堀文子 【一所不住・旅】展 ─ 画業八十年。堀文子の挑戦は終わらない。─ 2015年4月18日(土)~6月7日(日) 本展は、今なお新しい創作に打ち込み続ける日本画家・堀文子 (1918年東京生まれ)の展覧会です。 女性も自立すべきだという母親の影響のもと、美術家を志した 堀文子は、1930年代の革新的な日本画団体の中で研鑚を積み、 日本画家としてのキャリアをスタートさせました。戦後は、絵本 挿絵などの仕事にも携わりながら、鋭い観察眼と優れた色彩感覚 で、周囲の風景や動植物を独自の表現で描き出しました。発見 と驚きが制作の原動力という堀は、50歳を目前にして東京から 大磯へ居を移し、61歳で軽井沢、68歳のときにはイタリア・ア レッツォ郊外にアトリエを構えるなど、一つの場所、一つのスタ イルにとどまることなく、常に追求と挑戦を続けています。さら に「群れない」 「慣れない」「頼らない」という信念のもと、何も のにも縛られず自由な創作活動を続ける彼女の生き方そのもの も、多くの人々の支持と共感を集めています。展覧会では、作家 自身の言葉、 「一所不住」をキーワードに、飽くなき好奇心と探 究心で歩んできた足跡をたどり、堀文子の芸術そして人間像に迫 ります。絵画を通していのちの不思議を問いつづける画家、堀文 子の世界を是非この機会にご覧下さい。 《月と猫》1950年頃 個人蔵 芸 術 だ よ り 兵庫県立美術館 特別展・国際交流担当グループ リーダー 飯尾 由貴子 《高原》1952年 中央大学蔵 2015年度特別展予定 ▶堀文子 一所不住・旅 展 ………………………………………………………………… 4月18日㈯~6月7日㈰ ▶舟越桂 展 ─ 私の中のスフィンクス ─ ………………………………………………… 6月27日㈯~8月30日㈰ ▶パウル・クレー だれにも ないしょ。─ クレー秘蔵の作品群「特別クラス」作品を中心に ─ … 9月19日㈯~11月23日(月・祝) ▶ジョルジョ・モランディ 展 ─ 17年ぶり、孤高の巨匠の約100点が日本に ─ … 12月8日㈫~2016年2月14日㈰ ▶生誕180年 富岡鉄斎 展 ─ 近代への架け橋 ─ ……………………………… 2016年3月12日㈯~5月8日㈰ 49
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