卒業論文

微小回転と偏光解析に基づく
透明物体の表面形状計算
宮崎大輔
理学部情報科学科4年 81030
池内研究室
発表の流れ
研究の目的
測定原理
計算方法
実験結果
まとめ
研究の目的
表面形状を計測
透明物体を計測
今まで簡便な良い
方法が実現されてな
い
一般的な光源
CCDカメラは固定
カメラ前に偏光板
アクリル製の透明物体
コンピュータデータ
光度から偏光度を計算
偏光度:偏光の度合
偏光度から入射角
入射角=反射角
光源
偏光板を回転
光度の最大・最小
次式で偏光度を計
I max  I min
算

I max  I min
表面法線
反
入
射
射
角
角
θ
カメラ
直線偏光子
入射面
物体
物体の表面法線
偏光度1→角度2
正しい角度を要選
択
ブリュースタ角では
角度1→これに着目
2
2
2 sin  tan n  sin 
 2
n  sin 2   sin 2  tan2 
polarization ρ
問題点:角度が2つ出てくる
1
0.8
0.6
0.4
0.2
0
1
21
41 61
degree θ
81
角度ー偏光度 グラフ
解決方法:物体を微小回転
y
物体の微小回転のようす
150
height
物体を微小回転
回転による偏光度
の変化で判断
輪郭線を検出
ブリュースタ線検出
物体表面形状は連
続で滑らかと仮定
z
100
50
0
輪郭線とブリュースタ線
パターン①
間の角度は両端のブリュースタ角より小さい
最小偏光度点の角:近0º→近ブリュースタ角
偏光度は増加
B
B
B
B
0°
B
90°
回転前
回転後
角度の変化
パターン②
間の角度は両端のブリュースタ角より大きい
最小偏光度点の角:近ブリュースタ角→近90º
偏光度は減少
B
B
B
回転前
B
回転後
B
0°
90°
角度の変化
パターン③④
間の角度は両端のブリュースタ角より小さい
最小偏光度点の角:0º、変化なし
偏光度は変化しない
③
B
④
B
B
B
偏光度が変化しない2つのパターン
パターン⑤
間の角度は両端のブリュースタ角より大きい
最小偏光度点の角:近90º→近ブリュースタ角
偏光度は増加
B
B
B
回転前
0°
B
回転後
B
90°
角度の変化
パターン⑥
間の角度は両端のブリュースタ角より小さい
最小偏光度点の角:近ブリュースタ角→近0º
偏光度は減少
B
B
回転前
0°
B
B
B
90°
回転後
角度の変化
実験結果
100
100
height
height
150
50
0
50
0
元の物体
20
15
height 10
5
0
結果の物体
15
10
height 5
0
まとめ
透明物体の計測
実験が簡便
偏光度1つから角度2つが算出
物体を微小回転
回転による偏光度の変化で判断
このアルゴリズムは有用
(c) Daisuke Miyazaki 2000
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宮崎大輔, "微小回転と偏光解析に基づく
透明物体の表面形状計算," 卒業論文,
東京大学, 2000年2月