PDF:670KB

資料3
1 過誤調整処理の流れ
事業所
①取下げ依頼書作成
市町村等
②過誤申立情報作成・送信
事業所から
再請求有り
の場合
毎月1~9日
事業所から
再請求なし
の場合
毎月1~17日
国保連合会
再請求有り
の場合
毎月10日
毎月11日
過誤処理の結果、事業所の再請
求がなく、過誤調整額が事業所支
払額を上回り、支払額がマイナスに
なる場合や、著しく支払が減少する
場合に事業所へ連絡し、再請求を
受付する場合がある。
再請求なし
の場合
毎月18日
③-1過誤処理
③-2事業所
再請求確認
④支払額の調整(相殺)
⑤結果の通知
事業所
市町村等
-1-
過誤処理の結果、事業所の再
請求がなく、過誤調整額が事業
所支払額を上回り、支払額がマ
イナスになる場合や、著しく支払
が減少する場合に市町村へ連
絡し、過誤データを削除する場
合がある。
2.過誤(取下げ)について
(1)過誤(取下げ)とは
既に支払を受けた介護給付費等を取下げし、請求する前の状態に戻すことを「過誤」と言います。
一旦支払われた給付費は、過誤(取下げ)処理を行った翌月の支払から取下げ分の金額を相殺する
ことで返還されることになります。
相殺のイメージ
処理年月:平成27年7月処理
取下げ金額:100,000円(平成27年4月サービス提供分)
平成27年7月請求額(平成27年6月サービス提供分等):1,000,000円
平成27年7月請求
に対する総支払額
1,000,000円
-
平成27年7月過誤取下
げ額(平成27年4月サービス
平成27年8月総支払額
=
900,000円
提供分)
100,000円
過誤の発生原因(例)
・本来請求すべき金額より少なく、又は多く請求をしてしまい、支払いを受けた。
(単位数誤りなど。)
・他の利用者のサービス実績を誤って請求してしまい、支払いを受けた。
(2)過誤(取下げ)処理の流れ
事業所
国保連合会
市町村等
①過誤申立
②過誤申立情報
③過誤処理
⑤結果の通知
↓
④支払額の調整(相殺)
⑤結果の通知
①事業所は、「介護給付費・訓練等給付費等の返戻依頼(請求取下げ)について」(以下、取下げ依
頼書という)を作成し、市町村等に過誤申立(請求取下げ)を依頼します。
②市町村等は、過誤申立情報を作成し、国保連合会に提出(伝送)します。(毎月1~17日)
③国保連合会は、過誤申立情報に基づき、過誤(取下げ)処理を行います。
④通常受付分の支払額から過誤処理分の金額を相殺して、支払額を調整します。
⑤処理結果を市町村及び事業所に通知します。(障害福祉サービス費等過誤決定通知書)
-2-
(3)過誤処理の注意点
・過誤(取下げ)の処理は請求明細書単位での処理となることから、1枚の明細書で複数のサービス
があり、そのうち1つのサービス種類のみを取下げたい場合であっても、全てのサービスが取下げ
処理の対象となります。
・過誤(取下げ)処理が可能となるのは、実績確定後となることから、原則として事業所が通常分と
して国保連合会に請求した月の翌月以降となります。
・当月請求分であっても、市町村審査期間であれば、審査結果一覧情報により返戻処理とすることが
可能です。ただし、この場合は過誤申立情報の提出が不要となるため過誤処理とはならず、通常の
返戻処理となることから、支払額の調整(相殺)は行われません。
・過誤(取下げ)処理を行った結果、相殺ができない場合(通常請求分の支払いがない場合、取下げ
となる金額が通常請求分の支払金額を上回る場合等)は、調整額を事業所から現金でお支払いただ
くことになりますので、ご留意願います。
・請求明細書の過誤処理を行った場合、併せてサービス提供実績記録票も取下げとなります。したが
って、事業所が再請求を行う際にはサービス提供実績記録票の提出も必要となります。
(4)同月過誤の処理について(過誤処理月に再請求がある場合)
相殺のイメージ
処理年月:平 成27年7月処理
取 下 げ 金 額: 1,000,000円
再 請 求 金 額:
900,000円
平成27年7月請求額(平成27年6月サービス提供分):200,000円
平成27年7月請求
(平成27年6月サービス提供分)
に対する総支払額
200,000円
+
-
平成27年7月同月過誤
処理に伴う取下げ額
1,000,000円
=
平成27年8月
総支払額
100,000円
同月過誤再請求に対する
支払額 900,000円
<処理内容>
医療保険や介護保険で審査決定済の請求内容に誤りが判明した場合、事業所等から保険者に請求の取
下げを依頼し、保険者から国保連合会(以下「連合会」という。)へ過誤申立書情報を送付し、連合会
での減額処理を終えた翌月以降、事業所等からの再請求を受付し、処理しています。
障害福祉サービス費については、利用者の処遇と事業所の安定的な運営を確保する観点から、同一月
に過誤(取下げ)処理と、事業所等からの再請求の受付を可能とし、同月での差額調整を行ないます。
なお、同月に再請求を行なわない過誤申立は取下げのみの処理となります。
-3-
(5)過誤処理後の再請求について(過誤処理月に再請求がない場合)
相殺のイメージ
<平成27年7月に過誤処理を行い、平成27年8月に再請求を行った場合>
処理年月:平 成27年7月処理
取 下 げ 金 額: 100,000円
平成27年7月請求額(平成27年6月サービス提供分):200,000円
平成27年7月請求
(平成27年6月サービス提供分)
に対する総支払額
200,000円
平成27年7月過誤処理
に伴う取下げ額
100,000円
-
平成27年8月
総支払額
100,000円
=
処理年月:平 成27年8月処理
再 請 求 金 額:150,000円
平成27年8月請求額(平成27年7月サービス提供分):200,000円
平成27年8月請求
(平成27年7月サービス提供分)
に対する総支払額
200,000円
+
過誤再請求に対する支払額
150,000円
=
平成27年9月
総支払額
350,000円
<処理内容>
事業所から過誤(取下げ)依頼があり、連合会に過誤申立書情報を提出したが、事業所が連合会に再
請求分の明細書を提出しなかったため、過誤処理翌月に再請求分の明細書を提出した場合の処理。
(6)同月過誤(取下げ)処理の流れ
③④再請求
事業所
国保連合会
市町村等
①②
⑤過誤申立情報
過誤申立
⑧結果の通知
⑧結果の通知
-4-
⑥過誤処理
再請求分受付決定
↓
⑦支払額の調整(相殺)
<処理の流れ>
【事業所】
① 該当市町村等に介護給付費の請求に関して請求誤り等が発生した旨を連絡し(同月過誤調整の
了承を得る)、同月過誤処理のスケジュールを調整する
② 取下げ依頼書を作成し、該当市町村等に提出(依頼)する
③ 請求取下げ依頼をした分の介護給付費等の再請求分の請求明細書を作成(請求漏れ等に注意
して作成すること、サービス提供実績記録票についても作成すること)
④ 再請求分の請求明細書等を過誤(取下げ)処理を行なう月の受付締切日までに通常請求分と
併せて提出(期日厳守)
⑧ 連合会から結果通知を受け取る
【市町村】
① 事業所から同月過誤処理について連絡を受けて、スケジュール調整をする
② 事業所から取り下げ依頼書を受け付ける
⑤ 事業所からの取下げ依頼書を基に過誤申立書情報を作成、連合会に提出(伝送)する
(毎月1~9 日)
⑧ 連合会から結果通知を受け取る
【国保連合会】
⑥ 市町村からの介護給付費過誤申立情報を受付、処理する
事業所からの再請求(取下げ依頼分)を通常請求分と併せて毎月10日(受付締切日)
までに受付、決定する
⑦ 差額調整を行い、支払額を確定する
⑧ 結果を市町村及び事業所に通知する
<平成27年7月に同月過誤処理を行った場合>
平成27年7月
平成27年8月
過誤処理
通知・支払額の調整(相殺)
再請求
(7)同月過誤処理にあたっての注意点
・同月過誤処理を実行した結果、事業所等からの再請求がないこと等により当該事業所からの請求に
対して過誤調整額が上回った等、差額調整ができない場合、その差額を現金でお支払いただくこと
になりますのでご留意願います。
・同月過誤の場合、事業所とのスケジュール調整を必ず行ってください。市町村等からの過誤申立
情報と事業所からの再請求のタイミングが合わなかった場合、マイナス調整のみが発生、または、
事業所の再請求が重複エラーとなることがあります。
・同月過誤の場合についても、サービス提供実績記録票は併せて取下げとなります。したがって、
事業所が再請求を行う際にはサービス提供実績記録票の提出も必要となります。
-5-
誤り事例
例1
市町村等からの過誤申立情報だけで、事業所からの再請求がない場合
→過誤(取下げ)のみ処理され、多額の返還金が発生する。
処理年月:平成27年7月処理
取 下 げ 金 額:1,000,000円
再 請 求 金 額:
0円
平成27年7月請求額(平成27年6月サービス提供分):200,000円
平成27年7月請求
(平成27年6月サービス提供
分)に対する総支払額
200,000円
-
平成27年7月同月過誤
処理に伴う取下げ額
1,000,000円
-6-
=
平成27年8月総支払額
-800,000円
(現金での返還)
例2
事業所からの再請求はあったが、市町村等からの過誤申立情報がない場合
→過誤処理(取下げ)が行われないため、再請求がすべて重複により返戻となる。
処理年月:平成27年7月処理
取 下 げ 金 額:
0円
再 請 求 金 額:
200,000円(4月サービス分⇒給付実績が既に存在するため返戻)
平成27年7月請求額(平成27年6月サービス提供分):200,000円
(平成27年4月サービス提供分):200,000円
請求額合計:400,000円
平成27年7月請求
0,000円
(平成27年6月サービス提
供分)に対する総支払額
200,000円
+
-
平成27年7月同月過誤
処理に伴う取下げ額
=
0円
同月過誤再請求に対す
る支払額
0円(返戻)
-7-
平成27年8月
総支払額
200,000円
3.過誤申立情報の作成について
過誤申立書情報を作成する際には、様式番号と申立理由番号を組み合わせて表す、「申立事由コー
ド」を設定します。
「申立事由コード」
×1
×2
×3
×4
様式番号
(1)
申立理由番号
障害福祉サービス給付
様式番号と申立理由番号のコード一覧は次のとおりです。
様式番号
申立対象項目番号
10
様式第二
様式名称
介護給付費・訓練等給付費等明細書(居宅介護・重度訪問介護・同行
援護・行動援護・重度障害者等包括支援・短期入所・療養介護・生活
介護・施設入所支援・自立訓練・就労移行支援・就労継続支援)
※事業所番号の3桁目が「1」の事業所
11
様式第三
12
様式第五
20
様式第四
21
様式第四
30
様式第六
介護給付費・訓練等給付費等明細書(共同生活援助)
※事業所番号の3桁目が「2」の事業所
地域相談支援給付費明細書(地域移行支援・地域定着支援)
※事業所番号の3桁目が「3」の事業所
サービス利用計画作成費請求書(~平成24年3月まで)
※事業所番号の3桁目が「3」の事業所
計画相談支援給付費請求書(平成24年4月~)
※事業所番号の3桁目が「3」の事業所
特例介護給付費・特例訓練等給付費明細書(基準該当事業所における
居宅介護・重度訪問介護・同行援護・行動援護・短期入所・生活介護・
自立訓練・就労継続支援)
※事業所番号の3桁目が「4」の事業所
31
様式第十
特例計画相談支援給付費請求書
※事業所番号の3桁目が「4」の事業所
-8-
申立理由
申立理由
番号
申立理由
01
台帳誤り修正による市町村申立の過誤調整
02
請求誤りによる実績取下げ
09
時効による市町村申立の取下げ
11
台帳誤り修正による事業所申立の実績取下げ
32
サービス提供実績記録票誤りによる実績取下げ
33
上限の誤りによる実績取下げ
90
その他の事由による台帳過誤
99
その他の事由による実績の取下げ
例えば、
「介護給付費・訓練等給付費等明細書(居宅介護)」について「請求誤りによる実績取下げ」
を申し立てる場合には、申立事由コードに「1002」を設定します。
※通常は申立理由番号「02:請求誤りによる実績取下げ」または、
「99:その他の事由による実績
の取下げ」が中心になると考えられます。
※01、90は事業所の実績が取下げられないので、高額再計算以外には使用しないでください。
-9-
(2)
障害児支援給付
様式番号と申立理由番号のコード一覧は次のとおりです。
様式番号
申立対象項目番号
41
様式第二
60
様式第三
70
様式第五
71
様式第六
様式名称
障害児通所給付費・入所給付費等明細書
※事業所番号の3桁目が「5」の事業所
障害児相談支援給付費請求書
※事業所番号の3桁目が「7」の事業所
特例障害児通所給付費等明細書
※事業所番号の3桁目が「8」の事業所
特例障害児相談支援給付費請求書
※事業所番号の3桁目が「8」の事業所
申立理由
申立理由
番号
申立理由
01
台帳誤り修正による都道府県等申立の過誤調整
02
請求誤りによる実績取下げ
09
時効による都道府県等申立の取下げ
11
台帳誤り修正による事業所申立の実績取下げ
32
サービス提供実績記録票取消による実績取下げ
33
上限の誤りによる実績取下げ
90
その他の事由による台帳過誤
99
その他の事由による実績の取下げ
例えば、「障害児通所給付費・入所給付費等明細書」について「請求誤りによる実績取下げ」を
申し立てる場合には、申立事由コードに「4102」を設定します。
※通常は申立理由番号「02:請求誤りによる実績取下げ」または、「99:その他の事由によ
る実績の取下げ」が中心になると考えられます。
※01、90は事業所の実績が取下げられないので高額再計算以外には使用しないでください。
-10-
【参考】
3人の利用者に200単位
の加算もれが発覚!
2015年6月
6月20日 支払情報(5月受付分)
データ
区分
支払元 受給者番号
A市
1111111111
請求
A市
2222222222
請求
B町
3333333333
請求
C町
4444444444
提供年月
単位数 本来の単位数は・・・
1000 →1200!
2015年4月
A市に過誤調整依頼
1200 →1400!
1400
C町に過誤調整依頼
800 →1000!
4400 →600単位不足
訂正して再提出された請求情報(+)と、
過誤(取下げ)情報(-)を国保連合会
で集計し、調整します。
2015年7月
7月10日締切 請求情報①
データ
区分
請求先 受給者番号
請求
A市
1111111111
請求
A市
2222222222
請求
B町
3333333333
提供年月
単位数
1200
2015年6月
1400
当月分
1400
5000単位
7月受付分 過誤(取下げ)情報②
請求
C町
4444444444
1000
データ
区分
市町村
受給者番号
請求
A市
1111111111
1200
過誤
A市
1111111111
請求
A市
2222222222
請求
C町
4444444444
2015年4月
請求単位数合計
1400
再請求
過誤
A市
2222222222
1000
3600単位
過誤
C町
4444444444
8600 →①
2015年8月
支払元 受給者番号
提供年月
A市
1111111111
請求
A市
2222222222
請求
B町
3333333333
請求
C町
4444444444
請求
A市
1111111111
1200
過誤
A市
1111111111
-1000
請求
A市
2222222222
過誤
A市
2222222222
請求
C町
4444444444
1000
過誤
C町
4444444444
-800
過誤(減額単数)合計
支払単位数合計
減額単位数合計
1200
2015年6月
1400
1400
1000
2015年4月
1400
-1200
8600 →①請求どおり決定
-3000 →②過誤(取下げ)分
5600 →当月分5000単位+加算算定もれ分600単位
-11-
単位数
-1000
2015年4月
単位数
請求
請求単位数合計
提供年月
3月受付分の請求情報①と過誤情
報②を相殺した結果が、支払情報
に反映されます。
8月20日 支払情報(7月受付分)
データ
区分
取C
下町
げか
情ら
報国
を保
送連
信合
会
へ
)
支払単位数合計
過A
誤市
、
(
請求
-1200
-800
-3000
↓
②