日本語 - Satoko Kato

バーバラ・フックス Barbara Fuchs
加藤 哲子 Satoko Kato
リリック、コロラトゥーラソプラノとしてドイツの主要
神戸生まれ。専門はリートベグライター、コレペティ
劇場で名前を築いた。 ドイツ紙「フランクフルト アルゲ
トール。
マイネ」にツェルビネッタ役(シュトラオス作曲『ナク
大阪音楽大学、アムステルダム音楽院ピアノ科を卒業。野
ソス島のアリアドネ』)を歌った際の批評は次の通りで
村国際文化財団より奨学金を得てチューリッヒ芸術大学
ある。「力みのない、豊かな響きを完全にした非の打ち
にて室内楽・リート伴奏をハルトムート・ヘル教授のも
所のない美しいソプラノ。それに加えユーモアのある
とで学び、コンサートディプロマを最優秀で取得。更に
チャーミングなコケットの女性像を上手く演じた。」最
同大学院にて最高得点で修了。 1992年日本クラシック音
も著名な歌手の一人であるエリザベート・シュバルツコ
楽コンクール全国大会特別賞、2000年北ロンドンピアノ
プフ女史は、「バーバラ・フックスの声はモーツァルト
コンクール奨励賞、及び伴奏賞を受賞。2007年パリ・
のために与えられた声」と絶賛し、惜しみなくレッスン
ブーランジェ・リートデュオコンクールでは、ファイナ
を与えた。 デビュー後もシュバルツコブフ女史の元で研
ルリサイタルの模様がフランス国営ラジオで放送され、
鑽を続け、技術、表現を磨いた。
パートナーの現代曲賞受賞に至る。数多く受講したリー
チューリッヒ出身。 チューリッヒ音楽院でカトリン・グ
トデュオのためのマスタークラスで、特にルドルフ・ヤ
ラフに師事した後、チューリッヒオペラの育成スタジオ
ン セ ン、 グ レ ーム ・ ジョ ン ソ ン、 コ ン ラ ー ト ・ リ ヒ
で研鑽を積み、卒業と共にウルムのオペラハウスと契約
タ ー 、 ロ ジャ ー ・ ヴィ ニ ョ ール 、 ディ ー ト リ ッ ヒ ・
を結ぶ。モーツァルト作曲『後宮からの逃走』ブロンド
フィッシャーディスカウらのマスタークラスは、現在の
役でデビュー。スザンナ『フィガロの結婚』、アデーレ
リートベグライターになる上で影響を与えた。また韻律
『こうもり』、レジーナ『セヴィリァの理髪師』を務め
法、新ウィーン音楽派、マーラーの歌曲とシンフォニー
る。ザルツブルグ・フェスティバルでツェルビネッタ役
の分析をベルリン芸術大学音楽学教授ブデ氏のもとで研
(シュトラオス作曲『ナクソス島のアリアドネ』)を歌
修を行ない解釈の裏付けや楽曲の分析を学ぶ。スイス、
い、ザルツブルグ市より特別賞を授与される。またエ
ドイツ、オランダ、イタリア、スペイン、トルコ、日本の
リック・ヴェーバー教授のリートクラスにて最優秀賞を
主要都市でのリーダーアーベントや国際音楽祭に出演。
与えられる。その後、フランクフルトのオペラハウスと
スイスの各新聞の演奏会批評に造詣のある繊細なリート
契約。そこでペーター・ムスバッハ演出のシュトラオス
ベグライターと高く評価される他、コレペティトールと
作曲『ナクソス島のアリアドネ』ツェルビネッタ役、ヘ
してオペラプロダクションやチューリッヒ芸術大学、国
レーナ役(アリベルト・ライマン作曲『トロアーデ
立カールスルーエ音楽大学で従事する.。2008、09年シオ
ス』)を歌う。また同劇場でモーツァルト作曲『魔笛』
ン国際マスタークラスでブリギット・バレー教授の声楽
夜の女王役を歌って以来、ドイツの主要劇場から招聘さ
クラス、2011年カトリン・グラフ教授のマスタークラス
れ、モーツァルトの歌い手として名前を築いた。(スザ
で公式伴奏員を務める。2013年エドヴァルド・グリーグ
ンナ、パミーナ、コンスタンツェ、ドンナ・アンナ各
生誕170年記念コンサートをウッラ・ヴェストヴィーク
役)。コンサート歌手としてオラトリウムのソリストや
(ソプラノ)と日本各地で行なう。東京公演は音楽評論
リーダーアーベントで活躍する他、著名なピアニスト、
家の濱田滋郎氏に絶賛され2013年ベストテンコンサート
アーヴィン・ゲージが結成したチューリッヒ・ヴォーカ
に選ばれる。2010年、2014年母校大阪音楽大学と大学院
ルカルテットのメンバーとして活躍。
にて「文化の諸相」及び「伴奏理論」の特別講義を行っ
2011年以来、チューリッヒに戻り、独自の声楽クラスや
た以来、関西とスイスで定期的に声楽家とピアニストの
日程 オペラスタジオで後進の指導を精力的に行なっている。
ための講習会を行い、後進の指導に意欲的に取り組んで
2015年8月2日∼8月8日
歌手とピアニストのための
オペラクラスとリートクラス
エンゲルベルク修道院・夏期音楽講習会
講師
バーバラ・フックス(声楽)
加藤 哲子(リートクラス、コレペティション)
要項(日本語)
いる。
スイスの音楽大学(Karaidos Musikhochschule) 声楽クラ
場所 ス公式伴奏員、ドロテア・ガリ声楽クラス、チューリッ
エンゲルベルク修道院
ヒ・バッハアンサンブル (ウルリッヒ・メルダウ指揮)、
アンサンブル13(アルベルト・ベンツ指揮)のコレペ
ティトールとして従事する他、チューリッヒ州立国家大
学入学試験校講師として指導にあたっている。
(スイス・エンゲルベルク市)
オープニングコンサート
2015年 8月2日(日)17時
『メーリケの詩による歌曲』
エンゲルベルク修道院 バロックザール
修了演奏会
2015年 8月8日(土)20時
エンゲルベルク修道院 バロックザール
講習プログラム
8:15 朝食
9:15 ソロレッスン開始
12:20 昼食 13:30 リートクラス
15:30 休憩
16:30 演出付きオペラクラス
18:30 夕食
講習会概要
受講対象
リートベグライトゥング(歌曲伴奏)、コレペ
修道院での宿泊
エンゲルベルク修道院は、中央スイスの美し
声楽 ティション
値段はスイスフラン。一泊一人、三食付き
い谷にたたずむ大変古い歴史を持った修道院で
学生、上級アマチュア、職業声楽家、
1. 50分(3回)加藤哲子によるピアノパートの
す。1120年に修道院が建設されて以来、礼拝
ヨーロッパ音楽大学入学試験準備の方
のレッスン。テクニックが中心。(ピアノはス
と教会音楽の伝統を持つ重要な場所とされてい
ます。1週間にわたる講習会『歌手とピアニス
リートベグライトゥング(歌曲伴奏)、コレペ
トのためのオペラクラス、リートクラス』の中
ティション で、音楽に打ち込む場所として最適な場所で
学生、基礎を備えたアマチュア、
す。古い歴史を感じる部屋は、静けさとインス
ピレーションを与えてくれます。修道院の環境
が、講習会の共同演習に効果的に働くと期待し
ています。講習会の期間中では、教会で行なわ
れる修道士の祈りに参加することも可能です。
職業ピアニスト、ヨーロッパ音楽大学入学試験
準備の方
レパートリー
歌曲、オラトリオ、オペラ
食事は全て修道院の食堂で賄われます。
講習内容
修道院のあるエンゲルベルクという場所は山々
声楽
がそびえる麓にあり、リゾート地でも有名で、
1. 25分(6回)バーバラ・フックスによるソロ
スポーツや自然愛好家に様々な活動を提供して
レッスン。テクニックとディクションが中心。
います。
2. 25分(4回)加藤哲子によるコレペティショ
講習は声楽家とピアニストによる共同演習で
ンのソロレッスン。イントネーション、楽曲作
タインウェイ)
シングル(共同シャワー、トイレ)100*/120
2. リートクラス(5日間)グループレッスンで
ダブル(シャワー、トイレ付き)
100*/110
行なわれ、受講歌手と組になりデュオとして受
ダブル(共同シャワー、トイレ)
90*/100
講。指導、加藤哲子
*は学生料金。
3. オペラクラス(5日間) バーバラ・フックス
詳しくはエンゲルベルク
によるグループレッスンを演出付きでアリア、
アンサンブルを受講。同時に受講ピアニストは
伴奏を受け持ち、加藤哲子に指導を受ける。
修道院のホームページ www.kloster-engelberg.ch
4. バロックザールにて修了演奏会。受講歌手と
出演。
その他の特典
1. 2015日8月2日(日)の講師によって行なわ
申し込み、締め切り
れるオープニングコンサート『メーリケの詩に
2015年6月14日までにレパート
よる歌曲』へ招待。
リーリストと共に講師に直接コン
タクト。
2. 建築家ワルター・キュヒラーによる修道院の
す。修道院にある豪華なバロックザールと、劇
りへ必要な要素を示唆。
用のホールの舞台を使って意欲的に行なわれま
3. リートクラス(5日間)グループレッスンで
す。各受講者の職業音楽家に欠かせないスキル
行なわれ、受講ピアニストと組になりデュオと
と技術を磨くと共に、声楽とピアノの相互作用
して受講。指導、加藤哲子
を自覚する事により楽曲の全体をつかむことを
4. オペラクラス(5日間) バーバラ・フックス
ねらっています。オペラクラスとリートクラス
によるグループレッスンを演出付きでアリア、
では実践により、スタイル観、芸術的な表現を
アンサンブルを受講。コレペティションはピア
身に付けることをねらっています。
ニスト受講者及び加藤哲子。
またこの講習会は、ヨーロッパとアジアの学
5.バロックザールにて修了演奏会。伴奏は受
定員
生の交流を大切にし、共同研修により生まれる
講ピアニスト、及び加藤哲子。
声楽家 12名、ピアニスト 6名
表現への探求にも価値があると信じています。
シングル(シャワー、トイレ付き)110*/130
案内。
3. 2015日 8月5日(水)修道院の教会で行われ
るオルガン・サマーフェスティバルへ招待。
受講料
1200 スイスフラン
(一部奨学金申請可能)
講習会催行は最低10名から。
声楽受講者 バーバラ・フックス +41 78 819 44 94
[email protected] www.barbara-fuchs.com
ピアニスト受講者 加藤哲子 +41 78 893 52 15
[email protected] www.satokokato.ch