08E045 井澗 誠 08E564 毛呂 侑亮 1.プロ野球団がある地域で試合を開催すると その地域に与える経済効果は 2.四国地方にプロ野球団のいずれか1球団 の本拠地を置くとどのような経済効果があるの か 3.Baseballがアフリカに与える経済影響 4.まとめ 私たちはBaseballがどのような経済効果を与えているか気にな り調べました。 プロ野球団がある地域ではどのような経済効果があるのか。 現在プロ野球団がない地域にプロ野球団をもっていくとどのよう な経済効果が起きるのかを調べました。 BaseballにはWBCなどの世界大会があり、世界的なスポーツ でありながらBaseballが発展していない国やBaseballをしたく ても経済的問題などで日本やアメリカのようには出来ない国が存 在している。それをワールドカップで注目されていたアフリカを例 に挙げてBaseballが与える経済効果を調べました。 経済効果の年次推移 1軍試合数 64試合 62試合 71試合 70試合 70試合 09CSシー ズン 2試合 年間観客数 939,566人 905,820人 1,123,657人 1,179,770人 42,691人 1試合平均観客数 14,681人 14,610人 15,826人 1,131,173 人 16,160人 16,854人 21,346人 観客一人当たりの 消費額(日帰り 客) 6,911円 6,100円 6,617円 6,302円 7,277円 8,328円 区分 05シーズン 06シーズン 観客消費 121億円 経済波及効果A+ (1試合当た B り1,9億円) 97億円 (1試合当た り1,6億円) 07シーズン 08シーズン 09シーズン 129億円 125億円 155億円 6,5億円 (1試合当た (1試合当た (1試合当た (1試合当た り1,8億円) り1,8億円) り2,2億円) り3,25億円 ) 経済効果A 73億円 59億円 78億円 75億円 93億円 3,9億円 1次2時波及効果B 48億円 38億円 51億円 50億円 62億円 2,6億円 1.2その他の経済効果 (1) シティセールス効果 プロ野球は全国への情報発信力が高く、テレビや新聞など マスメディアを通じ地域知名度が向上。 (2) 球場周辺の投資誘発効果 球場周辺から仙台駅周辺にかけて、ホテル、マンションや店舗など の投資を誘発。高額所得の選手が、県内に居住することによる消費効果。 (3) 球団運営による消費効果 宮城県内での二軍戦開催、ホームゲーム開催時以外の事業活動 (物販、広告など)や球場の管理などによる消費効果。 (4) ビジター(対戦)球団や取材メディアによる消費効果 来県するビジター球団の選手や帯同スタッフ、取材メディアの飲食や 宿泊などによる消費効果。 (5) 選手の居住による消費効果 高額所得の選手が、県内に居住することによる消費効果。 四国地方は高校野球が盛んで関西圏などから野球留学する 人も多く全国大会で優勝している高校も多々存在している 愛媛県には松山中央公園野球場(坊っちゃんスタジアム)が あり、この球場は2000年から毎年プロ野球公式戦、オープ ン戦が数試合行われており、2002年にはサンヨー(現在は マツダ)オールスターゲームも行われるくらいの良い球場も存 在している 都道府県別平均年収を見ても四国地方の各県は徳島県の2 0位440.4万円が最高で、最下位が高知の39位388.9万 円となっている。これを見ても1位の東京と比べて100万以上 の差があり経済的に発展していない。 1.2と同じようなシティセールス効果、球場周辺の投資誘発効 果、球団運営による消費効果、ビジター(対戦)球団や取材メ ディアによる消費効果、選手の居住による消費効果などの経 済効果が予想される 四国の場合だと橋の通行料、フェリーなどと電車だけでなく 多くの交通費がかかるので、それによって高速道路のETC1 000円化によって景気が悪化していたフェリー業界の経済発 展に繋がる 対戦カードによっては人気球団の巨人や阪神などの球団が 来ることによって、それを目的としたツアーなどもでき観光客 の増加に繋がる 3.野球がアフリカに与える経済影響 3.1アフリカの現状 ・面積:3026万平方キロメートル(世界の22.2%) ・国数:53カ国(国連加盟国の27.6%) ・人口:9億2,500万人(世界の14.2%)(2006年) ・人口増加率:2.1%(2005-2010年)世界一! ・後発開発途上国(LDC):34カ国 ・国内総生産(GDP)年間成長率:4.3%(1998年~ 2006年) ・1人あたり国内総生産(GDP):745ドル(2005年) ・1日1ドル未満で生活する人:全人口の41.1%( 2004年) ・飢餓率が35%を超える国:18カ国 各国のGDP 国名 人口 (単位;万人) 名目GDP (単位;億ドル) 一人当たりGDP (単位;ドル) 日本 12693 39835 31277 中国 128453 12371 963 2218 190 757 103700 4814 464 アメリカ合衆国 28780 107773 36040 ブラジル 17030 5122 3006 4358 1042 2392 北朝鮮 インド 南アフリカ 3.2アフリカの野球の現状 ・プロ野球リーグ ガーナにトヨタベースボールリーグ 南アフリカに南アフリカ野球プレミアリーグ ・WBC 前回、前々回とも予選敗退 前回のカナダ戦では8-11とカナダを最後まで苦しめた。 ・南アフリカ代表主要選手 レッドソックス:エラスムス マリナーズ:フィリップス パドレス:エンゲルッチ ロイヤルズ:リンドセイ ツインズ:ロブ ・「アフリカ野球友の会」 「アフリカ野球友の会」とは ・野球友の会は2003年7月に設立 ・道具が買えない子供たちに道具を支給 ・アフリカの国々との国際交流・社会貢献を目的として活動 ・日本の少年野球とアフリカの少年野球の交流試合 アフリカの人々をより人間らしい生活に導くことができない か。それは、人間生活に必要不可欠な「生きがい」や「喜び」 をもってもらうことを目的として設立された。 在日アフリカ人の方々に、野球を楽しむ機会を提供するとと もに、日本の草野球チームとの交流も行っています。さらに、 ここで学んだ野球をアフリカで少しでも広めてもらいたいとい う願いも込められています。 3.3ワールドカップでの経済効果 ・ケープタウン市街、市内のショッピングモールにおいて、大 幅な売り上げの増加 ・ホテル業やタクシー業でも良い業績が挙がった ・関連施設や観光などで130万人分の短期雇用が創出 南アフリカに約4354億円の経済効果をもたらした ・大会期間1ヶ月の間に25万人の外国人が南アフリカを訪 れた ・中国は南アフリカという新たな「市場」の開拓に向け、いくつ かの企業が大金を投じて広告を出した ・W杯は経済に大きな影響を与えた 3.4犯罪という不安… ・ヨハネスブルクといった世界一の犯罪都市 ・夜間は外出禁止 日本のフリーカメラマンが襲われ、リュックごと盗まれたという 事件があった。 ・W杯に関係する犯罪では、223人の容疑者 そのうち60%が有罪 ・一日あたり平均50の殺人事件があると言われる南アフリカ ワールドカップ南アフリカ大会では、4万4000人の警官が警 備にあたり、その結果ヨハネスブルク郊外の6月の犯罪は70% 減少したそうです。 3.5 貧困 ・アフリカは最も貧困が問題視されている国 1人あたりGDP745ドル、1日1ドル未満で生活する人は全人 口の41.1%、飢餓率が35%を超える国が18カ国 ・ドイツが8万ユーロ(約880万円)を寄付 寄付金は子どもたちの生活環境改善、サッカー普及に用い られる ・直接モノを与えるというより、ノウハウなども与えるべき 現在、食糧や金銭を直接支援しているイメージが強い。しか し長い目で見るには、食糧の作り方や産業の起こし方を教え、 野球もこれと同様で道具だけ支給するのではなく、野球の知 識をもっと与えるべきである。 4.まとめ 1では阪神や巨人のような人気球団ではなく1番新しい6年前に宮城県で1からス タートした楽天を取り上げて、普段テレビでは放送されない球団でもこれだけの経済 効果があるのだと分かった。 2ではその楽天の宮城県での成功例をもとに野球が盛んなのにプロ野球団がない四 国にプロ野球団を持って行くとあくまでも予想ではあるが楽天と同じような経済効果が あるのが分かった。 3ではアフリカの現状を見て、犯罪や貧困といった問題を抱える地域ですが、さまざま な可能性があることを知り、実際行われたワールドカップのアフリカへの影響やアフリ カのBaseballの可能性などを踏まえ、ここからWBCをアフリカで行うことによって、ワー ルドカップ同様に世界中に経済効果を与えることができることがわかった。 そしてこのように世界大会の拠点にすることによって貧困などを防ぐ経済効果や犯罪 が激減するという経済効果も見られた。 Baseballは日本の地域と世界の貧しい地域の経済の発展に大きく貢献していると言 える。アフリカはスポーツに多大な可能性をもっているからこそこの可能性を生かし、 経済発展に繋いでいけばアフリカの貧困や犯罪も少しずつ削減できるのではないか と思う。
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