平成 27 年度 キッズバレーボール 競 技 全 集 項 目 キッズバレーボール倫理規則 キッズバレーボール指導者資格認定に関わる講習会細則 キッズバレーボール競技規則 キッズバレーボール審判規則 キッズバレーボール大会運営要項 キッズバレーボール指導理念 チーム(クラブ)運営倫理規則 保 護 者 等 の 応 援 者 規 則 熊本県バレーボール協会 キッズバレーボール準備委員会 キッズバレーボール推進委員会 キッズバレーボール倫理規則 前文 キッズバレーボール指導に携わる者が、日本国憲法の精神を踏まえて制定された「児 童福祉法」、さらに、児童福祉に対する日本国民の意識を啓発するための「児童憲章」、 また、世界人権宣言を踏まえて制定された「児童権利宣言」及び「日本体育協会スポー ツ憲章」を正しく理解し、キッズに対する正しい観念を確立し、すべてのキッズの幸福 を願い、この規則を定めるものである。 キッズバレーボールの指導者は、常にバレーボールの指導をとおして、キッズの心身 ともに健やかな成長を目的にかかげて、キッズとの人間相互の関係を尊重する崇高な理 想を深く自覚するものであり、自らの誇りと名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理念 と目的を達成することを誓うものとする。 第1条 1 キッズの人権保障について すべてのキッズの人権は、以下のように尊重される。 (1)キッズは、人として尊重される。 (2)キッズは、社会の一員として重んじられる。 (3)キッズは、よい環境のなかでバレーボールの指導を受けられる。 2 すべてのキッズは、バレーボールの活動及び競技をとおして心身ともに、健やかな成 長が保障される。 3 すべてのキッズは、よい環境のなかでバレーボールの活動及び競技が保障され、事故 及び災害、または疫病から守られる。 4 すべてのキッズは、バレーボールの活動及び競技をとおして個性と能力に応じて指導 を受け、社会の一員として責任を自主的にはたすように導かれる。 5 すべてのキッズは、体罰及び言葉による暴力、放任その他不当な取り扱いから守られ る。 6 すべてのキッズは、バレーボールの活動及び競技をとおして愛と誠によって結ばれ、 人類の平和と文化に貢献できるように導かれる。 第2条 7 8 指導者の心得について 指導者は、キッズバレーボールの活動及び競技においてはキッズが主役であり、指導 者の役割はキッズの活動のサポート役であることを認識する。 指導者は、キッズの権利や尊厳、人格を尊重し、公平に指導を行う。 9 指導者は、キッズとの信頼関係を築き、過度の主従関係や親密な関係をつくることな く、適切な距離を保つことに心がける。 10 指導者は、キッズがよい環境のなかでバレーボールの指導を受けられるよう、キッ ズ間及びキッズと保護者との関わりを含む、キッズのあらゆる活動亜面に注意を払う。 第3条 反倫理的言動について 11 指導者は、あらゆる暴力やハラスメントを行うことは許されない。 12 指導者は、年齢、性別、しょうがいの有無、国籍、宗教などを理由にいかなる差別的 な言動は許されない。 13 指導者は、キッズの人格を尊重し、いかなる性的暴力及びセクシャルハラスメントは 許されない。 14 指導者は、反倫理的言動を自覚または発見した場合、黙認及び隠蔽することなく適切 に対処する。 第4条 指導者の資格について 15 指導者は、下記の事項のいずれかを有し、キッズバレーボール指導者登録を行った者 とする。 (1)日本体育協会公認スポーツ指導者資格を有する者 (2)キッズバレーボールを安全に、正しく、楽しく指導できることを目的とした 指導者資格認定講習会を受講し認定された者 (3)教育職員免許法に定められた、教育職員免許状を有する者 (4)児童福祉法に定められた、保育士資格を有する者 (5)大学教育職員を 10 年以上務めた経歴を有する者 16 第5条 17 指導者資格の認定を受けていない者は、公式大会においては監督として登録できない。 指導者資格認定講習会について 指導者資格認定講習会においては、次の講習を受講しなければならない。 (1)キッズ指導者の役割 ①キッズバレーボールの特性及び競技規則 ②指導者の心得 (2)キッズ指導者の倫理 (3)キッズ指導者としての必要な医学的知識 ①スポーツと健康 ②スポーツ活動中に多いケガや病気 ③応急処置 (4)指導計画と安全管理 (5)実技 (6)その他 18 19 20 第6条 21 指導者資格認定講習会を経て、指導者資格を得た者は、その指導者資格の有効期限は 4年間として、その期限内に更新講習会を受講し、別途定める更新手続きを行う。 指導者資格の有効期限内に更新講習会を受講し、更新手続きを行わないときは、指導 者資格を失う。 指導者資格認定講習会、更新講習会及び認定登録・更新手続きの詳細は、「キッズバ レーボール指導者認定資格に関わる講習会細則」において定める。 本倫理規則の尊重と遵守について キッズバレーボールに関わる全ての者は、本倫理規則を尊重し遵守しなければならな い。 キッズバレーボール指導者資格認定に関わる講習会細則 1 標記の講習会の正式名称を以下のようにする。 (1)キッズバレーボール指導者資格認定講習会 (2)キッズバレーボール指導者資格更新講習会 2 1の(1)キッズバレーボール指導者資格認定講習会は、(2)のキッズバレーボール指導者 資格更新講習会を兼ねることができる。 3 1の(1)キッズバレーボール指導者資格認定講習会と(2)キッズバレーボール指導者資格 更新講習会の内容は同じ内容とする。(以下「講習会と称する」 4 講習会の開催主管者は、平成27年度に限っては、熊本県バレーボール協会キッズバレーボー ル推進委員会とする。以後は、キッズバレーボールを主管する組織が開催する。 5 講習会開催回数は、原則年二回とし、時期は4月と10月とする。 6 講習会受講資格者年齢は、満20歳以上とする。 7 講習会の受講の流れ(申込みから認定まで)は、以下のとおりである。 キ ッ ズ バ レ ー ボ ー ル 推 進 委 員 会 1 講習会案内(県協会 HP で) 受 〇申込書(様式1)PDF より 〇受講料振り込み方法案内 2 受講の申込み(郵送で) 講 〇申込書の送付(様式1) 3 講習会開催 4 講習会受講 者 5 資格認定 〇登録書・認定書の送付 8 講習会受講は有料とし、金額は別途定める。 9 講習会受講料は、講習会開催経費及び指導者資格の認定・登録に関わる経費にあてる。 10 講習会の講習科目は、下記のとおりとする。 講習科目名 内 容 時間(分) 講 師 ・キッズバレーボールの特性及び競技規則 キッズ指導者の役割 ・審判規則 ・指導者の心得 50 ・バレーボール有識者 40 ・現役又は退職警察官 ・指導計画の立て方 ・スポーツ活動と安全管理 キッズ指導者の倫理 キッズ指導者としての 必要な医学的知識 実技 11 ・児童・幼児に対する指導の留意点 ・専門的知識を有する ・スポーツと健康 ・スポーツ活動中に多いケガや病気 ・応急処置 ・基本技術 受講者の失格対象者及び失格条件は以下とする。 (1)失格対象条件(警告後、失格とする) ①受講料振り込み証明書の不携帯 ②受講中の私語や携帯電話などの使用や不適切行動 ③著しく悪い受講態度 ④その他、受講生として主管者が不適当とした者 (2)失格条件 ①集合時間に遅刻または不参加の者 ②後日受講資格がなかったことが発覚した者 ③その他、受講生として主管者が不適当とした者 医師資格者又は専 40 門的知識を有する 大学教員等 50 ・バレーボール有識者 キッズバレーボール競技規則 キッズバレーボールの競技特性 キッズバレーボールは、ネットによって分けられたコート上で、2つのチームに より競技されるスポーツある。 すべてのキッズの健全な心身の発育に応じた競技機会を幅広く提供できるように、 特有の状況に対応した競技様式がある。 試合の目標は、相手コートにボールを落とすために、ネットを越してボールを送 ること、そして相手チームの同様な努力を阻止することである。チームは、返球す るために、ボールを3回打つ(ブロックの接触に加えて)ことができる。 プレーは、定められた範囲内からサーバーが、ネットを越えて相手コートへ打つ サービスによって、インプレー状態となる。 ラリーは、ボールがコートに落ちるか、ボール接触に規則違反があったか、ボー ルアウトになるまで続けられる。 そして、キッズバレーボールは、ラリーに勝つと得点を得る(ラリーポイント方 式)。レシーブチームがラリーに勝った場合は、得点とサービス権を得て、そのチー ムの選手は、時計回りに 1 つずつポジションを移動する。 〔一部公益財団法人日本バレーボール協会 から引用〕 2014 年バレーボール 6 人制競技規則 第1条 施設と用具 【コート及び支柱・ネット・アンテナ】 1 コートは、 次のコート図に示されるように長方形で、 ライン幅は40㎜である。 【コート図】 2 ラインの色は容易に見分けやすいものとし、白もしくは黄色であることが望ま しい。 3 全てのラインは、規定の範囲内に含まれる。 4 支柱は、コート面から2.0m~1.3mの高さで、5㎝ごとに自由に上げ 下げできるものを使用する。 また、ネットは検定合格を受けたものを使用し、大会規定でネットの高さを 定める。 5 ネットは、しっかりと張ったときコート面と垂直に保つことができるものと する。 6 支柱は、図Aのとおりセンターラインとサイドラインの交差点から0.42 m離れたところに設置する。(バドミントンの支柱穴を利用する) ネットは、黒の色で、一様な太さの細紐で均等に 100 ㎜から 100 ㎜の網目で 7 つくられた検定合格のネットを使用する。 8 ネットは、丈が0.9mで、幅は6.0mとする。第9条ネットの上縁は、 幅75㎜の白帯のテープを二つ折りにして覆い、そのテープのなかに紐を通す。 このテープの上部は紐に密着していなければならない。 9 紐は、ポストの上部と同じ高さでしっかりと張ることができるものる。 10 ネットの両側と支柱の間には、均等の隙間があってはならない。必要な場合 にはネットの両側(丈全部)をポストに結びつけなければならない。 11 アンテナは、サイドライン外端0.2m離して、ネットの上部から0.8m 上方にでるようにつける。直径10㎜、長さ1.3mで弾力性のあるもので、 0.1mごとに赤と白を塗る。 12 ボールは、以下のいずれかを使用し、大会規定で試合ボールを定める。 (1)ソフトバレーボール30gまたは50gの重さのボール (2)スマイルネット型ボール 第2条 競技者 【チーム】 13 1チームの最大8名の競技者、1人の監督で構成される。また、それぞれ 1 人 のコーチ、トレーナを加えて構成してもかまわない。ただし、コート内競技者 の数はいかなる場合でも4名とする。 14 競技者8名のうち主将1名を定めること。 15 チームの編成は、大会規定の中で定めることもある。 【競技者の権利】 16 競技中断中は、チームの監督を通じてのみ、主審に対して質問することがで きる。 17 監督は、タイムアウトを要求できる。 18 監督は、タイムアウトのとき、競技者と話をすることができる。ただし、コ ート内に入ることはできない。 19 何人も競技の進行中に、審判の判定に対して異議申し立ては許されない。 【競技者の服装】 20 競技者は、左胸の部分にキッズバレーボールイメージキャラクターをつけた ユニフォームを着用すること。靴下は、同色で統一された競技にふさわしいも のを着用すること。 【監督、コーチ、トレーナの服装】 21 監督、コーチ、トレーナは、左胸の部分に指定のキッズバレーボールイメー ジキャラクターをつけたユニフォームを着用すること。ズボンは、同色で統一 された競技にふさわしいものを着用すること。 【競技者の交代】 22 セット内のメンバーチェンジは、何回でもできる。そのときはボールがアウ トオブプレーでサービスのホイッスルの前に、審判員に該当するハンドシグナ ルと口頭で示して要求しなければならない。 第3条 競技のプレー 【競技内容】 23 チーム4人からなる2つのチームが、コートの中央に設けられたネットをは さんでたがいに、指定されたボールを打ち合って得点を争う。 【競技方法】 24 サービスのときは、サービスラインをはさんで前衛2人、後衛2人の位置を 守らなければならない。 25 サービスの直後、各競技者は自分のコートを自由に行動することができる。 【競技者の位置とローテーション】 26 競技者の位置は、最初のサービスのとき、決められた位置を守らなければら ない。 27 競技者のローテーション順は、ゲームが終了するまで守らなければならない。 28 サービス権を得たチームは、時計の針と同じ方向に1つずつローテーション する。サーブ終了後からはフリーポジションとする。 29 レシービングチームは、フリーポジションとする。 【コート及びサービス権の選択】 30 主将は、コートまたはサービス権を選ぶかについてコイントスを行う。コ イントスに勝った方の主将はそのいずれかを選択する。また、コイントスは 指定されたくまモンデザインのものを使用する。 【競技セット数及び勝敗の決定】 31 一試合における競技セット数は、3セットマッチ2セット先取、1セット1 5点先取したチームをそのセットの勝者とする。 32 両チームが14点を得た後は、2点勝ち越したチームがそのセットの勝者と なる。 33 大会規定により、1セットの得点を変更することできる。 【コートの交替】 34 コートは、1 セットごとに交替し、最終セットにおいてはいずれかのチーム が8点先取したとき、交替する。コートの交替が正しく行われなかったときは 審判が気づいた時点で交替し、それまでの得点は有効とする。 【ローテーションの誤り】 35 サーブ順の誤りを発見した場合、その誤りを正す。 【競技の開始とサービス】 36 試合は、審判のホイッスルにより、サービングチームの第1サーバーサービ スで開始される。 37 サーバーは審判の吹笛後8秒以内にサービスを行う。 38 サーバーは、常に後衛右側にきた競技者とする。 【サービスに関する反則】 39 第2セット、第3セットのサービス権は、前のセットに第1サービスを行っ たチームの反対側チームが得る。 次セットの各チームのサーバーは、サービングチームの第1サーバーが行う。 40 サービスオーダーは、試合終了までは変更できない。 41 サービスは、後衛右側の図Aに示されているサービスライン、サイドライン エンドライン、ハーフラインで仕切られている範囲内で打つ。ただし、足がラ インに触れた場合はアウトとする。 42 サービス開始の吹笛後、ボールを支持手から離した場合はサービスを行った ものとみなす。 43 サービスボールが、直接ネットに触れて相手コートに入った場合は有効とす る。 44 サービスボールをネット上で直接返球することはできない。その場合はアウ トとする。 【フォアヒット】 45 チームネットを境に分かれて、ボールを落とさないようにネットを越してボ ールを三回以内に相手チームに返球し合う。三回以内に返球しなければ反則と なる。 【プレー】 46 ボールは平手、組み手、こぶしなどの手の形はいずれでもよい。 47 ボールをプレーするのは、体の膝から上部とする。 48 同一人が続けて2度ボールを触ってはならない。(ダブルコンタクト) 【2人の競技者による同時プレー】 49 同じチームの2人の競技者が同時にボールに触れた場合は、1回のプレーと みなす。この場合、続けていずれかの競技者がボールを触れても反則にならな い。 50 相対するチームの2人の競技者が、ネット上で同時にボールを打った場合は、 ボールの落ちた反対側の競技者が最後に触れたものとみなす。従って、どちら に落下してもボールが入ったコートのチームは3回プレーすることができる。 【タイムアウト】 51 タイムアウトは、ボールがアウトオブプレーでサービスのホイッスルの前に、 該当するハンドシグナルと口頭で審判員に要求しなければならない。チームの 要求によるすべてのタイムアウトは30秒間であり、両チームともそれぞれ1 セット中に2回とれる。 【インターバル(セット間の時間)】 52 インターバルは、すべて3分間とする。 53 競技者は、タイムアウト中にコートに入ることはできない。 【テクニカルタイムアウト】 54 審判は競技者の負傷、その他の理由(他のコートからのボールの進入、競技 者の靴紐がとけるなど)で、特に必要と認めた場合は、レフリータイムを宣告 することができる。 【ダブルファウル】 55 両チームの競技者が同時に反則した場合は、ダブルファウルとなり、ノーカ ウントとして競技は再び同じサーバーにより再開される。 【タッチネット】 56 インプレー中競技者が、ネット(支柱は除く)に触れるとタッチネットの反 則になる。 しかし、ボールが打ち込まれたための反動で、相手チームの競技者にネット が触れても反則とはならない。 【ペネトレーションフォルト】 57 競技中、ブロッカーの手がネットを越えて相手コートにあるボールに触れた とき、ペネトレーション フォールトの反則となる。ただし、アタックした後に 手がネットを越えた場合は反則にならない。 【ポジショナルフォルト】 58 サービスが行われると同時に位置を誤った場合、または、サービスラインを 踏んでいた場合は反則となる。 59 サービスが行われた後、後衛はサービスラインを越えて、前衛と同様なプ レーをしても反則にならない。 【ダブルコンタクト】 60 同一競技者が続けて2度ボールに触ると反則になる。 61 ボールが体をすべった場合も反則とる。 【キャッチボール】 62 競技者は、ボールを静止させないように触らなければならない。 63 競技者が触れたボールが、競技者の手,または体に静止した状態になったとき 反則となる 。 【インターフェア】 64 相手コートからネットの下をとおるボールは、相手チームは完全に自コート でなければボールに触ることはできない。 また、相手コートのボールをネットの下から手を伸ばして触ることはできな い。その場合は反則になる。 【ベネトレーションフォルト】 65 ボールが、ネットの下方を通過した場合は反則となる。 【反則】 66 次の場合、チームは相手側に 1 点を与え、サイドアウトとなる。 (1)サービスに失敗したとき。 (2)インプレー中ボールが味方コートの床面に触れたとき。 (3)フォアヒット(オーバータイムス) (4)タッチネット (5)ペネトレーションフォルト(オーバーネット) (6)ロングサーブ (サーブ順の誤り) (7)ダブルコンタクト (8)キャッチ(ホールディング、ヘルドボール) (9)インターフェア (10)ベネトレーションフォルト (11)ディレイインペナルティ (故意にゲーム進行を遅らせたとき) (12)アンテナにボールがあたった場合。 (13)アンテナの外側からボールが通過した場合。 (マーカ外通過) 第4条 競技者及びチームの行為 【競技者が、指導対象になる行為】 67 次の場合の行為は、チーム監督を通じて口頭での指導がなされる。また、再 三の指導に従わない場合は罰則を科すことができる。 (1)競技者及び監督の行動が故意に競技を遅らせようとするものと審判が 判断したとき。 (2)審判の許可なくコート内の競技者がコート外に出たとき。 (3)不当な要求を繰り返したとき。 (4)その他、試合進行を妨げる行為 【競技者が、警告対象になる行為】 68 大会役員、相手チーム、チームメイト、または観衆に対する行為で、処罰の 対象となる行為は、次のとおりである。 (1)中傷、軽蔑、屈辱的な言動 (2) 威嚇、または身体的暴力行為 (3)その他、良いマナーや道徳に反する行為 【競技者に対する指導及び罰則の種類と段階】 69 審判の判断で、不法な行為の程度により、次の罰則を適用する。 (1)指導 : 審判は、チーム監督通じて口頭での教育的指導を行 う。 (2)警告 : 審判は、イエローカードを使用し、該当する選手(チ ーム)に、次から罰則になることを示す。 (3)ペナルティ : 審判員は、レッドカードを使用し、警告を受けた後 の最初の不法な行為に対しては、相手チームに1点と サービスを与える罰則を適用する。 (3)退場 : 審判員は、イエローカードとレッドカードを同時に 示し、該当する選手を退場させる。その選手は、その セットの残りをプレーすることはできない。また、コ ート上にいる場合は直ちに正規の選手交代をして、競 技エリア外に出なければならない。 (4)失格 : 審判員は、2度目の退場処分を科せられた選手を失 格処分にし、その選手はその試合の残りをプレーする ことはできない。また、コート上にいる場合は直ちに 正規の選手交代をして、競技エリア外に出なければな らない。 【チームが指導及び警告対象になる行為】 70 競技者またはチームが、次の行為、或いはいちじるしく競技精神に違反する 行為をした場合は処罰される。応援者も同様である。 (1)大会役員の決定に従わないこと。 (2)大会役員及び審判の名誉を傷つけるような言動を発すること。 また、判定に影響を及ぼすような行為すること。 (3)相手チーム競技者及び監督その他の関係者の名誉を傷つけるような言 動を発すること。 (4)警告を2度以上受けたとき、審判の注意、警告にもかかわらず従わな い場合は、相手チームにサービス権及び得点を与え、そのセットまたは ゲームから退場させることができる。場合のよってはその試合を没収す ることができる。 (5)競技者が試合開始時刻までにコートに集合できない場合は、その試合 には出場できない。その競技者はその試合のみ欠場となる。ただし、次 の試合からは出場できる。 【没収試合】 71 競技者またはチームが、次の行為を行った場合は、没収試合の対象とする。 (1)正当でない競技者の出場を発見した場合。 (2)1チームの競技者が3名以下になった場合。 (3)試合開始時刻を15分経過しても、コートに集合しない場合。 第5条 試合の中断 【試合の中断、延期及び中止】 72 審判は、諸理由で競技続行が不可能となったと判断した場合は一時中断する ことができる。 73 審判が、第 71 条の事情により競技継続が不可能となった場合は、試合を延 期するか中止する。ただし、延期した場合は改めて最初から試合をやり直す。 キッズバレーボール審判規則 まえがき 本審判規則は、公益財団法人日本バレーボール協会のバレーボール6 人制競技規則を基に作成したものである。キッズバレーボールの特性を 保ちつつ審判上の取り扱いは可能な限り6人制競技規則と共通させると いう基本的な考え方の下、より多くの方々に理解していただけるよう条 文はできるだけ平易にすることに努めた。 第1条 審判員の構成 【審判員の構成】 1 競技審判員は、審判1名、線審2名で行う。 【審判員の位置】 2 審判員の位置は、次の位置とし、 【A 図】のとおりとする。 (1)審判の位置は、ネットの一方の端で、立ったままで任務を遂行する。 (2)線審の位置は、審判の右側のコーナーとその対角線のコーナーから、 それぞれ1m離れた位置に立って任務を遂行する。 【A 図】 線審 審判 線審 第2条 審判の役割と権限及び責務 【審判の役割】 3 審判のみが、試合中にホイッスルすることができる。 4 審判は、ラリーを開始するために、サービスを行うよう合図する。 5 審判は、反則が起きたことを確認し、反則の種類を判定できたとき、ラリー 終了の合図をする。 6 審判は、試合のアウトオブプレー中に、チームの要求を認めるか、却下する かを示すためにホイッスルする。 7 審判は、ラリーの完了のホイッスルをした後、直ちに公式ハンドシグナルで 示さなければならない。 8 審判は、反則によるホイッスルがされた場合は、次の順番で示す。 (1)次にサービスを行うチーム (2)反則の種類 (3)反則をした選手(必要な場合) 【審判の権限】 9 審判は、その試合の線審を従え、両チームの競技者及びその他関係者に対し 最高の権限をもつ。線審の下した判定が誤っていると判断した場合はオーバー コールすることができ、それが最終決定となる。また、対戦チームの監督から 判定に関する質問があった場合には説明を行う。 10 審判は、試合開始前または試合中に、競技エリアの施設およびコンディショ ンが競技に適しているかどうか決定する責任を持つ。 11 審判は、次の権限を持つ。 (1)チームに警告を与える。 (2)不法行為や遅延行為のために処罰を与える。 (3)線審に対する指導。 (4)得失点に関わる全ての判定。 (5)試合没収に該当するチームの処罰に関わる協議に参加する権限。 【審判の責務】 12 審判は、試合前に次の責務を負う。 (1)競技エリア、ボールやその他の用具の状態を点検する。 (2)両チームのキャプテンと共にトスを行う。 (3)チームのウォームアップをコントロールする。 第3条 線審の役割と責務 【線審の役割】 13 線審は、審判に40㎝四方の旗(赤または黄色)を使用して、反則について フラッグシグナルを審判に送って判定を補助する。 【線審の責務】 14 線審は、次の反則を審判にシグナルで示す。 (1)担当するライン近くに落ちたボールのインまたはアウト (2)レシーブ側のチームがアウトボールに接触した場合。 (3) マーカ外通過及びサーブを打たれた瞬間にコート外に競技者がはみ 出していないかの判定。 (4)サーブエリア外またはエンドラインを踏み越してサーブを行った場合。 (5)競技者がアンテナに触れた場合。 第4条 公式シグナル 【審判及び線審のハンドシグナル】 15 審判は、【B 図】の公式シグナルを用いて、ホイッスルをした理由(反則の 種類、または許可した試合の中断の目的)を示さなければならない。 【B 図】 シグナルの種類 サービス許可 サービスを行うチーム コートチェンジ タイムアウト シグナル サブスティテューション (選手交代) シグナルの種類 軽度な不法行為の警告 ペナルティ 退場 失格 シグナル セット(ゲーム)の終了 シグナルの種類 ディレイインサービス (サービス時8秒ルール 違反) ボジショナルフォルト (ポジションまたはロ ーテーションの反則) ボールイン ボールアウト シグナル キャッチ(ホールディン グ、ヘルドボール) シグナルの種類 ダブルコンタクト フォアヒット (オーバータイムス) 選手のタッチネット、サ ービスボールがネットを 越えないとき ペネトレーションフォル ト(オーバーネット) シグナル ペネトレーションフォル ト(ボールがネットの下を通過し たとき、サーバーがサービスライ ンに触れたとき、選手がサービス ヒット時にコートから 出たとき) シグナルの種類 シグナル ダブルフォルト (ノーカウント) ボールコンタクト (ワンタッチ) ディレイワーニング及び ディレイペナルティ 〔【B 図】は、公益財団法人日本バレーボール協会 2014 年バレーボール 6 人制 競技規則から引用〕 16 線審は、【D 図】の公式シグナルを用いて、反則の種類を示し、それをしば らくの間、示し続けなければならない。 シグナルの種類 シグナル ボールイン ボールアウト ボールコンタクト (ワンタッチ) ボールのアンテナ外通 過、外部の物体への接触、 サービス時の選手へのフ ットフォルト 判定不能 〔【C 図】は、公益財団法人日本バレーボール協会 競技規則から引用〕 2014 年バレーボール 6 人制 第5条 プロトコール 【試合開始前の手順】 17 試合前の手順は、次のとおりである。 試合前 チーム 審判・線審 審判員のネット等のチェック時は、ネット 審判員は、ネットの高さ、張り具合、アンテナの とは使用せずにウォームアップできる。 位置等をチェックする。 チームキャプテンは、トスのため審判員の 審判員はトスを行う。 11 分前 ところまで行く。 両チームの合同か、または個別に(サービ 審判員は、公式ウォームアップ開始をホイッスル ス券を得たチームから)ユニホームを着用 する。そして、ボールなどゲームに必要な用具チ して公式ウォームアップを開始する。(時 ェックする。線審と打ち合わせを行う。公式ウォ 間は各チーム 3 分) ームアップの計時を行う。 公式ウォームアップを終了し、各チームの 審判員は、公式ウォームアップの終了をホイッス メンバーは速やかにベンチに戻る。 ルする。 9 分前 2 分前 線審は、位置に着く。 すべてのプレーヤーが、チームキャプテン 審判員は、両チームのプレーヤーをエンドライン を右端にしてエンドライン上に整列する。 上に導く、両チームが整列したら、挨拶(握手) 審判員ホイッスルで、ネット付近で両チー を交わすようホイッスルする。 1 分前 ムのメンバーが挨拶(握手)を交わす。 その後、スターティングプレーヤーはベン チから直接コートに入る。 最初のサーバーは、審判のサービス許可の 審判員は、プレーボールのホイッスルとシグナル ホイッスルによりサービスを行う。 の後、サービス許可のホイッスルする。 0分前 【セット間の手順】 18 セット間の手順は、次のとおりである。 試合時刻 チーム 審判員・線審 セットが終了したならば、コート上のプ 審判員は、両チームのプレーヤーがエンドライン レーヤーはエンドライン上に整列する。 上に整列したならば、コートを交替するようホイ 向かって右側のサイドラインに沿って ッスルとシグナルで合図する セットの 終了 進み、支柱の外側を通過したなら直接ベ ンチに戻る。 審判員のホイッスルにより、次のセット 審判員は、両チームにエンドライン上に整列する のスターティングプレーヤーはサービ ようにホイッスルする。審判員は、直ちにサービ ス順にエンドライン上に整列する。 ス順を確認する。 2 分 30 秒 後 【3セットのコートチェンジ】 19 3セットのコートチェンジは、次のとおりである。 試合時刻 チーム 審判員・線審 いずれか コート上のプレーヤーはエンドライン上 審判員は、コート上のプレーヤーをエンドライン のチーム に整列し、審判員のホイッスルとシグナ 上に整列させ、コートを交替するようホイッスル が8点目 ルで向かって右の支柱の外側をまわりコ とシグナルで合図する。 を先取し ートを交替する。 たとき 【試合終了後の手順】 20 試合終了後の手順は、次のとおりである。 試合時刻 チーム 審判員・線審 速やかに 試合が終了したならば、コート上のプレ 審判員は、コート上のプレーヤーとベンチにいる ーヤーとベンチにいる選手をエンドライ 選手をエンドライン上に整列させる。審判員は、 ン上に整列し、審判員のホイッスルで、 両チームに挨拶(握手)をさせる。 ネットに近づき相手チームと挨拶(握手) を交わす。チームキャプテンは審判員に 感謝の握手をする。チームは直ちにベン チから退出する。 キッズバレーボール競技大会運営要項 総則 熊本県キッズバレーボール推進委員会が主管する競技大会は、本競技大会運 営要項に基づいて実施するものとする。尚、本競技大会運営要項は公益財団法 人日本バレーボール協会競技規則に沿って作成されたものである。 1 大会開催期日・期間及び開催地の決定から競技大会終了までの流れは、次 のとおりとする。 大会期日の決定 会場の確保 大会開催の決定 大会準備委員会の設立を行う。 最大チーム数から総試合数を算出し、必要コート数を確 保する。 官公庁・関係諸機関へ 共催、後援、協賛等の届け出の他に、マスコミに報道依 の届け出 頼を行う。 開催要項の作成 開催要項を作成し、ホームページなどで広く広報して参 加チームを募集する。 参加申込書受付と記載事項及び参加資格をチェックす 参加資格の確認 る。また、それぞれ不備なものについてはチームに連絡 を取り訂正される。 参加チームの一覧表作 参加チ-ムの受付 参加チームの一覧表を作成する。 成 出場数を基にして、予選グループ線、決勝トーナメント ドローの作成 戦のドローを作成する。ドローは公平性を持って大会準 備委員会が行う。 連絡担当者への送付 ドローはホームページで公表する。 選手・応援者・観客については、すべてに優先し配慮す 大会会場の準備 安全確認 の確保等。 試合会場の設営 役員会議 諸会議 ること。床面のマスキング、突起物のガード、避難通路 代表者会議 競技規則に沿って、選手がプレーし易い環境を作り出す。 原則として試合前1時間30分前に開催し、大会運営上 の最終確認を行う。 原則として試合前45分前に開催し、選手・チームスタ ッフ変更届を受付、大会開催上の最終確認を行う。 開会式 開会式・表彰・閉会式 表彰及び閉会式 1 案内放送 2 開式通告 3 選手入場 4 開会宣言 5 優勝旗等変換 6 挨拶 7 選手宣誓 8 キッズ体操 9 閉式通告 10 選手退場 1 案内放送 2 開式通告 3 選手入場 4 表彰 5 挨拶 6 閉会宣言 7 閉式通告 8 選手退場 ※キッズ行進曲 ※代表1~2名 ※キッステーマソング ※キッズ行進曲 ※キッズ行進曲 ※1名 ※キッズ行進曲 (1)開会式には、参加チーム全員が統一された服装で参加すること。 (2)閉会式には、入賞したチームは必ず参加すること。 (3)表彰は、都合によってコート表彰を行うことができる。 2 開閉会式の隊列は、大会会場の都合に合わせて決定する。 キッズバレーボール指導理念 はじめに キッズバレーボールは、ネットをはさんで向き合ったチ-ム同士が、 3回以内の触球でパスやアタックを有効に活用し、状況判断しながら集 団対集団の攻防を繰り返すなかで、相手コートにボールをいかに落とす かを競い合う競技です。それに、1 人の選手がボールにふれる回数が制 限されているため連係プレーが重視され、練習やゲームをとおして個人 的技能や集団的技能を高めることができるスポーツです。 したがって、バレーボールは、ルールを守って、チームの一人一人が 仲間に対して自らの責任を果たしたり、お互いに助け合ったりすること などで、 「礼儀」や「絆」 ・ 「思いやり」の態度を養うことができます。ま た、サービスオフのホイッスルが鳴ったら、プレーの最中に監督やコー チの指示を仰げるスポーツではありませんので創造力が高く要求される スポーツでもあります。 そこで、キッズバレーボールの指導においては、 「礼儀」や「絆」 ・ 「思 いやり」の心が育つような、キッズが主体的に取り組む集団的体験を重 視した指導や、自ら考え判断する思考力と判断力、それを自らの力で行 動に移すことができる実行力を身につけさせる指導が必要です。 そのために、キッズバレーボールの指導者が、キッズの学校生活や社 会生活での「自立への第一歩」へと促す指導を担っていることを自覚す る必要があるために、この指導理念を掲げました。 1 キッズバレーボールの指導者の責務 キッズバレーボールの指導者は、キッズバレーボール倫理規則を尊重し 厳守して、キッズの心身ともに健やかな成長を促す指導を行う責務を負う。 2 キッズバレーボールの指導は、キッズの年齢体力に応じた指導を行う。 キッズの発達段階と個人差に応じた指導を行う。その指導は、キッズ自 身がレベルアップを実感する確実なものを目指す。 3 キッズバレーボールの指導は、キッズにとって楽しさを追求したものとする。 キッズにとってのバレーボールの楽しさとは、具体的に以下の内容が考 えられる。 (1) 体を動かすこと・・・ 「行動欲求」を満足させる。 (2) できたことを実感すること・・・ 「達成感」を持たせる。 (3) 指導者や仲間から認めてもらうこと・・・ 「認知」される喜び実 感させる。 (4) 仲間と協力させること。・・・「一体感」の喜びを実感させる。 (5) 自分自身に打ち勝つこと。 ・・・ 「努力」が実る喜びを実感させる。 4 キッズバレーボールの指導にあたっては、指導者はよりよい環境をキッズに 保障し、以下のことを留意してキッズを事故及び災害、また疫病から守らなく てはならない。 (1) 安全な場所・用具を使用し、その取り扱いに注意する。 (2) 体力や能力に合った段階的指導や個人差を把握した指導計画の もとで指導を実施する。 (3) バレーボール競技の特性を充分に理解する。 (4) ボールの動きに注意し、危険な状況になる前に声をかける。 (5) 常に、気象情報や災害情報の収集を行うことを怠ることなく練 習計画を設定し、危険を認知したら躊躇なく練習を中止するなど の安全の対策を講じ、指導中であれば「人命第一」を考え安全な 場所に避難させる。 (6) 練習ごとに、必ず健康観察を行い、練習参加者の服装・着装物 や健康状態を把握することによって、障害や疫病の感染の予防に 努める。 (7) 練習開始時ウォーミングアップを充分に行い障害の予防を徹底 する。 (8) キッズ及び他の指導者の体調に留意し、水分補給や休息を取る。 体育館内の室温及び換気に注意して、熱中症などの障害への対策 を講じる。 (9) その他安全対策に必要なこと。 5 キッズバレーボールの指導者は、その責務を遂行するために、絶えず研究と 修養に努めなければならない。 また、キッズバレーボール監督団体は、指導者に研修を奨励するための方途 その他研修に関する計画を樹立し、その実施に努めなくてはならない。 6 キッズバレーボールの指導者は、以下のことを指導方針として必ず掲げるこ と。 (1) あいさつをしよう コミュニケーションの第一歩です。指導者や保護者・仲 間に積極的にあいさつしよう。 (2) ルールを守ろう 選手が守らなければ試合が成り立たないように、家庭や 学校・幼稚園・保育園にもルールがあります。チームでも ルールを守り楽しい時間をすごしましょう。 (3) キッズバレーボールを楽しもう。 たくさん体を動かして、工夫と努力をして、いろいろな ことにチャレンジしよう。 ボールが繋がって、得点をしたときの喜びや上達の喜び を体感しよう。 (4) 仲間づくりをしよう。 仲間と一緒に助け合い、協力してプレーすることを目指 そう。 (5) 自分のことは自分でしよう。 責任感のある選手になろう。練習の準備・後片付け、勉 強、体調管理など自分で考え自分で責任を持とう。 7 キッズバレーボールの指導者は、勝利至上主義の指導はしないこと。 スポーツは、人間形成の手段です。過度な練習、高圧的な指導、反倫理 的言動や行動(暴言や体罰)などは、キッズをいたずらに萎縮させ意欲を 低下させるだけです。 キッズの指導者の価値は、どれだけ勝てたのではなく、指導したキッズ がどれだけバレーボールを続けているか、または、人間性豊かに育ってい るかです。技術の習得より「楽しさ」を、試合に勝つ戦術より「キッズが 自分で考えた判断での伸び伸びとした行動」を大切にしてください。 キッズバレーボールチーム(クラブ) 運営倫理規則 はじめに キッズバレーボールは、バレーボールの特性を活かして、「礼儀」や 「絆」・「思いやり」の心を育てて、自ら考え判断する思考力と判断力、 それを自らの力で行動に移すことができるキッズの育成を目的にしてい ます。 この目的を達成する主体となるのが、各地域や学校・保育園・幼稚園 で設立されたチーム(クラブ)です。そのチーム(クラブ)が、キッズ バレーボール倫理規則などの諸規則及び規定に沿った運営が行われ、キ ッズの心がバレーボールから離れることなく「楽しく」バレーボールを 続けていくことを願って、このチーム(クラブ)運営規則を定めました。 1 キッズバレーボールチーム(クラブ)の責務 キッズバレーボールのチーム(クラブ)は、キッズバレーボール倫理規則 を尊重し厳守して、キッズの心身ともに健やかな成長を促す指導及び育成を 行い、キッズバレーボールの発展に寄与する責務を負う。 2 キッズバレーボールチーム(クラブ)が、活動を行う上で、以下の法令及び規 則を守らなければならないものとする。 (1) キッズバレーボール倫理規則 (2) キッズバレーボール指導者資格認定に関わる講習会細則 (3) キッズバレーボール競技規則 (4) キッズバレーボール審判規則 (5) キッズバレーボール大会運営要項 (6) キッズバレーボール指導理念 (7) キッズバレーボールチーム(クラブ)運営倫理規則 (8) キッズバレーボール保護者等の応援者規則 (9) その他の法令 3 キッズバレーボールチーム(クラブ)は、法令を遵守(コンプライアンス)し、 以下のことを留意してフェアで誠実に活動を行う。 (1) 倫理やコンプライアンスに照らして問題ある活動には関与しない。 (2) 違反、逸脱、過失等は素直に認め、すみやかに是正措置と再発措置 を講じる。 (3) 組織における役割、責任、権限並び情報の伝達経路を明らかにする。 (4) チーム(クラブ)を構成する役員・指導者・キッズ及びその保護者 の個人情報やプライバシー保護に努める。 (5) 反社会的組織との関与を禁止する。 (6) その他法令遵守に関わること。 4 キッズバレーボールチーム(クラブ)は、社会体育教育機関であることを自覚 して、地域社会からの信用を失墜することがなく、信義を重んじた運営を行うよ う以下のことを留意して運営を行う。 (1) チーム(クラブ)を運営する役員及び指導者は、キッズや保護者との信 頼関係を築き、過度の主従関係や親密な関係をつくることなく、適切な距 離を保つことに心がける。 (2) チーム(クラブ)を運営する役員及び指導者は、あらゆる暴言及び暴力 やハラスメントを行うことは許されない。 (3) チーム(クラブ)を運営する役員及び指導者は、年齢、性別、しょうが いの有無、国籍、宗教などを理由にいかなる差別的な言動は許されない。 (4) チーム(クラブ)を運営する役員及び指導者は、キッズの人格を尊重し、 いかなる性的暴力及びセクシャルハラスメントは許されない。 (5) チーム(クラブ)を運営する役員及び指導者は、反倫理的言動を自覚ま たは発見した場合、黙認及び隠蔽することなく適切に対処する。 (6) 他のチームから、故意に選手を勧誘することはできない。 (7) チーム(クラブ)を運営する役員は、指導者及びキッズの負傷及び施 設破損などに備えて、 「スポーツ傷害保険」などにチーム(クラブ)の構 成員を加入させる。 (8) その他、地域社会からの信用を失墜する行為やキッズ及び保護者から 信頼関係を損なう運営は行わない。 5 次のことに該当するチーム(クラブ)は、一定期間キッズバレーボール競技大 会への参加並びに出場を停止する。また、チーム(クラブ)の指導者は、キッズ バレーボール競技大会での監督・コーチへの登録を停止する。 (1) 本規則に違反する行為を行ったチーム(クラブ)及び指導者 (2) その他、地域社会からの信用を失墜する行為を行ったチーム(クラ ブ)及び指導者 キッズバレーボール保護者等の応援者規則 はじめに キッズバレーボール指導に携わっているすべての者とその保護者は 「キッズバレーボール倫理規則」を遵守し、キッズがキッズバレーボー ルを通じて人として成長し、友情を広げることを望んでいる。キッズの 保護者は、本規則に則った行動を通じて、キッズが愛するバレーボール の価値を高め、バレーボールに関わる自分自身の人生を豊かなものとす ることを応援するものである。 1 勝利至上主義に陥ることなく、キッズを育てる一つの通過点であることを十 分に理解し、選手一人一人を大切にした態度でチームを応援し、次ことに心が ける。 (1)フェアプレーの精神を理解し、キッズのあらゆるフェアな行動を応 援し導く。 (2)児童期の子どもの身体的発達を理解し、スポーツ障害の予防に努め る。 (3)キッズ指導者に対して尊敬の念を持つ。 (4)その他、キッズの心身とも健全な成長を願った応援を行う。 2 試合会場でのルール、応援時におけるマナーについて、次のことを守る。 (1)審判員や線審に対する暴言等の禁止 (2)応援者及び観戦者からの戦術アドバイスは禁止 (3)試合中の選手やベンチスタッフの判断を妨げるような指示の禁止 (4)大会中において、指定された場所以外での応援及び観戦の禁止 (5)打音、笛などの鳴り物は禁止 (6)応援における相手チームへの暴言等の禁止 (7)会場施設の規則を守る。 (8)駐車違反や会場及び周囲の住民に迷惑をかける行為の禁止 (9)ゴミの投げ捨てをしない。ゴミ等は必ず自チームで持ち帰る。 (10)禁煙場所での喫煙の禁止 (11)その他、社会的に認められない行為 3 チーム(クラブ)の責任者及び指導者や保護者は、チーム全体の指導責任を 連帯で負わなければならない。 4 2の条文に違反し、再三の注意に従わない違反者(指導者、保護者、応援者・ その他の者)のチームには、 「大会開催役員」 「該当チーム責任者」と協議の上、 その試合を没収試合とすることができる。
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