平成22年度サービス管理責任者指導者養成研修 介護分野「演習1」(9月9日)において 河原講師が映写したスライド ※紙媒体は配布していません 演習1:時間予定 ○13:10~13:25 ・演習のねらい・事例の概要説明 ○13:25~14:35・演習1・アセスメントを主とした演習 ・討議①本人状況の確認 ・討議②ニーズの整理・支援方針の見立て ○14:35~14:45・・・休憩 ○14:45~15:30・演習2・事業所内支援会議のロールプレイ ・ロールプレイ準備・役割・指示 ・ロールプレイ実施(20分)・Grで意見交換 ○15:30~15:40休憩 ○15:40~16:30:演習3・個別支援計画作成 ○16:30~17:15:支援計画の発表 ○17:15~17:30:ファシリテーター等総括 アセスメントの視点を変えてみよう ○「課題・機能面中心=障害の原因・本人の課題・ダメージモデル( 出来ないこと探し)医学モデル」のアセスメントから ☆「生活を送る上で全般的なニーズ・その人が本来持っている力に 着目」した支援の組み立てを行う。(社会モデル) ・そのために・・・その人らしい生活や本来持っている力が発揮でき ない生活を送る上での阻害因子を取り除く支援。 ・従がって・・・生活全般の質向上に向けた支援に向けた180度の支 援の視点の転換が求められる。 ・利用者の今の姿の分析と、将来の姿を想定した支援の組み 立てを行う。⇒従ってADL・IADL・就労などの項目は、その 人の姿を知る上では、一部分である アセスメントの視点を変えてみよう アセスメントの視点を変えてみよう 重度の障害のある方のニーズについて ☆どんなに重度の障害者でも、本人のニーズはある・・・ と言う前提。 <ポイント> ☆意思疎通の取り方がどうなのかの確認。 □言語的なコミュニケーション □本人の独特なコミュニケーション □非言語的なコミュニケーション ・顔の表情・行動等など・・・ ☆支援者が、利用者の訴えを汲み取れるか、否かが ニーズの把握の分かれ道。 ストレングスを体感してみよう □自己紹介 ・私自身の強み・セールスポイント・長所を出し て自己紹介してみましょう!! 演習1のポイント ☆事例を使ってサービス管理責任者の役割を理解する。 ①支援の中心である親が高齢化し、自宅での生活の継続が困 難になる事例は、今後多くなる。 ②サービス計画作成費の支給決定が少ない現状では、こうした ケースの相談は、事業所のサービス管理責任者が核となっ て支援を進めることを確認したい。 ③相談支援専門員の業務と似ているが、事業所のサビ管が情 報発信し、地域連携をとっていくことを確認したい。 ④事例を通じて、本人や家族からこのような相談があった時点 で、サービス管理責任者として、事業所内や外部機関とどの ような連携をとるか確認したい。 ⑤通所利用者が、居宅関係などの複数事業所の支援を受けて いる場合は、各機関との共通認識の上、本人の支援を実施 することの重要性を認識してもらいたい。⇒通所だけの支援 を提供してれ良い・・・という考えを切り替えてほしい。 社会資源の情報 ① 所在地:K県F市(人口20万人) ② 福祉サービスの状況:事例の法人の他、知的障害 を主に支援する社会福祉法人は2箇所。 • 通所施設・知的授産系2箇所・知的更生系2箇所・入 所系事業所50名1箇所(空きなし):(短期入所5名)・ 知的を主にしたGH:2箇所(各5名)CH:3箇所(各5 名定員。1名空きあり・体験型各1名も実施) • 居宅介護支援事業所:主に知的障害を支援する事 業所2箇所 • 相談支援事業:委託相談支援事業所2箇所(社会福 祉法人・市社会福祉協議会) • 隣接する2市にも、知的障害を主に支援する社会福 祉法人があり 記入様式1 № 記入例:演習事例とは 関係ありません。 意向等ニーズの把握 課題の整理表 初期状態の評価 (利用者の状況 ・環境の状況) 解決すべき課題 ①本人に合った仕事内容を 支援者が把握できていない。 ②規則正しい生活パターンの 継続が気になる。 ①どのような仕事が本人 に適しているかを探る。 ②生活状況を把握し、安 定した通所を図る。 人との関わりを持ちたい 対人関係は良好である ○体力的に週5回通えるか心 配である。 ①安定した通所を図る。 ②本人に合った日中活動 を探る。 在宅での生活を続けた い 家族の支援で生活は成り 立っている ①本人が吸引を必要とするな ど健康面が不安 通所での医療的ケアの強 化 ②家族が高齢のため自宅で の介護力が低下している ①通うための手段の確保 ②家庭での支援を検討す る ○発作が起こると1時間は安 静にするため、毎日通所に不 安がある 家族の主訴と本人の健康 状態との調整を図る。 4 6 支援者の気になること ・推測できること (事例の強み・可能性) さん 能力的に可能である 2 5 利用者名 仕事をしたい 1 3 グループ 毎日通所させたい(家 族) 日に数回発作がある 在宅での支援内容を検討 する ロールプレイ・・・ 役割演技(やくわりえんぎ)とは、現実に起こる 場面を想定して、複数の人がそれぞれ役を演じ、 疑似体験を通じて、ある事柄が実際に起こった ときに適切に対応できるようにする学習方法の 一つである。ロール・プレイング(英 role playing または roleplaying、日本語では略称でロープレ などとも言う)という。 ロールプレイ ○各グループで役割を決めてください。 • サービス管理責任者・・・1名 • 施設長(管理者)・・・1名 • 主任生活支援員・・・1名 • Mさん担当生活支援員・・・1名 • 看護師・・・1名 ※ポストイットに役割を記入して名札に貼って下さい。 ※その他の方は、ロールプレイの様子を観察して下さい。 ロールプレイ • 母からの相談を受けたサビ管が事業所内のケース検 討会議で今後の方向性を検討。 • 丁寧かつチームで業務を進め多面的に捉えることを基 本に、サービス管理責任者としてリーダーシップを発揮 しロールプレイを進める。 ロールプレイ ○役割を演じてどうだったか? ○納得できるプランだったか? ○見ていた人の感想・・・・ 記入様式 2 記入例:演習事例とは関係 ありません。 個別支援計画 利用者名 ○到達目標 ○当面の 目標 グループ 作成年月日: 年 月 長期(内容、期間等) 一般就労に向けて、当事業所で就労能力の向上と就労先の支援を実施する。 短期(内容、期間等) 本人に適した仕事を探る。安定した通所が可能になるよう、生活パターンの充実を図る。 日 ○目標を叶えるため のお手伝い ○具体的な到達目標及び支援計画等 具体的な 到達目標 支援内容 (内容・留意点等) 支援期間 (頻度・時間・期間等) どのような仕事が本人に 適しているかを探る。 当事業所の部品の組み立て作業を実施する。当 初は、何が適しているか不明な点があるため、 本人の状況に応じ、無理のないペースでの実施 を心がける。 3か月 生活状況を把握し、安定 した通所を図る。 家庭での生活状況を確認します。また、通所に あたっての手段を確認し必要な支援を検討しま す。 3か月 サービス提供機関 (提供者・担当者等) 優先 順位 S施設 市役所 ハローワーク 1 S施設 2 総合的な支援方針 平成 年 月 日 利用者氏名 ○○ △△ 印 サービス管理責任者 ○原 ○一 印 個別支援計画作成にあたって必要なツール □私自身のストレングス⇒私の持っている強み) □本人の障害状況の アセスメント ⇒ 私の不安 や 苦 痛 、 悲 し み は・・・障害・病気・困りごと □生育歴・職歴の アセスメント ⇒私は、今までこのよう な生き方をしてきました。 個別支援 計画 □家族歴・本人を取り巻く環境⇒ 私は今このような生活をしてます。してきまし た。 □利用者のニーズ・希望する生 活の確認 ⇒私は、こうゆう生活をしたいです。私の 願いは○○です。・夢・要望は・・・○○で す。 □本人のニーズの整理する ⇒ニーズに沿った支援者の診立て・アセスメント □日々関わった支援者の実践記録 ある事業所のアセスメントから支援計画の状況 利用者の意向 希望する暮らしのスタイ ル 今年度の取り組に対す る意向 関 不連 明性 が 総合的な支援の方 針 何をベースに方針を決 めたか不明 関連性か不明 アセスメント及び援 助方法 ○支援計画というより、個別の関わり の留意事項かな? ○現状と関わりを示す点で、計画作 成する過程でのアセスメントシートし ては、有効。 関連性か不明 具体的な取り組み 何をベースに具体 的な取り組みを決 めたが不明 サービス管理責任者と相談支援専門員の役割 (1)サビ管と相談支援専門員の類似点 ○個別的な計画作成が業務の基本 ・インテーク・相談・聞き取り・アセスメント等 ・個別支援計画・サービス計画作成・ケアプラン等 ○ケアマネジメントの手法を使った業務 ・利用者⇔社会資源の調整・開発など・・・ (2)サビ管と相談支援専門員の相違点 ①サービス管理責任者⇒サービス提供事業所 ②相談支援専門員⇒直接的な提供サービスを持ってない。関 係機関との連携が必須業務。 サービス管理責任者の業務内容(例) ①事業所内の業務~内向きの業務~ (A)個別支援計画の作成と進行管理 (B)サービスの実践~スタッフ等との連携等~ ・支援スタッフへスーパーバイズ・支援会議の運営 ・利用者・家族等との連携・法人管理者・理事者等 ②事業所外との業務~外向きの業務~ (1)一般的な外部との接点 ・行政機関等との情報交換・他事業所との連携等 (2)ケアマネジメントの手法を用いた業務。 ・一定の利用期限があるサービス、もしくはサービス体制の 変更がある場合は、退所後支援構築のため、または、サー ビスの選択等で関係機関と連携が求められる。=状況に よって相談支援専門員と連携することがある。 連携のあり方・サービス計画作成 □サービス計画作成の支給決定・あるいは、相談支援事業 所が中心で動く場合 ①調整機能 ○関係機関によるサービス調整機能が動いている。 ○利用者支援の司令塔・サービス調整会議の召集などは、 相談支援専門員が行う。 ②共通認識の基本 ○ベースとなる利用者のケアプランがある。 ○ケアプランは関係機関に提示される。 =計画書が関係機関の目に触れる機会がある。 ○サービス利用計画に基づき、関係機関の支援計画を作成。 その計画は調整会議などで共通認識される。 ①在宅におけるチームアプローチの例 • 例:Aさん35歳男性・知的障害A2判定・身体障害4級・パーキンソン病・週 2回ホームヘルプ・身体介護(入浴)・月1回訪問看護による健康管理・週2 回デイサービスを利用している人のエコマップ S市民病院 MSW H訪問看護 事業所 Bホーム ヘルプ事 業所 Aさん Yデイ サービス センター 地域生活支援ーセ ンターA事業所 F保健福 祉事務所 F市役所障 害福祉課 連携のあり方例・サービス計画がない場合 □サービス利用計画支給決定がない場合 ①調整機能 ○事業所内での支援の調整がメイン。 ○他事業所と情報交換・連携が必要な場合は、サー ビス管理責任者同士が行わなければならない。 ②共通認識 ○ベースは事業所の個別支援計画なので、他事業所 との連携が無い限り、計画書が外部にでることは、 ほとんど無い。 ○他の事業所がどんな計画を作っているが、まず分 からない。 ②入所におけるチームアプローチのイメージ図 (例)服薬・嚥下障害・栄養管理・日中リハビリなどの支援が必要なケース 施設管理者 サービス管理責任者 担当生活支援員 援助主任 生活支援員 生活支援員 生活支援員 利用者Aさん 作業担当職員 看護師 厨房スタッフ 栄養士 医師 ○さて、重度の障害者の方々って・・・ ・こ生き方や暮らし方のプランを自分で決めて自分で実行す るのって・・・どうかな? 本人の状況(ストレングスから) ・本人なりの力は持っているが、体験・経験の場面・刺激が 少なく、本人の力が弱くなってる可能性が高い。 ○具体的に希望や夢を提示できる人は少ないのでは。 ・このような状況の人たちに対して、行き方や暮らし方のお 手伝い(支援)をするのが我々の仕事だと思う。 ○究極は利用者が「より良い生き方・暮らし方をするための 支援を形にしたもの」が個別支援計画だと思う。・・・基本姿 勢を振り返って・・・支援者のバリア 演習のねらい(本音) ○サビ(錆び)た管理者にならないための 演習!! ○炎のサビ管・魂のサビ管を目指そう!!
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