発明会社」の経営戦略 ~大木工藝のケース~

「発明会社」の経営戦略
~大木工藝のケース~
京都大学経営管理大学院1年
伊藤知之
(BPAS例会)2008年12月7日
目次
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「発明会社」の特徴
「発明会社」に必要な資源
大木工藝の特徴
「発明会社」における収益モデル
まとめ
その他検討事項
「発明会社」の特徴
• 主たる事業は研究開発
• 知的財産の活用による収入
• 収益は研究開発へ投資
研究
開発
発明
会社
収益
知的
財産
「発明会社」に必要な資源
• ヒト
発明家、知財戦略立案者、知財管理専門家
• モノ
研究開発設備
• カネ
研究
特許申請・管理費用、研究費
開発
発明
会社
収益
知的
財産
大木工藝の特徴
• 方針:メーカーにはならない⇒発明会社!
(自社生産はあまり行わない)
ヒト・モノ・カネ…
• 大木社長自身が発明家
• 豊富な人脈(研究開発設備の借用など)
• 知財専門家と資金が不足…?
⇒収益モデルについて検討
「発明会社」の収益モデル
①ライセンス契約
通常実施権、専用実施権
②ノウハウ提供+ライセンス契約
発明者の経験に基づくコンサルティング
③知的財産の売却
管理料と収益のバランス
「発明会社」の収益モデル
④特許管理会社への管理委託
特許を組み合わせて利用してもらう
⑤OEM仲介(製品企画)
製品アイデア+製造仲介+技術提供
⑥自社生産
小規模・高付加価値の製品のみ
「発明会社」の収益モデル
⑦研究開発のアウトソーシング受託
製品プロトタイプ作製の引受など
⑧共同研究
発明家の頭脳をレンタル
⑨製造子会社の設立(ホールディングカンパニー)
ジョイントベンチャー〈実施料収入・配当収入〉
「発明会社」の収益モデル
※具体的な技術・製品
ごとに個別に考えるべき
まとめ
• 様々な収益モデル
⇒収益性と継続性の観点から評価
• 継続性の高い収益源を確保
⇒経営の安定、継続的な研究開発
研究
開発
• 知財専門家(戦略・管理)が有効?
発明
会社
収益
知的
財産
その他検討事項
• マーケティングの観点⇒どうアピールするか?
特に潜在ライセンシーへ
• 人材の観点⇒発明家が社長一人では苦しいか
大学等との人材・技術ネットワークが解決策?
• 産学連携のための発明会社という形
大学研究室のシーズ技術を産業移転