[付録] 海 年 運 年 表(1) (社)日本船主協会 海事産業の動き 1945(昭和 20 年) ・総司令部、全日本船舶の移動を禁止(日本船舶は総司令部の管理下に) ・全日本海員組合結成 ・船舶運営会が商船管理委員会(CMMC)として認可 1946(昭和 21 年) ・政府、戦時補償交付の打ち切りを発表 1947(昭和 22 年) ・日本海運協会解散、日本船主協会創立(海運の民間還元を実現) ・戦後初の船舶建造許可(第一次計画造船、復金融資・公団共有方式) 1948(昭和 23 年) ・総司令部の司令により、大型タンカー9 隻がペルシャ湾岸重油積み取りに 出航(戦後初の遠洋不定期航海) ・日本船主協会、社団法人として設立認可 1949(昭和 24 年) ・800 総トン未満鋼船民営還元(161 隻、7 万 4,054 総トン) 1950(昭和 25 年) ・海運民営還元実施、不定期船運航開始 ・日本船のパナマ運河通航許可 ・日本船の北米諸港向け不定期船配船許可 ・大阪商船の南米定期航路開設許可(戦後初の遠洋定期航路) 作成 日本と世界の動き ・第 2 次世界大戦終結 ・ 日本国憲法公布 ・ 戦後初の総選挙実施 ・米ソの冷戦本格化 ・労働基準法公布 ・第 1 次中東戦争(∼1949) ・単一為替レート(1 米ドル =360 円)の実施 ・中華人民共和国成立 ・朝鮮動乱勃発 1951(昭和 26 年) ・バンコク、インド、パキスタン、ニューヨーク、シアトル、ラングーン、 ・対日講和条約・日米安全保 カルカッタおよび韓国の各定期航路開設許可 障条約調印 1952(昭和 27 年) ・日本郵船の欧州定期航路開設許可 ・総司令部、わが国外航船の国旗掲揚、SCAJAP番号表示撤廃を許可 ・総司令部、日本商船管理権を日本に返還 ・海運造船合理化審議会令公布 ・日米行政協定調印 1953(昭和 28 年) ・外航船舶建造融資利子補給法公布 ・三井船舶、東廻り世界一周航路開始 ・日本初のテレビ放送開始 1955(昭和 30 年) ・海運造船合理化審議会、定期船建造優先を打ち出した「今後の新造建造方 策」を答申 ・運輸省、保有船腹 450 万総トンの船舶拡充 5 ヵ年計画を発表 1956(昭和 31 年) ・エジプトのスエズ運河国有化宣言からスエズ紛争がはじまり、運河通航停 止(1957 年 4 月、通航再開) ・スエズ紛争により世界海運市況高騰 ・神武景気(∼1956) 1957(昭和 32 年) ・日本船主協会、国際海運会議所(ICS)・国際海運連盟(ISF)加入 ・「スプートニク」打ち上げ 1958(昭和 33 年) ・ロイズ船級協会、1957 年世界造船の進水高実績で日本が第一位と発表 ・日本最初の鉱石専用船「新田丸」(照国海運)が竣工 ・日ソ定期航路民間協定調印 ・東京タワー完成 1960(昭和 35 年) ・政府、国民所得倍増計画の一環として昭和 45 年度に 1,335 万総トンの外 航船腹が必要で、計画期間中に約 970 万トン建造する必要があるとの方針 を決定 ・国民所得倍増計画(高度経 済成長政策)閣議決定 ・新日米安保条約調印 1961(昭和 36 年) ・運輸省、外航船腹整備 5 ヵ年計画を決定(昭和 40 年度までに 400 万総ト ン建造) ・ソ連、世界初の有人宇宙飛 行に成功 1962(昭和 37 年) ・世界最大のタンカー「日章丸」(13 万重量トン、出光タンカー)進水 ・米、キューバ海上封鎖宣言 ・綿紡、鉄鋼不況 ・英米ソ、部分的核実験禁止 条約に調印 ・ケネディ大統領暗殺 1963(昭和 38 年) ・海運再建 2 法(海運再建整備臨時措置法、利子補給法改正法)成立 ・海運企業整備計画審議会設置の政令公布 ・海運業の再建整備に関する臨時措置法公布施行 ・日本郵船・三菱海運が合併契約調印 ・日本油槽船・日産汽船が合併契約調印、新社名「昭和海運」 ・山下汽船・新日本汽船が合併契約調印、新社名「山下新日本汽船」 ・日東商船・大同海運が合併契約調印、新社名「ジャパンライン」 ・大阪商船・三井船舶が合併契約調印、新社名「大阪商船三井船舶」 ・川崎汽船・飯野汽船が合併契約調印 1964(昭和 39 年) ・ニューヨーク航路運営会社発足 ・海運集約により 6 社を中核体とする 6 グループ発足 ・内航 2 法(内航海運業法、内航海運組合法)成立 ・日本、国連加盟承認 ・第 2 次中東戦争(スエズ紛 争) ・東京オリンピック開催 [付録] 年 海 運 年 表(2) 海事産業の動き 日本と世界の動き 1965(昭和 40 年) ・非集約船主会創立 ・戦後初の赤字国債発行 ・日本内航海運組合総連合会創立 ・世界最大のタンカー「東京丸」(15 万重量トン、東京タンカー)進水 ・全日本海員組合、労働協約改定要求で長期スト(1966 年 1 月 30 日妥結) 1966(昭和 41 年) ・運輸省、国際海上コンテナ輸送体制整備計画策定 ・運輸省の斡旋で海上コンテナ輸送運営体制決定 ・中国で文化大革命 ・いざなぎ景気(∼1970) 1967(昭和 42 年) ・中東戦争勃発に伴いスエズ運河閉鎖 ・海上コンテナ北米太平洋岸航路の第 1 船として、マトソン社の改造コンテ ナ船が品川埠頭を出航 1968(昭和 43 年) ・日本初のコンテナ船「箱根丸」(日本郵船)、ロサンゼルスに向け東京港 を出航 ・第 3 次中東戦争 ・ ソ連とワルシャワ条約機構 軍、チェコを制圧 1969(昭和 44 年) ・日本初のMゼロ船(機関室無人化船)鉱油兼用船「ジャパン・マグノリア」 ・アポロ 11 号、月面着陸 (9 万 4,000 重量トン、ジャパンライン)竣工 ・内航初のフルコンテナ船「樽前山丸」(2,750 総トン、商船三井近海)竣 工(品川∼苫小牧間を航海) 1971(昭和 46 年) ・世界最大のタンカー「日石丸」(37 万 2,400 重量トン、東京タンカー) ・米大統領が新経済政策(ド 進水 ル防衛策)発表、東京外国 為替市場でドル売、円買が 殺到(ニクソン・ショック) 1972(昭和 47 年) ・全日本海員組合、労働協約改定要求で長期スト(外航は 4 月 14 日、内航 ・あさま山荘事件 は 4 月 15 日スト突入、7 月 13 日スト解除。いわゆる「90 日スト」) ・日本、中国と国交正常化 ・ニューヨーク・コンテナ航路の邦船協調 5 社による第 1 船「東米丸」(山 下新日本汽船)出航 ・世界最大のタンカー「グロブティック・トウキョウ」(48 万 3,644 重量 トン)進水 1973(昭和 48 年) ・第 4 次中東戦争 ・円の変動相場制移行 1974(昭和 49 年) ・国連定期船同盟行動憲章条約採択 ・第1次オイルショック ・オイルショックにより燃料油価格が高騰 1975(昭和 50 年) ・1975 年度以降の計画造船に対する利子補給制度廃止 ・ベトナム戦争終結 ・スエズ運河 8 年ぶりに再開 ・世界最大のタンカー「日精丸」(48 万 4,337 重量トン、東京タンカー)竣工 ・日ソ民間海運会議でシベリア・ランド・ブリッジ(SLB)への日本船参 加が実現 ・石油備蓄法成立 1976(昭和 51 年) ・初の商用海事通信衛星「MARISAT」、大西洋上に打ち上げ ・通産・運輸両省、タンカーを利用した石油備蓄構想推進のため「タンカー 備蓄問題検討専門委員会」を発足 ・マラッカ・シンガポール海峡沿岸 3 ヵ国、UKC(船底間隙)方式による 大型タンカーの航行規制に合意 ・ロッキード事件発覚 1977(昭和 52 年) ・海洋 2 法(領海法、漁業水域暫定措置法)成立 ・国旗差別対抗法成立 ・運輸省、タンカーによる石油備蓄を推進する方針を決定 ・通産・運輸両大臣、タンカーによる石油備蓄は、国家備蓄として推進する ことで合意 ・マラッカ・シンガポール海峡沿岸 3 ヵ国、同海峡通航分離方式を策定 ・新パナマ運河条約調印 ・米ソ、200 カイリ漁業専管 水域を実施、200 カイリ時 代へ ・ 外 貨準備高が史上最高の 195 億 7,700 万ドルを記録、 黒字減らしのための対外経 済政策を発表 1978(昭和 53 年) ・政府、仕組船買い戻しを含む国際収支円高対策を決定 ・石油公団法の成立により石油の国家備蓄が正式にスタート ・長崎県橘湾と硫黄島西方海域でのタンカー20 隻による石油備蓄を開始 (1985 年末終了) ・ 日米防衛協力のための指針 (ガイドライン)決定 1979(昭和 54 年) ・35∼37 次計画造船に対する利子補給復活(外航船舶緊急整備 3 ヵ年計画) ・UNCTAD第 5 回総会が開催され、同盟コード条約、バルク貨物輸送問 題、便宜置籍船問題等に関する決議を採択 ・新パナマ運河条約発効、パナマ運河は 1999 年 12 月 31 日の全面返還まで 「パナマ運河委員会」が管理 ・米中国交回復 ・スリーマイル島原発事故 ・東京サミット開幕 ・第 2 次オイルショック [付録] 年 海 運 年 表(3) 海事産業の動き 日本と世界の動き 1980(昭和 55 年) ・世界初の省エネ帆装商船「新愛徳丸」(1,600 重量トン)進水 ・日本船主協会は、日本船舶保険連盟に対しイラン・イラク戦争に伴う船舶 戦争保険について緊急要望 ・スエズ運河拡張第 1 期工事が完成、15 万トンのタンカーが満載で航行可 能に ・政府、総合エネルギー対策 閣僚会議で、石油 7%消費節 約案を決定 ・イラン・イラク、全面戦争 に突入 1981(昭和 56 年) ・外航二船主団体と全日本海員組合、ペルシャ湾内の北緯 29 度 30 分以北の 海域への就航を見合わせることを確認 ・日米貿易摩擦深刻化 1982(昭和 57 年) ・IMMARSAT、国際海事衛星通信サービスの提供を開始 ・インドネシア政府、丸太輸出の全面禁止を前提とした新木材政策を決定 ・第 3 次国連海洋法会議第 11 会期を開催、「国連海洋法条約」を採択 ・政府、STCW条約を批准(1993 年 4 月 28 日発効) ・フ ォ ー ク ラ ン ド 紛 争 が 勃 発・終結 ・イスラエル、レバノン侵攻 (第 5 次中東戦争) 1983(昭和 58 年) ・政府、国連海洋法条約に署名 ・日本初のLNG船「尾州丸」(7 万重量トン、川崎汽船)就航 ・ロンドンの保険業界、船舶戦争保険の基本料率を一挙に 4 倍引き上げ ・大韓航空機撃墜事件 1984(昭和 59 年) ・米国新海運法成立 ・海運造船合理化審議会は「今後の外航海運対策について」中間答申。船員 問題が政策判断上の重要事項として議論されるとともに利子補給受給会 社への諸規制の見直しを提案 ・グリコ・森永事件 1985(昭和 60 年) ・海運造船合理化審議会は「今後の外航海運対策について」答申。集約体制 の強制の解除と北米定航スペースチャーター制の見直し ・プラザ合意 ・日航ジャンボ機墜落 1986(昭和 61 年) ・過剰船舶の解撤を促進する、特例外航船舶解撤促進臨時措置法成立 ・「特定不況業種、特定不況地域関係労働者の雇用安定に関する特別措置 法」に基づく特定不況業種に一般外航海運業(油送船に限る)が指定(1988 年、一般外航海運業の全船種に拡大) ・スペースシャトル「チャレ ンジャー」爆発 ・チェルノブイリ原発事故 ・ウルグアイラウンド開始 ・平成景気(∼1991) 1987(昭和 62 年) ・国際競争力回復のため、世界で最も少数精鋭化された船(パイオニアシッ プ)の実現を目指すことで、官公労使が合意 ・緊急雇用対策実施に伴う離職船員の受け皿機構発足 ・米ソ、中距離核戦略(IN F)全廃条約に調印 1988(昭和 63 年) ・海員の 1 日あたりの労働時間を一律 8 時間にする等、船員法を一部改正 ・第 1 回日韓船主協会会談、ソウルで開催 ・昭和海運、中国部門を除くコンテナ定期航路から全面撤退 ・山下新日本汽船とジャパンラインの折半出資による定航会社「日本ライナ ーシステム」が業務開始 ・外航二船主団体と全日本海員組合、PG就航船安全問題について協議しカ ーグ島への配船自粛など 3 項目の規制を解除することで合意 ・青函トンネル開通 ・ソ連、アフガニスタンから 撤退開始 ・イラン・イラク戦争停戦 ・リクルート疑惑 1989(平成元年) ・日本初の本格的外航クルーズ客船「おせあにっくぐれいす」(昭和海運) ・消費税導入 はじめ次々に就航。「クルーズ元年」と言われる ・中国で天安門事件 ・山下新日本汽船・ジャパンラインが合併、新社名「ナビックスライン」 ・外航海運労使、日本籍船への混乗導入問題を協議し、原則として新造船を 対象に日本人船員 9 人の配乗を合意 1990(平成2年) ・海上安全船員教育審議会 船舶職員部会の 20 条問題小委員会、新たなマ ルシップ方式による日本籍混乗第 1・2 船について承認 ・近海船主(6 団体)と全日本海員組合、特例マルシップ混乗(日本人職員 6 名配乗)を近海船全般に拡大することで合意 ・米大統領、タンカーの二重構造義務付けを内容とする Oil Pollution Act 1990(OPA 90)に署名 ・イラク軍、クウェート侵攻 ・東西両ドイツが統一 ・地価がピークに達する 1991(平成 3 年) ・第 1 回日台船主協会会談、東京で開催 ・日本郵船・日本ライナーシステムが合併、これに伴い邦船のコンテナ化当 時の北米定航 6 社体制から、3 社体制へ ・湾岸戦争が勃発・終結 ・ソビエト連邦が消滅 ・バブル不況(1991 半ば∼) 1992(平成 4 年) ・第 1 回アジア船主フォーラム(ASF)、東京で開催 ・国連PKO協力法案成立 [付録] 海 年 運 年 表(4) 海事産業の動き 日本と世界の動き 1993(平成 5 年) ・邦船 5 社グループ、カタール液化ガス社(QLGC)と日本向け液化天然 ガス(LNG)の海上輸送に合意 ・政府のコメ緊急輸入によるコメ輸送実施 ・55 年体制崩壊、非自民連立 政権誕生(細川連立内閣) ・ウルグアイラウンド終了 1994(平成 6 年) ・政府、油濁 2 条約(69 CLC/71 FC)を改正する 92 年議定書を批准 ・国際海上人命安全条約(SOLAS)締約国会議をロンドンで開催、国際 安全管理コード(ISMコード)等を採択 ・自・社・さ連立内閣誕生(村 山連立内閣) 1995(平成 7 年) ・阪神・淡路大震災(1 月 17 日)が発生、神戸港の機能停止 ・阪神・淡路大震災 ・祝日法改正(1996 年 7 月 20 日から「海の日」が 14 番目の国民の祝日に) ・東京外為市場で一時 1 米ド ・米国、アラスカ原油輸出解禁法成立 ル=79 円 75 銭(4 月 19 日) ・オウム真理教事件 1996(平成 8 年) ・欧州・北米航路におけるコンテナ船社の再編が世界規模で進行 ・米国連邦海事委員会(FMC)が邦船3社に課徴金を課す制裁案発表 ・ナホトカ号沈没、ダイヤモンド・グレース号原油流出事故 ・小選挙区比例代表並立制 ・住専の不良債権処理問題 ・アジア通貨危機 1997(平成 9 年) ・FMC制裁発動、邦船 3 社が課徴金 150 万ドルを支払う ・カタールLNGプロジェクト第 1 船「アル ズバーラ」(大阪商船三井船 舶)が中部電力・川越基地に入港 ・拓銀経営破綻 ・香港返還 1998(平成 10 年) ・内航海運船腹調整事業を解消し、内航海運暫定措置事業を導入 ・国際船舶への日本人船・機長 2 名配乗体制を可能とする船舶職員法改正 ・日本郵船・昭和海運が合併 ・米国外航海運改革法(改正海運法)成立 ・山一証券粉飾決算で廃業 ・金融監督庁発足 1999(平成 11 年) ・商船三井・ナビックスラインが合併 ・第 8 回アジア船主フォーラム(ASF)東京で開催 ・アロンドラ・レインボー号ハイジャック事件発生 ・エリカ号フランス沖で折損沈没、油濁事故発生 ・自・自・公連立内閣誕生(小 渕連立内閣) 2000(平成 12 年) ・日本人船・機長 2 名配乗体制の国際船舶が 3 隻誕生 2001(平成 13 年) ・外航労務協会の業務を日本船主協会(外航労務部会)に移管 ・省庁再編により、国土交通 省誕生 ・米国同時多発テロ事件 ・米英軍アフガニスタン攻撃 2002(平成 14 年) 2003(平成 15 年) ・TAJIMA 号事件発生 ・米国西岸諸港にて、大規模な港湾ストライキ発生 ・プレスティージ号スペイン沖で折損沈没、油濁事故発生 ・テロ防止対策に関する SOLAS 条約(海上人命安全条約)が改正 ・国際海運会議所(ICS)と国際海運連盟(ISF)総会、兵庫県淡路島で開催 (アジア初) ・TAJIMA 号事件に端を発し、日本国外において日本国民が被害者となった 犯罪に対処するための刑法の一部を改正する法律が施行 2004(平成 16 年) ・バラスト水管理条約が採択 ・船舶と港湾施設の国際保安コード(ISPS コード)が発効 ・海運市況の高騰等により、外航海運各社は好決算を達成 ・日本海運倶楽部、海事産業研究所が解散 ・サッカー日韓ワールドカッ プ開催 ・イラク戦争 ・新型感染症(SARS)の流行 ・EU が 25 ヶ国に拡大 ・スマトラ沖大地震・インド 洋津波
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