公立中高一貫教育校における数学指導に関する一考察 ~ 系統性・発展

数
学
公立中高一貫教育校における数学指導に関する一考察
∼ 系統性・発展性を重視した前期(中学時)3年間の指導に向けて ∼
研究指導主事
岩
﨑
章
Ⅰ
研究主題について
中高一貫教育制度は,これまでの中学校・高等学校による中等教育だけでなく,生徒一人一人の個
性をより重視した教育の実現を図ると共に,中等教育の一層の多様化を推進するため 1999 年4月に制
度化された。千葉県の公立学校では, 2004 年に県立関宿高等学校と野田市立関宿中学校,二川中学
校,木間ケ瀬中学校の野田市関宿地区の3中学校が連携型中高一貫教育校として設置されているが,
新たに併設型中高一貫教育校として 2007 年4月に千葉市立稲毛高等学校附属中学校が,2008 年4月
には県立千葉高等学校に付属の中学校が設置される予定である。県内の私立中高一貫教育校は,既に
広く認知され,教育内容や進学実績等で高い評価を受けているが,新設される先の公立中高一貫教育
校に対しては,どのような教育が行われるのか期待と共に不安も持ち合わせていることが予想される。
今回は保護者の期待内容を分析し,学習指導要領を踏まえ,6年間という長いスパンで計画的・継
続的な指導が可能な公立中高一貫教育校のメリットを生かした数学の教育課程を考察することとした。
このことは公立中高一貫校の数学教育のみならず,既存の中学校と高等学校の数学教育を考えること
に通じ,特に中高の接続教育に展開できる余地もあると考え,次のように研究目標を定めた。
Ⅱ 研究目標
公立併設型中高一貫教育校の数学における中学校(前期)3年間の教育課程を,高等学校(後期)
への接続を考慮し,系統性・発展性を重視した指導計画案として具体的に提示する。
なお,教育課程を編成する場合,学校の教育目標・教育方針と共に,児童生徒の実態,各学年にお
ける数学の単位数や他教科の進度計画等配慮すべき条件が多々存在するが,今回は,仮想の併設型中
高一貫校を設定し,教育課程の編成に臨む。
Ⅲ 研究の実際
1 中高一貫教育校の現状
中高一貫教育校の特色は,中学校と高等学校を接続し,6年間で計画的・継続的な教育課程を展開
することにより,生徒の個性や創造性を伸ばせることと共に,6学年の年齢の異なる生徒が共通の活
動を通して,社会性や豊かな人間性を育成できることなどにある。中高一貫教育校は,表1のような
3パターンの学校があり,それぞれの特徴を生かした教育課程が組まれている。
表1
中等教育学校
併設型中高一貫教育校
連携型中高一貫教育校
中高一貫教育校の設置数は,
図1のように年々増加しており,
高い期待と人気を裏付ける推移
を示している。
なお,
平成 17 年の中高一貫教
育校 173 校のうち公立学校は
120 校を占め,その内訳は中等
教育学校8校,併設型 38 校,連
携型 74 校である。
保護者を対象とした公立中高
一つの学校として,6年間一体的に中高一貫教育を行う。
高等学校入学者選抜を行わずに,同一の設置者による中学校と高等学
校を接続する。
市町村立中学校と都道府県立高等学校など,異なる設置者による中学
校と高等学校が,教育課程の編成や教員・生徒間交流等の連携を深め
る形で中高一貫教育を実施する。
図1
- 19 -
一貫教育校に入学させたい理
図2
由に関するアンケートの結果
(Benesse 教育発見隊リサーチ
より:教育発見隊とは,教育に
関する課題や疑問を基にした
テーマに対して,アンケートに
答える保護者の団体)は図2
の通りである。保護者の期待
するものとして「レベルの高
い教育を受けられるから」と
「6年間の一貫教育が安価で
受けられると思うから」が高
い割合を占める。この保護者のニーズは,公立中高一貫教育校の教育課程を考えるにあたり1つのフ
ァクターになるだろう。
2 公立併設型中高教育一貫校における教育課程編成の方針
今回の公立併設型中高教育一貫校における数学の教育課程編成にあたり,中学校の教科書を検討し
て感じたことをまとめる。
ア 基本的内容の記述にとどまっており深みに欠ける。学習する基礎事項の絶対量も少ない。→授業
時数削減や教育内容厳選の方針からやむを得ないことだが,教師の指導により差が生じやすい。
イ 演習問題が少なく,知識を確認・活用する機会が少ない。→問題集等で補う必要がある。
ウ 数学用語等が少なく,平易な言葉での表現が多い。→教師の指導方法により差が生じやすい。
エ 問題を効率的に解くための公式の扱いが低い。
→2次方程式の解の公式等は高等学校に移行した。
オ 代数分野の「不等式」,幾何分野の「円」の関連事項等も高等学校に移行した。
これらは,教育内容を厳選し,基礎・基本を確実に習得して,自ら学び自ら考える力などの「生き
る力」をはぐくむことをねらいとする現行の学習指導要領では当然のことであろう。知識・技能重視
に偏ることなく,数学用語や公式などを減らして,平易な言葉での説明を増やすなど「わかる授業」
に向けた試みは理解できる。しかしその程度に関しては今一度考えるべきではないだろうか。
私たちは言葉を使って考え表現するが,使える言葉の数が少なければ表現力も劣ってくる。現在,
不満を表す言葉として多用される「むかつく」はその典型であろう。また,夜明け時を表す「東雲」
,
「曙」,
「黎明」等の言葉を知らなければ,その時々の感情の区別もできないだろう。これを数学に置
き換えると,平易な言葉での説明しか知らなければ数学用語は覚えない。始めは耳慣れない言葉でも
何度も耳に入れ使わせることが大切である。また,問題を解くために必要な知識・技能である数式の
計算や方程式,不等式の解法は是非中学時にマスターさせたい。近年話題になる思考力・判断力・表
現力などの学力を身につけることは大切だが,逆に知識・技能を軽視してはならない。これらの知識・
技能は反復練習により身につくものであり,数学では「言葉」に相当する基礎基本と考える。また公
式の扱いは,演繹的思考が身につく前に証明に力を入れすぎることは避けるべきだが,噛み砕いて説
明しイメージを持たす指導は必要である。当然公式を活用した効率的な解答方法は身につけなくては
ならないが,単に公式を結果として暗記させ,活用のみに終始することは避けたい。さらに自分の解
法過程を他と比較検討させることや記号等を的確に用いて,
簡潔に美しく表現する指導も大切である。
中学時の段階では難易度が高いのではという危惧も生じるが,私たちは生徒が理解できるような指
導法を研究すべきであり,必要に応じ,身につくまで繰り返し学習させることも必要であろう。先の
保護者のアンケートにあったレベルの高い教育とは決して詰め込み的な教育ではなく,技を重視した
問題解法の取得でもないだろう。生徒が数学を通して論理的思考力を磨き,無理無駄のない考え方や
表現を身につけるなどがねらいとなろう。そして,高等学校数学へ接続させたい。
3 併設型中高教育一貫校における数学の教育課程(中学校時)の一案
ア 教科書と副教材
- 20 -
・教科書 「未来へひろがる 数学」1,2,3 啓林館
・副教材 「体系数学Ⅰ 代数編」,
「体系数学Ⅱ 代数編」
「体系数学Ⅰ 幾何編」,
「体系数学Ⅱ 幾何編」
「体系数学 問題集 基礎∼発展」「チャート式 体系数学」(以上数研出版)
体系数学は,中高一貫教育校の中高6ヵ年の内容を再編成した教科書タイプのテキストであり,中
学時(3年間)の学習内容を取り扱っている。教科書にない内容も多く記載されており,指導事項は
多く内容も深くなっているが系統性のあるテキストである。
イ 学習のねらい
「基礎基本を重視すると共に,
系統性を重視したカリキュラムにより数学的な考え方の育成を図る。」
数学における系統性を重視して中学校の学習内容を再構築し,生徒にとって学びやすく学力のつくカ
リキュラムとした。教科書と共に副教材を活用することにより,基礎基本を確実に身につけると共に
発展的な学習にも挑戦できるよう工夫した。
ウ 授業展開の工夫
低学年ではTTによる指導を実施し,きめ細やかな指導を行う。高学年では生徒の興味関心により
1クラスを2分割し少人数授業を行なう。
エ 指導計画(詳細は資料1∼3参照)
1学期
2学期
3学期
1年
・正の数と負の数
・式の計算
・方程式
・不等式
・比例と反比例
・平面図形
・空間図形
2年
・式の計算
・方程式
・不等式
・1次関数
・空間図形
・図形と合同
・三角形と四角形
・円
・確率
3年
・式の計算
・平方根
・2次方程式
・関数 y=ax2
・図形と相似
・線分の比と計算
・三平方の定理
・中学数学の復習,整数
1 年次:教科書の各分野の内容を深化させ,問題演習等により内容の定着を図る。
式の計算は2年次の内容を含める。
1次不等式の解法を扱う。
2年次:教科書の各分野の内容を深化させ,問題演習等により内容の定着を図る。
不等式の応用・連立不等式の解法を扱う。
空間図形では切断と投影図も扱う。
確率は場合の数を扱う。
3年次:教科書の各分野の内容を深化させ,問題演習等により内容の定着を図る。
展開・因数分解では文字の置き換えも扱う。
有理数・無理数とその性質を扱う。
2次方程式の解の公式を扱う。
相似比・面積比・体積比の関係を扱う。
Ⅳ 研究のまとめ(成果・課題)
1
成果
公立中高一貫教育校の現状を把握し,6カ年で教育できるメリットを踏まえ,系統性・発展性を重
視した数学の指導計画の一案を提示することができた。また,中学数学の指導の課題を考える良い機
会となった。
2 課題
今回は,高校の指導計画を提示するに至らなかった。また,研究の前提として公立併設型中高一貫
教育校を仮想して指導計画を作成したため,学校の教育目標や生徒の実態等が見えない指導計画とな
っている。
主な参考文献・引用文献
文部科学省 各都道府県等における中高一貫教育校の設置・検討状況について,学習指導要領
Benesse 教育情報サイト「公立の中高一貫教育校」について
公立・私立の中高一貫教育校のシラバス・指導計画表
- 21 -
- 22 -
1年
資料1
単元
指導項目
指導内容
指導学年
補充内容
いろいろな立体の名称と辺,頂点,面の数の関係を理解する。
角柱,円柱と角錐,円錐
角柱と円柱
角錐と円錐
角錐の面,辺の数
多面体
多面体の面の数,辺の数,頂点の数
正多面体
直線,角,円についての用語や記号を理解すると共に,図形の位置関係を学ぶ。
直線,線分,半直線
直線,線分,半直線の意味
角
∠記号
頂点,辺
平行と垂直
交点
⊥,//の記号
直交,垂線
距離
2点の距離
点と直線の距離
平行な2直線の距離
円
弧,弦
中心角
扇形
円と直線
接線,接点
円と直線の位置の関係
いろいろな図形の対称性を理解する。
線対称
線対称と対称軸
対応する点,辺,角
紙を折る
点対称
点対称と対称の中心
いろいろな図形の対称性
多角形,正多角形
図形のいろいろな移動を理解する。
平行移動
回転移動
回転の中心
点対称移動
対称移動
対称の軸
複数の対称移動の整理
定規とコンパスを用いて基本的な作図方法を身につける。
作図の約束
定規とコンパスの使用
垂直二等分線
2点A,Bから等しい距離にある点の集合の作図
角の二等分線
角の2辺から等しい距離にある点の集合の作図
垂線
垂直二等分線の作図の応用
円と接線
周上の点における接線の作図
3点を通る円の作図
いろいろな作図
平行線の作図
60°,30°,45°の作図
三角形,四角形,円の周の長さや面積の公式を理解し,活用する。
三角形,四角形の面積
面積の公式
重なった部分の面積
円の面積と周の長さ
円周率π
扇形の弧の長さと面積
弧長と面積の公式
回転移動と弧の長さ
中1
中1
中1
外
中1
中1
※
※
※
※
※
※
※
※
※
※
※
変数,定数
中1,中2
変域
定義域,値域
比例関係を理解する。平面上の点を座標で表し,比例関係をグラフで表す。グラフの理解を深める。
比例を表す式
y=ax
中1
比例定数
比例の式を求める
座標
平面上の点の表し方
原点,座標軸(x軸,y軸)
座標平面
座標(x座標,y座標)
いろいろな点の座標
対称な点(原点,x軸,y軸)
※
中点
※
比例のグラフ
原点を通る直線
増加,減少
反比例の関係を理解すると共に,その式やグラフを理解する。
反比例を表す式
反比例の式
中1
反比例の比例定数
反比例のグラフ
y=a/xのグラフ
双曲線
比例,反比例に関する発展的問題を扱う。
身の回りに比例と反比例の例を探す
中1
※
グラフを利用して比例,反比例の問題を解く
※
関数
互いに変化する2つの量(変数)の間に成り立つ関係を考え,関数を理解する。
※は発展的内容も扱う
1 いろいろな立体
空間図形
5 面積と長さ
4 作図
3 図形の移動
2 対象な図形
1 平面図形の基礎
平面図形
4 比例,反比例の利用
3 反比例とそのグラフ
2 比例とそのグラフ
比例と反比例
1 変化と関数
単元
2 不等式の解き方
1 不等式の性質
不等式
3 1次方程式の利用
2 1次方程式の解き方
1 方程式とその解
方程式
2 多項式の計算
1 文字の式
式の計算
4 四則の混じった計算
3 乗法と除法
2 加法と減法
1 正の数と負の数
正の数と負の数
指導内容
指導学年
補充内容
不等式の意味と性質を理解する。不等式の解を理解する。
不等式
不等号,不等式
以上,以下,未満
不等式の解
変数
不等式の性質
不等式の性質
1次不等式の解法手順を身につけ,いろいろな1次不等式を解けるようにする。
不等式の解き方
不等式の解
移項を使って解く
1次不等式の解法手順
高数1
高数1
等式の意味と性質を理解する。方程式と解を理解する。
等式
等式の意味
中1
数量の間の関係を等式に表す
方程式
方程式の解
等式の性質
等式の性質を発展させ移項を理解し,1次方程式の解法手順を身につけ,1次方程式を解けるようにする。
方程式の解き方
移項
中1
移項を使って方程式を解く
いろいろな方程式
分母をはらう
1次方程式の解法手順
∼について解くの変形を身につける。食塩水の濃度や速さの問題などの文章題を方程式をたてて解く。
等式の変形
∼について解く
中1
等式を変形して値を求める
方程式と解
解を方程式に代入しても成り立つ
方程式の利用
比の値
文字を使って,積や商の表し方を理解する。既習の様々な数量や公式を文字式で表せるようにする。
文字を用いた数量の表し方
文字使用のきまり
中1
数量を文字を使って表す
文字式の表し方
積の表し方
商の表し方
いろいろな数量の表し方
※
文字式の名称を理解し,簡単な文字式の整理を身につける。今後の学習の基礎となる。
多項式と単項式
単項式
中1,中2
係数
多項式
次数
定数項
1次式
n次式
同類項をまとめる
同類項
式の加法と減法
かっこをはずす
同類項をまとめる
式と数の乗法,除法
分配法則
通分
※
かっこの正しい使い方
※
0の意味と正・負の数を理解する。正負の数の大小関係や,絶対値の意味を身につける。
符号のついた数
正の数,負の数
中1
正の符号+,負の符号−
自然数,整数
数の大小
反対の性質をもつ量や変化
数直線
絶対値の意味
絶対値の記号
絶対値と数の大小
加法の交換法則,結合法則を理解し,正負の数の加法・減法の計算を身につける。
正の数をたす
数直線の利用
中1
正の数をひく
負の数をたす
ひき算になおす
負の数をひく
たし算になおす
加法と減法
同符号の2つの数の和
異符号の2つの数の和
2つの数の和の符号と絶対値
加法と減法の性質
加法の交換法則,結合法則
項
乗法の交換法則,結合法則を理解し,正負の数の乗法・除法の計算を身につける。累乗を理解する。
乗法
乗法の意味と計算規則
中1
積
2つの数の積の符号と絶対値
除法
除法の意味と計算方法
商
逆数
3つ以上の数の乗法と除法
乗法の交換法則
乗法の結合法則
3つ以上の数の乗法
累乗
指数
累乗
2乗(平方),3乗
立方
分配法則を理解し,正負の数の四則演算が自由にできるようにする。
四則の混じった計算
四則
中1
分配法則
正の数,負の数の利用
平均値の計算
※
魔方陣
※
指導項目
- 23 -
2年
資料2
単元
指導項目
指導内容
確率を考える場合の基本となる事項の場合の数を求められるようにする。
場合の数と樹形図
表をつくって場合の数を求める
順列と組合せ
確率の意味を理解し,いろいろな問題演習を通して理解を深める。
確率
確率の意味
確率の求め方
場合の数から確率を求める
確率の性質
確率の値の範囲
いろいろな事象の確率
いろいろな問題
円と弦,円に内接する三角形についての性質を理解する。
円と弦
円と弦の関係
三角形と円
三角形の垂直二等分線の性質
外接円,外心
円の円周角と中心角の性質を理解する。
中心角と弧
中心角と弧の関係
円周角の定理
円周角
円周角の定理
円周角と弧
円周角と弧の長さ
円周角の定理の逆
三角形の特別な場合の二等辺三角形,正三角形の性質を理解する。
二等辺三角形
二等辺三角形の定義
二等辺三角形の底角
二等辺三角形の頂角の二等分線
2つの角が等しい三角形
2つの角が等しい三角形
正三角形
正三角形の定義
正三角形の性質
逆
逆の真偽
図形のいろいろな性質
直角三角形の合同条件を理解し,証明に活用する。
直角三角形の合同
斜辺
直角三角形の合同条件
三角形の辺や角の間の大小関係を理解する。
三角形の辺と角の大小
三角形の辺と角の大小の性質
三角形の2辺の和と差
三角形の2辺の和と差の性質
平行四辺形の定義と性質を理解する。いろいろな四角形の定義と性質を考える。
平行四辺形の性質
平行四辺形の定義
平行四辺形の性質
平行四辺形になるための条件
平行四辺形になるための条件
いろいろな四角形
長方形,ひし形,正方形の定義
面積を決定する条件から,等積変形を理解する。
平行線間の距離
平行線と面積の性質
等積変形
中2,高数A
中2,高数A
中2,高数A
高数A
中2
中2
高数A
中2
中2
中2
中2
中2
中2
指導学年
対頂角と平行線の同位角,錯角の意味と性質を理解する。
対頂角
対頂角の性質
同位角と錯角
同位角,錯角
平行線の同位角,錯角
平行線である条件
平行線の性質
補助線
三角形の内角の和が180°を学び,多角形の内角,外角の性質を理解する。
三角形の内角と外角
三角形の内角と外角の性質
鋭角,鈍角
鋭角三角形,直角三角形,鈍角三角形
多角形の内角と外角
多角形の内角の和
多角形の外角の和
2つの三角形が合同であることを理解し,合同条件を学ぶ。
合同な図形
対応する点,辺,角
合同の記号≡
三角形の合同条件
三角形の合同条件
合同の証明問題を通して,論理的に筋道立てて説明していく証明の記述を身につける。
仮定と結論
仮定,結論
証明のすすめ方
合同条件を用いた図形の証明
定義,公理,定理
※は発展的内容も扱う
2 確率の計算
1 場合の数
確率
2 円周角
1 外接円
円
5 平行線と面積
4 平行四辺形
3 三角形の辺と角の大小
2 直角三角形の合同
1 二等辺三角形
三角形と四角形
4 証明のすすめ方
3 三角形の合同条件
2 多角形の内角と外角
1 平行線と角
図形と合同
※
※
※
※
※
※
※
※
※
※
※
※
補充内容
単元
指導項目
指導内容
指導学年
補充内容
高数1
高数1
比例関係を発展させて1次関数を理解し,そのグラフの性質をまとめる。
1次関数
1次関数の意味
中2
比例との比較
1次関数の値の変化
変化の割合
xの増加量とyの増加量の関係
1次関数のグラフ
傾きとy切片
増減と傾きの関係
傾きとy切片からグラフを描く
通る2点からグラフを描く
定義域のある関数と値域
1次関数の式を求める
グラフから式を求める
変化の割合と1組のx,yの値から式を求める
2組のx,yの値から式を求める
2元1次方程式のグラフをまとめる。連立方程式の解と2直線の交点の関係を理解する。
2元1次方程式のグラフ
ax+by+c=0の形の方程式のグラフ
中2
x軸,y軸に平行な直線
x=pのグラフ
y=qのグラフ
連立方程式とグラフ
連立方程式の解とグラフの交点
1次関数のグラフの発展的問題を扱う。
グラフを利用して応用問題を解く
中2
図形と1次関数
不等式に関する諸問題や不等式を利用して文章題を解く。
1次不等式の解法の復習
不等式の利用
不等式を満たす数
不等式の整数解
数量関係を不等式にして解く
連立不等式の意味を理解し,その解の求め方を身につける。
連立不等式とその解
解の共通部分
連立不等式の解き方
連立不等式の利用
数量関係を連立不等式にして解く
連立方程式の解を理解し,加減法・代入法による解法を身につける。
1次方程式の解法の復習
連立方程式とその解
2元1次方程式
中2
解の意味
連立方程式の解き方
加減法
代入法
いろいろな連立方程式
複雑な文章題を連立方程式を利用して解くことにより,連立方程式の活用範囲を広げる。
連立方程式の利用
問題解決のために連立方程式を利用する
※
※
1年次学習した文字式の計算を復習しさらに単項式の積と商および,式の代入を身につける。
1年次の復習
乗法,除法
係数の積と商,文字の積と商
中2
式の値
代入
文字の値
式を簡単にしてから代入
文字式に関する発展的学習を扱う。数の性質を文字式で証明することを通して証明の基礎を学ぶ。
文字式を用いた公式
面積,体積,周長
中2
※
文字を用いた証明
偶数,奇数
倍数,約数
※
規則性の発見
数列の基礎
※
2 空間における平面と直線 直線と平面,平面と平面の平行,垂直や直線と直線のねじれの位置などの位置関係を理解する。
平面の決定
3点を通る平面
中1
平面の決定条件
2直線の位置関係
1点で交わる,平行,ねじれの位置
直線と平面の位置関係
平面に垂直な直線
※
点と平面の距離
※
柱体,錐体の高さ
※
2平面の位置関係
交線
※
2平面の平行と垂直
※
平行な2平面の距離
※
3 立体のいろいろな見方
立体に関するいろいろな見方を学び,空間図形の理解を深める。
面が動いてできる立体
面の平行移動
中1
回転体と回転の軸
母線
立体の切断
回転体,立方体,多面体の切断
※
投影図
立面図,平面図
※
展開図
展開図を組み立てる
※
立体表面の2点の最短距離
※
いろいろな空間図形の表面積と体積の公式を理解し,演習問題を通して理解を深める。
4 立体の表面積と体積
表面積
表面積,底面積,側面積
中1,高数1
角柱と円柱の体積
角柱,円柱の体積
角錐と円錐の体積
角錐,円錐の体積
球の表面積と体積
球の表面積,体積の公式
※
いろいろな立体の体積
いろいろな立体の体積
※
空間図形
7 1次関数の利用
6 1次関数と方程式
5 1次関数とそのグラフ
1次関数
4 連立不等式
3 不等式の利用
不等式
5 連立方程式の利用
4 連立方程式
方程式
4 文字式の利用
3 単項式の乗法と除法
式の計算
3年
資料3
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単元
指導項目
指導内容
直角三角形に成り立つ三平方の定理を導き,理解する。
三平方の定理
ピタゴラスの定理
三平方の定理の活用
三平方の定理の逆
三平方の定理を平面図形のいろいろな場面で活用し,理解を深める。
三角形の面積
三平方の定理による高さの決定
対角線の長さ
正方形,長方形の対角線の長さ
特別な直角三角形の辺の比
座標平面上の2点間の距離
三平方の定理と円
円の接線や弦の長さ
いろいろな問題への応用
三平方の定理を空間図形のいろいろな場面で活用し,理解を深める。
直方体の対角線
空間図形への応用
角錐や円錐の体積
最短距離
いろいろな問題への応用
相似な図形の面積比,体積比の関係を調べ性質としてまとめる。
相似な図形の面積比
相似比と長さの比
相似比と面積比
相似な図形の体積比
相似な立体
相似比と表面積比
相似比と体積比
相似な図形の意味を理解し,辺の比を考える。
相似な図形
相似
相似な図形の性質
相似な図形の辺の比,角の大きさ
相似比
相似の中心
2つの三角形が相似であることを理解し,相似条件を学ぶ。
相似な三角形
三角形の相似条件
相似な図形の線分の長さ
相似と証明問題
平行線の辺の比などいろいろな図形の辺の比を学ぶ。
三角形と平行線
三角形と線分の比
平行線と線分の比
平行線と線分の比
平行四辺形と相似
線分の比と平行線
平行線と線分の比の逆
角の二等分線と比
三角形の内角の二等分線と比
三角形の外角の二等分線と比
平行線の利用
台形や平行四辺形と線分の比
中点連結の定理を理解し,活用を身につける。
中点連結の定理
中点連結の定理とその活用
※は発展的内容も扱う
3 三平方の定理と空間図形
2 三平方の定理と平面図形
1 三平方の定理
三平方の定理
5 相似な図形の面積比,体積比
線分の比と計量
4 中点連結の定理
3 平行線と線分の比
2 三角形の相似条件
1 相似な図形
図形と相似
中3
中3
中3
高数1
中3
中3,高数A
中3
中3
指導学年
※
※
※
※
※
※
※
※
※
※
※
補充内容
単元
5 いろいろな関数
4 関数y=ax の利用
2
3 関数y=ax2の値の変化
2 関数y=ax のグラフ
2
1 関数y=ax2
関数y=ax
2
2 2次方程式の応用
1 2次方程式の解き方
2次方程式
3 有理数と無理数
2 根号を含む式の計算
1 平方根
平方根
3 式の計算の利用
2 因数分解
1 多項式の乗法
式の計算
指導内容
指導学年
補充内容
高数1
中3,高数1
中3
2乗に比例する関数を定義する。
xの2乗に比例する関数
2
y=ax の式の決定
2
関数y=ax のグラフを作成し,特徴をまとめる。
2
2
関数y=ax のグラフの作成
対応表を利用したy=ax のグラフの作成
2
放物線,軸,頂点,下に凸,上に凸
y=ax のグラフの特徴
定義域と値域
定義域から値域を求める
関数の変化の割合を理解する。
1次関数の変化の割合
1次関数の変化の割合の性質
2
2次関数の変化の割合を求める
関数y=ax の変化の割合
放物線と直線の交点の座標の求め方を身につける。
放物線と座標
放物線と直線
放物線と直線の座標
定義域で場合分けされた関数を理解する。
定義域で場合分けされた関数
高数1
中3
中3
中3
中3
2次方程式を理解し,因数分解・解の公式等を利用した解の求め方を身につける。
2次方程式
2次方程式とその解
中3,高数1
ax2=bの解き方
因数分解利用
平方完成利用
解の公式利用
解の判別と判別式
方程式と解
2次方程式の利用範囲を広げる。
和と積がわかっている2数
中3,高数1
2次方程式をつくり値を求める
有理数,無理数の定義と性質について理解する。
有理数と無理数
有理数
有限小数,無限小数,循環小数
有理数の性質
無理数
実数
有理数と実数の四則計算の性質
根号のつく数を定義し,新しい数を理解する。
平方根
平方根,根号
平方根の大小関係
平方根の大小関係の調べ方
平方根の近似値
真の値と近似値
平方根の近似値の覚え方
根号を含む数の計算方法を身につける。
平方根の乗法と除法
平方根の乗法と除法の性質
平方根の変形
√の中を簡単な数にする
分母の有理化(1)
分母の有理化の方法
平方根の加法と減法
根号を含む数の整理
いろいろな計算
展開,展開公式の利用
分母の有理化(2)
分母が根号を含む和,差の形の場合の有理化
式の値
根号を含む数の式の値
根号を含むいろいろな問題
※
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※
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※
※
※
※
整数部分,小数部分
2重根号
有理化
多項式の乗法を公式を利用するなどして,効率的に解く方法を身につける。
単項式と多項式の乗法と除法 分配法則の利用
中3,高数1
多項式と多項式の乗法
展開
展開公式
展開公式の応用
置き換え
※
組合せ
※
式の展開の逆(和→積)の変形である因数分解を理解し,公式の活用等を通じ因数分解を身につける。
素因数分解
素数,因数,素因数
中3,高数1
約数
素因数分解を利用した約数の求め方
※
因数分解
因数分解の意味
共通因数でくくる
因数分解の公式
いろいろな因数分解
次数の低い文字について整理
※
置き換え
※
たすきがけ
※
展開,因数分解を複雑な数式の計算に利用します。
工夫して行う数の計算
展開,因数分解の公式を利用した数の計算
中3
式の値
展開,因数分解の公式を利用した式の値
※
式の計算を利用した証明
指導項目