写真展 2017 年 4 月 1 日[土] 5 月 14 日[日] 時 間 = 9:00〜19:00 ﹁イコン﹂は�ビザンチン帝国︵東ロ�マ帝国 395 ― 1453年︶ の国教とな�たキリスト教の神学に基づいて制作された�平面的な図 像である� 真のイコンは�神によ�て写し出されたもの�選ばれた聖職者が� … 神の声を聞き�祈りと修業の中で描いたものという� 会場= コン の道 南川三治郎 《全能の救世主》 photo by sanjiro minamikawa 白鷹町文化交流センターあゆーむ ( ギャラリー) 〒992― 0771 休館日 = 観覧料 = 山形県西置賜郡白鷹町大字鮎貝 7331 番地 月曜日 ( 月曜日が祝日の場合はその翌日 ) 一般個人 500 円 大学生・高校生 200 円 中学生以下 無料 団体 400 円(15 人以上) 主 催 = 白鷹町文化交流センター 問合せ = 白鷹町文化交流センター TEL . 0238― 85 ― 907 1 4 月16 日[日]14:00 〜 南 川 三 治 郎 ギャラリートーク ( 入 場 に は 当 日 の 観 覧 券 が 必 要 ) 《キリスト(ディーシスからの部分)》 イスタンブール・アヤソフィア寺院 南川三治郎 《ウラディーミルの聖母》 1131 年頃 コンスタンティノープルで製作 コン の道 《ウラジーミルの聖母》 トレチャコフ美術館蔵 アンドレイ・ルブイヨフ画 関 連 イベント 南 川 三 治 郎 ギャラリートーク 日 時 : 4 月 1 6 日[ 日 ] 1 4 : 0 0 〜 会場:文化伝承室およびギャラリー ※入場には当日の観覧券が必要 写真展 イコンは今なお息づく 東方正教会の象徴 濱田 靖子 「イコン」は、ビザンチン帝国(東ローマ帝国 395―1453年)の シナイ山 荒野に建つ聖カテリーナ修道院 国教となったキリスト教の神学に基づいて制作された、平面的な図 像である。キリストや聖母マリアの肖像画は、その生前からあったと伝えられるが、これ がイコンの始まりであった。真のイコンは、神によって写し出されたもの、選ばれた聖職 者が、神の声を聞き、祈りと修行の中で描いたものという。 みなみかわ さん じ ろう 南川 三治郎 「イコン」なる語は、ギリシャ語の「似姿」「イメージ」の語源から生まれた。そし て、キリスト、聖母マリア、福音書記者、殉教者などの聖者の単身像や、教会の祝祭日を 1945 年三重県生れ 東京工芸大学に 表す聖書の主題をテーマに、特に板にテンペラ絵の具で描かれたものを示す固有名詞と 学ぶ。 東京・パリを拠点に「ヨーロッパの なった。 “人と文化”」をキーワードに取材活動 教 会の典礼形式が整うにつれイコンは重要性を増し、扱われる図像の主題も次第に豊 をするフォト・ジャーナリスト。国内 外の新聞・雑誌媒体を中心に発表。 かになった。教会は、旧約時代からの「偶像崇拝を禁ずる掟」に心し、祈りは、イコンそ 最新作に『聖地伊勢へ』、代表作に のものに向けられるのではなく、それを通して、天界にある原像に向けられると規定し 『アトリエの巨匠・100 人』、 『推理作家 た。特に、その図像表現については、幾度もの宗教会議を経て定められたが、最終的な聖 の発想工房』、『ヴェルサイユ宮殿』な 像表現形式の決定は、八世紀から九世紀の百年に及ぶ聖像破壊運動の終結まで待つことに なる。 どがあり著書多数。 また《アトリエの巨匠・100人 》、 《ヴェルサイユ宮殿》、《聖地 伊勢へ》 などの個展が日本はもとよりアメリ キ リスト教が十一世紀に東西の教会に分裂した理由の一つが、この聖なるイメージ表 カ、フランス、ウイーンなど海外でも 現であった。もちろんローマを中心とする西のキリスト教会の聖画の源流は、イコンに求 多数開催されている。 められるが、教会の分離後は、全く違った流れとなった。一方が丸彫り彫刻を認め、ルネ サンスを経てますます人間性を帯びていくのに対し、東方キリスト教会は、これらを完全 に否定し続けた。 最新作に 20 年に一度挙行される伊 勢神宮の式年遷宮を活写した《日本の 心 第 62 回神宮式年遷宮》があり、三 重県総合博物館を皮切りに、山形県白 鷹町文化交流センター、ケルン日本文 東 方正教は、東ローマ帝国が滅亡した後も、かつての帝国の版図を超えた地域で今な 化 会 館、ロ ー マ 日 本 文 化 会 館、在 お生きている。異民族の侵略にも、社会主義体制下の宗教弾圧にも屈することなく人々は ニューヨーク日本国総領事館ギャラ 信仰とともに、その苦難に耐えてきた。 南川三治郎『イコンの道』(河出書房新社)の「まえがき」より リー、ロスアンゼルス日米文化会館に 巡回し、来る 5 月 14 日〜6 月 12 日に 伊勢・二見浦参道にある日本国の重 要文化財に指定されている賓日館で 展示される。 昨年、飯田市藤本四八写真文化賞を 受賞した。 当館ではこれまで、「華麗なるヴェ ルサイユ宮殿」 (2011 年)、「アトリエ の巨匠 100 人」 (2013 年)、「伊勢の神 宮・式年遷宮写真展」 (2014 年)を開 催してきた。
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