CA Common Services for z/OS リリース ノート バージョン 14.0 このドキュメント(組み込みヘルプ システムおよび電子的に配布される資料を含む、以下「本ドキュメント」)は、お客様への情報 提供のみを目的としたもので、日本 CA 株式会社(以下「CA」)により随時、変更または撤回されることがあります。 CA の事前の書面による承諾を受けずに本ドキュメントの全部または一部を複写、譲渡、開示、変更、複本することはできません。 本ドキュメントは、CA が知的財産権を有する機密情報です。ユーザは本ドキュメントを開示したり、(i)本ドキュメントが関係する CA ソフトウェアの使用について CA とユーザとの間で別途締結される契約または (ii) CA とユーザとの間で別途締結される機密 保持契約により許可された目的以外に、本ドキュメントを使用することはできません。 上記にかかわらず、本ドキュメントで言及されている CA ソフトウェア製品のライセンスを受けたユーザは、社内でユーザおよび 従業員が使用する場合に限り、当該ソフトウェアに関連する本ドキュメントのコピーを妥当な部数だけ作成できます。ただし CA のすべての著作権表示およびその説明を当該複製に添付することを条件とします。 本ドキュメントを印刷するまたはコピーを作成する上記の権利は、当該ソフトウェアのライセンスが完全に有効となっている期間 内に限定されます。 いかなる理由であれ、上記のライセンスが終了した場合には、お客様は本ドキュメントの全部または一部と、 それらを複製したコピーのすべてを破棄したことを、CA に文書で証明する責任を負います。 準拠法により認められる限り、CA は本ドキュメントを現状有姿のまま提供し、商品性、特定の使用目的に対する適合性、他者の 権利に対して侵害のないことについて、黙示の保証も含めいかなる保証もしません。 また、本ドキュメントの使用に起因して、逸 失利益、投資損失、業務の中断、営業権の喪失、情報の喪失等、いかなる損害(直接損害か間接損害かを問いません)が発 生しても、CA はお客様または第三者に対し責任を負いません。CA がかかる損害の発生の可能性について事前に明示に通告 されていた場合も同様とします。 本ドキュメントで参照されているすべてのソフトウェア製品の使用には、該当するライセンス契約が適用され、当該ライセンス契 約はこの通知の条件によっていかなる変更も行われません。 本ドキュメントの制作者は CA です。 「制限された権利」のもとでの提供:アメリカ合衆国政府が使用、複製、開示する場合は、FAR Sections 12.212、52.227-14 及び 52.227-19(c)(1)及び(2)、ならびに DFARS Section252.227-7014(b)(3) または、これらの後継の条項に規定される該当する制限に 従うものとします。 Copyright © 2011 CA. All rights reserved. 本書に記載された全ての製品名、サービス名、商号およびロゴは各社のそれぞれの 商標またはサービスマークです。 CA 製品リファレンス このマニュアルが参照している CA の製品は以下のとおりです。 ■ CA JARS® DSA Resource Management Option ■ CA MICS® Resource Management (CA MICS) ■ CA NetSpy™ Network Performance ■ CA Network and Systems Management(CA NSM) ■ CA NSM NetMaster® Option ■ CA OPS/MVS® Event Management and Automation (CA OPS/'MVS EMA) ■ CA Service Desk CA への連絡先 テクニカル サポートの詳細については、弊社テクニカル サポートの Web サイト (http://www.ca.com/jp/support/)をご覧ください。 目次 第 1 章: 新機能 7 DVD 配布 ..................................................................................................................................................... 7 CA OPS/MVS System State Manager ........................................................................................................... 7 4 つの pax ファイルとして配布される CA Common Services for z/OS ......................................................... 8 CA Common Services for z/OS と共に配布される Apache Tomcat ........................................................... 10 zIIP Enablement Service ............................................................................................................................. 10 第 2 章: 既存機能の拡張 11 LMP キー .................................................................................................................................................... 11 CAIENF イベント最大レコード長の増加 ..................................................................................................... 12 CAIENF EMCS コンソール コマンド応答 ..................................................................................................... 12 CAIENF SCREEN および SELECT パラメータの論理 AND 機能 ................................................................... 12 CAIENF/SNMP SNMPv3 サポート ............................................................................................................... 12 CAIENF/DB2 DB2 v10.1 サポート ............................................................................................................... 13 CA Health Checker Common Service r12.1 の組み込み ........................................................................... 13 CAIENF/USS のパフォーマンス向上 .......................................................................................................... 13 CAICCI 作成タスクのソフト シャットダウン................................................................................................... 14 CAISDI/Soap による CA Service Desk r11 WSDL のサポート ...................................................................... 14 CA Service Desk チケットをクローズして更新するための CAISDI/Soap ベース サポート .......................... 15 データ セット名の変更............................................................................................................................... 16 CAICCI プロトコルの変更............................................................................................................................ 18 CCIPC の変更 ............................................................................................................................................. 19 CICS のサポート対象バージョンの変更..................................................................................................... 19 インストール方法の変更 ........................................................................................................................... 19 コンポーネント トレースの向上 .................................................................................................................. 20 無制限の CPU のサポート ......................................................................................................................... 20 インストール ガイド ..................................................................................................................................... 20 目次 5 第 1 章: 新機能 このセクションには、以下のトピックが含まれています。 DVD 配布 (P. 7) CA OPS/MVS System State Manager (P. 7) 4 つの pax ファイルとして配布される CA Common Services for z/OS (P. 8) Apache Tomcat が CA Common Services for z/OS と共に提供されました。 (P. 10) zIIP Enablement Service (P. 10) DVD 配布 この製品は CA Technologies メインフレーム製品 DVD のディレクトリからインス トールできます。 注: 詳細については、DVD に収録されている「インストール ガイド」を参照してく ださい。 CA OPS/MVS System State Manager CA ENF はアクティブ ステータス イベントとハートビート イベントの両方を CA OPS/MVS EMA に自動的に伝達できます。 これを可能にしているのは、汎用ア クティブ ステータスまたはハートビート イベントの API コールです。これは、CA OPS/MVS EMA が他の CA メインフレーム製品に提供しているもので、これによっ て他のメインフレーム製品は OPS/MVS EMA に一貫してイベントを伝達できま す。 第 1 章: 新機能 7 4 つの pax ファイルとして配布される CA Common Services for z/OS 4 つの pax ファイルとして配布される CA Common Services for z/OS CA Common Services for z/OS は、今回から単一の巨大なファイルではなく 4 つ の pax ファイルとして提供されます。 CA Common Services for z/OS を構成する共通サービスの数は時間の経過と共 に着実に増加し、多数の共通サービスを 1 つの配布物として管理するのは、CA のみならずお客様にとっても扱いづらく困難になります。 すべてのカスタマ サイ トで必要な共通サービスもあれば、インストールが必要かどうかについて吟味が 必要な、オプションの共通サービスもあります。 かなりのメンテナンス作業が発 生する共通サービスもあれば、メンテナンスがほとんどいらないレガシーな共通 サービスもあります。 共通サービスの中には他のプラットフォームから z/OS に移 植されるものもあり、それらのサービスのリリース スケジュールは配布されたプ ラットフォーム製品のリリース スケジュールに左右されます。 異なる共通サービスを個別に管理するために、以下の 4 つの pax ファイルの共 通サービス バンドルがバージョン 14.0 用に作成されています。 Base (Required) Common Services CAIRIM、CAIENF、CAICCI、CAECIS、CA Health Checker、CA Master、CA MSM Optional Common Services CAIENF/CICS、CAIENF/CICS Spawn、CAIENF/DB2、CAIENF/USS、CAISDI、CA Easytrieve、CA-GSS、CA-GREXX、CA-XPS、Apache Tomcat Legacy Common Services CA-C Runtime、Viewpoint, CA Earl、SRAM Service、CA-L-Serv Mainframe CA NSM Common Services Event Management、Agent Technology 8 リリース ノート 4 つの pax ファイルとして配布される CA Common Services for z/OS Legacy Common Services および Mainframe CA NSM Common Services の 2 つ のバンドルは共に独自の低レベル修飾子ターゲット ライブラリにインストールさ れます。これは、Required Common Services および Optional Common Services に比べて、これらのバンドルのアップグレードが遅いためです。 オプションで、 別の高レベル修飾子を Legacy Common Services および Mainframe CA NSM Common Services に割り当てる場合もあります。 これにより、Required Common Services と Optional Common Services はアップグレードできますが、Legacy Common Services と Mainframe CA NSM Common Services は既存のソフトウェ アのレベルのままになります。 バージョン 14.0 以降に発表される CA Common Services for z/OS リリースには、 Legacy および MFNSM pax ファイルは含まれません。 ユーザは単にインストー ル済みのバージョン 14.0 の Legacy および MFNSM、および展開済みのデータ セットを使い続けることになります。 CA Common Services for z/OS バージョン 14.0 の非 MSM インストールには、Legacy および MFNSM データ セット割り当て および DDDEF 用の個別のジョブがあるのはこのためです。 Optional Common Services には、以下の理由で BASE AW0 プレフィクス ジョブと 共に含まれる DDDEF とデータ セット割り当てがあります。 ■ Optional Common Services のリリース スケジュールは、少なくとも CA Common Services for z/OS の別のリリースとベースと同じです。 ■ Optional Common Services のターゲット ライブラリは、Base Common Services のターゲット ライブラリのセットとほとんど完全にオーバラップしま す。 第 1 章: 新機能 9 CA Common Services for z/OS と共に配布される Apache Tomcat CA Common Services for z/OS と共に配布される Apache Tomcat 多くの CA 製品では、Web アプリケーション サーバとして Apache Tomcat が必 要かオプションになっています。 多くの製品では、インストール時に Tomcat を 別途インストールしています。 Tomcat ではバイナリの実行可能ファイルを共有 したうえで、必要に応じて個別のインスタンスを実行できます。 CA Common Services for z/OS バージョン 14.0 では、Optional Common Services の一部とし て Tomcat をインストールできるようになりました。 Tomcat を使用する CA 製品では、今後 Tomcat を同梱するのを中止し、代わり に製品で使用する Tomcat のインスタンスを作成するためのプロシージャが用 意されるようになります。その場合、バイナリは展開済みの Common Services の Tomcat ディレクトリから実行されます。 こうすることにより、それぞれ個別の FMID を使用する複数の製品別の Tomcat PTF ではなく、1 つの CA Common Services PTF を使用して、メンテナンスを適用できます。 その目的は、近い将来、1 つの Tomcat インスタンス内で複数の製品を実行しな いということです。 ただし、長い目で見ると、CA Common Services に基づいた Tomcat への切り替えが完了すれば、同じ Tomcat インスタンス内でどのような CA 製品がうまく実行できるかということが CA Technologies の関心事です。 zIIP Enablement Service CA Common Services for z/OS バージョン 14.0 には、zIIP Enablement Service と 呼ばれる CAIRIM 共通サービスの新しいサブコンポーネントがあります。 zIIP Enablement Service は、適切な環境があれば、zIIP プロセッサ上でコードを実行 するためにいくつかの CA 製品で使用される可能性があります。 10 リリース ノート 第 2 章: 既存機能の拡張 このセクションには、以下のトピックが含まれています。 LMP キー (P. 11) CAIENF イベント最大レコード長の増加 (P. 12) CAIENF EMCS コンソール コマンド応答 (P. 12) CAIENF SCREEN および SELECT パラメータの論理 AND 機能 (P. 12) CAIENF/SNMP SNMPv3 サポート (P. 12) CAIENF/DB2 DB2 v10.1 サポート (P. 13) CA Health Checker Common Service r12.1 の組み込み (P. 13) CAIENF/USS のパフォーマンス向上 (P. 13) CAICCI 作成タスクのソフト シャットダウン (P. 14) CAISDI/Soap による CA Service Desk r11 WSDL のサポート (P. 14) CA Service Desk チケットをクローズして更新するための CAISDI/Soap ベース サ ポート (P. 15) データ セット名の変更 (P. 16) CAICCI プロトコルの変更 (P. 18) CCIPC の変更 (P. 19) CICS のサポート対象バージョンの変更 (P. 19) インストール方法の変更 (P. 19) コンポーネント トレースの向上 (P. 20) 無制限の CPU のサポート (P. 20) インストール ガイド (P. 20) LMP キー システムから動的に LMP キーを削除できるようになりました。 現代のデータ セン ターでは長期間システムの IPL を行わない場合があり、この機能により、IPL を行 わなずにシステムでの LMP キーの削除が可能です。 特定のシステムが特定の CA 製品を実行しないと判断される場合、この機能が役に立つ場合があります。 LMP キーが削除され、その製品が知らずに使用され続けた場合は、LMP キー の警告メッセージが表示されるようになります。 これにより、その製品が特定の システム上でまだ必要だったこと、あるいは製品の使用を中止する必要があるこ とを知らされていないユーザがいたことがわかります。 第 2 章: 既存機能の拡張 11 CAIENF イベント最大レコード長の増加 CAIENF イベント最大レコード長の増加 CAIENF バージョン 14.0 では、イベントの最大レコード長が 255 から 10,000 に増 加します。 これまで、ENF 内で 255 を超える長さのイベントに対する対処方法は ありましたが、それらのイベントを ENF データベースに記録できませんでした。 ENF バージョン 14.0 で、CA 製品は ENF DCM モジュールで、最大 10,000 バイト までの長さのイベントを定義でき、そのようなイベントの記録が有効になるように 要求できます。 CAIENF EMCS コンソール コマンド応答 CAIENF バージョン 14.0 は、CAIENF r12.0 で実装が開始された EMCS コンソール コマンド応答サポートをベースとして構築されています。 多くの ENF コマンドが 追加され、コマンドの発行元の EMCS コンソールに対するコマンドの完全応答が サポートされるようになりました。 たとえば、SDSF で ENF STATUS コマンドが発行 されると、応答はユーザに返され、応答を探して SYSLOG 表示を一番下までスク ロールする必要はありません。 CAIENF SCREEN および SELECT パラメータの論理 AND 機能 ENF バージョン 14.0 より前は、ENF SCREEN および SELECT パラメータでは論理 OR のみ可能でした。 CAIENF バージョン 14.0 では、ENF SCREEN および SELECT パラメータについて、指定された SCREEN 条件および SELECT 条件の論理 OR 同 様、論理 AND を許可する新しい構文が用意されています。 詳細については、 「CA Common Services for z/OS Reference Guide」の「CAIENF Control Options」の 章を参照してください。 CAIENF/SNMP SNMPv3 サポート CAIENF/SNMP バージョン 14.0 では、SNMPv3 プロトコルを使用した SNMP トラッ プの送信をサポートをします。 この変更により、SNMPv2c または SNMPv3 プロト コルを使用して、SNMPv2 Trap PDU を送信できるようになりました。 SNMPv3 プ ロトコルを使用する場合、以下の組み合わせがサポートされています。 12 リリース ノート ■ 認証なし、プライバシーなし ■ 認証あり、プライバシーなし CAIENF/DB2 DB2 v10.1 サポート ■ 認証あり、プライバシーあり 注: SNMPv3 プロトコルによる定義で許可されている組み合わせは上記のみで す。 CAIENF/DB2 DB2 v10.1 サポート CAIENF/DB2 バージョン 14.0 には、CA Common Services の旧リリースでメンテナ ンスによって利用可能だった DB2 v10.1 のサポートが組み込まれています。 CA Health Checker Common Service r12.1 の組み込み CA Health Checker Service r12.1 および CAMASTER は、バージョン 14.0 レベル の Base Common Services に組み込まれるようになりました。 CAIENF/USS のパフォーマンス向上 CAIENF/USS バージョン 14.0 では、大量の DUBing および UNDUBing を行う USS アプリケーションに関して内部制御ブロックの処理が大幅に改善され、パフォー マンスが向上しています。 こうした向上により、この種のアプリケーションでの CPU 消費が削減されます。 さらに、バージョン 14.0 での ENF/USS のデータ領域が、z/OS MASTER アドレス 空間ではなく CAMASTER アドレス空間と関連付けられるようになりました。 これ により、オペレーティング システムのリソースとオペレーティング システム以外の リソースが分離しやすくなります。 重要: CAMASTER アドレス空間を稼動させておくことは、ENF/USS を実行するた めの要件となっています。 CA Common Services バージョン 14.0 の CAW0LPA データ セットが 'SYS1.PARMLIB (LPALSTxx)' によってシステム LPA リストに追加さ れ、CAW0LINK データ セットが 'SYS1.PARMLIB (LNKLSTxx)' または 'SYS1.PARMLIB (PROGxx)' によってシステム linklist に追加されると、CAMASTER アドレス空間は自動的に開始されます。 第 2 章: 既存機能の拡張 13 CAICCI 作成タスクのソフト シャットダウン CAICCI 作成タスクのソフト シャットダウン CAICCI バージョン 14.0 では、CCISSL、CCISSLGW、CCILGR などの、作成されたス ターティッド タスク アドレス空間を、キャンセルするのではなく、ソフト停止するよ うになりました。キャンセルした場合、S222 異常終了が発生していました。 サイト によっては、重要なアドレス空間内で異常終了が発生すると停止する自動化ソ フトウェアがありますが、S222 異常終了に対して特別な対処を行う必要がある場 合があります。 S222 異常終了をなくすことにより、特別な自動化処理をする必 要がなくなります。 一般的に、関連付けられたジョブ ログおよび syslog エントリ はよりクリーンになります。 CAISDI/Soap による CA Service Desk r11 WSDL のサポート CAISDI/Soap バージョン 14.0、CA z/OS 製品 Service Desk インターフェースの Web サービス クライアント インターフェースが拡張され、より高レベルの CA Service Desk WSDL である r11 レベル WSDL をサポートするようになりました。 CAISDI/Soap バージョン 14.0 より前のバージョンでは、メインフレーム製品とのイ ンターフェースには CA Service Desk r6 レベル WSDL を使用する必要がありまし た。 CA Service Desk はこのように 2 レベルの WSDL を出荷しています。 CA Service Desk には、それぞれ別の URL を割り当てることによって、r11 レベルの WSDL と r6 レベルの WSDL を同時に実行できる機能があります。 この拡張機能 により、CA Service Desk 製品チームは旧 r6 レベルの WSDL を製品の配布から 除外できます。 CAISDI/Soap バージョン 14 で柔軟性に富む IBM XML パーサを使用することで、 XML 標準に変更があっても、必ずしも CAISDI/Soap 製品を変更する必要はなく なりました。 14 リリース ノート CA Service Desk チケットをクローズして更新するための CAISDI/Soap ベース サポート また、CAISDI/Soap バージョン 14.0 は、すべての XML 処理を CAISDI/Soap アド レス空間内で行うように拡張されています。 CAISDI/els および CAISDI/med が更 新され、XML 処理をそれらで行う必要がなくなりました。 これにより、CAISDI/els および CAISDI/med は CA Service Desk r11 レベル WSDL もサポートするようにな りました。 CAISDI/Soap バージョン 14.0 では、CAW0PROC データ セット内で CASOAPE とい う名前の の新しいスターティッド タスク プロシージャが提供されます。 CASOAPE は、r11 レベル WSDL を実行する CA Service Desk と通信するために使用されま す。 CASOAP という名前の元のプロシージャも、r6 レベル WSDL を実行する CA Service Desk プラットフォームと通信するために引き続き提供されます。 その結 果、使用されている CA 製品の組み合わせによっては、CA Service Desk プラット フォーム上で r6 レベル WSDL の実行を中止し、r11 レベル WSDL のみを実行で きる場合があります。 CASOAP と CASOAPE の両方を同時に実行する必要がある 場合があります。 CA Service Desk チケットをクローズして更新するための CAISDI/Soap ベース サポート CAISDI/Soap バージョン 14.0 は、現在オープンしている CA Service Desk チケッ トをクローズしたり更新したりする CA Service Desk の Web サービス メソッドの利 用をサポートしています。 この新しいサポートは CA Soap ベース レベルで行わ れ、これによって ベース CAISDI SOAP API を使用する一部の CA 製品で製品を 拡張して CA Service Desk チケット サポートの提供、クローズ、更新ができるよう になります。 CA ネットワーク管理製品はこのカテゴリに分類されます。 CAISDI/els および CAISDI/med は、CA Common Services の今後のリリースで拡 張されますが、その際に、CAISDI/els または CAISDI/med API を利用する CA 製 品は、CAISDI/Soap のこうした拡張を利用できるようになります。 第 2 章: 既存機能の拡張 15 データ セット名の変更 CAISDI/Soap バージョン 14.0 では、CAW0PROC データ セットで CASOAPE という 名前の に新しい起動手順が提供されます。 CA Service Desk チケットのオープ ンおよび更新をサポートする拡張された CA ネットワーキング管理製品がインス トールされると、以下が適用されます。 ■ CASOAPE アドレス空間が開始される必要があります。 ■ r11 WSDL を実行している CA Service Desk プラットフォームと通信するように CASOAPE を設定する必要があります。 反対に、CA ネットワーク管理製品がまだ拡張レベルを実行していない場合、r6 レベル WSDL を実行する CA Service Desk との通信に CASOAP プロシージャが 継続して使用される必要があります。 CAISDI/els または CAISDI/med 製品が同 じシステムで使用されている場合、CASOAPE も開始される必要があります。 以下の CA 製品は CAISDI/Soap ベースの API を使用しているため、これらの製 品が CASOAPE プロシージャと共に実行できるように拡張され、Service Desk チ ケットのクローズおよび更新を利用できるようになるまで、CASOAP プロシージャ を実行する必要があります。 ■ CA NSM NetMaster Option ■ CA Netspy Network Performance ■ CA JARS DSA Resource Management Option ■ CA MICS データ セット名の変更 ほとんどのデータ セットの名前は変更されています。 ご使用のインストール環 境への影響を判断するには、以下の表をご確認ください。 元の名前 新しい名前 説明 CAILOAD CAW0LOAD CAW0LINK CCCSLOAD CCCSLINK CNSMLOAD CiiiLOAD は、リンクリスト内に配置 するか STEPLIB 化が可能な実行可 能ロード ライブラリです。 CiiiLINK は、リンクリスト内に配置する必要 がある実行可能ロード ライブラリで す。 CAISRC CAW0SRC CCCSSRC ソース コード 16 リリース ノート データ セット名の変更 元の名前 新しい名前 説明 CAIPROC CAW0PROC CCCPROC サンプル Proc CAIOPTN CAW0OPTN CCCOPTN サンプル パラメータ CAIMAC CAW0MAC CCCMAC サンプル マクロ CAIDCM CAW0DCM ENF DCMs CAIPLD CAW0PLD PDSE 内にある必要がある実行可 能ファイル ロード ライブラリ。 ライ ブラリはリンク リストできます。 CAIJCL CAW0JCL CCCSJCL CNSMJCL サンプルのバッチ ジョブ JCL CAIOPTV CAW0OPTV 可変レコード長が必要なサンプル パラメータ ファイルまたは USS 環 境変数ファイル CAISCRN CAW0SCRN 3270 パネル CAILPA CAW0LPA LPA リストである必要がある実行可 能ファイル ロード ライブラリ CAISAMP CAW0SAMP サンプル ソース コード Base Common Services バンドルまたは Optional Common Services バンドルに 含まれている Common Services は、CAW0xxxx 形式の低レベル修飾子がある ターゲット データ セットにインストールされます。 Legacy Common Services バンドルに含まれている Common Services は、 CCCSxxxx 形式の低レベル修飾子があるターゲット データ セットにインストールさ れます。 第 2 章: 既存機能の拡張 17 CAICCI プロトコルの変更 Mainframe CA NSM Common Services バンドルに含まれている Common Services は、CNSMxxxx 形式の低レベル修飾子があるターゲット データ セットに インストールされます。 注: CA Common Services for z/OS バージョン 14.0 では、かって CAILIB または CAILOAD と呼ばれていた従来のロード ライブラリはデータセットに分割され、そ の低レベル修飾子によってロード ライブラリがシステム リンクリスト内にある必要 があるかどうか、またはオプションでシステム リンクリストに追加できるかどうかが 示されます。 CiiiLINK 形式の低レベル修飾子を持つデータ セットは、システム リ ンクリスト内に配置される必要があります。 CiiiLOAD 形式の低レベル修飾子を持 つデータ セットは、オプションでシステム リンクリスト内に配置できます。 CiiiLOAD データ セットは、システムのリンクリストに配置されていない場合、 CiiiLOAD データ セットのロード モジュールを必要とする JCL で STEPLIB 化する必 要があります。 CA Common Services の性質上、STEPLIB の必要性をなくすため、 CiiiLOAD データ セットもシステム リンクリスト内に配置することをお勧めします。 CAICCI プロトコルの変更 CAICCI バージョン 14.0 より前のバージョンでは、SSL 対応とより古い SSL 非対応 の複数の TCP/IP プロトコルが利用可能でした。 CCI SSL 対応の TCP/IP プロトコ ルは SSL 以外のモードでの実行もサポートされているため、CAICCI バージョン 14.0 では SSL 対応コードのみが提供されています。 SSL 対応のプロトコル コー ドは堅牢で、実稼働環境での使用に耐え、パフォーマンスも良好であることが証 明されているため、TCPSSL や TCPSSLGW などの SSL 対応のプロトコルのみの実 行が可能になっています。 TCPSSL プロトコルおよび TCPSSLGW プロトコルが TCPIPv6 をサポートしているのに対し、古い TCPIP プロトコルおよび TCPIPGW プ ロトコルは TCPIPv6 をサポートしていないことにも注意する必要があります。 TCPIP プロトコルまたは TCPIPGW プロトコルを指定する CCIPARM は、TCPSSL ま たは TCPSSLGW を指定するためにただちに更新する必要がないので、CCITCP プロシージャは CAW0PROC データ セットで提供されます。これらのデータ セット は SSL 対応のプログラムを実行する JCL であらかじめカスタマイズされているが、 SSL 以外のモードで実行するようにセットアップされています。 同様に、 CCITCPGW プロシージャ JCL は、SSL 以外のモードで SSL 対応のコードを実行す るようあらかじめカスタマイズされた CAW0PROC データ セットで提供されます。 したがって、バージョン 14.0 の CCITCP または CCITCPGW プロシージャがカスタ マイズされてユーザのシステム proclib に展開される場合、CCIPARM を更新する 必要はありません。 18 リリース ノート CCIPC の変更 CCIPC の変更 CCIPC は Microsoft Windows CAICCI ソフトウェアで、TCPSSL プロトコル(正式に は TCPIP プロトコル。上記を参照)を使用して、メインフレームとのクライアント/ サーバ接続が必要な CA 製品に対応しています。 CCIPC は 64 ビットアドレス指 定と 32 ビット アドレス指定で利用できるようになりました。 CCIPC 32 ビット アドレ ス指定の自己解凍形式の実行可能ファイルは CCIPCS32 という名前で、64 ビット アドレス指定の自己解凍形式の実行可能ファイルは CCIPCS64 という名前です。 両方とも現在は Install-Shield でインストールされ、64 ビット バージョンの Windows を実行している PC であれば、同一の PC にインストールできます。 新 しい 64 ビット CCIPCS64 をインストールすることにより、64 ビット アドレッシング モードで実行するようにコーディングされた CA Windows ベース製品はメインフ レームと通信できます。 CCIPC バージョン 14.0 では、エンド ユーザ SSL 証明書は PKCS#12 形式でサ ポートされ、Windows Certificate Store からユーザおよび CA 証明書の格納とア クセスを行うことができるようになりました。 CICS のサポート対象バージョンの変更 CAIENF/CICS バージョン 14.0 では CICS Transaction Service v3.1 以降をサポート し、CAIENF/CICS r12.0 に含まれる CICS Transaction Server v1.3、v2.2 および v2.3 のサポートが停止されました。 インストール方法の変更 CA Common Services r12.0 で導入された ISPF ダイアログ ボックス ベースの「単 純化インストール」は、CA Common Services Version 14.0 で中止されました。 現 在は CA MSM が CA ソフトウェアをインストールするための推奨される自動化 ツールであるため、ISPF ベースのインストール オプションを継続する利点はあり ません。 第 2 章: 既存機能の拡張 19 コンポーネント トレースの向上 コンポーネント トレースの向上 CAICCI のコンポーネント トレース サポートが追加されました。 コンポーネント名を含むコンポーネント トレース環境をカスタマイズするために、 新しい CAICCI 自動コマンド CCICT も追加されました。 詳細については、「Reference Guide」の「CAICCI Component Trace」の章を参照 してください。 無制限の CPU のサポート 最新の IBM zSeries ハードウェアおよび z/OS v1.12 には現在、LPAR 当たり 80 と いう CPU 制限があります。 この制限は、古い zSeries ハードウェアで、最近 64 か ら引き上げられたものです。 CA Common Services for z/OS r12.0 では、r12.0 ENF および CAICCI コンポーネン ト用のメンテナンスが正しく適用されていれば、LPAR 当たり最大 128 の CPU が サポートされます。 CA Common Services for z/OS バージョン 14.0 では、サポートされる CPU 数に制 限はありません。 この拡張により、CA Common Services for z/OS バージョン 14.0 の将来的な成長が見込まれるようになりました。 またこの拡張により、CPU の 16 増分を処理するために必要だった少量の実記憶域を解放できます。 インストール ガイド インストール ガイドの構成が変更され、CA ENF の以下のインストール方法の説 明が含まれました。 20 リリース ノート ■ CA MSM -- CA MSM は、z/OS システム上の CA メインフレーム製品の管理を 簡略化して統一します。 CA MSM によって提供されるサービスにより、製品 の取得、インストール、展開、メンテナンスを共通の方法で実行できます。 ■ Pax-Enhanced Electronic Software Delivery (ESD) -- このユーティリティを使 用すると、ユーザのディスクに電子的に CA のメインフレーム ソフトウェアお よびメンテナンスをダウンロードしてインストールできます。 ■ テープ -- サンプル JCL を使用して、SMP/E RECEIVE-ACCEPT-APPLY メソッド で CA ENF をテープからインストールできます。 インストール ガイド ■ Pax-Enhanced ESD (Electronic Software Delivery) ■ DVD 第 2 章: 既存機能の拡張 21
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