ロジスティック方程式

ロジスティック方程式
フェルフルスト (Pierre-François Verhulst、1804 年∼1849 年) は人口増
加の仕方を説明する数理モデルとして次の方程式 (このような方程式を
微分方程式という) を提案した:
N
(
)
dN
N
= γN 1 −
dt
µ
N=µ
(γ, µ > 0 : 定数)
N = N(t) : 時間 t における人口
N = N(t)
t
ロジスティック方程式の例
1
当たりの大腸菌の個体数︵単位
cm
6
3
5
4
マッケンドリックと
ケサバ・パイによる
37◦ C に保たれた
ペプトンスープ中の大腸菌の増殖
3
2
1
万個︶
100
0
1 2
3
4
5
6
7
時間 22.3 分刻み
8
ロジスティック方程式の例
600
500
酵母菌の個体数
400
カールソンによる酵母菌の成長
300
200
100
10
時間
20
30
ロジスティック方程式の例
22500
20000
17500
人口︵万人︶
15000
12500
アメリカの人口の推移
10000
7500
5000
2500
1790 1800 1820 1840 1860 1880 1900 1920 1940 1960 1980
年代
ロジスティック方程式に当てはまらない例
ヨツモンマメゾウムシの個体数の変動 (内田俊郎、1941 年∼)
個
体
数
世代
ロジスティック方程式から漸化式へ (差分化)
∆t > 0 を固定して、関数 N = N(t) の飛び飛
N
びの値を取る: Nn = N(n∆t) (n ∈ N)
(
)
N n∆t + ∆t − N(n∆t)
dN
⇝
dt
∆t
N = N(t)
N5
(
)
dN
N
= γN 1 −
dt
µ
⇝ an+1 = ran (1 − an )
)
(
γ∆t
Nn
an =
µ(1 + γ∆t)
N4
N3
N1
N2
∆t ∆t ∆t ∆t
t