見る/開く - 琉球大学

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「沖国大の壁」プレゼント プロポーズ 大作戦(1/2)
小林, 正秀
琉球大学教育学部紀要(76): 77-94
2010-02
http://ir.lib.u-ryukyu.ac.jp/handle/123456789/16488
「
沖国大の壁」 プレゼント▼プロポーズ 大作戦 (
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小林
正秀 *
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<モアイの横合 (
もあ)いに催合 (
もや)わせてもあ らいます>
カラー コビ-の コラ- ジュ (
紙、コピー トナー,糊) 〔
純 9参照〕
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所収l
室川反 (
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●琉球大学教育学部兵術教育教室
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7-
第7
6
集
琉球大乍教育学部紀要
は じめ に
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例えばクシュシ トフ ・ウディチコの<パブリッ
ク ・プロジェクシ ョン>は、象徴的な建造物や記
本稿は、筆者が加わ った共同授業 の筆者担 当部
念 碑 に、 そ れ を 「ブ レヒ ト的 に 『
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化』 す る」
分 3回の授業内容 と、翌学期 の壁全般 をテーマに
(
粉 川哲 夫) 映像 を大型 プロジェクタ-で投映す
した筆者単独授業の該 当部分 2回の授業内容 (
何
る作品である。
れ も学 生に例示 した筆 者作 品 を含 む)、 及 び、 そ
れ らを受けて学生たちが制作 ・堤 .
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jした離越作品
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6黒
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本光 博の <NS#2
に、その後の筆 者の新作や知見 も補 って新 たに整
壁 > (『週 刊 金 曜 日』2
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6年 9月 1日号 、p.
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7
)
理 し直 した論考 である 】。
は、この手法で 《
佐喜員美術館》屋上に (
プロポー
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I.共同授業の筆者担 当部分 『
授業計画書』 2
シ ョンを巨大化 した) あの壁 が 叱立 している光景
を仮想現実化 した作 品で、 あの壁 を素材/主題 に
した美術作 品 と しては恐 らく最初で唯一の もの と
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班.
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)年度 後期
思われ、今 回の私 の この 「
お題」の契機 にもなっ
て いる。
《総合演習 V
u-現代社会 の諸 問題 と芸術》
Ⅱ.手法 の先例
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)お題小林正秀 担 当回 (
「
沖国大の壁」 プ レゼ ン ト▼プ ロポ ーズ 大作戦
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最 も近 く遡れば、超現実主義 の中心的造形原B
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である 「
異郷 への移置」や 「
糊貼 り」の源泉となっ
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マル ドロール の歌』第六敵 中のあの有 名なl
衝撃の事件か ら 3年 -・・
建物か ら切 りI
投られ三
つに切断されたまま寝か されてその 「
活用」を待 っ
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解剖台の上での、 ミシンと雨傘 との偶発
て いるあの壁 を、 自由な美術 の発想で、 色々な場
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美 しい)的な出会いのように!・
所 に色 々な仕方で 置いてみ よ う (
勿論 あ くまで実
られよ うが、 ここでは主 に 日本 の例 を中心 に幾 つ
現 可能な案 をマ ジに考究 して もよ い)。
か紹介 したい。
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ユーモア (
と多少の皮 肉や嫌味) も亀めて、展
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1.八 田淳 <ふ じ借景>d
示 -教育普及 の仕事 を担 って も らいた いあの人 ・
あの場所 に =
お節介 プ レゼ ン ト目 してみよ う (
覗
八 田淳 の <ふ じ借 景 >は、 富士 山の輪 郭-
物 とは限 らず、写真 も含 む図像-イ メー ジ/イ コ
「
あの フジの形体 - -カ タカナでハ と書 いて上 の
ンや、その 「
投映」⊂コで も良い)。
頂 をアル フ ァベ ッ トの W でつな いだ ・
-・
ハの両す
そ を、それぞれ反 りあ う円弧 の一部で延長 してや
そ の様子 をアナ ログやデ ジタル に依 る ドゥロー
イ ング、写真 コラー ジュ、 コンビュ- タ一 ・レン
る ・・-くだんの型」-
を象 って曲げた針金を、
世界 中の風景の中に差 し込んで掘 った写真連作で
ダ リング/ グ ラフィックス 回 等 の手法で視党芸
ある0時 と して =
不本意" に も右翼的大和 民族主
術 (
ヴィジュアル ・アー ト) 的に プロポーズ (
堤
義の象徴 に も祭 り上げ られて しまう霊峰富士 を、
案 ・建議)す る大作軌 (
キ ャンペー ン)。
一筆苫 きの単純な線 による =
パター ン日 へ と `
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イ コ ン=化 し卑俗化 して しまう点や、更 にそれ を
作 品づ くりの ヒン トを提供す る 3回の溝義では、
嘗 ての大 ヒ
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本 帝国 の "
生命線 " (
侵 略の最前線)
様 々な表現手法や コンセ プ トに依 るメモ リアル/
に置いた りす る点、そ してその奥底に巧妙 に覆 い
モニ ュメ ン ト系の作品 を美術 史的 ・美術拙論的 に
隠 され潜め られた屈折 した認能 の毒 と強かな政治
紹介す る。
的批判精神等 は、イ
軌越なが ら本稿筆者提案 にも相
通ず るところが有 るよ うに思 う。
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小林
:「
沖国大の壁」プレゼント▼プロポーズ
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2.藤野忠利 <大入
大作職 (1/2)
虐 は、ナチスが嘗てユダヤ人他 に対 して為 した暴
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い)
藤野忠利 の<大入>は、八田の 「
針金 フジ」 に
替 って (
と言 って も同様 に極めて御 目出度 くもあ
虐 と同 じではな いか !日 とい うこの `
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イ ンポーズ) 「
攻撃 」日 によ って、広 場 と1
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り同様 に記 号 で もあ る) この勘 亭流 の 日
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言祝 ぎ 'の文字 ・メ ッセー ジ (
を紅 白で染め抜 い
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た布 で包んだ座布 団や幌幕) を、文化英雄 として
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の "ココぺ UHや …
花咲か爺= よろ しく世界 中に
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振 り播 き聞入 させ、そ の仮設一行為 を写真 に揺 る
時 を挟 ん だ南 ア (
十ナ チ スードイ ツ) vs.
カナ ダ
という作 品で ある。京都生 まれではあるが元来 は
現像 されて印画紙 に焼 き付 け られたそ の記録写真
東京 っ子 である八田の =
江戸 ・東京的な笑 い" に
は、 "
武器 と してのイ メー ジ/ アイ コ ン" とな っ
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て人々の網膜 に焼 き付け られて残像化する 「
攻撃」
対 して、藤野の方は紛 う方 なき上方 ・関西 の …
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笑 い" であ り、極 めて天真欄浬、前者 の屈折や反
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語 は何 のそ の、場所 も (
私 も彼女 も行 く)世界の
有名観光地で政治性 な どとは凡そ縁 が薄 いが、そ
の屈託 のな いエネルギ ッシュでパ ワフルな押 しの
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強 さと、 いかに も 《具体》 を敬愛 して己まぬ彼 ら
しい 日
面 白けれ ばエ工や んか ! エエね ん !
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天衣無縫 の体当 り的突撃精神が、本稿筆者提案 に
も大 きな励 ま しを与えて くれ るよ うに思 う。
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クシシュ トフ ・ヴォデ ィチ コ<南 ア大使館へ
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の鈎十字の投映 >
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+全欧最大 の災厄 をナ チスか ら被 った彼 の故 国
ポー ラン ド) の 日
新 トラフ ァルガーの戦 いけが勃
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発 した訳である。 この投映 「
攻撃」 自体 は、反撃
もあって 2時間で消灯撤退す るが, しか し鴇影 ・
を続行 し、結局 この戦 いその ものも、1
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年の全人種国民
パル トヘイ ト諸法 の廃止 と,1
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投票 による民主的選挙 で選ばれた (
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ネル ソン提督 な らぬ) ネル ソン ・マ ンデ ラ黒 人
大統領 の就任 を以て、南 ア側 の敗北に (
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年の旧に同 じくネル ソンの勝利で)終 るのである。
少 し長 くな る が 、 本 節 で 引用 して 来 た この
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「
攻 鍵」 とい う言葉- これ に比 べれば生来柔和
ユーモア
穏健で鳴 らす (?)筆者 の本稿提案 - "
と多少の皮肉や嫌味 も純めた矧 析 ・無許可のお節
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介 プレゼ ン ト日 な ど何 とも手緩 く穏やかで霞んで
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3年 の ヴ ォデ ィチ コの
が登 場 す る 1
藤野 は 「
パ リで --凱旋門の上 に 『
大入』 の紅
"
ゲ リラ城教程= 8
最 終三項 か ら、 そ の事法 とそ
白を高々 と掲げた ら、警官が二度 もや って来て制
の基盤に在 る思想が良 く解 る (
この作品に特にピッ
止 させ られ た 」 7が、 ヴ ォデ ィチ コの 1
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公的不法妨害』 を理 由に警
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寮 か ら中止 を命 じられ --南 アフ リカ政府 はカナ
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ダ政府 へ抗議文 を提 出」す る事態 にまで至 った。
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年 にカナ ダ市民権 を取得 して いた彼 は、 当
タ リの) 部分 を引用 してお く。 それ は我 々 に、
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表現 しな い ことや撤退 も含 む) 表現 の 自由にお
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ける何者 も恐れぬ勇気 と大胆 さとユーモア と、そ
して 自戒 を難めた り
警告日 も含む無限の励 ま しを
与えて くれ るか らである。
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「カナダ大使館 にお ける個展の一環 として」 トラ
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プ アル ガ-広場 の 《ネル ソン記念柱》 にミサイル
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等 の画 像を投映 して いたのだが、広 場の南 に画 し
て建つ-
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ちなみ にカナダ大使館 は広場 の西 )
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神話 を視覚的 に具体化 して仮面 を剥がなければ
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南 アフ リカ大使館前 に ピケ を張 って いた」
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を込 め て」、 そ の ギ リシ ャ神 殿 風 擬古典様式 の
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柱廊玄関切妻屋根破風 (
三角小間) に、紅 白の大
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いる。/攻撃は突然,前面か ら、夜間 に行われ
なければな らな い.夜 は建物重
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悪夢 を見 る時間帯 だ。/ これは象徴 に対す
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る攻撃 -また公的な精神分析降霊会であ り、建
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造物 とその本体、 つ ま り権 力の媒体 -霊媒の無
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ぁなた方が為 している黒人 ・有色 人種 への暴
意識 を暴 き、明 らか にす るものである。/戸外
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琉球 大 学 教 育学 部紀 要
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社会参加 と超 然 とした批評性 によ り物語 を読み
テ ンス タ イ ンた ち の あ り方 と似 通 っ て い る」
とるだろ う。
いる岡本光 博にまで受 け継がれているわ けである。
(
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と言 う通 り、後 のポ ップ ・アー
トや、或 いは更 には、『
授業計画書』 中で紹介 して
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ところで筆者の講義 -本稿筆者提案 を受 けた学
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笑いを思考 の始 ま りにす るのが最 良である
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と言 ってお きま しょう。横隔膜 の疫撃は魂 の疫
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轡 よ りもうま く思考 を促 して くれ るのです」
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ヴ ァル ター ・ベ ンヤ ミン 「
生産者 と しての作
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生たちの内、本土 出身者の多 くは この事件/壁す
ら知 らなか った し,沖縄 出身者で も現場 に行 った
者 とな るとごく稀で あった。斯 く言 う筆者 自身が,
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川 L
性采の出不精 と =シミュ レ- シ ョニス ト日放か、
近 くに居なが らニ ュース映像での見聞で衝撃 を受
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家」 (
1
9
3
4
))
けていたのみで、現場 に駆 けつける ことも、後 日
見 に行 くことも しなか ったのである。筆者 はよ く
見受ける `
ワ リバイ主義者 = ■
1
ではな いのでそれ
を恥 じて もいな いのだが、 ここで一つだけ言える
4.『ぬ っ とあ った もの と、ぬ っ とあ る もの 』 9
確実で重要な ことは、やがては筆者や多 くの学生
たちのよ うな、言わ ば "
不在者日 が圧倒的多数 と
これは、藤野が宮崎で主宰する 《
現代っ子 ミュー
な り. いずれ は全員 がそ うな り、そ してそれ らの
ジアム》 も設計 した 日本建築界 の異才石山修武 の
人 々が、記憶 の (「
暗殺者」 や 「
忘却 の穴」掘 り
建築やキ ッチ ュな民俗 的巨大造形物 まで幅広 く収
人やそ の穴 へ の突 き落 し人は兎 も角 と して) 「
継
録 し論 じた興味深 い害 で、 も しも沖国大の壁が 自
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ー
立 した巨大な 「
石板」- 書 中の言葉 を借用すれ
承者」-
行 くのだ とい うことである。 これはまさ しく、 世
ば 「
『
芸術作 品で もあ り』、芸術作 品ではない。原
上議論 の あ る 12日
戦 争 を初め とす る惨事 の直接体
爆 ドームがそ うであるよ うに」 / 「
彫刻 と建築物
験 ・目撃 ・記憶 ・証言者が消 え去 った後 の、新 し
の狭 間 にある両義的なオ ブジ ェ」 (
山下裕二 p.
4
9
/
い疑似記憶 ・疑似体験の想像的創造/創造的想起日
橋爪紳也p.
2
0)
-
の問題 に似 て いる と言 える。 そ の点で、 「ヒロシ
として原 寸大 で "
復元模集り 川
されたな ら、その改訂増補版 には確実 に収録 され
否、目
新 しい記憶 の創造者日 に成 って
マ」 を体験 しなか った広 島生 まれの山下裕二の次
る ことだろうが、それは本稿標題 頁の筆者作 品で
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のよ うな反転 己まぬ正説 と逆説 (
ア リバイ主義 と
仮想す るのみ に留め、 ここでは本稿筆者提案 の手
皮/非 ア リバイ主義) は極 めて示唆に富む もので
法や作 品 制作 の基 盤概 念 にな る と思 え る箇所 を
あろ う。
「
抜 き書 き」 してお こう。
「
『
俺 は万 博で太 陽 の塔 も月の石 も見 たんだ
ぞ』 と心 の 中でつぶや いた りす る。 /リアル タ
「
ぬ っとある もの と出 く
イムの記憶がな い人ほ ど、臆面 もな い回顧が可
わす - 『
ぬっと』 は、そ の瞬間の違和感 の表現 で
能 なのだ。 /倉林靖 ・・『岡本太郎 と横尾忠則一
-/-風 景 か らは み 出 して い る か らだ ろ う」
一 モダ ンと反モダ ンの逆説』 (
白水社) - ・
は、
(
p.
4/p.
1
4) - とい う指 摘 は、 本 Ⅲ章 冒頭 で述
べた超現実主義 の原理的手法 と同 じである。
丹念な資料 の収集 に基づ く誠実な仕事だ と思 う
先ず、木下直之 の-
この手法はまた、船越幹央が-
が -、次 の一節 を読 んで、 あれ っ、 と思 った。
「
ひ とはなぜ
ビル の屋上や屋根 の上 に、 さまざまな物体 を取 り
わた しはそ の 当時、結局万博に出かける こ
/・・
スケール を変 え、 置かれ る コ
ンテ クス トを変 え -素材 を変 える -手法によ って
とはなか った。 -出かけていった父の話 を聞
付 けるのか
-
0
-8
0-
いた り、写真 を見た りして、 自分 のなかの想
小林
「
沖国人の壁」 プレゼン ト▼プロポーズ 大作概 (1/2
)
像 をふ くらませ るのみだ った。 しか し、万博
はさ らに強烈な残像 が刻 まれて いたか もしれな
の印象はなぜかわた しのなか には世代的な共
」(
pp.
4849)
い-。
有の体験 として、 しか も実際の体験 として、
G
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さて、1
954年 の映画 <ゴジラ>第一作 について
しまいこまれて いるよ うな気がす る。
は過去様 々に興 味深 い分析がな されてきたが 1
3
、
私 は、 自分が小学六年 の時 に リアル タイムで
この書 の ピー ター ・ミュソ ツフの< ゴ ジ ラ>論
見 た太陽の塔が、今 も眼に焼 きつ いて いる こと
(
前 田京子訳) は、 この 「
私 たちの案 内人で ある
を振 りか ざすつ も りはない。 しか し、 この、 あ
怪獣」 が 「
石造 りの高 い壁 もお気 に入 りで、 -探
れ っ, という感 じは -違和感や -不信感 に通 じ
しだ して は 、 粉 々 にす る機 会 を見 逃 さな い 」
る。 -・この,あれ っ、 とい う感 じを、 もっと
(
p.
1
09
) とい うことの他 に、実は沖国大 の壁が ゴ
強 く感 じる-串間努著 『まぼろ し万国博覧会』
-も、 あ らゆるデ-夕や ア ンケー トを駆使 して、
ジラでもあった ことを- 両者は共に或る 「リヴァ
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イ アサ ン」 の隠晩で あった ことを- 教えて くれ
万博 の詳細 を記録す る。 日だが、 -何 と、 この
る。 試み に、以下 の文
(
p.
1
0
2
/
p.
1
0
5
/
/
p.
1
0
8
)の
人 も万博 に行 って いな いのだ。 Il
一九七〇年 に
「
ゴジ ラ」 とい う言葉 を 「
沖国大 の壁」 に替 えて
は小学一年生 ・.ということを知 って、へなへな
読んでみ ると、それがよ く解 る。
とな った。それ に して も、 これ ほ ど熱 く万博 を
「
ゴジラを隠す ことはできない。彼は至高の
語 っ た 書 物 は な い 。 - 素 晴 ら し い 。」
ラン ドマークであ り、 -比類な く目立つ。 -ど
0/p.
43
/pp46
48)
(
p4
「
当初の環境 とは異なる -空間の中に、ぬ っ
が、究極 的 には、私たちは ゴジラを見た くはな
と立 って いるか らこそ、分析 の対象 になって い
あいまいであ り続 ける ことを望 んでいる -
る -が もし、 -かたちのまま保存 されて いたな
『ゴジラ』 -で -明確 に見 て しまった ものは -
いのである。 ・・
私 たちは もの ごとが遮断 され、
O
ら、 どうだ ったろう。 さ らに、 -博物館 にで も
戦争 と核 によ るホ ロコース トであ り、
な って いたな ら、 どうだったろ う。 -・
私 は、
ラが都市 にもた らした もの とは、戦争が都市 に
-ゴジ
敗戦後十三年経 って広 島に生 まれ ・・
十八歳 まで
過 ごした。 -広 島の人たちは、原爆 につ いて語
もた らした もので あ る。 /ゴジラが突然ぬ っ と
その姿 を現 したのは、 日本 -を支 えてきた諸 々
る ことに-ある種 のため らいを持 って いる。
の幻想は、やは り幻想 に過 ぎないということを
しか し、原爆 を 『
伝達』 しよ うとす る人たちは、
示すためだ った。 -・
人々はゴジラが見せた恐
そんな微妙な メンタ リテ ィーはお構 いな Lに、
/度 を失 った -。 平和
ろ しく耐 え難 い真実 に/
『回顧』 した り 『
定義』 した りしよ うとす る。
な ど、 -ほん とうにはあ りは しない。戦争の総
それが意味のない ことだ とは言わな いが、毎年
括な ど、何 もで きてはいな い。 巨大な同盟国に
八 月にテ レビの特集 を見 て、何か文句 を言 いた
依存 した状態 の どこに国の威信があるというの
くなる。 -太陽の塔 と原爆 ドーム には共通点が
か。 国の ・・
ために我 々は どれだけの犠牲 を払 っ
ある -。 どち らも、原風景 としてそれぞれの心
ているか。社会的平等 だって -迷信だ。
の中に しまってお くはず の ものが、その場所 に
か し・・
隠蔽 の後 に -これ らの押 し込め られてい
-し
行 けば、 いやお うな しに眼前 につきつけ られて
た真実 を 目の当た りにす ることは、 どんなに解
しまうか らだ。原爆 ドームが被災す る前 -を、
」
放感 に満 ちた経験であった ことだろう。
残像 として脳裏 に留めて いる人は、 どれ ぐらい
ゴジラが、数有 る隠嶋の内の一つ と して、何 よ
いるのだ ろう。 -私 の年老 いた両親 はそ の数少
な い人間だ 日が、ついぞ原爆や戦時 中の話は聞
りも先ず "
アメ リカによる ビキニ環礁での水爆実
いた ことがない。 -原像 を脳裏 に刻んで いる -
験 に対す る南方海域か らの荒ぶ る報復 の来訪憤怒
そ の残像 も年 々薄れ 、 残像 とは別 の次元 で の
神 川 で あ った 以 上 は、 殊 更 に以 下 の鎌 田東 二
『
回顧』 や 『
総括』 が 『
歴史』 とな って い く。
(
p1
4
9
/
p.
1
5
0
/
p1
5
5
/
p.
1
5
8
/
p1
5
9
)に拠 らず とも、
ゴジラであった沖 国大の壁 は、即ち神 なのである。
-あ とかた もな くな って いた ら、私 の脳裏 に
- 81-
琉球大学教育学部紀要 第7
6
集
「
神々を 『
柱』 と呼 びな らわす のはなぜなの
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掘 され た テ ィコ直立石 -テ ィコ磁気異常 1号 -T
か。
日日本 人に とって、神 あるいは神霊、 ま
オ トヅ レ
たそ の来訪 のあ りさま自体が - =
ぬっ とす る"
MA・1の高 さ (
縦) と幅 (
横) は、H.3
.
3
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5
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W 15
mで、 そ の比 は 9 :4で あ る (因み に、
存在 だ ったのであ る。 / =
ぬ っ とそ びえ るH 柱
の比 は 1で、 それ ぞれ最 初 の三 つの整
厚 さ -D.
にカ ミを感 じとったのだ。/ `
`
ぬっとす るもの"
-はある種 の違和感 で ・・
風景 の 日常 に -そ ぐわ
ない何か。 ・・
黙 したまま-圧倒的な臨在感 をもっ
p2
4
0〕)
。 尤 も, この 1
数 の 自乗 にな って いる 〔
号が- 沖国大 の壁 も (
と言 うよ りは激突 した米
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0
軍ヘ リが) ス トロンチ ウム9
0を撒 き散 らしたよ う
て存在 して いるもの -
に-
-巨石 は、そ うした
。
「
放 射線 の しぶ き を周 囲 にまき散 ら し」
私 たちの存在感覚 のオ リジンにふれて くる。
〔
p.
1
3
0
〕 て発 した得体 の しれな いエネルギーの送
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ぬ っど '棒 のよ うにつ らぬ いて存在す るもの
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わ くら
いわ さか
が巨石な のだ。/磐座 や岩境 -は 『
底 つ磐根』
り先で あ る土 星 の第 八衛 星 ヤ ペタス (
映画で は
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木星)で、 デ ィス カバ リー号 デイ ビッ ド ・ボーマ
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ン首席キ ャプテ ンが遭遇 した 2号 (1号 ので っ
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(
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い兄貴 -ス ター ・ゲー ト) の方 は、 高 さが6
0
0m
が天 に向か って 『
柱』 のよ うにそ びえ立 ってい
b
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か
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るものであった。/私はそ うした =
ぬっとす る"
存在 のオ リジンと様態 を =
ヵ ミ" と呼ぶ。」
近 くもあ る 〔
p2
7
0〕 のだが、 その縦横 比 には変
わ りはな い。
この、神であ った沖国大 の壁 を壊 して しまった
l
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6
m (1号 の
一方、河1
国大 の壁 は H.
とは ! ・・
何 と もハ ヤ 畏 れ多 い ことで、 今 後 は
約 s4
倍)
で
、
そ
)比は 7
・
3:4と近 く、 実際、 発
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HIT
.
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n 洲)
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「
崇 り封 じ」 のため に も本稿筆 者提案 を確 と受 け
p.
7
】 に、 やや斜 めか ら撮 ら
掘現場 の静止写真 【
止 め、皆で手分 け して色 々な (
イ-スター島以外
i
Eつ
の !)場所 にお奉 り ・分示
巳・再 「
建立」 して行 か
れ た壁 の写 真 を重 ね た (
本 節末尾 の) 筆 者作 品
2
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年宇 苗の旅 > で も、 さほ どの不 自然 さは
ね ばな るまい。 当の壁 とて、 とうの昔の2
0
0
5年 に
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セ
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幽体離脱 し、霊魂 (
霊イ コ ン) とな って時空 を超
無 い。
えて (
次節 の宇宙一
映画 に まで !) あ りとあ らゆ
あ る。 何 故 な ら両者 は本質 的 に、 「
それ がいつ光
る人/物/場面/場所 へ と飛和 ・浮遊 し悠依 した
にさ らされたか を知 りたい ・・
警報装置」/ 「
信号
が って いる (
している) に違 いな いのである。
p.
2
31
/p.
2
3
0〕 で あ り、 それ に遭 遇 しそ
装 置」 〔
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宇宙の旅
2
00l as
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5. <2001年
沖国大の壁 とは、実 は このモ ノリスだ ったので
れ を目撃 した 「
人間 に知力 と進歩 をあたえ ・-・
一
>'
4
段 高 い レベル の人間 への飛躍 」 【
p9】 、 即ち、
実 は この映画 に言及 しては いるのだが、 この 「
モ
愚かで無意味な戦争や武器や基地 といった概念す
.
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ら無 い 、 新 しい 世界 の新 しい変 成意 識 状 態 の
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p.
310〕 へ と生 まれ変 わ
「
スター
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1
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・チ ャイル ド」 〔
る門/産道 だか らで あ り、そ して、その使命 を終
ノ リス」 につ いては一言 も触れて いない。神であ
えた後 は、決 して忘れ去 られ る ことのな い碓かな
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前節 冒頭 で筆者は沖国大 の壁 を 「
石板」 と記 し
たが、前節末尾 の鎌 田 も巨石 につ いて論 じた後 に
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る石柱 ・石板 と言 うな ら、 これ に触れな いわけに
遺侭イ コンだけ を遺 して 「
非在 にかえ」 った 〔
p.
は行 かないはず にも拘 らず -・・
であ る。
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人猿 の一群長 く
月を見 る もの) に進化への …
神
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〕 ものなのだか ら- ・(
尤 も壁の方は、 「
理解
の一撃日 を与えて後、忽然 と消 えて三 (
映画 では
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ヽ
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四)百万年後 に月のテ ィコ ・ク レー ターで発見発
て非在 に帰 らされたのだが)。
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できないものを破壊す る・
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野蛮人」〔
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〕によっ
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<20
05
年 宇宙の旅 >
壁の写真を白黒コピーしたOHPシー トを色刷写真図版に重ねてカラー ・コピーしたもの (
紙、コビ- トナー)
写真出典 月面でのTMA ・1
発掘場面 :再公開時の映画プログラム (
1
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年、東宝株式会社事業部発行、p
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/写真展 「
私の見た壁∼1
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0の記憶∼」実行委員会
- 82-
小林
「
沖同大の壁」 プレゼン ト▼プロポーズ 大作戦
[
註]
(1
/
2
)
と、今 回の二点 以外 の残 りの全作 品 を紹介す る
m章以降 を発表 す る ことと した。
1 本稿 の執筆 を思 い立 ってか らこの二年 ほ ど、
2
「
作品 づ く りの ヒン トを提供す る 3回の講義
春 ・夏 の休 み毎 に執筆 を進めて来 たが、 生来 の
では ・・-メモ リアル/ モニ ュメ ン ト系の作 品 を
不 器用 と遅筆 ゆえ、未 だ全体 を書 き終 え るには
美術 史的 ・美術理論 的 に紹介す る」 と して いた
至 って いな い。 全体 を書 き終 えてか ら発表 を -
が、実 際 には本稿 に記 したよ うな手法の紹介 の
とも思 ったが、作 品写真 も多 く、 また、写真 を
みで終わ って しまった (この間題 に関 しては、
2と 2/
2
の二
大 き く掲載す るには何 れ にせ よ 1/
以前か ら考 えて来 た ことで もあ り、 いずれ別 に
部 に分 け ざるを得 な い こともあ り、更 に遅 れ る
改 めて稿 を起 こ した い)0
0
0
1
年 ->続編 の
よ りは 良い と思 い、 また、<2
紙 幅 の制約 で省略 して いた 「
活用」 の出典 は
<2
0
1
0
年 目>迄には -な どと妙な こだわ りもあっ
0
0
∠
)
年1
2月 1
8日夕 刊
『
沖純 タイ ムス 』2
て、取 り敢 えず は先ず本集 に、丁度切 りもよ い
ニ ュメ ン ト建 立 へ/ 『
壁』 取 り外 し活用検 討 」
日章 5節 まで と,関連す る作 品二点-
何れ も
(
2
0
0
7
年度後 期)授業 で紹介-
を掲赦
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5年 3月 1
0日朝 刊 2
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面
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「
安堵一方 『
壁』 活用 に課題 」 (〝0
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、
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咋7月 4日夕刊 5両 「沖国大 『壁』 撤去
同2
」(〝0
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〝)等 で
始 まる 学 生 『
活用 法示 して』
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第 一期
し、次集 か,遅 くとも次 々集 に、翌学 期
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年度前期)補足 の ヴ ィ リー ・プフナ- 『
ペ ンギ
ンカ ップル ジ ョ- とサ リー の世界漫遊記』 や、
「
折紙 トトロの旅」 や 、 小沢 剛<地蔵 建 立 J
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NG>等 を簡単 に紹介 す る 日章最後 の第 6節
5面 「モ
あ る。また、粉 川哲夫 の出典 は、広 島市現代 美
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術錆学芸課編 『
第 4回 ヒロシマ賞受賞記念クシュ
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教育 学 部紀 班
シ トフ ・ウデ ィチ コ展』 図録 (
広 島市現代美術
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館、 1
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9、 な お 以 後 「広 島 展 図 録 」 と略 )
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英 訳 所 収 の 粉川哲 夫 「
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8で、
デ ィチ コ現 象 の た め の ノー ト」p1
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因 み に こ の 最 終 第 3講 で は 岸 本 康 監 督 DVD
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) を映写 した。
メンタ リ- 2
界飛 び歩 き シ リーズ』
」(
現代 っ子 ミュー ジアム)0
(
なお、 この<大 入> は鉱脈社 か ら書籍化 の
話 が ある との こと。 そ の刊行が待 たれ る)0
6
越 前俊 也 「
ク シシ ュ トフ ・ヴ ォデ ィチ コの
『
パ ブ リック ・プ ロジ ェクシ ョン』 の変 容 とそ
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の意 味 につ いて」 (
美学愈編 『
美学』第 2
2
6
号第 5
7巻 第 2 号 、 9
/2
0
0
6
,
pp.
4
3
5
6
)の註 4
(
p.
5
4
) に従 い、 本 稿 で は作 家 名 の 日本 語 表 記
3 石井洋二郎訳 『ロー トレアモ ン イ ジ ドール ・
英語 圏で の
を、授 業計画書や前註 2のよ うな 「
2
0
01
)p.
1
9
7
。
デ ュカス 全集 全 一巻』(
筑 摩書 房 、
4 八 田淳 「
ふ じ借 景 」 (
美 術 出版社 『
BT (
莱
読 み」 か ら 「
ポー ラン ド語 の発音 に最 も近 い と
され る」表記 に改めた。 なお、本作 品の正式 名
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称は<パブ リック ・プロジ ェクシ ョン :サ ウス ・
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現 代 美術展 1
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』 展 図録
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/1
9
9
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)。 この連掛 こ
術 事帖)』7
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) st
は、八 田独特 の駄 酒落 ・語 呂合 わせが連綴満載
された アイ ロニ カル な渦訂餌古神 に朋 ち溢れた文
が写真 に添 え られ て いる。 なお 、本文 中で述 べ
ちなみ に本文
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生命線日 とは、連載第 1回 (
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中 の 引 用 も こ の 回) の 「マ ラ ッカ海峡 」
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9
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4,
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1
7
0
1
7
1
) と、 第 1
0回 の-
.
4
9,
p.
7
9
色刷写真が、 また前註 2の広 島展 図録 p
映画 <
戦 場 に架 け る橋 >で有 名な (日本軍 の捕虜虐待
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ということでは …
悪 名高 ぎ ')「
カ ンテ ヤ
5
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9
9
5,
pp.
2
9
6
2
9
7
) で あ る。 他 に、
ナ ブ リ-」 (
以下 の個 展評 も参 照 した。
には 白黒写真 が掲載 され て いる (
本文 中の 引用
.
7
9よ り)。
は、 「
攻 撃」 とい う語 以外 は全て この p
7 藤 野、 前掲 『宮 崎 日 日新 開』9
/1
0
/1
9
8
7
、p.
1
0よ り。
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…
ゲ リラ戦教程" (
例 えば、エル ネス ト「
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『
針 金 フジ』 か ら漂 う軽 妙な風刺 」
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朝I
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夕刊 「
ナ ビゲー ター」
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『
借 景』 な らぬ、
ゲバ ラ 『
新 訳 ゲ リラ職争 キ ューバ 革 命軍 の戦
れ」 は 『
BT』9/1
9
9
0,
p.
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0の作 家 略歴 によ るが、
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)に
略 ・戦術』 巾公文 庫、 甲斐美都埋訳 、2
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3
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0:三 浦 勢津子訳 文 、pp1511
5
2:英文 、
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0
9
咋 3月の東京 l'
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弓
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寺に偶然 に も個展
筆 者が 2
p.
1
5
2で 、 引用 文 中 の
引用 の 最 終 三 項 は p40,
開催 E
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lの 神田 《ギ ャラ リー ・メス タ- ジ ャ》 で
「
-」 と 「
/」 は省略 と改行箇所 を示す)。
棚)。 ちなみ に此処 で 山盛 は
フジの 『階形』 だ」 と して いるが、後椙 の新著
P
で は外国 に失礼 だ と して (同執 つ
.
2
0
4
)「
借 形」
に改題 され て いる。 また本文次 節 の 「
京都 生 ま
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1
3
書 の次 のよ うな
尤 も この比 嶋 は、 ゲバ ラ上1
八 田 に初 めて会 った際 に直接 尋ね 、もj
作 の疑 問
が氷解 した ので 「
元 来 は東京 っ子」 と した。 前
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‖
述の新著 とは、八田淳 『フジ借形』(
ギ ャラ リー ・
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9
年 3月発行) であ る。
メス ター ジ ヤ、2
5 藤野忠利 「
世界 を浮遊す る 『
大 入』 現代 アー
トの試み
宮崎 日
興恋 、意 外 性 、 面 白さ」 ( 『
日新 聞』9
/1
0
/1
9
87
、p.
1
0)。
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言 葉 と対 比 させ る崎 、 満 更 で もな く思 え る。
「
攻 撃 は 夜 間 に限 る」/ 「
攻 撃 は つね に奇襲 の
攻撃は 日夜 関に -敬
彬を と らね ばな らず 」/ 「
速 に ・・
電光 石火 に行 う。 攻撃 を終 えたな ら、撤
退
-
。 -・
矧 詞のパ ター ンに敵 を慣れ させ るの
は決 して賢 I
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ではな い.
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行 動 を長 引か
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藤 野 忠 利 ス ペ シ ャル イ ン タ ビュ- <大
せて はな らな い -o 敏速 に、効率よ く -戦臥ル
5
年。 芸術 の こと 人生 の こ
入 > を 引 っさけて 3
第 - 章 ゲ リラ戦 の基
て .即 時 に撤 退 す る。」 (
と 現代 っ子セ ンターの こと」 (
鉱脈社 『月刊 じゅ
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/同 3.ゲ リラの
本原則 2.ゲ リラの戦略 p4
ぴあ』8
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/同 5.不利 な地形 での戦 闘pp5
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藤 野忠利 「
大入ポス トカー ド 『
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なお、 本文 中で述 べた 日
豊告M とは、芸術家
小林 :「
沖同大の壁」プレゼント▼プロポーズ 大仰 i
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1/
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)
(とまでは言わず とも、少な くとも作品な
条 に謂 う 「
不断の努 力によって、 これ を保持
1
2
るもの を創 り、それ を世 に問 う表現者全般) -
しなければな らな い」 のである。そ うして然 る
・.
の当然の第一義的倫理/道徳/定住 と しての
後 に、起 こるか も しれぬ諸問題 には誠実 に対応
作品の質 につ いてのそればか りではな く、 この
し、 個々の場合 に応 じて悩みなが ら判断す る一
種 の-
例えば藤野の政治的 には全 く無害で寧
一 そ う した学 びの総体 が、 この複雑 に社会化 し
ろ香ば しきもの としての (
但 し外 国人にはそれ
た現代美術 と、複雑 に芸術化 した現代社会 にお
は分か らぬ故 に単な る風体挙動不審 の東洋人に
ける美術 一表現 一作品なのだ と言 える。
よ る漠た る危 険 と不安 の匂 いが一杯 の) …
悪戯
ちなみ に、 この複雑化 の一要 因には、現代 の
(っ子) 的い な、 或 いは ヴォデ ィチ コの 山
政治
先鋭化 した不寛容 とい う問題が有 るよ うに思 う
的/挑発 ・挑戦的/ゲ リラ闘争的け な-
無許
のだが,その即効薬 とまでは言わな いまで も少
可ア- トに付 き物 の様 々な乱酔 (
苦情/抗議/
な くともその遅効薬 と して,寛容 としての 「
笑
撤去請求/訴訟/ --) につ いてのそれ も含 ん
い」 が必要なのである (
実際、不寛容な人ほ ど
で いる (
ヴォデ ィチコの この "
教程" 中の 「
警
笑わな いもので あ る !)0-
告」 の行 間 .紙背 にも筆者はそれ を感 じる)0
殊更 「
後記」 を付 してベ ンヤ ミンを引いている
ヴ ォデ ィチ コが
ヴォデ ィチ コの場合 も、私有/公共財産た る
の もその故だ ろうが、 この点 に関 しては中村敬
建物 の表層 にペ ンキ等 に非 ざる非物質 としての
治がハ ンス ・ハ-ケ と比較 した りイ タロ ・カル
光 の膜か ら成 る虚像 を一時的 に被せ るだけで、
ヴィー ノを引いた りして次のよ うに述べている
スイ ッチ を切ればそれはたち どころに跡形 もな
ので、 これ また少 し長 くな るが重要 と思 い引用
‖
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前註 2の広 島展 図録 p
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く消 え去 り、何 ら建物 を損壊損傷す る訳ではな
い。損壊損傷す るのは、疑似 も含 む権 力や権威
が保 って いる (
或 いは保 ちた いと頗 って いる)
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批判へ と転化 -あるいは批判がユーモアへ転化
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虚像/体裁/体面であ り、 自称 の 「
名誉」 であ
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り、要す るに 「
化けの皮」 なのである。
本稿筆者提案 もまた、壁 の現物 を突然無絹午可
で何処か に建 てる訳ではな く、言わば絵空事/
シミュ レー シ ョンな訳だが、何分 にも藤野の御
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占領/駐留軍 による軍事基地被害 問題 という政
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3,
p.
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種 の政治的美術 ・表現 に付 き物 の、それ を見て
不快 に感 じる様 々な (
事件 の、或 いは プ レゼ ン
トされ る) 当事者や、そ の他 の種 々の乳糖が生
じる可能性があるわ けである。壁 を贈 る相手や
場所等、時 と場合 によ っては、 ヴ ォデ ィチ コの
この作品ほ どではな いにせよ、近似 の事態が起
こり得 るか もしれぬのである。
しか し、それ を恐れて いたのでは表現 な ど何
もできな くな って しまう訳で、 日本 の場合で言
えば、 我 が 日本 国憲 法 に基 づ き 、1
2・1
3条 の
「
濫用」 と 「
公共 の福祉」 への然 るべ き配慮 を
怠 る ことな く、何 よ りも2
1
条の 「
一切 の表現 の
自由は、 これ を保障す る」無条件規定 に依拠 し、
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というはかな さも無関係ではない-。カル ヴィ1
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ノは 、 『言
皆誰は肉体 の重 さを失 った喜劇性』 で
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ある とも語 って いる日
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なく、われわれ を 自由の方 へ脱 出 させ て くれる」
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つ ま り、 これ はまさに沖縄 で、普天間 ・辺野
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年 どころではな
古 を初め とす る米軍基地が、5
やんは る
く引き起 こし続 けて来た山原 の森 の破壊-梅へ
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の赤土や汚染物質の垂れ流 し ・人 と魚 と人魚 の
生命線である梅の破壊 と汚染、海上演習水域か
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らの漁 民排 除 -好漁場の強奪、強制土地収容 耕作地 の強奪 と反戦地主 ・黙認耕作 の闘 い ・
(
pp.
1
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5,
p144)
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川
ノの文学講義- あ らたな千年紀 のための六つの
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メ モ』 (
米川良夫訳) 朝 日新 聞社 1
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9年 p.
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等 々 を想起 させ、従 って共 に倒 されたモアイ と
信
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壁 は、 まさに戦争 と生存環境破壊 への警告の象
徴なのであ り、そ して今度 はそれ を救 う希望 の
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象徴神/守 り神 (
/観光資源) とな って再び立
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ち上が り、建 ち直 って模合 い (
皆でお金 を持 ち
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カル ヴィ- ノ 同前 p5
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寄 り一人が全額落札す る沖縄の伝統的な月例経
もや
済互 助会合)、 催合 う (
力 を合わせ て共同作業
ノ 同前 p4
2.
」(
p.
1
6,
p.
1
46
)
9 『
i
s別冊 ぬっ とあ った もの と, ぬ っ とある
もの-
近代 ニ ッポ ンの遺 跡』 (
ポー ラ文化研
をす る)姿 に格段 の不思議 は無 いか らである。
1
0
『
授業計画書』 時点 では 「
建物か ら切 り取 ら
9
9
8
)。 共著 者、 及 び本文 で 引用 したそ
究 所、1
れ三つに切断 されたまま寝か されてその 『
活用』
の論文題 目 (
引用 した ものに限 らせ て頂 いた)
を待ってい」た壁 も、今は大学当局設置のモニュ
は以下 の通 り。出現記」)、橋爪紳也
木下直之 (「
大船観音 山中
山下裕二 (「
太陽 の塔-
メン トに、そ の黒 い焦 げ痕 のな い頭頂部のみ を
トガタ』 の建築」
)、
僅か に遺すだ けで、下部 は全て (
黒 い焦げ痕 と
つ きつ け られ る原風
もども)砕かれ、希望者 に分け与 え られた と言
(「
『ヒ
景 」)、永 井 良和、船越 幹央 (「
屋 上の奇 妙な物
う。 これ によ り =
現場での実物現状保存日 とい
体 」)、 ピー タ- ・ミュソ ッフ (「
ゴジ ラがぬ っ
う理想 は、それ を掲 げ求めて闘った運動 ともど
と現れた東京」)、石 山修武、 小椋純一、鎌 田東
も砕かれ、憤 え去 った。
)、
二 (
「
高 さと遠 さ、そ して奥 の コスモ ロジー」
黒滞亜理子編 『
沖国大がアメ リカに占領 され
土 田 ヒロミ。
た日
なお、本節本文 冒頭 で述べた本稿標題 頁の筆
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and byYou ?
者作品<モ アイの横合 (
もあ) い に催合 (
もや)
でに取 り壊 しの決 まった -黒焦げの壁」が 「
今
8・1
3
米軍へ リ墜落事件か ら見 えてきた
沖縄/ 日本の縮 図』 (
青土社 、2
0
05
年) は、 「
す
わせ て もあ らいます> も,つ い最近 まで 「
ぬっ
p.
8
)時点
で も同 じ場所 に立 ち続 け -て いる」 (
とあった」壁 を、今 も 「
ぬっとある」イ-スタ島のモアイ像群 の傍 らに仮想現実的 に復元模築
での刊行 だが、今か ら見れば、 この理想 と運動
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尤 も本稿 ・本大作戦 と
の 白鳥 の歌/ 挽歌" (
/再建/建立 させて も らった ものだが、 これ も
て同 じ運命)か も知れぬ。
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満更 (
単 に有名観光地 だか らとか、単な る思 い
"
筆者は この書 の存在 を知 らず に 『
授業計画書』
つ きではな くて)根拠や意味が無 いわけで もな
を作成 し、授業 開始後 に共 同授業者の永津禎三
いのである。
教授 か ら教 え られ て初めてその存在 を知 ったの
と言 うの も、 この 「
モ アイ を作 り運び ・・
建て
だが 、『
授 業計画 書』 の時点 では未だ切 断 され
る為 には大量 の木材が必要で、大塁伐採 によっ
た とは言 え現物 ・実物ではある三つ を再接合 し
て森 が失われ ・・
森 を失 った島か らは、肥 えた土
て再建す る可能性 も-
が梅 に流れ出 し、土地 が痩せ衰 え -・
・
耕作地域
例 えば (
何 らかの補強
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は必要 と して も)一枚の 「
石板」 にす るか、 何
や漁場 を争 って -武 力闘争が生 じ--守 り神で
かの建造物 の壁 と して埋め込 む ・貼 り付 ける ・
"
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あるモ アイ を うつ伏せ に倒 し. 目-を粉 々に破
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叩】
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壊 し・・
戦争は5
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年ほど続 いた」(
「
イー ター島」
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取 り付 ける ・-・
か、 また場所 も沖国大構 内か他
所かは別 と して-
限 りな く薄 くはあったが残
小林 : 「
沖匡I
大の壁」プレゼント▼プロポーズ 大作戦 (1・
2
)
され てお り、 当時 の筆者提案の射程 内 (
想定 目
標 の一つ) にもそれは入 って いたのである。 つ
ま り、 この 「
大作戦」が広 まれば、結果 として
そ3
1-接合再建 を求める運動の生起 にも繋が っ
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所収
の小林正秀 『
滞米作 品図
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録1
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01 (第 1部)』p.
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年 9月発行第 6
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集
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0所 収 の 『同 (関連
資料)
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て行 くか もしれぬ という淡 い期待 も純めて。
しか し最早、現物 ・実物そ の ものが完全 に失
われた以上は、それ に非 ざる模造 -フェイ クと
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復元模築け しか道 は残 されてお らず、
にそれぞれ掲載 したくサ ン ド ・ク リークの虐
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殺><チ ャンクペ ・オ ピ (
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ニ- -傷 つ いた膝)><枕木/ 眠 る人><重
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り/重み/重 さ><サ ン ド ・ク リー クにおけ
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その可能性は更 に薄 くなった とはいえ、それ も
る二人の シャイ ア ンの族長>等である。)
全 く意義が無 いわ けではな く、現時点での本稿
先ず基本的な前提 と して、時空の総体 として
筆者提案 の射程 には、 これ も入 って いるつ も り
の出来事 も、その体験 も、その記憶 も、時計 を
ではある。
巻戻 さぬ限 り (
戻せぬ以上)-
線的/時間的
それはさてお き、 ここで私が強調 してお きた
継起で しかな い言語であれ、面的/空間的広が
い ことは、 =
現物 ・実物が失われ た ら全 てが御
りではある美術であれ、如何なる表現媒体 に依っ
仕舞 い" な のではな く、 H
現物 ・実物 が失 われ
て も-
て も必ず しも終 りではない日 のだ ということで
対 に不可能であ り、為 された全ての第一次表象
あるoそ して、 この ことは、実は、現物 ・実物
/表現 - "
証一
言/画/ He
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.
日 は、忘却や補填
それその もののそのままの再現な ど絶
が在 る/亡 しの時点での発想 の違 いや、戦術 ・
や暖味 さやズ レや歪曲や操作や変造 まで含む不
戦略上の問題 ではな く、専 ら、イ メー ジ/イ コ
正確で不 出来 で不満足で不完全で部分的な もの
ンの可能性 と想像 力についての射程 の違 いなの
で しかないのである。
だ ということである。
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l 「ア リバイ」 とは、字義通 りには 「その場 に
本文 で本註直後 に引用 した山下裕二の年老 い
た両親が 「
原爆や戦時中の話」を一切語 らなかっ
居なかった ことの証明」即ち 「
他所 に居た こと
たの も、恐 らくは多 くの-
の証明」を言 うが、私の言 う =
ァ リバイ主義者日
他律的な抑圧 によ って発話せぬ広義 「
サバルタ
とは、逆 に、 (
極端 に戯画化 して言 えば) =
その
ン」 としての-
場 に居た ことを殊更 に 自慢 し (自慢 げに言 い立
たか或 いは語 ろうとしてそ の不完全 さへの恐れ
て)、 それ を特権 化 して、 そ の場 に居 なか った
の前 に語れなか ったかの何れかではな いだ ろう
者 を発言権 の無 い者 と見下 し非難 し、その発言
ゴーー
{ニスト
を価値が無いものと敗めて耳 も貸さない倣慢人目
か。 「
記憶 の暗殺者 」 (
歴史修正主義者) たち
を指す。
も己の側 の不完全 さは己が掘 った 「
忘却の穴」
1
2 前註 2で述べた
(
特 に戦争や虐殺 の) 記憶や
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何 らかの 自律的/
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沈黙者 同様、語 りた くなか っ
が先ず 刃を突 き立て来 るの も此処に素知 らぬ顔で真 っ先 に放 り込 んで-
破廉恥 に
である。
記念 を素材 -制作動機や主題 に した美術作品の
その (
沈黙 とい う形態 まで含 む)不完全な第
系譜 を以前か ら筆者が考察 (
作 品制作 も) して
一次表象/表現 の、 しか しその不完全 さとは何
来た中で、 当然なが らこの間題 は重要な前提 と
ら矛盾せず に厳 然 とそれ を貫 く真実 を、 =
不在
して在 ったわ けで、従 ってその本格 的な考察 も
者日 が-
また別稿 に譲 るとして、 ここでは、特 に "
不在
の記憶 の精神分析 にむけて」が言 う 「自らが -
例 えば鵜 飼哲 「
時効 なき蓋恥 戦争
者" による 目
新 しい記憶 の美 (
術)的創造日 と
経験す る ことも、 目撃者 として立ち会 うことも
いう筆者 の考 え (
方)や謂 い (
方) に繋が るも
なか った出来事 の記憶、だが否応な く-諾否以
のだ けを、 岡真理 『
思考 の フ ロンテ ィア 記憶
前 に -われ われ を拘束 す るよ うな記憶」 「
ひと
/物語』 (
岩波書店 、2
0
0
0
年) や、 『
現代思想』
に取 り恐 く-持 たな い (
もの) 」 【
p.
6
9
】 を、
1
9
9
5
年 1月号 【
特集 戦争 の記憶】 (
青土社)
その 「
持たな い」 (
人)が-
か ら幾つか拾 い上 げるに留めたい。
現す る時 に起 って いる こと、行われている こと
(
(
上記 の拙作 とは、2
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0
2
年 3月発行 の本紀要
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二1
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一8
7-
第二次表象/義
というのは、 いみ じくも同 じ鵜飼が引用す る映
琉球 大学 教育 学部紀 要
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画< シ ョアー> の監督 ク ロー ド ・ランズマ ンが
第7
6集
第三、四、 --次 のそれ を、そ の都度、生まし
言 う如 く、そ の 「
歴史 を現在形で生 き直 し-
め る ことがで きるのである。 しか もそれ らは、
現在形で掘 - り、 この私 がそれ を、痕跡の痕跡、
それが創造で ある限 り、その原理 (
例 えば前述
つ ま り私 が掘 った ものの うち強烈だ った ものか
の古 いギ リシ ャの美挙) に則 る限 りにお いて、
ら作 り上げ」 【
p.
75】 る とい うことに他 な らな
い。 これは (ドキ ュメンタ リー- ノン ・フィク
必ず しも漸次的な劣化 を宿命づけ られては いな
シ ョンとい う違 いは あれ)、 岡が紹介 して いる
遥か に凌駕 して しまう場合があるの もそのため
パ レスチナ人女性作家が小説 とい う形式で 「
包
である。例えば リアルタイムの同時代者ではあっ
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)
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たが …
不在者… に他 な らなか ったパ ブロ ・ピカ
囲 と虐殺 という出来事 を生 き残 った -人たちに、
い。
・・どころか時 として、第二次が第一次 を
7年もの歳月をかけてイ ンタ ビュー し、その数々
ソが、単な る第一次情報 を聞いただけで-
の証言 をもとに- (
出来事) の内実をフィクシ ョ
論そ こには共和 国か らの依頼や、闘牛や ミノタ
ンと して再構築 した」 (
p.
xi
) ことに も似て い
るのである。
身の 当時の諸主題や、新 旧愛人同士 の掴み合 い
そ して こうした創造 は,何 も職業的専門的芸
術家ばか りではな く現 に全ての "
不在者日が、
勿
ウロス神話や < フランコの夢 と嘘>や らの彼 自
の情景等 の私事 も制作動機 には有 ったわ けだが
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直ちに一気 に第二次分創 したあの<ゲルニ
-
その魂 の内奥で等 しく行な って いる ことなので
カ>な どは、そ の 日
事 の当否日や作品の質 の良
あ り、実はそれは第一次表象/表現 とて程度 の
否は別 に して (
質 の否 に関 しては、美術出版社
差 こそあれ同 じなのである。 ただそれが意識 さ
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9-6
/●
7
3,
pp.
8
4
8
6 「ピカソは ピ
『
みづゑ』No.
れていな い-
況 してや 目的意識 と して も結果
カソである-
77初版 /
■
8
6
ピカソの死」初 出、'
意識 として も作品 (
化)な どは意識 されて いな
改訂/同社刊 の藤枝晃雄 『
現代美術 の展開』pp.
い-
1
87
1
93改題再録 の藤枝晃雄 「ピカソ その変貌
だ けなのである.従 って仮 に岡の言葉 を
一字だけ 「
分有」 させ て頂 けば-
それ は、そ
と評価 をめ ぐって」参 照)、 世俗 的 には最 早第
もそ も 「
所有」 で はな く無論 「
共有 」(
p.
xvi
)
一次のそれ らを完全に忘却させて しまう迄になっ
でも 「
領有 」(
p.
112) で もな い とい う意 味 も龍
て しまっている ことな どはその良い例だろう。
めて-
また、 井伏鱒 二 の第二 次 分創小説 『
黒 い雨』
全ての人が本来的 に部分的で しかない
もの を、 しか し全体性 の方 には向か ってそれぞ
(
1
9
6
6年) と、 それ を原作 に して第三次分創 さ
れ に分かれて創る H
分創" なのだ と言 える。
オ
1た-
だか らこそ、それは-
それ は主演女優 の田中好子や音楽の武
つ ま り創造 であれば
満徹 とて同 じだが一一 今村 昌平監督 の同名映画
こそ、その広義/結果 と しての 「
作品」 た る表
(
1
9
89年) の何 れ劣 らぬ質 の高 さな どもその良
象/表現 は-
い例 で あるだ ろ う。
古 いギ リシャの美挙 に謂 う 「
真
(
但 し、2
0
0
5
年 (
窓社)刊の鈴木雅文 『
原
善美」不可分 の統合体 で あれ ばある程、 まさに
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ジャ ック ・デ リダ/ 守 中高明訳 「
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外傷 か ら約束 へ」が謂 う所 の、単 に過去 の外傷
爆 -写 真論 「
網 膜 の戦争」 をめ ぐって』 pp.
の記憶 に留 ま らぬ明 日の未来 の約束 の方 へ と開
気 品が あ りす ぎるのが欠陥」 と批判 した開高
かれ た通路、 即 ち 「
現 前 した[
-現在で あ った]
ことのない過去 の記憶、未来 の記憶- ただ単
健 「
紙 の中の戦争一 井伏鱒二 の 『
黒 い雨』 の
に過去 にだけでな く未来 に結ばれた もの として
「
広 島の惨禍 は、 もっと無鍛錬、 無教養の誰
I
1
1
7
1
8は、 この井伏 の第二 次分創 を 「
透 明で
場合」 か ら次 の よ うに引用 して いる。 -
の記憶 の運動、約束 のほ う、や って来 る もの、
かが一途 の執念 で下手 くそ に書 いたほ うが い
到来 -生起す るもの、明 日到来 -生起す るもの
/
i
の方 を向いた記憶」 【
p58】 へ と、初めて生 り
得 る ものなのである。
い目
体 を消却 され たあ とまで灰 の中に残 って濡れ
だか らこそ、 この分創 は、第一次 のそれか ら
ている ・・
。読 む に耐 えな いそ ういう人の記録
無数 の第二次 のそれ を、 また原理的 には無限 に
で しか、実質の こだ まはひびいて こな い -0
-8
8-
。
・・
広 島の 博物館の壁 を埋める写真の酸
鼻は、 ひたす ら無知、下劣だがただ限だけは
「
沖国大の壁」プレゼント▼プロポーズ 大作拙 く1/2)
小林
日時代 の最大 の問題 は最少か ら書 くしかほか
という断絶』 を超 えて、 『
諸世代 の不連続性』
はな く、それのみに限定 されて しまって一歩
を貫 いて、『
間 (
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) を介 しての復活』
もで られ な いのである」。 この第 一次分創 の
によ って 《証言》 しなけれ ばな らな い。 『
非
-
現前』や 『
断絶』や 『
不連続』や 『
間』 を含
鈴木 自身は 「
野蛮 日のす さま じさ」 と呼
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以後超克困離な リア リテ ィ と、以後 の
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分創 に宿病 の美的昇華 という難問 に関 しては、
みつつ、かつそれ らを超 えて 《証言》 し続 け
嘗て私 も、1
9
89
年 (
時の美術社)刊 『
長谷川
反復) の可能性 が、 『
梨
.
!
・
限 に』 開かれな けれ
匠画集 (
シ リーズ現代 の異才/ 1)』 に画家
p.
8
9
/p.
9
0
/p91
、
ばな らな いので あ る。」 【
脚注 ・傍点 は省略】
自家 出版 で 1
9
91
年、外箱合冊された小林正秀
る可能性、つ ま り 《証言》 の く
差異 を含 んだ
『
長谷川 匠画集 ・付録 (
別 冊評論) 漂流す る
(
この 「
繁殖性」概念か ら想起 され る二人
44で、次の
眼- 長谷川 匠の位置 と意味』 p.
よ うに述べた ことがある。「
ユ ダヤ人強
お こう。共 に、鑑賞者 に対 し、現物/実物 の
の 日本 人美術家 の 「
作品」 をここで補記 して
制収容所 の ・
-・
実写映像 に比 して -戦懐や恐
何 らかの複製/複写 を自らの手で増/繁殖 さ
怖 と言 うよ りは、 む しろ拝情的 ・・
詩情 と優 し
せ るよ う呼び掛 け促す
さと-何かユーモ ラスな ものまで湛 えて いる
の
-が、それ は -芸術や美 -の一つの宿命であ
の長崎 の被爆柿 の木 の苗木 を世界 中の人々の
る と同時 に、 この時代 に特 に発現 した -本質
手で植 え育てて もらうそれであ り、一つは岡
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部 昌生の広 島の 旧字品駅 プラッ トフォームの
的な資質た る …
詩賀川 と、 -詩的 ・象徴的表
現形式の -様式上の特質 によ って いるよ うに
思われ る。」)
この劣化 しない (
-原理的には-)無限に続
く○次 と、その○次毎 に無数 に生 ま しめ られ る
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参加 一促進"相関型
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・プロジェク トで、-つは宮島達男
被爆縁石表面 を世界 中の人々の手で =
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二カの聖顔布" 状のイ コンへ と擦 り写 し取 っ
て も ら うそ れ で あ る。 前 者 に 関 して は 、
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分創 の "
増殖 的生態日 は、 まさに高橋哲哉 「
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ビエ ンナー レE
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大 いに語 る」『
身創癖の 《証人》 (
彼女たち) か らレヴィナス
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年) の中の 「
繁殖性」
田正人訳、国文社 、1
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9,
pp.
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3; 「
第4
8回 ヴェネツ ィア ・ビ
エ ンナー レ詳報宮島達男」『
BT』9
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生 をつな ぐ 一 『
時の蘇生』柿 の
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5;中野詩 「
な る概念 によって も説明され得 るのである。 高
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橋は 自 らが 冒頭 引用 したバ ウル ・ツ 工ランの言
術科教育学会誌』第
2
4号 -2
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年,
pp.
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を、後者の <AFTER UJI
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B芸1多 ㍍ 等㌫官 署等 - 卜の次元 」 『
美
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ちの過去 に、未来 はあるのか>に関 しては、
葉 をもう一度受けて ・-
「
『
誰 も証 人 に代 わ って は 証 言 しな い』
小 口尚思 「
ヴェネツィア ・ビエ ンナー レ日本
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)
館帰国報告 記憶 の往還 はつづ く」『
BT』 l
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けれ ども、 この 《証人》 の唯一性、交換不可
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,
pp1
5
0
1
51を参照)0
能性 は、はた して絶対的な ものだ ろうか。/
さて、 これが最後 の引用 だが、主 に東欧 の小
正義が実現 され るため には、 『
繁殖性』 とそ
説家 ヴィ トル ド ・ゴンブロー ヴィチについて論
の 『
無限の時間』 が この 『
私』 の有限性 を補
じた西成彦 「
戦場 に不在であるものによる戦場
填 し、代補す るためにや って来 なけれ ばな ら
再現」 は、 まさに "
不在者日 による表象 を以下
『
国家 に抗 して維持 され る 自我の
の如 く、む しろ積極反転的 に価値付けて いて極
な い。
・
取 り替 え不能な唯一性は、 繁殖性 によって成
めて興味深 い。
就 され る』 とレヴィナスは言 う。 ・『
繁殖性』
「
第二次世界大戦 をめ ぐる世界文学 の総体 は、
とは ま さに、 無数 の 『唯一性』 を産 み 出す
-参戦者 -ばか りでな く、戦場か ら疎外 され、
『
唯一性』 -であ り、『
唯一性』 の 『
無限』 反
あるいは -戦場 の光景 に目を隈 る ことによっ
復なのである。/ 『
第三者』 のために 『
死
てみずか らを隔離 した無数の非参戦者 (
-傍
-8
9-
琉球大学教育学部紀要
第7
6
集
なお、 この論文 にも引用 されて いるゴジラの
間者) の証言 によ って も多 くを補われ ・・・・
彼
ら-の寄与 ・・
は測 り知れ な い -。 /戦場か ら
名 を冠 した代表的な書 に、高橋敏夫 『ゴジラの
隔離 されて いる ことは、戦争文学 としての不
謎 怪獣神話 と 日本人』 (
講談社 、1
9
9
8
)や、件
完全 さを意味す るわ けではな く.む しろ戦争
の ピー ター ・ミュソッフの 『
ゴジラとは何か』
文学 の新 形式 を求 め る豊 かな実験性 を秘 めて
9
9
8
) があ る (
高橋 に
(
小野桝 世訳、講 談社 、1
いるのである。第二次世界大戦は 『
参戦昔 日
は別 の一書 『ゴジラが くる夜 に 「
思想 としての
の戦争』 が 『
非参職者 -の戦争」 に完 全に敗
怪獣」 の4
0年』虞 済堂 出版 、1
9
9
3の文庫収録改
北 を喫 した画期的な戦争で あった。 -・
戦場
訂増補版 『ゴジラが くる夜 に 「
思考 をせ まる怪
abs
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) であ る もの によ る戦場
に 『
不在 』 (
獣」 の現代史』集英社文庫 、1
9
9
9がある)。
の 『
再現 』 (
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4 本節本文、及 び本註 中で二つの括弧内に頁 を
側 の戦場 を こち ら側 か ら覗 きみ るとい う職場
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示 した文献は, 【 】がスタ ンリー ・クーブ リッ
につきものの視覚的 ・光学的構造 を 『
ポル ノ
ク監 督 ・製 作 の 映 画 の 再 公 開 時 プ ログ ラム
グ ラフィー』 と して読 む - 『
ポル ノグ ラフィ
(
1
9
7
8年、 東宝株 式会社事業部、但 し頁が振 ら
ア』 (
一九六〇年、パ リ) は、 ゴンブロー ヴィ
1と し、裏表
れて いな いので便宜上、 表紙 をp.
チ による新 しい戦争文学 の試みだ った。/情
紙 は p.
2
8) で、 〔 〕 が、 そ の脚本共 々穏影 と
1
9
6
4年 ∼)、 映画 の封切 り
同時進行 で書 かれ (
報 メデ ィアの発達が -戦争の遠 隔操作 をよ り
容 易に しつつあるいま、戦争は ます ます 『
ポ
(
1
9
6
8春) の数
ヶ月後 に出版 (
1
9
6
8年 7月) さ
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ル ノグラフィー』 としての役割 を強め -.・
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れ た ア ー サ ー ・C ・ク ラー クの 「
原 作」 小説
まや戦争は一握 りの兵士 と世界 中の ブラウン
(
伊藤 旦
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夫訳 、1
99
3年、 早川書房、ハ ヤカ ワ文
管 の前の観客の共犯か らだ けな りた っている
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、決定版) である。
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のだ。 ・『
戦場 に不在であった ものによる戦
また 「
沖国大の壁」の寸法は下記 『
朝 日新聞』
場再現』 の優位 を,私 たちは 自 らの糧 とすべ
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6か らであ り、
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0によ る汚染 に
β線 を放 出す る猛 毒放射能 Sr
き とき に来 て いる。」 【
p31
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/p.
31
3/p.
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6
/p31
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忘却 の穴」はハ ンナ ・
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アー レン ト (
みすず書房 、■
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3所
収 の小 出裕章 「
放射能汚染 の危険性 消 えたス
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大久保和郎 ・大島かお り訳 『
全体主義 の起原 3
全体 主義 』p2
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4
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の、 また 「
記憶 の暗殺 者 」
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年、 石 田靖夫訳 『
記憶 の暗殺者た ち』) の言葉
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」 参照。
トロンチ ウム9
なお、今一つ註記 してお きたい ことに、 この
ジ ラ ナ シ ョナル な想像 力 につ いて の-試論 」
モ ノ リス と現代美術 との関係がある。 それは、
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ルー ビンが企画 した 『
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部族的」なるもの と 「
モダン」
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青土社 『
ユ リイ カ [
詩 と批評]』 1
9
9
5年 5月号
な るもの との親縁性』展 の図録 (日本語版 二吉
特集 モ ンス ターズ !pp.
1
9
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9
9
5年 、 淡交社) の 中で、
田憲 司代 表 監修 、 1
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である。
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3 梅木達郎 「トラウマ ・フラ ッシュバ ック ・ゴ
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ゴジラ
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の記号 ・象徴 ・意味づ けが多義的 ゆえにそ の何
れで もないと自論 も含 めて再三強調 し過 ぎる点
が疑 問だが (
少な くとも同時 にそ の全てで もあ
るのが多義性 の謂 いであろ う)-
その多義 に
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宇宙の旅』 -で ・・ミニマル ・アー ト風 の板 を用
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亘 る先行諸論 を巧み に分類 ・整理 ・紹介 しなが
「
現代 にお ける探求 」p6
6
5
) と記 されて いる関
係 に他 な らない。
ら、独 自のゴジ ラ- =
戦争責任 を暖 味化す る戦
ヴァ- ネ ドーは これ以上は触れて いな いが、
争加害/被害 (
復皆) トラウマの反転反復強迫
数有 る ミニマル ・アー トの中で も最 もこの類似
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連想 に近 いのが、 ジ ョン ・マク ラッケ ンの作品
フラ ッシュバ ッグ '論 を打 ち出 して いる。
-9
0-
小林 : 「
沖国大の壁」プレゼント▼プロポーズ 大仰 桃 (1/2)
である。尤 も、彼の普通 に知 られて いる初期作
も台座か ら降 りた日 とはよ く語 られ る言葉だが、
品は、 自立す るには蒋過 ぎて壁 に立 て掛 け られ
マクラッケ ンも勿論 の ことである。)
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ところで、マクラッケン自身は先のイ ンタヴュー
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-コル ピッ トによるイ ンタヴュー」
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年 当時の彼のスタ ジオ を撮 っ
載 されている1
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た 写 真 に 写 る 同 年 の 作 品 < 青い支柱 と楯 >
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) な どは、 まさにその楯 を外 したな らば、
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映画でモ ノ リス を見 て篤 いたか」 との質問
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そのデザイ ンに関わ った誰かが僕 の作品 を
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見て いて、頂 いち ゃうた とい うことはあ り得 た
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p91
)、ヴァと思 うよ」 と答 えているのだが (
ネ ド- も レフインウェル も決 してそ うは言 って
お らず、 また、そ う言 って いる文献 もこの美術
二本 の柱が (
モ ノ リスよ りは遥かに縦長で、断
家 らしい 自負以外 には見た ことはないのだが、
面 も正方形 のよ うだが)、 モ ノ リス に近 いので
果た して 「
ミニマ リス トの板」、就中、マクラッ
ある。実 は、 この楯が初めか ら無 くて、薄 さ も
ケ ンの初期彫刻はモ ノ リスのイ メー ジや形態 の
柱 よ りは板 に近 い二枚 の赤 と蒼黒 の板が、少 し
9
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間隔 を空 け、板面 を間者 に見せて並 び立つ 1
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)
年 の<通路> (
p92
) では- 確 か に二枚で一
発想源だったのだ ろうか ?C
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C)も 「
原作」小説の 「
新版序文
クラ- ク (
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」 で ク- ブ リック (K) が
バ ック ・トウ ・2
つ の作 品 とは言 え、 また、 未 だ縦 長 とは言 え
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イ ンチ、その比は約8.
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初めに土台 に しよ うと言 って来たのは Cの1
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(
年完成 5
1
年発表 の短編小説 『
前哨』 だ った と述
2:1
)-
べているのだが 〔
p9
1
0
〕、 「
原作」 小説 を邦訳
一枚一枚はモ ノリス に極 めて近似 し
て来ている。
した伊藤典夫 は、映画 プログラム所収の 「
映像
そ して遂 に- 例 えば 6年後 の全点 2
0
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4年作
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C
の「
新作彫刻」 か ら成 る個展 では- そ の一枚
モ ノ リス に相 当す る物体 を、 「
高 さは人間の身
一枚が独立 した単独作品 とな り、 この内の特 に
肌.
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色 も黒 い<波動>が、そ の 「
青黒 い闇 と孤立 は、
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マ クラッケ ンの作品 に しば しば関連付 け られ る
と言葉 の接点 よ り」 の中で、 この 『
前哨』 中の
長のほぼ 2倍,おおよそ ピラミッ ド形 を した多
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面体 の光 り輝 く建造物 で, ・・
物体 の周囲には,
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目に見 えぬ ドーム形 の力場があって,侵入す る
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物体、即ち、 知恵の象徴であるスタンリー ・クー
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ブ リック 『
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宇宙 の旅』 のモ ノ リス を想
起 させ る」と評 され るに至 るので あ る (
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もの をか た く拒 んで いる」 【
p.
1
1
】 と要約 して
いる。 この-
形体 としては些か想像 力に欠 け
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のよ うに して、何故、 あの ミニマルであるが故
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らは、 この<波動>の寸法 -H9
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6イ ンチ -比 は約 6 :2 二1と、 写 真 が検
に無限の想像 力 を掻 き立てて巳まぬ薄 い縦長直
方体 の直立板 に替 え られたのか ?それは 1
9
6
4年 の 4月か ら-
ニ ュー ヨークで
索 で きる)。 しか しこれは、 映画 の遥か後 の話
Kと Cが共 同で構 想 を練 り始 め、 「
何 ヶ月 にも
なのである。
わた る-ブ レイ ンス ト- ミング -つづ く-執筆
この<通路>の一枚一枚 にせよく波動> にせ
作業 は ・
・
有名なホテル ・チェル シー -でお こな
よ、 変 わ らぬ 1 :2とそれ に対す る 6-85と
いう比は、恐 らくは安全な 自立 のための必要比
p.
1
0
〕、そ の1
9
6
4年の 「
十二 月二十四 日
われ」 〔
I・
前三分 の二 の下書 きができただけで -最大
で もあるのだろう。 と言 うのも、 これよ り薄 い
の山場の手前でぷつん と切れ 目六五年 いっぱい、
1 :4 :9では明 らか に自立は難 しく、従 って
TMA ・1も自 らを支 える 「同 じ黒 い材質 でで
スタ ン リーはおそ ろ しく込み入 った準備作業 に
きた広 い台」 〔
p.
1
1
5
〕 を必要 と したので ある。
に彼はアメ リカにいて -断 じて飛行機 に乗 ろう
(
因み に =
現代絵画 が額縁 を外 したよ うに彫刻
と」 〔
p.
1
3
〕 はせず、 「
は じめ -立体 図形 の うち
- 91-
かかわ って ・・
映画 はイギ リスで撮影 -というの
琉球大学教育学部紀 要
第7
6
集
で いちばん単純 かつ基本的な ・・
四つの正三角形
1
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『
炎 の ごと く 写真家 ダイ ア シ ・アーバス』 (名
黒 い正 四面体」 - 「
透 明な立方
か ら成 ・・
る」 「
谷一郎訳 、1
990年、文堕春秋) にも、1
95
0年 21
体」- 「
直方体 で -重 さ三 トンのルーサイ トの
歳 当時、彼女 と親交があった様が記 され てお り
ブロ ック」 を経た 「
長 い進化 の果 てに」漸 く月
(
p.
1
86)、 彼 女 同様 、 同時代 の美術 家や美術 界
面発掘現場 のセ ッ トに 「
おな じ大 きさの まっ黒
に敏感 であった可能性が あ り、 また 「
何かに関
な石板」 が据 え られて 「
掘影第- 日」 が始 まっ
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)
C、伊藤典夫訳 『
失 われ た宇領 の旅 2
001
』
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心 をもつ と、 あ っという間 に専門家 になって し
J
I
(
I.
早川 書房 、 2
000年 、 ハ ヤ カ ワ文 庫 SF1
308,
pp.
6571
)- 1
965年 1
2月2
9日までの問 に起 っ
たのである。
まう男」 〔
p9〕 ではあるわ けだが、 マ クラッケ
ンがイ メー ジ源で あった可能性 というのは従 っ
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て殆 ど無 いと言 え るだろう (
ユダヤ美術館で 4
月2
7日か ら6月1
2日まで開催 された 《基本的椛
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追 :ア メ リカ とイ ギ リスの若 い彫刻家》 展に関
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マクラッケ
さ、前掲イ
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年、
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ア美術工芸大学
に在学
中の
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ルスのニ コ ラス ・ワイル ダー画廊 での個 展」 で、
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そ の作品 は 「
柄が彫 られ た塗 られ た木 の彫 刻」
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969年 『
美
しては、藤枝晃雄他編、美術 出版社 1
)
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山
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2月号増刊 手帖小事典 現代美術家辞典』
術手帖 1
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pp1
0911
1
参照)。
I
(
p.
86) だ と言 う。 前述 の 1
965年 のス タ ジオ を
掘 った写真 と同 じ頁 に、それ と思 しき1
964年の
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<狼 星 シ リウス> の写 真 が 掲 載 され て い るが
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(
p.
88)、 それ は,赤 いラ ッカーが塗
られ た木製
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約 3 :2 :1
マ クラ ッケ ンが間 に合わなかった とすれば、
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他 の可能性 と して、 ア ド ・ライ ンハー トがある
かも知れない。何故な らば、その …
形状や材質"
ではな く意味論的 にモ ノ リス にむ しろ近 いのは、
彼の黒 い縦長 の絵画 だか らである。
の比) の直方体 で、縦幅 の中央 4分 の 3には少
筆者は幾度 か、 また何点かの、 この …
床 に垂
し間隔を空 けて水平 に二つの深 い溝が横幅 を横
直ではあるが壁 に掛 け られた黒い油絵具の塗 ら
断 して彫 られてお り、下 の満 の方 は縦幅が大 き
れた布目 に近づ いて、視野全体が黒 く鈍 い底光
くて、そ こに少 し丈の短 い (
丁度す ぐ上の満 と
同 じ丈の隙間が空 くよ うな)横長 の青 く塗 られ
りに包 まれ るまで に- また、恐 らくは時 をお
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いて縦 と横の刷毛捌 きの方向 を違 え交互 に塗 り
た直方体 が朕め込 まれ て いる。-
確 か に題 名
重ね た層 の微 妙な反射光沢の差異 ゆえにあの内
は宇 宙 に関連 し、 そ の 比 も最 初 の三 つ の整 数
部の矩形が灰 白 く荘洋 と生起 し浮上 して来 るま
(
但 しモ ノ リス のよ うに 自乗で はな く、 整数そ
でに-
のもの)ではあるが、 ここか らモ ノリスをイ メー
を基点 に身体全体 が微か に揺れ始め るのを覚 え
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た経験がある。尤 も、他にもアニ ッシュ ・カブ-
ジす るのは、 かな り困難 と言 え る。
藤枝晃雄 『
構成 す る抽 象』 (
1
971
年 、i
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談社
《現代 の美術 》 第 9巻 ) 巻 末 の作 家紹 介 には
顔 をつ けて立 った時、暫 くして足の裏
アの、表面 をイ ン ドの顔料で覆 った幾 つかの作
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品 (
例 えば福 岡市美術館蔵の<虚 ろな る母>)
「
66年か らニ ュー ヨー クの ロバ ー ト ・エル コ ン
の前で も同様 の経験 を してお り、 こち らに関 し
(
p.
1
31
) とあ るが 、 まさにそ の
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966年 に、彼 は名刺代 わ りの彫 刻の形 を碓立」
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し、それ は同年、 同市ユ ダヤ美術館での 《基本
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967年 の ロス ア ンゼル ス ・カ
的構造》展や 、 翌 1
ては 中村英樹 (
谷川渥共 同監修 ・執筆、美術 出
画廊 で個展 」
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)
993年 2月号増刊 『[ビジュア
版社, 美術 手帖 1
ル ガイ ド ・美術鑑 賞入 門]アー ト ・ウ オッチ ン
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(
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7)
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8) が、 「
正面 に
グ 現代美術 を体験 しよ う』 p.
ウンテ ィ美術館での 《
60年代 ア メ リカ彫刻》展
立つ鑑賞者 を脇か ら眺めて いると、多 くの人が
で,広 く世に知 られ るよ うにな るのである (
前
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p
l
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掲 コル ピッ ト、p86
)。
手探 りに似 た しぐさをす る」 とも書 いているの
Kは 「
カ メラが好 きで -高校 を卒業 ・・
と同時
等の TVCMの断 り書 きの如 く筆者 H
個人の感
4
に =
ル ッグ '誌 にカ メ ラマ ンと して入社 し・・
1
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間勤め」 【
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2】、パ トリシア ・ボズ ワース
想であ って科 学的 に証明 された効果 ・効能では
で、 この筆者 の経験 も満更、 あの健康補助食品
)
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.
ー 92-
ない= ゎ けではな いのか もしれない。確かに医
小林 : 「
沖国大の壁」プレゼント▼プロポーズ 大作職 (1/2
)
た状態で立 った時、平衡感覚 を失 って グラグラ
す るの と同 じ普遍的な現象だ と説明できるのか
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も知れな い。従 って これは純粋 に芸術的/精神
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的な感応 ではな く、単なる物理的/ 身体 的な反
応 に過 ぎないのか も知れな いが、 しか しそれ を
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通 して人間の意識 を変成 (
変成意識状態 に) さ
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ユー ヨ- ク近代美術 館 蔵) で、 サイ ズ は8
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学/生理学 (?) 的には、 暗闇の中や 目を慣 っ
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03.
2 Ⅹ 91
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m)、その比は約 4 :8.
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9であ る。 恐 らく地塗 り無 しの亜麻 の生画布 と
思 しき亜麻色の地 に、その地 を各所 に残 しなが
こもご T
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ら、浪淡 ・太紺 ・長短 ・速遅 ・縦横交 々の平刷
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毛/筆の 白い-捌 きず つが全面 に積み重ね られ
ている、美 しく繊細で匂やかな気持ちの良い作
せ、存在 の レヴェルで =
揺 るが し"、更 には魂
品である。それは (
月を見 るもの)が二度 目に
の レヴェル の感動へ と導 く契機 とも成 り得 るわ
見たモ ノリスの 「
青 白いミル クのよ うな冷光 に
けで、 それ はそれ で人 を して芸術 的/精 神 的
.
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ヽ
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(
/ 霊的) な高みへ と誘 う "
モ ノ リス と して の
みたされ -裏面や 内部では、かたちの定かでな
「
芸術 と しての芸術 了 の意味論的要件で もある
とい う様 にも相通 じるのである。
のである。
ところで、 この 4 :9という比は、例 えば筆
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者使用の ウチダ KD型比例 コンパス T型の遊標
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日本 にも彼 の黒 い絵 が数点 あ り、東京 国立近
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代 美術 館 蔵 の 1
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8年 作 は縦 長 だ が 比 が 約 4 :
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8.
3とモ ノ リス よ
りやや低 い。 試 み に、1
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年 にニ ュー ヨー ク近代美術館 とロス ア
いまぼろ Lが じらす よ うに動 いている」 〔
p42
〕
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の指示線 を、 脚 の裏側 にあるCI
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4の 目盛
に合わせ ると、短剣 4 :長 剣 9の比が得 られ る
のだが、 これは長剣の 9を半径 とす る円の円周
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Et
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ンゼルス現代美術館 を巡回 した 《ア ド ・ライ ン
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ハー ト》展 の図録 (
ウイ リアム ・ルー ビン序文、
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イ ヴ-ア ラン ・ボア本文) で 4 :9の比の黒 い
直線 で結 べば、 そ の 円に内接す る一辺4の正 1
4
87の
絵 を探 す と一枚 もな いのだが 、 た だ 、p.
ある。Cが 「
深夜 -走 り書 き した ・
・日記の抜粋」
1
9
5
6年作が 3 I8-約 4 :1
0.
7と、やや高 く、
p9
0の 1
95
2
5
6年 頃 の作 が 4 :8と、 や や低 い
〔
p.
1
1
〕 によれ ば 、1
9
6
4年 の 「
七 月十一 日。 プ
ロッ トを練 るため にス タン リーの仲間入 りをす
のである (
以上の作品は、彼 の多 くの作 品同様、
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C
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題名は皆<抽象絵画>で、寸法はイ ンチ (
")
進展な レ -・
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どうや ら彼 は潜在的な数学 の天才
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4等 分 し (
で き)、 その分割点 を
を短 剣 の 4で 1
角形が得 られ る とい うことを意味 しているので
るが、 カ ン トール の超限数 の話で盛 りあがって
l Hl
40
" とい うも
だ と切 りの 良い数値 で あ り、W.
の も多 く、比が判 り易い)
。
らしい」 〔
p1
2
〕 とあ り、 Kが、 この比 をよ く
よ く承知 で選 んだ可能性が有 るのである。
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0
1
』 によれ
ただ前掲 の 『
失われた宇宙の旅 2
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ば =
重 さ 3 tの直方体 の透明 プ レクシグラスの
9
6
4年よ り遥か以前の5
0
絵画 は、 何れ も問題 の 1
さて、 こうして幾つか挙 げた ライ ンハー トの
固 ま りが実際 に成形 され= てお り、 また、 「
当
年代 の作品で、先の藤枝他編 の 『
現代美術家事
時は まだ、透明度 を保 った ままアク リル板 を繋
典』 に挙 げ られて いる主要な展覧会-
げ る技術 に限界が あったため、や むな く却下 さ
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の旅
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年宇宙の旅」 『ウィキペデ ィア』)
れ た」(
ほ
という接 ぎ箱形 と思 しきものに関す る記述 もあ
1
9
61
年のニ ュー ヨー ク'Ei 鍔
p.
8
9
)義者》展 (
り、更 には 「
原作」 小説で も (
月を見 るもの)
て、 Kが彼 の作品 を知 っていた可能性 は、マ ク
が最初 に見たモ ノ リスは 「
な にか完全 に透 き と
ラ ッケ ン以上 に十二分 に有 るのである。
お った物質ででき -朝 日がふ ちに照 り映えてで
・ ライ ンハ ー トも依拠 した
(
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新 しい
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の他
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) あの 「
少ない ことは多 い ことで
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ある」 との有名な "ミニマ リズム宣言=- を
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での 《アメ リカの抽象表現主義者 と抽象写象主
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もいなければ、見分けるのは容易ではなかった」
〔
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9〕 とあるか ら、 必 ず しも黒 に こだわ る必
要 はな いのか も知れぬ と思 い、黒以外 を探す と、
ピ ッタ リの作品が- それ も (
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れ を初 め とす る 「
巨大な墓石 を連想」 〔
琉 球 大学 教育 学 部紀 要
させ る同市の摩天楼群や、或 いは 1
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年の同市
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の<国際連合本部 ビル>な ども、モ ノリスの発
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想源 に有 るのか も知れないが、最早 この辺 りで
留め、筆者の この充分 に長過 ぎたモ ノリスのイ
もと
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メー ジと形態 の源泉 を索めての長 い流離 いの旅
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の物語 を終えよう。
-9
4-
第7
6
集