制度経済学Ⅰ②

制度経済学Ⅰ⑪
• Q1 年金記録はなぜ改ざんされたのか?
• Q2 実際の改ざんの程度は把握できるか?
• DVD 2008年11月26日放映
• Q1 改ざんの理由
• Q2 改ざんの正確な把握?
• 国民の年金制度への信頼がゆらぐ、官僚制
度そのものへの不信が高まる 社会的危機
• 具体的に、改ざんにより年金額が下がってし
まう 本人の現役時代の収入、支払い保険料
に見合う年金を受け取れなくなる 異議申し
立ての限界 証拠がないかぎり、証言だけで
は修正されないという不条理
• 制度はどうなっているのか?
• 企業が保険料を支払わないとどうなるか?
• 強制徴収権ー差し押さえ 現実には機能しな
い 1985年以降 1人以上の企業はすべて
• 厚生年金制度に加入しなければならない
• だが、現実には不景気になると支払い率が低
下する 徴収率低下 改ざん というシナリオ
• 問題の根は深い 社保庁の人事システム 幹
部は中央(霞ヶ関)から出向、派遣 「事なか
れ主義」 キャリア族 現場は現地採用のス
タッフ かれらの仕事に幹部が口出しできな
い ただ、徴収率だけが一人歩きする
• 社保庁だけでなく、日本の官庁システム共通
の問題 国家公務員の大半は中央から地方
に出向する人員で占められる 地方支配
• あるべき厚生年金制度の問題
• 不況になると徴収率が低下する つまり 不
況に対するセーフティネットになっていない
• さらに 非正規社員には厚生年金制度は適
応されない 企業が非正規雇用に走る背景
• 人件費コストの抑制という経営者にとっての
魅力は短期的、企業中心的であって、長期的、
社会的には大きな損失になる 認識不足
• もう一度規制緩和の経済学について
• 規制緩和は民間の競争活性化によって消費
者に利益が生まれるというキャンペーン
• だが実際には数々の不利益が発生している
• 民だからいい、でもないし、公=官だからいい
• でもない あらゆる組織(民、公)に必要な
• 組織の自浄能力 不断に機能すべき ⑩