Bootable Media Creator 導入ガイド

IBM Tools Center
Bootable Media Creator 導入ガイド
2015年04月
発行: レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ株式会社
担当:テクニカル・セールス
Microsoft、WindowsおよびWindowsロゴは、Microsoft Corporationの米国およびその他の国における商標です。
Intel、Xeonは、Intel Corporationの米国およびその他の国における商標です。
他の会社名、製品名、およびサービス名等はそれぞれ各社の商標または登録商標です。
2
お願い
ここに記載されている情報とそれに対応する製品をご使用になる前に、「本書をご利用になる前に」の事項を必ずご
確認下さい。
3
本書をご利用になる前に
この出版物はお客様、販売店様、その他関係者が、Bootable Media Creatorを活用することを目的として作成されました。この情
報はプログラミングインターフェースの仕様書ではありません。
この文書中のIBM製品、プログラム、サービスに関する記述は、IBMが営業を行うすべての国・地域において適用できることを意
図するものではありません。また、それらの記述はIBMの製品、プログラム、サービスにのみ適用可能であることも意図しません。
技術的に同様で、IBMの知的所有権を侵害しないプログラムを、IBM製品、プログラム、サービスの代わりに使用できる場合もあり
ます。
この情報は、特定のシステム環境の使用において開発されたもので、その適用はそれら特別なハードウェア、ソフトウェア製品、
レベルに限られたものです。
IBMはこの文書の主題を網羅する特許もしくは特許申請を所有している可能性があります。この文書を修正することにより、これ
らの特許に関するライセンスを得られることはありません。
この文書に含まれる情報はIBMの正式な検査機関には未提出で、現状のまま提供するものです。この情報の利用や技術の実行
は、利用者の責任で行って下さい。文書中の各事項は、それぞれ特定の環境でのその正確さについて再チェックを行っています
が、他の環境で同様の結果が得られるという保証はありません。これらの技術を個々の環境に適用する場合は、各々のリスクに
おいてこれを行って下さい。
4
要約
本書では、Windows 7 環境にてIBM Tools Center Bootable Media Creator(以下、Bootable Media Creator)を使用してブータブルメ
ディアを作成して、System x Server製品に適用する方法を記載致します。環境の違いにより、動作が異なる場合が御座いますの
で、参考資料としてご利用下さい。
本書では、Bootable Media Creator 2.10を使用して、その内容を記述しております。
Bootable Media Creatorのバージョンによっては、画面が異なる場合がございます。予めご了承下さい。
Boottable Media Creator について
Bootable Media Creatorとは、IBM System x及びBladeCenterに各種Firmwareをアップデートするブータブルメディアを作成するツ
ールになります。本ソフトウェアを使用して、ブータブルメディアを作成することにより、OSを導入する前であってもBIOSやuEFI、
ServeRAIDなどの各種Firmwareを一括に最新に適用することが可能になります。
ダウンロードサイト
以下のサイトより、機種ごとのドライバやファームウェアなどをダウンロードすることが可能です。
今回使用するIBM Tools Center Bootable Media CreatorやUpdateXpress System Packs (UXSP’s)をダウンロードすることが可能で
す。
Fix Central
http://www.ibm.com/support/fixcentral/
注意
ServeRAID C100コントローラーを搭載するシステム装置においてSoftware RAIDモードが有効になっている場合、Bootable Media
Creatorを使うことができません。これはBootable Media Creator v10.0のREADMEに記載されている制約事項です。
ServeRAID C100コントローラーが搭載されているシステム装置におかれましては、下記の手順でSoftware RAIDモードを無効化い
ただく必要があります。
1. uEFIの設定画面を呼び出し、[System Settings] を開きます。
2. [Device and I/O Ports] を開きます。
3. ”Configure the onboard SATA ports as” のパラメーターが [IDE] になっていることを確認します。異なる値が設定されている場
合にはこの値に変更します。
4. uEFIの設定画面トップへ戻り、設定を保存したのち、再起動を行います。
5. Bootable Media Creatorによるファームウェアのアップデートを行います。
6. アップデートが完了したのち、再び上記項番 4 の値を変更前の値に戻します。
活用局面:
情報
:
シリーズ :
対象機種:
□
□
■
■
提案時
■ 構築時
□ 運用時
Marketing ■ Technical
単発
□ 定期発行
全機種
□ 特定機種
5
ブータブルメディアの作成
1.
IBMのダウンロードサイトより、Bootable Media Creatorをダウンロードします。(Windows 7環境にてブータブルメディア
を作成する為に、ここではWindows版をダウンロードしています。ブータブルメディアを適用する対象機器のOSには
依存しません。)
2.
ダウンロードをしたBootable Media Creatorファイルを実行します。
※Windows 7でご利用の場合は、管理者で実効する必要があります。
3.
「Welcome to the Bootable Media Creator」のページが表示されます。「Next」を押します。
6
4.
「Media Purpose」のページが表示されます。必要な項目にチェックして、「Next」を押します。
Updates
ファームウェアをアップデートします。
Diagnostics
Dynamic System Analysis(DSA)をブータブルメディアに導入します。
Deployment
最新のドライバを含めたServerGuideが作成できます。
(この項目を選択した場合は、当ガイドの手順とは異なります。選択される場合には、画面の指示に従い進めて
ください)
Enable Task AutoRun
自動的にブータブルメディアから起動します。
Create media to use a text-based(non-graphical)user interface
テキストのユーザーインターフェースで起動します。
7
5.
「Acquire Location」のページが表示されます。ここでは、IBM Web サイトに接続し、最新のファームウェアのダウンロ
ードを行うので、「Check the IBM web site」-「Latest available individual updates」を選択します。
(注: インターネットに接続できない環境などの場合は、「Look in a local directory」を選択し、事前にダウンロードし
たファームウェアを使用して、アップデート用メディアを作成することも可能です。Look in a local directory を選択した
場合は、前もってダウンロードしたアップデートしたいデバイスの該当ファームウェアを、適当なlocal directory に配
置します。この手順については、この後のステップ 14. から記述してあります。この手順を使用する場合は、ステップ
14. 以降を参照してください。)
ステップ
Check the IBM web site
IBMのWebサイトよりファームウェアをダウンロードして適用する場合には、こちらを選択します。
UpdateXpress System Packs (UXSP’s)
対象機器のファームウェアがパッケージ化されたUXSPをダウンロードします。
Latest available individual updates
各種最新のファームウェアを個々にダウンロードします。
Look in a local directory
すでに各ファームウェアをダウンロード済みの場合には、こちらを選択して、ファイルのあるフォルダを指定しま
す。
8
6.
「HTTP Proxy」のページが表示されます。ご使用になられている環境に応じて設定を行い「Next」を押します。
7.
「Targeted Systems」のページが表示されます。対象となる機器にチェックして「Next」を押します。
9
8.
「Target Directory」のページが表示されます。各種ダウンロードしたファイルの保存先を指定して「Next」を押します。
9.
「Media Format」のページが表示されます。作成されるデバイスを選択して「Next」を押します。
※デバイスにUSBを選択した場合には、指定されたドライブレターのUSBデバイスをフォーマットして、直接ブータブルメデ
ィアとして書き込みます。USB用のイメージを作成することは出来ません。
10
10. 「Unattended Mode Configuration」のページが表示されます。ご使用になられている環境に応じて設定を行い「Next」
を押します。
11. 「Confirm Choices」のページが表示されます。設定内容を確認して、「Next」を押します。
11
12. 「Creation Progress」のページが表示されます。選択した項目に基づき各種ファイルのダウンロードおよびファイルの
作成が開始されますので、完了するまでお待ち下さい。完了しましたら「Next」を押します。
※ bomc.exeが80ポートで、また、septool300.exeが443ポートで、インターネット・アクセスします。ファイアーウ
ォール・ソフト等にて制限されている場合は、アクセスを許可して下さい。
12
13. 「Finish」のページが表示されましたら、「Finish」を押します。以上でブータブルメディアの作成は完了です。CDやDVD
のイメージを作成された場合には、指定されたフォルダにISOファイルが生成されておりますので、各種ライティングソ
フトなどで書き込みを行います。
以上。
13
ここからステップ 20. までは、前のステップ 5. で、「Look in a local directory」 を選択した場合の手順です。
14. あらかじめアップデート対象のデバイスの該当ファームウェアをダウンロードし、適当なローカル・ディレクトリーに配
置します。ここでは、x3650M4のIMM2 、uEFI 、DSAのみをアップデートする DVDメディアを作成する手順を紹介しま
すが、アップデートを行うファームウェアを、一つ一つダウンロードする代わりに、対象機器のファームウェアをパッケ
ージでダウンロードすることも可能です。対象機器のファームウェアをパッケージでダウンロードする場合は、
FixCentralで、SLES 10用のUpdateXpress System Packをダウンロードしてください。
x3650M4のIMM2 、uEFI 、DSAのみをアップデートする DVDメディアを作成する場合は、x3650M4 の IMM2、uEFI、
DSA のファームウェアを,、あらかじめFixCentralからダウンロードし、適当なローカル・ディレクトリーに配置します。
ファームウェア毎に、アップデート用のファイルとして、 txtファイル、chgファイル、uxzファイル(または bin ファイル)、
xmlファイルが用意されていますが、ブータブルメディアの作成には、バイナリファイル(uxz ファイルまたは bin ファ
イル)と xml ファイルが必要です。(注: 使用するWeb Browserとしては、Firefoxをお使いください。Internet
Explorerを使用した場合は、uxz ファイルの拡張子がzipで、bin ファイルの拡張子がexeでダウンロードされてしまう
場合があります。)
例:
ibm_fw_dsa_dsytc4m-9.41_anyos_32-64.uxz
ibm_fw_dsa_dsytc4m-9.41_anyos_32-64.xml
ibm_fw_imm2_1aoo52q-3.70_anyos_noarch.uxz
ibm_fw_imm2_1aoo52q-3.70_anyos_noarch.xml
ibm_fw_uefi_vve136a-1.60_anyos_32-64.uxz
ibm_fw_uefi_vve136a-1.60_anyos_32-64.xml
14
更に、Bootable DVD メディアを作成するのに必要な下記ファイル、フォルダを同じディレクトリーに配置しておく必要
があります。
(注: 下記ファイルおよびuxspiディレクトリーは、bootable.iso ファイルの作成時に、「IBM Webサイトに接続」を選択し
てファームウェアをダウンロードした場合に、自動的にダウンロードされます。それらを使用します。)
例:
ibm_utl_boot_tools-141_anyos_x86-64-mid.xml
ibm_utl_boot_tools-141_anyos_x86-64-mid.zip (この拡張子のみ zipです。)l
uxspi\ibm_utl_uxspi_9.51_anyos_noarch.chg
uxspi\ibm_utl_uxspi_9.51_anyos_noarch.txt
uxspi\ibm_utl_uxspi_9.51_anyos_noarch.bin
uxspi\ibm_utl_uxspi_9.51_anyos_noarch.xm
15
15. ファームウェアを配置したディレクトリーを指定します。「Next」を押します。
16. 「Media Format」のページが表示されます。作成されるデバイスを選択して「Next」を押します。
16
17. 「Unattended Mode Configuration」のページが表示されます。ご使用になられている環境に応じて設定を行い「Next」
を押します。
18. 「Confirm Choices」のページが表示されます。設定内容を確認して、「Next」を押します。
17
19. 「Creation Progress」のページが表示されます。配置したディレクトリーのファームウェア内容に基づいた、ISOファイ
ルの作成が開始されますので、完了するまでお待ち下さい。完了しましたら「Next」を押します。
20. 「Finish」のページが表示されましたら、「Finish」を押します。以上でブータブルメディアの作成は完了です。CDやDVD
のイメージを作成された場合には、指定されたフォルダにISOファイルが生成されておりますので、各種ライティングソ
フトなどで書き込みを行います。
18
ファームウェアのアップデート
1.
作成したブータブルメディアを使用して対象機器をブートさせます。
2.
「Welcom to ToolsCenter」のページが表示されます。画面中央の「Update」をクリックします。
19
3.
「Updates」のページが表示されます。作成時に選択した機器名を確認して「click here to start update」をクリックしま
す。
4.
「ソフトウェアライセンス情報」のページが表示されます。内容を確認して「使用件の項に同意します」をクリックします。
(同意しない場合には、導入は出来ません。)
20
5.
「Update Recommendation」のページが表示されます。ファームウェアを更新するデバイス一覧が表示されます。基本
的に更新が必要になるデバイスには自動的にチェックされていますが、搭載されていないデバイスにもチェックがさ
れている場合があります。対象機器に搭載されているデバイスを確認の上、「Next」を押して下さい。また、60秒経過
しても自動的に更新が始まります。自動的に更新を行いたくない場合には、「click here to stop」をクリックして下さ
い。
重要 ( IMM搭載マシン対象 )
uEFIのファームウェアを最新に更新する際には、IMMのファームウェアのバージョンが1.07以上である必要があります。
上記の画面でIntegrated Management Moduleの項目が1.07未満の状態で、uEFIのファームウェアを適用しますと、再起
動時に正常に起動しない場合があります。
上記画面のIBM uEFI Flash Updateの項目で、現在適用されているバージョン(Installed Version)を確認してください。
該当するファームウェアのバージョン(1.06以下)の場合は、上記の画面ではIBM uEFI Flash Updateのチェックを外して
いただき、uEFIのファームウェア以外をアップデートしてください。アップデート完了後、再度Bootable Media Creatorを
起動して、IBM uEFI Flash Updateのファームウェアのみを適用します。これにより当現象は回避されます。
一部対象機器に搭載されていないデバイスにもチェックされている場合があります。そのまま進めていただいても問
題はありませんが、更新終了後に「One or more update did not succeed.」と出力されます。その場合搭載されている
デバイスが正常に更新されているかをご確認いただき、対象デバイスに対して Status が「Successfully Installed」と表
示されていれば問題はありません。
21
6.
(参考) 次の画面は、ISOファイルの作成過程で、「Look in a local directory」を選択しISOファイルを作成し、その
DVDを使用した場合の画面です。ローカル・ディレクトリーに配置した該当ファームウェアのみが表示されます。
「Next」を押して下さい。また、60秒経過しても自動的に更新が始まります。自動的に更新を行いたくない場合には、
「click here to stop」をクリックして下さい。
7.
「Running update..」のページが表示され、更新が開始されます。しばらく、お待ち下さい。
22
8.
「Successfully applied all updatees」もしくは「One or more update did not succeed.」と結果が表示されます。結果内容
をご確認の上、「Next」を押します。
9.
「Complete」のページが表示されます。「Finish」を押します。
以上でBootable Media Creatorを使用しての各種Firmwareのアップデートは完了です。
完了しましたら、ToolsCenterのUpdateページが表示されます。「Exit」を入力して、終了させて下さい。
23