初修スペイン語二列③<講読>シラバス

初修スペイン語二列③<講読>シラバス
東京大学教養学部
文一二 2 年 10 組
金曜 3 限 512 教室
1.教員の情報
藤田 護(ふじた まもる)
所属
‐教養学部スペイン語部会所属・助教
研究室 ‐2 号館 3 階 302B 研究室
E メール ‐[email protected](連絡用)
授業ウェブサイト‐http://lecture.ecc.u-tokyo.ac.jp/~cmfujita/ (授業情報・教材)
Blog
‐Chukiyawunkirïtwa http://lapazankiritwa.blogspot.jp/
Twitter ‐@mfujita1023 http://twitter.com/mfujita1023
(授業や研究に関することを書いたりもしています。)
オフィスアワー‐金曜日 10:40~12:55(2 限・昼休み) 場所:教員研究室(上記)
2.授業の概要・目標
2 年次の必修の講読の授業であり、このクラスの場合は S 学期のみの開講となる。スペイ
ン語の文法の知識が身についたことで、それまでは聞こえてこなかった「声」が聞こえる
ようになり、スペイン語の「世界」を旅することができるようになる。そこには、単語、
言い回し、文法の知識を覚えていくに留まらず、その言語のコツや手触りがある。それを
意識して、感じ、身につけようとすることが「考える語学」
(清水憲男)を構成する。
二列の講読の授業では、指定教科書『Viajeros』を通して、書かれたテクストを丁寧に読
み、なるべく正確に分かろうとする(=何となく日本語に訳すだけではない)態度をもつ
とともに、日常会話を越えた、あらたまった(フォーマルな)内容をもつスペイン語を理
解する能力を付けることを目指す。書かれた言葉だけでなく、音声資料も同時に扱い、聞
き取りの能力の訓練も同時に行いたい。
1 年次の必修の授業で初級文法を一通り終らせていることになるが、授業で扱うテクスト
の水準との間に若干のギャップが存在しており、適宜解説を行いつつ授業を進める。
関連する授業
スペイン語(中級)(上級)の各種授業
スペイン語テクスト分析
ラテン語(初級)
(中級)
1
3.授業の進め方と内容
教材は以下を用いる。
(1)東京大学教養学部スペイン語部会編『Viajeros‐東京大学スペイン語教材』東京大学
出版会、2008 年。
(2)オンライン資料『エル・シドの道を辿って Por el camino del Cid』東京大学教養学部
スペイン語部会、http://spanish.ecc.u-tokyo.ac.jp/aries/cid/index.html。
((1)は生協書籍部で購入すること。
(2)については、授業で用いる部分について教員
が別途聞き起こしを確認・修正したものを配布する。)
教科書及びオンライン資料の全てを扱うのではなく、それぞれの教材の中のできるだけ
幅広い内容を扱いつつ、そこからある部分を選び授業で扱う。授業や教室や教材を越えて
広がっている言語の世界に、授業の場以外でも触れようとすることが望ましい。なお扱わ
なかった部分などについて、積極的に読もうとして分からない点等は、授業前後やオフィ
スアワーでの質問を歓迎する。
(念のために、小テストの範囲は授業で扱った部分のみとな
る。
)
授業では、毎回の授業で扱う範囲を予習してきてもらい、音読と訳を確認する。必要な
解説等をその都度加えることとする。
第1回
イントロダクション
Por el camino del Cid – 1. Madrid
第2回
Viajeros – El alimento mágico, el pulque (pag.74)
Por el camino del Cid – 2. Burgos
第3回
Viajeros – Cantar de mio Cid – de la voz al oído (pag.52)
Por el camino del Cid – 2. Burgos
第4回
Viajeros – La rebelión de las masas (pag.68)
Por el camino del Cid – 3. Soria
第5回
Viajeros – Pedro Almodóvar (pag.114)
Por el camino del Cid – 3. Soria
第6回
Viajeros – Los moriscos y la literatura aljamiada (pag.58)
Por el camino del Cid – 4. Guadalajara
第7回
Viajeros – Heike monogatari (pag.188)
Por el camino del Cid – 5. Zaragoza
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第8回
Viajeros – Sangueos (pag.182)
Por el camino del Cid – 5. Zaragoza
第9回
Viajeros – La muñeca menor (pag.144)
Por el camino del Cid – 6. Teruel
第 10 回
Viajeros – A un olmo seco (pag.124)
Por el camino del Cid – 6. Teruel
第 11 回
Viajeros – El viaje definitivo (pag.128)
Por el camino del Cid – 7. Castellón
第 12 回
Viajeros – Te recuerdo como eras... (pag.130)
Por el camino del Cid – 8. Valencia
第 13 回
Viajeros – Los ríos profundos (pag.16)
Por el camino del Cid – 8. Valencia
4.評価
毎回の授業の冒頭に小テストを行う。小テストはそれまでの 2~3 回の授業で扱った内容
を範囲とする。小テストの合計で成績評価を行うが、優が全体の 30% となるように得点調
整を行う。また、毎回の授業において、予習してきた訳文を授業の結果としてどのように
修正したかをレポートとして提出してもらい、授業への参加の印とする。
5.辞書・参考書
辞書については、中級以降の学習における西和辞典は小学館『西和中辞典』を用いるこ
とが望ましいが、ある程度収録語彙数の多い他の辞書を用いても構わない。西西辞典につ
いては、Diccionario Salamanca de la lengua española (Madrid: Santillana, 1996)が学習者
用の辞典としてお勧めだが、他にも María Moliner. Diccionario de Uso del Español
(Madrid: Editorial Gredos, 1996)など。
文法事項について調べる必要が出たときは、『中級スペイン文法』(白水社、1995 年)
『エル・シド』については、上記ホームページ中の参考文献案内を参照。
(おわり)
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