環境・CSR 報告書2010 Environmental・CSR Report 2010 - 協立製作所

環境・CSR 報告書2010
Environmental・CSR Report 2010
鬼怒グリーンパーク白沢(宇都宮市白沢町)に広がるポピー畑と青空(5 月)
栃木県知事許可(般-18)第 16033 号
KYORITSU ELECTRICAL MANUFACTURING INDUSTRY Co.,Ltd.
(社)日本配電制御システム工業会 JSIA 優良認定工場
(社)公共建築協会評価書(盤類)取得工場
ISO9001・ISO14001 認証取得工場
配電盤事業部・盤ドック事業部・防犯事業部
― 社長メッセージ ―
――
配電盤・制御盤メーカーとして社会に貢献できる企業へ――
2006 年 1 月に ISO14001 の認証を取得してから、地球環境問題への取り組みを
定め、環境保全活動を積極的に推進してまいりました。ISO14001をはじめ、『ECO
うつのみや21』認定(宇都宮商工会議所)、『エコキーパー事業所(★★★三ツ星)』
認定(栃木県)を受けております。さらに2009年12月には、『マロニエ ECO 事
業所表彰』の「温室効果ガス削減部門」において特別賞を受賞し栃木県知事から表彰を
受けました。
CSR 活動においては、2009年11月に『宇都宮まちづくり貢献企業』に認定さ
れました。また、2010年 2 月に『宇都宮市雇用優良事業所表彰』において優秀賞を
受賞し、宇都宮市長から表彰を受けました。
このような環境への取り組み・CSR 活動をつづけるなか、2009年6月に、「中小
企業経営承継円滑化法」の経済産業大臣の確認を栃木県内第一号で受けることができま
した。これを機会として、2010年 4 月に企業の若返りを図り、トップの交代を行い
ました。この交代により、新しい経営感覚を採り入れ、地球環境にもやさしい企業活動
を続け、自動制御盤・配電盤・監視制御装置の設計・製造を通し、国家・社会に貢献で
きる企業をめざし、より一層努力してまいります。
皆様方の一層の御支援・御指導をお願い申し上げます。
平成 22 年5月吉日
株式会社協立製作所
代表取締役社長 大谷津敏之
− 目次 −
1.環境報告
(1)環境方針
(2)事業活動により環境に与える影響
(3)品質・環境管理体制
(4)平成 21 年度の環境活動目標
(5)廃棄物削減を目的としたリサイクル推進
(6)推移グラフ ①事務用紙使用量 (4 年間)売上高ベース・量ベース
②一般廃棄物排出量(4 年間)売上高ベース・量ベース
③CO2排出量
(4 年間)売上高ベース・量ベース
(7)省資源・省エネルギー活動の推進
写真①製品倉庫の採光屋根
写真②圧縮梱包設備による運搬の効率化
写真③センサーで自稼動する換気扇
写真④サーキュレーターの採用による空調の効率化
写真⑤高効率蛍光灯への交換
(8)『盤ドック』サービスによる焼損事故の回避
(9)社内緑化活動
(10)油水分離層の定期的清掃・維持管理
(11)協立クリーン大作戦
(12)社外への改善提案の発信
1)環境報告書の作成・公開
2)環境マネジメントシステムの多面的導入
3)マロニエ ECO 事業所表彰(栃木県知事表彰)
(13)今後の環境活動目標
− 目次 −
2.CSR 報告
(1)品質
1)品質方針
2)『盤ドック』サービス開始による焼損事故の撲滅
3)(社)日本配電制御システム工業会 JSIA 優良工場更新審査
4)内部品質監査員研修
5)社内品質教育訓練の実施
6)ISO9001:2008・ISO14001:2004 維持審査
(2)社会貢献
1)社会福祉協議会や日本赤十字社への寄付
2)社会福祉法人ふるさとジョアンへの寄贈
3)円滑な事業承継による従業員雇用の維持・確保
4)宮まつり「宮の梵天」への参加
5)応急手当講習の受講
6)外部研修生の受け入れ
7)宇都宮市まちづくり貢献企業認証
8)宇都宮市雇用優良事業所表彰
(3)安全
1)自動車運転に関する安全配慮
2)防災訓練
環境報告
(1)環境方針
―クリーンで地球環境にやさしい配電盤づくりをめざします―
弊社では、配電盤・制御盤の設計・製
造活動をおこなうにあたり、品質・環境
マネジメントシステムを設けています。
環境方針を定め、品質・環境マネジメ
ントシステムの継続的改善を推進するこ
とにより、より地球環境にやさしい配電
盤づくりをめざしています。
環境方針
《理念》
私達はクリーンな地球環境との共生を人類共通の課題と認識し、
企業活動を通し安心できる社会と環境づくりに貢献します。
《行動方針》
1. 私達は環境法規制を順守し、弊社の環境マネジメントシステムに従い行動します。
2. 環境目標を設定し環境活動の定期的見直しと継続的改善に努めます。
3. 省資源・省エネルギー活動を推進し、廃棄物の削減と資源の有効利用に努めます。
4. 有害物質の使用を削減し、汚染の予防に努めます。
5. 二酸化炭素の発生量を削減し、地球温暖化防止に努めます。
2008 年 8 月 1 日
株式会社
代表取締役
協立製作所
-
1
―
大谷津敏之
(2)事業活動により環境に与える影響
弊社は、制御盤、配電盤および監視制御装置の設計・製造を通し、お客様の一品毎の
設計・製造のニーズに継続的に応えています。この事業活動のあらゆる段階における環
境負荷の把握およびその低減を図るために様々な環境活動を推進しています。
環境に与える影響(OUTPUT)の要因になるもの(INPUT)として、生産活動にお
ける燃料や電気等のエネルギーの消費、部品の梱包材等の廃棄物、製品の設計段階およ
び事務処理で発生するコピー用紙が主に挙げられます。これらの INPUT を効率的に活
用し全体の使用量を削減するための活動を積極的に取り組んでいます。
この活動を推進していくことにより、大気汚染、廃棄物の排出の低減を図っています。
(3)品質・環境管理体制
弊社では効果的かつ効率的な品質・環境マネジメントシステムの運用を図るために、
有効な組織を構築し、役割や責任および権限を明確にしています。
品質・環境マネジメントシステム組織図
社長
内部(環境)監査員
(環境)管理責任者
QE 会議
業務部
技術部
環境委員
環境委員
内部環境監査員を置き、定期的に環境内部監査を行うことにより、環境マネジメント
システムの運用が効果的かつ効率的に働いているかどうかを評価しています。
また、定期に開催する品質および環境のマネジメントシステムに関する会議(QE 会
議:平成 21 年度は 9 回開催・平成 22 年度は 9 回開催予定)を通して、組織運営上
の情報を共有化し、目標達成の有効性の確保に努めています。
さらに、環境マネジメントシステムの実行にあたり、社員一人ひとりの意識向上と環
境に対する知識の習得のため、教育訓練を行っています。
-
2
―
(4)平成 21年度の環境活動目標
項目
目標
具体的な取組内容
一般廃棄物の一部を資源ごみとしてリサイ
クル(分別の徹底)
省資源
一般廃棄物の削減
地球温暖化防止
廃棄物焼却・燃料及
び電気の消費により
発生する CO2 の削減
電気・燃料使用量の削減
焼却する廃棄物の削減
プラスの環境影響
社外へ改善提案の発信
取引先等への環境に関する改善提案
外部との双方向性化
(5)廃棄物削減を目的としたリサイクル推進
弊社では、製品の設計や業務活動においてコピー用紙を使用しており、製品を製造す
る過程で部品の梱包材等の一般廃棄物を排出しています。この結果、これら一般廃棄物
の焼却および事業活動の展開を通して二酸化炭素が排出されています。貴重な資源を有
効活用し今後の地球環境に大きく関わる二酸化炭素の排出を削減するためには、事業活
動におけるリデュース、リユースおよびリサイクルの取り組みが重要であると認識し、
■【省資源】として《一般廃棄物の一部を資源ごみとしてリサイクル(分別の徹底)》
■【地球温暖化防止】として《電気・燃料使用量の削減焼却する廃棄物の削減》
■【プラスの環境影響】として《取引先等への環境に関する改善提案、外部との双方向性
化》
を21年度に取り組む内容とし、
①一般廃棄物の削減
②廃棄物焼却・燃料及び電気の消費により発生する CO2 の削減
③社外へ改善提案の発信
を目指し活動してきました。
この結果、①一般廃棄物は前年度対比で排出量ベースにおいて 20.0%削減、②CO2
は前年度対比で排出量ベースにおいて 16.9%削減、③社外への改善提案の発信は、環
境報告書の作成・公開、エコキーパー事業所認定、マロニエ ECO 事業所表彰受賞、エ
コドライブコンテストへの参加、宇都宮市まちづくり貢献企業認証などを通して実現す
ることができました。しかし、売上高原単位のおいては、受注高の減少にともなう影響
により昨年度と比較して増加してしまいました。
-
3
―
(6)推移グラフ(コピー用紙使用量・一般廃棄物排出量・CO2 排出量)
コピー用紙使用量(4年間比較)
コピー用紙目標値(枚/千万円)
( 枚/千万円 )
4,500
コピー用紙実績値(枚/千万円)
線形 (コピー用紙実績値(枚/千万円))
4,000
3,500
3,000
2,341.0(18年度目標値)
2,500
2,135.0(21年度目標)
2,061.0(19年度目標値)
2,000
1,996.0(20年度目標値)
y = 4.1564x + 2064.5
1,500
1,000
500
2
12
10
8
6
2
H2
1/
4
12
10
8
6
2
H2
0/
4
12
10
8
6
2
H1
9/
4
12
10
8
6
H1
8/
4
0
コピー用紙使用量(4年間比較)
コピー用紙目標値(枚数)
(枚)
コピー用紙実績値(枚数)
線形 (コピー用紙実績値(枚数))
10,000
9,000
8,000
7,000
5,542(19年度目標値)
6,000
5,615(21年度目標)
5,000
4,130(18年度目標値)
4,000
5,083(20年度目標値)
y = -43.592x + 6102.2
3,000
2,000
1,000
2
12
10
8
6
/4
2
H2
1
12
10
8
6
/4
2
H2
0
12
10
8
6
/4
2
H1
9
12
8
6
10
H1
8
/4
0
事務用紙使用量の推移
直近4年間の事務用紙使用量の推移のグラフです。反故紙の使用や両面印刷の励行
により、近年まで事務用紙の使用量を減少させることができました。
下段のグラフは、枚数単位にもとづく4ヵ年の推移です。大手工場の設備投資抑制
により、弊社でも受注量が減ったことにともない、事務用紙の使用量は例年に比べ大
幅に低下しました。上段のグラフは、売上高原単位にもとづく4ヵ年の推移です。例
年と比較して同じような割合で推移しています。
-
4
―
一般廃棄物(4年間比較)
一般廃棄物目標値
( kg/千万円 )
一般廃棄物実績(kg/千万円)
線形 (一般廃棄物実績(kg/千万円))
100.0
90.0
80.0
70.0
54.7(18年度目標値)
60.0
50.0
34.0(19年度目標値)
40.0
23.2(20年度目標値)
30.0
y = -0.3491x + 32.647
20.0
10.0
14.9(21年度目標)
2
12
10
8
6
2
H2
1/
4
12
10
8
6
2
H2
0/
4
12
10
8
6
2
H1
9/
4
12
10
8
6
H1
8/
4
0.0
一般廃棄物(4年間比較)
一般廃棄物目標値(kg)
( kg )
一般廃棄物実績(kg)
線形 (一般廃棄物実績(kg))
250.0
200.0
150.0
86.5(19年度目標値)
100.0
67.0(20年度目標値)
40.8(21年度目標値)
50.0
y = -1.37x + 90.564
2
12
10
8
6
/4
2
H2
1
12
10
8
6
/4
2
H2
0
12
10
8
6
/4
2
H1
9
12
8
6
10
H1
8
/4
0.0
一般廃棄物の排出量の推移
直近4年間にわたる一般廃棄物の排出量の推移のグラフです。
一般廃棄物は紙・布・木屑で構成されています。4 年間の間において時間が経過する
にしたがい、排出量が大幅に抑制されていることがわかります。これは、一般廃棄物
の一部(ダンボール・厚紙)としていたものを「資源ごみ」としてリサイクル利用に転
用したことや、事務用紙の使用方法に関して、反故紙の利用や両面印刷の励行を実施
しているため、事務用紙の排出量が抑えられているためです。
しかし、売上高原単位のグラフでは、当年度は目標値を上回ってしまいました。こ
れは、大手工場の設備投資抑制にともなう当社の受注高が減ったことに起因します。
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5
―
CO2(4年間比較)
CO2排出量目標値(kg・CO2/千万円)
CO2排出量実績値(kg・CO2/千万円)
線形 (CO2排出量実績値(kg・CO2/千万円))
(kg・CO2/千万円 )
2,500
2,000
1,148.4(19年度目標値)
1,500
1,124.0(20年度目標値)
y = 9.3206x + 1002.4
1,000
962.0(21年度目標値)
500
2
12
10
8
6
2
H2
1/
4
12
10
8
6
2
H2
0/
4
12
10
8
6
2
H1
9/
4
12
10
8
6
H1
8/
4
0
CO2(4年間比較)
CO2排出量目標値(kg・CO2)
(kg・CO2)
CO2排出量実績値(kg・CO2)
線形 (CO2排出量実績値(kg・CO2))
5,000
4,500
4,000
3,500
2,986.0(19年度目標値)
y = -17.497x + 3122.6
2,815.0(20年度目標値)
3,000
2,595.0(21年度目標値)
2,500
2,000
1,500
1,000
500
2
12
10
8
6
/4
2
H2
1
12
10
8
6
/4
2
H2
0
12
10
8
6
/4
2
H1
9
12
8
6
10
H1
8
/4
0
二酸化炭素の排出量の推移
直近4年間にわたる二酸化炭素の排出量の推移のグラフです。
二酸化炭素の排出は、主に自動車燃料の消費・電気エネルギーの消費で構成されて
います。下段のグラフは CO2の排出量ベースにグラフです。排出量が緩やかではあ
りますが抑制されていることがわかります。これは、エコドライブ等の実施による燃
費の向上や事務所および工場の照明やエアコン等の電気を用いる設備について省エ
ネルギー活動を積極的に実施しているため、二酸化炭素の排出量が抑えることができ
たためです。弊社での二酸化炭素排出量の削減活動が有効に機能しているといえます。
しかし、売上高原単位では、受注減に起因する影響のため増加してしまいました。
-
6
―
(7)省資源・省エネルギー活動の推進
弊社では、「クリーンな地球環境との共生」を実現する活動のひとつとして「省資
源・省エネルギー活動」を推進しています。当該活動の一環として、当年度は、倉庫
採光屋根の清掃や事務所蛍光灯の高効率蛍光灯への変更、倉庫内換気扇のセンサーに
よる自動発停化、ホットマーカの稼動時間調査等を行ないました。
製品倉庫に採用した採光屋根
定期的に清掃を行い、昼間の省電を図っています
人感センサーで自稼動
する倉庫内換気扇
BISHAMON プレスキーミニ
サーマルリサイクル利用する廃プラの運搬
を効率化する圧縮減容機
空調温度の適性化・効率化を
図るためのサーキュレータ
-
7
―
高効率蛍光灯への交換
(8)『盤ドック』サービスによる焼損事故の回避
締付不良等による焼損事故の防止のため、2009 年 2 月より『盤ドック』(商標
登録番号:第 5241322 号)サービスを開始しました。熱画像により過熱箇所を
判断し、配電盤の焼損事故を防止するため、火災に伴う CO2発生を抑えることに
もつながります。
『盤ドック』とは ?
通常画像
熱画像
熱画像カメラ(サーモグラフィカメ
ラ)を用いて配電盤および高圧キュー
ビクル等の充電部の電気回路の異常点
を発見する非破壊検査です。
締付不良・ネジの緩み等を原因とし
た異常昇温による焼損事故や事故の波
及による工場設備の稼動停止等を未然
サーモグラフィーカメラによる診断のイメージです
白の線に締付不良が確認できます。
緑の線はアース線のため熱は発生していません。
に防ぐことに効果的です。
官能検査による異常個所の発見
下野新聞 2009 年 9 月 3 日
「配電盤の焼損事故を防止」当社の
『盤ドック』がマスコミに取材され、
その効果が掲載されました。
『盤ドック報告書』により
不良箇所の早期対策が可能
になります
-
8
―
(9)社内緑化活動
社内の緑化を促進するため、会社敷地構内に
『協立フラワーゾーン』を設けています。また、
建物内にもさまざまな植物を育てています。
工場周辺の緑化に努め、隣接する緑地の
手入れも同時に行い、風通しや防犯上の
安全も図っています。
工場周辺の緑化活動
手入れ前
手入れ後
(10)油水分離槽の定期的清掃・維持管理
弊社工場敷地内の油水分離槽の定期的な清掃を行ない、
敷地外への油の流出を適切に防止しています。
点検報告書・計量証明書・浄化槽法第 11 条検査結果書
を白沢工業団地管理事務所から定期的に取り寄せ、適切
な維持管理ができているかを確認しています。
-
9
―
(11)協立クリーン大作戦
白沢工業団地内から近隣地域を範囲とした弊社従業員による地域清掃(協立クリー
ン大作戦)を毎月 1 回実施しています。拾ったゴミは、毎回、種類別に分別し、計測
して適切に処分します。安全第一で行いますので、地域清掃へのご協力・ご理解をよ
ろしくお願いします。
コンビニエンス・ストア付近∼白沢工業団地内の地域清掃
(写真は H22 年 5 月実施のもの)
クリーン大作戦用の
帽子とジャンパー
(12)社外への改善提案の発信
社内に関する環境活動に留まらず、プラスの環境影響を及ぼすことができるように、
社外へ環境情報の公開や改善提案の発信(取引先等への環境に関する改善提案)を行
なっています。このため、弊社の環境活動情報を公開し社外とのコミュニケーション
を活発にするため、環境報告書の作成・公開しています。また外部からの情報をより
早く入手するため、第3者による環境に関する外部審査を複数受けています。
《ISO14001(DAS ジャパン)、エコキーパー事業所(栃木県)
、ECO うつのみや
21(宇都宮商工会議所)
》、そのほかエコドライブコンテストへの参加など
1)環境報告書の作成・公開
弊社では、2006 年に ISO14001 を認証取得してから、年 1 回環
境報告書を作成しています。2008 年度の報告からは、弊社ウェブペ
ージでも公開しており、どなたでも閲覧できるようになっています。
環境報告書 2008 の抜粋
-
10 ―
2)環境マネジメントシステムの多面的導入
弊社では、『環境にやさしい配電盤づくり』をめざし、環境マネジメントシステムを
多面的に導入しています。外部からの審査により客観的な環境マネジメントシステム
を構築・運用しています。
ISO14001 認定証
(UKAS)
エコキーパー事業所認定
3 つ星(栃木県)
ECO うつのみや 21
(宇都宮商工会議所)
■
2005 年度に ISO14001(UKAS)認証取得
■
2008年度に ECO うつのみや 21(事業所版環境 ISO)(宇都宮商工会議所)認証取得
■
2009 年度に ECO キーパー事業所(栃木県)認証取得
3)マロニエ ECO 事業所表彰(栃木県知事表彰)
平成 21 年 12 月 5 日
とちぎ環境県民大会において弊社が栃木県知事より表彰されました。
マロニエ ECO 事業所表彰において特別賞(温室効果ガス削減部門)を受賞しました。
マロニエ ECO 事業賞表彰
受賞記念メダル
栃木県知事と受賞者の記念撮影
マロニエ ECO 事業賞表彰
温室効果ガス削減部門特別賞
栃木県知事表彰
エコキーパー
商工会かわら版(河内商工会広報)
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11 ―
(13)今後の環境活動目標
弊社では、今後の環境活動目標として
■一般廃棄物の削減(一般廃棄物の一部を資源ごみとしてリサイクル)
■地球温暖化防止(CO2 の削減/電気・燃料の使用の効率化・使用量の削減)
■社外への改善提案の発信(取引先等への環境に関する改善提案)
を昨年に引き続き掲げています。
「社外への改善提案の発信」に関しましては、環境・CSR 報告書の内容充実や、
白沢工業団地内をはじめ近隣地域において実施する地域清掃「協立クリーン大作戦」
の継続など、社外に対してもプラスの環境影響を与えることができる行動を率先して
実施していくことを計画しております。
このように「社外への改善提案の発信」を積極的におこない、クリーンな地球環境
との共生をめざし、企業活動を通し安心できる社会と環境づくりに貢献できるよう努
力していきたいと思います。
今後とも、弊社における環境への取り組みをご理解いただくとともに一層のご支援
をお願いいたします。
-
12 ―
CSR 報告
(1)品質
1)品質方針
―
徹底した品質管理と高い技術力で
―
信頼される製品づくりをめざします
弊社では、顧客満足の向上と安心でき
る環境づくりをめざし、品質・環境マネ
ジメントシステムの改善を継続的に推進
することにより、社会貢献するために、
品質方針と環境方針を定めています。
品質方針
1.
私達は ISO9001 に基づく品質マネジメントシステムを構築し、
その要求事項の適合と有効性の継続的改善に努めます。
2.
私達は製品の品質向上を目指し常にお客様の信頼とご満足を
追求し続けます。
2006 年 1 月 5 日
株式会社
代表取締役
協立製作所
大谷津敏之
当社は、品質マネジメントシステムの継続的改善を推進するため、複数の外
部審査を受けています(ISO9001、
(社)日本配電制御システム工業会 JSIA 優
良工場認定審査、(社)公共建築協会/電気設備機材等評価書(盤類/制御盤)
、
栃木県商工会連合会 商工会認証システムなど)
。
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13 ―
2)『盤ドック』サービス開始による焼損事故の撲滅
締付不良による焼損事故を撲滅することは、配電盤・制御盤メーカ
ーとしての社会的責任と認識し、配電盤の熱画像による過熱箇所診断
サービス『盤ドック』
(商標登録番号:第 5241322 号)を 2009 年
2 月に開始しました。
『盤ドック』とは ?
展示会でも大好評でした
熱画像カメラ(サーモグラフィカメ
ラ)を用いて配電盤および高圧キュー
ビクル等の充電部の電気回路の異常点
を発見する非破壊検査です。
締付不良・ネジの緩み等を原因とし
た異常昇温による焼損事故や事故の波
及による工場設備の稼動停止等を未然
『盤ドック』展示会出展
2009 年 9 月 3 日∼4 日(藤井産業(株)主催)
『環境・省エネ、安全・安心展示会&セミナー』
とちぎ産業交流センター(とちぎ産業創造プラザ内)
に防ぐことに効果的です。
配電盤以外の箇所にも有効です
ケーブルラックの温度です(冬期で最高箇所 79.4℃で
した)。このように配電盤以外の箇所にも応用できます。
『盤ドック』案内用リーフレット
制御盤メーカースタッフ
による専門的な検査です
『盤ドック』商標登録証
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14 ―
3)(社)日本配電制御システム工業会 JSIA 優良工場更新審査
JSIA 優良工場審査センター長
成田博審査員
平成 21 年 4 月 7 日
:JRCA 登録主任審査員(A15932)
:CEAR 登録主任審査員(A16331)
JSIA 優良工場認定制度とは?
「JSIA 優良工場認定制度」は、 お客様の満足
向上
を目的に創設された自主認定制度で、
JISQ9001(ISO9001)を基本に、配電制御シス
テムに関する設計・製造・検査などの優れた技
マニュアルや書類上のトレー
サビリティについて確認を受
ける当社担当者
術者を有する工場を認定しています。
品質管理体制について
成田審査員から厳しい
チェックを受ける当社製品
4)内部品質監査員研修
(社)日本配電制御システム工業会
JSIA 優良工場認定証
平成 22 年 1 月 20 日∼21 日
JSIA 優良工場内部品質監査員研修会
平成 22 年 1 月 20 日および 21 日の2日間にわたり、(社)日
本配電制御システム工業会(JSIA)の主催で、ISO9001:2008
年版による内部監査員研修が実施されました。
熱心に聴講する東京支部会員の受講生
内部品質監査のケーススタディ
(問題点の発見と指摘練習)
研修で学んだ知識や経験を活かし、
これからもシステムの継続的改善に
努力していきたいと思います。
JSIA 優良工場内部品質監査員研修会 修了証書
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5)社内品質教育訓練の実施
会社組織として ISO9001、日本配電制御システム工業会 JSIA 優良
工場認定、公共建築協会電気設備等評価書、栃木県商工会連合会認証シ
ステムなど経営品質に関する認証を複数取得していますが、組織を構成
する従業員個人の技術・能力の向上をより重視し、社内での品質教育訓
練を数多く実施しています。また、資格取得推進制度を設け、受験料・
交通費等を会社が全額負担し、各個人の技術向上を後援しています。
品質保証グループよる耐電
圧試験実施要綱の研修
電動機の始動方式の解説およ
び自己保持回路の作成演習
(若手従業員への指導)
締付トルク技量者認定試験盤と試験の実施
マイクロソルダリングオペレーター技術士による
無鉛はんだへの切替に伴う技術研修
従業員が取得した電気工事施工管理・電験・技能検定等の賞状
制御盤・配電盤に関する各種の資格試験を網羅していま
す。さらに若手従業員の技能レベル向上をめざし、資格
取得報奨制度を設けて、資格取得を推進しています。
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教育訓練実施報告書
として記録しています
締付不良事故を絶対に起こさないためにも、社
内で締付トルクの技量認定試験を毎年課して
おり、合格者には認定書を発行しています。
取得公的資格の一部
1級電気工事施工管理技士
1級配電・制御盤組立技能士
1級配電制御システム検査技士
1級配電・制御盤電気製図技能士
1級電気シーケンス制御技能士
第3種電気主任技術者
2級管工事施工管理技士
第1種電気工事士
第2種電気工事士
2級配電・制御盤組立技能士
2級配電制御システム検査技士
2級配電・制御盤電気製図技能士
2級電気シーケンス制御技能士
マイクロソルダリングオペレーター技術士
防犯設備士
その他各種技能講習や特別教育など
6)ISO9001:2008・ISO14001:2004 維持審査
平成 22 年 1 月 22 日
DAS ジャパン(UKAS)による ISO9001&ISO14001 の統合サーベイランスを
受審しました。弊社は ISO9001 取得してから 10 年目、ISO14001 を取得してから
5 年目を迎えました。
経営者および管理責任者、各グループリーダー
(営業・購買・総務・設計・製造・品質保証)
が参加して実施した統合サーベイランス
《弊社会議室にて》
締付トルク技量認定試験盤の
説明を受ける審査員
工場内現場審査
(作業者へ質問する審査員)
品質および環境の両面にわたり数々のご指摘や改善の機会を与えていただきました。
この結果、より効果的かつ効率的なシステム構築へステップアップすることができま
した。
当社が取得している品質マネジメ
ントシステムの認証マーク
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当社が取得している環境マネジメ
ントシステムの認証マーク
7)栃木県商工会連合会「商工会認証システム 2009」審査
平成 22 年 2 月 25 日
栃木県商工会連合会企業力ランクアップ事業「商工会認証システム 2009」の審査を受けました。
「商工会認証システム」は、①会員企業の経営品質の向上および②取引の活性化のふたつを目的として実施さ
れます。
「日本経営品質賞」の審査基準に基づく8つのカテゴリーの 40 設問に対して、選択肢の中から該当
項目をチェックすることで、自社の強み、改善領域を知ることができるように設計がなされています。
㈱協立製作所では 2001 年にはじめての審査を受けてから今回で連続 7 回目の審査となりました
(2001 年∼2004 年には毎年、2005 年からは隔年の審査となっています)。
書類事項の確認審査
工場の現場審査
日本経営品質賞について
日 本 経 営 品 質 賞 は 、8 0 年 代 の 米 国 経 済 の 復 活 に 寄 与 し た と さ れ る 米 国 国 家 品 質
賞 「 マ ル コ ム ・ ボ ル ド リ ッ ジ 国 家 品 質 賞 ( M B 賞 )」 を 範 と し て お り 、 わ が 国 企 業
が国際的に競争力のある経営構造へ質的転換をはかるため、顧客視点から経営全
体を運営し、自己革新を通じて新しい価値を創出し続けることのできる「卓越し
た 経 営 の 仕 組 み 」を 有 す る 企 業 の 表 彰 を 目 的 と し た( 財 )日 本 生 産 性 本 部( 旧 社
会 経 済 生 産 性 本 部 ) が 1995 年 12 月 に 創 設 し た 表 彰 制 度 で す 。
審査には当社の経営層が立会い、書類審査および工場の現場審査を受けました。ISO 審査
や JSIA 優良工場審査とは異なる視点から多くの指摘を受けることができ、企業経営において
一層の改善を図ることができる審査でした。
審査員からの製品についての
質問を受ける弊社代表
商工会経営品質認定証
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(2)社会貢献
1)社会福祉協議会や日本赤十字社等への寄付
賛助会員として、毎年、宇都宮市社会福祉協議会に『社会福祉協議会賛助会員
会費』を協力しています。この会費は宇都宮市における地域福祉活動やボランテ
ィア活動推進に利用されます。また、弊社は日本赤十字社栃木県支部への寄付を
行ない、日本赤十字社から表彰状を受けました。この日本赤十字社への寄付金は
人道的な活動に利用されます。
2)社会福祉法人ふるさとジョアンへの寄贈
平成 21 年 10 月 23 日
弊社地元にある社会福祉法人ふるさとジョアン様に『手づくりかりんとう』販売促進用
の「宣伝のぼり」(大旗 5 旗・小旗 30 旗)を寄贈しました。店頭販売等の際にご利用し
ていただいております。この施設の入所者は、『手づくりかりんとう』を製造・販売する
ことで、社会復帰の訓練をしています。
大旗 5 旗・小旗 30 旗
施設長へ目録の贈呈
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ふるさとジョアンのみなさん
と一緒に記念撮影
3)円滑な事業承継による従業員雇用の維持・確保
2008 年 10 月に施行された「中小企業経営承継円滑化法」による経済産
業大臣確認を栃木県内の第 1 号で受けました。
「中小企業経営承継円滑化法」とは、中小企業での後継
者不足などによる事業承継が困難な状況が問題視される
現状を解決するため、平成 20 年 10 月 1 日に施行され
た新しい事業承継税制についての法律です。
創業者所有の自社株を後継者に
生前贈与する際、従業員の雇用
維持などを条件に、贈与税の 8
下野新聞 2009 年 6 月 6 日掲載
割が納税猶予されます。
弊社は、2010 年 4 月に、「中小企業経営承継円滑化法」の経済
産業大臣確認を受け、企業の若返りを図り、社長交代を致しました。
代表取締役に大谷津敏之が就任し、前代表取締役の大谷津健敏は代
表を退き会長に就任しました。
4)宮まつり「宮の梵天」への参加
平成 21 年 8 月 2 日
宮まつり(宮の梵天)
二荒山神社鳥居前
当社からは 6 名の若手従業員が参加
「宮の梵天」は、宮まつりに旧河内地域から参加し、お祭りに参加することで各地域の
交流を深めるという地域貢献活動としての意図があります。本町交差点から二荒山神社前、
上河原交差点までを「梵天」で運行するイベントで、お囃子や神輿とともにお祭りを盛り
上げることができました。
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5)応急手当講習の受講
平成 21 年 10 月 11 日
於)宇都宮市消防本部
東消防署
従業員や弊社の近隣住民等が突然倒れてしまったときに可及的速やかに対応できるよう
に、応急手当講習を受講しています。また、弊社では、AED を設置する予定です。工業
団地内の人たちの突然の応急手当にも対応できるよう AED の利用を開放する予定です。
心肺蘇生法(CPR)と
AED(自動体外除細動器)の
使用方法の習得
心肺蘇生法の実施訓練(気道確保と人工呼吸)
頭部後屈あご先拳上法による気道確保の練習
6)外部研修生の受け入れ
平成 21 年 12 月 14 日
白沢工業団地内の企業からの依頼を受け、CSR 活動の
ひとつとして、外部研修生の弊社工場見学を実施しまし
た。PowerPoint を用いた説明により全体の概略をつか
んでもらい、その後に工場内で実物の製品を見学してい
ただきました。
弊社の概略についての説明
弊社の製品や品質・環境活動についての説明を熱心に聴講する外部研修生
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7)宇都宮市まちづくり貢献企業認証
平成 21 年 11 月 27 日
宇都宮市長佐藤栄一氏から
認証書(楯)を受領する弊社会長
宇都宮市長と一緒に記念撮影
『宇都宮まちづくり貢献企業認証制度』は、「人づく
り」「まちづくり」「環境」などの CSR(企業の社会的責
任)活動を宇都宮市のまちづくりの重要な仕組みと位置
づけ、活動に取り組む企業を、
「宇都宮まちづくり貢献企
業」として認証し、様々な分野での活動を支援・推奨す
ることによって、企業・市民・行政の協働のまちづくり
を行なっていくことを目的とした制度です。平成 21 年度
は 32 社が認証を受けました。
受領した認定書(楯)
8)宇都宮市雇用優良事業所表彰
平成 22 年 2 月 15 日
平成 21 年度『宇都宮市雇用優良事業所表彰』において
『優秀事業所賞』を受賞し、宇都宮市長佐藤栄一氏から
表彰を受けました。
宇都宮市長と歓談
する弊社代表
宇都宮市長と一緒に記念撮影
下野新聞 2010 年 3 月 3 日掲載
「働きやすい職場づくり部門」や「安全安心して働ける部門」ほか、
全部で 4 部門が表彰の対象とされました。また、表彰式後の市長との歓
談では、弊社が「中小企業経営承継円滑化法」による経済産業大臣の確
認を、栃木県第 1 号で受けたことなどをお話ししました。
雇用優良事業所表彰の
表彰楯(優秀事業所賞)
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(3)安全
1)自動車運転に関する安全配慮
弊社は安全運転管理者選任事業所です。
従業員の業務中の安全を図るため、様々な施策を行なっています。
①ドライブレコーダーの設置
ドライブレコーダーとドライブレコーダーを設置した社用車
夜間に子犬の急な飛び出しにブレーキを
踏み、ドライブレコーダーが反応した映像
②SD カードの取得
弊社では、毎年、全従業員の SD カードを申請・取得し、各自に
配付しています。SD カードをもつことで、各自に安全運転の意識
付けをしています。
③エコドライブの実践
安全運転につながるように、エコドライブを推奨しています。各社
用車月別の燃費グラフを掲示し、エコドライブの成果を開示していま
す。また、エコドライブコンテストにも参加しています。
全社用車に貼付して
啓蒙・意識向上に努めています
エコドライブコンテストの参加登録証明書
④無災害記録表の掲示
無災害記録表を玄関口に掲げ、毎日記録していく
ことで安全意識の向上を図っています。
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2)防災訓練
平成 21 年 11 月 7 日
毎年、冬期を迎える時期に、防災訓練を実施しています。地元消防団に所属す
る弊社の従業員を講師として、消火器の使い方や使用期間の確認・消火器の配置
場所・火災報知器の動作確認・簡易消火器による消火訓練等を実施しています。
消防団員から火災時の注意を講義
消防団員との消火器の使用方法等の確認
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消火器の本数・配置場所
使用有効期限を確認
http://www.kyoritsu-ss.com
発行元
株式会社 協立製作所
環境・CSR 委員会
2010 年 5 月発行
お問い合わせ等はこちらまでお願いします
この「環境・CSR 報告書 2010」は弊社ホームページでも御覧いただけます
〒329-1102 栃木県宇都宮市白沢町 1825-4
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