佛 教 大 学 仏 教 学 部 論 集 第 九 十 九 号 ︵ 二 〇 一 五 年 三 月 ︶ 一 わ れ て い る 伝 戒 や 結 縁 授 戒 は ど の よ う に 位 置 づ け ら れ る の か と い う 疑 円 い こ と で あ る 。 て き た の は 近 世 の 布 戒 の 意 義 が 問 わ れ て く る の は 必 至 で あ る 。 即 ち 浄 土 宗 に お い て 行 戒 導 入 が 契 機 と な っ て い る こ と は 疑 い よ う の な 浄 土 宗 義 の 根 幹 と し て の 専 修 念 仏 が 強 調 さ れ る ほ ど に 、 そ の 一 方 で 結 び つ け よ う と す る 営 み は な か っ た に も か か わ ら ず 、 そ れ が 提 起 さ れ は じ め に い っ そ う 問 わ れ て く る 。 そ し て 、 も と も と 念 仏 と 戒 の 両 者 を 積 極 的 に 義 で あ る 。 と り わ け 戒 の 相 伝 が 浄 土 宗 の 制 度 と し て 確 立 さ れ て か ら は 、 い る こ と は 明 ら か で あ る 。 本 稿 は 、 念 戒 一 致 の 根 拠 と な っ た 近 世 土 宗 る 布 戒 。 両 そ 式 脈 れ を に に 関 も 拠 連 関 り づ わ つ け ら つ よ ず 、 う 今 近 と な 世 す お に る 念 席 発 戒 巻 想 一 し が 致 た あ が 布 る 説 。 か 伝 こ れ 法 れ て が は い 契 伝 る 機 法 背 と 然 景 な 作 に っ は て 浄 、 戒 ︵ ま た は 結 縁 五 重 と 結 縁 授 戒 ︶ を キ ー ワ ー ド し 、 そ の 名 を 布 近 世 浄 土 宗 、 布 戒 、 念 戒 一 致 ら れ て き て い る の で あ る 。 け て 相 伝 す る 必 要 は な く な 戒 か ら 念 戒 一 致 に 改 め て 、 ま こ と し や か に 伝 え の 行 法 で あ る 。 も し 両 者 が 一 致 す る と 言 う の で あ れ ば 、 伝 宗 と 伝 の 行 法 、 仏 教 道 徳 の 戒 は 現 世 肯 定 ︵ い か に 娑 婆 で 生 き て ゆ く か ︶ し な い 。 厭 穢 欣 浄 の 念 仏 は 現 世 否 定 ︵ い か に 浄 土 に 生 ま れ る か ︶ り の 論 、 口 を 布 伝 先 の 取 伝 実 り 法 体 す が で れ 廃 あ ば 絶 り 、 さ 、 布 れ 念 た 戒 戒 大 一 ︵ 正 致 念 以 と 仏 後 は 戒 も 近 ︶ 、 代 と 口 以 は 伝 後 近 だ の 世 け 名 に は 称 お し で け ぶ あ る と る 布 く 。 残 つ 伝 存 ま 法 ︹ 念 抄 戒 録 一 ︺ 致 と い う こ と ば が あ る が 、 そ も そ も 念 仏 行 と 戒 行 は 一 致 布 戒 と 念 戒 一 致 の 布 伝 法 に お け る 布 戒 ︵ 念 仏 戒 ︶ に つ い て の 報 告 で あ る 。 結 齊 藤 隆 信 え ら れ て き て い る の が 実 態 な の で あ る 。 実 質 的 な 持 戒 不 犯 を 受 者 に 求 め て い た の で な か っ た こ と は 、 た と え ば く 残 存 し 、 そ の 名 を 布 戒 か ら 念 戒 一 致 に 改 め て2 ︶ 、 ま こ と し や か に 伝 つ ま り 布 戒 の 伝 法 儀 式 が 廃 絶 さ れ た 大 正 以 後 も 、 口 伝 だ け は し ぶ と 実 践 す る ︶ じ で あ る 。 前 者 は 近 世 に お け る 名 称 で 、 後 者 は 近 代 以 後 の 名 称 で あ る 。 ③ 通 軌 ︵ 諸 仏 の 通 誡 で あ り 仏 教 徒 が 具 え る べ き 普 遍 的 徳 目 と し て ろ 跡 け 布 す る る 布 戒 と ︵ と 戒 念 も 伝 仏 に 法 戒1 、 を ︶ と 念 通 も 戒 し 言 一 て わ 致 念 れ に 仏 る つ と ︶ い 戒 と て の 念 も 関 戒 私 わ 一 見 り 致 を が と 述 強 は べ 調 意 て さ 味 み れ す た て る い い と 。 く こ 実 さ ろ の ま は と を 同 こ 追 も あ り う る ︶ ② 助 成 ︵ 異 類 の 助 業 と し て の 価 値 を 認 め 、 念 仏 行 者 を 支 え る 場 合 ① 廃 捨 ︵ 非 本 願 行 、 非 往 生 行 で あ る 戒 の 実 践 は 放 棄 す る ︶ そ こ で 本 稿 で は ま ず 法 然 と 聖 冏 の 戒 観 を 確 認 し 、 そ の 上 で 近 世 に お よ り 主 体 的 に 実 践 で き て く る は ず で あ る 。 で き た 。 か ら で あ る と 方 で な ぜ 円 戒 が 必 要 と さ れ て い る の か を 論 理 的 に 説 明 で き て い 戒 な を い え ら れ る 。 そ れ を 説 明 す る こ と が で き れ ば 、 円 は 持 戒 に 徹 し た 。 そ の 持 戒 の 態 度 と し て 以 下 の 三 つ を 想 定 す る こ と が が 、 や は り 浄 土 宗 義 の 根 本 で あ る 口 称 念 仏 を 実 践 し な が ら も 、 そ の 一 師 念 仏5 ︶ と 尊 に 称 お さ い れ て る 、 ほ 授 ど 戒 に と 戒 持 に 戒 習 に 熟 し け 黒 た 谷 上 流 で の 論 嫡 じ 嗣 た と 。 な 法 る 然 と は と も 天 に 下 自 の ら 戒 い で い る よ う な 印 象 を 受 け る 。 そ れ に は い く つ か の 要 因 が 想 定 で き る が い か に 円 戒 と 向 き 合 っ て い た か に つ い て は 、 す で に 法 然 の 戒 と っ ぱ ら 伝 宗 の 実 践 と 布 教 に 特 化 し て し ま い 、 伝 戒 の 存 在 も 意 義 も 薄 ら 本 題 に 入 る 前 に 法 然 と 聖 冏 に お け る 戒 観 を 確 認 し て お き た い 。 法 然 伝 宗 伝 戒 道 場 で あ る が 、 こ れ を 成 満 し 一 宗 教 師 と な っ て し ま う と 、 も と 述 べ 、 そ れ 以 後 は 宗 戒 両 脈 を 相 承 し て 現 在 に い た っ て い る 。 そ れ が 一 、 近 世 に お け る 戒 の 理 解 浄 土 一 宗 の 学 者 彼 此 一 同 な り 。 の で 、 そ ち ら も あ わ せ て 参 照 さ れ た い 。 な り 。 若 し 宗 を 伝 え る 時 は 必 ず 以 て 戒 を も 伝 え よ 。 此 の 条 は 殊 に 凡 そ 浄 土 の 一 宗 に 於 て 、 二 の 血 脈 あ り 。 い わ ゆ る 宗 脈 と 戒 脈 こ れ 目 テ キ ス ト 、 布 み な ら ず 説 戒 に も 転 用 さ れ る ︶ や 、 布 戒 の 濫 、 排 斥 論 、 そ し て 終 焉 に つ い て 広 く 論 じ た 戒 に 関 わ る 授 戒 テ キ ス ト 、 伝 上 ︶ 、 さ て 、 七 祖 聖 冏 が 顕 浄 土 伝 戒 論 の 中 で ︵ 浄 全 布 戒 と 念 戒 一 致 ︵ 齊 藤 隆 信 ︶ 一 五 ・ 八 九 六 近 世 浄 土 宗 に お け る 布 も あ る が3 ︶ 、 い ま だ に な お 、 伝 法 然 作 浄 糊 土 と 布 の し 展 た 式 開4 ︶ 部 や と 布 を 題 し は 戒 て ら を 、 ん め で 浄 い ぐ 土 る っ て 布 。 先 そ 行 式 こ 研 ︵ で 究 授 筆 の 戒 者 報 の は 告 二 佛 教 大 学 仏 教 学 部 論 集 第 九 十 九 号 ︵ 二 〇 一 五 年 三 月 ︶ 五 年 ︶ 、 相 承 の 規 範 を 定 め 、 ま た 顕 浄 土 伝 戒 論 一 巻 を 著 し 、 そ の 三 で 簡 単 に 述 べ た と こ ろ で あ る 。 浄 土 宗 の 血 脈 相 承 に 偶 ト 作 リ 出 シ タ ル 布 戒 ナ リ 。 聖 冏 ︵ 一 三 四 一 ∼ 一 四 二 〇 ︶ の 戒 観 に つ い て も 、 浄 土 宗 学 と し て 知 ル ガ 専 要 ナ リ 。 爾 レ バ 冏 師 ヨ リ 百 年 ホ ド モ 過 ギ 、 乱 世 ノ 時 お い て の み 認 め ら れ る こ と に な る 。 文 モ 無 ク 、 念 仏 ヲ 戒 ト 名 テ 授 ケ タ ル 軌 則 モ 無 シ 。 此 三 箇 条 ヲ 能 ニ ク 、 い う こ と で あ る 。 よ っ て 念 仏 と 円 戒 と が 関 わ る と す れ ば 、 ② 助 成 に ニ 此 四 祖 ノ 章 疏 ノ 中 ニ 、 布 戒 ノ 三 字 モ 無 ク 、 念 仏 ヲ 戒 ト 名 タ ル て そ れ ぞ れ の 環 境 や 立 場 に 準 じ た 随 持 戒 を 勧 め て い る ︵ ③ 通 軌 ︶ と 浄 土 宗 ノ 学 者 ハ 、 空 弁 然 冏 ノ 四 祖 ノ 釈 義 ヲ 知 ル ガ 肝 要 ナ リ 。 爾 ル 助 業 の 価 値 を 与 え る ︵ ② 助 成 ︶ 。 ま た 仏 教 徒 で あ れ ば そ の 自 覚 に 立 っ が ︵ ① 廃 捨 ︶ 、 念 仏 を 相 続 す る た め に 必 要 で あ る 場 合 に は 再 び 異 類 の 要 す る に 、 法 然 は 往 生 浄 土 に は 無 価 値 な 円 戒 を 捨 て る 立 場 で あ る 記 い 。 上 そ に れ お は い 増 て 上 ︵ 寺 第 続 四 浄 全 五 世 一 大 玄 三 ︵ ・ 五 一 一 六 二 八 〇 下 ∼ ︶ 、 一 七 五 六 ︶ が 円 布 顕 正 置 か れ て お り 、 や は り 実 質 的 な 厳 守 で は な か っ た こ と が 確 認 さ れ る 。 五 三 頁 ︶ か ら は 、 仏 教 徒 と し て の 自 覚 や 意 識 を 強 調 す る こ と に 主 眼 が ︵ 念 仏 戒 ︶ の 文 言 も 、 ま た 念 戒 一 致 を 示 唆 す る 内 容 す ら も 見 あ た ら な ま で も 助 成 ︵ 異 類 助 業 ︶ に と ど ま っ て お り 、 後 に 提 唱 さ れ る 布 一 百 四 十 五 か 条 問 答 の た も た ん と お も ふ 心 に て ︵ 昭 法 全 と 信 じ て 、 小 罪 を も を か さ じ と お も ふ べ し ︵ 昭 法 全 五 〇 〇 頁 ︶ 六 や 、 こ の よ う に 法 然 と 聖 冏 に お い て 示 さ れ る 念 仏 と 戒 の 関 わ り は 、 あ 戒 く 業 と な る と い う 判 断 を 示 し て い る 。 は な い 。 ま た つ み は 十 悪 五 逆 の も の も な を む ま る い た の で あ る 。 言 う ま で も な く 、 そ れ は 往 生 の た め に な さ れ る 持 戒 で 持 す べ き 観 点 か ら も 、 戒 は 否 定 さ れ る の で は な く 、 随 持 戒 そ の も の は 往 生 業 で は な い が 、 念 仏 と と も に 行 な わ れ る な ら ば 助 あ る 。 六 問 答 の 中 で 念 仏 と の 関 わ り を 示 す の は 第 五 問 答 だ け で あ り 、 承 の 綱 紀 と し 、 浄 土 宗 の 独 立 を 一 紙 小 消 息 の 持 戒 を 勧 め て 明 に す る か に 意 を 注 い だ 苦 心 の 作 で と あ る よ う に 、 仏 教 徒 と し て 仏 教 的 価 値 観 を そ な え 、 仏 教 的 徳 目 を 受 況 や 今 日 又 た こ と に 対 し 、 こ れ を い か に 再 解 釈 し 克 服 し て 戒 脈 を 確 立 し 、 も っ て 相 な っ て お り 、 法 然 が に 随 い て 一 戒 二 戒 を 持 つ 者 を や ︵ 昭 法 全 九 三 頁 ︶ 戒 非 往 生 行 = 一 三 ・ 五 一 三 上 ︶ 、 の 戒 と そ の 意 義6 ︶ = と 述 べ 、 さ ら に ︵ 続 浄 全 関 し て 、 浄 土 宗 白 旗 流 義 相 承 制 誡 状 ︵ 白 旗 式 状7 ︶ ︶ を 制 定 し ︵ 一 三 九 持 た ず と 雖 も 、 若 し 一 心 に 弥 陀 仏 を 念 ず れ ば 何 ぞ 往 生 を 遂 げ ざ ら ん 。 三 五 頁 ︶ と あ り 、 無 量 寿 経 釈 の 根 拠 を 明 ら か に し た の で あ る 。 そ の で あ っ た 。 つ ま り 法 然 が 廃 捨 し た 戒 を 伝 法 制 度 と し て 確 立 す べ く 、 そ 選 捨 顕 浄 と 土 し 伝 て 戒 専 論 修 念 は 仏 六 に 問 帰 答 し か た ら に も 設 い 今 時 の 我 等 、 専 ら 戒 行 を 行 な れ ば 、 た へ た ら ん に し た が ひ て た も た せ 給 べ く 候 ︵ 昭 法 全 熊 谷 の 入 道 へ つ か は す 御 返 事 に 、 持 戒 の 行 は 仏 の 本 願 に あ ら 五 ぬ 学 に お い て ど の よ う に 位 置 づ け る か 、 そ の 正 当 性 を 表 明 し た の が 聖 冏 中 で 天 台 相 伝 の 大 乗 円 戒 を 稟 承 す る こ と の 正 統 性 を 説 明 し 、 ま た 宗 二 ・ 一 二 七 上 ︶ 、 れ ぞ れ 三 例 を 示 し て お く 。 ま ず 戒 は 念 仏 の 助 業 と い う 関 係 に つ い て 。 観 徹 ︵ 一 六 五 八 ∼ 一 七 三 二 ︶ 浄 宗 円 菩 戒 誘 蒙 ︵ 続 浄 全 一 ハ 戒 ヲ 以 テ 本 ト 為 ス ト 云 ヘ リ 。 何 レ ノ 宗 デ モ 持 タ ネ バ ナ ラ ヌ ナ リ 。 故 ニ 云 ク 、 仏 家 ニ 住 在 ス ル ニ ⋮ ︵ 中 略 ︶ ⋮ 此 戒 ハ 仏 法 ノ 通 軌 ニ シ テ 、 仏 家 ノ 法 度 役 ナ レ バ 、 宗 旨 ノ 差 別 ニ ヨ ラ ズ 、 何 レ ノ 宗 デ モ 戒 ハ 持 タ ネ バ ナ ラ ヌ 事 ナ リ 。 致 さ お の た ス 五 こ し 同 と と さ に れ い 恰 も ト 七 そ ろ 価 い あ て 代 た て 好 の と 三 布 聖 値 う る 、 替 意 念 の で 布 ∼ 冏 、 の よ 法 し 図 戒 根 あ 一 戒 よ 等 が う 然 た と 一 拠 り 伝 五 の り 同 実 に と * 経 目 致 と 、 目 九 導 も と 態 、 聖 緯 的 が さ 伝 テ 二 入 後 み に 法 冏 を 、 掲 れ 法 キ ︶ と の な 即 然 に 知 そ 示 て 然 ス に 世 す し か よ る し さ い 作 ト は え 代 意 て ら る べ て れ た が す ら に 図 い 聖 戒 き 廃 て の 浄 製 で れ い は た 冏 観 で 絶 い で 土 作 に る た な の に は あ さ あ 布 さ 布 の っ か で い 近 * る れ た る9 れ で て っ あ た 世 。 た が 。︶ 式 て 授 あ 提 た っ る に 理 ︵ 一 い 戒 る8 唱 の て 列 ︶ も 由 注 時 の く が 。 さ で 、 祖 継 と 25 期 存 中 行 そ れ あ 両 の ︶ 承 、 を 、 在 で わ の る る 者 意 さ そ 参 は し れ 概 の 。 を と れ の 照 宗 そ だ 、 念 で そ 無 し て 名 ︶ 報 れ い ま は あ う 理 て お * 称 、 を に た 、 っ し に は り が 布 の 説 醸 布 天 て た 関 、 布 明 成 、 後 正 、 営 連 以 に 戒 教 す さ 授 年 そ 為 づ 念 下 念 が 指 る れ 戒 間 の は け 戒 双 に 戒 導 針 た て テ ︵ 契 、 た 伝 そ 一 入 に め き キ 一 機 む り 、 二 ・ 一 四 四 下 ︶ 敬 首 ︵ 一 六 八 三 ∼ 一 七 四 八 ︶ 和 上 説 戒 随 聞 記 ︵ 続 浄 全 一 次 に 仏 教 の 通 軌 と す る 立 場 に つ い て は 以 下 の 通 り で あ る 。 給 ヘ リ 。 ナ ル ガ 故 ニ 雑 行 ニ 非 ズ ト 釈 シ 、 冏 師 モ 弁 然 両 師 ヲ 引 テ 助 業 ト 判 ジ 業 ト 判 ジ 、 鎮 西 モ 助 業 ト 釈 シ 、 記 主 モ 聴 書 ノ 上 ニ 念 仏 ノ 為 ノ 持 戒 期 心 各 別 ナ ル ガ 故 ニ 雑 行 ト 名 ケ ズ 。 是 故 ニ 元 祖 ハ 選 択 ニ 異 類 ノ 助 念 仏 ノ 助 業 ト ナ ル ト キ ハ 其 戒 雑 行 ニ 非 ズ 。 其 体 ハ 雑 行 ナ レ ド モ 、 顕 了 無 シ 浄 。 土 悪 宗 ヲ 円 止 ム 戒 レ 玄 バ 談 念 ︵ 仏 ノ 続 助 浄 業 全 ト 成 一 ル 二 ナ ・ リ 三 。 六 六 下 ∼ 三 六 七 上 ︶ 仏 ヲ 無 間 ニ 修 セ ン 為 ナ リ 。 悪 ヲ 盛 ニ 行 ジ テ 念 仏 ノ 助 業 ト ナ ル コ ト ︵ 中 略 ︶ ⋮ 両 祖 ︵ 善 導 法 然 ︶ 倶 ニ 戒 ヲ 持 チ 給 フ ハ 、 閑 暇 ヲ 得 テ 念 モ 無 シ 。 戒 ハ 念 仏 ヲ 増 進 ス ル ノ 助 業 ナ リ 。 一 毫 モ 念 仏 ノ 障 ト 成 ラ ズ 。 ⋮ ノ 称 名 、 日 課 相 続 ナ リ 。 又 念 仏 ヲ 戒 ト 名 ケ ザ レ バ 叶 ハ ヌ ト 云 道 理 大 玄 章 ニ 円 異 戒 類 啓 助 蒙 業 ノ 第 義 二 ヲ 〇 釈 ︵ ス ガ 続 如 浄 全 シ 。 一 二 ・ 二 四 三 下 ∼ 二 四 四 下 ︶ ニ 爾 テ レ 円 バ 四 戒 祖 ヲ ︵ 授 空 ケ 弁 タ 然 リ 冏 。 ︶ 念 ノ 仏 時 ニ 代 戒 ハ ノ 、 名 念 ヲ 仏 モ ハ 与 念 ヘ 仏 ズ ニ 。 テ 只 授 是 ケ 三 、 心 戒 具 ハ 足 戒 助 念 ノ 故 ナ リ 。 謂 ク 、 念 仏 ノ 正 業 ヲ 助 発 セ ン ガ 為 ナ リ 。 選 択 三 輩 布 戒 と 念 戒 一 致 ︵ 齊 藤 隆 信 ︶ 然 ル ニ 持 戒 ヲ 料 簡 ス ル ニ 復 タ チ テ 六 ト 為 ス 。 ⋮ ︵ 中 略 ︶ ⋮ 二 ニ 四 佛 教 大 学 仏 教 学 部 論 集 第 九 十 九 号 ︵ 二 〇 一 五 年 三 月 ︶ 五 持 戒 は 外 か ら の 批 難 を か わ す と と も に 、 宗 門 の 繁 栄 が 期 待 さ れ る と い ス ル ニ ハ 、 身 ノ 行 状 ヲ 第 一 ト ス 。 若 シ 身 持 不 ナ レ バ 、 誰 カ 其 人 タ 教 故 妙 リ 法 ニ ノ 。 ヲ 人 法 弘 ノ ヲ 通 師 説 セ 家 ク シ タ ト メ ル イ 、 輩 ヘ 宗 ハ ド 門 、 モ 繁 持 、 昌 戒 却 ナ 清 テ ラ 浄 誹 シ ヲ 謗 メ 第 ヲ ン 一 起 ガ ト シ 為 ス テ ニ 。 弘 遺 末 通 シ 弟 ノ 置 ヲ 妨 給 シ ト フ テ 成 ト 浄 ル 見 家 。 ヘ ノ 是 六 ニ ハ 仏 法 弘 通 セ シ メ ン ガ 為 ノ 故 ナ リ 。 仏 法 ヲ 護 持 シ テ 是 ヲ 弘 通 さ ら に 、 第 一 九 件 第 六 条 に も ︵ 続 浄 全 一 二 ・ 三 七 三 上 下 ︶ 、 の 不 如 法 事 件 の 時 期 と 前 後 す る こ と は 注 意 し て よ い 。 五 四 二 上 下 ︶ 。 顕 了 が 本 書 を 二 ・ 二 四 六 上 ︶ 。 身 持 崩 レ テ ハ 人 信 セ ズ 。 若 シ 其 人 ヲ 信 セ ザ ル 時 ハ 、 縦 ヒ 何 ホ ド 微 一 三 年 ︵ 一 八 一 六 ︶ 、 つ い に は 述 八 し て 島 警 に 鐘 流 を さ 鳴 れ ら て し い た る の ︵ は 浄 、 全 こ の 一 孤 八 灯 ・ と す る 提 言 も あ る 。 大 玄 の 円 戒 啓 蒙 が そ れ で あ る ︵ 続 浄 全 一 の 住 僧 孤 灯 ︵ 一 七 八 一 ∼ 一 八 二 七 ︶ が 非 法 乱 行 の た め 裁 か れ て 、 文 化 る こ と が 肝 要 で あ る と す る 。 略 伝 集 元 年 ︵ 一 六 一 五 ︶ に 制 定 さ れ た 儀 の 御 に 定 よ 法 れ ば 浄 、 土 増 宗 上 法 寺 度 塔 頭 を 瑞 遵 華 守 院 す さ ら に 、 近 世 に お い て は こ れ ら と は 異 な る 観 点 か ら 戒 を 勧 奨 し よ う 醜 態 を さ ら し て 師 僧 母 や 宗 門 の 恥 辱 と な る こ と を 回 避 す べ く 、 元 和 ル ガ 故 ナ リ 。 戒 ハ 修 行 ノ 大 地 ナ ル ガ 故 ナ リ 。 ヲ 見 マ イ 為 、 神 君 ノ 御 定 法 ニ 順 ジ テ 此 戒 ヲ 授 ク ル ナ リ 。 ナ リ 。 戒 ヲ 持 タ ネ バ 仏 弟 子 ニ ハ 非 ル 故 ナ リ 。 戒 ハ 仏 家 ノ 通 法 度 ナ 大 島 三 宅 島 八 等 ノ 島 々 ニ カ バ ネ ヲ 晒 ス 哀 レ サ ヨ 。 カ ヽ カ ル 憂 目 顕 妙 宗 四 了 テ 已 修 菩 下 瑞 門 上 ︵ 大 ニ ノ ︶ ハ ︶ 乗 誦 通 浄 略 異 述 ∼ ヲ シ 範 戒 ナ 大 一 学 、 ナ ト レ 乗 八 ス 未 リ ハ ド 戒 三 者 来 。 乃 モ 義 一 ハ ノ 故 チ 、 ︶ 皆 諸 ニ 是 何 ナ 菩 梵 レ 巻 浄 此 レ 網 三 上 土 ノ 当 経 世 仏 ︵ 宗 戒 ニ ニ 仏 弟 一 円 ヲ 誦 ⋮ 陀 子 七 タ 以 シ ︵ ノ 八 戒 テ 、 中 種 ル 二 玄 先 現 略 覚 身 年 談 務 在 ︶ ノ ニ ハ ︶ ︵ ト ノ ⋮ 恒 ︵ 戒 為 諸 ト 規 続 サ 菩 云 ナ ヲ 続 浄 ザ 受 ウ リ 浄 全 ル 今 。 。 テ 全 持 ハ 誦 過 十 一 ナ ス 去 方 タ 一 二 シ 。 ノ 開 ネ 二 ・ 。 是 諸 士 バ ・ 三 済 ヲ 菩 ノ 五 ヌ 四 以 進 三 ノ 下 ニ テ 業 ヲ 晒 シ 、 師 僧 母 等 ニ 恥 ヲ 与 ヘ 、 宗 門 ヲ 汚 シ 、 或 ハ 罰 定 法 レ ナ 難 リ シ 。 。 神 況 祖 ヤ ノ 冥 御 罰 定 ヲ 法 ヤ ニ 。 背 冥 ク 罰 ハ ノ 即 コ ト 儀 ハ ノ 扨 御 置 定 キ 法 、 ヲ 現 破 ニ ル ハ ナ 日 リ 本 。 橋 現 五 ニ ハ 神 祖 ノ 憲 法 ニ 順 ズ ル ガ 故 ナ リ 。 神 祖 御 定 法 ハ 即 チ 儀 ノ 御 七 二 下 ∼ 三 七 三 上 ︶ 。 種 ノ 故 有 ル 事 一 五 ︶ に 述 さ の れ 第 た 五 条 浄 に 土 は 宗 以 円 下 の 戒 よ 玄 う 談 に あ の る 第 ︵ 一 九 続 件 浄 全 宗 ノ 一 受 二 戒 ・ ニ 三 六 う こ と で あ り 、 こ れ は 顕 了 の 見 解 に も 表 れ て い る 。 文 化 一 二 年 ︵ 一 八 あ る ︵ 続 浄 全 モ 手 ノ 届 カ ヌ ナ リ 。 是 故 ニ 空 寮 ナ リ 、 畑 ト ナ ル ベ シ 。 同 ジ 僧 院 デ 夫 故 ニ 法 義 ノ コ ト ニ ハ 志 ノ ナ キ バ カ リ ニ モ 非 ズ 、 義 理 ニ モ 伊 達 ニ ル 僧 ハ 無 益 ノ コ ト ニ 多 ク 金 銀 ヲ 費 ス 故 ニ 、 困 窮 ス ル コ ト 益 ス 甚 シ 。 モ 亦 信 ヲ サ マ シ テ 、 施 入 セ ザ ル 者 多 カ ル ベ シ 。 又 其 上 ニ 不 如 法 ナ ナ ル 僧 ガ 多 キ 故 ナ ル ベ シ 。 不 如 法 ナ ル 僧 ノ 多 キ ニ 付 テ ハ 、 在 家 ニ 近 来 自 他 ノ 宗 門 ヲ 論 ゼ ズ 、 江 戸 田 舎 ヲ 簡 バ ズ 、 押 シ ナ ベ テ 不 如 法 ニ マ ニ 空 、 ハ 、 寮 又 、 或 モ 全 ハ ナ ミ ク 空 カ レ 近 寮 リ バ 来 ニ シ 夫 世 ナ ガ バ 上 リ 、 カ ノ 、 近 リ 困 或 来 ニ 窮 ハ ハ モ ニ 寮 殊 限 テ ノ ノ ラ 檀 潰 外 ヌ 家 レ 僧 カ ノ 果 モ ト 施 タ 減 存 入 ル リ ス モ 処 庵 ル ナ モ 主 ナ キ ア ニ リ 故 リ ナ 。 ニ 。 ル 何 ヤ 此 人 ト ト ノ モ ナ 思 ア 無 レ ヒ リ キ バ シ サ 故 替 ル コ ト ナ シ 。 田 舎 檀 林 ヲ ミ レ バ 、 昔 ハ 僧 数 多 ク 、 庵 主 モ ア リ 、 有 人 ノ 曰 ク 、 江 戸 檀 林 ハ 将 軍 ノ 御 威 光 格 別 ナ ル 故 ニ 、 敢 テ 昔 ニ 修 す る 行 法 で あ り 、 自 ら を 煩 悩 か ら 守 る た め の 仏 教 道 徳 で あ っ て 、 決 や 意 義 で は な い 。 な ぜ な ら 戒 は あ く ま で も 自 己 の 人 格 向 上 の た め に 実 の い ず れ か で あ っ た 。 た だ し 、 こ れ ら は 実 の と こ ろ 戒 の 本 来 的 な 目 的 に あ た っ て の 僧 侶 の 品 行 方 正 を 維 持 し 、 宗 門 繁 栄 を 期 待 す る な ど 、 そ る こ と 、 自 身 の 往 生 に 関 わ っ て 助 業 と し て 認 め る こ と 、 念 仏 布 教 す る を 俯 瞰 す る に つ け 、 持 戒 の 目 的 と 意 義 と は 、 仏 教 徒 と し て の 通 軌 で あ 照 し て い た だ き た い が 、 近 世 浄 土 宗 に お け る 念 仏 と 円 当 時 も 今 と 変 わ ら な い 状 況 が あ っ た こ と を 伝 え て い る 。 こ れ は 念 仏 布 法 因 檀 、 に 信 不 求 徒 め か 、 る ら 無 の の 戒 で 施 は 入 と な が い く 減 う 、 少 内 右 し 的 の た 要 文 こ 因 中 と に に を こ あ 不 そ る 景 目 ご 気 を と な 向 く 世 け ひ 相 る と の べ え 反 き に 映 で 僧 と あ 侶 い る の う と 外 し 不 的 て 如 要 、 こ れ ら に つ い て は 前 掲 拙 文 浄 土 宗 学 と し て の 戒 と そ 戒 の と 意 の 義 関 わ も り 参 点 か ら の 述 懐 で あ る 。 教 の た め に は 僧 侶 の 持 戒 堅 固 が 担 保 さ れ て こ そ 効 果 を あ げ る と い う 観 一 二 ・ 三 七 三 下 ∼ 三 七 四 上 ︶ 。 旨 で あ る 。 さ ら に ま た 同 第 二 〇 件 勧 持 結 ノ 事 に も 以 下 の よ う に と あ る 。 こ れ は 先 の 大 玄 が 述 べ て い た 宗 門 繁 栄 の た め の 持 戒 と 同 じ 趣 ヨ リ 出 タ リ 続 ス ベ シ 。 昌 不 繁 昌 ハ 敢 テ 世 上 ノ 困 窮 不 困 窮 ニ モ 依 ラ ヌ 。 僧 ノ 有 戒 ト 無 戒 ト 思 フ 志 ア ラ バ 、 先 ズ 此 戒 ヲ 受 持 シ テ 身 持 ヲ 打 堅 メ 、 日 課 念 仏 ヲ 相 給 フ ト ゾ ス レ バ 今 ノ 受 戒 モ 其 余 風 ナ リ 。 是 故 ニ 若 シ 宗 門 ヲ 大 切 ニ 是 ヲ 以 テ 諸 門 弟 ニ モ 念 仏 ヲ 弘 通 セ シ メ ン 為 ニ 、 此 戒 ヲ 受 持 セ シ メ ⋮ 身 持 行 状 ヲ 堅 ム ル ニ ハ 戒 ニ 過 グ ル 者 ナ キ 故 ナ リ 。 ⋮ ︵ 中 略 ︶ ⋮ ヲ 信 ゼ ン ヤ 。 信 ゼ ラ レ ザ レ バ 法 ヲ 弘 ム ル コ ト 能 ハ ズ 。 ⋮ ︵ 中 略 ︶ 見 世 律 ナ タ 上 僧 ク リ 困 ハ 温 窮 官 和 已 計 僧 ニ ト 暮 上 リ ニ 違 ス 有 モ ヒ ナ 人 、 リ 。 拠 ラ 無 。 古 ズ 縦 徳 、 益 ノ ヒ ノ 根 費 信 曰 無 施 ク 元 、 ハ キ ハ 僧 故 官 此 徒 ナ 僧 説 ノ リ モ ニ 不 。 同 準 此 ジ ズ ヨ 道 様 ル リ 理 ニ ニ 起 ヲ 受 学 テ 以 ル 寮 衰 テ ニ 寺 微 モ 院 ス フ セ ノ ル ル ヨ 繁 ト ニ 、 、 檀 家 ヨ リ 信 ヲ 運 ビ 、 衣 食 財 物 ヲ 贈 ル ト 見 ヘ テ 、 寺 モ 僧 モ 憂 フ ル 色 モ 律 僧 境 界 ヲ ミ レ バ 、 無 縁 ノ 寺 ナ レ 、 無 縁 ノ 僧 ナ レ 、 イ ツ ト ナ ク 布 戒 と 念 戒 一 致 ︵ 齊 藤 隆 信 ︶ 六 佛 教 大 学 仏 教 学 部 論 集 第 九 十 九 号 ︵ 二 〇 一 五 年 三 月 ︶ 七 念 仏 の 行 者 は ⋮ ⋮ 計 ら ざ る に 第 五 戒 ︵ 酒 戒 ︶ を 持 つ ニ 。 法 性 ヲ 知 リ 放 下 ノ 着 ナ キ ヲ 是 レ 十 善 ト 名 ヅ ク ト 説 ク 。 是 ヲ 十 念 仏 の 行 人 は ⋮ ⋮ 慮 わ ざ る に 第 四 戒 ︵ 妄 戒 ︶ を 持 つ 今 持 戒 ト ハ 、 十 悪 ヲ 息 ム ル ヲ 十 戒 ト 名 ヅ ク 。 十 悪 ニ 自 性 ナ キ ガ 故 念 仏 の 行 者 は ⋮ ⋮ 思 わ ざ る に 第 三 戒 ︵ 戒 ︶ を 持 つ 念 仏 の 行 者 は ⋮ ⋮ 謂 わ ざ る に 第 二 戒 ︵ 盗 戒 ︶ を 持 つ 一 三 ・ 二 二 上 ︶ 、 念 仏 せ ん 者 は ⋮ ⋮ 存 せ ざ る に 第 一 戒 ︵ 殺 戒 ︶ を 持 つ 同 じ く 法 然 述 と 伝 え ら れ る 金 剛 宝 戒 章 巻 中 に も ︵ 続 浄 全 全 て 以 一 下 〇 の 七 よ 九 う ∼ に 一 述 〇 べ 八 て 〇 い ︶ 。 る ︵ 往 生 極 楽 の 望 有 り て 、 仏 を 称 え る こ と で 自 然 に 具 わ る こ と を 十 重 禁 戒 の そ れ ぞ れ に あ て は め 自 力 に よ っ て 、 あ る い は 自 覚 的 に 戒 を 具 え よ う と す る の で は な く 、 念 伝 法 然 作 仏 て 戒 く ︶ る と と ま い で う 明 こ 言 と さ で れ あ る る よ 。 う た な だ 内 し 容 本 に 書 は に 発 お 展 い し て て は い 、 な 近 い1︶0 世 。 に あ 布 く ま 戒 で ︵ も 念 出 家 と 在 家 と に 関 わ ら ず 往 生 を 願 う 者 に は 、 お の ず か ら 戒 が 実 践 さ れ ら 十 重 禁 戒 が 具 わ る と 説 く こ と で 、 念 仏 と 戒 の 関 わ り を 見 出 し て い る 。 続 浄 全 一 三 ・ 九 六 下 ∼ 九 七 上 、 昭 法 徳 と し て お の ず か ら 戒 も 具 わ っ て く る と い う ほ ど の 内 容 で あ る 。 い う と こ ろ に と ど ま っ て お り 、 念 仏 を 相 続 す る こ と で 、 い わ ば そ の 余 た だ 是 れ 念 仏 の 行 者 の 三 業 四 威 儀 の 守 り ︵ 昭 法 全 一 〇 七 九 ︶ と つ い に は 布 浄 土 戒 布 が 提 式 唱 さ 巻 れ 下 て に く 説 る か の れ で て あ い る る 。 事 そ の で 根 あ 拠 る な 。 っ そ て こ い で る は の 、 が 仏 を 称 え る 者 は 本 人 の 自 覚 や 意 図 と は 別 に 、 そ の 功 用 と し て お の ず か に よ っ て 一 変 さ れ て し ま っ た 。 両 者 の 関 係 性 は よ り 強 く 押 し 出 さ れ 、 量 ら ざ る に 十 重 禁 戒 を 持 つ こ と に な る と 述 べ ら れ て い る よ う に 、 念 助 成 ︵ 異 類 助 業 ︶ と い う 念 仏 と 戒 と の 関 係 は 、 近 世 の 布 二 、 浄 土 布 式 と 布 戒 の 自 覚 を 欠 い て い た こ と を 物 語 っ て い る の で あ る 。 以 上 の よ う に 憂 慮 し な け れ ば な ら な か っ た の は 、 多 く が 出 家 者 と し て る こ と も あ り う る 余 徳 に す ぎ な い 。 そ れ に も か か わ ら ず 近 世 の 宗 侶 が い か ら で あ る 。 こ れ ら は あ く ま で も 持 戒 に よ っ て 結 果 的 に も た ら さ れ や 法 令 遵 守 と い っ た 他 者 、 教 団 、 儀 と の 関 わ り で 修 め る 行 法 で は な し て 人 目 を 気 に し た り 、 布 施 の 多 寡 を 案 じ た り 、 ひ い て は 宗 門 の 繁 栄 若 し 尋 常 の 念 仏 は 必 ず し も 持 戒 と 名 づ け ず と 雖 も 、 自 然 に 発 得 恒 念 仏 の 行 人 は ⋮ ⋮ 量 ら ざ る に 第 十 戒 ︵ 謗 三 宝 戒 ︶ を 持 つ 念 仏 の 行 人 は ⋮ ⋮ 意 な ら ざ る に 第 九 戒 ︵ 瞋 心 不 受 悔 戒 ︶ を 持 つ 念 仏 の 行 者 は ⋮ ⋮ 識 ら ざ る に 第 八 戒 ︵ 慳 惜 加 毀 戒 ︶ を 持 つ 念 仏 の 行 人 は ⋮ ⋮ 覚 え ざ る に 第 七 戒 ︵ 自 讃 毀 他 戒 ︶ を 持 つ 念 仏 の 行 人 は ⋮ ⋮ 知 ら ざ る に 第 六 戒 ︵ 説 四 衆 過 戒 ︶ を 持 つ 戒 推 進 派 こ の よ う に 、 念 仏 者 は 存 せ ざ る に 、 謂 わ ざ る に ⋮ ⋮ 意 な ら ざ る に 、 沙 の 功 徳 を 具 す 。 相 伝 儀 式 の 次 第 を 記 録 し た テ キ ス ト で あ り 、 後 者 は そ の 儀 式 に お け る に は 、 布 授 戒 テ キ ス ト と 布 伝 目 テ キ ス ト が あ る 。 前 者 は 布 戒 の ノ 力 ニ ハ 叶 ヒ 難 ク ヤ 侍 ラ ン 。 そ の 実 態 に つ い て 明 ら か に し て お き た い 。 そ れ を 知 る た め の テ キ ス ト 偽 書 ガ 出 来 テ 、 真 ヲ 乱 セ シ 故 ニ 、 本 ノ 真 面 目 ヲ 見 ン コ ト ハ 、 凡 夫 写 る さ 三 。 て 種 な 、 伝 お そ 戒 含 も 書1︶2 そ * 事 も を 変 布 参 に 照 つ 戒 さ い と れ て は た は い い 、 っ 。 た * 解 い 題 い か 佛 な 教 る 大 戒 学 法 図 な 書 の * 館 か 蔵 、 享 こ 保 こ 十 で は 年 弁 別 シ 難 シ 。 殊 ニ 戒 儀 譜 脈 ナ ド ハ 本 ヲ 取 リ 失 ン ト 見 ユ 。 ソ ノ 上 ニ カ 様 ナ 疣 ガ 多 ク 、 又 蛇 足 ヲ 多 ク 付 タ ル 布 戒 ユ エ 、 口 伝 ノ 真 贋 ガ っ 間 て の い 含 る と ︵ 指 牛 摘 ︶ し 事 て 変 い に る1︶1 よ が っ 、 て す 光 で 明 に 寺 天 の 正 伝 年 書 間 が か 失 ら わ 行 れ わ た れ こ て と い が た 契 の 機 で と あ な 信 因 一 も と 宗 な の 布 っ 伝 て 法 帳 い で 中 る あ 箋 の り で な に あ が お ろ ら い う 、 て 。 こ ︵ ま う 続 た し た 浄 、 全 生 不 実 統 の 一 一 大 こ 三 そ ・ 巌 寺 が 三 第 一 二 、 後 〇 六 に 下 世 廃 ︶ 、 と 絶 な さ っ れ た る 要 遠 文 の 布 近 世 戒 浄 推 土 進 宗 派 に が お い け よ る い 布 よ 強 の 調 展 し 開 て ゆ を く 参 こ 照 と に ︶ 。 な 大 る 玄 の は で そ あ れ る を ︵ 慶 前 長 掲 年 拙 年 間 に は 浄 土 布 戒 血 脈 が 立 て ら れ て 相 伝 が は じ め ら れ 、 江 戸 期 て い た わ け で あ る 。 た と え 念 戒 一 致 と は 表 記 さ れ て い な く と も 、 天 正 に 示 さ れ る 文 言 は 、 戒 と 念 仏 と を 結 び つ け る た め の 恰 好 の 根 拠 と さ れ 有 ヅ 難 リ リ ツ キ 。 。 ハ ヤ 予 有 ト モ ル 云 数 コ 時 年 ト 、 此 ナ 中 戒 レ 古 ニ ド 以 心 モ 来 頭 、 種 ヲ 根 々 砕 ヲ ノ キ 推 説 少 シ 出 々 テ タ 道 見 ル 筋 レ 故 ヲ バ ナ 得 、 リ タ 疑 。 リ 難 中 。 ノ 古 何 尽 ノ カ ザ 説 故 ル モ ゾ 事 一 解 モ 義 シ お そ ら く こ れ ら 法 然 作 と 伝 え ら れ る と い う 意 味 で は 同 じ こ と で あ る 。 近 世 浄 に 土 布 布 戒 式 を 推 と 進 す 金 る 剛 者 宝 に 戒 と 章 っ て 、 凡 ソ 此 布 戒 ハ 至 極 心 得 難 キ 物 ナ ル 故 ニ 、 古 今 ノ 諸 徳 大 ニ 苦 労 セ な さ そ う で あ る 。 十 善 戒 と 十 重 禁 戒 は 異 な る が 、 戒 と 念 仏 と の 関 わ り と 式 あ る で よ 念 う 仏 に の 、 行 十 者 善 と 戒 十 と 重 十 禁 念 戒 を と 結 を び 結 つ び け つ て け い て る い 。 た こ こ れ と は と 先 無 の 関 係 浄 で 土 は 布 以 下 の よ う に 述 べ て い る ︵ 続 浄 全 講 す そ 義 る れ か だ 巻 は け 上 骨 に の の 当 冒 折 時 頭 れ か に る ら あ こ 布 る と で 戒 中 あ の 古 っ 概 以 た 念 来 よ を 種 う め 々 で ぐ ノ あ っ 説 る て 出 。 は タ そ ど ル れ の 故 を よ ナ 大 う リ 玄 に は 解 に 釈 お 布 し い 説 て 戒 明 一 三 ・ 四 六 九 上 下 ︶ 。 ヅ 四 如 ク 十 ノ 。 八 法 悪 ト ヲ 云 息 ヒ ム 、 ル 是 ヲ ヲ 四 普 十 賢 八 ノ 軽 十 戒 願 ト ト 云 云 フ ヒ 。 、 是 是 ヲ ヲ 弥 十 陀 念 ノ 称 六 名 八 ト ノ 名 願 ヅ ト ク 名 。 ぞ て れ も 各 、 種 檀 各 林 様 に で よ あ っ っ て て 順 、 序 統 や 一 内 的 容 な に テ 異 キ な ス り ト が な あ ど り は 、 存 ま 在 た し 流 な 派 い 間 の で で も あ そ る1︶3 れ 。 実 際 の 口 伝 の 内 容 を 記 録 し た テ キ ス ト で あ る 。 ど ち ら の テ キ ス ト に し 布 戒 と 念 戒 一 致 ︵ 齊 藤 隆 信 ︶ 八 佛 教 大 学 仏 教 学 部 論 集 第 九 十 九 号 ︵ 二 〇 一 五 年 三 月 ︶ 伝 目 テ キ ス ト が 現 存 す る 中 で 、 筆 者 は 九 種 の ① 布 戒 と は し た テ キ ス ト と 伝 目 の 内 容 に つ い て 述 べ て い る 。 三 、 念 仏 と 戒 の 関 わ り 前 掲 拙 文 近 世 浄 土 宗 に お け る 布 の 展 開 に お い て は 、 筆 者 が 確 認 ︵ 光 明 寺 ︶ の 五 流 に 類 し 、 各 流 伝 法 に お け る 伝 目 数 と そ の 名 称 を 一 ス ト を 道 誉 流 、 感 誉 流 、 幡 随 意 流 、 道 本 山 流 ︵ 霊 巌 寺 ︶ 、 天 照 山 流 旦 訓 で ︵ 釈 も す る こ と は ︶ 不 の 合 理 震 で あ の は る 音 東 と 訳 方 い 語 、 う で つ 批 あ ま 判 り り に 、 イ 対 そ ン し れ ド て を の は 漢 東 、 字 方 た の 、 と 語 旦 え 義 ば と は し 清 震 て upavasa ╱ uposatha ち 衛 っ ら て ︵ て か 同 日 な 学 の 朝 の 出 、 者 の つ を 方 ま 角 り 衛 ︶ で 日 は あ の る 乞 る 出 と 食 中 、 い 、 華 し う 托 の た 意 鉢 こ が 味 の と っ に 意 を て な で 意 る 味 震 な あ す 旦 る ど る 、 か 例 と 音 ら も は 訳 、 あ イ 語 乞 り ン に 食 、 ド 漢 し さ の 字 ら 東 と に 方 し に て か あ 覧 表 で 示 し て お り 、 こ の 方 面 の 研 究 に 大 い に 資 す る も の で あ る 。 な お cı nasthana に る の は こ 訓 と 釈 普 は が 不 施 な 合 さ る 理 れ 語 で る 義 は 例 は な も な い あ く と る 、 釈 こ 明 と し か て ら に い 、 も る 布 。 済 ま を た 漢 の 、 字 語 字 の 義 書 語 は に 義 な お と い い し と て て す 訓 る 布 釈 批 す pindapatika 九 お び た だ し い 数 の 布 千 部 を 超 え る 伝 書 を 渉 猟 し て 一 一 精 査 し た 力 作 で あ り 、 布 行 、 一 九 五 二 年 ︶ が す こ ぶ る 有 用 で あ る 。 と く に 鈴 木 の 伝 伝 目 目 集 テ キ は 目 数 の 比 較 に は 鈴 木 霊 真 浄 宗 伝 法 各 流 伝 目 集 ︵ 群 馬 県 鈴 木 霊 海 発 の 普 凡 布 済 聖 諸 を と 済 は 窮 う 故 普 と に 説 布 に か 通 れ と じ て 云 、 い う る の こ と が と は 証 に 文 な 済 で る あ 。 に る 無 通 。 量 じ た 寿 る だ し 経 の 布 ︵ で 四 、 は 誓 普 あ く く ︶ 九 ま に 界 る 類 浄 。 聚 現 土 ま 目 存 布 た 録 す 一 る 戒 々 ︵ 布 授 の 浄 法 伝 土 授 目 目 宗 戒 録 の 教 と 内 学 布 容 院 が に 、 伝 参 つ 一 目 い 九 の と て 五 両 な は 二 テ り 了 年 キ 、 吟 ︶ ス さ ︵ に ト ら 一 列 は に 七 挙 、 本 二 さ 鈴 口 八 れ 木 伝 ∼ て 霊 と 一 い 真 添 八 る 口 〇 通 浄 伝 二 り 宗 の ︶ で 伝 伝 の あ 書 な か っ た 。 そ れ ゆ え こ の 問 題 が 曖 昧 な ま ま に な っ て い た も の と 思 わ れ る 。 て い る 。 訓 釈 伝 と は る 。 そ れ を 確 認 す る 際 、 了 吟 の 布 と い う 漢 字 の 語 義 に つ い て の 伝 目 で あ る 。 に 一 そ 各 三 の テ ・ キ 一 名 ス 九 字 ト 一 伝 が 下 な ∼ に け 一 お れ 九 い ば 九 て 、 下 は こ ︶ 訓 ち が 釈 ら 要 伝 を 領 と 参 よ 翻 照 く 名 い ま 伝 た と の だ め 二 き ら 種 た れ の い て 口 。 い 伝 る が の 立 で て 、 ら 手 れ 元 照 ︶ に お い て は 、 こ れ ら の 伝 目 の 内 容 に ま で 立 ち 入 っ て 究 明 さ れ て い さ れ る が 、 そ の 内 容 と す る も の は 浄 布 土 布 と い 戒 う 本 呼 伝 称 に つ 巻 い 上 て ︵ の 続 伝 目 浄 で 全 あ そ の 概 念 を 示 す こ と に す る 。 布 定 は 複 数 あ る 解 釈 の 一 つ と い う こ と に な り か ね な い 。 し た が っ て 、 本 現 存 す る テ キ ス ト に お い て も 異 な り が あ る こ と か ら 、 布 字 な 戒 伝 る ︶ の に で が 関 あ 、 わ る ど る 。 の 実 テ 伝 態 キ 目 を ス テ 概 ト キ ね に ス 把 よ ト 握 っ に す て お る は い こ て と 名 も が 義 本 で 伝 口 き 伝 る や に 。 立 そ 得 て の 名 ら 際 伝 れ に て 最 と い も も る 参 呼 称 名 と テ キ ス ト に 目 を 通 し た に す ぎ な い が 、 こ こ か ら だ け で も 布 戒 に 関 わ る 従 来 の 研 究 ︵ 注 3 ︶ を 参 稿 で は ど の 布 伝 目 テ キ ス ト に お い て も 共 通 す る 内 容 を 整 理 し た 上 で 、 戒 の 概 念 規 戒 ︵ 念 仏 る の 九 常 前 写 六 誉 の 本 ︶ 檀 と に 梁 浄 い 高 の 土 う 口 こ 社 述 教 と 智 を 布 に 誉 そ な 弁 の 一 る 従 弟 乗 。 に 子 戒 よ よ 梁 儀 っ っ 焉 軌 て て が 書 筆 な 浄 写 録 ら 土 さ し び 伝 れ た に 灯 て も 輯 お の 浄 要 り を 土 、 、 布 所 布 明 収 治 一 本 伝 二 乗 で 法 九 戒 削 廃 年 除 絶 ︵ が さ 以 一 そ れ 前 八 丁 表 ︶ 、 仏 の 功 徳 を 法 界 の 衆 生 に 回 向 し 共 に 往 生 せ し め る こ と に な り 、 そ れ は 吉 水 瀉 瓶 訣 廃 絶 さ れ た こ と を 受 け た 編 者 の 意 向 が 反 映 さ れ た も の と は 嘉 永 四 年 ︵ 一 八 五 一 ︶ え に ら 心 れ る 社 が 、 た 万 徳 所 帰 の 行 法 で あ る か ら 摂 善 法 戒 を 持 つ こ と に 等 し く 、 そ し て 念 意 の 過 を 離 れ る こ と に な り 、 そ れ は 摂 律 儀 戒 を 持 つ こ と に 等 し く 、 ま 戒 に 関 す る 部 訣 に つ い て は す が で す に べ 指 て 摘 削 さ 除 れ さ て れ い て る い ご る1︶5 と 。 く お 、 そ 本 ら 来 く 収 は め 布 ら れ 戒 て 伝 い 法 た が 布 要 す る に 、 念 仏 は そ れ に よ っ て 戒 体 ︵ = 摂 衆 生 戒 を 持 つ こ と に 等 し い と い う こ と で あ る 。 さ ら に 本 文 は ︵ 一 九 佛 教 大 学 図 書 館 所 蔵 阿 弥 陀 仏 ︶ を 具 え る の で 身 口 円 受 戒 戒 ニ と 通 区 ズ 別 す る る の と で 述 べ 布 浄 て 土 い 戒 伝 る 灯 。 と 輯 名 要1︶4 づ け に る 収 こ 載 と さ が れ で て き い 、 る こ れ 吉 を 水 天 瀉 台 瓶 の さ て 、 宗 書 保 存 会 編 シ 同 ジ ク 極 楽 ニ ウ マ レ シ ム 。 是 ヲ 摂 衆 生 戒 ヲ 持 ツ ト ス ル ナ リ 。 然 ニ 念 仏 ノ 行 者 ハ 、 所 修 ノ 功 能 ヲ 以 テ 法 界 ニ 回 向 シ 菩 提 心 ヲ 発 獲 得 ス 。 是 ヲ 摂 善 法 戒 ヲ 持 ツ ト ス ル ナ リ 。 ⋮ ︵ 中 略 ︶ ⋮ が ら 、 梵 語 の 布 と 漢 語 の 戒 と は 事 同 名 異 で あ り 、 布 ノ 名 ハ ニ 即 ス 。 故 ニ 若 シ 念 仏 セ バ 声 声 ニ 多 善 根 ヲ 修 シ 弥 陀 名 義 ノ 功 徳 ヲ 戒 、 懺 悔 な ど の 多 義 が 含 ま れ て い る こ と を 仏 典 に お け る 用 例 を 示 し な 然 ニ 此 ノ 念 仏 ハ 、 万 徳 ノ 帰 ス ル 処 ︵ 所 ︶ 、 万 善 ハ 皆 ナ 悉 ク 名 号 戒 で は な く 受 戒 と い う の か と の 批 判 に 対 し て 、 梵 語 の 布 は 説 戒 、 受 離 ル 。 是 ヲ 摂 律 儀 戒 ヲ 持 ツ ト ス ル ナ リ 。 ⋮ ︵ 中 略 ︶ ⋮ る こ と が で き る と 言 う の で あ る 。 そ れ に も 関 わ ら ず 、 な ぜ こ こ で は 説 念 相 続 シ テ 意 ハ 恒 ニ 仏 ヲ 憶 念 ス 。 斯 ノ 如 ク シ テ 尋 常 ニ 三 業 ノ 過 ヲ 法 を 修 め る こ と で 、 恒 沙 無 量 の 功 徳 を 長 養 し 、 清 浄 安 穏 の 国 土 に 住 す 恭 敬 修 ヲ 持 シ テ 慇 重 恭 敬 ニ 身 ハ 常 ニ 仏 ヲ 礼 シ 、 無 余 修 ヲ 持 シ テ 念 る 口 。 次 伝 布 に で 翻 あ の 名 る 本 伝 と 義 に 言 は つ え 長 い よ 養 て う 、 も 。 浄 確 住 認 で し あ て り お 、 く 説 。 戒 こ を れ 意 は 味 布 す る の 。 本 つ 義 ま の り 伝 こ 目 の で 戒 あ 重 ︵ 聚 ︶ 十 重 ヲ 全 ウ ス ル 者 ハ 今 此 ノ 一 行 三 昧 ノ 行 者 ニ シ テ 、 誓 テ シ 戒 体 ヲ 還 生 セ ル 功 能 力 ア リ 。 故 ニ 布 一 乗 戒 ト 名 ヅ ク 。 初 ニ 三 然 ニ 此 ノ 念 仏 ニ 、 三 聚 十 重 ヲ 全 ウ ス ル 。 又 タ 能 ク 破 戒 ノ 罪 ヲ 滅 る 。 こ の 訓 釈 伝 は 、 布 の 字 義 解 釈 に 向 け ら れ た 非 難 に 対 す る 釈 明 の 釈 さ れ て い な く と も 、 文 脈 に そ っ て 適 宜 解 釈 が 許 容 さ れ る と 述 べ て い 導 は 至 誠 心 釈 で 判 に 対 し て は 、 字 至 書 と で は 真 至 の 関 係 が 明 示 さ れ て い る ︵ 一 九 丁 表 裏 ︶ 。 や の は ま り ま 収 名 め 義 ら 伝 れ て ︵ い 名 る 字 。 伝 そ に の 同 伝 じ 目 ︶ を で 示 あ す る 。 浄 こ 土 こ 布 に は 一 布 乗 戒 戒 と の 念 第 仏 三 と が と 理 解 し て い る よ う に 、 た と え 字 書 に 訓 に は 真 布 戒 と 念 戒 一 致 ︵ 齊 藤 隆 信 ︶ の 語 義 を 載 せ て い な い が 、 善 一 〇 佛 教 大 学 仏 教 学 部 論 集 第 九 十 九 号 ︵ 二 〇 一 五 年 三 月 ︶ と を 直 接 の 根 拠 と し て い る と え ら れ る 。 こ こ で は 紙 幅 の 都 合 、 二 例 離 ル ト ノ 玉 ヒ シ 、 コ ノ 意 ナ リ 。 一 一 徳 徳 ︵ 浄 中 所 超 土 の 帰 世 布 一 の 本 徳 行 願 式 と と 篇 し 規 ︶ に て 定 で の さ 念 自 戒 れ 仏 然 の る に に 功 こ は 発 能 と 内 得 が を 証 恒 含 受 の 沙 ま け 功 の れ 、 徳 功 て 一 と 徳 い 行 外 を る 念 用 具 と 仏 の す 理 三 功 解 昧 徳 と す を が 示 る 実 み さ こ 践 な れ と す 具 て で る わ い あ 中 っ る る に た こ 。 万 万 ト 唱 ル ガ 、 直 ニ 持 戒 ナ ル ユ ヘ ナ リ 。 記 主 禅 師 ノ 機 情 を 捨 テ 通 漫 ヲ ツ ナ レ バ 、 戒 ヲ タ モ タ ズ ト テ モ 苦 シ カ ラ ズ 。 其 故 ハ 南 無 ア ミ ダ 佛 智 ト ハ 弥 陀 軀 内 ノ 佛 智 也 。 コ レ 佛 智 ヲ 戒 躰 ト ス 。 其 ノ 戒 躰 ヲ タ モ 第 一 名 号 躰 内 佛 智 ノ 口 伝 ト ハ 、 諸 戒 ハ ミ ナ 佛 知 ヲ 躰 ト ス 。 其 ノ 佛 こ れ ら を 万 徳 所 帰 伝 と も 言 う が 、 そ の 内 容 と は 選 択 集 第 三 章 設 け 、 念 仏 と 戒 の 関 係 を よ り 明 確 に 伝 え よ う と す る テ キ ス ト も あ る 。 よ っ て は 添 口 伝 に お い て 儀 こ と に よ っ て 、 そ の 戒 は 自 力 の 戒 で は な く な る と 伝 え て 布 い る 十 。 二 門 戒 名 号 胎 内 仏 智 伝 や 名 号 体 内 伝 を 別 に ま の た 添 同 口 じ 伝 趣 三 旨 箇 の 条 添 の 口 第 伝 一 と に し も1︶6 て 、 、 佛 教 大 学 図 書 館 蔵 布 口 以 称 上 一 念 の 乗 仏 戒 す 吉 ︵ る 水 布 中 瀉 に 瓶 戒 三 訣 、 聚 念 浄 で 仏 戒 は 戒 の 本 ︶ 功 口 と 能 伝 も が に 呼 含 お 称 有 い で さ て き れ 示 る て さ と い れ い る て う こ い こ と る と か が で ら 、 あ 、 流 る 念 派 。 仏 に を そ の ま ま 諸 戒 万 善 を 受 持 す る こ と に な り 、 口 称 念 仏 の 中 に 戒 が 具 わ る 諸 戒 万 善 は 名 号 の 胎 内 に 含 ま れ て い る の で 、 弥 陀 の 名 を 称 え る こ と は 行 セ シ ム ル ナ リ 。 ニ 念 仏 ヲ 呼 ビ テ 布 一 乗 戒 ト 名 ヅ ク 。 今 宗 別 軌 ノ 戒 法 ト 為 シ テ 受 ニ 云 ク 、 体 内 佛 智 戒 ナ レ バ 、 機 情 ヲ 捨 テ 通 漫 ヲ 離 ル 、 是 ナ リ 。 還 テ 名 号 ノ 具 徳 ヲ 失 ス 也 。 記 主 禅 師 、 三 重 五 重 ノ 切 箋 ノ 中 、 第 五 ノ 凡 夫 ヲ シ テ 能 ク 浄 戒 ヲ 相 続 セ バ 、 偏 ニ 此 ノ 念 仏 ニ 在 ル ガ 故 ニ 直 ズ 、 亦 タ 余 法 余 行 ヲ 誹 謗 ス ベ カ ラ ズ 。 若 シ 夫 レ 誹 謗 ス レ バ 、 即 チ ︵ 二 〇 丁 裏 ︶ 。 当 ニ 知 ル ベ シ 、 名 号 ノ 実 体 ニ 三 聚 浄 戒 ノ 功 能 ヲ 備 具 シ 、 煩 悩 具 足 持 ツ ニ モ 非 ザ ル 也 。 是 ノ 如 シ ト 雖 然 モ 、 造 罪 ヲ 恐 レ ズ ト 言 ニ ハ 非 ハ 乃 チ 是 レ 自 力 ノ 戒 ヲ 持 ツ ガ 如 キ ニ ハ 非 ズ 、 亦 タ 機 情 ヲ 以 テ 之 ヲ フ 。 謂 ク 此 ノ 布 名 号 ヲ 持 テ 、 則 チ 自 ラ 諸 戒 万 善 ヲ 持 ツ 也 。 斯 レ る と 述 べ て い る 。 そ し て 名 義 伝 の 最 後 に は 以 下 の よ う に 結 ん で い る 一 ニ 名 号 体 内 佛 智 ト ハ 、 諸 戒 万 善 ハ 名 号 ノ 胎 中 ニ 含 蔵 ス ト 之 ヲ 伝 と し て 、 念 仏 の 実 修 が そ の ま ま で 三 聚 浄 戒 や 十 重 禁 戒 を 持 つ こ と に な 頁 、 文 政 二 年 写 本 ︶ 。 然 ニ 十 重 禁 ヲ 持 ス 也 。 三 業 相 応 シ テ 一 向 ニ 専 ラ 念 仏 ス レ バ 、 則 チ 任 運 ニ 三 聚 戒 ヲ 獲 テ 自 三 箇 条 の 中 、 第 一 の 伝 で あ る ︵ 祐 天 寺 の み を 示 し て お く 。 ま ず は 祐 天 寺 所 蔵 布 資 料 戒 集 伝 授 別 略 巻 秘 伝 訣 法 篇 の 三 添 五 口 五 伝 故 ニ 念 仏 ヲ 布 戒 ト 名 ク 。 る ︵ 祐 天 寺 ま た 、 浄 土 資 布 料 集 教 別 一 巻 乗 伝 大 法 戒 篇 儀 三 軌 六 〇 で 頁 も ︶ 以 。 下 の よ う に 示 さ れ て い 念 仏 ニ ハ 懺 悔 滅 罪 ノ 徳 ア リ 。 釈 ニ 云 ク 、 念 々 称 名 常 懺 悔 。 已 上 。 と 述 べ ら れ て い る 通 り で あ る 。 問 、 何 故 ソ 念 仏 ヲ 布 戒 ト 名 ル ヤ 。 答 、 布 ハ 懺 悔 滅 罪 ノ 法 ナ リ 。 よ う に 示 さ れ て い る ︵ 続 浄 全 り に つ い て 明 確 に し て い な い が 一 、 三 大 ・ 玄 の 四 六 九 布 下 戒 ︶ 。 講 義 問 、 布 戒 ト ハ 何 レ ノ 法 ヲ 授 ル ヤ 。 答 、 三 心 具 足 ノ 称 名 ナ リ 。 ︵ 中 略 ︶ ⋮ 受 戒 ノ 時 別 ニ 懺 悔 ヲ 用 ユ 。 是 レ 亦 タ 布 ニ 非 ズ ヤ 。 巻 上 に 以 下 の 受 戒 ハ 是 レ 止 悪 修 善 ノ 基 也 。 是 レ 何 ゾ 布 ニ 非 ズ ト 云 フ ヤ 。 ⋮ ︵ 続 浄 全 一 三 ・ 三 五 八 下 ︶ 、 リ ︵ 続 浄 全 下 ︶ と あ り 、 要 一 信 三 ・ 布 三 〇 帳 五 中 下 箋 ︶ と に あ る 布 だ け 一 で 乗 、 戒 両 ハ 者 、 の ソ 積 ノ 極 体 的 、 な 念 関 仏 わ ナ 念 仏 ヲ 以 テ 戒 ト 名 ヅ ク 記 さ れ て い る 。 こ れ に つ い て は 輪 超 布 布 の 功 徳 が あ る の で 、 布 を 戒 と 称 し 、 ま た 念 仏 を 布 式 弁 正 返 破 論 戒 と 一 も に 称 お し い た て と や 称 名 念 仏 戒 ︵ 続 浄 全 一 三 ・ 一 九 三 上 と 念 仏 に は と も に 懺 悔 滅 罪 の 功 徳 が あ り 、 戒 と 念 仏 に は 妨 非 止 悪 る る 戒 了 戒 相 体 吟 儀 違 と の な が し の あ 、 浄 で る こ 土 あ か の 布 る ら 布 。 で あ 戒 戒 る は 本 と 修 伝 説 道 明 す さ る で れ こ は る と 布 。 で 布 は 戒 じ と 戒 め い は て う 事 顕 名 れ 称 を る の も 事 も っ を と て 戒 、 相 体 称 伝 と 名 す す 止 悪 ノ 功 有 ル ガ 故 也 。 為 ス ガ 故 ニ 名 ヅ ケ テ 戒 ト 為 ス 。 謂 ク 、 念 仏 ヲ 戒 ト 為 ル コ ト ハ 妨 非 と 言 う の か と い う と 、 そ れ は 円 戒 が 人 が も と も と 具 え る 理 を も っ て す る の る と 実 記 態 授 さ と 菩 れ は て 戒 い 文 儀 る 殊 が 般 に 、 若 ほ 経 ぼ 浄 類 土 に 同 布 説 し か て 式 れ い る る 一 一 に 六 行 も 大 三 か 科 昧 か の ︵ わ 内 口 ら 容 称 ず は 念 、 円 仏 な 三 ぜ 戒 昧 布 を ︶ 授 で 戒 与 あ ヲ 布 ソ 布 レ ト 布 戒 名 ト ヅ ヲ 名 ク 以 ヅ 。 テ ク 今 戒 。 念 ト ⋮ 仏 為 ︵ 亦 ス 中 タ コ 略 是 ト ︶ ノ ハ ⋮ 如 例 我 ク セ ガ 懺 バ 宗 悔 半 ハ 滅 月 念 罪 半 仏 ノ 月 ヲ 徳 懺 以 ア 悔 テ リ 滅 最 。 罪 上 故 ス 至 ニ 、 極 念 是 ト 仏 ヲ つ い で 、 増 上 寺 の 三 脈 口 訣 三 縁 山 布 式 に も ふ れ て お き た い1︶7 。 で え と さ あ る あ て る こ る 、 。 と 。 ど そ 阿 の の 弥 布 も 陀 の 仏 伝 が の 目 戒 胎 テ を 内 キ 実 の ス 修 仏 ト し 智 に て が も い そ あ る の る こ ま と ま 由 に 戒 来 な 体 伝 る で と あ に 口 る よ 伝 か れ さ ら ば れ 、 、 て 念 布 い 仏 る を 戒 の 称 解 釈 が 成 り 立 つ 。 滅 罪 の 徳 が あ る 。 そ の 共 通 性 か ら 布 戒 と は 念 仏 に 他 な ら な い と い う 名 常 懺 悔 ︵ 大 正 蔵 経 四 七 ・ 四 五 二 中 ︶ と あ る ご と く 、 や は り 懺 悔 布 戒 と 念 戒 一 致 ︵ 齊 藤 隆 信 ︶ 布 戒 は 懺 悔 滅 罪 の 法 で あ り 、 念 仏 に は 善 導 の 般 舟 讃 に 念 々 称 一 二 佛 教 大 学 仏 教 学 部 論 集 第 九 十 九 号 ︵ 二 〇 一 五 年 三 月 ︶ 一 三 善 法 戒 ノ 一 ナ レ ド モ 、 念 仏 ノ ミ ヲ 引 キ 上 ゲ テ 、 摂 善 法 戒 ト 名 タ ニ オ イ テ ハ 器 量 ノ 仁 タ リ ト イ エ ド モ 二 十 年 ヲ 満 ゼ ザ ル 者 堅 ク 相 伝 念 仏 ニ 戒 ノ 義 ヲ 設 ク ル モ 、 剋 体 シ テ 論 ゼ バ 、 慥 ナ ル 義 ニ 非 ズ 。 摂 浄 土 修 学 十 五 年 ニ 至 ラ ザ ル 者 両 脈 伝 授 ア ル ベ カ ラ ズ 。 璽 書 ノ 許 可 い る の で あ る ︵ 続 浄 全 か り か 、 大 玄 は を 経 て 近 世 の 学 匠 た ち の 中 に 議 論 さ れ た 形 跡 は 見 あ た ら な い 。 そ れ ば こ と は 理 論 的 に は 誤 り で は な い 。 し か し そ う し た 解 釈 は 法 然 か ら 聖 冏 さ れ る こ と が あ る 。 た し か に 善 行 と し て の 念 仏 が 摂 善 法 戒 に 含 ま れ る な お 、 し ば し ば 三 聚 浄 戒 の 摂 善 法 戒 の 中 に 念 仏 が 収 め ら れ る と 説 明 法 ど 正 度 ま 定 っ 業 第 て の 五 い 念 条 る 仏 に 限 と は り 助 、 は 業 宗 の の 円 本 意 戒 と を す 兼 る 行 と す こ る ろ よ で う は な な も い の 。 で 元 あ 和 り の 、 こ 浄 こ 土 に 宗 と き し て 、 五 重 や 宗 脈 と 戒 脈 ︵ 円 ナ リ ︵ 二 一 丁 表 ︶ と あ る よ う に 、 念 仏 と 戒 を 結 び つ け る こ と を 前 置 は 、 表 題 の 下 に 割 注 で 、 此 レ 亦 タ 念 仏 ニ 就 キ テ 戒 ト 為 シ テ 授 ク ル 伝 円 布 顕 一 正 記 三 ・ 五 上 三 に 〇 お い 下 て ︶ 。 、 そ う し た 解 釈 を 否 定 し て 戒 ︶ を 伝 授 し た 時 は 機 が 未 熟 で あ り 、 な 形 で 結 ば れ て く る の で あ る 。 吉 水 瀉 瓶 訣 浄 土 布 一 乗 戒 の 第 四 作 法 受 得 伝 に お い て 昧 こ そ が 布 戒 の 正 体 で あ る と 明 言 し て い る 。 こ こ に 戒 と 念 仏 が 明 確 ② 布 戒 の 相 伝 時 期 昧 受 の 戒 布 に は 戒 三 と 聚 が あ 磨 り の 、 円 後 者 戒 こ と そ 、 が 浄 文 土 殊 宗 般 門 若 独 経 自 の に 秘 説 か で れ 、 る こ 一 の 行 念 念 仏 仏 三 三 わ っ て く る 所 帰 伝 ︶ に 示 と さ い れ う る 口 伝 万 に 徳 こ 所 そ 帰 根 の 拠 名 を 号 求 を め 称 る え べ る き 中 で に あ 戒 る が 。 お の ず か ら 具 磨 通 ノ ヲ 受 戒 ハ ト ル 即 謂 。 チ ツ 三 ベ 聚 シ 。 磨 ⋮ ナ ︵ リ 中 。 略 今 ︶ ハ ⋮ 別 軌 受 則 ニ ニ 約 二 シ ア テ リ 一 。 形 通 ︵ 受 行 ト ︶ 別 三 受 昧 ト ノ ナ リ 。 ⋮ ︵ 中 略 ︶ ⋮ 我 宗 モ 亦 タ 念 仏 三 昧 ハ 戒 ノ 正 体 ナ リ 、 上 品 清 浄 究 竟 極 ト 為 ス 。 他 門 各 々 、 自 宗 至 極 ノ 法 ヲ 以 テ 之 ヲ 名 ケ テ 戒 ト 為 ス 。 ヲ 証 ス 。 誠 ニ 是 レ 出 離 ノ 要 道 、 宗 門 ノ 秘 、 斯 ノ 法 ヲ 以 テ 最 上 至 告 テ 云 ク 、 相 貌 ヲ 観 ゼ ズ 専 ラ 名 字 ヲ 称 ス ト 。 今 家 ニ 引 テ 一 行 三 昧 仏 を 含 む と い う 一 般 論 で は な く 、 こ の 布 ば 、 本 願 の 念 仏 が 非 本 願 の 諸 善 万 行 と 同 列 に し て 等 価 値 と な っ て し ま 解 し て い た か ら に 他 な ら な い 。 も し 摂 善 法 戒 の 中 に 念 仏 を 含 め た な ら は と り も な お さ ず 念 仏 は 往 生 行 と し て 絶 対 的 価 値 が あ る 行 で あ る と 理 浄 土 宗 の 列 祖 は 摂 善 法 戒 の 中 に 念 仏 を 含 め る 解 釈 は し て い な い 。 そ れ 戒 の 名 号 体 内 仏 智 伝 ︵ 万 徳 っ て 、 念 戒 一 致 の 根 拠 を 求 め る と す れ ば 、 摂 善 法 戒 ︵ 万 善 万 行 ︶ に 念 い 、 か え っ て 念 仏 そ の も の の 絶 対 的 な 価 値 が 埋 没 す る こ と に な る 。 よ 誠 ニ シ テ 浄 業 ノ 正 因 ナ リ 。 ⋮ ︵ 中 略 ︶ ⋮ 文 殊 般 若 ニ 、 仏 、 文 殊 ニ 第 一 開 導 ト ハ 、 夫 レ 斯 ノ 戒 ハ 弥 陀 ノ 本 願 、 釈 ノ 附 属 、 諸 仏 ノ 証 ル ニ モ 非 ズ 。 し か し 、 両 脈 伝 授 ま で に 修 学 一 五 年 と い う 約 定 は し だ い に 破 綻 し て 法 ︶ 、 念 仏 信 仰 へ と 導 か れ て い く 。 念 仏 に よ る 救 済 に あ ず か る か ら に と 記 さ れ て い る こ と か ら も 追 認 で き る 。 條 そ 両 類 っ 戒 脈 聚 た を 伝 儀 口 授 に 式 伝 か 璽 を 相 ら 書 開 承 五 筵 す 年 布 す る を る こ 経 戒 と と て 定 い に 璽 書 う な 書 に こ る を お と 。 相 い で そ 伝 て1︶9 あ の す 、 る1︶8 た る 。 め 際 そ に に れ し 、 は か 秘 大 る 奥 念 べ の 寺 き 伝 文 作 法 書 法 と 中 や さ の 手 れ 順 る 制 に 布 一 、 法 臘 満 弐 拾 年 之 僧 者 、 如 古 来 定 法 、 璽 書 布 戒 致 相 承 。 た ︵ 信 機 ︶ と き 、 は じ め て 他 力 に よ っ て し か 救 わ れ な い と 確 信 し ︵ 信 に お い て は 、 こ れ を 厳 守 し よ う に も 破 戒 せ ざ る を 得 な い 自 己 に 気 づ い ま で も 完 具 す る 決 意 を も っ て 受 戒 に 臨 む の で あ る が 、 受 戒 後 の 実 生 活 う て い 持 戒 厳 守 し え な い と い う 意 識 で 誓 い を 立 て る の で は な い 。 あ く 戒 と 十 重 禁 戒 を 持 つ こ と を 誓 う わ け で あ る が 、 所 末 世 の 凡 夫 に は と で あ ろ う 。 は じ め 学 臘 一 五 年 に し て 伝 宗 伝 戒 を 受 け る 際 に は 、 三 聚 浄 と と 同 じ で あ る 戒 。 は 璽 書 と と も に 相 伝 す る と い う こ と が 重 要 だ っ た の 思 う に 、 布 リ 。 ︵ 二 一 丁 表 裏 ︶ さ れ て い た の は 、 現 在 で も 住 職 が 璽 書 の 時 期 を 早 め て 伝 授 し て い る こ と あ る こ と か ら 、 少 な く と も 寺 院 住 職 に 限 っ て は そ の よ う な 配 慮 が な 名 ヲ 顕 カ ニ ス 。 軌 則 ヲ 調 ヘ 制 約 ヲ モ ハ ラ ニ シ 在 ス ル コ ト ヲ 領 会 セ シ メ ン ガ 為 ノ 故 ニ 秘 蔵 ヲ 開 ニ キ 之 、 ヲ 布 授 ク 一 ル 乗 者 戒 ナ ノ フ コ ト 有 リ 。 是 レ 時 ニ 応 ズ ル ノ 差 略 ナ リ 。 ニ 結 帰 セ シ メ 、 此 ニ 就 テ 通 軌 ノ 戒 法 固 ヨ リ 此 ノ 一 行 三 昧 ノ 中 ニ 摂 但 シ 我 宗 一 寺 住 職 ノ 時 ハ 、 二 十 年 ニ 満 ゼ ズ ト 雖 、 布 戒 ヲ 許 シ 給 伝 灯 師 位 ヲ 許 可 ス 。 玆 ニ 因 リ テ 宗 ノ 本 意 ニ 根 ザ サ ン ト 、 一 行 三 昧 テ 長 ク 、 解 行 倶 ニ 熟 ス 。 是 ヲ 以 テ 神 祖 ノ 掟 ニ 遵 ジ テ 璽 書 ヲ 授 与 シ 今 ヤ 二 十 年 ヲ 満 チ ︵ 八 部 ニ 通 互 シ 凡 ソ 二 十 年 ヲ 経 ル ︶ 、 学 臘 兼 ネ 下 ︵ 〇 ︶ 、 生 年 卒 を 年 満 時 了 未 す 詳 る ︶ こ の と な 浄 く 土 行 戒 わ 学 れ 繊 て 路 い た に の ︵ で は 続 な 浄 か 全 ろ う 一 か 二 。 ・ そ 三 れ 三 は 三 義 上 柳 が 、 こ の 吉 水 瀉 瓶 訣 に は 以 下 の 通 り 説 か れ て い る 。 た が っ て 両 脈 の 短 縮 に し た が い 、 璽 書 と 布 の 相 伝 に し て も 、 学 臘 二 と が 明 記 さ れ る だ け で 、 布 戒 の 相 伝 に つ い て は 何 も 示 さ れ て い な い し て 寛 政 三 ︵ 一 七 九 一 ︶ 年 四 月 の 制 条 に は 七 年 と 規 定 さ れ て く る 。 し と し て 、 学 臘 二 〇 年 を 経 過 し た 者 が 璽 書 を 相 伝 し て 伝 灯 師 位 と な る こ 六 条 で 一 〇 年 に 短 縮 さ れ 、 に 一 年 短 縮 し て 九 年 を 許 可 し て い る 。 そ セ シ ム ベ カ ラ ザ ル 事 。 こ ろ こ の 修 学 一 五 年 の 規 定 は 寛 文 一 一 ︵ 一 六 七 一 ︶ 年 の 檀 林 決 議 の 第 布 戒 と 念 戒 一 致 ︵ 齊 藤 隆 信 ︶ い っ た こ と は 、 大 島 泰 信 の 調 査 に よ っ て 明 ら か 一 に 四 な っ て い る2︶0 。 実 の と 佛 教 大 学 仏 教 学 部 論 集 戒 一 致 で あ り ま す 。 第 九 十 九 号 ︵ 二 〇 一 五 年 三 月 ︶ た の で あ る 。 一 五 知 れ ば 、 念 仏 の 中 に 自 然 に 戒 を た も つ よ う に な り ま す 。 こ れ が 念 ま り 如 来 に 帰 一 し て い る 姿 が 三 聚 浄 戒 と な っ て 現 れ 、 自 る べ く 人 の た め に つ く し ま し ょ う と 、 摂 衆 生 戒 が で て き ま の す 心 。 を つ べ く 良 い こ と を さ せ て い た だ き ま し ょ う と 、 摂 善 法 戒 が 現 れ 、 な が で き ま し ょ う 。 そ こ に 摂 律 儀 戒 が 生 ま れ て き ま す 。 そ し て な る 御 手 に す が り つ く の で あ り ま す 。 そ う し ま す と ど う し て 悪 い こ と れ た 秘 奥 で あ っ て 、 だ れ か れ か ま わ ず に 語 ら れ て い た わ け で は な か っ て 強 調 さ れ て い た の で は な く 、 璽 書 を 相 伝 し た 伝 灯 師 位 だ け に 口 伝 さ な の だ か ら 、 こ れ を あ え て 思 う に 、 持 戒 生 活 が お く れ る の は あ く ま で も 念 仏 に よ る 余 徳 ︵ 効 果 ︶ 布 者 そ れ ぞ れ が 自 覚 す れ ば よ い こ と で あ る 。 近 世 の 布 戒 で す ら 、 決 し の 場 で 強 調 す る 必 要 は な い わ け で 、 念 仏 伝 法 を 否 定 し な が ら も 、 布 戒 の 口 伝 は 肯 定 し て い る よ う で あ る 。 授 戒 講 話 愚 痴 の 身 の ま ま た だ 助 け た ま え と 自 己 全 体 を あ げ て 如 来 の 引 摂 の 第 三 章 戒 と 念 仏 で 以 下 の よ う に 述 べ て い る ︵ 一 一 九 頁 ︶ 。 か な け れ ば な ら な い と へ て ゐ る 。 が 、 宗 義 の 実 際 的 活 現 と し て は 、 殊 に こ れ か ら 大 に 強 調 さ れ て 往 し ば し ば 口 伝 だ け が ま こ と し や か に 語 ら れ て き て い る 。 小 西 存 祐 は 戒 は 、 伝 法 と し て は 上 述 の や う な 理 由 で 当 然 否 認 さ る べ き で あ る 式 も 口 伝 も 大 正 二 年 ︵ 注 以 上 が 近 世 に * 席 巻 し た 2 布 ︶ を 戒 参 の 照 実 * ︶ 態 に で 廃 あ 止 る さ 。 れ と た こ に ろ も が * か 、 か そ わ の ら 伝 ず 法 、 儀 た 否 定 す る こ と の で き な い 事 実 で あ る 。 ⋮ ︵ 中 略 ︶ ⋮ そ れ で 布 と き 念 戒 一 致 の 形 態 を と っ て く る に い た る と い ふ こ と は 、 こ れ 亦 合 、 そ こ に 一 種 の 規 範 性 を 帯 び て 、 謂 は ゆ る 布 戒 と 称 す る が ご わ け で あ る 。 念 仏 の 真 諦 的 信 念 が 、 実 際 に を い て 俗 諦 生 活 に 体 現 さ れ て く る 場 れ る も の で は な か っ た 。 璽 書 と 同 時 に 相 伝 す る か ら こ そ 意 味 が あ っ た 縁 五 重 の 浅 学 は 言 う ま で も な く 、 両 脈 相 承 し た 碩 学 に お い て も 相 伝 さ 九 五 二 年 ︶ に お い て 以 下 の よ う に 述 べ て い る ︵ 五 ∼ 七 頁 ︶ 。 年 を 経 た 行 学 兼 備 の 伝 灯 師 位 だ け に 相 承 さ れ る 口 伝 な の で あ っ て 、 結 小 西 は ま た 宗 門 の 伝 法 に つ い て ︵ 東 洋 学 論 叢 平 楽 寺 書 店 、 一 こ と を 口 伝 し 、 こ れ を 一 宗 の 奥 義 と し た の で あ る 。 布 戒 は 学 臘 二 〇 念 仏 と は そ う し た 余 徳 ︵ 効 果 ︶ を 期 待 し て 実 践 す る 行 で は な い 。 も と に 、 万 徳 所 帰 の 名 号 を 称 え る 中 に 戒 が お の ず か ら 具 わ っ て く る 月 が 流 れ 、 い よ い よ 璽 書 相 伝 と な り 、 こ の 時 と ば か り に 布 よ っ て お の ず か ら 持 戒 生 活 へ と 導 か れ て ゆ く こ と ま で 否 定 は し な い が 、 滅 罪 、 護 念 、 見 仏 、 戒 の 名 の 年 転 寿 な ど を あ げ る こ と も あ る 。 念 仏 の 相 続 に た よ う な 随 持 戒 の 意 識 が め ば え る 。 こ の よ う な 意 識 の も と 五 年 の 年 仏 に は 往 生 の み な ら ず 多 く の 余 徳 ︵ 効 果 ︶ が あ り 、 浄 土 列 祖 は そ れ を は 、 可 能 な 限 り 止 悪 行 善 と 利 他 に つ と め よ う と い う 、 法 然 が 述 べ て い こ れ は ま さ し く 廃 絶 さ れ た は ず の 布 戒 そ の も の で あ る 。 た し か に 念 念 仏 は 厭 欣 心 で あ り 、 厭 離 穢 土 を 止 悪 、 欣 求 浄 土 を 行 善 と み な し 、 念 我 等 三 聚 浄 戒 ヲ 持 チ 感 ズ ル 所 ノ 果 ハ 阿 弥 陀 仏 ナ リ 。 其 ノ 故 ハ 念 仏 導 入 さ れ た こ と に よ っ て 円 新 た な 戒 法 と し て 布 り が 希 薄 で あ る と の 判 断 か ら 、 浄 土 宗 の 独 立 性 や 独 自 性 を 強 調 す べ く 、 係 づ け る 営 み が 胎 動 す る 。 天 台 の 戒 法 で あ る 円 戒 を 導 入 し た も の と 思 わ れ る 。 た だ し 布 戒 が 完 全 に 廃 絶 さ れ て い た の で は な い2︶3 戒 。 が 戒 で は 念 仏 と の 関 わ 円 戒 一 ・ 二 一 一 下 ︶ 。 伝 法 制 度 を 整 備 し た 聖 冏 以 後 し ば ら く し て 、 念 仏 と 戒 と を 体 系 的 に 関 と ど ま り 、 後 世 の 布 戒 や 念 戒 一 致 な ど は 意 図 さ れ て い な か っ た が 、 認 か ら は じ め た 。 両 師 と も に 念 仏 に 対 し て 戒 を 異 類 の 助 業 と み な す に 疑 い は な い が 、 そ の 萌 芽 を さ ら に と 戒 の 関 わ り を 察 し て き た 。 そ れ に 先 立 っ て 法 然 と 聖 冏 の 戒 観 の 確 さ て 、 こ こ で 本 稿 を 整 理 す る 。 本 稿 で は 近 世 浄 土 宗 に 限 定 し て 念 仏 含 め て 今 後 も さ ら に 広 く 精 査 す る 必 要 が あ る 。 知 る べ し 、 戒 は 是 れ 弥 陀 の 念 仏 な る が 故 に 、 っ て ど こ に 認 め る の か は 、 本 書 を 戒 体 と は 弥 陀 此 の 戒 の 中 に 大 小 顕 密 等 の 一 切 の 諸 戒 、 悉 く 皆 な 之 に 摂 む 。 是 を 最 施 み し 現 て 存 い ︶ る2︶2 に 。 は 念 、 戒 多 一 く 致 の の 問 直 題 接 を 的 提 な 起 根 し 拠 つ が つ 近 、 世 そ の れ 布 に 対 戒 し に て あ 一 っ 々 た に こ 解 と 説 に を き な り ︵ 西 山 全 書 を 釈 し て 三 帰 と は 念 一 仏 ・ な 二 り 一 九 下 念 ︶ 仏 と は し 即 、 ち 巻 戒 一 な 六 り に 。 も 念 戒 仏 福 の を 外 釈 に し 戒 て な 確 に な ら な い も ど か し さ が あ る 。 し か し こ の 円 戒 聞 書 ︵ 巻 上 の 戒 に か か わ る 真 が な い た め 、 黒 谷 流 の 特 質 と は 何 か が も う 一 つ 明 さ れ る と 述 べ て い る 。 ま た 西 山 証 空 の 観 経 秘 決 集 巻 一 〇 で は 三 帰 じ る だ け の 紙 幅 は な く な っ た 。 た だ 、 法 然 、 信 空 、 湛 空 の 三 師 に は 円 法 に お い て 、 念 仏 を 実 践 す る 中 、 心 の 散 乱 を 抑 制 す る た め に 持 戒 が な の 戒 称 二 門 に 発 展 的 に 継 承 さ れ て い る と え ら れ る が 、 今 は こ れ を 論 念 仏 と 戒 の 関 わ り に つ い て は 、 は や く 源 信 お わ り に 布 戒 と 念 戒 一 致 ︵ 齊 藤 隆 信 ︶ 往 生 要 集 第 五 助 念 方 仏 ︼ と い う 関 係 を 示 し て い る 。 こ う し た 恵 尋 の 理 解 が 後 に 天 台 真 盛 宗 止 悪 行 善 ︼ ↓ ︻ 止 悪 行 善 仏 は 戒 に 他 な ら な い と 言 う 。 要 す る に ︻ 念 仏 戒 ︼ の 関 係 を 認 め る こ と に よ り 、 ︻ 戒 念 = 戒 が 相 伝 さ れ 、 さ ら に そ の 五 ヲ 唱 ヘ ル 者 ハ 厭 離 穢 土 欣 求 浄 土 ノ 思 ヒ ニ 住 ス ナ リ 。 厭 離 ト ハ 悪 行 上 最 勝 妙 戒 と 名 づ く 。 今 、 戒 と は 是 れ 念 仏 三 昧 な り = 戒 ︵ 念 仏 戒 ︶ 前 述 し た ご と く 、 学 臘 一 五 年 に し て 円 ヲ 離 ル 。 此 ノ 方 ハ 摂 律 儀 戒 ナ リ 。 欣 求 浄 土 ノ 方 ハ 摂 善 法 戒 ナ リ 。 よ り 外 に 有 る べ か ら ず = 年 後 に 念 仏 と 戒 の 功 能 が 一 つ に 結 帰 す る も の と し て 布 衆 生 ヲ 利 セ ン ト 思 フ 方 ハ 饒 益 有 情 戒 ナ リ 。 此 ノ 如 ク 感 ズ ル 所 ノ 果 広 ︵ を 五 釈 金 行 八 戒 っ 十 を 光 て 具 釈 明 い は し 寺 る2︶1 皆 て 第 。 な 四 さ 此 円 世 ら の 、 に 義 戒 ∼ 湛 あ 聞 一 空 り 書 二 か ︵ ら 同 八 を 九 黒 三 著 ︶ 谷 四 し は 流 八 、 五 円 上 ︶ 以 大 下 院 戒 と の 安 を 述 相 よ 然 承 べ て の う し 踏 に 普 た み 述 通 求 込 べ 授 道 ん て 菩 房 だ い 恵 解 る 戒 尋 釈 = が 相 伝 さ れ て い た の で あ る 。 ハ 是 レ 阿 弥 陀 仏 ナ リ 。 ︵ 続 天 台 宗 全 書 厭 欣 心 ︼ ↓ ︻ 厭 欣 心 一 六 念 仏 と 円 第 九 十 九 号 ︵ 二 〇 一 五 年 三 月 ︶ 伝 法 が 妄 伝 と し て 斥 け ら れ て 百 年 を 日 の こ と ︵ 浄 土 教 報 一 七 一 〇 四 二 号 、 大 正 二 年 一 月 一 三 日 発 刊 ︶ 。 そ し 戒 伝 法 で あ っ た 。 員 会 に お い て 最 終 的 に 全 廃 と な っ た の が 一 九 一 三 年 ︵ 大 正 二 ︶ 一 月 八 が 〇 頁 わ ︶ れ と て 述 い べ る て が い 、 る そ 。 の な 出 お 典 こ は の 不 後 明 に で 覚 あ 彦 る と 。 大 布 玄 の 戒 会 が 話 法 の 式 中 服 で 制 念 調 戒 査 一 委 致 一 致 の 説 盛 に し て 、 円 戒 廃 絶 に 及 ぶ こ と 凡 そ 百 年 間 な り ︵ 七 九 ∼ 八 こ と な の で あ る 。 念 仏 行 と 戒 行 は 統 合 で き な い か ら こ そ 、 伝 宗 ︵ 結 縁 る を 知 ら ず し て 記 主 の 親 作 と し 、 布 戒 を 主 張 し た り 。 此 に 於 て 念 戒 戒 は 現 世 肯 定 ︵ 現 世 、 い か に し て 娑 婆 で 生 き て ゆ く か ︶ の 行 法 と い う 書 籍 屋 よ り 見 出 し け る が 、 後 ち 鎌 倉 光 明 寺 に 住 し 、 右 の 両 品 は 偽 物 な あ る 。 神 谷 は 、 寛 文 八 年 、 霊 巌 寺 第 四 代 誉 円 霊 、 朱 切 紙 御 判 物 を 現 世 否 定 ︵ 来 世 、 い か に し て 浄 土 に 生 ま れ る か ︶ の 行 法 で あ り 、 円 い ち 早 く 用 い た の は 神 谷 大 周 の 伝 法 革 依 憑 と ふ は 円 べ か し ら 戒 ふ は の へ ひ 行 し と 動 ま 原 と ず 理 述 切 を べ り 示 て 離 し お し て り て い 、 る こ え の の る が こ 円 す と ぐ に 戒 べ な で き る あ よ 。 る う あ 。 く し と ま た で が あ も っ ひ 念 て は 仏 念 か は 仏 ら 2 ︶ 筆 者 の 調 べ た と こ ろ に よ る と 、 浄 土 宗 に お い て 念 戒 ︵ 一 大 致 正 二 の 年 用 ︶ 語 で を 一 式 乗 円 巻 実 下 戒 に な お ど い と て も 用 表 い 記 ら さ れ れ て て い お る り 用 、 語 多 の く 踏 は 襲 す で で あ に る 伝 。 法 然 妙 一 乗 戒 、 本 有 実 相 戒 、 性 相 兼 含 戒 、 両 一 心 戒 、 万 法 根 本 戒 浄 、 土 布 教 う に す ぐ べ し や 、 た だ す る と こ ろ は 念 仏 の 相 続 す る や う に あ ひ 上 ︶ と あ る 。 他 に も 布 一 乗 極 妙 大 戒 、 布 一 乗 戒 、 本 妙 一 心 戒 、 本 の 指 針 と な る 。 法 然 は 、 現 世 を す ぐ べ き よ う は 、 念 仏 の 申 さ れ ん よ そ の 一 方 で 円 戒 は 出 世 間 的 な 価 値 観 を も っ て 現 世 を 生 き て ゆ く た め と し て の 念 仏 は 、 日 々 生 じ て く る 苦 悩 の 現 実 を 前 に し て 無 力 で あ る 。 浄 さ ク 布 全 れ 、 、 伝 一 ま 念 時 三 た 仏 処 ・ 了 ヲ 年 一 吟 布 号 九 の 相 三 ト 違 上 浄 名 決 下 土 ク ︶ 布 、 に 、 佛 戒 念 一 大 本 仏 本 向 伝 ヲ 専 布 布 修 戒 口 巻 戒 上 ト ︵ 訣 に 名 続 は ク 浄 に は 全 称 も 名 名 少 一 号 念 な 三 仏 か ・ 戒 戒 ら 二 、 ︵ ず 九 岸 散 七 了 続 見 な い こ と が 、 そ の 動 か し が た い 証 拠 で あ る 。 来 世 往 生 を 目 的 と す る 行 立 し た 。 三 部 経 に お い て 、 現 世 を い か に 生 き る か に 関 心 が 払 わ れ て い 1 ︹ 注 ︶ 四 布 ︺ 八 五 戒 上 は 、 し 四 ば 八 し 九 ば 下 念 、 仏 五 戒 〇 と 六 呼 称 中 さ な れ ど る 多 ︵ 数 続 ︶ 。 浄 さ 全 ら に 一 三 念 ・ 仏 三 ヲ 一 戒 九 ト 上 下 名 、 そ も そ も 二 千 年 前 、 現 世 を 否 定 す る ︵ 厭 離 穢 土 ︶ こ と で 浄 土 教 は 成 光 ↓ 良 忠 ⋮ ⋮ ︼ き で は な い だ ろ う か 。 系 譜 は ︻ 釈 ◎ 浄 土 宗 の 戒 法 ↓ 文 殊 ↓ 菩 提 流 支 ↓ 曇 鸞 ↓ 道 綽 ↓ 善 導 ↓ 法 然 ↓ 聖 布 語 源 を 知 ら ず 、 ま た は 曖 昧 な 概 念 規 定 の ま ま に に 即 し て い る の で あ っ て 、 誤 解 さ れ か ね な い 用 す る こ と は 慎 む べ 戒 を 浄 土 布 式 に よ っ て 相 伝 す る 一 致 は い た だ け な い 。 ↓ 良 忠 ⋮ ⋮ ︼ 系 譜 は ︻ 釈 ◎ 天 台 宗 の 戒 法 = 仏 教 学 部 論 集 戒 を 結 び つ け る 布 な 五 け 重 れ ︶ ば と な 伝 ら 戒 な ︵ い2︶4 結 。 縁 行 授 と 戒 し ︶ て を は 統 け 合 て 一 相 致 伝 し し 得 て な き い て が い 、 る 功 事 能 実 と を し 受 て け の と 統 め = 佛 教 大 学 合 一 致 を 提 唱 し た の は 近 世 に 席 巻 し た 布 ↓ 円 思 戒 ↓ を 智 授 ↓ 菩 湛 然 戒 ↓ 儀 最 澄 に ⋮ よ ⋮ っ 叡 て 空 相 ↓ 伝 法 す 然 る ↓ 聖 光 の あ 亡 る 霊 。 の そ ご れ と に く も 宗 関 内 わ を ら 彷 ず 徨 名 っ を て 念 い 戒 る2︶5 一 。 致 浄 に 土 変 宗 え は て 、 念 現 戒 在 双 に 伝 至 る こ ま そ で 実 近 態 世 経 て い る 。 そ こ に 由 来 す る 布 戒 の 口 伝 も 同 時 に 命 脈 を 絶 っ た は ず で ・ 服 部 英 淳 ・ 恵 谷 隆 戒 ・ 井 川 定 慶 一 記 九 念 六 論 二 文 年 集 浄 。 近 江 土 後 世 佛 戸 布 に 浄 教 時 土 思 代 戒 浄 宗 想 浄 と 土 伝 論 土 日 教 法 叢 宗 課 の の 法 新 に 山 復 則 研 つ 喜 古 房 と ︵ 究 い て 仏 革 宗 山 ︵ 書 新 教 喜 林 運 文 房 佛 、 動 化 仏 教 一 の 書 大 九 ︵ 諸 林 学 七 佐 相 、 研 二 藤 一 究 年 密 山 九 紀 ︶ 雄 博 喜 七 要 士 房 六 古 仏 年 四 書 ︶ 一 稀 、 12 ︶ 含 記 牛 ︵ 巻 含 上 ︵ ︶ 続 は 浄 瀧 全 山 大 一 善 寺 三 開 ・ 五 山 一 讃 誉 一 牛 ∼ 五 秀 一 の 二 弟 子 ︶ で を 、 参 大 照 。 善 寺 二 世 、 後 に 11 ︶ 大 七 玄 八 下 布 ︶ で 戒 も 講 同 義 じ よ 下 う ︵ に 述 続 べ 浄 て 全 い る 一 。 三 ・ 四 九 六 下 ︶ 、 同 円 布 顕 正 下 ︶ と 述 べ 、 ま た 布 戒 講 義 上 ︵ 続 浄 全 一 三 ・ 四 七 七 下 ∼ 四 九 六 七 年 ︶ ・ ・ ・ 三 〇 井 山 三 田 年 川 喜 田 全 ︶ 定 房 全 慶 仏 信 信 書 浄 林 浄 法 土 、 土 然 布 一 布 伝 九 に 式 五 の 見 の 九 戒 る 検 年 ︵ 討 ︶ 伝 説 法 戒 ︵ 篇 佛 ︶ に 教 ︵ つ 大 い 改 学 て 訂 研 増 究 補 人 紀 浄 文 要 土 学 宗 論 三 集 八 の 、 諸 一 一 研 、 九 究 一 六 10 ︶ 大 開 玄 は を 参 円 照 布 。 顕 正 戒 記 ノ 本 上 拠 に ナ お リ い ト て 定 メ 此 タ 書 ル 上 下 ︵ 二 続 巻 浄 ノ 全 中 ニ 一 、 三 布 ・ 五 戒 二 ノ 二 三 字 ノ 無 キ ニ 、 布 ら れ て い る こ と に つ い て は 、 前 掲 拙 文 近 世 浄 土 宗 に お け る 布 の 展 五 二 年 ︶ 9 と お ︶ 天 布 び 正 た 年 伝 だ 間 目 し ご テ い ろ キ 布 か ス ら ト 授 布 ︵ 戒 布 テ 戒 キ 伝 授 ス 法 戒 ト が に ︵ 行 お 布 わ い れ て 授 て 相 戒 い 伝 の る さ 儀 こ れ 式 と る に や 口 お 、 伝 け 近 の る 世 内 進 に 容 行 お ︶ 次 い が 第 て 作 ︶ は ・ 小 西 存 祐 一 九 五 二 年 宗 ︶ 門 の 伝 法 に つ い て ︵ 東 洋 学 論 叢 平 楽 寺 書 店 、 一 九 て 論 証 し た わ け で は な か っ た 。 し か し な が ら 、 こ れ ら の 研 究 報 告 は 布 伝 目 テ キ ス ト 類 を 縦 横 に 用 い ・ 鈴 木 霊 真 ︵ 実 誉 霊 真 ︶ 浄 宗 伝 法 各 流 伝 目 集 ︵ 群 馬 県 鈴 木 霊 海 発 行 、 ︹ 一 九 五 二 ︺ 、 三 田 全 信 ︹ 一 九 五 九 ︺ 、 明 山 安 雄 ︹ 二 〇 〇 四 ︺ で あ る 。 ・ ・ ・ ・ 鈴 ︵ 藤 | 井 石 木 川 井 田 霊 浄 定 ︵ 定 教 真 土 道 龍 慶 道 学 谷 浄 法 大 行 浄 一 宗 然 学 誡 土 伝 、 上 論 上 の 一 書 九 人 叢 人 教 類 と 義 三 の 聚 〇 念 二 浄 と 目 年 戒 九 土 其 録 三 教 ︶ 観 、 宗 団 伝 ︵ 附 一 法 ︵ 浄 、 九 土 宝 浄 三 革 文 宗 〇 土 教 | 館 学 布 年 ︶ 選 、 院 択 一 、 式 集 九 一 に 伝 二 九 関 授 九 五 す と 年 二 る 譜 ︶ 年 一 脈 ︶ 論 其 察 他 九 〇 八 ︺ 、 神 谷 大 周 ︹ 一 九 一 三 ︺ 、 石 井 教 道 ︹ 一 九 二 九 ︺ 、 小 西 存 祐 8 ︶ 念 戒 一 致 の 根 拠 と 近 世 の 布 戒 に 求 め よ う と す る の は 、 井 上 徳 定 ︹ 一 7 ︶ 浄 土 伝 灯 輯 要 二 〇 〇 九 年 ︶ を 参 六 照 五 。 頁 ︵ 山 喜 房 仏 書 林 版 、 一 九 七 五 年 ︶ を 参 照 。 一 二 頁 、 金 尾 文 淵 堂 、 一 九 二 二 年 ︶ 6 5 ︶ 拙 知 ︶ 拙 文 恩 文 院 浄 浄 法 土 土 然 宗 宗 の 学 学 戒 と 研 と し 究 念 て 所 仏 の 、 戒 二 ︵ と 〇 八 そ 一 〇 の 一 〇 意 年 年 義 ︶ 遠 忌 ︵ を 記 参 日 照 念 本 。 法 仏 然 教 上 学 人 会 研 年 究 報 論 文 七 四 集 、 ・ 望 月 信 亨 一 九 一 三 年 法 ︶ 然 上 人 の 著 作 法 語 並 に 其 の 真 偽 ︵ 浄 土 教 之 研 究 七 〇 一 五 年 ︶ を 参 照 。 ・ 神 谷 大 周 ・ 井 上 ︵ 漆 間 伝 ︶ 法 徳 定 革 依 授 憑 戒 講 説 摸 ︵ 象 清 録 水 信 下 順 ︵ 、 宗 粋 田 社 貫 、 了 一 編 九 輯 〇 兼 八 発 年 行 ︶ 、 4 ︶ 拙 文 〇 年 近 ︶ 世 浄 土 宗 に お け る 布 の 展 開 ︵ 浄 土 宗 学 研 究 四 一 号 、 二 し 、 布 戒 の 実 態 に つ い て は 詳 細 に 解 明 さ れ て い る わ け で は な い 。 3 ︶ 伝 る て 法 ︶ 同 然 。 年 作 一 二 浄 月 土 に 布 本 書 式 が 発 や 刊 布 さ れ 戒 て に い つ る い ︵ て 以 は 上 以 は 下 神 の 谷 報 ︹ 告 一 が 九 あ 一 る 三 。 ︺ た に だ よ ・ ・ 坪 年 次 明 林 井 ︶ 先 山 、 生 安 一 俊 古 雄 九 映 稀 八 記 念 四 浄 念 戒 年 土 論 一 ︶ 宗 集 致 典 籍 浄 説 目 土 批 録 学 判 近 仏 世 教 | 篇 学 戒 は 論 念 増 叢 仏 補 版 山 の ︵ 喜 異 藤 房 類 堂 仏 の 助 俊 書 業 英 林 | 編 、 、 二 ︵ 二 〇 髙 〇 〇 橋 一 四 弘 布 戒 と 念 戒 一 致 ︵ 齊 藤 隆 信 ︶ 一 八 佛 教 大 学 仏 教 学 部 論 集 第 九 十 九 号 ︵ 二 〇 一 五 年 三 月 ︶ 一 九 あ 受 ノ 全 る 持 説 。 ス ニ 一 ベ 、 三 カ 円 ・ ラ 五 ズ 戒 一 ト ハ 一 云 布 上 ヘ ︶ リ 戒 と ︵ ノ 述 障 べ 続 ナ ら 浄 リ れ 全 。 、 布 ま 一 た 二 戒 ・ ヲ 円 二 受 戒 四 持 啓 四 ス 蒙 下 ル ︶ 人 に と ハ も あ 、 る 円 初 通 学 り 戒 ノ で ヲ 人 祖 顕 ︵ 一 ノ 正 向 円 記 続 ニ 浄 廃 妙 上 全 捨 戒 の シ ヲ 冒 一 給 三 バ 頭 ヒ 廃 で ・ 、 四 捨 は 九 御 ス 一 一 ル サ 下 生 人 レ ︶ 涯 甚 バ 布 ダ 四 と あ 多 十 戒 ク 年 る バ こ 、 来 カ と 取 、 が リ 挙 円 根 ヲ ル ・ 拠 授 人 布 と ケ 至 ノ な 給 テ 二 っ フ 希 戒 て ト ナ ヲ お 説 リ 顧 り キ 出 ︵ ル ニ 、 セ 明 寺 か ら 発 見 さ れ た 三 祖 の 朱 切 紙 に 伝 す ら も 危 う か っ た よ う で あ る 。 そ れ 元 は 祖 大 ハ 玄 四 十 布 三 歳 戒 ヨ 講 リ 義 円 下 妙 に 続 、 円 リ 戒 、 浄 元 布 ヲ 光 れ て い た よ う に も 感 じ ら れ る 。 前 掲 明 山 安 雄 ︹ 二 〇 〇 四 ︺ を 参 照 。 度 も あ る こ と か ら 、 念 戒 一 致 を 用 い る 是 非 を め ぐ っ て 話 し 合 い が な さ ︵ さ い 二 と 〇 う 一 四 た 年 か 十 の 一 ぶ 月 十 仏 四 教 日 学 受 科 理 ︶ 六 年 五 月 ︶ で は 念 仏 生 活 に と け こ む 戒 に 表 題 が 改 め ら れ て い る 年 23 ︶ 円 位 論 戒 文 は 、 廃 二 絶 〇 さ 一 れ 二 て 年 は ︶ い を な 参 か 照 っ 。 た が 、 大 玄 の こ ろ に は 落 し 、 そ の 相 六 四 号 ︵ 昭 和 五 八 年 四 月 ︶ は 戒 と 念 仏 の 関 係 、 第 八 九 二 号 ︵ 平 成 て い る が 、 こ れ こ そ 布 22 ︶ 寺 世 井 の 良 偽 宣 作 で 天 あ 台 る 円 と み 戒 な 思 し 想 て の い 成 る 立 。 と 展 開 ︵ 龍 谷 大 学 に 提 出 さ れ た 学 し ば し ば 授 戒 五 重 伝 相 法 伝 を 彷 念 彿 戒 と 一 さ 致 せ の る 三 も 項 の が で 順 あ に る 並 。 べ た て だ 説 し 明 第 さ 七 れ 二 年 ︵ 二 〇 〇 〇 ︶ 六 月 号 ︵ 九 六 五 号 ︶ ま で 継 続 さ れ て い る 。 そ こ で は 21 20 ︶ た ︶ 大 版 だ 島 、 し 泰 一 藤 信 九 八 田 定 浄 二 道 土 年 ︹ 宗 ︶ 一 九 ︵ 三 〇 浄 ︺ 全 は 、 二 〇 観 ・ 経 六 秘 三 決 八 集 頁 ︶ を を 証 参 空 照 に 。 仮 託 し た 後 め に 掲 載 さ れ る よ う に な る 。 御 門 主 の 教 諭 に 則 し た 指 針 が 平 成 一 19 ︶ 宇 ︵ 高 前 良 掲 哲 拙 文 関 東 近 浄 世 土 浄 宗 土 檀 宗 林 に 古 お 文 け 書 る 選 布 三 二 九 ∼ 三 三 一 頁 ︵ 東 洋 文 化 出 の 展 開 18 ︶ 布 三 ∼ 戒 四 の 頁 伝 、 授 二 作 〇 法 一 に 三 つ 年 い ︶ て を は 参 、 照 布 。 授 戒 テ キ ス ト に を 参 照 ︶ 。 っ て 挙 行 さ れ る 号 唱 と ︶ な さ く か お れ 、 ら 、 る 昭 浄 ほ 和 布 土 ど 二 教 宗 に 年 、 に 指 針 宗 そ お 報 の い ︵ 支 て 後 で 持 、 に は 者 な 昭 が お 布 和 存 布 教 五 在 ・ 六 し 戒 教 年 て が 化 ︵ い 指 一 た 浄 針 九 と 土 八 い 教 と 一 う 報 改 ︶ こ 称 四 と 誌 ︶ 月 で 上 が 号 あ に 毎 ︵ る お 年 七 。 い 度 四 て 初 三 提 履 を 棄 つ る が 如 く に 、 廃 す べ き 筈 の も の で な い と 述 べ ら れ て い る ご 断 愕 愕 の 声 を あ げ て 、 布 妄 伝 論 を 力 説 さ れ た が 、 決 し て 無 雑 作 に 弊 17 16 ︶ 眞 ︶ 佛 を 柄 教 参 和 大 照 人 学 。 図 京 書 都 館 法 に 然 は 院 二 蔵 種 の 三 脈 布 口 訣 十 ︵ 二 四 門 ︶ 戒 ︵ 儀 浄 が 土 所 宗 蔵 学 さ 研 れ 究 て い 三 る 九 。 、 15 ︶ 大 に 澤 山 亮 喜 我 房 仏 書 吉 林 水 版 瀉 と 瓶 し 訣 て に 一 つ 九 七 い 五 て 年 ︵ に 再 仏 版 教 さ 論 れ 叢 る 五 。 八 、 二 〇 一 四 年 ︶ 見 て 教 義 の 発 達 し た 実 に 徹 底 し た も の と 思 は れ る 。 曽 て 行 誡 上 人 は 断 25 ︶ た こ と と え 足 ば れ 坂 り 田 と 良 す 弘 る 極 授 論 戒 と に も 対 い す え る よ 疑 う 義 か を と 論 述 じ べ て て | い 布 る 。 戒 を 提 唱 す | ︵ 浄 土 教 報 ︵ 一 ︶ ︵ 浄 土 一 教 七 報 〇 七 一 号 七 、 〇 昭 五 和 号 二 、 年 昭 四 月 和 一 二 五 年 日 四 ︶ 月 で 一 は 日 、 ︶ 、 宗 学 同 上 ︵ 二 か ︶ ら 14 13 ︶ 本 ︶ 前 戒 書 掲 書 は 拙 宗 文 ︵ 書 仏 保 近 教 存 世 学 会 浄 部 か 土 論 ら 宗 集 一 に 九 お 九 一 け 八 八 る 、 年 布 二 ∼ 〇 一 の 一 九 展 四 二 開 年 一 ︶ 年 を を に 参 参 刊 照 照 行 。 。 さ れ て い る 。 後 内 容 と 、 制 度 の 混 乱 を 招 き 、 伝 宗 と 伝 戒 、 ひ い て は 伝 宗 一 本 化 の み で 、 い て 対 等 で あ る べ き も の が 、 一 つ に す る と い う 念 戒 一 致 説 は 、 本 質 的 質 的 内 容 は 異 質 で あ る こ と は 論 を ま た な い が 異 質 な る 内 容 ・ 制 度 に お 本 山 光 明 寺 幹 事 。 拙 文 解 題 佛 教 大 学 図 書 館 蔵 享 保 十 年 写 三 種 伝 24 ︶ こ れ に つ い て 明 山 安 雄 ︹ 二 〇 〇 四 ︺ は 、 両 伝 法 ︵ 伝 宗 と 伝 戒 ︶ の 本
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