1 - IPA/SEC

産学人材育成パートナーシップ事業
カー・エレクトロニクス設計・開発中核人材育成
(財)北九州産業学術推進機構(FAIS)
カー・エレクトロニクスセンター
サブコーディネーター
甲斐 昭彦
本日のお話
1.北九州学術研究都市のご紹介
2.㈶北九州産業学術推進機構(FAIS)とは
3.なぜ北九州市でカーエレクトロニクスなのか
4.カー・エレクトロニクスセンターの取組み
5.まとめ
本日のお話
1.北九州学術研究都市のご紹介
2.㈶北九州産業学術推進機構(FAIS)とは
3.なぜ北九州市でカーエレクトロニクスなのか
4.カー・エレクトロニクスセンターの取組み
5.まとめ
北九州学術研究都市の位置
学術研究都市の特色(1)
技術開発交流センター
(産学連携センター5号館)
H20.7供用開始
早稲田大学
福大
産学連携センター
学術情報センター
協同
競争
九州工業大学
北九州市立大学
産学連携センター
2号館
産学連携センター
3号館
産学連携センター
4号館
留学生会館
留学生宿舎
企業・研究機関
1 複合大学
→ 複数の大学が共同し研究開発等を進める体制
2 共同利用施設 → 効率的な施設運営、研究者・学生の日常交流
3 企業の研究開発施設 → 大学とフェイスツーフェイスで研究開発
学術研究都市の特色(2)
国・公・私立の複数の大学と
企業の研究開発部門を同一キャンパスに集積
¾
共同利用施設の設置
・図書館、体育館、国際会議場、
カフェテリア
学会等の
共同開催
大学等進出のイ
ンセンティブ
複数の大学研
究者による共
同研究チーム
・情報ネットワーク
¾
産学連携施設(貸研究室)
の設置
他大学の研究者、
学生、進出企業が
自然にFace to Face
で交流する環境
大学と進出企業
の共同研究
キャンパスの一体的運営 + 産学連携の推進(産と学のコーディネート)
= (財)北九州産業学術推進機構
進出大学
早稲田大学
北九州市立大学
大学院国際環境工学研究科
・環境システム専攻
・環境工学専攻
・情報工学専攻
【入学定員】 130名
国際環境工学部
・エネルギー循環化学科
・機械システム工学科
・情報メディア工学科
・建築デザイン学科
・環境生命工学科
【入学定員】 250名
九州工業大学
大学院生命体工学研究科
・生体機能専攻
・脳情報専攻
【学生定員】 352名
大学院情報生産システム研究科
・情報アーキテクチャ分野
・生産システム分野
・システムLSI分野
【学生定員】 460名
福岡大学
*産学連携センター内入居
大学院工学研究科
・資源循環・環境工学専攻
・エネルギー・環境システム工学専攻
【学生定員】 32名
本日のお話
1.北九州学術研究都市のご紹介
2.㈶北九州産業学術推進機構(FAIS)とは
3.なぜ北九州市でカーエレクトロニクスなのか
4.カー・エレクトロニクスセンターの取組み
5.まとめ
FAIS概要
(財)北九州産業学術推進機構
Kitakyushu Foundation for the
Advancement of Industry, Science and
Technology (略称:FAIS)
理事長
: 阿南 惟正
基本財産 : 8億円(全額北九州市出捐)
役員構成 : [学 界] 学研参加大学長
市内理工系大学長
[産業界] 商工会議所等経済団体
[行政等] 北九州市、県
平成19年度事業費(決算額)
約33億円(うち、国等の受託研究等約5億円)
FAIS体制
H20.5.1現在
専務理事
副理事長
理事長
キャンパス運営センター
学術研究都市の一体的運営(協同関係の構築)
中小企業支援センター【北九州テクノセンタービル】
専務理事
ベンチャー・SOHO事業者を育成支援
産学連携センター
産学共同研究プロジェクト創出、大学等の技術シーズ移転
半導体技術センター
●職員数103名
北九州市派遣31名、
福岡県派遣1名、
民間出身38名
(うち出向17名)
事務嘱託等33名
半導体設計拠点形成に向けた産学連携事業等の推進
ロボット開発支援室
産学連携コーディネーター
中小企業の経営及び技術開発を支援
企業
(ニーズ)
大学
(シーズ)
カー・エレクトロニクスセンター
カーエレクトロニクス拠点化に向けた人材育成・研究開発
キャンパス運営センター以外の各センターには、専門分野(機械、化学等)を
持った産学連携コーディネーターを配置している。
FAIS産学連携スキーム
産業界
経営相談・専門家派遣・販路拡大支援
産学連携ネットワークの形成
経産省
地域コンソ
NEDO・
MF
文科省
知的クラスター
北九州TLO(知的財産保護・技術移転)
事業化展開
ベンチャー創出支援
事業化支援
研
究
会
運
営
国プロ推進
研
究
会
発
足
プロジェクト助成
産学連携フェア
大学・研究機関
産学連携コーディネート
プロジェクト創出支援
交流促進
ひびきのサロン
研究者情報
ニーズ・
シーズ発掘
情報収集
発信
プロジェクト創出・運営
地域企業の活性化
新産業の創出
本日のお話
1.北九州学術研究都市のご紹介
2.㈶北九州産業学術推進機構(FAIS)とは
3.なぜ北九州市でカーエレクトロニクスなのか
4.カー・エレクトロニクスセンターの取組み
5.まとめ
なぜ北九州市でカーエレクトロニクスなのか
◆自動車と電機・電子の融合
人材不足(もはや関東・東海では限界)
→ 地域拠点化のチャンス
*ハード(機械など)とソフト(制御など)に精通した人材
◆地域ポテンシャル
①自動車、半導体等の関連産業が集積
②学術研究都市を中心に理工系人材の集積
③充実した産学連携の推進体制
→ 求められる頭脳の拠点化
北部九州では自動車・半導体産業が集積
全国シェア
● 半導体 3割 ● 自動車 1割
図:九州における自動車産業・半導体産業の集積状況
カーエレクトロニクス拠点化戦略
自動車産業と半導体産業の融合
大学等研究機関の役割
大学等研究機関の役割
拠点形成に向けて
拠点形成に向けて
1 推進機関を設置
3 研究開発
「カー・エレクトロニクスセンター」
基礎研究の推進
2 人材育成
・カーエレクトロニクス基礎領域の研究推進
・産業界との連携を推進
高度人材の育成
高度人材の育成
大学院教育
応用研究開発の推進
連携大学院の実現に向けた取組み
・コース、専攻科の新設
・企業からの講師の受入れ
・研究の一環としての長期インターンシップ
・FAIS産学連携研究開発の助成
・企業からの個別相談及びプロジェクト支援
産業界ニーズの把握
国プロ等の獲得支援
高度人材(教材)の活用
高度人材(教材)の活用
学部教育
企業エンジニアの研修・再
教育や専門学校との連携
学研都市3大学の修士課程を中心にイン
ターンシップの実施や学際的分野への取組
み、関連する他研究科や他大学との連携な
ど教育体制の確立
産業界の役割
産業界の役割
■人材育成
教材の提供や大学への講師派遣、インターン
シップ受入れ
■研究開発
研究開発プロジェクトに対して研究員派遣や
研究資金提供
行政の役割
行政の役割
4 広域ネットワーク
の整備
5 内陸型産業団地
の整備
中核推進機関を拠点として、大規模実証
実験フィールドの提供、関係機関との連携
確保
2007年7月15日
スタート
本日のお話
1.北九州学術研究都市のご紹介
2.㈶北九州産業学術推進機構(FAIS)とは
3.なぜ北九州市でカーエレクトロニクスなのか
4.カー・エレクトロニクスセンターの取組み
5.まとめ
カーエレクトロニクス人材育成の取組み
教育研究が一体化した教育プログラム
期待する未来像
企業
大学
実践的派遣教育
九州工業大学
研究開発部門
共同研究
若手エンジニア
受講
北九州市立大学
講座開発・講座実施
産学連携講座を
ベースとして
早稲田大学
単位認定
組込みソフトの
組込みシステム実習
インテリジェントカー統合システム講義
車載用知的情報処理講義
耐故障性/信頼性/機能安全性概論構造
高信頼組込みシステム開発演習
車載向けLSI設計演習
自動車工学
教材を活用して
実践的派遣
教育調整及び
経費補助
教育/研究資金
ケース教材提供
・各機関の調整
・講座の開催
・プログラム開発実験証
・実践的派遣教育調整
実習を中心とした
教材を活用して
カー・エレクトロニクスセンター
※経済産業省「中小企業産学連携製造中核人材育成事業」を活用し、2ヵ年かけて教材の開発・実証を行います。
カーエレクトロニクス人材育成事業体制図
管理法人
¾再委託
¾執行状況の確認
出
抽 開発
ズ
ー 座の
ニ
業 的講
企
¾ 実践
¾
運営委員会
九州工業大学
早稲田大学
北九州市立大学
¾企
¾実 業
践 ニー
的 ズ
講 抽
座 出
の
開
発
㈶北九州産業学術
推進機構
カー・エレクトロニク
スセンタ
企業
¾管理法人、各大学および協力企業により、人材育成事業を推進
¾講座内容の適正化、企業側の意見の反映を目的に運営委員会を設置
カーエレクトロニクス人材育成事業運営体制
運営委員長
副運営委員長
大学関係
自動車メーカー
マツダ(株)
日産自動車(株)
トヨタ自動車(株)
富士重工業(株)
ダイハツ工業(株)
電装・半導体メーカー
アイシン精機(株)
(株)デンソー
(株)東芝
富士電機システムズ(株)
地元企業
研究機関等
九州電力(株)
(株)ジー・イー・エヌ
(株)ゼンリン
安川情報システム(株)
(株)安川電機
吉川工業(株)
北九州情報サービス
産業振興協会(KIP)
独立行政法人
産業技術総合研究所
九州工業大学大学院
北九州市立大学
早稲田大学大学院
独立行政法人
情報処理推進機構
財団法人
日本自動車研究所
行政等
北九州市
(財)北九州産業学術
推進機構
|自動車・電装・半導体・地元企業・研究機関・大学関係およ
び行政で構成され、幅広い地点からの論議を実施
|人材育成事業についての方向性を示す
講座開発資金
1. 経産省(平成19年~20年度)
• 「中小企業産学連携製造中核人材育成事業カ
ー・エレクトロニクス設計・開発中核人材育成事
業」にて6講座開発(開発主体:FAIS)
2. 文科省(平成20年~平成22年度)
• 戦略的大学連携支援事業「北九州学研都市連
携大学院カーエレクトロニクスコース」において
、自動車工学を開発(開発主体:北九州学術研
究都市3大学)
カーエレクトロニクス講座
| 組込みシステム実習
FAIS
y 形式手法を用いた組込システム入門実習。
| インテリジェントカー統合システム講義
早稲田大学
y 車載の電子化に伴う車の高度化を習得
| 車載用知的情報処理講義
九州工業大学
y 車載への知的情報応用について、現状と将来に向けての応用を習得
| 耐故障性/信頼性/機能安全性概論
FAIS
y 外部講師を招き、自動車に求められる信頼性について習得
| 車載向けLSI設計演習
北九州市立大学
y スピードを要求されるシステムにおけるプログラマブルLSI演習
| 高信頼性組込みシステム開発演習
北九州市立大学
y 高信頼性組込みシステムの分析/設計演習
自動車工学
早稲田大学
・ 自動車の歴史、機能、品質、開発、実技など総合技術としての自動車工学概論
| 実践的派遣教育(インターンシップ)
○
カーエレクトロニクスコース基幹7科目
組込みシステム
開発演習 (14コマ)
*1
車載向けLSI設計
演習 (15コマ)
組込みシステム
(25コマ)
実習
自動車工学
(15コマ)
インテリジェントカー
(14コマ)
統合システム
車載用知的 (15コマ)
情報処理
高信頼システム (15コマ)
*1 : 180分/1コマで設定、その他は90分/1コマ
実証講座:組込みシステム実習(FAIS)
自立化
|北九州学術研究都市連携大学院カー・エレ
クトロニクスコースを平成21年度から開講。
大学院については自立
|第二段階として、本事業に参画している地
元大学と地場企業を中心に講座を実施する。
|第三段階としてさらに北九州地域への事業
展開を踏まえ、開発プログラムや教材をモ
ジュール化し、高専・専門学校などの教材と
して支援対象を広げる
|北九州地域以外の若手技術者向けの企業
教育や他大学へと支援対象を拡大し、幅広
い普及促進を実施。
カーエレクトロニクスコース履修モデル
修論
単位互換
互換なし
単位認定
(FAIS)
大学の
強み
共同研究の場を活用した実践的な教育
◆高信頼組込みシステム開発演習
◆車載用知的情報処理
◆車載向け LSI設計演習
◆生体機能代行工学
◆視覚認知機構
◆脳型パターン認識
◆ロボット制御
◆有機エレクトロニクス
◆ソフトウェア工学概論
◆組込みソフトウェア
◆ビークル制御
◆オペレーティングシステム
◆ソフトウェア検証論
◆適応信号処理
◆視覚情報処理
◆画像処理
◆移動通信
◆テスト容易化設計
◆知能メカトロニクス
◆生体インタフェース
◆脳型集積回路工学1
◆ロボットインタフェース
◆生体情報システム
◆耐故障性/信頼性/機能安全性概論
北九州大
◆情報通信
◆組込みシステム技術
◆インテリジェントカー統合システム
◆自動車工学
◆計測工学
◆ディジタルLSIアーキテクチャ
◆設備診断技術
◆進化論的最適計算
◆線形システム論
◆機械要素設計
◆アナログLSI設計
◆パタン認識
◆組込システム実習(導入教育)
九工大
◆脳情報工学
◆HMI技術(人間親和性)
早稲田大
◆LSI設計技術
◆情報アーキテクチャー
◆制御・計測工学
* 丸囲みは基幹7科目
履修科目の構成
① 基幹7科目(現在、独自教材を開発中)、関連既存科目 28科目
合計 35科目
② 履修科目の半分程度を単位互換(FAIS担当分は単位認定)
③大学院共通の必修科目、各大学独自の必修科目、選択科目の3つのグループ。
実践的(派遣)教育の実施スキーム
共同研究・連携促進(テーマ提示)型
共同研究・連携促進
企
業
学生の共同研究参画許諾
・共同研究テーマの創出
・共同研究に沿って指導
・参加学生の評価
・研究テーマ評価
大
学
・研究参画学生の管理
・研究テーマの決定
(学生担当分)
・研究論文(または相当な
もの)を作成
共同研究契約の締結/実施
③研究開発支援
◆コーディネート
◆資金支援
テ
②
ー
マ
提
示
(マッチングファンド等)
①
カーエレセンター
・企業ニーズと
大学シーズのマッチング
・共同研究の促進
・知的財産権に関する
事前教育の実施
テ
ー
マ
提
示
①研究開発ニーズ
②共同研究可能なシーズ
平成19年度産学共同研究実績
1.シーズ探索型
2.連携促進型
公的資金のみで1年間活動し、
成果が出れば連携促進へ移行。
・TPS用発電デバイス
の研究【九工大】など
公的資金のみで2年間活動、
3年目にマッチングファンドへ
の移行が前提。
・視環境変化に頑健な画像特
徴追跡システムの開発【九工
大】など
大 学
九州工業大学
3.マッチングファンド型
北九州市立大学
企業資金と公的資金で2年間
活動、3年目に自立型へ移行
企業からの資金のみで活動
・車載向け大規模ソフト
ウェアの開発に関する研究
【北九大】など
・先端的ソフトウェアコンピュ
ーティング技術を用いた高度
道路交通システムの研究
【早稲田大】など
知的クラスター創成事業(第Ⅱ期)
研究開発助成制度
地域コンソーシアム 他
企 業
カー・エレクトロニクスセンター
コーディネート部門
早稲田大学
4.自立型
企業ニーズの把握
研究課題の抽出
プロジェクトメンバーの選定
研究計画の策定
自動車
メーカー
電装品
メーカー
半導体
メーカー
ソフトウェア
会社
産学共同研究 (平成19年11月開始)
1.自立型
*企業からの資金のみで活動
2.マッチングファンド型
*公的資金も付加するが3年目からは、
自立型へ移行
3.連携促進型
*公的資金のみで2年間活動するが、3年目
からマッチングファンド型への移行が前提
4.シーズ探索型
*公的資金のみで1年間活動し、成果が出れば
連携促進型へ移行
本日のお話
1.北九州学術研究都市のご紹介
2.㈶北九州産業学術推進機構(FAIS)とは
3.なぜ北九州市でカーエレクトロニクスなのか
4.カー・エレクトロニクスセンターの取組み
5.まとめ
まとめ
平成19年度
平成20年度
平成21年度
カー・エレクトロニクスセンター発足
カー・エレクトロニクス設計・
開発中核人材育成事業
実
平成21年4月
連携大学院
カーエレクトロニクスコース
開講
戦略的大学連携支援事業
証
実
施
産学共同研究事業
産学共同研究事業
実績:9件
実績:11件
実践的(派遣)教育
実
証
実
施
11月21日(金)15:00~17:00
アネックスホール[F202]
高信頼化技術、安全技術セッション
活発化する地域における組込み人材育成
~産学官連携による地域人材育成の成功の秘訣~
■モデレータ
田丸 喜一郎氏[(独)情報処理推進機構
ソフトウェア・エンジニアリング・センター
組込み系プロジェクト サブリーダー]
■パネリスト
武藤 雅仁氏[(財)北九州産業学術推進機構 カー・エレクトロニクスセンター 参与]
高畑 悦武氏[新潟県 東京事務所 所長代理]
大原 茂之氏[(独)情報処理推進機構 ソフトウェア・エンジニアリング・センター
リサーチフェロー]
ご静聴ありがとうございました。
(財)北九州産業学術推進機構(FAIS)
カー・エレクトロニクスセンター