SEEDS Asia Newsletter Vol.43 (Nov, Dec 2014) 防災ポスターコンテストの表彰式の様子(クアンナム省、ベトナム) Students receive awards at Awards Ceremony of DRR Poster Contest (Quang Nam, Vietnam) Newsletter 【ソフトバンク・モバイルのアプリ「かざして募金」で SEEDS のロゴをかざすと簡単に寄付ができます。】 Table of Contents Vol.43 (Nov, Dec 2014) ・ 日本:東日本大震災被災者支援事業 ・ ベトナム:学校と地域での防災推進事業 ・ ミャンマー:災害危険地域における防災能力向上支援 ・ フィリピン:セブ州における防災教育の技術移転事業 ・ バングラデシュ:防災フィルムフェスティバル開催 ・ SEEDS Asia 本部からのお知らせ ・ Japan : Support project for Great East Japan Earthquake and Tsunami ・ Vietnam: MOFA project on capacity building for DRR ・ Myanmar : JICA Grassroots Partnership Project ・ Philippines : JICA Grassroots Technical Cooperation Project ・ Bangladesh:Short Film Festival on Earthquake ・ Headquarters: Announcement from SEEDS Asia (特定非営利活動法人 SEEDS Asia) 〒658-0072 2-1-21-401 Okamoto, Higashi Nada ku, Kobe, Japan 神戸市東灘区岡本2-11-21-401 Tel: 078-766-9412 Fax: 078-766-9413 Email: [email protected] Web: www.seedsasia.org Facebook:http://www.facebook.com/ pages/SEEDS-Asia/206338119398923 Newsletter Vol.43 東北:東日本大震災被災者支援事業 【UMCOR・CWS Japan 支援事業】 条南中学校:復興ボードゲームづくり 2014 年 9 月から 11 月まで、条南中学校の総合的な学習の時間の授業に おいて、復興への夢と課題をスゴロクにしたボードゲームづくりを行いま した。 地域の復興についてリアルな話を聞くため、講師に校区の自治会長や、気 仙沼の地元団体ボランティアステーション in 気仙沼を招き、SEEDS Asia がコーディネーターとなって授業を進めました。 校庭に仮設住宅が建って既に 3 年が経った今、授業では、復興後の姿につ いて、「遊べる公園が出来る。」「被災地と言われない町。」等、生徒達の素 カーテンコールで拍手を受ける出演者たち 直な意見が出され、出来上がったボードゲームは、気仙沼の将来を担う中 学生の想いの詰まった物になりました。 【大阪コミュニティ財団支援事業】 気仙沼中央自治会連絡協議会による勉強会 2014 年 11 月 5 日、SEEDS Asia が気仙沼中央自治会連絡協議会(気仙 沼中央自治連)の会長の臼井氏から要請を受け、講師に本間照雄氏 ( 宮城 県社会福祉協議会 復興支援福祉アドバイザー ) を招聘し、 「住宅再建後の コミュニティづくり」勉強会が行われました。 気仙沼中央自治連は 66 の自治会から成る組織であり、今後災害公営住宅 が 11 か所建設される気仙沼の中心部を担っています。高齢化と過疎化が 進む気仙沼において地域の見守り活動をどう行っていくかは、各自治会長 にとっても頭の痛い問題です。例えば、3 年後に完成する気仙沼駅前災害 公営住宅は12階と13階建ての2棟、203 戸の大所帯になります。地元 の古町 3 区自治会長は、 「うちの地区にも災害公営住宅が建つけど、どう 条南中の授業で復興ボードゲームづくりについて説明する SEEDS Asia スタッフ 関わっていったら良いか悩んでいた。こんな勉強会を企画してもらってあ りがたい。」と語りました。また講師の本間氏からは「災害公営住宅の建 つ地域での勉強会は知っているが、気仙沼地区全域の問題として、これだ けの組織が勉強会を開くのは聞いたことが無い。住民を思う姿勢は本当に 唐桑ものがたり 気仙沼公演 尊敬するし、これからも頑張って欲しい。 」とエールが送られました。 2014 年 12 月 6 日、気仙沼市唐桑町燦々館(さんさんかん)において、 SEEDS Asia が台本、演出を担当した「海の古道」という演劇が上演され ました。劇団員は、唐桑町の住民達。復興のために立ち上がった町民劇団 の 2 作目の新作上演です。今回は唐桑に残る 1300 年の歴史を涙と笑いで 包み込んだストーリー、役者は全員地元人、ことに男達は皆本物の漁師で あり最高年齢は 81 才、平均年齢 75 才という高齢者です。かなりの量の セリフにも関わらず皆必死に覚え、本番を迎えました。唐桑の町民にすら よく知られていない鰹一本釣りのルーツや蝦夷の歴史が復興を目指す地元 民によって演じられ、観客は大きな拍手で出演者を労いました。 気仙沼中央自治会連絡協議会の勉強会の様子 1 Newsletter Vol.43 ベトナム 【日本 NGO 連携無償資金協力事業・クアンナム 省沿岸地域における学校と地域での防災推進事 業】 防災モデル校の教員による防災教室の実施 2014 年 10 月から防災モデル校における防災教室が始まりました。6 校の モデル校(沿岸北部の 3 つの小学校と沿岸南部の 3 つの中学校)では、本 事業 1 年次の 1 学期※ 1 は、24 コマの防災教室が課外授業として実施さ れました。 表1.防災教室を実施した 6 校のモデル校 No. 1 2 3 4 5 6 郡 / 市 ディエンバン ホイアン市 ユイスィエン タンビン タムキー市 ヌイタン 保護者参加の親子防災教室 ファンディンフン中学校にて 学校名 バンタントゥン レドー 小学校 ユイハイ ファンディンフン グエンフエン 中学校 グエンフエン クアンナム省における防災教育事業の第2年次がはじまり ました 2014 年 12 月 24 日より、 第2年次事業が開始されました。第 1 年次同様、 ハノイにある在ベトナム日本国大使館にて署名式が行われました。 校長や教頭はじめ先生方も生徒達も防災教室にとても熱心で、授業はよく 準備、計画されていました。先生方は、地域における自身の知識と経験 を踏まえて教材をつくられたり、時間の制約や電力不足の中、生徒に授業 を理解させ、体験させるよう取り組まれておりました。生徒たちは、教室 で活発なグループディスカッションやプレゼンテーションを行うだけでな く、屋外での「消火訓練」や「土のう作り」の実習を楽しんでいました。 さらに、親子防災に参加した保護者は防災教室を参観されるだけではなく、 子供達と一緒に楽しむ場面も見られました。 保護者からは、「防災授業は子供達自身だけでなく、家族にとっても有益 です。今後ともぜひ続けてほしい」とのご意見がありました。 署名式の様子 2014 年 12 月 11 日に、本事業の第1年次が終了しますが、この教訓や経 験を活かした、第2年次の防災教室への進展に期待が高まっております。 第 1 年次事業では、主に政府職員の能力向上と学校防災(教員研修と教員 ※ 1 ベトナムの教育制度における 1 学期は、9 月~ 1 月 による防災教室等)に焦点を当てた活動を実施してきました。 表2. 第一年次事業の成果 No. 成 果 1 32 名の政府職員による防災教育及びコミュニティ防災 2 3 検討会の立上げ 6 校の防災モデル校と 6 区の防災モデル地域の選定 48 名の教員による学校防災ワーキンググループ (E-WG) と 36 名の人民委員会、資源環境局、青年団・婦人会の 職員によるコミュニティ防災ワーキンググループ (C- 4 WG) の立上げ E-WG と C-WG による防災教育プログラム研修の実施 5 と活動計画作り 防災教育ワーキンググループによる 144 時限の防災教 室の実施 屋外での「土のう作り」 グエンフエン中学校にて 2 Newsletter Vol.43 ミャンマー 第 2 年次においては、これら成果の相乗効果が得られるよう、学校を中心 とした地域の防災能力向上を目指した活動を実施します。具体的には、教 員と青年団・婦人会が協力し合い、防災教育プログラムの他、防災キャン 【JICA 草の根技術協力事業:災害危険地域にお ける防災能力向上支援プロジェクト】 プや防災演劇等を開催します。また、中部 8 省を対象とした防災教育・コ ミュニティ防災ワークショップやベトナム人政府の本邦研修等を通し、本 事業の成果をより広範囲に共有していきます。 陸上移動式防災教室による防災トレーニングの実施 【於:エヤワディ地域 ミャウンミャ区】 表3. 第2年次事業の活動内容 JICA 草の根技術協力支援事業の一環として、11 月 17 日から 11 月 22 E-WG の活動 C-WG の活動 防災教室 住民向けの防災勉強会 6郡全校向けの防災教育研修 親子防災活動 防災キャンプ、防災演劇、避難訓練等 日にかけて、トラック型の陸上移動式教室(MKRC: Mobile Knowledge Resource Centre)はミャウンミャ区(タウンシップ)を訪問し、同区 内の各地で学校及び周辺地域を対象とする防災トレーニングを実施しまし た。 本邦研修 中部8省を対象とした防災ワークショップ 今回のトレーナー養成トレーニングでは、4 校から 20 名の教員、12 名の 第 2 年次事業も引き続きご支援ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げま 地区防災委員会のメンバーが参加しました。その後、4 校において防災ト す。 レーニングを実施し、21 名の教員(その内 20 名がトレーナー養成トレー ニングに参加) 、197 名の生徒、21 名の地域住民が参加しました。 ミャウンミャ区は、洪水やサイクロンなどの災害リスクが高いデルタ地帯 に位置しながらも、海岸線からは比較的離れているため、援助団体による 防災教育が行き届いていない場所でした。そのため、教員からは「初めて 防災の概念や対象について理解することができた」といった声が多く聞か れました。また、地域防災委員会のメンバーらは、教員の参加メンバーが プログラムを終えて帰宅してからも、活発な話し合いを続けるほどに、地 域のマップ作りに積極的に励んでいました。 地域の災害リスクについて活発に議論を続ける地域防災委員会のメンバー 3 Newsletter Vol.43 防災活動センター設立に向けた協議 【於:ラプタ区中心部、ラプタ区内 ビトゥ村、クンジャンゴ ン区内 ラッコンコン村】 本プロジェクトでは、全 6 箇所の防災活動センターの開設を計画しており、 既にクンジャンゴン区の中心部において第 1 号のセンターを開設しました が、現在ラプタ区の中心部、ラプタ区のビトゥ村、クンジャンゴン区のラッ コンコン村でセンター開設のための協議を続けています。 フィリピン 【JICA 草の根技術協力事業:セブ州における地 域との連携による防災教育の技術移転事業】 第 1 回実行委員会開催 2014 年 11 月より開始した本プロジェクトでは、現地教育省による学校 ラプタ区では、同区の防災委員会及び学校防災委員会のメンバーを中心に、 防災活動センターの開設や運営を担っていく防災リーダーを既に選出して おり、地域の災害リスクと、そのリスクに対して必要な能力について 11 防災教育の持続的な推進を可能とするよう、まず教育行政において、地域 との連携による防災教育を推進できる体制づくりを目指して、学校教員の 研修を進めるとともに、効果的な防災教育モデルの開発を行います。その 月 7 日に協議しました。 ため、阪神・淡路大震災から約 20 年間、実践的かつ革新的な防災教育を また、クンジャンゴン区のラッコンコン村には、11 月 12 日に訪問し、村 関係者と共有していくことが、本プロジェクトの特長であり、核でもあり 推進してきた兵庫県教育委員会と連携し、日本の知見をフィリピンの教育 の防災委員会メンバー及び学校防災委員会メンバーを中心に、27 名の防 災委員会メンバーが選出され、地域の災害リスクや問題について協議し、 防災活動センター設立への準備を進めています。 ます。 本事業では、まずパートナーである教育省第 7 地方事務所において防災教 育実行委員会を構成し、今後の方針について定めたり、外部との連携を進 めたりすることから始めました。去る 12 月 11 日、兵庫県教育委員会よ り 2 名をセブに招へいし、記念すべき第 1 回実行委員会を開催しました。 実行委員会には教育省第 7 地方事務所の所長や防災担当者、教員研修担当 者やカリキュラム開発担当者等と、本プロジェクトで防災教育のモデルづ くりを展開する地区の防災担当者、さらに外部防災関連機関として第 7 地 方の民間防衛局や社会福祉開発省から等、総勢 20 名近くが参加しました。 兵庫県教育委員会からは、学校と地域の連携の重要性や子ども・教員両方 に対する体験型学習の効果、災害時に力を発揮し地域でのリーダーとなる 若者の育成等について、兵庫県が 20 年間積み上げてきた経験を実行委員 会内で共有して頂きました。参加者からも積極的な質問があり、そのやり 取りの中で本プロジェクトに対する共通認識が生まれる絶好の機会となり ました。 ラッコンコン村での協議の様子 日本ミャンマー外交樹立記念イベント関連 【於:ヤンゴン】 2014 年は、日本とミャンマーの外交樹立から 60 周年に当たり、記念イ ベントとして「ジャパン・ミャンマープエドー」と呼ばれるお祭りがヤン ゴンで開催され、多くの訪問客で賑わいました。SEEDS Asiaミャ ンマー事務所は、損保ジャパン日本興亜ミャンマー駐在事務所様と共同で ブース展示を行い、災害リスクや対処に関するポスターと、防災教育教材 ツールキットを 2,000 人近くの方々に紹介しました。 防災教育行政専門家によるプレゼンテーション また、12 月 16 日には International Development Field Camp: IDFC と呼ばれる学生有志の団体主催によるイベントにご招待頂き、ミャンマー 事務所代表の鹿田がヤンゴン大学内、Jubilee Hall て日本とミャンマーか らの参加学生向けに講演を行いました。IDFC の Facebook にてご紹介頂 いています。 https://www.facebook.com/idfc.myanmar.japan/photos/a.2886788 61297481.1073741828.285829388249095/387705721394794/?ty pe=1&theater 4 Newsletter Vol.43 兵庫県教育委員会の事業対象地の視察 バングラデシュ 実行委員会の翌日 12 月 12 日には、本プロジェクトの対象地域となるセ ブ州北部のダナオ市、ボゴ市、そしてダンバンタヤン町にある学校の視察 を行いました。兵庫県教育委員会の先生方は、セブ市の中心地から北部に 向かう中で目にする人々の暮らしの様子に興味津々で、特に子どもたちの 生活に関心を寄せられていました。 【JICA 技術協力事業】 初の防災フィルムフェスティバル開催 バングラデシュ初となる防災に関するショートフィルムフェスティバルを 各学校では授業の様子を見学したり、学校での防災への取組みについて質 疑応答をしたりする等、兵庫県教育委員会と学校職員との積極的な交流が 実現しました。訪問した地域は 2013 年 11 月の台風ヨランダ(国際名: ハイエン)で被害を受けた地域であり、1 年経過後もまだ修復されていな 開催しました。100 年から 150 年に一度発生すると言われている、周辺 国を震源とした大地震。ほとんどの人が地震を経験したことがないので、 備えに対する意識をいかに上げるかが課題です。 い建物が見られました。視察先では、当時の被災状況や、今回の訪問直前 気軽に見られる数分単位のショートフィルムは、地震への備えへの一歩。 に直撃が懸念されていた台風ルビー(国際名:ハグピート)で取られた早 20 本の応募の中から、放映関係者で作られた選考委員により上位入賞者 目の避難行動について伺うことができました。この交流を通じて互いに防 が選ばれ、週末の午後を使って 3 回にわたり上映。国立図書館内のホール 災教育の重要性や課題について認識する機会ともなりました。 を使って、上位 10 本のショートフィルムが上映されました。 SEEDS Asia は、2014 年 2 月、ジャパン・プラットフォームの助成を受け、 台風ヨランダの被害を受けたボゴ市とダンバンタヤン町の学校で、授業再 開を支援するため、教材キットの配布をしました。今回の視察では、教材 キットを配布したボゴ市のラパス小学校への再訪問が実現しました。同校 では、当時校舎代わりに使用していたテントがまだ残っていましたが、民 応募者は大学生を中心とした若い世代。普段の生活シーンで地震が起こっ たらというストーリーや日頃から準備をしていた学生が地震発生の際に他 の生徒を救うといったシナリオ、ナレーションはなく映像だけで地震の影 響を想像させるフィルムなど、多様なフィルムが集まりました。 間企業からの助成で新校舎の建設が完了し、生徒達は元気に授業を受けて いました。この生徒達は、当時 SEEDS Asia が配布した教材キットを使用 今回のフィルムフェスティバルは参加者や関係者からも好評で、今後さら して授業を受けていました。 に市民の意識啓蒙のために活動を拡大していきます。 SEEDS Asia が2月に配布した教材キットを持ってポーズを決める生徒 ショートフィルムコンテストの記者会見の様子 また、2014 年 4 月には、ジャパン・プラットフォームの助成を受け、セ ブ北部にて、防災に関するポスターとパンフレットを配布しました。今回 のダナオ市の訪問で「あのポスターとパンフレットは生徒達の関心を引い て、防災に関する意識を高めるのに大変効果的だった。もっと多くの学校 で使用するために、もっとポスターが欲しい」という要望を受けました。 台風ヨランダの影響を受け、子ども達も教育関係者も、災害への危機感と 備えの重要性への認識がいっそう高まったように感じられます。ただ、学 校で授業として行われる防災教育は避難訓練だけに偏りがちで、いざとい う時にコミュニティの人々と一緒に避難するための情報共有が不足してい る等、学校での防災教育の課題が見られる、というのが、視察に同行され た兵庫県教育委員会の率直な意見でした。この視察で明らかになったフィ リピンでの学校防災教育の課題に、SEEDS Asia は兵庫県教育委員会と現 地教育省と協力して取組んで参ります。 5 イベント参加のお知らせ SEEDS Asia 本部からのお知らせ 新スタッフ紹介 Newsletter Vol.43 「イザ!美かえる大キャラバン! 2015」 マニラ事務所(中屋 信之) 日時:2015 年 1 月 25 日(日) 13:00 ‐ 16:00 場所:JICA 関西、阪神・淡路大震災記念人と防災未来センター はじめまして、フィリピン在住の中屋 信之(なかや のぶゆき)と申し (神戸市中央区脇浜海岸通 1-5-2) ます。1 月よりフィリピン勤務にて皆様と一緒に仕事をさせて頂くこ ととなりました。N連事業のマカティ市との連携で防災システム・教 このイベントは、子どもたちのおもちゃの交換を中心とした防災体験プロ 育プロジェクトを担当いたします。 グラムです。SEEDS Asia は、 「地震だ!あなたのおうちは大丈夫?親子 で学ぼう、安全なお部屋」というプログラムを実施します。 今までは日本の企業で生産活動に従事しておりましたが、念願がかなっ てこの度SEEDS Asiaの活動に参加できることを大変光栄に 思っております。 家族ともどもフィリピンに移り住んではや 10 年が経過いたしましたが これと言ってフィリピン国への貢献ができず悩んでおりました。精一 杯頑張りたいと思いますので、皆様よろしくお願いいたします。 防災模型で学ぶ子どもたちと、SEEDS Asia スタッフ 「ワン・ワールド・フェスティバル 2015」 新たな寄付システム「かざして募金」のご案内 日時:2 月 7 日(土) 、2 月 8 日(日)両日とも 10:00 ‐ 17:00 場所:関テレ扇町スクエア・北区民センター・扇町公園 SEEDS Asia では、ソフトバンクモバイルが提供する「かざして募金」に * 昨年と会場が変わりました。 よる寄付を受け付けています。 URL:http://www.interpeople.or.jp/owf/ 以下の QR コードから、かざして募金専用アプリをダウンロードし、 関西で最大の国際協力の祭典です。2 日間を通して SEEDS Asia は団体 SEEDS Asia のロゴをかざしたら、お好きな金額をご寄付いただけます。 紹介ブースを出展します。詳しくは、ホームページ(www.seedsasia. 新しい寄付システムを皆様も試してみませんか?皆様からの温かいご支援 とご協力をお待ちしています!*お支払い方法に関して、ソフトバンクモ バイルをご利用の方は、携帯利用料金との一括請求になります。それ以外 の方は、クレジットカード決済となります。 6 org)に掲載いたしますので、是非ご参照ください。 Newsletter Vol.43 The Great East Japan Earthquake A local performing arts drama performed in Kesennuma Project Funded by UMCOR・CWS Japan On 6th December 2014, a local performing arts drama was Jonan Junior High School: Making Community Recovery Board Game In Jonan Junior High School in Kesennuma, students got involved in making their original “Community Recovery Board Game” , which is “Sugoroku” styled, a Japanese traditional board game. This activity was implemented as a part of the integrated study with the theme of ideal and reality in recovery of their community, and they spent about three months from September to November 2014 to complete the game. To draw people’ s real experiences about recovery from the disaster, a leader of neighborhood association in the school area and members of a local NPO, “Volunteer Station in Kesennuma” were invited as guest lecturers. SEEDS Asia played as a coordinator in the class. It has been about three years since temporary housing was built in the school playground and affected people started to reside. In the discussion on the ideal image of their community, students expressed their frank opinions, such as “a community with a park where kids can play.” or “No one calls our community as the affected area anymore.” The completed board game is filled with students’ thoughts who will lead the future of Kesennuma. successfully premiered in Karakuwa region, Kesennuma. The troupe consists of townsfolk in Karakura region, and SEEDS Asia cooperated in producing the script. This is the second drama for the troupe members who have wished to become a driving force of the recovery in the community after the tsunami. The drama was titled “Umi no Kodo” (An ancient road in the ocean). The story was created and performed under the theme of the 1300-year history remained in Karakuwa and the performance brought laughter and tears to the audience. The male performers are all engaged in fishery in real life. The oldest member is 81 years old, and the average age is 75 years old. They had struggled with a lot of lines to remember before the opening. In the drama, a traditional fishing method called “skipjack pole and line” was demonstrated by the performer, which even townsfolk don’ t know about very well. Also, “Ezo” , the north Japan were introduced along with its history. The performers drew considerable applause from the audience. Performers take a curtain call A staff member of SEEDS Asia explains how to make the board game in Jonan Junior High School 7 Newsletter Vol.43 Funded by the Osaka Community Foundation Vietnam S t u d y S e s s i o n b y Ke s e n n u m a C h u o U n i o n f o r Neighborhood Associations Project Funded by Ministry of Foreign Affairs of Japan (MOFA) As requested by Mr. Usui, the Chief of Kesennuma Observation and Monitoring of DRR at Model Schools Chuo Union for Neighborhood Associations, SEEDS Asia coordinated a workshop of “Building Community after Rebuilding Housing” . In the workshop, Mr. Teruo Honma, an advisor of social welfare for recovery of Miyagi Prefectural Council of Social Welfare was invited as a lecturer. In October 2014, DRR classes started at 6 model schools – 3 primary schools in northern coastal area and 3 secondary schools in southern coastal area. These schools conducted 24 DRR classes as extra-curricular program in this semester ※ 1 in the 1st year of the project. Kesennuma Chuo Union for Neighborhood Associations consists of 66 neighborhood associations and takes the central role in community activities in Kesennuma, where 11 of new disaster recovery public housings are scheduled to be completed near future. In Kesennuma with aging and declining of population, leaders of neighborhood associations are facing a vexing issue of how they should watch the process of recovery and development in each community. For instance, one of public disaster recovery housings which is located in front of Kesennuma Station Table1. 6 model schools for DRR classes No. 1. 2. 3. 4. 5. 6. and to be completed in three years. This will have two buildings, one is 12 storied, and the other 13 storied, with 203 homes in total. District Dien Ban Hoi An Duy Xuyen Thang Binh Tam Ky Nui Thanh Name of School Van Than Tung Le Do Duy Hai Phan Dinh Phung Hguyen Khuyen Hguyen Khuyen Primary School Secondary School Not only principals and vice principals, but also teachers and students were so enthusiastic in DRR activities, and classes were well prepared and organized. Based on their knowledge and experience in each local area, teachers tried to develop educational materials. Their practical DRR lessons helped students’ better understandings in spite of limitation of the time and power shortage. Students actively got involved in group discussion and presentation in the classroom, and enjoyed practical outdoor trainings such as "Firefighting” and “Sandbag making” . To observe the trainings, parents seemed to be satisfied with DRR activities, and some of them also participated in the program together with their children. “I was worried about how I should get involved in the new public housing since it is in the process of building. I feel grateful that I can join this workshop.” said one leader from Furumachi District No.3. Mr. Honma, a lecturer encouraged the leaders and residents in Kesennuma and said, “I have seen workshops in other planned construction sites of public housing, but I am impressed that such many people participated in the workshop and engaged in this issue as whole Kesennuma. I really respect their attitudes.” A parent gave a comment as follows; “The DRR program is useful for parents as well as children. I hope this program will be sustainable” . The 1st year of this project in Quang nam was completed on 11th December, 2014. Through the utilization of the lessons and experience gained by the project, further development of DRR classes is expected in the 2nd year of the project. ※ 1 The period of 1st semester in Vietnamese education system is from September to December. Study session participants from neighborhood associations in Kesennuma 8 Newsletter Vol.43 The previous phase mainly focused on capacity building activities for government staff and school DRR education activities through teachers’ trainings and DRR classes for students conducted by the teachers. Table 2. Outcomes from the 1st year No. Outcomes 1 Establishment of DRR education and CBDRM ※ 2 advisory committee by 32 government staff 2 6 DRR model schools and 6 DRR model communities selected 3 Establishment of DRR education working group by 48 teachers (E-WG) and CBDRM working group (C-WG) by 36 staff from peoples committee, Department of Natural Resources and Environment and Youth Union and Women's Union 4 DRR education program training and activity plan making were carried out by E-WG and C-WG 5 144 DRR classes were carried out by E-WG Outdoor practice on Sandbag making at Ngyen Khuyen Secondary School ※ 2: CBDRM: Community-based disaster risk management For the 2nd year, CBDRM activities through cooperation with school DRR activities is scheduled to be carried out to create a synergy effect. Specifically, the 2nd year project contains a DRR camp and a drama-making on DRR, collaborating with school teachers and Youth Union and Woman’ s Union. Also, these outcomes will be widelyshared through a DRR workshop targeting 8 provinces of the central Vietnam and a study visit program to Japan for the Vietnamese government officials. Parents and students work together at Phan Dinh Phung Secondary School The 2nd year of DRR education project in Quang nam has started The 2nd year of DRR project has just started from 24th December 2014. The signature ceremony with the Embassy of Japan in Vietnam was held in the same manner as the 1st year project. Table 3. Activity contents of the 2nd project Activity by E-WG Activity by C-WG DRR class Training for residents DRR training for all schools in 6 districts Family DRR activity DRR camping, DRR drama-making, DRR drill etc. Study visit to Japan DRR education and CBDRM workshop for 8 provinces in the central Vietnam SEEDS Asia would appreciate your continuous support for the 2nd year project. Signing Ceremony at the Japanese Embassy to Vietnam 9 Newsletter Vol.43 Myanmar "Project for Capacity Building on DRR in Disaster Risk Area" supported by JICA DRR Training by Mobile Knowledge Resource centre 【in Myaunmya township, Ayeyarwady】 As a part of JICA supported project for “Capacity Building on Disaster Risk Reduction (DRR) in Disaster Risk Area” , MKRC: Mobile Knowledge Resource Centre visited Myaungmya Township from 17th to 22nd of November in order to conduct DRR training to schools and communities in the township. The session for Training of Trainers (ToT) received 20 teachers from four schools and 12 community members from Township Disaster Management /Preparedness Committee (TDM/PC). Following the ToT session, 21 teachers (20 among this joined the ToT) conducted DRR training to students in their respective schools and 197 students and 21 community members received the training. Myaunmya Township is located in Ayeyarwady delta area which is facing a risk of floods and cyclones, however, relatively far from coastal line compared to the other townships, This results in low priority of DRR education program by the other agencies. Therefore, teachers shared the joy of learning that they could learn about basic concept of DRR and how to response. Furthermore, the TDM/PC members were giving much effort to discuss to draw the map of hazards, vulnerability and capacity even after all other teachers left the session venue. Discussion on DRR Activity Centre (DRRAC) 【Labutta Township (central area and village at coastal, and Let Khoke Khone village in Kungyangon Township】 During the project supported by JICA, totally six DRR Activity centers (DRRAC) were planned to be established. Among all, one as model in Kungyangon Township firstly opened DRRAC which was reported in the previous newsletter. Now another new one for central area in Labutta Township, a village at coastal line in the same township, and Let Khoke Khone Village in Kungyangon Township are under the process of establishment. In Labutta Township, “DRR Leaders” who contribute for the establishment of DRRAC are selected among members of the Township Disaster Management /Preparedness Committee and School Disaster Management Committee. On 7th November, the DRR leaders discussed on hazard risks and required capacity for the each stage in disaster management (response stage, rehabilitation stage, mitigation Stage and preparedness Stage). On 12th November, in Let Khoke Khone Vilage, 27 DRR leaders for the DRRAC in the village were selected by the village members. Their discussion on disaster risks in the community and how to establish DRRAC is ongoing. Discussion in Let Khoke Khone village The members of Myaunmya Disaster Township Disaster Management/ Preparedness Committee actively involved 10 Newsletter Vol.43 Events for the 60th Anniversary of Diplomatic Relation The Philippines between Myanmar and Japan【in Yangon】 The year of 2014 marked the 60 th anniversar y of diplomatic relationship between Myanmar and Japan. A big festival called “Myanmar-Japan Pwe Taw” was held in Yangon through the cooperation of of the biggest one in the series of celebrate the relations. The festival from Myanmar and Japan and was Myanmar. both countries as one events in the year to received many people widely broadcasted in J I C A G r a s s r o o t s Te c h n i c a l C o o p e r a t i o n Project: Capacity Building on Disaster Risk Reduction through Cooperation between Local Communities and Education Sector in Cebu Province The First Steering Committee On this occasion, SEEDS Asia opened a booth and jointly exhibited our hazard-posters and DRR learning tool kit in collaboration with Sompo Japan Nipponkoa Insurance Inc.. Visitors reached almost 2,000 people in the two days. Here, we would like to express our appreciation to Nipponkoa Insurance Inc., for offering their kind collaboration and cooperation. Also on 16th December, International Development Field Camp: IDFC organized a seminar, and Ms. Mitsuko Shikada, Country Representative of SEEDS Asia Myanmar Office had a talk session at Jubilee Hall in Yangon University. The result of the session was shared in the Facebook page of IDFC. https://www.facebook.com/idfc.myanmar.japan/photos/a. 288678861297481.1073741828.285829388249095/38770 5721394794/?type=1&theater Through this new project in the Philippines, SEEDS Asia aims at a sustainable promotion of DRR education in cooperation with the Philippines’ Department of Education (DepEd) by establishing a training system for teachers at the educational administration and developing effective DRR education models at schools. In order to effectively accomplish this goal, SEEDS Asia collaborates with Hyogo Prefectural Board of Education (Hyogo BoE), who has almost 20 year experience in practical and innovative DRR education after the Great Hanshin Awaji Earthquake, known as the Kobe Earthquake of 1995. It is one of the unique features as well as the core of this project to share Japan’ s knowledge and experiences with education-related officials in the Philippines. This project launched with organizing a DRR education steering committee at the DepEd Region VII Office. This committee will be in charge of decision making and coordination with other administrative institutions such as Office of Civil Defense (OCD) and Department of Social Welfare and Development (DSWD). On 11th December, the first steering committee was held and two experts from the Hyogo BoE were invited in the meeting. There were about 20 attendees from the Philippines including the Regional Director, the DRRM [Disaster Risk Reduction Management] focal person and the members of relevant divisions of DepEd Region VII. The department’ s division heads and respective DRRM focal persons from 3 divisions, where in later phases of the project will have DRR education models schools, representatives of OCD and DSWD of Region VII also attended this meeting. The experts from Hyogo gave a presentation about Hyogo’ s practices on DRR education of almost 20 years and emphasized the importance of cooperation between schools and local communities, effectiveness of experiential learning for both students and teachers, developing youths who will take initiative in occurrence of disasters, and so on. Those topics are unique to Hyogo’ s experience and stimulated the interest of the attendees, therefore facilitated the Q&A session that resulted in a shared vision about the project as well. 11 Newsletter Vol.43 A Child holding a Learning Kit provided by SEEDS Asia DRR Educational Administrative Experts giving a Presentation SEEDS Asia also had distributed posters and booklets about DRR tips with the fund of Japan Platform last April. On this observation, the division head of Danao City said “Those posters and booklets were very effective in terms of drawing attention from children and raising awareness about DRR. Can we request more copies of those?” Observation of the project sites with Hyogo BoE The next day, on 12th December, the DRRM focal persons of DepEd Region VII, the experts from Hyogo and members of SEEDS Asia conducted an observation to schools in Danao City, Bogo City and Daanbantayan Municipality in the northern part of Cebu. At schools, the experts took a look at the classes and asked the school officials/teachers about their practices regarding DRRM. There were destroyed school buildings yet to be repaired, as the areas were affected by Typhoon Haiyan (namely Yolanda in the Philippines) last November 2013. They also had a chance to hear about the situation of when Typhoon Hagupit (namely Ruby in the Philippines) had been expected to hit the same area just before they arrived in the Philippines, that the evacuation of local people was successfully completed before the typhoon landed. Directly seeing the situation of the typhoon-affected areas and listening to the people’ s stories became a great chance for the experts as well as the officials/teachers to recognize the importance and agendas of their DRR education. SEEDS Asia, funded by Japan Platform, had distributed learning kits to school children in Bogo City and Daanbantayan Municipality after Typhoon Yolanda in February. This time, a revisit to one of the beneficiaries from the previous project was realized. La Paz Elementary School in Bogo City, though its temporary classrooms (tents) remained in its schoolyard, had new classrooms and the schoolchildren were actively participating in classes. Many of the students had kept the kits which SEEDS Asia had distributed earlier this year. 12 Typhoon Yolanda caused not only devastating destructions, but also children’ s and educational officials’ awareness of risks of disasters and the importance of preparedness. However, DRR education at schools tends to remain evacuation drills and may not necessarily involve people from the local communities. “These are the agendas that still need to be worked on” , one of the experts from Hyogo said, and SEEDS Asia will be collaborating with the DepEd of the Philippines and Hyogo BoE, for a further improvement of DRR education in the Philippines. Newsletter Vol.43 Announcement from SEEDS Asia Bangladesh New staff member JICA Technical Assistance Project Unique short film festival on earthquake celebrated for the first time A short film festival on earthquake was celebrated for the first time in the capital for making mass people aware about earthquake preparedness through the language of film. Considering the past earthquakes hit the country on a 100-150 years cycle, most of the people have never experienced an earthquake. Therefore it is important to aware people to get prepared. This type of short film festival is a first-ever event in Bangladesh. The top 10 films were screened at Public Library Auditorium out of 20 films taken mostly by youth. Some stories were based on their daily lives and some were rather artistic. As the festival was well accepted by the general public, we are planning to expand the film show. Press conference for short film competition on earthquake 13 How do you do, I'm Nakaya living in the Philippines. I'm in charge of the project in the Philippines from this January. I'll take charge of Disaster risk reduction system and disaster risk reduction education project in cooperation with MAKATI city in the Philippines funding by the Ministory of Foreign Affairs of Japan. I worked in production activities of Japanese company so far, but it’ s my honor to be able to participate in activity of SEEDS Asia this time I have been living in the Philippines for almost 10 years, but I couldn't contribute to the Philippines country until Today. I'd like to work for Philippines people. So I'll try my best. Newsletter Vol.43 Information about events “Iza! Kaeru Big Caravan 2015 ” Date: 25th January 2015, 13:00-16:00 Venue: JICA Kansai, Disaster Reduction and Human Renovation Institution (1-5-2 Kaigan-dori, Wakinohama, Chuo-ku, Kobe) This event is about DRR experienced-learning programs for children, in which they can exchange their toys at the same time. SEEDS Asia will conduct a program “Earthquake! Your house is safe? Let’ s learn about a safety room with parents!” in the event. SEEDS Asia staff teaching how to make a disaster-resilient house “One World Festival 2015” Date: 7th & 8th February 2015, 10:00-17:00 Venue: KTV Ogimachi Square, Kita Ward Office, Ogimachi Park * the venue is different from the one of last year. URL:http://www.interpeople.or.jp/owf/ This is the biggest festival in international cooperation held in Kansai district. SEEDS Asia’ s booth will be set up in the event in order to introduce our activities. For more information, please check our website (www.seedsasia. org)! 14
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