水冷金型を用いた2工程順送ホットスタンピング

水冷金型を用いた
2工程順送ホットスタンピング
極限成形システム研究室 中村 充
現状のホットスタンピング
引張強さ
1.5GPa
炉加熱
ダイクエンチ 大型部材
成形荷重:小 焼入れ:なし
現状の板鍛造
コイル材
焼入れ 小型部品
順送プレス
成形荷重:大 焼入れ:あり
研究目的
順送成形による水冷金型を用いたホットスタンピング適用
打抜きパンチ
送り
帯板材
曲げパンチ
電流
通電加熱
穴抜き・打抜き
はめ込み
曲げダイクエンチ
水冷金型を用いた
2工程順送ホットスタンピング
1. 水冷金型を用いた2工程順送ホットスタン
ピング方法
2. 水冷金型を用いた2工程順送ホットスタン
ピング結果
成形金型
第1工程
通電加熱および
穴抜き・打抜き
ダイス (Ø20.54 mm)
打抜きパンチ
電極押え
帯板材 : 22MnB5
(500×80×3.2 mm)
第2工程
曲げ
ダイクエンチ
第2工程
側面図
ストリッパ
チラー
パンチ
25°
水路
銅電極
送り装置
穴抜きパンチ (Ø19.9 mm)
ダイス
チラー
水冷金型を用いた
2工程順送ホットスタンピング方法
帯板材上面図
加熱温度
T = 900, 1000 ℃
下死点保持時間
t = 4~20 s
通電加熱
冷却水循環 穴抜き・打抜き
はめ込み
送り (3 s)
曲げダイクエンチ
水冷金型を用いた
2工程順送ホットスタンピング方法
帯板材上面図
加熱温度
T = 900, 1000 ℃
下死点保持時間
t = 4~20 s
通電加熱
穴抜き・打抜き
はめ込み
送り (3 s)
曲げダイクエンチ
水冷金型を用いた
2工程順送ホットスタンピング方法
帯板材上面図
加熱温度
T = 900, 1000 ℃
下死点保持時間
t = 4~20 s
電流
通電加熱
穴抜き・打抜き
はめ込み
送り (3 s)
曲げダイクエンチ
水冷金型を用いた
2工程順送ホットスタンピング方法
帯板材上面図
通電加熱
穴抜き・打抜き
375 mm/s
穴抜き・打抜き
はめ込み
送り (3 s)
曲げダイクエンチ
水冷金型を用いた
2工程順送ホットスタンピング方法
帯板材上面図
通電加熱
穴抜き・打抜き
375 mm/s
穴抜き・打抜き
はめ込み
送り (3 s)
曲げダイクエンチ
水冷金型を用いた
2工程順送ホットスタンピング方法
帯板材上面図
通電加熱
穴抜き・打抜き
375 mm/s
穴抜き・打抜き
はめ込み
送り (3 s)
曲げダイクエンチ
水冷金型を用いた
2工程順送ホットスタンピング方法
帯板材上面図
通電加熱
穴抜き・打抜き
375 mm/s
穴抜き・打抜き
はめ込み
送り (3 s)
曲げダイクエンチ
水冷金型を用いた
2工程順送ホットスタンピング方法
帯板材上面図
通電加熱
穴抜き・打抜き
375 mm/s
穴抜き・打抜き
はめ込み
送り (3 s)
曲げダイクエンチ
水冷金型を用いた
2工程順送ホットスタンピング方法
帯板材上面図
通電加熱
穴抜き・打抜き
375 mm/s
穴抜き・打抜き
はめ込み
送り (3 s)
曲げダイクエンチ
水冷金型を用いた
2工程順送ホットスタンピング方法
帯板材上面図
通電加熱
穴抜き・打抜き
375 mm/s
穴抜き・打抜き
はめ込み
送り (3 s)
曲げダイクエンチ
水冷金型を用いた
2工程順送ホットスタンピング方法
帯板材上面図
加熱温度
T = 900, 1000 ℃
下死点保持時間
t = 4~20 s
通電加熱
穴抜き・打抜き
はめ込み
送り (3 s)
曲げダイクエンチ
水冷金型を用いた
2工程順送ホットスタンピング方法
帯板材上面図
加熱温度
T = 900, 1000 ℃
下死点保持時間
t = 4~20 s
通電加熱
穴抜き・打抜き
はめ込み
送り (3 s)
曲げダイクエンチ
水冷金型を用いた
2工程順送ホットスタンピング方法
帯板材上面図
加熱温度
T = 900, 1000 ℃
下死点保持時間
t = 4~20 s
通電加熱
穴抜き・打抜き
はめ込み
送り (3 s)
曲げダイクエンチ
水冷金型を用いた
2工程順送ホットスタンピング方法
帯板材上面図
加熱温度
T = 900, 1000 ℃
下死点保持時間
t = 4~20 s
A
A’
A-A’断面
通電加熱
穴抜き・打抜き
はめ込み
送り (3 s)
曲げダイクエンチ
水冷金型を用いた
2工程順送ホットスタンピング方法
帯板材上面図
加熱温度
T = 900, 1000 ℃
下死点保持時間
t = 4~20 s
A
A’
A-A’断面
通電加熱
穴抜き・打抜き
はめ込み
送り (3 s)
曲げダイクエンチ
水冷金型を用いた
2工程順送ホットスタンピング方法
帯板材上面図
加熱温度
T = 900, 1000 ℃
下死点保持時間
t = 4~20 s
A
A’
A-A’断面
通電加熱
穴抜き・打抜き
はめ込み
送り (3 s)
曲げダイクエンチ
水冷金型を用いた
2工程順送ホットスタンピング方法
帯板材上面図
A
A’
通電加熱開始
A-A’断面
通電加熱
穴抜き・打抜き
順送成形
はめ込み
電流
送り (3 s)
曲げダイクエンチ
水冷金型を用いた
2工程順送ホットスタンピング方法
通電加熱
T = 1000 ℃ (8 s)
穴抜き・打抜き
375 mm/s
第1工程
送り
3s
曲げダイクエンチ
t = 10 s
第2工程
帯板材
電極
水路
水冷金型を用いた
2工程順送ホットスタンピング方法
通電加熱
T = 1000 ℃ (8 s)
穴抜き・打抜き
375 mm/s
送り
3s
曲げダイクエンチ
t = 10 s
水冷金型を用いた
2工程順送ホットスタンピング
1. 水冷金型を用いた2工程順送ホットスタン
ピング方法
2. 水冷金型を用いた2工程順送ホットスタン
ピング結果
通電加熱および炉加熱後
ホットスタンピングされた成形品
20 mm
第1工程で打抜いたブランク
搬送
3 mm
T = 900 °C
酸化膜剥離:小
T = 1000 °C
酸化膜剥離:大
(a) 通電加熱
炉加熱1000 ℃
(1 min保持)
ダイクエンチ
( t = 20 s )
酸化膜:多
(b) 炉加熱
各種加熱温度における水冷ありなしの
成形品各部の表面硬さ ( t = 20 s )
500
硬さ /HV20
400
400HV
300
200
100 G
A
B
C
D E
F
H I
素板硬さ
水冷なし
水冷あり
0
A B C D E F G H I A B C D E F G H I
測定点
測定点
(b) T = 1000 °C
(a) T = 900 °C
各種加熱温度における水冷ありの
成形品形状 ( t = 20 s )
4
A
A’
3
高さ /mm
A
A – A’ 断面
x
2
A’
1
冷間
T = 900 ℃
T = 1000 ℃
ダイス
0
3
6
9
計測位置 x /mm
12
15
水冷ありなしのダイクエンチ時の冷却曲線および
成形品硬さに及ぼす下死点保持時間の影響
温度 /℃
800
ダイクエンチ開始温度
( T = 1000 ℃ )
400
600
水冷あり
水冷なし
300
200
400
素板硬さ
100
200
0
0
4
8
12
下死点保持時間 t /s
16
0
20
平均硬さ /HV20
500
1000
各種加熱温度における水冷ありなしの
ダイクエンチ後の工具温度 ( t = 20 s )
温度 /℃
80
T = 900 ℃
T = 1000 ℃
パンチ
放射温度計
60
冷却水路
50 mm
100
40
20
帯板材
初期工具温度
ダイス
0
水冷あり 水冷なし
まとめ
1. 通電加熱により酸化スケールの少
ない成形品が得られ,400HV以上の
焼入れ硬さを得た.
2. 水冷を行うことで工具の昇温抑制が
でき,下死点保持時間も短縮された.