最期まで自分らしく暮らし続ける~私が私らしい最期

本人・家族の声
人生の最期の過ごし方についての希望は人それぞれです。
あなたの思いが伝わることが、このようなことにつながります。
と思う方も多いようです。
住み慣れた場所で最期を迎えたいと考えていても、難しい
でも、大丈夫!自宅や施設等の住み慣れた場所で、人生
例えば…
の最期まで暮らし続けることができます。
一人暮らしのAさんの言葉。「がんで入院してい
ましたが、『最期は家で迎えたい』と強い希望を
持っていました。
近隣の友人をはじめ、かかりつけの先生や訪問
看護師さん、ケアマネさん、
ヘ ル パ ー さ ん な ど、周 囲 の
医療や介護の専門職が、
チームであなたの
在宅療養生活を支えます。
最期まで
自 分 ら しく
暮らし続ける
∼私が私らしい最期を迎えるために∼
皆 が 協 力 し て く れ て、願 い
がかなって家に戻ること
ができました。」
協 働
支援
在宅療養支援窓口
地域包括支援センター・
ケアマネジャー
食べるのが大好きな母。高齢になって認知症に。
元気なうちから「口から食べられなくなったら
訪問診療
介護サービス
あ と は 自 然 に 任 せ て ほ し い」
と い う 本 人 の希望を事前に
話し合って知っていたこと
診療所
訪問診療
介護事業所等
で、最 期 ま で 食 べ る 楽 し み を
失わずに過ごすことができ
一時入院
(病状変化時等の
一時受け入れ)
ました。
病気を繰り返し、段々と意思疎通ができなくなっ
病院等
訪問看護・
訪問リハビリ
訪問看護ステーション等
ていった祖父。かかりつけ医と一緒にエンディン
在宅療養においては、訪問診療や訪問看護等のサービスによ
グノートを作っていて、重篤になる前に家族に教
り、自宅にいながら病気の治療やケア・リハビリなどを受ける
えてくれていました。最期はエンディングノート
ことができます。また、介護サービスなどを利用し、身の周り
に記されていたとおり、延命治療はせずに、家族
の生活も支援してもらうことができます。
に囲まれる中、静かに人生の幕を閉じました。
平成 29 年2月発行 登録番号(28)305
東京都福祉保健局医療政策部医療政策課
東京都新宿区西新宿二丁目8番1号
電話 :03(5320)4446
監修:東京都在宅療養推進会議 会長 新田 國夫
元気な人も、
年齢を感じてきた人も、
病気になって今後のことが心配な人も、
ちょっと立ち止まって、
ご自身のこと、これからのこと
今から考えてみませんか
人生の最期を望みどおりに迎えるために、
どのような準備が必要になるのでしょうか・
・
・
あなたは、人生の最期をどこで、
どのように迎えたいと思いますか?
実際はどうなのでしょうか・・・
希望としては、約4割の方が自宅で最期を
迎えたいと思っています。
一方で、「わからない」方が3割います。
最期をどこで迎えたいか
3.9%
38.2%
0%
5.0%
17.1%
20%
自宅
4.1%
40%
医療機関
考えてみましょう
1.0%
30.7%
60%
80%
100%
高齢者向けの住宅
介護保険で利用できる施設
その他
出典:東京都福祉保健局「高齢者施策に関する都民意識調査」(平成 28 年3月)
1.2%
6.6%
72.0%
0%
20%
病院
自宅
診療所
その他
60%
80%
介護老人保健施設
・どのような場面で、どのような医療を望むか、望まないか
・いざというときに救急車を呼ぶか 100%
老人ホーム
人生の最期の過ごし方について、
家族と話し合ったことがある方の割合は
約4割にとどまっています。
いか、どうしてほしいか、どのような医療を受けたいか、
〇人生の最期の迎え方は様々です。
過ごす場所、受けられる医療や介護などについて、
調べてみることも大切です。
〇思いや考えは、状況などによって変化するものです。
いつでも書き直して構いません。
節目節目に見直しましょう。
1.8%
39.4%
0%
・何らかの理由で意 思が示せなくなったとき、どうした
書き留めておきましょう
人生の最終段階における医療について家族と話し合ったことがあるか
2.8%
高齢になり認知症になったときや事故などで意識
を失ったときなど、ご自身の意思を示せなくなる
と、家族など身近な人たちが重要な決定をしなけ
ればならないこともあります。最期まで自分らし
く過ごすためにも、身近な人たちの負担を減らす
ためにも、あらかじめ話し合い、思いを共有する
ことが大切です。身近な信頼できる人と、考えた
ことについて話し合ってみましょう。
など・・・
考えたことや話し合ったことを、ノー
トなどに書き留めておきましょう。
万が一、意思を示せない状況になっ
たときに、周囲の人たちがあなたの
思いを知ったり、確認したりできる
手掛かりとなります。
出典:厚生労働省「平成27年人口動態調査」
(東京都分)
話し合いましょう
受けたくないか
1.7%
17.3%
40%
・これからどのように暮らしていきたいか
など・・・
現在、多くの方が病院で亡くなっています。
1.2%
・自分はどんなことを大事にしてきたか、大事にしたいか
・最期は、どこで、どのように迎えたいか
わからない
無回答
都民の死亡場所の内訳
これまでの自分の人生を振り返り、これからどうした
いのか、自分らしい生き方やしめくくり方について、
改めて考えてみましょう。
20%
55.9%
40%
詳しく話し合っている
全く話し合ったことがない
60%
80%
100%
一応話し合ったことがある
無回答
出典:厚生労働省「人生の最終段階における医療に関する意識調査」
(平成25年3月)
?
思い・考えを整理するために…
人生の最期の過ごし方やもしものときに伝えておきたいこと・知って おいてほしい情報などを考え、書き記すための
「エンディングノート」といった冊子などもあります。上手に活用しながら、いざというときに備えておきましょう。