Xバンドドップラーレーダー観測の現状

Xバンドドップラーレーダー(XDR)観測の現状
資料4-1
(★:気象レーダー、★:ウィンドプロファイラ)
周波数:9,770MHz
Volume scan:10分間隔
仰角数:18仰角(半径160km)
1仰角(半径320km)
2008年10月 XDRが異常停止
・原因:大雨の影響からか、商用電源はONだったが、
電圧がしばらく低かった(現地スタッフ談)。
・症状:送信周波数が設定値より約8MHzもずれた為、
送信が停止。アンテナ仰角がマイナスで停止。
・対処:現地スタッフが手動で仰角をプラスに戻した。
11月に現地へ行き、手動で周波数を調整。
2008年11月 XDRの送信出力不足
・症状:7月にマグネトロンを交換したばかりだったが、
著しく送信出力が低下していた為、マグネトロ
ンを交換した。
交換前の出力 short pulse(0.5μs):-14.49dBm(31.3kW)
long pulse(0.9μs): -14.42dBm(31.8kW)
送信周波数異常
2008年11月 マグネトロン交換後もXDRの送信出力不足
・症状:9月末に納品されたマグネトロンに交換するも、未だ出力不足は解消されず。
60kWが限界(通常、70kWに設定)で、それ以上出力を上げようとするとアーキング
を起こした。
交換後の出力 short pulse(0.5μs):-11.63dBm(60.6kW)
long pulse(0.9μs): -11.76dBm(58.6kW)
・対処:現在、XDR及びマグネトロンの製造会社であるJRCに問い合わせ中。
1月11日から現地へ保守点検に行く予定。
・現状:規定の送信出力より小さいまま、現在連続観測を行っている。