JNM-ECZR series 世界最先端・次世代の NMR 装置 JNM-ECZR series NMR spectrometer ZETA（JNM-ECZR）シリーズは、最新のデジタル技術と高周波技術を駆使して開発された FT NMR システムです。回路の高集積化により信頼性の向上と筐体の小型化を実現しながら、多チャンネル化や高出力パワーアンプアップグレードなどに対する拡張性は従来機以上です。周辺機器を制御するバスラインは高速バスラインに一新されており、様々な周辺機器を高速、高精度に制御します。さらに先進的なソフトウェアと自動化技術により、日常測定業務のすべてを自動化しながら、高度な先端測定に対応します。 STS (Smart Transceiver System) STS は集積デジタル回路技術と最新高周波技術の融合により、高性能化と小型化を両立した送受信システムです。 RF（ラジオ波）の送受信の効率とデジタル信号処理の精度を極限まで高めた、最大 8 周波数の RF 出力が可能な送受信系によりナノ秒オーダーの高速 RF 制御を可能にしました。最先端のパルスシーケンスを高速・高精度に実行できます。受信部は 16 bit 100 Msps の高速 A/D 変換により NMR 信号をサンプリングし、高倍率のオーバーサンプリングにより量子化ノイズに対する実効ダイナミックレンジを向上させています。また、64 bit 浮動小数点語調積算により、長期間積算におけるオーバーフローの心配なしに測定を行うことができます。安定度の高い測定を提供するデジタルロックデジタルロックによるフィードバック機構は、ロック周波数の発振・検波とシムによる磁場補正の連動を高精度にデジタル制御し、磁場変動に対して安定した測定を提供します。高安定度の温度制御システム応答性を向上させた設計のヒーターと温度制御ユニットの連携を高め、温度制御下においても安定した測定を行うことができます。分光計と周辺付属品を結ぶバスラインも高速バスラインに一新されました。この新バスラインにより、付属品は高速・安定に稼働します。作業時のユーザビリティーを向上ヘッドアンプシャーシには、マグネットとプローブに関連する機能が備わっています。ヘッドアンプシャーシ上部には、タッチパネルディスプレーが搭載され、直観的なユーザーインターフェイスを提供します。プローブチューニング時には反射特性や反射レベル値を、冷媒補充時にはその残量を表示するなど、作業時のユーザビリティーを格段に向上させました。機能性と独自性を高めたデザイン分光計は高周波の遮蔽性、排熱や通気性を高めるなどの機能を持たせながら、外観も黒を基調に圧迫感を抑えた先端的なデザインとしました。デザインは、高級スポーツカーフェラーリのデザインを手掛けたことで知られる世界的な工業デザイナー奥山清行氏が代表を務める KEN OKUYAMA DESIGN によるものです。直感的に使えるソフトウェア分光計制御・NMR データ処理統合ソフトウェア「Delta」にはシンプルさと高度なユースへの対応を同時に実現する、簡易測定用インターフェイスが追加されています。日常的に繰り返される標準的な測定は溶媒や測定モードの選択など最小限の操作で可能です。多数の測定条件の設定が必要になる応用測定でも、プローブや分光計などに依存する装置パラメーターは自動的に設定され、試料や測定目的に必要な条件の設定だけで測定の登録が可能です。設置室のレイアウトがより自由に従来機種 JNM-ECA Ⅱと比べ、分光計の大きさは約 67% と大幅に小さくなっています。漏洩磁場を低減したマグネットやコンパクトな多検体オートサンプルチェンジャーとの組み合わせにより、狭い設置室でも全てのユニットを配置することができます。 ECA500 Ⅱ ECZ500R 設置要領換気扇エアコンプレッサーエアタンク所要電源容量 ( ブレーカー）および接地データシステム単相 AC100V to 240V, 50/60Hz 1kVA エアコンプレッサー (400MHz) 単相 AC100V, 50/60Hz 30A (500MHz 以上 ) 3 相 AC200V, 50/60Hz 30A 予備単相 AC100/120V, 50/60Hz 3kVA 接地 100Ω 以下 1 個注）長時間低温空気供給装置（オプション）は別途電源が必要ですトランスファーチューブ挿入口 0.5mT 1mT 2mT 5mT ヘッドアンプシャーシ (拡張シャーシ付き）５m 単相 AC100V to 240V, 50/60Hz 3kVA 配電盤分光計超伝導マグネット (500/54/JJ) 分光計コンソール階段設置室 500MHz 温度範囲 17 to 27 ℃ (±1 ℃ /h 以内 ) 湿度 70 % 以下天井高さ 2.87 m 以上 0.5mT 位置 SCM 中心より、垂直方向 1.15 m、水平方向 0.6 m 規定の天井高さが必要な区域サービスアクセスオペレーションテーブル搬入口（幅）1m（高）2.0m以上 3.5 m 500 MHz の設置例「Made in Japan」クオリティ構造的な堅牢性や安全性はもとより、部品点数を減らすことにより故障頻度を低減させ、メンテナンス性も向上させた「Made in Japan」クオリティの NMR システムです。ネットワークに対応分光計筐体内に組み込まれている分光計制御コンピューターは、操作コンピューターとは独立して分光計と測定を管理します。また、データを大容量ハードディスク内に保存しておくことが可能です。高度な自動測定さえも独立して実行できる仕組みにより、ネットワーク上の遠隔端末から分光計に接続し、測定の実行、途中経過の確認、データのダウンロードを実行することができます。＊装置の外観・仕様は予告なく変更することがあります。 No.R2102J422C(Bn)