CA Common Services for z/OS リリース ノート - CA Technologies

CA Common Services for z/OS
リリース ノート
バージョン 14.0
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CA 製品リファレンス
このマニュアルが参照している CA の製品は以下のとおりです。
■
CA JARS® DSA Resource Management Option
■
CA MICS® Resource Management (CA MICS)
■
CA NetSpy™ Network Performance
■
CA Network and Systems Management(CA NSM)
■
CA NSM NetMaster® Option
■
CA OPS/MVS® Event Management and Automation (CA OPS/'MVS EMA)
■
CA Service Desk
CA への連絡先
テクニカル サポートの詳細については、弊社テクニカル サポートの Web サイト
(http://www.ca.com/jp/support/)をご覧ください。
目次
第 1 章: 新機能
7
DVD 配布 ..................................................................................................................................................... 7
CA OPS/MVS System State Manager ........................................................................................................... 7
4 つの pax ファイルとして配布される CA Common Services for z/OS ......................................................... 8
CA Common Services for z/OS と共に配布される Apache Tomcat ........................................................... 10
zIIP Enablement Service ............................................................................................................................. 10
第 2 章: 既存機能の拡張
11
LMP キー .................................................................................................................................................... 11
CAIENF イベント最大レコード長の増加 ..................................................................................................... 12
CAIENF EMCS コンソール コマンド応答 ..................................................................................................... 12
CAIENF SCREEN および SELECT パラメータの論理 AND 機能 ................................................................... 12
CAIENF/SNMP SNMPv3 サポート ............................................................................................................... 12
CAIENF/DB2 DB2 v10.1 サポート ............................................................................................................... 13
CA Health Checker Common Service r12.1 の組み込み ........................................................................... 13
CAIENF/USS のパフォーマンス向上 .......................................................................................................... 13
CAICCI 作成タスクのソフト シャットダウン................................................................................................... 14
CAISDI/Soap による CA Service Desk r11 WSDL のサポート ...................................................................... 14
CA Service Desk チケットをクローズして更新するための CAISDI/Soap ベース サポート .......................... 15
データ セット名の変更............................................................................................................................... 16
CAICCI プロトコルの変更............................................................................................................................ 18
CCIPC の変更 ............................................................................................................................................. 19
CICS のサポート対象バージョンの変更..................................................................................................... 19
インストール方法の変更 ........................................................................................................................... 19
コンポーネント トレースの向上 .................................................................................................................. 20
無制限の CPU のサポート ......................................................................................................................... 20
インストール ガイド ..................................................................................................................................... 20
目次 5
第 1 章: 新機能
このセクションには、以下のトピックが含まれています。
DVD 配布 (P. 7)
CA OPS/MVS System State Manager (P. 7)
4 つの pax ファイルとして配布される CA Common Services for z/OS (P. 8)
Apache Tomcat が CA Common Services for z/OS と共に提供されました。 (P. 10)
zIIP Enablement Service (P. 10)
DVD 配布
この製品は CA Technologies メインフレーム製品 DVD のディレクトリからインス
トールできます。
注: 詳細については、DVD に収録されている「インストール ガイド」を参照してく
ださい。
CA OPS/MVS System State Manager
CA ENF はアクティブ ステータス イベントとハートビート イベントの両方を CA
OPS/MVS EMA に自動的に伝達できます。 これを可能にしているのは、汎用ア
クティブ ステータスまたはハートビート イベントの API コールです。これは、CA
OPS/MVS EMA が他の CA メインフレーム製品に提供しているもので、これによっ
て他のメインフレーム製品は OPS/MVS EMA に一貫してイベントを伝達できま
す。
第 1 章: 新機能 7
4 つの pax ファイルとして配布される CA Common Services for z/OS
4 つの pax ファイルとして配布される CA Common Services for
z/OS
CA Common Services for z/OS は、今回から単一の巨大なファイルではなく 4 つ
の pax ファイルとして提供されます。
CA Common Services for z/OS を構成する共通サービスの数は時間の経過と共
に着実に増加し、多数の共通サービスを 1 つの配布物として管理するのは、CA
のみならずお客様にとっても扱いづらく困難になります。 すべてのカスタマ サイ
トで必要な共通サービスもあれば、インストールが必要かどうかについて吟味が
必要な、オプションの共通サービスもあります。 かなりのメンテナンス作業が発
生する共通サービスもあれば、メンテナンスがほとんどいらないレガシーな共通
サービスもあります。 共通サービスの中には他のプラットフォームから z/OS に移
植されるものもあり、それらのサービスのリリース スケジュールは配布されたプ
ラットフォーム製品のリリース スケジュールに左右されます。
異なる共通サービスを個別に管理するために、以下の 4 つの pax ファイルの共
通サービス バンドルがバージョン 14.0 用に作成されています。
Base (Required) Common Services
CAIRIM、CAIENF、CAICCI、CAECIS、CA Health Checker、CA Master、CA MSM
Optional Common Services
CAIENF/CICS、CAIENF/CICS Spawn、CAIENF/DB2、CAIENF/USS、CAISDI、CA
Easytrieve、CA-GSS、CA-GREXX、CA-XPS、Apache Tomcat
Legacy Common Services
CA-C Runtime、Viewpoint, CA Earl、SRAM Service、CA-L-Serv
Mainframe CA NSM Common Services
Event Management、Agent Technology
8 リリース ノート
4 つの pax ファイルとして配布される CA Common Services for z/OS
Legacy Common Services および Mainframe CA NSM Common Services の 2 つ
のバンドルは共に独自の低レベル修飾子ターゲット ライブラリにインストールさ
れます。これは、Required Common Services および Optional Common Services
に比べて、これらのバンドルのアップグレードが遅いためです。 オプションで、
別の高レベル修飾子を Legacy Common Services および Mainframe CA NSM
Common Services に割り当てる場合もあります。 これにより、Required Common
Services と Optional Common Services はアップグレードできますが、Legacy
Common Services と Mainframe CA NSM Common Services は既存のソフトウェ
アのレベルのままになります。
バージョン 14.0 以降に発表される CA Common Services for z/OS リリースには、
Legacy および MFNSM pax ファイルは含まれません。 ユーザは単にインストー
ル済みのバージョン 14.0 の Legacy および MFNSM、および展開済みのデータ
セットを使い続けることになります。 CA Common Services for z/OS バージョン
14.0 の非 MSM インストールには、Legacy および MFNSM データ セット割り当て
および DDDEF 用の個別のジョブがあるのはこのためです。
Optional Common Services には、以下の理由で BASE AW0 プレフィクス ジョブと
共に含まれる DDDEF とデータ セット割り当てがあります。
■
Optional Common Services のリリース スケジュールは、少なくとも CA
Common Services for z/OS の別のリリースとベースと同じです。
■
Optional Common Services のターゲット ライブラリは、Base Common
Services のターゲット ライブラリのセットとほとんど完全にオーバラップしま
す。
第 1 章: 新機能 9
CA Common Services for z/OS と共に配布される Apache Tomcat
CA Common Services for z/OS と共に配布される Apache Tomcat
多くの CA 製品では、Web アプリケーション サーバとして Apache Tomcat が必
要かオプションになっています。 多くの製品では、インストール時に Tomcat を
別途インストールしています。 Tomcat ではバイナリの実行可能ファイルを共有
したうえで、必要に応じて個別のインスタンスを実行できます。 CA Common
Services for z/OS バージョン 14.0 では、Optional Common Services の一部とし
て Tomcat をインストールできるようになりました。
Tomcat を使用する CA 製品では、今後 Tomcat を同梱するのを中止し、代わり
に製品で使用する Tomcat のインスタンスを作成するためのプロシージャが用
意されるようになります。その場合、バイナリは展開済みの Common Services の
Tomcat ディレクトリから実行されます。 こうすることにより、それぞれ個別の
FMID を使用する複数の製品別の Tomcat PTF ではなく、1 つの CA Common
Services PTF を使用して、メンテナンスを適用できます。
その目的は、近い将来、1 つの Tomcat インスタンス内で複数の製品を実行しな
いということです。 ただし、長い目で見ると、CA Common Services に基づいた
Tomcat への切り替えが完了すれば、同じ Tomcat インスタンス内でどのような
CA 製品がうまく実行できるかということが CA Technologies の関心事です。
zIIP Enablement Service
CA Common Services for z/OS バージョン 14.0 には、zIIP Enablement Service と
呼ばれる CAIRIM 共通サービスの新しいサブコンポーネントがあります。 zIIP
Enablement Service は、適切な環境があれば、zIIP プロセッサ上でコードを実行
するためにいくつかの CA 製品で使用される可能性があります。
10 リリース ノート
第 2 章: 既存機能の拡張
このセクションには、以下のトピックが含まれています。
LMP キー (P. 11)
CAIENF イベント最大レコード長の増加 (P. 12)
CAIENF EMCS コンソール コマンド応答 (P. 12)
CAIENF SCREEN および SELECT パラメータの論理 AND 機能 (P. 12)
CAIENF/SNMP SNMPv3 サポート (P. 12)
CAIENF/DB2 DB2 v10.1 サポート (P. 13)
CA Health Checker Common Service r12.1 の組み込み (P. 13)
CAIENF/USS のパフォーマンス向上 (P. 13)
CAICCI 作成タスクのソフト シャットダウン (P. 14)
CAISDI/Soap による CA Service Desk r11 WSDL のサポート (P. 14)
CA Service Desk チケットをクローズして更新するための CAISDI/Soap ベース サ
ポート (P. 15)
データ セット名の変更 (P. 16)
CAICCI プロトコルの変更 (P. 18)
CCIPC の変更 (P. 19)
CICS のサポート対象バージョンの変更 (P. 19)
インストール方法の変更 (P. 19)
コンポーネント トレースの向上 (P. 20)
無制限の CPU のサポート (P. 20)
インストール ガイド (P. 20)
LMP キー
システムから動的に LMP キーを削除できるようになりました。 現代のデータ セン
ターでは長期間システムの IPL を行わない場合があり、この機能により、IPL を行
わなずにシステムでの LMP キーの削除が可能です。 特定のシステムが特定の
CA 製品を実行しないと判断される場合、この機能が役に立つ場合があります。
LMP キーが削除され、その製品が知らずに使用され続けた場合は、LMP キー
の警告メッセージが表示されるようになります。 これにより、その製品が特定の
システム上でまだ必要だったこと、あるいは製品の使用を中止する必要があるこ
とを知らされていないユーザがいたことがわかります。
第 2 章: 既存機能の拡張 11
CAIENF イベント最大レコード長の増加
CAIENF イベント最大レコード長の増加
CAIENF バージョン 14.0 では、イベントの最大レコード長が 255 から 10,000 に増
加します。 これまで、ENF 内で 255 を超える長さのイベントに対する対処方法は
ありましたが、それらのイベントを ENF データベースに記録できませんでした。
ENF バージョン 14.0 で、CA 製品は ENF DCM モジュールで、最大 10,000 バイト
までの長さのイベントを定義でき、そのようなイベントの記録が有効になるように
要求できます。
CAIENF EMCS コンソール コマンド応答
CAIENF バージョン 14.0 は、CAIENF r12.0 で実装が開始された EMCS コンソール
コマンド応答サポートをベースとして構築されています。 多くの ENF コマンドが
追加され、コマンドの発行元の EMCS コンソールに対するコマンドの完全応答が
サポートされるようになりました。 たとえば、SDSF で ENF STATUS コマンドが発行
されると、応答はユーザに返され、応答を探して SYSLOG 表示を一番下までスク
ロールする必要はありません。
CAIENF SCREEN および SELECT パラメータの論理 AND 機能
ENF バージョン 14.0 より前は、ENF SCREEN および SELECT パラメータでは論理
OR のみ可能でした。 CAIENF バージョン 14.0 では、ENF SCREEN および SELECT
パラメータについて、指定された SCREEN 条件および SELECT 条件の論理 OR 同
様、論理 AND を許可する新しい構文が用意されています。 詳細については、
「CA Common Services for z/OS Reference Guide」の「CAIENF Control Options」の
章を参照してください。
CAIENF/SNMP SNMPv3 サポート
CAIENF/SNMP バージョン 14.0 では、SNMPv3 プロトコルを使用した SNMP トラッ
プの送信をサポートをします。 この変更により、SNMPv2c または SNMPv3 プロト
コルを使用して、SNMPv2 Trap PDU を送信できるようになりました。 SNMPv3 プ
ロトコルを使用する場合、以下の組み合わせがサポートされています。
12 リリース ノート
■
認証なし、プライバシーなし
■
認証あり、プライバシーなし
CAIENF/DB2 DB2 v10.1 サポート
■
認証あり、プライバシーあり
注: SNMPv3 プロトコルによる定義で許可されている組み合わせは上記のみで
す。
CAIENF/DB2 DB2 v10.1 サポート
CAIENF/DB2 バージョン 14.0 には、CA Common Services の旧リリースでメンテナ
ンスによって利用可能だった DB2 v10.1 のサポートが組み込まれています。
CA Health Checker Common Service r12.1 の組み込み
CA Health Checker Service r12.1 および CAMASTER は、バージョン 14.0 レベル
の Base Common Services に組み込まれるようになりました。
CAIENF/USS のパフォーマンス向上
CAIENF/USS バージョン 14.0 では、大量の DUBing および UNDUBing を行う USS
アプリケーションに関して内部制御ブロックの処理が大幅に改善され、パフォー
マンスが向上しています。 こうした向上により、この種のアプリケーションでの
CPU 消費が削減されます。
さらに、バージョン 14.0 での ENF/USS のデータ領域が、z/OS MASTER アドレス
空間ではなく CAMASTER アドレス空間と関連付けられるようになりました。 これ
により、オペレーティング システムのリソースとオペレーティング システム以外の
リソースが分離しやすくなります。
重要: CAMASTER アドレス空間を稼動させておくことは、ENF/USS を実行するた
めの要件となっています。 CA Common Services バージョン 14.0 の CAW0LPA
データ セットが 'SYS1.PARMLIB (LPALSTxx)' によってシステム LPA リストに追加さ
れ、CAW0LINK データ セットが 'SYS1.PARMLIB (LNKLSTxx)' または
'SYS1.PARMLIB (PROGxx)' によってシステム linklist に追加されると、CAMASTER
アドレス空間は自動的に開始されます。
第 2 章: 既存機能の拡張 13
CAICCI 作成タスクのソフト シャットダウン
CAICCI 作成タスクのソフト シャットダウン
CAICCI バージョン 14.0 では、CCISSL、CCISSLGW、CCILGR などの、作成されたス
ターティッド タスク アドレス空間を、キャンセルするのではなく、ソフト停止するよ
うになりました。キャンセルした場合、S222 異常終了が発生していました。 サイト
によっては、重要なアドレス空間内で異常終了が発生すると停止する自動化ソ
フトウェアがありますが、S222 異常終了に対して特別な対処を行う必要がある場
合があります。 S222 異常終了をなくすことにより、特別な自動化処理をする必
要がなくなります。 一般的に、関連付けられたジョブ ログおよび syslog エントリ
はよりクリーンになります。
CAISDI/Soap による CA Service Desk r11 WSDL のサポート
CAISDI/Soap バージョン 14.0、CA z/OS 製品 Service Desk インターフェースの
Web サービス クライアント インターフェースが拡張され、より高レベルの CA
Service Desk WSDL である r11 レベル WSDL をサポートするようになりました。
CAISDI/Soap バージョン 14.0 より前のバージョンでは、メインフレーム製品とのイ
ンターフェースには CA Service Desk r6 レベル WSDL を使用する必要がありまし
た。 CA Service Desk はこのように 2 レベルの WSDL を出荷しています。 CA
Service Desk には、それぞれ別の URL を割り当てることによって、r11 レベルの
WSDL と r6 レベルの WSDL を同時に実行できる機能があります。 この拡張機能
により、CA Service Desk 製品チームは旧 r6 レベルの WSDL を製品の配布から
除外できます。
CAISDI/Soap バージョン 14 で柔軟性に富む IBM XML パーサを使用することで、
XML 標準に変更があっても、必ずしも CAISDI/Soap 製品を変更する必要はなく
なりました。
14 リリース ノート
CA Service Desk チケットをクローズして更新するための CAISDI/Soap ベース サポート
また、CAISDI/Soap バージョン 14.0 は、すべての XML 処理を CAISDI/Soap アド
レス空間内で行うように拡張されています。 CAISDI/els および CAISDI/med が更
新され、XML 処理をそれらで行う必要がなくなりました。 これにより、CAISDI/els
および CAISDI/med は CA Service Desk r11 レベル WSDL もサポートするようにな
りました。
CAISDI/Soap バージョン 14.0 では、CAW0PROC データ セット内で CASOAPE とい
う名前の の新しいスターティッド タスク プロシージャが提供されます。 CASOAPE
は、r11 レベル WSDL を実行する CA Service Desk と通信するために使用されま
す。 CASOAP という名前の元のプロシージャも、r6 レベル WSDL を実行する CA
Service Desk プラットフォームと通信するために引き続き提供されます。 その結
果、使用されている CA 製品の組み合わせによっては、CA Service Desk プラット
フォーム上で r6 レベル WSDL の実行を中止し、r11 レベル WSDL のみを実行で
きる場合があります。 CASOAP と CASOAPE の両方を同時に実行する必要がある
場合があります。
CA Service Desk チケットをクローズして更新するための
CAISDI/Soap ベース サポート
CAISDI/Soap バージョン 14.0 は、現在オープンしている CA Service Desk チケッ
トをクローズしたり更新したりする CA Service Desk の Web サービス メソッドの利
用をサポートしています。 この新しいサポートは CA Soap ベース レベルで行わ
れ、これによって ベース CAISDI SOAP API を使用する一部の CA 製品で製品を
拡張して CA Service Desk チケット サポートの提供、クローズ、更新ができるよう
になります。 CA ネットワーク管理製品はこのカテゴリに分類されます。
CAISDI/els および CAISDI/med は、CA Common Services の今後のリリースで拡
張されますが、その際に、CAISDI/els または CAISDI/med API を利用する CA 製
品は、CAISDI/Soap のこうした拡張を利用できるようになります。
第 2 章: 既存機能の拡張 15
データ セット名の変更
CAISDI/Soap バージョン 14.0 では、CAW0PROC データ セットで CASOAPE という
名前の に新しい起動手順が提供されます。 CA Service Desk チケットのオープ
ンおよび更新をサポートする拡張された CA ネットワーキング管理製品がインス
トールされると、以下が適用されます。
■
CASOAPE アドレス空間が開始される必要があります。
■
r11 WSDL を実行している CA Service Desk プラットフォームと通信するように
CASOAPE を設定する必要があります。
反対に、CA ネットワーク管理製品がまだ拡張レベルを実行していない場合、r6
レベル WSDL を実行する CA Service Desk との通信に CASOAP プロシージャが
継続して使用される必要があります。 CAISDI/els または CAISDI/med 製品が同
じシステムで使用されている場合、CASOAPE も開始される必要があります。
以下の CA 製品は CAISDI/Soap ベースの API を使用しているため、これらの製
品が CASOAPE プロシージャと共に実行できるように拡張され、Service Desk チ
ケットのクローズおよび更新を利用できるようになるまで、CASOAP プロシージャ
を実行する必要があります。
■
CA NSM NetMaster Option
■
CA Netspy Network Performance
■
CA JARS DSA Resource Management Option
■
CA MICS
データ セット名の変更
ほとんどのデータ セットの名前は変更されています。 ご使用のインストール環
境への影響を判断するには、以下の表をご確認ください。
元の名前
新しい名前
説明
CAILOAD
CAW0LOAD
CAW0LINK
CCCSLOAD
CCCSLINK
CNSMLOAD
CiiiLOAD は、リンクリスト内に配置
するか STEPLIB 化が可能な実行可
能ロード ライブラリです。 CiiiLINK
は、リンクリスト内に配置する必要
がある実行可能ロード ライブラリで
す。
CAISRC
CAW0SRC
CCCSSRC
ソース コード
16 リリース ノート
データ セット名の変更
元の名前
新しい名前
説明
CAIPROC
CAW0PROC
CCCPROC
サンプル Proc
CAIOPTN
CAW0OPTN
CCCOPTN
サンプル パラメータ
CAIMAC
CAW0MAC
CCCMAC
サンプル マクロ
CAIDCM
CAW0DCM
ENF DCMs
CAIPLD
CAW0PLD
PDSE 内にある必要がある実行可
能ファイル ロード ライブラリ。 ライ
ブラリはリンク リストできます。
CAIJCL
CAW0JCL
CCCSJCL
CNSMJCL
サンプルのバッチ ジョブ JCL
CAIOPTV
CAW0OPTV
可変レコード長が必要なサンプル
パラメータ ファイルまたは USS 環
境変数ファイル
CAISCRN
CAW0SCRN
3270 パネル
CAILPA
CAW0LPA
LPA リストである必要がある実行可
能ファイル ロード ライブラリ
CAISAMP
CAW0SAMP
サンプル ソース コード
Base Common Services バンドルまたは Optional Common Services バンドルに
含まれている Common Services は、CAW0xxxx 形式の低レベル修飾子がある
ターゲット データ セットにインストールされます。
Legacy Common Services バンドルに含まれている Common Services は、
CCCSxxxx 形式の低レベル修飾子があるターゲット データ セットにインストールさ
れます。
第 2 章: 既存機能の拡張 17
CAICCI プロトコルの変更
Mainframe CA NSM Common Services バンドルに含まれている Common
Services は、CNSMxxxx 形式の低レベル修飾子があるターゲット データ セットに
インストールされます。
注: CA Common Services for z/OS バージョン 14.0 では、かって CAILIB または
CAILOAD と呼ばれていた従来のロード ライブラリはデータセットに分割され、そ
の低レベル修飾子によってロード ライブラリがシステム リンクリスト内にある必要
があるかどうか、またはオプションでシステム リンクリストに追加できるかどうかが
示されます。 CiiiLINK 形式の低レベル修飾子を持つデータ セットは、システム リ
ンクリスト内に配置される必要があります。 CiiiLOAD 形式の低レベル修飾子を持
つデータ セットは、オプションでシステム リンクリスト内に配置できます。
CiiiLOAD データ セットは、システムのリンクリストに配置されていない場合、
CiiiLOAD データ セットのロード モジュールを必要とする JCL で STEPLIB 化する必
要があります。 CA Common Services の性質上、STEPLIB の必要性をなくすため、
CiiiLOAD データ セットもシステム リンクリスト内に配置することをお勧めします。
CAICCI プロトコルの変更
CAICCI バージョン 14.0 より前のバージョンでは、SSL 対応とより古い SSL 非対応
の複数の TCP/IP プロトコルが利用可能でした。 CCI SSL 対応の TCP/IP プロトコ
ルは SSL 以外のモードでの実行もサポートされているため、CAICCI バージョン
14.0 では SSL 対応コードのみが提供されています。 SSL 対応のプロトコル コー
ドは堅牢で、実稼働環境での使用に耐え、パフォーマンスも良好であることが証
明されているため、TCPSSL や TCPSSLGW などの SSL 対応のプロトコルのみの実
行が可能になっています。 TCPSSL プロトコルおよび TCPSSLGW プロトコルが
TCPIPv6 をサポートしているのに対し、古い TCPIP プロトコルおよび TCPIPGW プ
ロトコルは TCPIPv6 をサポートしていないことにも注意する必要があります。
TCPIP プロトコルまたは TCPIPGW プロトコルを指定する CCIPARM は、TCPSSL ま
たは TCPSSLGW を指定するためにただちに更新する必要がないので、CCITCP
プロシージャは CAW0PROC データ セットで提供されます。これらのデータ セット
は SSL 対応のプログラムを実行する JCL であらかじめカスタマイズされているが、
SSL 以外のモードで実行するようにセットアップされています。 同様に、
CCITCPGW プロシージャ JCL は、SSL 以外のモードで SSL 対応のコードを実行す
るようあらかじめカスタマイズされた CAW0PROC データ セットで提供されます。
したがって、バージョン 14.0 の CCITCP または CCITCPGW プロシージャがカスタ
マイズされてユーザのシステム proclib に展開される場合、CCIPARM を更新する
必要はありません。
18 リリース ノート
CCIPC の変更
CCIPC の変更
CCIPC は Microsoft Windows CAICCI ソフトウェアで、TCPSSL プロトコル(正式に
は TCPIP プロトコル。上記を参照)を使用して、メインフレームとのクライアント/
サーバ接続が必要な CA 製品に対応しています。 CCIPC は 64 ビットアドレス指
定と 32 ビット アドレス指定で利用できるようになりました。 CCIPC 32 ビット アドレ
ス指定の自己解凍形式の実行可能ファイルは CCIPCS32 という名前で、64 ビット
アドレス指定の自己解凍形式の実行可能ファイルは CCIPCS64 という名前です。
両方とも現在は Install-Shield でインストールされ、64 ビット バージョンの
Windows を実行している PC であれば、同一の PC にインストールできます。 新
しい 64 ビット CCIPCS64 をインストールすることにより、64 ビット アドレッシング
モードで実行するようにコーディングされた CA Windows ベース製品はメインフ
レームと通信できます。
CCIPC バージョン 14.0 では、エンド ユーザ SSL 証明書は PKCS#12 形式でサ
ポートされ、Windows Certificate Store からユーザおよび CA 証明書の格納とア
クセスを行うことができるようになりました。
CICS のサポート対象バージョンの変更
CAIENF/CICS バージョン 14.0 では CICS Transaction Service v3.1 以降をサポート
し、CAIENF/CICS r12.0 に含まれる CICS Transaction Server v1.3、v2.2 および
v2.3 のサポートが停止されました。
インストール方法の変更
CA Common Services r12.0 で導入された ISPF ダイアログ ボックス ベースの「単
純化インストール」は、CA Common Services Version 14.0 で中止されました。 現
在は CA MSM が CA ソフトウェアをインストールするための推奨される自動化
ツールであるため、ISPF ベースのインストール オプションを継続する利点はあり
ません。
第 2 章: 既存機能の拡張 19
コンポーネント トレースの向上
コンポーネント トレースの向上
CAICCI のコンポーネント トレース サポートが追加されました。
コンポーネント名を含むコンポーネント トレース環境をカスタマイズするために、
新しい CAICCI 自動コマンド CCICT も追加されました。
詳細については、「Reference Guide」の「CAICCI Component Trace」の章を参照
してください。
無制限の CPU のサポート
最新の IBM zSeries ハードウェアおよび z/OS v1.12 には現在、LPAR 当たり 80 と
いう CPU 制限があります。 この制限は、古い zSeries ハードウェアで、最近 64 か
ら引き上げられたものです。
CA Common Services for z/OS r12.0 では、r12.0 ENF および CAICCI コンポーネン
ト用のメンテナンスが正しく適用されていれば、LPAR 当たり最大 128 の CPU が
サポートされます。
CA Common Services for z/OS バージョン 14.0 では、サポートされる CPU 数に制
限はありません。 この拡張により、CA Common Services for z/OS バージョン 14.0
の将来的な成長が見込まれるようになりました。 またこの拡張により、CPU の 16
増分を処理するために必要だった少量の実記憶域を解放できます。
インストール ガイド
インストール ガイドの構成が変更され、CA ENF の以下のインストール方法の説
明が含まれました。
20 リリース ノート
■
CA MSM -- CA MSM は、z/OS システム上の CA メインフレーム製品の管理を
簡略化して統一します。 CA MSM によって提供されるサービスにより、製品
の取得、インストール、展開、メンテナンスを共通の方法で実行できます。
■
Pax-Enhanced Electronic Software Delivery (ESD) -- このユーティリティを使
用すると、ユーザのディスクに電子的に CA のメインフレーム ソフトウェアお
よびメンテナンスをダウンロードしてインストールできます。
■
テープ -- サンプル JCL を使用して、SMP/E RECEIVE-ACCEPT-APPLY メソッド
で CA ENF をテープからインストールできます。
インストール ガイド
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Pax-Enhanced ESD (Electronic Software Delivery)
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第 2 章: 既存機能の拡張 21