7%-38%-55% Rule

新たな販路開拓を学ぶ
「新価値創造展」の活用
新価値とは
販路の見つけ方
ニーズから課題の時代へ
新価値創造とASICAモデルによるマッチングプロセス
BtoC購買モデルに大きな変化が
効果的なマッチングのための、展示会での見せ方
「展示会」がメディア最強の力を持つ理由
カットス・クリエイティブ ラボ 代表/ディレクター 河内英司
中小機構 販路開拓支援アドバイザー/日本BtoB広告協会アドバイザー
1
© Eiji Kawachi
新価値とは
2
© Eiji Kawachi
新価値とは
新価値 IPS細胞
通常の展示会
新価値創造展 =多業種共創の場
研究開発
技術
製品
インターネット
発想
新価値
発想
発想
技術
製品
技術
新価値
製品
カーボンファイバ
超
新価値
新価値
技術
製品
発想
携帯電話 新価値
技術
製品
発想
発想
発想
発想
技術
製品
技術
製品
Wi-Fi
業種A
新価値
発想
技術
製品
技術
製品
発想
発想
技術
製品
業種B
新
価
値
創
造
展
の
役
割
スマホ
いきなり新価値
旧価値の組み合わせ
発想と発想で共創
他業種との共創
新価値と旧価値の組
み合わせ
どんな企業(製品・技術)にも価値がある
価値+価値+発想=新価値
新価値を販売する販路を見つける
社会や企業の役に立つ
真の新価値
3
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販路の見つけ方
4
© Eiji Kawachi
販路の見つけ方
新価値創造展 は、販路開拓に最適な展示会
1 メディアでPRする(広告など)
莫大なメディアコストが必要
主催者によるメディア戦略で
自社技術や製品をアピール。
2 自社のWEBサイトを活用する
小規模なコンテンツでは検索エンジンにヒットされにくい
出展者同志による共創の可能
性がある。(同業/異業種)
3 大手企業にコンタクトする
マッチングに最適な大手企業を探し出すのが困難
4 業界(仲間)同志で販路を探る
業界団体の力に依存。販路拡大に限界。
5 異業種にコンタクトする
大手企業に独自技術をPRす
る最高の機会。
J-GoodTech(ジェグテック)
によるサイバーマッチング。
どんな異業種が最適か、選別が面倒。
6 海外市場(企業)にアプローチする
海外来訪者へのアピール。
海外のどんな企業が最適か選別が困難。海外との交渉に躊躇する。
新価値創造展ですべてカバーできる
5
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新価値創造や共創マッチングのヒント
ニーズから課題の時代へ
6
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ニーズから課題の時代へ
ニーズ
課題
テレビ
テレビ
家具調テレビ
高精細テレビ
もっと高精細に。インテリアの一部として。大画面に。
フラットテレビ
ニーズ(欲)
電話機
黒電話
自動車電話
肩掛け電話
携帯電話
持ち運びしたい。もっと小さく。通話以外の機能が欲しい。
スマホ
ニーズ(欲)
パソコン
パソコン
ノートブック
外で仕事をする。移動中に仕事をする。どこでもPC。
タブレット
iPhone
課題(ユビキタス社会)
7
© Eiji Kawachi
ニーズと の違い
課題
ニーズ
今必要な要望。誰もが認識し、製品開発競争になる傾向が強い。
技術革新が急速な現在、ニーズは早晩解決され、ニーズに合致し
た製品が完成した頃には別のニーズが産まれている。
ニーズを追うと価格競争になる
課題を探求すると技術革新による新価値が生まれる(価格維持)
課題
今必要な要望(ニーズ)ではなく、近い将来生じると予測できる問題。
顧客ですら認識していない場合が多い。
課題の提示とその解決策を供給することで、顧客の信頼は強固になる。
8
© Eiji Kawachi
今後予測される様々な 課題に、ビジネスチャンスがある
課題
今必要な要望(ニーズ)ではなく、近い将来生じると予測できる問題。
顧客ですら認識していない場合が多い。
課題の提示とその解決策を供給することで、顧客の信頼は強固になる。
安心
安全
介護
格差
社会の課題
地域社会
個人の課題
高齢化
人口問題
移民問題
セキュリティ
9
© Eiji Kawachi
新価値創造と
ASICAモデルによるマッチングプロセス
BtoB購買プロセス
10
© Eiji Kawachi
BtoBの購買プロセス は課題探求から始まる
ウォンツ
ネット/メディア/展示会/人
利益
承認/決裁
調査
ニーズ
課題
CP検証
組織の
資金
解決の
発見
比較
検証
確認
同意
承認
購買
A
Assignment
S
Solution
I
Inspection
C
Consent
A
Action
製品
サービス
の企画
製品
サービス
の提供
適合性
評価
同意
驚き
共鳴
マッチ
ング
新価値
再生産
新価値
創造
課題とソリューションを新価値創造展で提示することで、一挙に解決。
11
© Eiji Kawachi
BtoBの購買プロセスには 多彩な組織人が関与する
ウォンツ
ネット/メディア/展示会/人
組織人
E
CP検証
組織の
資金
組織人
F
利益
承認/決裁
調査
ニーズ
比較
同意
承認
購買
新価値
再生産
組織人
D
組織人
G
組織人
H
課題
解決の
発見
組織人
A
組織人
B
検証
確認
A
Assignment
S
Solution
I
Inspection
C
Consent
A
Action
製品
サービス
の企画
製品
サービス
の提供
適合性
評価
同意
驚き
共鳴
マッチ
ング
組織人
C
新価値
創造
課題とソリューションを新価値創造展で提示することで、一挙に解決。
12
© Eiji Kawachi
多彩な組織人が関与する BtoBの購買プロセス
ウォンツ
ネット/メディア/展示会/人
組織人
E
CP検証
組織人
F
利益
承認/決裁
調査
ニーズ
比較
課題
解決の
発見
組織人
A
組織人
B
検証
確認
A
Assignment
S
Solution
I
Inspection
組織人
A
組織人
B
組織人
C
組織人
D
組織人
E
組織人
F
組織人
G
組織人
H
組織の
資金
組織人
C
同意
承認
購買
新価値
再生産
組織人
D
組織人
G
組織人
H
C
Consent
A
Action
顧客企業の担当窓口
担当窓口の上司
担当関連部署/品質管理部門
担当決裁部署/稟議決裁者/経理部門
担当実務部隊/検査部門/品質管理部門/経理部門
稟議決裁者/経理部門/役員・社長
購買センター
担当の事業部門/経理部門/役員・社長
13
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一人の顧客の後ろには、無数のマッチング先がいる
マッチング相手
名刺交換した人
名刺交換していない人
開発部A
マッチング先
開発部B
開発部C
製造部A
製造部B
設計部A
購買部
総務部
14
© Eiji Kawachi
展示会はFace to Faceマッチングの唯一のメディア
ウォンツ
組織人
E
ネット/メディア/展示会/人
CP検証
組織の
資金
組織人
F
利益
承認/決裁
調査
ニーズ
課題
解決の
発見
組織人
A
組織人
B
A
S
Assignment
Solution
メッセージ広告
ソリューション広告
課題の提示
解決の提示
比較
検証
確認
組織人
C
同意
承認
購買
新価値
再生産
組織人
D
組織人
G
組織人
H
メラビアンの法則
(アルバート・メラビアン)
I
C
7%-38%-55%
Rule
Consent
Inspection
ボディランゲージ
ブランディング広告
声のトーン/口調
言葉のみ
検証データ
決裁者向けカタログ
A
Action
ブランディング広告
PR誌
カタログ
プレゼンファイル
課題の交換
課題の提示
課題の探索
解決の発見
実機検証
実機確認
解決の提示
体験
共鳴
解決の探索
比較/検証
導入シミュレーション
広告
新課題の交換
パーソナルWEB
囲い込み/SFA
展示会
Face
展示会
to Face
WEB
CGM/SNS
ASICAモデルによるクロスメディア・マッチング戦略
15
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BtoC購買モデルに大きな変化が……
∼米国BMA(BtoBマーケティング協会)とANA(広告主協会)の合併が意味するところ∼
16
© Eiji Kawachi
変化するBtoC購買プロセス「AIDMA」
多様なメディア/個人のイメージ
調査
比較
ニーズ
検討
満足
個人の
資金
ウォンツ
欲
注目
刺激
物欲の
増幅
自己決裁
D
Desire
M
Memory
購買
満足感
所有欲
広告
A
Attention
I
Interest
A
Action
消費者購買心理のプロセスモデル
人はイメージによって行動する
サミュエル・ローランド・ホール(1920年代)
購買行動を情緒的/主観的に把握
商品/サービスそのものが
「欲(物欲・所有欲)」の解決手段
17
© Eiji Kawachi
変化するBtoC購買プロセス「AIDMA」
多様なメディア/個人のイメージ
調査
比較
ニーズ
検討
満足
個人の
資金
ウォンツ
欲
注目
刺激
物欲の
増幅
自己決裁
D
Desire
M
Memory
購買
満足感
所有欲
広告
A
Attention
I
Interest
A
Action
インターネットの普及
SNS/LINEなどの台頭
個の価値観の薄弱化(コモディティ化)
サイバー組織の形成と価値共有の課題
BtoCからBtoBへ購買プロセスが変化
18
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BtoC購買プロセスも「AIDMA」から「ASICA」へ
BtoC企業にも「ASICA」モデルが適用できる時代に……
ウォ
ニー
ンツ
ズ
SNS/仲間の価値観・意見
仲間の評価
組織人
F
個人の
資金
安心感
共通意識
調査
評判
ウォ
ニーズ
ンツ
課題
欲
組織人
E
解決の
注目
刺激
探索
組織人
A
組織人
B
A
Assignment
SI
Solution
比較
物欲の
増幅
検討
検証
組織人
満足
C
広告 DI
Inspection
自分の属している組織や仲間との
関係性を維持するために、自己の
価値観より組織の価値観を優先。
すでに個人の「欲」は希薄になり、
コモディティ化された個々人の価値観
や好みの探索が大きな課題。
自己決裁
価値の
満足感
共有
所有欲
組織人
D
組織人
G
同意
購買
C
M
Consent
A
Action
インターネットの普及
SNS/LINEなどの台頭
個の価値観の薄弱化(コモディティ化)
サイバー組織の形成と価値共有の課題
BtoCからBtoBへ購買プロセスが変化
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効果的なマッチングのための、展示会での見せ方
20
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展示ブースにおける記憶再生率と記憶の理由
【エキジビットサーベイ社(米国)調査】
記憶再生率と記憶の理由とは
展示会来場者に対する後日アンケート
記憶再生率=記憶に残っているブース
※1000人のうち500人が記憶しておれば50%
記憶の理由=何が記憶に残っているか
※製品、ブースデザイン、説明員など
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展示ブースにおける記憶再生率と記憶の理由
【エキジビットサーベイ社(米国)1985年調査】(石川忠弘氏訳)
製品デモ
説明員
0
A社
製品への興味
25.0
説明パネル
50.0
展示デザイン
75.0
100.0
B社
C社
D社
E社
F社
G社
H社
I社
J社
K社
22
© Eiji Kawachi
展示ブースにおける記憶再生率と記憶の理由
【エキジビットサーベイ社(米国)1985年調査】(石川忠弘氏訳)
製品デモ
説明員
0
製品への興味
25.0
一体化によるディスプレイの革新
展示デザイン
説明パネル
一体化によるディスプレイの革新
infoGraphic
50.0
75.0
A社
100.0
B社
C社
D社
E社
F社
G社
H社
I社
J社
K社
触媒効果
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展示ブースにおける記憶再生率と記憶の理由
【エキジビットサーベイ社(米国)1985年調査】(石川忠弘氏訳)
製品デモ
説明員
0
製品への興味
25.0
説明パネル
展示デザイン
一体化によるディスプレイの革新
infoGraphic
50.0
75.0
A社
100.0
B社
C社
D社
E社
F社
G社
H社
I社
J社
K社
触媒効果
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展示会での見せ方
雑然とした説明パネルは、読まれないし記憶されない。
どうしても説明パネルを使う場合は、フォーマット化して綺麗に見せる。
これからの展示会では、壁面全体を利用した「インフォグラフィックス」
が普及するはず。これが印象的で記憶に残る最適な手法。映像も有用。
インフォグラフィックスでは、予測できるマッチング先に応じて「データ
(数値)を瞬時に理解できるデザイン(図形化)」が必要。
展示装飾は、とりあえずどうでもよい(コストがかかる)が、技術の分かる
説明員は最も重要な要素。
大企業
興味を示してくれる
同業種
異業種
課題を持つ企業
協業・共創マッチング
海外企業
販路開拓
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出典:株式会社グラフィック社「伝わるインフォグラフィックス」
インフォグラフィックスの例
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出典:株式会社グラフィック社「伝わるインフォグラフィックス」
インフォグラフィックスの例
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出典:株式会社グラフィック社「伝わるインフォグラフィックス」
インフォグラフィックスの例
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出典:株式会社グラフィック社「伝わるインフォグラフィックス」
インフォグラフィックスの例
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© Eiji Kawachi
出典:株式会社グラフィック社「伝わるインフォグラフィックス」
どちらが印象的で記憶に残るか?
説明パネルは読まれない
製品
製品
製品
製品
製品
製品
製品
製品
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どちらが印象的で記憶に残るか?
説明パネルは読まれない
製品
製品
製品
製品
製品
製品
製品
製品
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どちらが印象的で記憶に残るか?
説明パネルは読まれない
製品
製品
製品
製品
製品
製品
製品
製品
32
© Eiji Kawachi
成功する新価値創造展での、マッチングポイントは?
もっとも記憶されていた10社のうち
ほとんどがもっとも印象的なデモを行
った10社に入っていた。
製品や技術を分かりやすく見せる
デモは、来場者に機能と優位性を
理解させ、マッチング効果を上げる。
入場者の80%が、視聴覚機器やエン
ターテイナーによるプレゼンよりも、
製品そのものの展示を重視。
マッチング先を探る来場者は、
製品やサービスそのものを深く
追究したい。
無駄なプレゼンはかえって逆効果。
記憶ともっとも相関が高いのは、
展示説明員とのコミュニケーション。
積極的な説明員のアプローチが、
小間の活性化を促し長期的な記憶保持
に貢献する。
マッチングの適否を判定するため
には、営業トークよりも製品・技術
・ソリューションを丁寧に説明で
きる人員を配置すべき。
33
© Eiji Kawachi
最強
「展示会」がメディア
の力を持つ理由
(Face to Faceマーケティングの有効性と高いマッチング効率)
34
© Eiji Kawachi
Face to Faceマーケティング(マッチング)の重要性
メラビアンの法則
(アルバート・メラビアン)
7%-38%-55% Rule
コミュニケーション達成率
7%
言葉のみ
手紙/メール/WEB
声のトーン/口調
電話
38%
ボディーランゲージ
Face to Face
55%
通常営業/展示会
Face to Face
100%
35
© Eiji Kawachi
各メディアにおけるコミュニケーション達成率の比較
メラビアンの法則
(アルバート・メラビアン)
7%-38%-55% Rule
メディア
言葉
広告
●
カタログ/DM
●
WEB
●
映像
●
口調
ボディーランゲージ
達成率
7%
▲
▲
●
7∼62%
7%
45%
展示会は通常営業を効率的に代替した最強メディア
展示会
●
●
●
通常営業
●
●
●
電話営業
●
●
100%
100%
45%
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© Eiji Kawachi
通常マッチング(戸別マッチング)と展示会マッチングの相違
展示会での
マッチング
10件以上/日
マッチング
確度が高い
戸別訪問による
マッチング
2∼3件/日+移動コスト
マッチング
確度が不明
マッチング効率を比較
新価値創造展=異業種マーケット
?
?
?
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© Eiji Kawachi
セールス効率から見た展示会の価値【BM誌より引用(石川忠弘氏訳)】
通常
営業コスト
(米国)
展示会での
営業コスト
(米国)
1回あたりの
セールスコールコスト
1
1
1
0.7
$292
$292
$292
$204
ブース入場者 取引成立までの
1人あたりの 所要セールスコ 成約1件
コスト
ールは平均0.8 あたりのコスト
185+(292 0.8)
回
$185
$234
$200
成約1件
あたりの
コスト
292 3.7
取引成立までの所要セールスコールは平均3.7回
$419
$400
$600
1
2.5
$1,080
この差
の
要因は?
$800 $1,000 $1,200
展示会はもっともマッチング効率のよいメディア
新価値創造展で効率のよい共創マッチングを!
38
© Eiji Kawachi
END
39
© Eiji Kawachi