第８号津山高専一年団通信津山高専平成２６年１２月４日発行一年団通信平成２６年度第8号編集一年団通信編集部発行日 2014.12.4 文責一学年主任・佐藤誠 - — 数学的創造とリーマン予想 - — 紀元前200年頃，ユークリッドという人は，「素数は無限に存の計算でものときのゼータ関数の値は-1/12. 0とな在する」ことを証明しました。一見，そんなの当たり前と思ってり，オイラーの主張は正しいものになりました。そして，大事件も，しかしよく考えてみると，なかなかその証明法を思いつきまは1859年に起こりました。それが「ゼータ関数の全ての虚の零点せん。たとえ思いついたとしてもそれが受け入れやすいものでなは，いと，人を説得することができません。ユークリッドの証明は，表です。この時から，リーマン予想を解くことが我々人類の重要素数が有限であると仮定したら矛盾するという背理法といわれる課題となったのです。20世紀に入り，ハーディー，グロンター証明法を使った実にエレガントですばらしいものでした。そしてディーク，ドリューニュ，セルバーグといった大天才達がリーマその証明は私たちに「素数は無限に存在する」ことを真に実感さン予想の解決のために新しい数学的道具を次々と創造してきましせてくれるのです。このような体験をすると，私たちは数学的創た。しかし夢はまだ実現していません。現在，リーマン予想は，造に触れたことを感じずにはいられなくなります。クレイ数学研究所のミレニアム（100万ドル）懸賞問題の１つとという形になるはずだ」というリーマン予想の発驚くべく数学的創造は，その2000年後の18世なっています。2006年にリーマン予想に並ぶポアン紀のスイスで起こりました。それはやはり素数カレ予想が解決し，そう遠くない時期に，リーマンに関する事件で，レオンハルト・オイラーとい予想が解けるかもという噂も囁かれています。もしう大数学者が起こしたものです。正確には1737 かすると私たちはその歴史の目撃者になれるのかも年の事件で，素数の積と自然数の和に関する以しれません。下の関係式を世に示したものでした。この時，オイラーは，まず左辺が無限大になることを主張し，その結果，右辺から素数が無限にあることを示しました。これは，ユークリッドとは全く異なる方法です。それだけでなく，これに関係した尋常とはいえないレオンハルト・オイラーベルンハルト・リーマン野山由貴さん（平成２４年度情報工学科卒）が描いてくれたオイラーとリーマン（物理から考える微分積分入門，松田修著，電気書院より）（１年２組副担任松田修）などの“総和法”と呼ばれる無限級数の計算法を考え出し，素数研究に不可欠であると説明したのです。これ以外にもオイラーの研究は人を虜にするものが多く，それ以降，現代の数学的な創造は，オイラーがやったような通常では考えられない，しかし意味ある数学的世界を人々に提示するものになっています。さて，総和法の重要性は，素数に関する創造的活動を受け継いだドイツのベルンハルト・リーマンという大数学者によってより明らかにされました。リーマンは素数定理の啓示を受け，それを 1859年11月にこの世に発表しました。それは素数の分布に関する定理で，それは，ゼータ関数の全ての虚の零点の理解が重要であることを示していました。つまり，ゼータ関数の全ての虚の零点がどういったものか分かれば，素数の分布が完全に分かるのです。ゼータ関数 12月，1月の予定 12月4日（木）寮生入寮説明会 12月9日（火）一斉懇談日 12月17日（火）～24日（水）特別補習期間 12月24日（水）火曜日の補習 12月24日（水）閉寮 (17：00)・閉寮点検 12月25日（木）～1月7日（水）冬季休業 1月7日（水）開寮（10:00）・開寮集会（15:00） 1月9日（金）水曜日の授業 1月15日（木）金曜日の授業 1月20日（火）～22日（木）寮生スポーツ大会 1月27日（火）一斉懇談日とは，津山高専1年生ウェブサイト： http://www.tsuyama-ct.ac.jp/ippan/index.htm ここからたどれます。本通信も掲載されています。というもので，は複素数という変数です。リーマン第８号津山高専一年団通信平成２６年１２月４日発行インフルエンザに気をつけよう！～保健室より～朝晩の冷え込みが厳しくなってきて、体調を崩す学生も増えてきました。今のところインフルエンザの報告は受けていませんが、毎年冬に流行するインフルエンザは、普通の風邪とは違い症状が重くなり、感染力も強いです。学校や寮という集団生活の場所で大半を過ごす学生たちは、集団感染しやすい環境にあります。下記の注意事項を守って、インフルエンザを予防しましょう。１：咳エチケットが大切！感染者が咳やくしゃみでウイルスを含んだ飛沫を周囲に撒き散らし、その飛沫が２〜３ｍの範囲でまわりの人の目や口、鼻に届き、ウイルスが侵入していきます。特に症状が出る１日前から感染力があるため、自分が感染している事に気づかず感染を拡大させてしまいます。咳やくしゃみをする時は周りの人から顔を背け、ティッシュ等で口と鼻を覆い、使用したティッシュは、蓋付のゴミ箱に捨てます。その後手をよく洗いましょう。２：手洗い・うがいの励行石鹸を用いて洗い残しのないように時間をかけ、手掌面だけでなく指の間や手背面もしっかり洗いましょう。手洗い後はよく拭いてしっかり乾燥させることも重要です。また、空気が乾燥するとのどの防御機能が低下します。のどに潤いを与え、粘膜の働きを取り戻すためにはうがいがおすすめです。３：マスクの着用完全に飛沫物をブロックすることはできませんが、飛沫範囲を狭くし、ウイルス侵入を約３割減らすと言われています。また、ウイルスが付着した手で口や鼻を触る機会を減らし保温・保湿で喉や鼻の抵抗力を保つ効果もあります効果を上げるためには、鼻・頬・顎に隙間なくフィットさせて使用してください。４：湿気と換気インフルエンザウイルスは湿気に非常に弱い性質があります。加湿は有効な予防対策です。教室では特に定期的な換気も大切ですので、最低でも休み時間や昼休みは窓（廊下側も）やドアを開けて換気をしてください。５：人混みを避ける人が多く集まる場所では、ウイルスに接触する機会が多くなります。できるだけ感染の機会を減らすために人混みを避け、帰宅後の速やかな手洗い、うがいを忘れずに行いましょう。６：十分な栄養と休養ビタミンやタンパク質などバランスの良い食事を心がけ、十分な睡眠をとり、体力や抵抗力を高めましょう。＜インフルエンザ予防接種について＞集団生活のため流行前の予防接種をお勧めします。接種後免疫効果が現れるまでに２週間かかり、約６ヶ月間程度継続します。罹患した場合も接種していれば重症化防止に有効といわれています。＜インフルエンザは出席停止＞インフルエンザは学校保健安全法により、出席停止扱いです。医師の登校許可があるまで学校を休み、家庭でゆっくり療養しましょう。「低体温」という言葉を聞いたことがありますか？低体温とは、体温の平均が36 度に満たない人を言います。原因として考えられるのが血行不良です。血行が悪くなると頭痛や肩こり、内臓の働きが弱るなどの症状がでます。また、体温が1 度下がると、免疫力が30% も下がるといわれています。免疫力の低下は感染症にもかかりやすくなるということですね。そこで、体温ＵＰの方法です。 ◆食べ物で体温を上げる！栄養バランスのよい食事で体温ＵＰ。温かい食事で体温ＵＰ。生姜を取り入れて体温ＵＰ。 ◆運動で体温を上げる！体温は40～80%が筋肉を動かすことでＵＰ。 ◆お風呂で体温を上げる！お湯にゆっくりつかり、体の芯から温めてＵＰ。 ◆衣類で体温を上げる！首、手首、足首を温めると全身の血流がよくなりＵＰ。重ね着をして体温ＵＰ。 ◆心あたためて体温を上げる！心と体はつながっています。あたたかい気持ちで体温ＵＰ。第30回中国地区高専英語弁論大会に参加して 1－4 市尚都「11月14・15日に第30回中国地区高専英語弁論大会に参加しました。この大会は2部門あるのですが、わたしはスピーチ部門に参加しました。発表タイトルは “My Engineering Dream” です。タイトルのとおり、自分の将来の夢や高専での生活について発表しました。初めてのスピーチコンテストのうえ、英語での発表に戸惑いました。原稿を暗記することも大変でしたが、一番苦労したことは、英語の発音です。大変でしたが、先生たちのサポートにより、良い発表ができたと思います。その結果、同部門で2位に入賞することができました。1月には全国大会に参加できるので、これからも自分なりに精一杯頑張ります。」参加者 ○暗唱部門電気電子工学科３年情報工学科３年 ○スピーチ部門電気電子工学科３年電子制御工学科１年延藤永里子内藤祐樹 “The Story of My Life by Helen Keller” “The Great Dictator Speech by Charles Chaplin” 油野木紫音 “Music and Peace”（3位入賞）市尚都 “My Engineering Dream”（2位入賞）