健忘症候群,アルコールその他の精神作用物質によらないもの F05 せん妄,アルコールその他の精神作用物質によらないもの F06 脳の損傷及び機能不全並びに身体疾患によるその他の精神障害 F07 脳の疾患,損傷及び機能不全による人格及び行動の障害 F09 詳細不明の器質性又は症状性精神障害 175 ◆向精神薬種類一覧 抗不安薬 オキサゾラム クロキサゾラム クロラゼプ酸二カリウム ジアゼパム フルジアゼパム ブロマゼパム メダゼパム ロラゼパム アルプラゾラム フルタゾラム メキサゾラム トフィソパム フルトプラゼパム クロルジアゼポキシド ロフラゼプ酸エチル タンドスピロンクエン酸塩 ヒドロキシジン塩酸塩 クロチアゼパム ヒドロキシジンパモ酸塩 エチゾラム ガンマオリザノール 睡眠薬 ブロモバレリル尿素 抱水クロラール エスタゾラム フルラゼパム塩酸塩 ニトラゼパム ニメタゼパム ハロキサゾラム トリアゾラム フルニトラゼパム ブロチゾラム ロルメタゼパム クアゼパム アモバルビタール バルビタール フェノバルビタール ペントバルビタールカルシウム トリクロホスナトリウム クロルプロマジン、プロメタジン、 フェノバルビタール リルマザホン塩酸塩水和物 ゾピクロン ゾルピデム酒石酸塩 エスゾピクロン ラメルテオン 抗うつ薬 クロミプラミン塩酸塩 ロフェプラミン塩酸塩 トリミプラミンマレイン酸塩 イミプラミン塩酸塩 アモキサピン アミトリプチリン塩酸塩 ノルトリプチリン塩酸塩 マプロチリン塩酸塩 ペモリン ドスレピン塩酸塩 ミアンセリン塩酸塩 セチプチリンマレイン酸塩 トラゾドン塩酸塩 フルボキサミンマレイン酸塩 ミルナシプラン塩酸塩 パロキセチン塩酸塩水和物 塩酸セルトラリン ミルタザピン デュロキセチン塩酸塩 エスシタロプラムシュウ酸塩 176 ◆向精神薬種類一覧 抗精神病薬 (〇印は非定型抗精神病薬、△は持続性抗精神病注射薬剤) <定型薬> クロルプロマジン塩酸塩 クロルプロマジンフェノールフタ リン酸塩 ペルフェナジンフェンジゾ酸塩 ペルフェナジン(塩酸ペルフェナ ジン) プロペリシアジン トリフロペラジンマレイン酸塩 フルフェナジンマレイン酸塩 プロクロルペラジンマレイン酸塩 レボメプロマジン ピパンペロン塩酸塩 オキシペルチン スピペロン スルピリド ハロペリドール ピモジド ゾテピン チミペロン ブロムペリドール カルピプラミン塩酸塩水和物 クロカプラミン塩酸塩水和物 カルピプラミンマレイン酸塩 スルトプリド塩酸塩 モサプラミン塩酸塩 ネモナプリド モペロン塩酸塩 レセルピン △ ハロペリドールデカン酸エス テル △ フルフェナジンデカン酸エス テル <非定型薬> 〇△リスペリドン 〇 クエチアピンフマル酸塩 〇 ペロスピロン塩酸塩水和物 (ペロスピロン塩酸塩) 〇 オランザピン 〇 アリピプラゾール 〇 ブロナンセリン 〇 クロザピン 〇 パリペリドン 〇△パリペリドンパルミチン酸エ ステル 177 【第2章 特掲診療料】 第6部 注 射 178 ◆外来化学療法の評価の見直し ※外来化学療法加算を設定した本来の趣旨を明確にするため、 投与方法の見直し、対象薬剤の見直しを行う。 現 行 改 定 後 【外来化学療法A】 [算定要件] ① 入院中の患者以外の悪性腫瘍等の患者 に対して算定する。 ② G000皮内、皮下及び筋肉注射により投 与した場合は算定できない。 ③ 対象薬剤は、添付文書の「警告」若しくは 「重要な基本的注意」欄に「緊急時に十分 対応できる医療施設及び医師のもとで使 用すること」又は「infusion reaction又は アナフィラキシーショック等が発現する可能 性があるため患者の状態を十分に観察す ること」等の趣旨が明記されている抗悪性 腫瘍剤又はモノクローナル抗体製剤などヒ トの細胞を規定する分子を特異的に阻害 する分子標的薬とする。 [算定要件] ① 入院中の患者以外の悪性腫瘍の患者に 対して、悪性腫瘍の治療を目的として抗悪 性腫瘍剤が投与された場合に算定する。 ② G000皮内、皮下及び筋肉注射により投 与した場合は算定できない。 ③ 加算の対象となる抗悪性腫瘍剤は、薬効 分類上の腫瘍用薬とする。 ④ この場合において、区分番号C101在宅 自己注射指導管理料は算定しない。 179 現 行 改 定 後 【外来化学療法B】 [算定要件] ① 入院中の患者以外の悪性腫瘍等の患 者に対して算定する。 ② 外来化学療法加算A以外の抗悪性腫 瘍剤を投与した場合に算定する。 [算定要件] ① 入院中の患者以外の患者であって、以 下の場合に限り算定する。 ア 関節リウマチの患者、クローン病の 患者、ベーチェット病の患者、強直性 脊椎炎の患者、潰瘍性大腸炎の患者、 尋常性乾癬の患者、関節症性乾癬の 患者、膿疱性乾癬の患者及び乾癬性 紅皮症の患者に対してインフリキシマ ブ製剤を投与した場合 イ 関節リウマチの患者、多関節に活動 性を有する若年性特発性関節炎の患 者、全身型若年性特発性関節炎の患 者及びキャッスルマン病の患者に対し てトシリズマブ製剤を投与した場合 ウ 関節リウマチの患者に対してアバタ セプト製剤を投与した場合 ② G000皮内、皮下及び筋肉注射により 投与した場合は算定できない。 ③ この場合において、区分番号C101在 宅自己注射指導管理料は算定しない。 180 G006 植込型カテーテルによる中心静脈栄養(1日につき) (名称変更) G006 植込型カテーテルによる中心静脈注射(1日につき) ※植込型中心静脈カテーテルについて、中心静脈栄養だけでなく化学療法等 も一般に広く行われていることから、その使用実態を踏まえて診療報酬上 の名称等の見直しを行う。 [算定要件](新規) 1 G001静脈内注射、G004点滴注射、G005中心静脈注射又は植込型カテー テルによる中心静脈注射のうち2以上を同一日に併せて行った場合は、主 たるものの所定点数のみ算定する。 2 区分番号C104在宅中心静脈栄養法指導管理料を算定している患者に対し て行った植込型カテーテルによる中心静脈注射の費用は算定しない。 3 区分番号C108在宅悪性腫瘍患者指導管理料又は区分番号C108-2在宅悪 性腫瘍患者共同指導管理料を算定している患者について、区分番号C001 在宅患者訪問診療料を算定する日に併せて行った植込型カテーテルによる 中心静脈注射の費用は算定しない。 4 6歳未満の乳幼児に対して行った場合は50点を加算する。 ◆K618 中心静脈栄養用植込型カテーテル設置【名称変更】 → K618 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(栄養用を含む。)181 【第2章 特掲診療料】 第7部 リハビリテーション 182 ◆廃用症候群に対するリハビリテーションを含む 疾患別リハビリテーション等の適切な評価 H001 脳血管疾患等リハビリテーション料 1 脳血管疾患等リハビリテーション料(Ⅰ)(1単位) イ ロ以外の場合 245点 ロ 廃用症候群の場合 235点 → 180点 2 脳血管疾患等リハビリテーション料(Ⅱ)(1単位) イ ロ以外の場合 200点 ロ 廃用症候群の場合 190点 → 146点 3 脳血管疾患等リハビリテーション料(Ⅲ)(1単位) イ ロ以外の場合 100点 ロ 廃用症候群の場合 100点 → 77点 対象者:外科手術又は肺炎等の治療時の安静による廃用症候群その他のリハビ リテーションを要する状態の患者であって、一定程度以上の基本動作能 力、応用動作能力、言語聴覚能力及び日常生活能力の低下を来している もの(心大血管疾患リハビリテーション料、運動器リハビリテーション 料、呼吸器リハビリテーション料、障害児(者)リハビリテーション料、 183 がん患者リハビリテーション料の対象となる患者を除く) ◆リハビリテーションの外来への円滑な移行の推進 H001 脳血管疾患等リハビリテーション料 注2 早期リハビリテーション加算 入院中の患者又は入院中の患者以外の患者(脳卒中の患者で あって、当該保険医療機関を退院したもの又は他の保険医療機関を 退院したもの(B005-2地域連携診療計画管理料又はB005-3地域連携 診療計画退院時指導料を算定した患者に限る。)に限る。)に対し てリハビリテーションを行った場合は、それぞれ発症、手術又は急 性増悪から30日に限り、早期リハビリテーション加算として、1 単位につき30点を所定点数に加算する。 注3 初期加算 入院中の患者又は入院中の患者以外の患者(脳卒中の患者 であって、当該保険医療機関を退院したもの又は他の保険医 療機関を退院したもの( B005-2地域連携診療計画管理料又は B005-3地域連携診療計画退院時指導料を算定した患者に限 る。)に限る。)に対してリハビリテーションを行った場合 は、それぞれ発症、手術又は急性増悪から14日に限り、初 期加算として、1単位につき45点を更に所定点数に加算す る。 184 ◆維持期リハビリテーションの評価 H001 脳血管疾患等リハビリテーション料 注4 別に厚生労働大臣が定める患者に対して、必要があってそれ ぞれ発症、手術又は急性増悪から180日を超えてリハビリテー ションを行った場合は、1月に13単位に限り算定できる。この 場合において、当該患者が要介護被保険者等(入院中の患者以外 の患者は、原則、平成28年4月1日以降は対象外)である場合 には、次に掲げる点数を算定する。 イ 脳血管疾患等リハビリテーション料(Ⅰ)(1単位) (1) (2)以外の場合 221点 (2) 廃用症候群の場合 212点 → 162点 ロ 脳血管疾患等リハビリテーション料(Ⅱ)(1単位) (1) (2)以外の場合 180点 (2) 廃用症候群の場合 171点 → 131点 ハ 脳血管疾患等リハビリテーション料(Ⅲ)(1単位) (1) (2)以外の場合 90点 (2) 廃用症候群の場合 90点 → 69点 (新)注5 過去1年間に介護保険における通所リハビリテーション又は 介護予防通所リハビリテーションを実施した実績のない医療機関 が入院中の患者以外の患者(要介護被保険者等に限る。)に対し て、注4に規定するリハビリテーションを行った場合には、所定 185 点数の100分の90に相当する点数により算定する。 ◆疾患別リハビリテーション等の適切な評価等 H002 1 2 3 運動器リハビリテーション料(1単位) 運動器リハビリテーション料(Ⅰ)175点 → 180点 運動器リハビリテーション料(Ⅱ)165点 → 170点 運動器リハビリテーション料(Ⅲ) 80点 → 85点 ※外来の患者についても運動器リハビリテーション料(Ⅰ)を算 定可能とする。 【現行】 ●運動器リハビリテーション料(Ⅰ)を届け出ている 医療機関で、運動器リハビリテーション料(Ⅱ)を 算定する患者 ① 上・下肢の複合損傷、脊椎損傷による四肢麻痺その 他の急性発症した運動器疾患又はその手術後の患者 【削除】 であって、入院中の患者以外のもの ② 関節の変性疾患、関節の炎症性疾患その他の慢性 の運動疾患により、一定程度以上の運動機能及び日 常生活能力の低下を来している患者(当該疾患の手 186 術後の患者であって、入院中のものを除く) ◆リハビリテーションの外来への円滑な移行の推進 H002 運動器リハビリテーション料 注2 早期リハビリテーション加算 入院中の患者又は入院中の患者以外の患者(大腿骨頸部骨折の患 者であって、当該保険医療機関を退院したもの又は他の保険医療機 関を退院したもの( B005-2地域連携診療計画管理料又はB005-3地域 連携診療計画退院時指導料を算定した患者に限る。)に限る。)に 対してリハビリテーションを行った場合は、それぞれ発症、手術又 は急性増悪から30日に限り、早期リハビリテーション加算として、 1単位につき30点を所定点数に加算する。 注3 初期加算 入院中の患者又は入院中の患者以外の患者(大腿骨頸部骨折の患 者であって、当該保険医療機関を退院したもの又は他の保険医療機 関を退院したもの( B005-2地域連携診療計画管理料又はB005-3地域 連携診療計画退院時指導料を算定した患者に限る。)に限る。)に 対してリハビリテーションを行った場合は、それぞれ発症、手術又 は急性増悪から14日に限り、初期加算として、1単位につき45 点を更に所定点数に加算する。 187 ◆維持期リハビリテーションの評価 H002 運動器リハビリテーション料 注4 別に厚生労働大臣が定める患者に対して、必要があってそれぞ れ発症、手術又は急性増悪から150日を超えてリハビリテー ションを行った場合は、1月に13単位に限り算定できる。こ の場合において、当該患者が要介護被保険者等(入院中の患者 以外の患者は、原則、平成28年4月1日以降は対象外)である 場合には、次に掲げる点数を算定する。 イ 運動器リハビリテーション料(Ⅰ)(1単位) 158点 → 163点 ロ 運動器リハビリテーション料(Ⅱ)(1単位) 149点 → 154点 ハ 運動器リハビリテーション料(Ⅲ)(1単位) 80点 → 85点 注5 過去1年間に介護保険における通所リハビリテーション又は介 護予防通所リハビリテーションを実施した実績のない医療機関が 入院中の患者以外の患者(要介護被保険者等に限る。)に対して、 注4に規定するリハビリテーションを行った場合には、所定点数 188 の100分の90に相当する点数により算定する。(新) ◆疾患別リハビリテーション等の適切な評価 H000 心大血管疾患リハビリテーション料 1 心大血管疾患リハビリテーション料(Ⅰ)(1単位) 200点 → 205点 2 心大血管疾患リハビリテーション料(Ⅱ)(1単位) 100点 → 105点 H003 呼吸器リハビリテーション料 1 呼吸器リハビリテーション料(Ⅰ)(1単位) 170点 → 175点 2 呼吸器リハビリテーション料(Ⅱ)(1単位) 80点 → 85点 189 H003-2 リハビリテーション総合計画評価料 300点 【算定対象リハビリテーション料】 ・心大血管疾患リハビリテーション料(Ⅰ) ・脳血管疾患棟リハビリテーション料(Ⅰ)、(Ⅱ) ・運動器リハビリテーション料(Ⅰ)、(Ⅱ) ・呼吸器リハビリテーション料(Ⅰ) ・がん患者リハビリテーション料 ・認知症患者リハビリテーション料(新) 注2 A308回復期リハビリテーション病棟入院料を算定する患者に 対して、医師、看護師、理学療法士、作業療法士又は言語聴覚士 の少なくとも1名以上が、必要に応じて社会福祉士等と協力して、 退院後生活する自宅等を訪問(入院前7日以内又は入院後7日以 内)し、退院後生活する住環境等の情報収集及び評価を行った上 で、当該計画を策定した場合に、入院時訪問指導加算として、入 院中1回に限り、150点を所定点数に加算する。(新) 注3 H001脳血管疾患等リハビリテーション料及びH002運動器リハ ビリテーション料の注2(早期リハビリテーション加算)及び注 3(初期加算)を算定しているH003-3リハビリテーション総合計 画提供料を算定した入院中の患者以外の患者(他の医療機関を退 院したものに限る。)である場合には算定できない。 190 H003-3 リハビリテーション総合計画提供料 (退院時1回) 100点(新) ※リハビリテーション総合計画を外来のリハビリテー ションを提供する別の医療機関へ提供した場合の評価を 新設 [算定要件] 入院中にリハビリテーション総合計画評価料を算定し、 退院時において、B005-2地域連携診療計画管理料又はB 005-3地域連携診療計画退院時指導料を算定した患者につ いて、患者の同意を得た上で、地域連携診療計画に基づ き、退院後の治療を担う他医療機関に対して、リハビリ テーション総合計画を文書により提供した場合に、発症、 手術又は急性増悪から14日以内に限り、退院時に1回を 限度として算定する。 191 H004 摂食機能療法(1日につき) 185点 注2 経口摂取回復促進加算 185点(新) ※高い割合で経口摂取可能な状態に回復させている場合の摂食機能療法の評価の見直し [算定要件] ① 鼻腔栄養又は胃瘻の状態の患者に対して、月に1回以上嚥下造影又は内 視鏡下嚥下機能評価検査を実施した結果に基づいて、カンファレンス等を 行い、その結果に基づいて摂食機能療法を実施した場合に、摂食機能療法 に加算する。 ② 治療開始日から起算して6月以内に限り加算する。 ③ 実施した嚥下造影又は内視鏡下嚥下機能評価検査の費用は所定点数に含 まれる。 [施設基準] ① 新規の胃瘻造設患者と他の保険医療機関から受け入れた胃瘻造設患者が 合わせて年間2名以上いること。 ② 経口摂取以外の栄養方法を使用している患者であって、以下のア又はイ に該当する患者(転院又は退院した患者を含む。)の合計数の35%以上に ついて、1年以内に経口摂取のみの栄養方法に回復させていること。 ア 新規に受け入れた患者で、鼻腔栄養又は胃瘻を使用している者 イ 当該保険医療機関で新たに鼻腔栄養又は胃瘻を導入した患者 ③ 摂食機能療法に専従の言語聴覚士が1名以上配置されていること。 ④ ②の基準について、新規に届出を行う場合は、届出前の3月分の実績 192 をもって施設基準の適合性を判断する。 ◆疾患別リハビリテーション等の適切な評価 H007 障害児(者)リハビリテーション料(1単位) 1 6歳未満の患者の場合 220点 → 225点 2 6歳以上18歳未満の患者の場合 190点 → 195点 3 18歳以上の患者の場合 150点 → 155点 H007-2 がん患者リハビリテーション料(1単位) 200点 → 205点 193 ◆認知症対策の推進 H007-3 認知症患者リハビリテーション料 (1日につき) 240点(新) [算定要件] ① 認知症治療病棟入院料を算定する患者又は認知症の専門医療機関 に入院している重度の認知症患者に対し、入院した日から1月以内 に限り週3日を限度として、1回20分以上施行した場合に算定。 ② 理学療法士、作業療法士又は言語聴覚士と患者が1対1で行う。 ③ 患者数は、従事者1人につき1日18人を限度とする。 ④ 当該患者について、リハビリテーション総合計画評価料を算定し ていること。 [施設基準] ① 当該保険医療機関内に、認知症患者の診断の経験を5年以上有す る専任の常勤医師又は認知症リハビリテーションに係る研修を終了 した専任の常勤医師が1名以上配置されていること。 ② 当該保険医療機関内に、専従の理学療法士、作業療法士又は言語 聴覚士が1名以上勤務していること。 194 【第2章 特掲診療料】 第8部 精神科専門療法 195 I002 通院・在宅精神療法(1回につき) 現 行 改 定 後 I002 通院・在宅精神療法 I002 通院・在宅精神療法 1 A000初診料を算定する初診の 1 通院精神療法 イ A000初診料を算定する初診の日において、 日において、地域の精神科救急医 療体制を確保するために必要な協 地域の精神科救急医療体制を確保するために 力等を行っている精神保健指定医 必要な協力等を行っている精神保健指定医等 が通院精神療法を行った場合 600点 等が通院・在宅精神療法を行った 場合 700点 ロ イ以外の場合 2 1以外の場合 (1) 30分以上の場合 400点 イ 30分以上の場合 400点 (2) 30分未満の場合 330点 ロ 30分未満の場合 330点 2 在宅精神療法 イ A000初診料を算定する初診の日において、 地域の精神科救急医療体制を確保するために 必要な協力等を行っている精神保健指定医等 が在宅精神療法を行った場合 600点 (新) ロ 地域の精神科救急医療体制を確保するため に必要な協力等を行っている精神保健指定医 [留意事項] 等が60分以上の在宅精神療法を行った場合 「注1」の婦人科材料等液状化検体細胞診加算は、採取と同時に行った場合に算定 (イに該当する場合を除く) 540点 できる。なお、過去に穿刺し又は採取し、固定保存液に回収した検体から標本を作製 ハ イ及びロ以外の場合 し診断を行った場合には算定できない。 (1) 30分以上の場合 400点 (2) 30分未満の場合 330点 196 I002 通院・在宅精神療法 (20歳未満加算の起算日の見直し・評価の充実等) ◆精神疾患以外で医療機関を受診していた小児患者が精神疾患を発症し、同一の 医療機関の精神科を受診した場合も、通院・在宅精神療法の20歳未満加算を 算定できるよう見直しを行う。 ◆必要に応じて、児童相談所等との連携や保護者等に対する指導を行うことを要 件として明示した上で、20歳未満加算の評価を充実させる。 [算定要件] 現 行 注3 20歳未満の患者に対して通 院・在宅精神療法を行った場合 (初診の日から起算して1年以 内(A311-4児童・思春期精神科 入院医療管理料に係る届出を 行った保険医療機関において、 16歳未満の患者に対して行っ た場合は2年以内)の期間に 行った場合に限る。)は、所定 点数に200点を加算する。 改 定 後 注3 20歳未満の患者に対して通 院・在宅精神療法を行った場合 (当該保険医療機関の精神科を 初めて受診した日から起算して 1年以内(A311-4児童・思春期 精神科入院医療管理料に係る届 出を行った保険医療機関におい て、16歳未満の患者に対して 行った場合は2年以内)の期間 に行った場合に限る。)は、所 定点数に350点を加算する。 ※注3に規定する加算は、必要に応じて児童相談所等と連携し、保護者等への適切な 指導を行った上で、20歳未満の患者にして通院・在宅精神療法を行った場合に 197 加算する。(留意事項通知で下線部が改正) I002-2 精神科継続外来支援・指導料(1日につき) ◆抗不安薬・睡眠薬、抗うつ薬、抗精神病薬の適切な投薬を推進する観 点から、多剤処方した場合の減算規定を新設する。 [算定要件] 現 行 注2 当該患者に対して、1回の処 方において、3剤以上の抗不安 薬又は3剤以上の睡眠薬を投与 した場合には、所定点数の 100分の80に相当する点数 により算定する。 改 定 後 注2 当該患者に対して、1回の処 方において、3種類以上の抗不 安薬、3種類以上の睡眠薬、4 種類以上の抗うつ薬又は4種類 以上の抗精神病薬を投与した場 合(臨時の投薬等を除く。)に は、算定しない。 [留意事項] ① 「注2」については、当該保険医療機関が、1回の処方において、抗不安薬を3種類以上、睡眠薬 を3種類以上、抗うつ薬を4種類以上又は抗精神病薬を4種類以上投与(以下「向精神薬多剤投与」 という。)した場合には、算定しない。ただし、「F100」処方料(2)のアの(イ)から(ニ)のいずれ かに該当する場合は算定することができる。なお、この場合においては、診療報酬明細書の摘要欄に 向精神薬多剤投与に該当するが、精神科継続外来支援・指導料を算定する理由を記載すること。 ② 抗不安薬、睡眠薬、抗うつ薬及び抗精神病薬の種類数は一般名で計算する。また、抗不安薬、睡眠 薬、抗うつ薬及び抗精神病薬の種類については、別紙を参考にすること。 ③ 「注2」の規定については、平成26年10月1日より適用する。 198 ◆向精神薬種類一覧 抗不安薬 オキサゾラム クロキサゾラム クロラゼプ酸二カリウム ジアゼパム フルジアゼパム ブロマゼパム メダゼパム ロラゼパム アルプラゾラム フルタゾラム メキサゾラム トフィソパム フルトプラゼパム クロルジアゼポキシド ロフラゼプ酸エチル タンドスピロンクエン酸塩 ヒドロキシジン塩酸塩 クロチアゼパム ヒドロキシジンパモ酸塩 エチゾラム ガンマオリザノール 睡眠薬 ブロモバレリル尿素 抱水クロラール エスタゾラム フルラゼパム塩酸塩 ニトラゼパム ニメタゼパム ハロキサゾラム トリアゾラム フルニトラゼパム ブロチゾラム ロルメタゼパム クアゼパム アモバルビタール バルビタール フェノバルビタール ペントバルビタールカルシウム トリクロホスナトリウム クロルプロマジン、プロメタジン、 フェノバルビタール リルマザホン塩酸塩水和物 ゾピクロン ゾルピデム酒石酸塩 エスゾピクロン ラメルテオン 抗うつ薬 クロミプラミン塩酸塩 ロフェプラミン塩酸塩 トリミプラミンマレイン酸塩 イミプラミン塩酸塩 アモキサピン アミトリプチリン塩酸塩 ノルトリプチリン塩酸塩 マプロチリン塩酸塩 ペモリン ドスレピン塩酸塩 ミアンセリン塩酸塩 セチプチリンマレイン酸塩 トラゾドン塩酸塩 フルボキサミンマレイン酸塩 ミルナシプラン塩酸塩 パロキセチン塩酸塩水和物 塩酸セルトラリン ミルタザピン デュロキセチン塩酸塩 エスシタロプラムシュウ酸塩 199 ◆向精神薬種類一覧 抗精神病薬 (〇印は非定型抗精神病薬、△は持続性抗精神病注射薬剤) <定型薬> クロルプロマジン塩酸塩 クロルプロマジンフェノールフタ リン酸塩 ペルフェナジンフェンジゾ酸塩 ペルフェナジン(塩酸ペルフェナ ジン) プロペリシアジン トリフロペラジンマレイン酸塩 フルフェナジンマレイン酸塩 プロクロルペラジンマレイン酸塩 レボメプロマジン ピパンペロン塩酸塩 オキシペルチン スピペロン スルピリド ハロペリドール ピモジド ゾテピン チミペロン ブロムペリドール カルピプラミン塩酸塩水和物 クロカプラミン塩酸塩水和物 カルピプラミンマレイン酸塩 スルトプリド塩酸塩 モサプラミン塩酸塩 ネモナプリド モペロン塩酸塩 レセルピン △ ハロペリドールデカン酸エス テル △ フルフェナジンデカン酸エス テル <非定型薬> 〇△リスペリドン 〇 クエチアピンフマル酸塩 〇 ペロスピロン塩酸塩水和物 (ペロスピロン塩酸塩) 〇 オランザピン 〇 アリピプラゾール 〇 ブロナンセリン 〇 クロザピン 〇 パリペリドン 〇△パリペリドンパルミチン酸エ ステル 200 I008-2 精神科ショート・ケア 注3・注4 I009 精神科デイ・ケア 注3・注4 I010 精神科ナイト・ケア 注2・注3 I010-2 精神科デイ・ナイト・ケア 注2・注3 ◆一定期間以上利用している患者は、手段的日常生活動作(IADL)がほぼ横 ばいとなることから、長期間にわたり精神科デイ・ケア等を提供している場 合の評価を見直す。 [算定要件] 現 行 改 定 後 注 当該療法を最初に算定した日から起算し て3年を超える期間に行われる場合にあっ ては、週5日を限度として算定する。 注 精神科ショート・ケア、精神科デイ・ケ ア、精神科ナイト・ケア又は精神科デイ・ ナイト・ケアのいずれかを最初に算定した 日から起算して1年を超える期間に行われ る場合にあっては、週5日を限度として算 定する。 注 当該療法を最初に算定した日から起算し て1年以内の期間に行われる場合にあって は、早期加算として、所定点数に50点 (I008-2精神科ショート・ケアの場合は2 0点)を加算する。 注 精神科ショート・ケア、精神科デイ・ケ ア、精神科ナイト・ケア又は精神科デイ・ ナイト・ケアのいずれかを最初に算定した 日から起算して1年以内の期間に行われる 場合にあっては、早期加算として、50点 (I008-2精神科ショート・ケアの場合は2 0点)を所定点数に加算する。 201 I012 精神科訪問看護・指導料(Ⅲ) 現 行 改 定 後 I012 精神科訪問看護・指導料 I012 精神科訪問看護・指導料 3 精神科訪問看護・指導料(Ⅲ) 3 精神科訪問看護・指導料(Ⅲ) イ 保健師、看護師、作業療法士又は精 イ 保健師、看護師、作業療法士又は精 神保健福祉士による場合 神保健福祉士による場合 (1)週3日まで 30分以上の場合 (1)同一日に2人 445点 ① 週3日まで 30分以上の場合 (2)週3日まで 30分未満の場合 575点 340点 ② 週3日まで 30分未満の場合 (3)週4日目以降 30分以上の場合 440点 545点 ③ 週4日目以降 30分以上の場合 (4)週4日目以降 30分未満の場合 675点 415点 ④ 週4日目以降 30分未満の場合 (※同一日に2人以上) 525点 (2)同一日に3人以上 ① 週3日まで 30分以上の場合 288点 ② 週3日まで 30分未満の場合 220点 ③ 週4日目以降 30分以上の場合 338点 ④ 週4日目以降 30分未満の場合 263点 202 I012 精神科訪問看護・指導料(Ⅲ) 現 行 改 定 後 I012 精神科訪問看護・指導料 I012 精神科訪問看護・指導料 3 精神科訪問看護・指導料(Ⅲ) 3 精神科訪問看護・指導料(Ⅲ) ロ 准看護師による場合 ロ 准看護師による場合 (1)週3日まで 30分以上の場合 (1)同一日に2人 395点 ① 週3日まで 30分以上の場合 (2)週3日まで 30分未満の場合 525点 300点 ② 週3日まで 30分未満の場合 (3)週4日目以降 30分以上の場合 400点 495点 ③ 週4日目以降 30分以上の場合 (4)週4日目以降 30分未満の場合 625点 375点 ④ 週4日目以降 30分未満の場合 (※同一日に2人以上) 485点 (2)同一日に3人以上 ① 週3日まで 30分以上の場合 263点 ② 週3日まで 30分未満の場合 200点 ③ 週4日目以降 30分以上の場合 313点 ④ 週4日目以降 30分未満の場合 243点 203 I012 精神科訪問看護・指導料(Ⅲ) [算定要件] 3については、入院中の患者以外の精神障害者である患者又はその家族等 (同一建物居住者に限る。)に対して、当該患者を診察した精神科を標榜す る保険医療機関の保健師、看護師等を訪問させて、看護又は療養上必要な指 導を行わせた場合に、精神科訪問看護・指導料(Ⅰ)、C005在宅患者訪 問看護・指導料(3を除く。)及びC005-1-2同一建物居住者訪問看 護・指導料(3を除く。)を算定する日と合わせて週3回(当該患者の退院 後3月以内の期間において行われる場合にあっては、週5回)に限り、患者 1人につきそれぞれ所定点数を算定する。ただし、当該患者が服薬中断等に より急性増悪した場合であって、医師が必要と認め指示した場合には、当該 急性増悪した日から7日以内の期間について、1日につき1回に限り算定す ることができる。 [留意事項] 精神科訪問看護・指導料(Ⅲ)は、精神科訪問看護・指導を受けようとす る同一建物居住者に対して、当該患者を診察した精神科を標榜する保険医療 機関の保健師等を訪問させて、看護又は療養上必要な指導を行った場合に、 以下のア又はイにより算定すること。 ア 同一建物居住者が2人の場合は、当該患者全員に対して、イの(1)又 はロの(1)により算定 イ 同一建物居住者が3人以上の場合は、当該患者全員に対して、イの (2)又はロの(2)により算定 204 ◆精神疾患患者の地域移行と地域定着の推進 ※長期入院後の退院患者や入退院を繰り返す病状が不安定な患者の地 域移行を推進する観点から、24時間体制の多職種チームによる在 宅医療に関する評価を新設する。 (新)I016 精神科重症患者早期集中支援管理料(月1回) 1 精神科重症患者早期集中支援管理料1 イ 同一建物居住者以外の場合 1,800点 ロ 同一建物居住者の場合 (1)特定施設等に入居する者の場合 900点 (2)(1)以外の場合 450点 2 精神科重症患者早期集中支援管理料2 (訪問看護ステーションと連携して実施する場合) イ 同一建物居住者以外の場合 1,480点 ロ 同一建物居住者の場合 (1)特定施設等に入居する者の場合 740点 (2)(1)以外の場合 370点 205 (新)I016 精神科重症患者早期集中支援管理料(月1回) [対象患者] 以下のすべてを満たす者。 ① 訪問診療を月1回以上及び精神科訪問看護を週2回以上 (うち月2回以上は精神保健福祉士又は作業療法士が訪問) 実施している患者に対し、退院した日から起算して6月以内 の期間に限り算定する。 ② 1年以上精神病床に入院して退院した者又は入退院を繰 り返す者※。 ※ 直近の入院が、措置入院、緊急措置入院又は医療保護入院で あり、かつ当該入院の入院日より起算して過去3月以内に措置 入院、緊急措置入院又は医療保護入院をしたことのある者。 ③ 統合失調症、気分障害又は重度認知症の患者で、退院時 のGAF40以下の者。 ④ 精神科を標榜する保険医療機関への通院が困難な者。 ⑤ 障害福祉サービスを利用していない者。 206 (新)I016 精神科重症患者早期集中支援管理料(月1回) [施設基準] ① 当該保険医療機関内(訪問看護ステーションと連携 した場合は連携する訪問看護ステーションを含む)に 常勤精神保健指定医、常勤看護師又は常勤保健師、常 勤精神保健福祉士及び常勤作業療法士の4名から構成 される専任のチームが設置されていること。また、い ずれか1人は専従であること。 ② 上記4名を含む多職種会議を週1回以上開催するこ と。うち、月1回以上は保健所又は精神保健福祉セン ター等と共同して会議を開催すること。 ③ 24時間往診及び看護師又は保健師による訪問看護が 可能な体制を確保していること。 207 (新)I016 精神科重症患者早期集中支援管理料(月1回) [施設基準] ④ 以下のア、イ、ウのすべてを満たすこと。 ア 精神保健福祉法上の精神保健指定医の公務員としての業務(措置診察等) について都道府県に積極的に協力し、診察業務等を年1回以上行う。 イ 都道府県や医療機関等の要請に応じて、地域の精神科救急医療体制の確保 への協力等を行っていること。具体的には、aからcまでの要件を合計して年6 回以上行う。 a.時間外、休日又は深夜における救急患者への対応に関し、精神科救急情報 センター等の相談員からの問合せに対応する。 b.時間外、休日又は深夜における外来対応施設での外来診療や、救急医療機 関への診療協力(外来、当直又は対診)を行う。 c.所属する医療機関が精神科救急医療体制整備事業に参加し、当該精神保健 指定医が当直又はオンコール等に参加していること。 ウ 標榜時間外において、所属する保険医療機関を継続的に受診している患者 に関する電話等の問合せに応じる体制を整備するとともに、必要に応じてあ らかじめ連携している保険医療機関に紹介できる体制を有していること。具 体的には、a又はbのいずれかの要件を満たす。 a.時間外対応加算1の届出を行っている。 b.精神科救急情報センター、都道府県、市町村、保健所、警察、消防(救急 車)、救命救急センター、一般医療機関等からの患者に関する問合せ等に 対し、原則として当該保険医療機関において、常時対応できる体制がとら れている。 208 (訪問看護療養費) (新)精神科重症患者早期集中支援管理連携加算 (月1回) 6,400円 [算定要件] ① 精神科重症患者早期集中支援管理料を算定する患者の主治医が 属する保険医療機関と連携し、当該医療機関の職員と共同で会議 を行い、支援計画を策定する訪問看護事業所であること。 ② 精神科訪問看護を週2回以上実施していること。 ③ 多職種会議を週1回以上開催し、うち、月1回以上は保健所又 は精神保健福祉センター等と共同して会議を開催すること。 [施設基準] ① 精神科訪問看護療養費の届出を行っている訪問看護事業所であ ること。 ② 24時間対応体制加算の届出のある訪問看護事業所であること。 209 (精神科専門療法 I012 精神科訪問看護・指導料 注12) (新)精神科複数回訪問加算(1日に2回) 精神科複数回訪問加算(1日に3回以上) 450点 800点 [算定要件] 当該医療機関が精神科重症患者早期集中支援管理料を算定する患者に対し て、1日に2回又は3回以上の訪問看護を行った場合、I012精神科訪問看 護・指導料にそれぞれ、450点又は800点を加算する。 (訪問看護療養費) (新)精神科複数回訪問加算(1日に2回) 4,500円 精神科複数回訪問加算(1日に3回以上) 8,000円 [算定要件] 精神科重症患者早期集中支援管理料を算定する患者に対して、1日に2回 又は3回以上の訪問看護を行った場合、精神科訪問看護基本療養費にそれぞ れ、4,500円又は8,000円を加算する。 [施設基準] ① 精神科訪問看護療養費の届出を行っている訪問看護事業所であること。 ② 24時間対応体制加算の届出のある訪問看護事業所であること。 210 【第2章 特掲診療料】 第9部 処 置 211 ◆処置の休日・時間外・深夜の見直し 現 行 [通則] 5 入院中の患者以外の患者に対し、緊急の ために、休日に処置を行った場合又はその 開始時間が保険医療機関の表示する診療時 間以外の時間若しくは深夜である処置を 行った場合において、当該処置の所定点数 が150点以上のときの処置の費用は、それぞ れ所定点数の80/100又は40/100若しくは 80/100に相当する点数を加算した点数によ り算定する。ただし、A000初診料の注5の ただし書に規定する保険医療機関(時間外 特例医療機関)にあっては、その開始時間 が同注のただし書に規定する時間である処 置を行った場合は、所定点数の40/100に相 当する点数を加算する。 改 定 後 [通則] 5 緊急のために休日に処置を行った場合又 はその開始時間が保険医療機関の表示する 診療時間以外の時間若しくは深夜である処 置を行った場合において、当該処置の費用 は、次に掲げる点数を、それぞれ所定点数 に加算した点数により算定する。 イ 処置の所定点数が1,000点以上の場合で あって、施設基準の届出を行った保険医 療機関で行われる場合 (1) 休日加算1 所定点数の160/100 (2) 時間外加算1(外来患者に限る) 所 定点数の 80/100 (3) 深夜加算1 所定点数の160/100 (4) 時間外特例医療機関(外来患者に限る) 所定点数の 80/100 ロ 処置の所定点数が150点以上の場合で あって、外来患者に対して行われる場合 (1) 休日加算2 所定点数の 80/100 (2) 時間外加算2 所定点数の 40/100 (3) 深夜加算2 所定点数の 80/100 (4) 時間外特例医療機関 所定点数の 80/100 212 通則5 休日加算1・時間外加算1(外来患者に限る)・深夜加算1 [算定要件] ① 処置が保険医療機関又は保険医の都合により休日、 時間外、深夜に行われた場合には算定できない。 ② 入院中の患者以外の患者に対しては、以下のいずれ かの場合に算定できる。 ア 休日加算、時間外加算、深夜加算の算定できる初 診又は再診に引き続いて行われた緊急処置の場合 イ 初診又は再診から8時間以内に緊急処置を行う場 合であって、その開始時間が、休日、時間外(医療 機関が表示する診療時間外をいう。)又は深夜であ るもの ③ 入院中の患者に対しては、症状の急変により、緊急 処置を行った場合に算定でき、休日加算又は深夜加算 のみ算定できる。 213 通則5 休日加算1・時間外加算1(外来患者に限る)・深夜加算1 [施設基準] ① 術者、第一助手について、予定手術前の当直(緊急呼び出し当 番を含む。)の免除を実施していること。(ただし、年12回に限 り実施していない日があってもよい。) ② 交代勤務制の実施または時間外・休日・深夜の手術・処置の実 施に係る医師の手当支給を実施していること。(チーム制(数名 のチームにつき、1人の緊急呼び出し当番を置き、休日・時間 外・深夜の対応を一元化しており、緊急呼び出し当番の翌日は休 日としていることをいう。)の場合も交代勤務制を実施している と見なす。) ③ 採血、静脈注射及び留置針によるルート確保について、原則と して医師以外が実施していること。 ④ 下記のア~ウのいずれかに該当すること。 ア 年間の緊急入院患者数が200名以上である イ 全身麻酔(手術を実施した場合に限る)の患者数が年800件以 上である ウ 第三次救急医療機関、小児救急医療拠点病院、総合周産期母 子医療センター、災害医療拠点病院、へき地医療拠点病院又は 地域医療支援病院である 214 通則5 休日加算1・時間外加算1(外来患者に限る)・深夜加算1 [施設基準] ⑤ 下記のア及びイの勤務医負担軽減策を実施していること。 ア 当該保険医療機関内に病院勤務医負担軽減等のための責任者 を配置していること イ 当該保険医療機関内に多職種からなる役割分担推進のための 委員会等を設置し、改善計画を作成すること。 (計画に含まれる内容) ・役割分担の具体的内容 (計画に含まれることが望ましい内容) ・医師事務作業補助者の配置 ・短時間正規雇用医師の活用 ・地域の他の保険医療機関との連携体制 ・外来縮小の取組 等 215 ◆6歳未満の乳幼児加算が新設された処置 処 置 名 J000 創傷処置 5 6,000平方センチメートル以上 注3 5については、6才未満の乳幼児の場合は、50点を加算する。 J001 熱傷処置 4 3,000平方センチメートル以上6,000平方センチメートル未満 5 6,000平方センチメートル以上 注4 4及び5については、6才未満の乳幼児の場合は、50点を加算する。 J017-2 リンパ管腫局所注入 注 6才未満の乳幼児の場合は、50点を加算する J042 腹膜灌流(1日につき) 注2 6歳未満の乳幼児の場合は、導入期の14日の間又は15日目以降 30日目までの間に限り、注1の規定にかかわらず、それぞれ1日につき 1,000点又は500点を加算する。 J043-3 ストーマ処置 注3 6才未満の乳幼児の場合は、50点を加算する。 J044 救命のための気管内挿管 注 6才未満の乳幼児の場合は、50点を加算する。 216 ◆点数の見直しが行われた処置 処 置 J007 頸椎、胸椎又は腰椎穿刺 名 150点 → 220点 J038 人工腎臓 1 慢性維持透析を行った場合 イ 4時間未満の場合 2,040点 → 2,030点 ロ 4時間以上5時間未満の場合 2,205点 → 2,195点 ハ 5時間以上 2,340点 → 2,330点 2 慢性維持透析濾過(複雑なもの)を行った場合 2,255点 → 2,245点 217 ◆新設された処置 処 置 名 J003-2 局所陰圧閉鎖処置(入院外)(1日につき) 1 100c㎡未満 240点 2 100c㎡以上200c㎡未満 270点 3 200c㎡以上 330点 注 初回の貼付に限り、1にあっては1,690点を、2に あっては2,650点を、3にあっては3,300点を、 それぞれ所定点数に加算する。 J034-2 EDチューブ挿入術 J047-2 心腔内除細動 J070-4 磁気による膀胱等刺激法 180点 3,500点 70点 注 別に厚生労働大臣が定める施設基準に適合しているも のとして地方厚生局長等に届け出た保険医療機関におい て行われる場合に限り算定する。 218 【第2章 特掲診療料】 第10部 手 術 219 ◆手術の休日・時間外・深夜の見直し 現 行 [通則] 12 入院中の患者以外の患者に対し、緊急の ために、休日に手術を行った場合又はその 開始時間が保険医療機関の表示する診療時 間以外の時間若しくは深夜である手術を 行った場合の手術料は、それぞれ所定点数 の80/100又は40/100若しくは80/100に相当 する点数を加算した点数により算定し、入 院中の患者に対し、緊急のために、休日に 手術を行った場合又はその開始時間が深夜 である手術を行った場合はそれぞれ所定点 数の80/100に相当する点数を加算した点数 により算定する。ただし、A000初診料の 注5のただし書に規定する保険医療機関 (時間外特例医療機関)にあっては、その 開始時間が同注5のただし書に規定する時 間である手術を行った場合は、所定点数の 40/100に相当する点数を加算する。 改 定 後 [通則] 12 緊急のために休日に手術を行った場合又 はその開始時間が保険医療機関の表示する 診療時間以外の時間若しくは深夜である手 術を行った場合において、当該手術の費用 は、次に掲げる点数を、それぞれ所定点数 に加算した点数により算定する。 イ 施設基準の届出を行った保険医療機関 で行われる場合 (1) 休日加算1 所定点数の160/100 (2) 時間外加算1(外来患者に限る) 所 定点数の 80/100 (3) 深夜加算1 所定点数の160/100 (4) 時間外特例医療機関(外来患者に限る) 所定点数の 80/100 ロ イ以外の保険医療機関で行われる場合 (1) 休日加算2 所定点数の 80/100 (2) 時間外加算2(外来患者に限る) 所定点数の 40/100 (3) 深夜加算2 所定点数の 80/100 (4) 時間外特例医療機関(外来患者に限る) 所定点数の 80/100 220 通則5 休日加算1・時間外加算1(外来患者に限る)・深夜加算1 [算定要件] ① 手術が保険医療機関又は保険医の都合により休日、 時間外、深夜に行われた場合には算定できない。 ② 入院中の患者以外の患者に対しては、以下のいずれ かの場合に算定できる。 ア 休日加算、時間外加算、深夜加算の算定できる初 診又は再診に引き続いて行われた緊急手術の場合 イ 初診又は再診から8時間以内に緊急手術を行う場 合であって、その開始時間(執刀した時間)が、休 日、時間外(医療機関が表示する診療時間外をい う。)又は深夜であるもの ③ 入院中の患者に対しては、症状の急変により、緊急 手術を行った場合に算定でき、休日加算又は深夜加算 のみ算定できる。 221 通則5 休日加算1・時間外加算1(外来患者に限る)・深夜加算1 [施設基準] ① 術者、第一助手について、予定手術前の当直(緊急呼び出し当 番を含む。)の免除を実施していること。(ただし、年12回に限 り実施していない日があってもよい。) ② 交代勤務制の実施または時間外・休日・深夜の手術・処置の実 施に係る医師の手当支給を実施していること。(チーム制(数名 のチームにつき、1人の緊急呼び出し当番を置き、休日・時間 外・深夜の対応を一元化しており、緊急呼び出し当番の翌日は休 日としていることをいう。)の場合も交代勤務制を実施している と見なす。) ③ 採血、静脈注射及び留置針によるルート確保について、原則と して医師以外が実施していること。 ④ 下記のア~ウのいずれかに該当すること。 ア 年間の緊急入院患者数が200名以上である イ 全身麻酔(手術を実施した場合に限る)の患者数が年800件以 上である ウ 第三次救急医療機関、小児救急医療拠点病院、総合周産期母 子医療センター、災害医療拠点病院、へき地医療拠点病院又は 地域医療支援病院である 222 通則5 休日加算1・時間外加算1(外来患者に限る)・深夜加算1 [施設基準] ⑤ 下記のア及びイの勤務医負担軽減策を実施していること。 ア 当該保険医療機関内に病院勤務医負担軽減等のための責任者 を配置していること イ 当該保険医療機関内に多職種からなる役割分担推進のための 委員会等を設置し、改善計画を作成すること。 (計画に含まれる内容) ・役割分担の具体的内容 (計画に含まれることが望ましい内容) ・医師事務作業補助者の配置 ・短時間正規雇用医師の活用 ・地域の他の保険医療機関との連携体制 ・外来縮小の取組 等 223 「複数手術に係る費用の特例等」の対象拡大 ※「同一手術野又は同一病巣であっても、主たる手術の点数に従たる手術(1つに限る)の点数 (50/100)を加えた点数が算定可能となる手術の組み合わせ」を追加 手術名 手術名 大動脈瘤切除術 弁形成術 肝切除術 脾摘出術 生体部分肝移植 脾摘出術 脾摘出術 胆嚢摘出術 腹腔鏡下胆嚢摘出術 手術名 痔核手術(脱肛を含む) 手術名 肛門良性腫瘍、肛門ポリープ、 肛門尖圭コンジローム切除術 肛門拡張術(観血的なもの) 肛門形成手術 1 肛門狭窄形成手術 2 直腸粘膜脱形成手術 腸閉鎖症手術 腹腔鏡下脾摘出術 腹腔鏡下子宮筋腫摘出(核出) 臍腸管瘻手術 術 ヘルニア手術 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 尿膜管摘出術 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 5 臍帯ヘルニア 小腸腫瘍、小腸憩室摘出術 子宮付属器腫瘍摘出術(両 (メッケル憩室炎手術を含 側) む。) 2 腹腔鏡によるもの 尿道下裂形成術 停留精巣固定術 腸閉鎖症手術 子宮付属器癒着剥離術(両側) 腸回転異常症手術 1 腸管切除を伴わないもの 腹腔鏡下子宮内膜症病巣除去術 2 腹腔鏡によるもの 2 腸管切除を伴うもの ※ 「主たる手術」とは、所定点数及び注による加算点数を合算 直腸切除・切断術 結腸切除術 した点数の高い手術。上記の表の左右のどちらが主たる手術と 腹腔鏡下結腸切除術 腹腔鏡下直腸切除・切断術 なっても差し支え無い。 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 ※通則14 留意事項(4)指に係る同一手術野の範囲アの(イ)に「骨切り術(指(手、足)) (関節リウマチの患者に対し、関節温存を前提として中足骨短縮骨切り術を行った場合に限 る。)」を、(ハ)に「骨折経皮的鋼線刺入固定術」を追加。 224 ◆周術期における口腔機能の管理等 ※周術期口腔機能管理を実施した患者に対する手 術料の加算の新設 通則17(新) 歯科医師による周術期口腔機能管理の実施後 1月以内に、第6款(顔面・口腔・頸部)、第 7款(胸部)及び第9款(腹部)に掲げる悪性 腫瘍手術又は第8款(心・脈管(動脈及び静脈 は除く。))に掲げる手術をそれぞれ全身麻酔 下で実施した場合は、周術期口腔機能管理後手 術加算として、手術の所定点数に100点を加算す る。 225 K000 創傷処理 K000-2 小児創傷処理(6歳未満) ※「筋肉、臓器に達するもの」とは、単に創傷の深さを指すものではなく、筋 肉、臓器に何らかの処理(筋膜縫合、骨膜縫合等)を行うものを指すことを 明確にする。 現 行 改 定 後 K000 創傷処理 創傷処理とは、切・刺・割創又は挫創に対 創傷処理とは、切・刺・割創又は挫創に対 して切除、結紮又は縫合を行う場合の第1回 して切除、結紮又は縫合を行う場合の第1回 治療のことであり、第2診以後の手術創に対 治療のことであり、第2診以後の手術創に対 する処置はJ000創傷処置により算定する。 する処置はJ000創傷処置により算定する。な お、ここで筋肉、臓器に達するものとは、単 に創傷の深さを指すものではなく、筋肉、臓 器に何らかの処理を行った場合をいう。 K000-2 小児創傷処理(6歳未満) 創傷処理とは、切・刺・割創又は挫創に対 創傷処理とは、切・刺・割創又は挫創に対 して切除、結紮又は縫合を行う場合の第1回 して切除、結紮又は縫合を行う場合の第1回 治療のことであり、第2診以後の手術創に対 治療のことであり、第2診以後の手術創に対 する処置はJ000創傷処置により算定する。 する処置はJ000創傷処置により算定する。なお、 ここで筋肉、臓器に達するものとは、単に創 傷の深さを指すものではなく、筋肉、臓器に 何らかの処理を行った場合をいう。 226 K939 画像等手術支援加算 ※画像等手術支援加算のうちナビゲーションによるものについて、医学 的な有用性に基づき、3次元画像と術野の位置関係をリアルタイムに 把握するものであることを明確化する。 現 行 改 定 後 【画像等手術支援加算】 ナビゲーションによるものとは、 手術前又は手術中に得た画像を3次 元に構築し、手術の過程において、 手術を補助する目的で用いることを いう。 ナビゲーションによるものとは、 手術前又は手術中に得た画像を3次 元に構築し、手術の過程において、 3次元画像と術野の位置関係をリア ルタイムにコンピューター上で処理 することで、手術を補助する目的で 用いることをいう。 227 K555 弁置換術 注 心臓弁再置換術加算 ※過去に心臓弁手術を行ったものに対してK555弁置換術以外の弁置 換を伴う術式を行った場合にも算定できることを明確化する。 現 (新規) (新規) 行 改 定 後 K557-3 弁輪拡大術を伴う大動脈弁置換術 注 過去に心臓弁手術を行ったものに 対し、弁手術を行った場合には、心臓 弁再置換術加算として、所定点数にK 555弁置換術の所定点数の100分の50 に相当する点数を加算する。 K560 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。) 注 過去に心臓弁手術を行ったものに 対し、弁手術を行った場合には、心臓 弁再置換術加算として、所定点数にK 555弁置換術の所定点数の100分の50 に相当する点数を加算する。 228 冠動脈インターベンションの評価の見直し ※緊急に実施するものと待機的に実施するものの評価を見直す。 現 行 改 定 後 K546 経皮的冠動脈形成術 K546 経皮的冠動脈形成術 22,000点 1 急性心筋梗塞に対するもの 32,000点(新) 2 不安定狭心症に対するもの 22,000点(新) 3 1、2以外のもの 19,300点(新) K549 経皮的冠動脈ステント留置術 K549 経皮的冠動脈ステント留置術 24,380点 1 急性心筋梗塞に対するもの 34,380点(新) 2 不安定狭心症に対するもの 24,380点(新) 3 1、2以外のもの 21,680点(新) 229 ◆医療技術の評価、再評価 ※医療技術評価分科会における検討結果等を踏まえ、既収載技術の再評価(廃 止を含む)、新規技術の保険導入を行う。 [評価・再評価を行う技術の例] ① 網膜再建術 ② ゲル充填人工乳房を用いた乳房再建術 ③ 内視鏡下鼻・副鼻腔手術 ④ 拡大胸腺摘除術(重症筋無力症に対する)の評価の見直し ⑤ 深鎮静 ⑥ 処置における小児加算の対象拡大 ⑦ EDチューブ挿入固定 ⑧ 小児・先天性心臓手術における同一部位の入れ替え再手術 ⑨ 経皮的脳血管内血栓回収術 ⑩ 腰椎穿刺 ⑪ 時間外緊急院内検査加算の評価の見直し [廃止を行う技術の例] ① 密封小線源治療(旧型コバルト腔内照射) ② 遊離脂肪酸(NEFA) 230 ◆先進医療からの保険導入 ※先進医療会議における検討結果を踏まえ、新規技術について保険導入 を行う。 [優先的に保険適用すべきとされた医療技術] ① 難治性眼疾患に対する羊膜移植術 ② X線CT画像診断に基づく手術用顕微鏡を用いた歯根端切除手術 ③ 腹腔鏡下子宮体がん根治手術 ④ 光トポグラフィー検査を用いたうつ症状の鑑別診断補助 ⑤ 内視鏡下筋膜下不全穿通枝切離術 ⑥ 歯科用CAD/CAMシステムを用いたハイブリッドレジンによる 歯冠補綴 ⑦ 胸腔鏡下動脈管開存症手術 ⑧ 腹腔鏡下スリーブ状胃切除術 231 ◆胃瘻等の評価の見直し ※胃瘻造設術の評価の見直し K664 胃瘻造設術 10,070点 → 6,070点(改) [算定要件] ①胃瘻造設術を行う際には、胃瘻造設の必要性、管理の方法及び閉 鎖の際に要される身体の状態等、療養上必要な事項について、患者 及び家族への説明を行うこと。 ②胃瘻造設後、他の保険医療機関に患者を紹介する場合は、嚥下機 能訓練等の必要性、実施するべき内容、嚥下機能評価の結果、家族 への説明内容等を情報提供すること。 232 [施設基準(手術 通則16)](新) 以下の①又は②のいずれかを ●満たす場合 → 所定点数を算定 ●満たさない場合 → 所定点数の80/100に相当する点数を算定 ①頭頸部の悪性腫瘍患者に対する胃瘻造設術を除く年間の胃瘻造 設術の実施件数が、50件未満であること ②頭頸部の悪性腫瘍患者に対する胃瘻造設術を除く年間の胃瘻造 設術の実施件数が50件以上、かつ、下記のア及びイを満たすこ と。 ア 胃瘻造設患者全例に嚥下造影又は内視鏡下嚥下機能評価検 査を行っていること。 イ 経口摂取以外の栄養方法を使用している患者であって、以 下のa又はbに該当する患者(転院又は退院した患者を含 む)の合計数の35%以上について、1年以内に経口摂取のみの 栄養方法に回復させていること。 a.新規に受け入れた患者で鼻腔栄養又は胃瘻を使用してい る者 b.当該保険医療機関で新たに鼻腔栄養又は胃瘻を導入した 患者 [経過措置] 233 ◆胃瘻等の評価の見直し ※これまで評価が不明確であった胃瘻抜去術の技術料を新設 K665-2 胃瘻抜去術 2,000点(新) [算定要件] 胃瘻カテーテルを抜去し、閉鎖した場合に算定する。 234 ◆胃瘻等の評価の見直し ※胃瘻造設時の適切な嚥下機能検査に係る評価を新設 K939-5 胃瘻造設時嚥下機能評価加算 2,500点(新) [算定要件] ①胃瘻造設術を所定点数で算定できる保険医療機関で実施→所定点数を算定。 それ以外の保険医療機関で実施→所定点数の80/100に相当する点数を算定。 ② 嚥下造影又は内視鏡下嚥下機能評価検査を実施し、その結果に基づき、胃 瘻造設の必要性、今後の摂食機能療法の必要性や方法、胃瘻抜去又は閉鎖の 可能性等について、患者又は患者家族に十分に説明・相談を行った上で胃瘻 造設を実施した場合に算定する。ただし、内視鏡下嚥下機能評価検査による 場合は、実施者は関連学会等が実施する所定の研修を終了しているものとす る。 ③ 嚥下造影、内視鏡下嚥下機能評価検査は別に算定できる。 ④ 嚥下造影、内視鏡下嚥下機能評価検査を他の保険医療機関に委託した場合 も算定可能とする。その場合、患者への説明等の責任の所在を摘要欄に記載 することとし、受託側の医療機関は、施設基準(関連学会の講習の修了者の 届出等)を満たすこと。 [経過措置] 平成27年3月31日までの間、上記②のうち研修要件を満たすものとする。 235 ◆新規に保険導入された手術・評価の見直しが行われた手術 胸腔鏡下・腹腔鏡下手術の保険導入 手 術 名 点 数 K502-5 胸腔鏡下拡大胸腺摘出術 58,950点 K504-2 胸腔鏡下縦隔悪性腫瘍手術 58,950点 K529-2 胸腔鏡下食道悪性腫瘍手術 1 頸部、胸部、腹部の操作によるもの 2 胸部、腹部の操作によるもの 125,240点 104,190点 K649-2 腹腔鏡下胃吊上げ固定術(胃下垂症手術)、胃捻転症手術 15,900点 K655-5 腹腔鏡下噴門側胃切除術 1 単純切除術 2 悪性腫瘍切除術 44,270点 75,730点 K656-2 腹腔鏡下胃縮小術(スリーブ状切除によるもの) 36,410点 K755-2 腹腔鏡下副腎髄質腫瘍摘出術(褐色細胞腫) 47,030点 K802-5 腹腔鏡下膀胱部分切除術 14,710点 K802-6 腹腔鏡下膀胱脱手術 34,980点 K804-2 腹腔鏡下尿膜管摘出術 15,050点 236 ◆手術の保険導入(胸腔鏡・腹腔鏡を用いたもの以外) 手 術 名 K002 デブリードマン 注4 水圧式デブリードマン加算 2,500点 K154-3 定位脳腫瘍生検術 18,220点 K164-5 内視鏡下脳内血腫除去術 33,820点 K169 頭蓋内腫瘍摘出術 注1 脳腫瘍覚醒下マッピング加算 手 術 点 数 4,500点 名 K450 唾石摘出術(一連につき) 注 2又は3の場合であって内視鏡を用いた 場合は、1,000点を所定点数に加算 点 数 1,000点 K476-4 ゲル充填人工乳房を用いた乳房再建術(乳 房切除後) 25,000点 K502-4 拡大胸腺摘出術 31,710点 K169 頭蓋内腫瘍摘出術 注2 原発性悪性脳腫瘍光線力学療法加算 10,000点 K508-4 気管支瘻孔閉鎖術 K178-4 経皮的脳血栓回収術 30,230点 K525-3 非開胸食道抜去術(消化管再建手術を併施 するもの) K183-2 空洞・くも膜下腔シャント術(脊髄空洞症に 対するもの) 23,490点 K281-2 網膜再建術 69,880点 K581 K583 K584 K586 注 肺動脈閉鎖症手術 大血管転位症手術 修正大血管転位症手術 単心室又は三尖弁閉鎖症手術 人工血管等再置換術加算 K340-3 内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅰ型(副鼻腔自然 口開窓術) 3,600点 K340-4 内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅱ型(副鼻腔単 洞手術) 10,000点 K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅲ型(選択的 (複数洞)副鼻腔単洞手術) 24,500点 K340-6 内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅳ型(汎副鼻腔 手術) 31,990点 K885-2 経皮的卵巣嚢腫内容排除術 K340-7 内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅴ型(拡大副鼻 腔手術) 40,000点 K920-2 輸血管理料 注3 貯血式自己血輸血管理体制加算 4,560点 69,690点 所定点数の1 00分の50 に相当する点 数を加算する K654-3 腹腔鏡下胃局所切除術 1 内視鏡処置を併施するもの 2 その他のもの 26,500点 20,400点 K699-2 体外式衝撃波膵石破砕術 19,300点 1,490点 50点 237 既存の手術のうち評価の見直しを行った手術 手 術 名 改 定 後 K017 遊離皮弁術(顕微鏡下血管柄付きのもの) 1 乳房再建術の場合 2 その他の場合 84,050点 84,050点 K022 組織拡張器による再建手術 (一連につき) 1 乳房(再建手術)の場合 2 その他の場合 17,580点 17,580点 K073 1 2 3 関節内骨折観血的手術 肩、股、膝、肘 胸鎖、手、足 肩鎖、指(手、足) K177 脳動脈瘤頸部クリッピング 注2 バイパス術併用加算 K268 4 緑内障治療用インプラント挿入術 (プレートのないもの) K268 5 緑内障治療用インプラント挿入術 (プレートのあるもの) K598 両心室ペースメーカー移植術 20,760点 17,070点 10,370点 16,060点 34,480点 45,480点 K514 肺悪性腫瘍手術 9 胸膜肺全摘 92,000点 K533-2 内視鏡的食道・胃静脈瘤結紮術 要件の見直し K546 1 2 3 K549 1 2 3 経皮的冠動脈形成術 急性心筋梗塞に対するもの 不安定狭心症に対するもの その他のもの 32,000点 22,000点 19,300点 経皮的冠動脈ステント留置術 急性心筋梗塞に対するもの 不安定狭心症に対するもの その他のもの 34,380点 24,380点 21,680点 K571 2 総肺静脈還流異常症手術 イ 心臓型 ロ その他のもの 手 術 名 109,310点 129,310点 K615 1 2 3 血管塞栓術 止血術 選択的動脈化学塞栓術 その他のもの 改 定 後 施設基準の見直し 19,260点 18,220点 16,930点 K697-2 肝悪性腫瘍マイクロ波凝固法 (一連として) 1 腹腔鏡によるもの 2 その他のもの 18,710点 17,410点 K697-3 肝悪性腫瘍ラジオ波焼灼療法 (一連として) 1 2センチメートル以内のもの イ 腹腔鏡によるもの ロ その他のもの 16,300点 15,000点 K697-3 肝悪性腫瘍ラジオ波焼灼療法 (一連として) 1 2センチメートルを超えるのもの イ 腹腔鏡によるもの ロ その他のもの 23,260点 21,960点 K702-2 腹腔鏡下膵体尾部腫瘍切除術 47,250点 K841 経尿道的前立腺手術 1 電解質溶液利用のもの 2 その他のもの 20,400点 18,500点 K843-2 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術 K909 流産手術 1 妊娠11週までの場合 静脈形成術 指(手、足)の静脈 施設基準の見直し 2,000点 廃 止 238 K936 自動縫合器加算の対象の拡大 手 術 名 【2個まで加算の対象となる手術】 K674総胆管拡張症手術、K675胆嚢悪性腫瘍手術(胆嚢に限局するもの を除く)、K677胆管悪性腫瘍手術、K677-2肝門部胆管悪性腫瘍手術、 K680総胆管胃(腸)吻合術、K695肝切除術(部分切除、亜区域切除、外 側区域切除を除く)、K696肝内胆管(肝管)胃(腸)吻合術、K705膵囊 胞胃(腸)吻合術、K707膵囊胞外瘻造設術 【3個まで加算の対象となる手術】 K524-2胸腔鏡下食道憩室切除術 K936-2 自動吻合器加算の対象の拡大 手 術 名 【1個まで加算の対象となる手術】 K719-3腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 239 K930 脊髄誘発電位測定等加算の対象の拡大 K930 脊髄誘発電位測定等加算 注 脳、脊椎、脊髄又は 大動脈瘤の手術に当 たって、脊髄誘発電位 測定等を行った場合に 算定する。 K930 脊髄誘発電位測定等加算 1 脳、脊椎、脊髄又は大動脈瘤の手術に用い た場合 3,130点 2 甲状腺又は副甲状腺の手術に用いた場合 2,500点 3,130点 【追加した手術】 脳、脊椎、脊髄又は大動脈瘤の手術 顔面神経減圧手術(乳様突起経由)、頭蓋内微小血管減圧術、 脳動静脈奇形摘出術、脳動脈瘤被包術、脳動脈瘤流入血管ク リッピング(開頭して行うもの)、脳動脈瘤頸部クリッピング、 脳血管内手術、経皮的脳血管形成術、経皮的選択的脳血栓・塞 栓溶解術、動脈血栓内膜摘出術、経皮的頸動脈ステント留置術 甲状腺又は副甲状腺の手術 甲状腺悪性腫瘍手術及び副甲状腺(上皮小体)悪性腫瘍手術 (広汎) K931 超音波凝固切開装置等加算の対象の拡大 手 術 名 【クローン病又は潰瘍性大腸炎の再手術として以下の手術を行った場合】 小腸切除術(悪性腫瘍手術以外の切除術)、結腸切除術(結腸反側切除)、 全結腸・直腸切除嚢肛門吻合術 240 【第2章 特掲診療料】 第11部 麻 酔 241 L001-2 静脈麻酔 1 短時間のもの 120点 2 十分な体制で行われる長時間のもの (単純な場合) 600点 3 十分な体制で行われる長時間のもの (複雑な場合) 800点 (新)注1 3歳以上6歳未満の幼児に対して静脈麻酔を 行った場合は、所定点数にそれぞれ所定点数の 100分の10に相当する点数を加算する (新)注2 3については、静脈麻酔の実施時間が2時間 を超えた場合は、100点を所定点数に加算する。 [留意事項] 「3」に規定する複雑な場合とは、常勤の麻酔科医が専従で 当該麻酔を実施した場合をいう。 242 L008 マスク又は気管内挿管による閉鎖循環式全身麻酔 [留意事項] 別に厚生労働大臣が定める麻酔が困難な患者に行う場 合に該当し、L008の「1」から「5」までの「イ」に掲 げる点数により算定する場合にあっては、該当する状態 (麻酔が困難な患者として掲げられている「ア」から 「ハ」までのうち)を診療報酬明細書の摘要欄に記載す る。 243 L008-3 経皮的体温調節療法(1日につき) 5,000点(新) [留意事項] 経皮的体温調節療法は、集中治療室等において、 くも膜下出血、頭部外傷又は熱中症による急性重症 脳障害を伴う発熱患者に対して、中心静脈留置型経 皮的体温調節装置を用いて体温調節を行った場合に、 一連につき1回に限り算定する。 244 L009 麻酔管理料(Ⅰ) 1 硬膜外麻酔又は脊椎麻酔を行った場合 2 マスク又は気管内挿管による閉鎖循環式 全身麻酔を行った場合 200点 900点 (新)注4 区分番号K017、K020、K136-2、K151-2、K175の2、K 379-2の2、K395、K558、K560の3のイ、K560の3のロ、 K560の3のハ、K560の5、K579-2の2、K581の3、K582の 3、K584の2、K605-2、K605-4、K645、K675の5、K6772の1、K697-5、K697-7及びK801の1に掲げる手術に当 たって、区分番号L008に掲げるマスク又は気管内挿管によ る閉鎖循環式全身麻酔の実施時間が8時間を超えた場合は、 長時間麻酔管理加算として、7,500点を所定点数に加算 する。 245 【第2章 特掲診療料】 第12部 放射線治療 246 M001 体外照射 現 ※項目の削除・注の変更 行 改 定 後 M001 体外照射 1 M001 体外照射 エックス線表在治療 1 イ~ロ(略) エックス線表在治療 2 イ~ロ(略) コバルト60遠隔大量照射 イ 1回目 ロ 3 2回目 (削除) 250点 75点 高エネルギー放射線治療 2 イ~ロ(略) 高エネルギー放射線治療 4 強度変調放射線治療(IMRT) イ~ロ(略) 注2 術中照射療法を行った場合 は、患者1人に月日に限り、所 定点数に3,000点を加算す る。 イ~ロ(略) 3 強度変調放射線治療(IMRT) イ~ロ(略) 注2 術中照射療法を行った場合 は、患者1人に月日に限り、所 定点数に5,000点を加算す る。 247 M001 体外照射 2 高エネルギー放射線治療(※注の追加) (新)注2 別に厚生労働大臣が定める施設基準に適合してい るものとして地方厚生局長等に届け出た保険医療機関 において、1回の線量が2.5Gy以上の全乳房照射を 行った場合は、1回線量増加加算として、460点を 所定点数に加算する。 [留意事項(1回線量増加加算)] ア 日本放射線腫瘍学会が作成した最新の「放射線治療計画ガイドライン」 を遵守して実施した場合に限り算定できる。 イ 患者に対して、当該治療の内容、合併症及び予後等を照射線量と回数の 違いによる差異が分かるように文書を用いて詳しく説明を行い、患者の同 意を得るとともに、患者から要望があった場合、その都度治療に関して十 分な情報を提供すること。 なお、患者への説明は、図、画像、映像、模型等を用いて行うことが可 能であるが、説明した内容については文書(書式様式は自由)で交付、診 療録に添付すること。また、患者への説明が困難な状況にあっては、事後 の説明又は家族等関係者に説明を行っても差し支えない。ただし、その旨 を診療録に記載すること。 248 M001-3 直線加速器による放射線治療(一連につき) 1 定位放射線治療の場合 6,300点 2 1以外の場合 6,720点 → 8,000点 M004 密封小線源治療(一連につき)※項目の削除 現 行 M004 密封小線源治療 2 腔内照射 イ 高線量率イリジウム照射を 行った場合又は新型コバルト 小線源治療装置を用いた場合 ロ 旧型コバルト腔内照射装置 を用いた場合 ハ その他 改 定 後 M004 密封小線源治療 2 腔内照射 イ 高線量率イリジウム照射を 行った場合又は新型コバルト 小線源治療装置を用いた場合 (削除) ロ その他 249 【第2章 特掲診療料】 第13部 病 理 診 断 250 N002 免疫染色(免疫抗体法)病理組織標本作製 現 行 N002 免疫染色(免疫抗体法) 病理組織標本作製 1 エストロジェンレセプター 720点 2 プロジェステロンレセプター 690点 3 HER2タンパク 690点 4 EGFRタンパク 690点 5 その他(1臓器につき) 400点 改 定 後 N002 免疫染色(免疫抗体法) 病理組織標本作製 1 エストロジェンレセプター 720点 2 プロジェステロンレセプター 690点 3 HER2タンパク 690点 4 EGFRタンパク 690点 5 CCR4タンパク(新) 10,000点 6 その他(1臓器につき) 400点 [留意事項] ◆ 「5」CCR4タンパク及びD006-10CCR4タンパク(フローサイト メトリー法)を同一の目的で実施した場合は、原則として主たるもののみ 算定する。ただし、医学的な必要性がある場合には、併せて実施した場合 であっても、いずれの点数も算定できる。なお、この場合においては、診 療報酬明細書の摘要欄にその理由及び医学的必要性を記載すること。 251 N004 細胞診(1部位につき)※注の見直し 現 行 N004 細胞診 1 婦人科材料等によるもの 改 定 後 N004 細胞診 1 婦人科材料等によるもの 2 穿刺吸引細胞診、体腔洗浄等による もの 2 穿刺吸引細胞診、体腔洗浄等による もの 注 過去に穿刺し又は採取し、固定保存 液に回収した検体から標本を作製して、 診断を行った場合には、液状化検体細 胞診加算として、所定点数に85点を 加算する。 注1 1について、固定保存液に回収し た検体から標本を作製して、診断 を行った場合には、婦人科材料等 液状化検体細胞診加算として、 18点を所定点数に加算する。 2 2について、過去に穿刺し又は採 取し、固定保存液に回収した検体 から標本を作製して、診断を行っ た場合には、液状化検体細胞診加 算として、85点を所定点数に加 算する。 [留意事項] 「注1」の婦人科材料等液状化検体細胞診加算は、採取と同時に行った場合に算定 できる。なお、過去に穿刺し又は採取し、固定保存液に回収した検体から標本を作製 し診断を行った場合には算定できない。 252 N005-2 ALK融合遺伝子標本作製 6,520点(新) [留意事項] ALK融合遺伝子標本作製は、ALK阻害剤の投与の 適応を判断することを目的として、FISH法により遺 伝子標本作製を行った場合に、当該薬剤の投与方針の決 定までの間に1回を限度として算定する。 253 保険医療機関及び 保険医療養担当規則 等 254 保険医療機関及び保険医療養担当規則【平成26年4月1日施行】 (経済上の利益の提供による誘引の禁止) 第二条の四の二 (略) (新)2 保険医療機関は、事業者又はその従業者に対して、患者を 紹介する対価として金品又はその他の健康保険事業の健全な 運営を損なうおそれのある経済上の利益の提供により、患者 が自己の保険医療機関において診療を受けるように誘引して はならない。 保険薬局及び保険薬剤師療養担当規則【平成26年4月1日施行】 (経済上の利益の提供による誘引の禁止) 第二条の三の二 (略) (新)2 保険薬局は、事業者又はその従業者に対して、患者を紹介 する対価として金品又はその他の健康保険事業の健全な運営 を損なうおそれのある経済上の利益を提供することにより、 患者が自己の保険薬局において調剤を受けるように誘引して はならない。 255 高齢者の医療の確保に関する法律の規定による療養の給付等の取扱い 及び担当に関する基準【平成26年4月1日施行】 (経済上の利益の提供による誘引の禁止) 第二条の四の二 (略) (新)2 保険医療機関は、事業者又はその従業者に対して、患者を 紹介する対価として金品又はその他の健康保険事業の健全な 運営を損なうおそれのある経済上の利益の提供により、患者 が自己の保険医療機関において診療を受けるように誘引して はならない。 (経済上の利益の提供による誘引の禁止) 第二十五条の三の二 (略) (新)2 保険薬局は、事業者又はその従業者に対して、患者を紹介 する対価として金品又はその他の健康保険事業の健全な運営 を損なうおそれのある経済上の利益を提供することにより、 患者が自己の保険薬局において調剤を受けるように誘引して はならない。 256 保険医療機関及び保険医療養担当規則等 [留意事項通知] 第1 経済上の利益の提供による誘引の禁止に関する事項(保険医療 機関及び保険医療養担当規則(以下「療担規則」という。)第2 条の4の2、保険薬局及び保険薬剤師療養担当規則(以下「薬担 規則」という。)第2条の3の2及び高齢者の医療の確保に関す る法律の規定による療養の給付等の取扱い及び担当に関する基準 (以下「療担基準」という。)第2条の4の2並びに第25条の3 の2) 保険医療機関及び保険薬局が、事業者又はその従業員に対して、 患者を紹介する対価として金品を提供することにより、患者が自 己の保険医療機関において診療又は調剤を受けるように誘引する ことを禁止する。 今般の改正は、金品の提供が伴った患者の紹介により、過剰な 診療が惹起されることを防ぎ、また、患者による保険医療機関の 自由な選択を確保することを趣旨とするものである。従って、当 該規定に基づく指導等を実施する場合は、金品を提供した事実と ともに、その事実により患者の誘引につながるおそれがあるか否 かについて留意する必要がある。具体的には、以下の①から④ を参考にされたい。 257 ① 金品を提供し、患者の誘引を行っている場合とは、具体的に以下 のような事例である。 (例) 事業者に対して診療報酬の額に応じた所定の金額を支払うこ と等により、特定の同一建物居住者(建築基準法第2条第1項 に掲げる建築物に居住する複数の者のことをいう。)の紹介を 独占的に受けて、それらの者に対して、一律に訪問診療を行っ ている場合 なお、患者の紹介は、同一建物居住者以外の患者(自宅の患者) に関して行われる場合もあること。 ② 患者の誘引が行われているか否かについては、保険医療機関が有 する診療録に添付された訪問診療の同意書、診療時間(開始時刻及 び終了時刻)、診療場所又は診療人数等を参考とすること。 ③ 金品の提供を受ける事業者には、患者の紹介を行う株式会社等の 第三者だけでなく、①の同一建物を自ら運営する事業者やその従業 員も含まれること。 ④ 金品の提供は、保険医療機関と事業者の間で契約書に基づき明示 的に行われる場合のほか、医療機関の土地貸借料に金額が上乗せさ れて提供される場合等、様々な方法により行われる場合があること。 258 第3 特定の保険薬局への誘導の禁止に関する事項(療担規則 第2条の5第1項及び療担基準第2条の5第1項関係) 保険医療機関が患者を特定の保険薬局へ誘導することに ついては、療担規則第2条の5第1項及び療担基準第2条 の5第1項において禁止されているところである。また、 「保険医療機関及び保険医療養担当規則の一部改正等に伴 う実施上の留意事項について」(平成6年3月16日保険発 26号及び平成8年3月8日保険発22号)において、保険医 療機関内に掲示した特定の保険薬局への案内図や、保険医 療機関の受付において配布した特定の保険薬局への地図等 を用いることにより、患者を特定の保険薬局へ誘導するこ と等が禁止されているところであるが、以下の場合には、 これに該当しない。 259 1.地域包括診療加算に係る院外処方を行う場合 「診療報酬の算定方法の一部改正に伴う実施上の留意事項につい て」(平成26年3月5日保医発0305第3号)(以下「留意事項通 知)という。)第1章第1部第2節の再診料の(10)のエの(ハ) に基づき、患者に対して、連携薬局の中から患者自らが選択した薬 局において処方を受けるよう説明をすること、又は、時間外におい て対応できる薬局のリストを文書により提供すること。 2.地域包括診療料に係る院外処方を行う場合 留意事項通知の第2章第1部の地域包括診療料の(4)のエ (ハ)又はオ に基づき、患者に対して、連携薬局の中から患者自ら が選択した薬局において処方を受けるよう説明をすること、又は、 時間外において対応できる薬局のリストを文書により提供すること。 3.在宅での療養を行っている患者に院外処方を行う場合 当該患者に対して、地方厚生(支)局長に対して在宅患者訪問薬 剤管理指導を行う旨の届出を行った薬局のリストを文書により提供 すること。 260 保険医療機関及び保険医療養担当規則及び保険薬局及び保険薬 剤師療養担当規則の一部を改正する省令 【平成28年4月1日施行】 改 定 後 附 則 (保険医療機関及び保険医療養担当規則の一 部改正に伴う経過措置) 現 附 行 則 (保険医療機関及び保険医療養担当規則の一 部改正に伴う経過措置) 第二条 保険医療機関(病院を除く。)にお 第二条 病床数が四百床未満の保険医療機関 いて、領収証を交付するに当たり明細書を において、領収証を交付するに当たり明細 常に交付することが困難であることについ 書を常に交付することが困難であることに て正当な理由がある場合は、第一条の規定 ついて正当な理由がある場合は、第一条の による改正後の保険医療機関及び保険医療 規定による改正後の保険医療機関及び保険 養担当規則(以下「新療担規則」とい 医療養担当規則(以下「新療担規則」とい う。)第五条の二第二項の規定にかかわら う。)第五条の二第二項の規定にかかわら ず、当分の間、患者から求められたときに ず、当分の間、患者から求められたときに 明細書を交付することで足りるものとする。 明細書を交付することで足りるものとする。 2 保険医療機関(病院を除く。)において、 2 病床数が四百床未満の保険医療機関にお 明細書の交付を無償で行うことが困難であ いて、明細書の交付を無償で行うことが困 ることについて正当な理由がある場合は、 難であることについて正当な理由がある場 新療担規則第五条の二第三項の規定にかか 合は、新療担規則第五条の二第三項の規定 わらず、当分の間、明細書の交付を有償で にかかわらず、当分の間、明細書の交付を 行うことができる。 有償で行うことができる。 261 高齢者の医療の確保に関する法律の規定による療養の給付等の 取扱い及び担当に関する基準の一部を改正する件 【平成28年4月1日施行】 改 定 後 高齢者の医療の確保に関する法律第七十一 条第一項、第七十四条第四項、第七十五条第 四項及び第七十六条第三項の規定に基づき、 高齢者の医療の確保に関する法律の規定によ る療養の給付等の取扱い及び担当に関する基 準の一部を次のように改正し、平成二十六年 四月一日から適用する。ただし、保険医療機 関(病院を除く。)及び保険薬局において、 領収証を交付するに当たり明細書を常に交付 することが困難であることについて正当な理 由がある場合は、この告示による改正後の第 五条の二第二項又は第二十六条の五第二項の 規定にかかわらず、当分の間、患者から求め られたときに明細書を交付することで足りる ものとし、明細書の交付を無償で行うことが 困難であることについて正当な理由がある場 合は、この告示による改正後の第五条の二第 三項又は第二十六条の五第三項の規定にかか わらず、当分の間、明細書の交付を有償で行 うことができるものとする。 現 行 高齢者の医療の確保に関する法律第七十一 条第一項、第七十四条第四項、第七十五条第 四項及び第七十六条第三項の規定に基づき、 高齢者の医療の確保に関する法律の規定によ る療養の給付等の取扱い及び担当に関する基 準の一部を次のように改正し、平成二十六年 四月一日から適用する。ただし、病床数が四 百床未満の保険医療機関及び保険薬局におい て、領収証を交付するに当たり明細書を常に 交付することが困難であることについて正当 な理由がある場合は、この告示による改正後 の第五条の二第二項又は第二十六条の五第二 項の規定にかかわらず、当分の間、患者から 求められたときに明細書を交付することで足 りるものとし、明細書の交付を無償で行うこ とが困難であることについて正当な理由があ る場合は、この告示による改正後の第五条の 二第三項又は第二十六条の五第三項の規定に かかわらず、当分の間、明細書の交付を有償 で行うことができるものとする。 262 保険医療機関及び保険医療養担当規則及び保険薬局及び保険薬 剤師療養担当規則の一部を改正する省令等[留意事項通知] 第2 明細書の交付に関する事項(療担規則、薬担規則並 びに療担基準●●関係) 療養の給付等に係る一部負担金等の計算の基礎と なった項目ごとに記載した明細書の交付については、 「医療費の内容の分かる領収証及び個別の診療報酬の 算定項目の分かる明細書の交付について」(平成26年 3月5日保発0305第2号)による。 (平成28年4月1日施行) 263 医療費の内容の分かる領収証及び個別の診療報酬の算定項目の分かる 明細書の交付について(通知) 1 保険医療機関及び保険薬局に交付が義務付けられる領収証は、医科診療報酬及び歯 科診療報酬にあっては点数表の各部単位で、調剤報酬にあっては点数表の各節単位で 金額の内訳の分かるものとし、医科診療報酬については別紙様式1を、歯科診療報酬 については別紙様式2を、調剤報酬については別紙様式3を標準とすること。 2 指定訪問看護事業者については、健康保険法第88条第9項及び健康保険法施行規則 第72条の規定により、患者から指定訪問看護に要した費用の支払を受ける際、個別の 費用ごとに区分して記載した領収証を交付しなければならないこととされているが、 指定訪問看護事業者にあっても、保険医療機関及び保険薬局と同様に、正当な理由が ない限り無償で交付しなければならないものであるとともに、交付が義務付けられて いる領収証は、指定訪問看護の費用額算定表における訪問看護基本療養費、訪問看護 管理療養費、訪問看護情報提供療養費及び訪問看護ターミナルケア療養費の別に金額 の内訳の分かるものとし、別紙様式4を標準とするものであること。 3 電子情報処理組織の使用による請求又は光ディスク等を用いた請求により療養の給 付費等の請求を行うこと(以下「レセプト電子請求」という。)が義務付けられた保 険医療機関(正当な理由を有する400床未満の病院及び診療所を除く。なお、400床未 満の病院にあっては、平成27年度末までに限る。)及び保険薬局については、領収証 を交付するに当たっては、明細書を無償で交付しなければならない。その際、病名告 知や患者のプライバシーにも配慮するため、明細書を発行する旨を院内掲示等により 明示するとともに、会計窓口に「明細書には薬剤の名称や行った検査の名称が記載さ れます。ご家族の方が代理で会計を行う場合のその代理の方への交付も含めて、明細 書の交付を希望しない場合は事前に申し出て下さい。」と掲示すること等を通じて、 その意向を的確に確認できるようにすること。院内掲示は別紙様式7を参考とするこ と。 264 4 3の「正当な理由」に該当する400床未満の病院及び診療所については、患者から明 細書の発行を求められた場合には明細書を交付しなければならないものであり、「正 当な理由」に該当する旨及び希望する患者には明細書を発行する旨(明細書発行の手 続き、費用徴収の有無、費用徴収を行う場合の金額、当該金額が1,000円を超える場合 には料金設定の根拠及びレセプトコンピュータ若しくは自動入金機の改修時期を含 む。)を院内掲示等で明示するとともに、別紙届出様式により、地方厚生(支)局長 に届出を行うこと。院内掲示等の例は別紙様式8を参考とすること。なお、「正当な 理由」に該当する400床未満の病院及び診療所とは、以下に該当する場合であること (400床未満の病院にあっては、平成27年度末までに限る。)。 (1) 明細書発行機能が付与されていないレセプトコンピュータを使用している場合 (2) 自動入金機を使用しており、自動入金機で明細書発行を行おうとした場合には、 自動入金機の改修が必要な場合 5 明細書については、療養の給付に係る一部負担金等の費用の算定の基礎となった項 目ごとに明細が記載されているものとし、具体的には、個別の診療報酬点数又は調剤 報酬点数の算定項目(投薬等に係る薬剤又は保険医療材料の名称を含む。以下同 じ。)が分かるものであること。なお、明細書の様式は別紙様式5を標準とするもの であるが、このほか、診療報酬明細書又は調剤報酬明細書の様式を活用し、明細書と しての発行年月日等の必要な情報を付した上で発行した場合にも、明細書が発行され たものとして取り扱うものとすること。 さらに、明細書の発行が義務付けられた保険医療機関及び保険薬局において、無償 で発行する領収証に個別の診療報酬点数の算定項目が分かる明細が記載されている場 合には、明細書が発行されたものとして取り扱うこととし、当該保険医療機関におい て患者から明細書発行の求めがあった場合にも、別に明細書を発行する必要はないこ と。 265 6 レセプト電子請求が義務付けられていない保険医療機関については、医療の透明化 や患者への情報提供を積極的に推進していく必要がある一方で、明細書を即時に発行 する基盤が整っていないと考えられることから、当該保険医療機関の明細書発行に関 する状況(明細書発行の有無、明細書発行の手続き、費用徴収の有無、費用徴収を行 う場合の金額を含む。)を院内又は薬局内に掲示すること。院内掲示等の例は別紙様 式9を参考とすること。 7 患者から診断群分類点数に関し明細書の発行を求められた場合は、入院中に使用さ れた医薬品、行われた検査について、その名称を付記することを原則とし、その明細 書の様式は別紙様式6を参考とするものであること。 8 指定訪問看護事業者においても、患者から求められたときは、明細書の発行に努め ること。 9 明細書の発行の際の費用について、仮に費用を徴収する場合にあっても、実費相当 とするなど、社会的に妥当適切な範囲とすることが適当であり、実質的に明細書の入 手の妨げとなるような高額の料金を設定してはならないものであること。特に、現在 の状況等を踏まえれば、例えば、1,000円を超えるような額は、実費相当としてふさわ しくないものであること。 10 公費負担医療の対象である患者等、一部負担金等の支払いがない患者についても、 患者に対する情報提供等の観点から、可能な限り明細書を発行するよう努めること。 11 明細書の記載内容が毎回同一であるとの理由により、明細書の発行を希望しない患 者に対しても、診療内容が変更された場合等、明細書の記載内容が変更される場合に は、その旨を患者に情報提供するよう努めること。 12 「正当な理由」に該当する保険医療機関において着実に明細書の無償発行体制を整 備するため、当該保険医療機関は、4の届出の記載事項について、毎年7月1日現在 の状況の報告を行うこと。 266 その他 DPC/PDPS 267 ◆入院基本料等の見直し等の反映 (1)急性期入院医療の評価の見直しに伴う入院基本料等の見直しに ついては、診断群分類点数表の設定(改定)において実態に即し て反映させる。 (2)診療報酬改定後の包括範囲に係る報酬水準(但し、機能評価係 数Ⅰに係るものを除く)については、診療報酬改定前の当該水準 に改定率(消費税増税に係る対応分を除いたもの)を乗じたもの とし、医療機関別係数の計算において反映させる。 (3)また、消費税増税に係る対応として、入院料、薬価等の出来高 報酬体系における消費税増税に係る対応を踏まえ、各項目の引き 上げ分に相当する引き上げ額を前年度の包括範囲出来高実績に基 づいて算出し、医療機関別係数の計算および診断群分類点数表の 設定において反映させる。 268 ◆各医療機関別係数の見直しに係る対応① (1)調整係数の見直しに係る対応 ① DPC/PDPSの円滑導入のために設定された調整係数については、今回の 改定も含め3回の改定を目途に段階的に基礎係数と機能評価係数Ⅱへの置 換えを進めることとされており、今回改定においては、調整部分の50%を 機能評価係数Ⅱに置換え、残りの調整部分を「暫定調整係数」として設定 する。 〔医療機関Aの暫定調整係数〕= (〔医療機関Aの調整係数(※)〕 -〔医療機関Aの属する医療機関群の基礎係数〕)×0.5 ※「調整係数」は制度創設時(平成15年)の定義に基づく ② 制度全体の移行措置に伴う個別の医療機関別係数の変動についても、激 変緩和の観点から一定の範囲内(医療機関係数別係数の変動の影響による 推計診療報酬変動率(出来高部分も含む)に基づき、2%を超えて変動し ない範囲)となるよう暫定調整係数を調整する措置も併せて講ずる。 269 ◆各医療機関別係数の見直しに係る対応② (2)基礎係数(医療機関群の設定等)に係る対応 医療機関群については、「DPC病院Ⅰ群」~「DPC病院Ⅲ群」の3 群による構成を引き続き維持することとし、「DPC病院Ⅱ群」の選定 に係る実績要件について必要な見直しを行う。なお、各要件の基準値 (カットオフ値)は、前年度のDPC病院Ⅰ群の実績値に基づき設定す る。 (3)機能評価係数Ⅰの見直し 従前の評価方法を継続し、その他の入院基本料等加算の見直し等 について、必要に応じて機能評価係数Ⅰに反映させる。 270 ◆各医療機関別係数の見直しに係る対応③ (4)機能評価係数Ⅱの見直し ①機能評価係数Ⅱの各係数への報酬配分(重み付け)は等分とする。 ②現行の評価項目(6指数)に加え、後発医薬品指数を追加した7 指数により評価を行う。また、データ提出指数、救急医療指数、 地域医療指数について必要な見直しを行う。 ③機能評価係数Ⅱの各指数から各係数への変換に際しては、各指数 の特性や分布状況を踏まえ、適切な評価定義域の下限値・上限値 及び評価値域の最小値を設定する。 271 機能評価係数Ⅱ見直しの概要① 現 ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ 行 データ提出指数 効率性指数 複雑性指数 カバー率指数 救急医療指数 地域医療指数 平成26年改定 → 見直し 現行通り 現行通り 現行通り → 見直し → 見直し → 新 設 ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ 保険診療指数 効率性指数 複雑性指数 カバー率指数 救急医療指数 地域医療指数 後発医薬品指数 ①保険診療指数(現行の「データ提出指数」を見直した指数) 「データ提出指数」から「保険診療指数」に改称し、DPCデータの記載矛盾、レセプト の未コード化傷病名の使用率、適切な保険診療の普及のための取組に関する評価項目を 追加する。 ②効率性指数、③複雑性指数、④カバー率指数 現行の評価方法を継続する。 ⑤救急医療指数 当該指数の評価対象となる患者をより公平に選定するため、重症な患者が算定する入 院料等を算定している患者を評価対象とする。 ⑥地域医療指数 ア)退院患者調査データを活用した地域医療への貢献について、地域で発生する患者に 対する各病院の患者のシェアによる定量的評価を導入する。 イ)地域医療計画等に基づく体制を評価(ポイント制)についても現状や都道府県の指 摘も踏まえ以下の様な見直しを行う(見直し後の項目のイメージは次ページ参照)。272 機能評価係数Ⅱ見直しの概要② <⑥地域医療指数の見直し後のイメージ> 現行 体制評価指数 定量評価指数 ・計10項目 ・一部実績を加味 ・評価上限値を設 定 1)小児 2)上記以外 平成26年改定 体制評価指数 定量評価指数 ・計12項目 ・一部実績を加味 ・群別に評価上限 値を設定 1)小児 2)上記以外 ※見直し後の体制評価指数(ポイント制)は以下の12項目とし、1項目最大1ポイ ント、Ⅰ・Ⅱ群は合計10ポイント、Ⅲ群は合計8ポイントを上限値として設定す る。また、各医療機関群の特性に対応して評価基準を設定する。 a. 脳卒中地域連携、b. がん地域連携、c. 地域がん登録、d. 救急医療、 e. 災害時における医療、f. へき地の医療、g. 周産期医療、h. がん拠点病院、 i. 24時間t-PA体制、j. EMIS(広域災害・救急医療情報システム)、 k. 急性心筋梗塞の24時間診療体制(新)、l. 精神身体合併症の受入体制(新) ⑦後発医薬品指数(新) 当該医療機関の入院医療で使用される後発医薬品の使用割合(数量ベース)に基づ く評価を行う。 273 ◆算定ルール等の見直し (1)3日以内に同一疾患により再入院した際に一連と見なすルールに ついては、当該ルールの適用の対象となる再入院期間を7日に延ば す等、必要な見直しを行う。 (2)持参薬については、予定入院する患者に対し当該入院の契機と なった傷病を治療するために使用することを目的とする薬剤につい ては、入院中の使用を原則禁止する。 (3)平成24年改定において高額な薬剤を用いる診断群分類に対し 試行的に導入された点数設定方式については、引き続き継続するこ ととし、適用する診断群分類について必要な見直しを行う。 (4)適切な傷病名コーディングの推進に向けて、「DPC/PDPS 傷病名コーディングテキスト」の公開を行う等の対応を行う。 ◆退院患者調査の見直し 外来診療に係るデータの提出については、これまで必須とされてい たⅠ群・Ⅱ群病院に加えⅢ群病院においても提出を必須化する、調査 項目の見直し行う等、必要な措置を講ずる。 274 DPC制度の見直し 調整係数の置き換えの実施 調整係数 DPC制度の円滑導 入のために設定さ れた「調整係数」に ついては、段階的な 廃止に向けて、今回 の改定においては 調整部分の機能評 価係数Ⅱへ 置き換え率を50%と する。 H24改定 H26改定 H28(想定) 25%置換 50%置換 75%置換 H30(想定) 移行完了 機能評価係数Ⅱ 暫定調整係数 A A A B B C A C B C 平成24 年改定 ※ 同程度の機能評価 係数Ⅱの評価となるA病 院~C病院を想定したイ メージ 基 礎 係 数 平成 26年 改定 基 礎 係 数 基 礎 係 数 B C 機 能 評 価 係 数 Ⅱ 基 礎 係 数 また、調整係数の置き換え等に伴う激変緩和の観点から、推計診療報酬変動率(出来高部分も含む)が 2%を超えて変動しない範囲となるよう暫定調整係数を調整する措置も併せて講ずる。 275 DPC制度の見直し 機能評価係数Ⅱの見直し 改定前 平成26年改定後 ① データ提出指 数 ② 効率性指数 ① 保険診療指数 (改) ③ 複雑性指数 ④ カバー率指数 ⑤ 救急医療指数 ⑥ 地域医療指数 ② 効率性指数 ③ 複雑性指数 ④ カバー率指数 ⑤ 救急医療指数 ⑥ 地域医療指数 ⑦ 後発医薬品指数 (新) 算定ルール等の見直し ① 同一病名で再入院した際に「一連」とみなす算定 ルール(いわゆる「3日以内再入院ルール」)の見直し ・ 診療内容からは一連として取り扱うことが妥当であるにも関 わらず意図的に3日間退院させ4日目以降に再入院させてい ることが疑われる事例があること等を踏まえ、当該ルールの 適用対象となる再入院期間を「3日」から「7日」に延長する等、 必要な見直しを行う。 ② 適切な傷病名コーディングの推進 ・ 適切な傷病名コーディングの推進に向けて、「DPC傷病名コー ディングテキスト」の作成と公開等の対応を行う。 ① 保険診療指数 (「データ提出指数」から改変) ・これまでデータ提出指数として評価されていた「部位不明・詳細 不明コードの使用率」に加え、「様式間の記載矛盾」、「未コード化 傷病名の使用率」、「保険診療の教育の普及に向けた指導医療 官の出向(Ⅰ群のみ)」等、新たに評価項目を追加する。 ⑤ 救急医療指数 ・当該指数の評価対象となる患者をより公平に選定するため、重 症な患者が算定する入院料等を算定している患者を評価対象と する等の見直しを行う。 ⑥ 地域医療指数 ・「急性心筋梗塞の24時間診療体制」、「精神科身体合併症の受入 体制」に係る評価を追加する等の見直しを行う。 ⑦ 後発医薬品指数 (新設) ・「後発医薬品のさらなる使用促進のためのロードマップ」に基づき、 後発医薬品の使用について数量ベース(新指標)によって評価を 行う。 ③ 入院時持参薬の取り扱い ・ 入院前に外来で処方して患者に持参させる事例等に対応す るため、予定入院の際に入院の契機となった傷病に対して 用いる持参薬については、入院中の使用を原則として禁止 する。 ④ 「入院初日に薬剤等の費用を一括して支払う点数 設定方式の見直し ・ 平成24年改定で試行的に導入された点数設定方式Dについ ては、心臓カテーテル検査を行う診断群分類へ適用を拡大 する等の見直しを行った上で、引き続き継続する。 276
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