大量注入 法を用いた 水中農薬分析 法の検討

大量注入法を用いた
水中農薬分析法の検討
○榎本剛司(日本電子データム)
佐々野僚一(雑賀技術研究所)
松田宗明、河野公栄(愛媛大)
固相抽出-GC/MS法による一斉分析
ー 従来の前処理
採取
通水・保持
溶出
濃縮
定容
測定
吸引乾燥 ジクロロメタン
3 mL 窒素パージ
試料 500 mL
10-20 ml/min
脱水
1 ml 注入
SDB
500 mg
GC
30 min
試料 500ml(1ppb)
1 ml
500ng/ml
500pg(1μL)
GCへ注入される絶対量
• 試料の固相への通水や乾燥に時間がかかる。
固相抽出-GC/MS法による一斉分析
ー 大量注入法を用いたの前処理
採取
通水・保持
試料 20 mL
脱水
吸引乾燥
溶出・定容
測定
20%アセトン/ヘキサン
1mL
25 ml 注入
PLS3-20
20 mg
GC
5 min
試料 20ml(1ppb)
1 ml
20ng/ml
20pg(25μL)で500pg
GCへ注入される絶対量
GCへ注入されるの各農薬の絶対量は変わらない
• 固相への通水や乾燥にかかる時間の短縮
• 濃縮操作の省略
GC大量注入法が目指すもの
GC大量注入
大幅な感度向上による高感度分析
しかし、汚い試料では夾雑物ピークも増大するため、
感度UP(S/N向上)は望めない!!
試料量の少量化を行い、前処理の迅速化、簡易化により
ラボにおける生産性の向上を目指す