OpenLDAP または Microsoft Active Directory を使用したマルチテナンシーの構成 OpenLDAP または Microsoft Active Directory を使用した マルチテナン シーの構成 HP CloudSystem Enterprise/Foundation ソフトウェア 本書では、HP CloudSystem Foundation および Enterprise ソフト ウ ェアのマルチテナンシーを構成する方法について説明します。 マ ルチテナンシーを実現するため、CloudSystem Enterprise の組 織を CloudSystem Foundation のプロジェクトにマッピングします。 マルチテナンシーの構成を開始する前に、認証に OpenLDAP また は Microsoft Active Directory を使用するよう、Foundation および Enterprise のアプライアンスを構成しておく必要があります。 CloudSystem のマルチテナンシーの概要 CloudSystem Enterprise は、HP Cloud Service Automation (HP CSA) によって定義された組織を実装してい ます。組織は、HP CSA の管理者が定義するエンティティであり、企業、ビジネスユニット、部門、グループな どを設定できます。組織内のメンバーシップは、組織の ID 管理構成によって決定されます。HP CSA はこの ID 管理構成にアクセスして、ユーザーのログイン認証情報を認証します。管理者はメンバーのクラウドへ のエントリーポイントを決定し、各メンバーをサービスやリソースと関連付けます。 CloudSystem Foundation は、OpenStack テクノロジーによって定義されたプロジェクトを実装しています。 プロジェクトはユーザーの論理グループであり、クォータの定義や、仮想マシンイメージへのアクセスに使 用されます。 CloudSystem では、管理者が HP CSA 組織を OpenStack プロジェクトに手動でマッピングすることにより、マ ルチ テナンシーを実装します。このマッピングは、ディレクトリサービス (OpenLDAP または Microsoft Active Directory) を使用して確立されます。 組織をプロジェクトにマッピングすることで、組織のユーザーからのすべてのサブスクリプション要求を、対 応す るプロジェクトのコンテキストに沿って確実に処理できます。 • ユーザーのプロジェクトのリソースのみが使用されます。 • プロジェクトのクォータが要求の処理前にチェックされます。 • テンプレート定義に従って、プロジェクトのネットワークが分離されます。 • プロジェクトのユーザーに割り当てられる権限は、CloudSystem Enterprise によって付与されます。 CloudSystem Enterprise では、各組織はディレクトリサービスを使用するように構成されています。クラウド 管理者はディレクトリグループに組織へのアクセスを提供します。これにより、そのグループに属している 認証済みユーザーが、組織の Marketplace Portal にアクセスできるようになります。 OpenLDAP または Microsoft Active Directory を使用したマルチテナンシーの構成 CloudSystem Foundation では、管理者が各組織用のプロジェクトを作成して同一の名前を設定し、適切な 組 織グループ内のすべてのユーザーをそのプロジェクトに追加します。 これにより、組織のユーザーは Marketplace Portal を使用して、サービスの確認や HP CSA でのサブスクリ プションの作成ができるようになります。HP CSA は、関連するプロジェクトのユーザー認証情報を使用して CloudSystem Foundation にログインし、CloudSystem によるインスタンスのプロビジョニングをオーケスト レ ーションします。CloudSystem Foundation レベルでは、プロビジョニングされたインスタンスはユーザーが 所 有し、プロジェクト内のすべてのユーザーがアクセスできます。 図 1 のデータモデルは、マッピングがどのように確立されるかを示しています。 図 1: HP CSA 組織と CloudSystem Foundation プロジェクトの間のマッピング OpenLDAP または Microsoft Active Directory を使用したマルチテナンシーの構成 HP CSA での組織の管理 HP CSA 組織を表示して管理するには、Cloud Service Automation Console を起動してください (CloudSystem Console から、[Enterprise (エンタープライズ)] > [Tools (ツール)] > [Cloud Service Management Console]を選択します)。 Cloud Service Automation Console から、[Organizations (組織)]タブを選択します。既存の組織が一覧表示 され、管理者が編集や新しい組織の作成を行えます。次の図では、Cloud Service Automation で定義され た組織が 5 つ表示されています。HP CSA Consumer および HP CSA-Provider は、デフォルトの HP CSA 組織 です。BLUE、GREEN、RED は、管理者が以前に作成した組織です。 図 2: Cloud Service Automation Console の[Organizations (組織)]タブ HP CSA 組織の設定と構成の詳細については、http://www.hp.com/go/CloudSystem/docs で入手できる 『HP Cloud Service Automation: Cloud Service Management Console Help (HP Cloud Service Automation: Cloud Service Management Console ヘルプ)』の「Organization (組織)」セクションをご覧ください。 HP CSA および OpenLDAP のマルチテナンシー用の構成 注記: Microsoft Active Directory を使用している場合は、「HP CSA および Active Directory のマルチテナン シー用の構成」 セクションに移動してください。それらの手順を完了したら、「CloudSystem Foundation での 組織用のプロジェ クト の作成 」に進んでください。 HP CSA を構成するには、各組織が OpenLDAP ディレクトリを使用するように構成してください。手順は次の と おりです。 1. 組織のユーザーを保持するための OpenLDAP グループの作成 2. 組織の作成と組織名の設定 3. 組織の OpenLDAP 認証の構成 4. 組織にアクセス可能な OpenLDAP グループの定義 5. 組織のカタログにアクセス可能な OpenLDAP グループの定義 OpenLDAP または Microsoft Active Directory を使用したマルチテナンシーの構成 ステップ1: 組織のユーザーを保持するためのOpenLDAPグループの作成 各組織用に OpenLDAP の groupOfNames を作成します。たとえば、BLUE、GREEN、RED という名前の 3 つ の組織を作成する場合は、blue_users、green_users、red_users という 3 つのグループを作成してください。 組織内のすべてのユーザーは、グループのメンバーである必要があります。 図 3: BLUE 組織のユーザーを保持する groupOfNames blue_users の属性 図 3 は、BLUE 組織用に設定された blue_users グループを示しています。メンバーは Steve1Blue、 Steve2Blue、Steve3Blue、blue1、blue2 です。 ステップ2: HP CSAでの組織の作成と組織名の設定 HP CSA の[Organizations (組織)] > [Create Organization (組織の作成)]画面を使用して、HP CSA 組織を作 成 します (BLUE、GREEN、RED は、以前に作成したサンプルの組織です)。[General Information (一般情報)] タ ブが表示されます。 次の図に示すとおり、HP CSA 組織の[General Information (一般情報)]セクションの[Organization Identifier (組 織識別子)]に、HP CSA 組織識別子が表示されます。 各 HP CSA 組織について、CloudSystem Foundation 内に対応する同じ名前のプロジェクトが必要なことに 注意してください (「CloudSystem Foundation での組織用のプロジェクトの作成」で作成します)。HP CSA 組 織識別子は常に大文字で表記されるため、CloudSystem Foundation 内の対応するプロジェクト名も大文 字で表記する必要があります。 HP CSA で作成されるトポロジベースのサービス設計は、HP CSA の HP Cloud OS プロバイダーを使用します。 HP CSA 組織識別子を CloudSystem Portal 内のプロジェクトと一致させることで、インスタンスが適切なプロ ジェクトにプロビジョニングされます。たとえば、HP CSA 組織識別子が BLUE で、CloudSystem プロジェクト 名 も BLUE の場合、インスタンスは BLUE プロジェクトにプロビジョニングされます。 OpenLDAP または Microsoft Active Directory を使用したマルチテナンシーの構成 ステップ3: 組織のOpenLDAP認証の構成 組織を選択し、[LDAP]をクリックします。 1. LDAP サーバーの完全修飾ドメイン名 (FQDN) または IP アドレスを入力します。 2. ポートを 389 または 636 (セキュア LDAP 用) に指定します。 3. 検索コンテキスト用のベース DN (識別名) を追加します。 次の図の例では、ベース DN はドメインコンポーネント dc=pulsar,dc=io,dc=fc,dc=hp,dc=com で構成されています。検索コンテキストは、LDAP 検 索クエリの作成時にベース DN 設定を使用しま す。 4. LDAP クエリを実行するために、ディレクトリにバインドされる OpenLDAP ユーザーのフル DN とパス ワー ドを入力します。 この例では、ユーザーは dc=Manager,dc=pulsar,dc=io,dc=fc,dc=hp,dc=com として識別 されています。 OpenLDAP または Microsoft Active Directory を使用したマルチテナンシーの構成 5. [User Login Information (ユーザーログイン情報)]を構成します。 次の図の例では、ユーザーは HP CSA Marketplace Portal へのログイン時に、共通名 (cn) 属性を使用 しています。[User Name Attribute (ユーザー名属性)]を入力すると、[User Search Filter (ユーザー検索 フィルター)]は自動的に記入されます。 [User Search Base (ユーザー検索ベース)]を入力します。この例では、ou=Users を選択しています。こ れ をベース DN 設定と組み合わせて、LDAP クエリ ou=users,dc=pulsar,dc=io,dc=fc,dc=hp,dc=com が作成されます。 6. 構成を保存します。[Look Up User (ユーザーを検索)]を選択して、構成をテストします。 OpenLDAP または Microsoft Active Directory を使用したマルチテナンシーの構成 ステップ4: 組織にアクセス可能なOpenLDAPグループの定義 1. [Access Control (アクセス制御)]を選択し、この組織にアクセス可能な OpenLDAP グループをサービスコ ン シューマーとして指定します。 サービスコンシューマーは、Marketplace Portal を通じて、組織に提供されたサブスクリプションを要求 お よび管理します。ステップ 1 で、blue_users がこの用途に定義されました。 2. [Add DN (DN を追加)]を選択し、LDAP 設定で先ほど構成したベース DN に関係するグループ名を入力 し ます。 次の図の例では、cn=blue_users,ou=Groups が入力されています。このエントリーは、ベース DN の dc=pulsar,dc=io,dc=fc,dc=hp,dc=com と組み合わせられ、フル識別名の cn=blue_users,ou=Groups,dc=pulsar,dc=io,dc=fc,dc=hp,dc=com が作成されます。 OpenLDAP または Microsoft Active Directory を使用したマルチテナンシーの構成 ステップ5: 組織のカタログにアクセス可能なOpenLDAPグループの定義 Marketplace Portal からサービスをプロビジョニングするには、サービスがカタログに公開されている必要 があります。すべての組織の Marketplace Portal に表示される、単一のグローバルカタログが存在します。 さらに、すべての組織について、組織の作成時にデフォルトカタログが自動で作成されます。デフォルト サー ビスカタログの名前は、組織名の後に Catalog が追加されています。 組織用の追加カタログの作成が可能です。詳細については、『HP Cloud Service Automation: Cloud Service Management Console Help (HP Cloud Service Automation: Cloud Service Management Console ヘルプ)』を ご 覧ください。 OpenLDAP または Microsoft Active Directory を使用したマルチテナンシーの構成 ユーザーが組織用のカタログにアクセスできるようにする前に、アクセス制御をカタログに設定する必要が あ ります。 1. HP CSA で、[Catalogs (カタログ)] > [組織名 Catalog] > [Access Control (アクセス制御)]を選択します。 2. [Add DN (DN を追加)]をクリックして、ステップ 4 で HP CSA 組織へのアクセスを許可するために作成し た既存の DN を使用するか、新しい DN を入力します。 マルチテナンシーの構成における次のステップは、Foundation での対応するプロジェクトの作成です。詳 細は 「CloudSystem Foundation での組織用のプロジェクトの作成」をご覧ください。 HP CSA および Active Directory のマルチテナンシー用の 構 成 注記: OpenLDAP を使用している場合は、「HP CSA および OpenLDAP のマルチテナンシー用の構成」 の手 順に従ってください。それらの手順を完了したら、「CloudSystem Foundation での組織用のプロジェ クトの 作成」に進んでください。 HP CSA を構成するには、各組織が Active Directory を使用するように構成してください。手順は次のとおり で す。 1. 組織のユーザーを保持するための Active Directory グループの作成 2. 組織の作成と組織名の設定 3. 組織の Active Directory 認証の構成 4. 組織にアクセス可能な Active Directory グループの定義 5. 組織のカタログにアクセス可能な Active Directory グループの定義 ステップ1: 組織のユーザーを保持するためのActive Directoryグループの作成 各組織用に Active Directory のセキュリティグループを作成します。たとえば、BLUE、GREEN、RED という名 前の 3 つの組織に対しては、blue_users、green_users、red_users という 3 つのセキュリティグループを作 成 してください。組織内のすべてのユーザーは、グループのメンバーである必要があります。 OpenLDAP または Microsoft Active Directory を使用したマルチテナンシーの構成 図 4 は、BLUE 組織用に設定された blue_users グループを示しています。メンバーは Steve1Blue、 Steve2Blue、Steve3Blue、blue1、blue2 です。 図 4: BLUE 組織のユーザーを保持するセキュリティグループ blue_users のメンバー ステップ2: 組織の作成と組織名の設定 HP CSA Management Console の[Organizations (組織)] > [Create Organization (組織の作成)]画面を使用し て 、HP CSA 組織を作成します (BLUE、GREEN、RED は、以前に作成したサンプルの組織です)。[General Information (一般情報)]タブが表示されます。 次の図に示すとおり、HP CSA 組織の[General Information (一般情報)]セクションの[Organization Identifier (組 織識別子)]に、HP CSA 組織識別子が表示されます。 各 HP CSA 組織について、CloudSystem Foundation 内に対応する同じ名前のプロジェクトが必要なことに 注 意してください (「CloudSystem Foundation での組織用のプロジェクトの作成」をご覧ください)。HP CSA 組 織識 別子は常に大文字で表記されるため、CloudSystem Foundation 内の対応するプロジェクト名も大文 字で表 記する必要があります。 HP CSA で作成されるトポロジベースのサービス設計は、HP CSA の HP Cloud OS プロバイダーを使用します。 HP CSA 組織識別子を CloudSystem Portal 内のプロジェクトと一致させることで、インスタンスが適切なプロ ジェクトにプロビジョニングされます。たとえば、HP CSA 組織識別子が BLUE で、CloudSystem プロジェクト 名 も BLUE の場合、インスタンスは BLUE プロジェクトにプロビジョニングされます。 OpenLDAP または Microsoft Active Directory を使用したマルチテナンシーの構成 ステップ3: 組織のActive Directory認証の構成 組織を選択し、[LDAP]をクリックします。 1. Active Directory サーバーの完全修飾ドメイン名 (FQDN) または IP アドレスを入力します。 2. ポートを 389 または 636 (セキュア Active Directory 用) に指定します。 3. 検索コンテキスト用のベース DN (識別名) を追加します。 次の図の例では、ベース DN はドメインコンポーネント dc=pulsar,dc=io,dc=fc,dc=hp,dc=com で構成されています。検索コンテキストは、Active Directory 検索クエリの作成時にベース DN 設定を使用します。 4. Active Directory クエリを実行するために、ディレクトリにバインドされる Active Directory ユーザーの共 通 名とパスワードを入力します。 次の図の例では、ユーザーは cn=administrator,cn=users,dc=pulsar,dc=io,dc=fc,dc=hp,dc=com ています。 として識別さ れ OpenLDAP または Microsoft Active Directory を使用したマルチテナンシーの構成 5. [User Login Information (ユーザーログイン情報)]を構成します。 次の図の例では、ユーザーは HP CSA Marketplace Portal へのログイン時に、共通名 (cn) 属性を使用 しています。[User Name Attribute (ユーザー名属性)]を入力すると、[User Search Filter (ユーザー検索 フィルター)]は自動的に記入されます。 [User Search Base (ユーザー検索ベース)]を入力します。この例では、cn=Users を選択しています。こ れ をベース DN 設定と組み合わせて、Active Directory クエリ cn=users,dc=pulsar,dc=io,dc=fc,dc=hp,dc=com が作成されます。 6. 構成を保存します。[Look Up User (ユーザーを検索)]を選択して、構成をテストします。 OpenLDAP または Microsoft Active Directory を使用したマルチテナンシーの構成 ステップ4: 組織にアクセス可能なActive Directoryグループの定義 1. [Access Control (アクセス制御)]を選択し、この組織にアクセス可能な Active Directory グループをサー ビ スコンシューマーとして指定します。 サービスコンシューマーは、Marketplace Portal を通じて、組織に提供されたサブスクリプションを要求 お よび管理します。ステップ 1 で、blue_users がこの用途に定義されました。 2. [Add DN (DN を追加)]を選択し、Active Directory 設定で先ほど構成したベース DN に関係するグループ 名を入力します。 3. 次の図の例では、cn=blue_users,cn=users が入力されています。このエントリーは、ベース DN の dc=pulsar,dc=io,dc=fc,dc=hp,dc=com と組み合わせられ、フル識別名の cn=blue_users,cn=users,dc=pulsar,dc=io,dc=fc,dc=hp,dc=com が作成されます。 OpenLDAP または Microsoft Active Directory を使用したマルチテナンシーの構成 ステップ5: 組織のカタログにアクセス可能なActive Directoryグループの定義 Marketplace Portal からサービスをプロビジョニングするには、サービスがカタログに公開されている必要 があります。すべての組織の Marketplace Portal に表示される、単一のグローバルカタログが存在します。 さらに、すべての組織について、組織の作成時にデフォルトカタログが自動で作成されます。デフォルト サー ビスカタログの名前は、組織名の後に Catalog が追加されています。 組織用の追加カタログの作成が可能です。詳細については、『HP Cloud Service Automation: Cloud Service Management Console Help (HP Cloud Service Automation: Cloud Service Management Console ヘルプ)』をご 覧ください。 ユーザーが組織用のカタログにアクセスできるようにする前に、アクセス制御をカタログに設定する必要が あ ります。 1. HP CSA で、[Catalogs (カタログ)] > [組織名 Catalog] > [Access Control (アクセス制御)]を選択します。 2. [Add DN (DN を追加)]をクリックして、ステップ 4 で HP CSA 組織へのアクセスを許可するために作成し た既存の DN を使用するか、新しい DN を入力します。 CloudSystem Foundation での組織用のプロジェクトの作成 マルチテナンシーの構成における次のステップは、Foundation での対応するプロジェクトの作成です。 OpenLDAP または Microsoft Active Directory を使用したマルチテナンシーの構成 1. CloudSystem Portal に管理者としてログインします。 2. [Admin (管理)]、[Projects (プロジェクト)] (左側のバー) を選択し、[+Create Project (+プロジェクトの作 成)] を選択します。 3. [Project Info (プロジェクト情報)]タブで、組織名と同じプロジェクト名を入力します。その際は、大文字を 完全に同じように使用してください。 OpenLDAP または Microsoft Active Directory を使用したマルチテナンシーの構成 4. [Project Members (プロジェクトメンバー)]タブを選択し、組織にアクセス可能なすべてのユーザーを、個 別にプロジェクトに追加します。CloudSystem Foundation の管理者をプロジェクトの管理者に指定す ることをお勧めします。 OpenLDAP または Microsoft Active Directory を使用したマルチテナンシーの構成 HP CSA サブスクリプションのプロビジョニング HP CSA 組織が OpenLDAP または Active Directory を使用するように構成されると、組織のサービスコン シュ ーマーロール (前述のステップ 4) で指定したディレクトリグループのメンバーになっているユーザーは、 組織 に固有の URL を使用して、組織の Marketplace Portal にログインできます。組織の URL は、組織の [General Information (一般情報)]セクションに表示されています。 Marketplace Portal へのログイン後、blue_users グループのユーザーは、[BLUE Catalog]または[Global Shared Catalog (グローバル共有カタログ)]からサービスを要求できます。BLUE サービスコンシューマー (blue1 など) は、カタログからサービスをチェックすることで、サブスクリプションを作成できます。プロビジョ ニングに成功すると、OpenStack インスタンス、ネットワーク、ストレージボリュームが CloudSystem Foundation の BLUE プロジェクト内に作成されます。これらは、BLUE プロジェクトのすべてのメンバーに よって管理されます。 OpenLDAP または Microsoft Active Directory を使用したマルチテナンシーの構成 サブスクリプションを作成するための要求を送信する際に、グループ所有権をオプションで指定できます。 [Group Ownership (グループ所有権)]が[On (オン)]になっている場合、作成されたサブスクリプションは、 ユー ザーが属している Active Directory グループ (この例では blue_users) 内のすべてのユーザーが管理 できま す。ユーザーが複数のグループに属している場合は、適切なグループを選択する必要があります。 マルチテナンシーに関しては、グループ所有権を有効にするのがベストプラクティスです。プロジェクト内の すべて のユーザーがプロジェクト内のすべてのインスタンスを管理できるという、CloudSystem Foundation プロジェク トの動作に近いからです。 CloudSystem Foundation プロジェクトへの HP CSA 組織の 接続 前述したように、HP CSA と CloudSystem Foundation の関係は、管理者が手動で設定する必要があります。 この関係を正常に機能させるには、以下を確認します。 • 各 HP CSA 組織識別子がすべて大文字で表記されている。 • CloudSystem Foundation が同じ名前のプロジェクトを含んでいる。 • すべての HP CSA 組織のユーザーがプロジェクトのメンバーである。 マッピングは手動のプロセスのため、漏れや誤りが発生する可能性があります。このような場合、プロビ ジョ ニングが正常に完了しても、作成されたインスタンスはユーザーが意図したプロジェクトへの割り当て ができな いため、孤立してしまいます。こうしたインスタンスは、HP CSA が指定するプロジェクトおよびユー ザーによっ て所有されます。デフォルトでは、CloudSystem プロジェクト Administrator およびユーザー csaresourceprovider が指定されます。 Administrator プロジェクトは幅広いリソースにアクセス可能なため、Enterprise のインストール直後にデ フォ ルトのプロジェクトとユーザーを変更しておくことをお勧めします。 OpenLDAP または Microsoft Active Directory を使用したマルチテナンシーの構成 デフォルトのプロジェクトとユーザーを変更するには、次の手順を実行します。 1. CloudSystem Foundation で、管理者 Administrator を使用して、CSA_CONSUMER という名前のプロジェ クトを作成します。このプロジェクトは、作成されたがマッピングできなかったインスタンスの受け皿と し て機能します。 2. HP CSA Management Console でリソースを編集して、すべての孤立インスタンスを CSA_CONSUMER プ ロジェクトに送るようにします。HP CSA Management Console の[Resources (リソース)]を使用して、リ ソースマッピングを構成します。[HP Cloud OS]を選択します。 3. [HP CS Foundation]をクリックし、[Summary (概要)]の下にある編集アイコンをクリックします。[User ID (ユー ザーID)]を administrator に変更し、パスワードを設定して、[Save (保存)]をクリックします。 4. [Properties (プロパティ)] > [tenant (テナント)]を選択し、[Value (値)]を CSA_CONSUMER に変更して、 [Save (保存)]をクリックします。これにより、プロビジョニングで孤立インスタンスが発生した場合に、 Administrator/CSA_CONSUMER がユーザー名およびプロジェクトとして使用されます。 OpenLDAP または Microsoft Active Directory を使用したマルチテナンシーの構成 プロビジョニングされたサブスクリプションの確認 導入されたサブスクリプションは、Cloud Service Automation 管理コンソールの[Operations (オペレーショ ン)] で確認できます。次の図は、BLUE 組織で導入されたサブスクリプションを示しています。 対応するインスタンスは、CloudSystem Portal の[Admin (管理)] > [Instances (インスタンス)]で管理者が確 認できます。RED、BLUE、GREEN という 3 つのプロジェクトのそれぞれに、インスタンスが導入されています。 OpenLDAP または Microsoft Active Directory を使用したマルチテナンシーの構成 参考資料 『HP CloudSystem Administrator Guide (HP CloudSystem 管理者ガイド)』の「Configuring CloudSystem to use Active Directory or OpenLDAP directory authentication (Active Directory または OpenLDAP ディレクトリ認証を使用するため の CloudSystem の構成)」セクション (http://www.hp.com/go/CloudSystem/docs) 『Configuring Directory Services in HP CloudSystem Enterprise and Foundation Software (HP CloudSystem Enterprise およ び Foundation ソフトウェアでのディレクトリサービスの構成)』ホワイトペーパー (http://www.hp.com/go/CloudSystem/docs) HP CloudSystem の詳細は下記をご覧ください。 hp.com/go/CloudSystem hp.com/go/CloudSystem/docs © 2015 Hewlett-Packard Development Company, L.P. 本書の内容は、将来予告なく変更されることがあります。HP製品およびサービスに対する保証につい ては、当該製品およびサービスの保証規定書に記載されています。本書のいかなる内容も、新たな保証を追加するものではありません。本書の内容につきま しては万全を期しておりますが、本書中の技術的あるいは校正上の誤り、省略に対しては責任を負いかねますのでご了承ください。 4AA5-7818JPN, March 2015
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