もぐりんが行く! 文化財めぐり/私のグルメスポット

 もぐりんが行く !
文化財めぐり
第20回安佐南区(上安・相田)
もぐりん
今回もぐりんが行くのは安佐南区上安・相田地区です。かつてこの地で作られ、海外にまで販
路を広げるほど評判の高かったちょっと意外な製品がありました。今風に言えば地域ブランドの
ようなものでしょうか。それは目薬です。遅くとも江戸時代から作られ始め、第二次大戦ごろまで
続いていたようです。今のような点眼薬も後に作られるようになりましたが、もともとは二枚貝
の貝殻に入れられた膏薬で、効能書きによれば目の疾患だけでなく、やけどといった皮膚の疾患
などにも効果があるとされ、重宝されたようです。二つの薬師堂はこの目薬ゆかりのお堂です。
<鶏頭原薬師堂(安佐南区上安)>
<相田の薬師堂(安佐南区相田)>
もともと安芸武田氏の祈願所に
目薬の製造元のひとつ、原田
あ っ た 薬 師 如 来 を、武 田 氏 の 滅 亡
家ゆかりの薬師堂です。鶏頭原
(1541 年)後、現在地に移したという
薬師堂から東へ 800 mほどの
伝承が残っています。ここは目薬の製
ところにあります。この地から
造元のひとつ、野村家の敷地だったと
は清泉が湧出し、薬師如来を安
ころで、堂前の井戸水を利用して薬の
置したのが始まりとされ、仏門
製造を行っていたそうです。野村家が
にいた原田家の祖が室町時代
いつごろから製造を始めたのかは詳
にこの地に移住し、香をたき冥
しくは分かりませんが、戦国時代には製法を得たとの言い伝えがあります。
福を祈ったとの伝承が残っています。原田家の目薬もいつごろか
野村家は遅くとも江戸時代のはじめごろには眼科の実績が記録に見え、後
ら作られるようになったのかは定かではありませんが、伝承によ
には藩医も輩出したほか、京都にも屋敷を構えて御室御所(仁和寺)へ往診
れば江戸時代の後期のようです。膏薬は「安の目薬」、点眼薬は「原
に行くなどした著名な眼科医の家系でした。野村家が製造した薬は「燭 龍
田水」として流通していました。原田家の製造所は、安川を挟んで
膏」
( 点眼薬は「燭龍水」)といい、京都や大坂などで販売されたほか、農閑期
200 mほど北側の現在の上安地区、安川橋付近にありました。
しょく りゅう
には上安村の住民が現在の山口県などに売り歩いたようです。
次回(6月号)の文化財めぐりは、「東区」です。
せん
紙屋町キッチン 千
読者プレゼント(P.13 に詳細)
≪紹介者≫ あきシニアアナンサンブル(音楽サークル)
●あきシニアアンサンブルさんより
あきシニアアンサンブル
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が開催されます !
(月・祝)
3月20日
14:00~
◆安芸区民文化センター
◆
大ホール 入場無料
◆ゲスト:
ひろしま少年少女合唱団・
キルシェン、
呉混声合唱団
◆
~プログラム~
合唱組曲「原爆ドーム」、
「日本の四季メドレー」
12
る、広島では数少ないレストラン。昼時は
私達は約 15 年前に 15 名の音楽愛好家 とんかつ、ハンバーグ、餃子、かつ丼のラ
が集まってスタートしたサークルです。 ンチメニューを目当てに集まるサラリー
現在60 ~83歳の43名の団員が所属し、 マンやゆっくり会席を楽しむ女性グルー
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土日祝 11:00 ~ 22:00(L.O.21:30)
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