- Project Summary 第 13 回 環境・設備デザイン賞 電算新本社ビル This plan in the new construction of headquarters for Densan corporation engaged in the information service around Nagano. It was aimed this building to be the leading eco-friendly office by giving importance for - Densan New Headquaters Office - "office worker" and "global environment" by the integration of architecture and ME technology. It was - 熱と光の放射を活用するオフィス intended that the worker could feel comfort even if they are under the relaxed condition, by surrounding the person on appropriate radiation plane like chilled ceiling panel and screen light etc. To control these radiative / 日建設計 Nikken Sekkei Ltd. planes, it was enabled to utilize the natural potential in Nagano like under-ground water, cool-outdoor air, daylight, etc. As a result, drastic energy saving was achived and it contributed on the global environment. コミュニケーションを誘発する吹抜空間。自然換気・自然採光の経路としても機能する オフィス内観。執務者の視線方向に対峙するように透けつつ光るスクリーンライトが重なり合い、明るさ感を増す ■コンセプト ■長野の気候風土に根差した建築・設備 - Concept 長野を拠点とする情報サービス企業、株式会社電算の新本社ビルの計画である。IT 系企業のため在席時間が長い特徴があるが、 - Architecture and ME Design adopted to the Climate of Nagano 旧本社では室内環境が劣悪な環境にあり、快適で働きやすいワークプレイスへの改善が求められた。新本社では「社内交流」を促 す計画にするとともに、建築計画と設備技術の融合により「人」と「地球環境」を大切にする先導的環境配慮オフィスを目指した。 ■人の体感に基づくデザイン - Architectural Design to Reduce the Building Load 建物は、高層建築物の少ない街のスケールを考慮して、約 な放射面」で包み込むことで、室内条件を緩和しても体感とし 80m×30m の 5 階建て低層オフィスとし、 中央に設けた吹抜空間(コミュ て「人が快適に感じる」熱・光環境を目指した。 吹出口・照明器具の 配置 室内温湿度 26℃・50% 机上面照度 750Lx 手法 ニケーションボイド)を介して一体感を持つことが出来る空間構成とし 電算新本社 た。また、東西方向に長い平面形状とする ことで、日射による空調負 温冷感 明るさ感 荷の大きい東西方向には短くし、主開口部を北・南面とした。東・西側 建築と一体となった 放射面 空間全面の放射熱を調整 は壁面を主体として日射負荷を低減し、南面は庇を設けることで方位を スへ自然光や外気を取り入れやすい平面形状とした。 自然換気給気口 (南北面) - Controlling the thermal Radiation from Surroundings at Office 床面はカーペット全面から空調空気を染み出す「床染出し空 や、冬季には発熱によりガラス内側表 面温度を調整する「発熱ガラス」により、オフィス空間全体 を適切な放射熱で包み込み、室内温湿度を緩和しても、人の 体感としては快適な熱環境を構築した。 吹出口 窓面:22℃ (室内空気 :22℃) 照明 37℃ 約 80m 天井面 22℃ 吹出口 21℃ 27 㻠㻜㻚㻜 䉝 㻟㻣㻚㻡 㻟㻡㻚㻜 照明 25℃ 24 㻟㻞㻚㻠 㻞㻥㻚㻥 㻞㻣㻚㻠 㻞㻠㻚㻥 21 㻞㻞㻚㻠 18 15 天井放射パネル (裏面) 床染み出し カーペット 発熱なし 発熱あり 発熱ガラスの効果(冬季) 明るさ感を高めた光環境 旧本社(対流空調+蛍光灯) 新本社(放射冷房+鉛直面発光照明) 照明発熱部分が熱く、空調吹出口部分が冷たく、 放射冷気に包まれた様子が確認できる。照明器具の発熱部分 放射熱環境にムラが大きい は天井裏に隠蔽しており、放射熱のムラを低減している ンライト」を新規開発した。明るさ感を維持しながら照明出力を ‣‥ ‣‣ ͨٳ᩿ᲢႉᲣųų ӒྙݧᲟ 側からシースルー太陽光パネルにより、発電しながら透過し ‣ 新本社(照明消費電力 4 ∼ 6W/ ㎡) ⁍⁀‴⁏ 天井面の明るさが高く、空間に対し全体的に高い 比が大きいため天井面が暗く、明るさ感の低い部分が多い 明るさ感が確保できている 明るさ画像の比較 明るさ画像とは、順応などの人の目の機構を考慮した上で、空間の明るさをどう感じるか、明るさ知覚を表現した 画像である。明るく感じる部分は赤系、暗く感じる部分は青系で表示される 注)東京工業大学中村芳樹准教授による手法 3,200mm(1 スパン) 照明発熱(天井裏) 照明が鉛直面のため、一般的な天井照明の場合と比較して放射 井水放射パネル(裏面断熱) 2,000mm×500mm 天井断面詳細図 鉛直面発光照明 (スクリーンライト) 250mmH 自然採光 ༏ʩ੭֥ ‣ 吹抜からの ‣ ټʟᘙ᩿․‣ ʙѦܴ やわらかな自然光導入 ᘙ᩿․… ʟ൦⇸∞⇮∃∙⇽↚↷↹ ↄ↸↚ʟ൦༏⇁Мဇ ⇭⇝⇑∙⇮ᆰᛦೞ․• ᩋ൦ ‣ 井水・雨水を 便所洗浄水に利用 ༏ʩ੭֥ ‣‧ ․ עɶ༏ עɶ ༏ βᩗޖ 長野の冷涼な外気を活かした 自然換気による冷房 地中熱により予冷・予熱した ‥… 外気による床面放射(床染み出し空調) ․‧ 長野の豊富な 地下水の揚水 ൽɥ൦ ੬൦ʟৎ and Global Environment 䕕ホ౯㡯┠ 地下の免震層で外気を予冷・予熱する クールヒートトレンチ ɶ᧓൦ 自然のポテンシャルの利用概念図 ᢩΨʟৎ 様々な工夫により、空調・照明による 䠝㻚ឤᛶ㍈ 䠄㐀ᙧ䠅 㻲㼛㼞㼙 導的環境配慮オフィスを実現した。 天井加振実験により十分な耐震性能を有することを確認した。 井水放射パネルとスクリーンライトの間に必要な地震時の接触 屋上緑化 䖪 㻜㻞ㄪᛶ 䖪 㻜㻟⊂ᛶ 䖪 㻜㻡ᡂᗘ 佇みながら地球環境に大きく貢献する先 機能を持つとともに平滑ですっきりした天井面とした。 㻜㻝ᑂ⨾ឤ 㻜㻠㇟ᚩᛶ を感じる緑に囲まれ、長野という地域に 井水放射パネルには 0.7mmΦの微細なパンチングを設け、吸音 䕕≉䛻㔜 ど䛧䛯䝕 䝄䜲䞁䛾 どⅬ 䠄ᚑ๓䛾䝕䝄䜲䞁䛻ẚ㍑䛧䚸ඃ䜜䛶䛔䜛㒊ศ䚸༟㉺䛧䛶䛔䜛㒊ศ䛻㛵䛧䛶 ලయⓗ䛻グ㏙䛧䛶䛟䛰䛥䛔䚹䠅 䕕⮬ᕫホ౯ḍ ඃ䜜䛶 ᬑ㏻ 㻜㻢ᶵ⬟ᛶ 䖪 㻜㻣ຠ⋡ᛶ 䠞㻚ᶵ⬟㍈ 㻜㻤౽ᛶ 䠄ᢏ⾡䠅 㼀㼑㼏㼔㼚㼛㼘㼛㼓㼥 㻜㻥Ᏻᛶ 䖪 㻝㻜ඛᑟᛶ 䖪 事業主 :株式会社電算 建設地 :長野県長野市大字鶴賀字河原 276 番 6 敷地面積 :4,939.34 ㎡ 建築面積 :2,345.92 ㎡ 延床面積 :9,873.06 ㎡ 構造 :鉄骨造、免震構造 階数 :地上 5 階 工期 :着工 2012 年 1 月 竣工 2013 年 3 月 設計・監理:株式会社日建設計 施工 :株式会社竹中工務店 空調・衛生:高砂熱学工業株式会社 株式会社テクノ菱和 株式会社三晃空調 電気 :株式会社トーエネック 外構 :北信土建株式会社 㻝㻝⎔ቃ㈇Ⲵ 䖪 㻝㻞㈨※ᾘ㈝ 䠟㻚♫㍈ 䠄⎔ቃ䠅 㻝㻟ᆅᇦ⎔ቃᛶ 㻱㼚㼢㼕㼞㼛㼚㼙㼑㼚㼠 㻝㻠䢑䢂䢆䢚䡬䡷䢕ᛶ 㻝㻡ඛ㐍ᛶ 䖪 㻝㻣䢓䢙䢂䢙䡴䢚䡶䡹䢀 䖪 㻝㻤⥔ᣢ⟶⌮ 㻝㻥⪏ஂᛶ 㻞㻜䠨䠟䠟 䖪 㻟㻚㻝㻝㟈⅏௨㝆䚸ᡃ៏䛧䛺䛜䜙䛾ᐊෆ⎔ቃ⦆䛜⾜䜟䜜䛯䛜䚸ᮏᘓ≀䛷䛿ᐊෆ⎔ቃ᮲௳⦆䛻䜘䜛┬䜶䝛䛸 ᛌ㐺ᛶ䛾୧❧䛻ᑐ䛩䜛᪂䛯䛺ᡭἲ䜢♧䛧䛶䛔䜛䛸⪃䛘䜛䚹 タഛ䛷ኳ䜢ᵓᡂ䛩䜛䛣䛸䛷䚸」ྜ⏝䛻䜘䜛ኳᮦ䛾๐ῶ䚹ඛᑟⓗᢏ⾡䛜ㄆ䜑䜙䜜䚸ᅜᅵ㏻┬ఫᏯᘓ⠏≀ ┬㻯㻻㻞ඛᑟᴗ䛾⿵ຓ㔠䜢ཷ⤥䛧䚸䜲䝙䝅䝱䝹䝁䝇䝖䛾ቑຍ䜢ᢚ䛘䛶䛔䜛䚹 ✵ㄪ䞉↷᫂䛻䜘䜛୍ḟ䜶䝛䝹䜼䞊ᾘ㈝㔞䛿ᶆ‽䜸䝣䜱䝇䛾䛚䜘䛭༙ศ䛸䛧䚸౽ᡤὙίỈ䛾䜋䜌䛶䜢Ỉ䞉㞵Ỉ䛷 ௦᭰䛧䛯䚹䛭䜜䛻క䛔ග⇕Ỉ㈝䜢ᖜ䛻పῶ䛧䛯䚹 ↷᫂䛿䝟䝛䝹䛻ᖏ㟁㜵Ṇ䝅䞊䝖䜢㈞䜚䚸䜎䛯㖄┤㓄⨨䛾䛯䜑୍⯡↷᫂ჾල䜘䜚ᇕ䛜╔䛧䛵䜙䛟 䝯䞁䝔䝘䞁䝇㢖ᗘ䜢పῶ䛩䜛䜘䛖ᕤኵ䛧䛶䛔䜛䚹 㤋㻸㻱㻰↷᫂䛾᥇⏝䛻䜘䜚䚸㟁⌫䛾㢖ᗘ䛿ప䛔䚹 ᨺᑕ䝟䝛䝹䛿䝯䞁䝔䝘䞁䝇䝣䝸䞊䛛䛴㛗ᑑ䛷䛒䜛䚹 䜲䝙䝅䝱䝹䝁䝇䝖䛿ቑຍ䛩䜛䛜䚸䛭䜜䜢ୖᅇ䜛䝷䞁䝙䞁䜾䝁䝇䝖䛾పῶ䚹㛗㛫✌ാ䛷㈇Ⲵᐦᗘ䜒㧗䛔 㻵㼀⣔䛾䜸䝣䜱䝇䛾䛯䜑䚸㻸㻯㻯䛾䛖䛱䝷䞁䝙䞁䜾䝁䝇䝖䛾༨䜑䜛ྜ䜒䛝䛟పῶຠᯝ䜒䛝䛔䚹 ᑠィ 䛔䜛 䠇䠍 䠇䠎 䕿 㻞 䕿 㻞 䕿 㻞 䕿 㻞 䕿 㻞 䕿 㻞 䕿 㻞 䕿 㻞 䕿 㻞 䕿 㻞 䕿 㻞 䕿 㻞 䕿 ᇳົ⪅䜈䛾䜰䞁䜿䞊䝖ㄪᰝ䜢⾜䛔䚸‶㊊ᗘ䛜ᪧᮏ♫䜘䜚ྥୖ䛧䛯䛣䛸䜢☜ㄆ䚹 㻝㻢䡮䢂䡸䡨䢕䡶䡹䢀 䠠㻚⤒῭㍈ 䠄㻸㻯㻯䠅 㻸㼕㼒㼑㻌㻯㼥㼏㼘㼑 㻯㼛㼟㼠 Ỉᨺᑕ෭ᡣ䝟䝛䝹䛻䜘䜛ᖹ䛷䛩䛳䛝䜚䛸䛧䛯ኳ㠃䛻䚸䞂䜵 䞊䝹䛾䜘䛖䛻㏱䛡䛴䛴ග䜛↷᫂䜢㖄┤䛻㓄⨨䛩䜛䝅䞁䝥䝹 䛺ᵓᡂ䛻䜘䜚䚸ᚑ᮶䛾䜸䝣䜱䝇䛻䛿䛺䛔㍍䜔䛛䛺༳㇟䜢䛘䜛䚹 䜸䝣䜱䝇✵㛫䛾ྛ㠃䠄ኳ㠃䞉ᗋ㠃䞉❆㠃䠅⮬య䛜䚸⇕䞉ග⎔ቃ䜢䛄㠃䛅䛷ㄪᩚ䛩䜛ᶵ⬟䜢ᣢ䛱䚸 ᶵ⬟䛸ព䛜୍య䛧䛶䛔䜛䚹 ᇳົ㛫䛾㛗䛔ᮏ䜸䝣䜱䝇䛻䛚䛔䛶䚸ே䛾యឤ䛻ᇶ䛵䛝䝕䝄䜲䞁䛥䜜䛯䜸䝣䜱䝇✵㛫䛿䛾䜸䝣䜱䝇䛻䛿䛺䛔 ⊂⮬ᛶ䛜䛒䜛䚹↷᫂䛻䛴䛔䛶䛿ᚑ᮶䛾ᖹ㠃㓄⨨䛛䜙ᴫᛕ䜢㌿䛧䚸㖄┤㠃䛷Ⓨග䛩䜛ჾල䜢᪂つ㛤Ⓨ䛧䛯䚹 ୰ኸ䛾྿ᢤ✵㛫䛿䝁䝭䝳䝙䜿䞊䝅䝵 䞁䜢ㄏⓎ䛩䜛䛸䛸䜒䛻䚸ᘓ≀䛾㇟ᚩ䛸䛺䛳䛶䛔䜛䚹䜎䛯䚸䛭䜜䛻䜘䜚䜸䝣䜱䝇㒊䛾 ዟ⾜䛜▷䛟䛺䜚䚸እẼ䜔⮬↛ග䜢ྲྀ䜚㎸䜏䜔䛩䛔ᖹ㠃ᙧ≧䛸䛺䛳䛯䚹 ᚑ᮶䛾䜘䛖䛻タഛᶵჾ䜢୪䜉䛯✵㛫䛷䛿䛺䛟䚸⎔ቃィ⏬ཎㄽ䛻ᇶ䛵䛔䛯ᶵ⬟䛭䛾䜒䛾䛻䜘䜚✵㛫䛜ᙧᡂ䛥䜜䛶䛚䜚ᡂᗘ 䛿㧗䛔䚹 యឤ䛻ᇶ䛵䛔䛯ᨺᑕ⎔ቃㄪᩚᶵ⬟䛸䚸䛭䛾ཎ㈨䛸䛧䛶㛗㔝䛾⮬↛䛾䝫䝔䞁䝅䝱䝹䜢ᚭᗏⓗ䛻ά⏝䛧䚸ᛌ㐺ᛶ䛸 ┬䜶䝛䝹䜼䞊䜢୧❧䚹 ↷᫂ᾘ㈝㟁ຊ䛿㻠䡚㻢㼃䛸㠀ᖖ䛻ᑠ䛥䛔䚹୰㛫ᮇ䛻䛿⇕※タഛ䜢㐠㌿䛫䛪䛻ᘓ≀㐠⏝䛜ྍ⬟䛷䛒䜚䚸 ᖺ㛫䛾✵ㄪ䞉↷᫂䛻䜘䜛୍ḟ䜶䝛䝹䜼䞊ᾘ㈝㔞ᐇ⦼䛿ᶆ‽䜸䝣䜱䝇䛾⣙༙ศ䛻๐ῶ䚹 ᧯స䝟䝛䝹䛻䜘䜚䝌䞊䞁䛤䛸䛾↷᫂ไᚚ䜢ྍ⬟䛸䛧䚸䛥䜙䛻⇕⎔ቃ䛿䚸ᐊ ㄪᩚ䛷䛺䛟䛄ᬬ䛟䛅䛄ᾴ䛧䛟䛅䛾䜘䛖䛺 యឤ䛻ྜ䜟䛫䛯ㄪᩚ䛜ྍ⬟䚹 ኳ䛾⪏㟈ᐇ㦂䜢⾜䛔䚸ᮾ᪥ᮏ㟈⅏䛾㻝㻚㻡ಸ䛾ຍ㏿ᗘ䛷䜒യ䞉ᦆയ䛺䛔䛣䛸䜢ᐇド䛧䛶䛔䜛䚹 䛛䛴ᮏᘓ≀䛿ච㟈ᵓ㐀䛷䛒䜚䚸䛥䜙䛻Ᏻ䛻㓄៖䛧䛶䛔䜛䚹 ᫂䜛䛥ឤ䜢☜ಖ䛩䜛䝇䜽䝸䞊䞁䝷䜲䝖䛸⇕⎔ቃ䜢ᩚ䛘䜛ᨺᑕ䝟䝛䝹䛻䜘䜛䝅䞁䝥䝹䛺᩿㠃ᵓᡂ䛿䚸ᚑ᮶䛾ᙇ䛧䛺䛔タഛᶵ ჾ䛸䛔䛖Ꮡᅾ䜢䚸✵㛫䝕䝄䜲䞁䜢ᵓᡂ䛩䜛せ⣲䛸䛧䛶㓄⨨䛩䜛᪂䛯䛺᪉ྥᛶ䜢♧䛩䚹 ᛌ㐺ᛶ䜢ᦆ䛺䜟䛪䛻䚸ᐊෆ䛾タᐃ ‵ᗘ䛸↷ᗘ䜢⦆䛧䛶㐠⏝䛩䜛䛣䛸䛜ྍ⬟䛸䛺䛳䛯䚹㛗㔝䛾ᜨ䜎䜜䛯Ỉ䜔 እẼ䚸⮬↛ග䜢ᚭᗏ⏝䛧䚸ᖺ㛫✵ㄪ䞉↷᫂ᾘ㈝㻝ḟ䜶䝛䝹䜼䞊䜢ᚑ᮶䛾༙ศ䛸䛧䛯䚹 Ỉ䚸ᆅ୰⇕䚸⮬↛ග䚸እẼ⏝䛺䛹䚸⮬↛䛻䜘䜛㈨※䜢᭷ຠά⏝䛧䛶䛔䜛䚹 ᇶ‽䜸䝣䜱䝇䛾㒊ศ䜢㔠ᒓኳ䠄䜰䝹䝭ᮦ䠅䛷〇స䛧䛶䛔䜛䛣䛸䛛䜙䚸ᑗ᮶䛻䝸䝃䜲䜽䝹䛜ྍ⬟䚹 ᩜᆅෆ䛻✚ᴟⓗ䛻ᶞᮌ䚸ᗞᅬ䜢㓄⨨䛧ᅄᏘ䜢ឤ䛨䜛᳜᱂ィ⏬䛸䛧䛯䚹࿘㎶䛾⾤୪䜏䛻ᑐ䛧䛶ᅽ㏕ឤ䛾䛺䛔䜘䛖 పᒙ䛾ᘓ≀ᙧ≧䛸䛧䛯䚹➨㻞㻢ᅇ㛗㔝ᕷᬒほ㈹䛻䜒㑅ฟ䚹 ༟㉺ 䛧䛶 䛔䜛 䠌 建物概要 オフィス内観(窓面方向) ․ ٳൢ 䕕ホ౯㡯┠䛻ᑐ䛩䜛タィ⪅䛾䝕䝄䜲䞁ពᅗ パネルの平面積を広く取ることができ、冷却能力を高めた。 を防ぐクリアランスを、空調レターンスリットと兼用した。 窓面からの自然光導入 ⇮⇩⇽∏⇊⇮ ʟ൦ 地内に配置された樹木、庭園により四季 放射パネルの裏面を断熱し、スクリーンライトの発熱部は天井 ブラインド輝度調整による 発電 ■地域・地球環境への ■環境・設備デザインの評価 - Environment & ME Design Scoring 貢献 - Contribution to Regional スの約半分と大幅に削減した。屋上や敷 従来のオフィスにはない軽やかな印象を与えている。 うよう、放射の向きを工夫した。 雨水 :屋上に降った雨水を井水とともに便所洗浄水に利用する。 井水熱交換により 熱源を使わない 井水放射冷房 ‣ ‣ たやわらかな光により自然採光し、照明消費電力を低減する。 年間一次エネルギー消費量を標準オフィ 井水放射パネルによる平滑な天井面と透けつつ光る照明により、 裏に設けることで、冷気と光は室内側へ、発熱は天井裏へ向か 日射熱遮 トップライトからの 自然換気排気 東・西面(強い日射を防ぐ壁面) シースルー太陽光パネルによる 自然採光・日射熱遮 ・発電の両立 ᐯή ᐯ ή 気窓を開放し、放射冷房しながらの自然換気が可能である。 ‧ 照度が高いため机上の明るさは高いが、照明器具との輝度対 レターンスリット 利用する。また、事務室内の換気窓とトップライト頂部の排 太陽光:窓面からブラインドで輝度調整された自然光を導入し、吹抜 井水放射パネルとスクリーンライトの融合 - Integration of Chilled Radiation Ceiling and Screen Light (光の鉛直面)を組合せ、様々な複合効果を生み出している。 オフィス内の放射面を省エネルギーで形成するため、以下に記す自 ‥ 旧本社(照明消費電力 17W/ ㎡) 南面(太陽高度の高い日射を防ぐ庇) - Intensive Utilization of Natural Potential 外気 :免震層を経由した外気により外気冷房を行い、床面の冷却に じることを防止している。 天井面で井水放射パネル(熱の水平面)とスクリーンライト 自然のポテンシャルの徹底利用 外気を予冷・予熱する。 の室内側をグレーとし、窓面輝度を抑え、輝度対比により暗く感 日射を反射し室内側の輝度を抑える ツートンカラーブラインド オフィス基準階平面図(2・3・4 階) 地中熱:地下の免震層をクール・ヒートトレンチとして活用し、 ブラインドによる 窓面輝度調整 よるブラインド角度制御に加えて、ツートーンカラーブラインド 導光板を用いた スクリーンライトの発光の仕組み コミュニケーションボイド (自然採光・自然換気排気経路) 用し、熱を使い切ったものをトイレ洗浄水に利用する。 スクリーンライト(鉛直面) 大幅に低減している。また、天空画像撮影に基づいた曇天判断に ϋ᩿ͨᲢຜǰȬȸᲣ ӒྙݧᲟ 主開口部 (南面、庇) 㻺 房用に利用する。その井水は井水ヒートポンプの熱源水に利 蛍光灯(水平面) 高輝度の窓面 㻝㻥㻚㻤 壁面(西面) 事務室 井水 : み上げた井水を、冷水と熱交換して天井に流す井水放射冷 光環境は、人が明るく感じることを重要視し、人の目に入る光 を導光板を用いて鉛直方向に反射させ、適度に発光する「スクリー 11m 然のポテンシャルを複合利用する建築・設備計画とした。 熱分布画像の比較(夏季) - Indoor Light Environment with Enhancing Brightness の量を適切に調整するよう意図した。具体的には、LED による光 奥行の浅いオフィス空間(11m) 壁面 (東面) 日射遮蔽(夏) 発熱ガラス(冬) 床染み出し空調 天井面 28℃ 主開口部(北面) 事務室 井水放射冷房 窓面の日射熱(夏) コールドドラフト(冬) [℃] 30 窓面:18℃ (室内空気 :22℃) 北側外観 考慮した外装とした。また、オフィスの奥行を 11m と短くし、オフィ 26.5℃・55% 350Lx 熱環境は、天井面は地下水の熱を利用した「井水放射冷房」、 調」、窓面は日射遮 み上げ量の規制がなく、街中でも年間で約 15℃で一定温度の地 負荷を低減する平面・外装計画 境を再考し、建築・設備が一体となり、オフィス空間を「適切 温度・湿度 机上面照度 であり 限に活用する建築・設備計画とした。 目標として計画されてきた。本建物では、人が快適に感じる環 一般的なオフィス 長野は冷涼な気候であり、年間を通じて晴天率が高い。地下水も豊富 下水が積極的に利用されている。このような自然のポテンシャルを最大 - Design Method Based on Human Sense オフィス空間の室内環境設計は、室内の温湿度・照度を設計 室内環境 目標 オフィス内観 南側外観 㻝 䕿 㻞 䕿 㻞 䕿 㻝 䕿 㻞 䕿 㻞 䕿 㻞 䕿 㻞
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