大規模小売店舗法(大店法)

流通論
我が国の流通政策
本日の講義概要
日本型流通の特徴
 市場の失敗
 流通政策

日本的流通の特徴
流通業者の小規模・多数性
 流通チャネルの多段階性
 商慣習の閉鎖性
→現状維持 or 市場開放(競争促進)?

市場の失敗

資源の最適配分が行われない状態
過度の競争と独占
 環境変化や不確実性への不適応
 外部への影響

流通政策

商業調整政策


大店法(大規模小売店舗法)
競争維持政策
独禁法(独占禁止法)
 景表法(不当景品及び不当表示防止
法)


流通機能の効率化政策

小振法(中小小売商業振興法)
大規模小売店舗の出店
目的
大規模小売店舗法
大規模小売店舗立地法
中小小売業者の保護
生活環境の保護
店舗面積
規制
開店・閉店時刻
対象
休業日数
店舗面積
開店・閉店時刻
駐車場・駐輪場
ゴミ保管施設
大店法

目的


中小商業者の事業機会の確保
概要
大規模小売店舗の出店に際し、事前に通産
大臣または都道府県知事に届出
 大店審(大規模小売店舗審議会)による審議、
調整


店舗面積、閉店時刻、休業日数など
第一種大型小売店舗の出店調整手続
建物設置者の届出(都道府県知事経由)
公示
地元説明
最長4ヶ月
小売業の届出(都道府県知事経由)
消費者またはその団体
大店審
による
意見聴取
小売業者またはその団体
学識経験者
商工会議所または商工会の意見表明
および地元関係者の意見の集約
大規模小売店舗審議会(大店審)による審議
都道府県知事・市町村長の意見
通商産業大臣の勧告
通商産業大臣の命令
最長8ヶ月
大店法の問題点

中小商業者保護の必要性
競争阻害要因、非関税障壁
 新業態店舗

競争阻害要因

競争制限的な制度・慣行


生産者・中小流通業者保護政策


大店法、食管法(食糧管理法)
独占的経済力


参入・営業規制、再販売価格維持行為
大規模な合併・吸収
不当な競争行動

不当表示、不当景品、不当廉売
競争促進維持政策

独禁法


公正取引委員会
景表法
再販売価格維持行為
再販売価格 (resale price)
 価格拘束
 独占禁止法

大規模小売店舗立地法の概要
2000/5/31 日経




1000㎡超の店舗が対象
建物設置者が店舗面積、開店・閉店時刻、
駐車場・駐輪場の収容台数、廃棄物保管
施設の容量などを届け出る
店舗周辺の生活環境保持の観点から店
舗設置者が配慮すべき事項を定めた指針
に照らし、地元住民や自治体は意見を申
し出ることができる
従わない場合は行政が勧告・公表する