症例読影の最小限のポイント 症例読影のポイント • 最低限:(胸部+腹部+四肢・軸骨格)×4= 12症例をスケッチ – 症例発表会、講義の試験に応用できるように、 全症例に目を通すこと • 異常が生じるメカニズムに注意 – どうして形が変わるのか? – どうして見えないものが見えてくるのか? スケッチの重点事項(胸部) • 右心肥大~フィラリア・TIなど – 心サイズ、心臓の時計軸、胸水、腹水 • 左心肥大~MR、ASなど – 心サイズ、心臓の時計軸、肺水腫の場所 • 胸水~肺転移、右心不全など – 体位による肺葉と気管陰影の違い • 横隔膜ヘルニア – 消化管陰影、横隔膜ラインの消失 スケッチの重点事項(胸部) • 肺炎 – 間質パターン、肺胞パターン、気管支パターン • 原発・転移腫瘍 – 結節であることの断定法と、浸潤の様相 • 幼弱動物 – セイルサイン スケッチの重点事項(腹部) • 腫瘍性疾患 – 消化管の変位と、構造物の推定 • 臓器肥大 – 肝、腎サイズの測定と正常サイズ – 通常、確認できない臓器の異常 • 消化管造影検査 – 撮影のタイミングと造影剤の存在位置 スケッチの重点事項(腹部) • 腹水と脂肪 – 腹腔内臓器の陰影の違い – 幼若動物 • 妊娠動物 – 妊娠期と確認できる構造 スケッチの重点事項(四肢) • 骨折 – 分類、骨折と誤診しやすい種子骨、栄養孔 • 骨腫瘍 or 炎症 – 骨膜反応の分類と近接部位への浸潤領域 • 二次性骨性変化 – 肥大性骨症 スケッチの重点事項(軸骨格) • 水頭症 – 虫圧痕、頭蓋泉門 • 後頭骨形成不全 – 環椎と軸椎の位置関係、歯突起、撮影方向 • 椎間板ヘルニア – 頻発部位と椎間腔の評価 • 脊椎病変 – 臨床的に意義のあるものと無いもの
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