H27学校経営計画 - 広島県立福山誠之館高等学校

平成27年4月30日
様式 1
校番
平成27年度学校経営計画
11
学校名
広島県立福山誠之館高等学校
校長氏名
古前 勝教
平成27年度~平成29年度
全・定・通
本・分
1 ミッション(地域社会における自校の使命)
開校以来の「文武一致」の精神のもと,知・徳・体の調和のとれた社会に有為な人材を育成する。
2 ビジョン(使命の追求を通じて実現しようとする自校の将来像)
県立高校のリーダー校として,生徒の自主性・自律性を高めるとともに,人を愛する心を育成することにより,広く地域・県民から信頼される
学校
3 目指す生徒像
広く学び,深く考え,人を愛し,夢に立ち向かえる生徒
4 環境分析
(1)主体的・自律的に学びに取り組む態度を身に付け,探究的な学びの基本的スキルを身に付けた生徒を育成する学校
組織的な教科指導・進路指導体制の確立
教科指導力の向上
自主的・自律的な学習態度の育成
探究的な学びの基本的スキルを身に付け
た生徒の育成
○大学入試に対する指導のノウハウや情報は過去の実績もあり,十分なものが蓄積されてい
る。平成 26 年度にこれらの蓄積を再構築し,教科指導・進路指導の「仕組み」として「誠之館学
びのスタイル」「誠之館学びのノート」「進路シラバス」「進路面談シラバス」「データ活用マニュア
ル」「誠之館学びのスタートアップ」などを創った。今後はそれらを確実に運用して成果を出すこ
とが重要となる。
○現在の学びと将来の自分とを常に結びつけた教育活動の展開が必要である。企業研修や大
学教員を招聘しての講義など本物に触れ,将来の自分をイメージすることができる生徒の育成
が急務である。
学力向上の根幹は授業にある。教科指導力の向上が学力向上に直結している。知識・技能
の定着を図ることに加えて,身に付けた知識・技能を活用し,さらには自ら課題を発見し,課題
を解決する力を身に付けさせるために,「誠之館授業づくりセミナー」「誠之研究授業」「探究コ
アスクール事業」などを活用し,授業力の向上に組織をあげて取り組む必要がある。
平成 26 年度入学者のデータから「学習習慣が十分身に付いていないが,学力の到達度は高
い」生徒が約 44%を占めている。また,約 13%の生徒が「学習時間の割に学力が身に付いて
いない」状態にある。一方,「学習習慣が身に付いており,学力の到達度が高い」生徒は約
28%である。このことから,1年次において学習習慣の定着,学習方法を身に付けさせる取組
が必要である。
「まじめさ」「素直さ」が本校生徒の強みである一方,「自分で計画を立てて実行する力が弱
い」,「求められたこと以上のことができない」などの「弱み」をもっている。
「誠之ナビ」「誠之ゼミ」(「総合的な学習の時間」)において課題研究を行ってきており,生徒
に探究的な学びに向かわせる取組を展開する素地はできている。しかし課題解決を目指して
原因を究明して解決策を提案するなどのレベルまでには至っていない。生徒を探究的な学び
に向かわせるためには,知識・技能の定着を図ることに加えて,身に付けた知識・技能を活用
し,さらには自ら課題を発見し,課題を解決する力を身に付けさせる日々の授業づくりの取組
を加速化する必要がある。
平成 27 年度に「探究コアスクール」の指定を受け,「誠之館学びの変革プロジェクト」に着手
し,「産業社会と人間」「総合的な学習の時間」を核とする3年間の探究的カリキュラムの開発に
取り組むこととする。
(2)人を愛する心の育成をする学校
人を愛する心の育成
平成 26 年度に「広く学び,深く考え,人を愛し,夢に立ち向かえる生徒」を「目指す生徒像」とし
て決定した。このうち「人を愛し」については,学校教育のあらゆる場面で,「人を思いやり,相
手の立場に立って考え,行動する」「人がやりたがらないことや人が気付かないことをすすんで
する」心を育て,行動できるようにする必要がある。
(3)地域・県民から信頼される学校
保護者への情報発信,保護者の行事への
参加体制
地域への情報発信
小学校を含めて,学校説明会を地域ごとに実施する。加えて,オープンスクールや塾対象の
説明会を通して,本校で学びたい生徒の募集活動を強化する。学年通信や進路だよりを配付
することで,学校での様子や進路に関する情報を提供し,本校の教育活動の理解を図る。ホー
ムページによる情報発信のため内容の充実を図る必要がある。
各種行事の案内や学校新聞を定期的に配付することで本校の理解を図る。
PTAや同窓会との連携を一層深め,本校の教育活動の理解に努める。
-1-
平成27年4月30日
5 目標の設定
学校経営目標
実績値
達成目標
評価指標
平成 26
年度
平成 27
年度
目標値
平成 28
年度
平成 29
年度
担当部
等
1 主体的・自律的に学びに取り組む態度を身に付け,探究的な学びの基本的スキルを身に付けた生徒を育成する学校
主体的な学習態度を身に付けた生徒の
育成
第2回スタディサポート(1年次)にお
いて「主体的な学習態度を身に付け
られたと思う」生徒の割合
新規
30
40
50
進路
探究コアスクールとしての授業づくり
定期考査における「活用・探究型」の
問題における到達度 80%以上の生
徒の割合
新規
50
55
60
教務
国公立大学合格者数(%)
64.0
65
65
65
進路
難関大学合格者数(現役)(人)
(国立大学医学部医学科含)
9
20
25
30
進路
広島・ 岡山大学合格者数(現役)
(人)
28
40
45
50
進路
模擬試験偏差値 70 以上の
生徒の割合(%)
(進研 1 月)
1年
4
5
6
7
2年
4
7
8
10
模擬試験偏差値 60 以上の
生徒の割合(%)
(進研 1 月)
1年
49
45
50
55
2年
39
55
57
60
模擬試験偏差値 50 未満の
生徒の割合(%)
(進研 1 月)
1年
4
7
7
7
2年
6
7
7
7
保護者の満足度(%)
95.2
95
95
95
生徒の満足度(卒業時)(%)
82.9
85
85
85
生徒の満足度(肯定的授業評価)
(%)
73.1
75.1
76
78
80
教務
センター試験の全国平均を上回る生
徒の割合(%)
60.3
65
65
65
進路
年間4日以上遅刻者
9.3
%
8%
5%
5%
問題行動発生件数
25
10
5
5
部長研修会
2
2
2
2
生徒会主導による活動参加生徒数
(ボランティア活動等)
367
400
450
450
生徒
指導
校内美化活動の実施
(PTA活動への参加数)
228
250
250
250
生徒
指導
87.6%
85%
85%
85%
県総体参加者数
214
200
200
200
中国大会以上出場者数
20
30
30
30
組織的な進路指導体制の確立
教科指導力の向上
規範意識の醸成
リーダーシップ・道徳心の育成
生徒会活動の充実
部活動加入率(%)
-2-
進路
教科
進路
教科
進路
教科
進路
教科
進路
教科
進路
教科
進路
総務
進路
総務
生徒
指導
生徒
指導
生徒
指導
生徒
指導
生徒
指導
生徒
指導
平成27年4月30日
2 人を愛する心の育成をする学校
生徒個人で「人を思いやること」「人に気
遣いすること」「人に迷惑をかけないこと」
という目標を設定し,その目標を達成し
ようとする態度を身に付ける
美化意識を醸成し,安全で美しい学校づ
くりを実現する
生活目標・個人評価表の個人生活
目標の評価が,○(良くできた)△
(できた)であった生徒の割合(各学
期,各学年の総計)
①「学校評価アンケート」により,「清
掃活動に主体的に取り組んでいる」
と回答した生徒・教職員の割合
②「校内は清掃が行き届いており,
美しさが保たれている」と回答した
保護者の割合
③年間掃除点検の合格点率
新規
90
90
90
生徒
指導
新規
①②③
ともに
90
①②③
ともに
90
①②③
ともに
90
保健
オープンスクール参加生徒数
556
700
700
700
総務
地域別学校説明会参加者数
44
50
50
50
総務
塾対象説明会参加者数
69
70
70
70
総務
10
10
10
学年
進路
100
100
100
総務
1848
1900
1900
1900
総務
学校通信の発行回数
2
2
2
2
総務
学校評価アンケートの満足度(%)
69
70
70
70
総務
3 地域・県民から信頼される学校
学校説明会の実施
保護者への情報発信
保護者の学校行事への参加
学年・進路通信発行回数
学校ホームページの更新回数
学校行事への参加者数
(総会・文化祭・体育祭)
地域の学校への理解
-3-
1 年 17
2年 9
3年 9
133
(H27.1.
29)
平成27年4月30日
6 行動計画
学校経営目標
達成目標
本年度行動計画
中期行動計画
担当部
等
1 主体的・自律的に学びに取り組む態度を身に付け,探究的な学びの基本的スキルを身に付けた生徒を育成する学校
①主体的な学習態度を
身に付けた生徒の育
成
②組織的な進路指導体
制の確立
1 定期的な家庭学習時間調査と面接の実施
調査及び「学びのノート」の記録に基づいて,クラス担
任・教科担任による面接を行い,個々に具体的な指導を
行う。
2 家庭学習についての丁寧な指導の実施
予習・復習の仕方と家庭学習課題のねらい・質・量・取
組み方をペーパーにまとめて生徒に配布し,指導を徹
底する。
3 学習内容(予習・復習)調査
「学びのスタートアップ」で初期指導を徹底し,「学びの
スタイル」で学びの型を確立させる。また,「学びのノー
ト」を活用して家庭学習時間調査を行い,予習・復習の
取組み状況等について,学力向上委員会で分析・協議
を行う。
1 進路研修会の実施
① スタディーサポート等の有効活用
② 新旧担任会での情報共有
③ 先進的な取組を実践している講師を招聘して,進
路指導・教科指導についての研修を行う。
2 進路検討会議の内容を高める
① 1,2年次生は年2回実施。
② 3年次生の会議は学年・教科担任が全員参加。
③ 入試問題研究を実施し,その成果を各教科でまと
める。(一部は進路に提出)
3 入試研究会等における研修の還元
進路指導部の調整によって,計画的に入試研究会等
に参加し,教科指導・進路指導に生かす。
4 「進路指導シラバス」「データ活用マニュアル」の活用
「進路指導シラバス」「データ活用マニュアル」の手立
てを確実に行う。
5 「面談シラバス」の活用
・各学年において「面談シラバス」を活用して指導のポイ
ントとタイミングをとらえた面談指導を行う。
・(最)難関大学志望者の進路希望を実現する。
-4-
〇個人面接や保護者懇談会にお
いて適切な指導ができるための
情報の収集と分析がなされてお
り,指導に活用している。
○生徒が,1年次生の段階で,予
習・復習を中心とした学習習慣
がなされており,家庭学習課題
によって,発展的な内容や演習
に主体的に取り組んでいる。
〇予習・復習を含めた生徒の学習
時間を確保することを阻害する
ものの分析と改善に向けた指導
がなされている。
進路
教務
学年
〇スタディーサポートや模擬試験
の分析に基づいて指導の在り方
を常に検証するとともに,研修等
によって進路指導力を高める努
力を継続している。
〇日々の授業で把握した生徒の状
況を進路検討会議に反映させ
る。
〇難関大学の入試傾向について
分析し,その成果を共有すること
ができる。計画的に大学入試問
題研究に取り組んでいる。
○教職員が,3年間を見通して組
織的に進路指導に当たることが
できる。また,生徒に対して,タ
イムリーな指導を行うことができ
る。
〇きめ細やかな面談によって生徒
の学習環境を把握することで,
進路目標の実現に向けて適切
な指導・助言ができる。
○生徒が自らの学びに自覚的であ
る。
○生徒が授業前に学習の心構え
ができている。
進路
教務
学年
平成27年4月30日
③教科指導力の向上
1 教科主任による授業評価の実施
2 授業評価アンケートの実施と活用
3 模試分析と授業への教材化
4 到達目標を明確にしたシラバスの作成,形成的評価及
び保管指導の確実な実施
5 習熟度別授業の質の転換
求める学力レベル,学習内容,学習方法等についてペ
ーパーに整理して生徒に配布し,講座編成に活用する
とともに,授業の実践に生かす。
6 目指す授業・理想とする授業の実践
・「探究コアスクール」事業を核として,活用型・探究型の
授業への変革を図る。
・各教科が目指す授業を『今年度この「授業」の実現を』
としてまとめ,各教科の目標を明確にし,授業づくりに取
り組む。
7 「誠之館授業づくりセミナー」
活用型・探究型の授業を実践している先進校視察と合
わせて,優れた指導を実践している講師を招聘して,授
業研究を行う。
④規範意識の醸成
⑤リーダーシップ・道徳
心の育成
1 時間を守る指導
① 毎朝の生徒への声かけ
② 遅刻・欠席者の保護者との連携
2 校内ルールの徹底
3 特別支援教育の推進
1 生徒会が主体となる学校行事の計画・運営
(三大祭:文化祭・体育祭・合唱祭 等)
〇すべての教員が「授業づくり」の
視点で授業の創造に努めてい
る。
〇主体的に学習する態度の育成
のための指導方法について研
究する。
○スタディーサポートや模擬試験
の分析に基づいて教科指導の
在り方を常に検証し,授業の改
善に努めている。
○形成的評価と補完学習によっ
て,基礎・基本が確実に習得で
きている。また,習熟に応じた教
科指導が行われている。
○習熟度別授業の到達目標が明
確にされ,またその指導法が確
立されて,生徒の学力と志望校
に応じた指導ができている。
教務
教科
進路
○各教科が目指す授業,理想とす
る授業を展開し,授業づくりに取
り組んでいる。
○一方的な知識・技能の注入に終
始する授業を脱却し,思考力等
を育成する授業を行い,難関大
学二次力に十分対応できる学力
を身に付けさせている。
〇生徒が中心となり,規範意識や
自律心を涵養する取り組みを行
っている。
生徒
指導
〇特別支援教育を通じて,生徒一
人一人に対応した指導・支援を
行うことができる。
〇生徒会(各種委員会)が中心とな
って学校行事を計画し,実施して
いる。
保健
〇美しい誠之館の実現のため,生
徒自ら校内美化に努めている。
(PTA主催の美化活動への積極
的な参加および全員清掃と校内
清掃活動の実施)
〇生徒が中心となって,復興支援
等のボランティア活動を行う。
〇部活動に 85%以上の生徒が加
入し,自主的な活動をすすめ,
県大会のみならず,中国大会以
上に5つ以上のクラブが出場す
る。
生徒会
2 校内美化の徹底
3 ボランティア活動の推進
⑥生徒会活動の充実
1 「文武一致」の具現化
保健
生徒会
2 人を愛する心の育成をする学校
生徒個人で目標を設定
し,その目標を達成しよ
うとする態度を身に付け
る。
生徒指導の在り方として,遅刻や校則違反をした生徒など
に対し,今後の改善意欲を促す指導をするとともに,内容
ある生徒会行事の企画や,生徒会・ボランティア愛好会を
中心とした活動の状況を様々な場面で報告するなど,他の
生徒に参加を呼びかけ生徒に達成感を感じさせる取組み
を行う。
-5-
○生徒の生活状況の改善や集団
の一員として取るべき適切な行
動,他者に対する思いやりのある
行動などに対してすべての教員が
適切に評価を行っている。
生徒
指導
平成27年4月30日
美化意識を醸成し,安全
で美しい学校づくりを実
現する。
①
・「誠之館 清掃 10 箇条」にそって全教職員で掃除の仕方
を指導する。
・掃除を通して「人を思いやり相手の立場に立って行動す
る」「人がやりたがらないことや気づかないことを率先して
する」心を常に意識しながら清掃を行う。
②
・環境美化委員が掃除点検を行い,清掃状況を評価し,改
善点を探る。
○生徒・教職員が毎日時間いっぱ
い集中して清掃を行う。
○学校周辺および校内清掃活動を
通して,クラスで協力して積極的
に環境美化に努める。
保健
○掃除点検することで,清掃状況
を把握し,よりきれいにすること
を意識させる。
3 地域・県民から信頼される学校
①学校説明会の実施
1 学校が主催する地域別学校説明会の実施
2 生徒による学校紹介(オープンスクール)
②保護者への情報発信
保護者の学校行事へ
の参加体制
1 学年通信・進路通信などの情報発信
2 学校行事の案内
3 各種行事におけるアンケートの実施
③地域の学校への理解
1 定期的な学校通信の発行
2 本校への学校アンケートの実施
-6-
〇職員全員が本校の目指す学校
像を理解し,本校のよさを理解し
てもらうことに努めることができ
る。
〇本校に学ぶ生徒が母校に自信
と誇りをもち,伝統の継承者とな
るとともに,本校のよさをPRす
ることができる。
〇学校の行っている教育活動への
理解を深めるために,通信を発
行する。
〇行事等の案内にとどまらず,行
事を通して育てたい生徒像の理
解を図る。
〇学校の行っている行事等,本校
の教育活動のアピールと理解を
図る。
〇地域から信頼される学校づくり
が進められている。
総務
学年
進路
総務
総務