「北陸電力株式会社志賀原子力発電所2号炉の

別 紙
「北陸電力株式会社志賀原子力発電所2号炉の
原子炉建屋内に雨水が流入した事象に係る
対応について(追加指示)」の実施計画
(報告)
平成 29 年 3 月
日本原子力発電株式会社
目
次
1.はじめに
1
2.原子力規制委員会からの指示事項
1
3.対象施設及び対象貫通部
1
4.対象貫通部に対する対応
2
5.対象貫通部に対する止水措置方法
2
6.実施工程
2
7.止水措置完了までの外部からの浸水対策
7.1 外部からの浸水監視
7.2 浸水に至る蓋然性が高い状況を発見した際の応急処置
2
2
2
添付資料-1
対象建屋及び対象貫通部箇所図
3
添付資料-2
止水措置方法概要図
4
添付資料-3
実施工程
5
1.はじめに
本報告書は,原子力規制委員会より発出された「北陸電力株式会社志賀
原子力発電所2号炉の原子炉建屋内に雨水が流入した事象に係る対応に
ついて(追加指示)」
(平成29年2月8日付 原規規発第 1702083 号)に
基づき,当社で追加指示を受けた敦賀発電所1号機における止水措置等の
実施計画について報告するものである。
2.原子力規制委員会からの指示事項
原子力規制委員会より指示された事項は,以下のとおり。
(1)止水措置を実施していない建屋の貫通部(当該貫通部の外側にあ
る貫通部(以下「外郭貫通部」という。)の全てに止水措置を実施し
ているものを除く。)について,当該貫通部又は全ての外郭貫通部に
対し,速やかに止水措置を実施することにより,外部からの浸水に
対する原子力施設の安全性を向上させること。なお,止水措置の実
施が完了するまでの間は,当該貫通部に対する外部からの浸水を監
視するとともに,浸水に至る蓋然性が高い状況を検知したときは,
これを防ぐ応急処置を実施すること。
(2)
(1)の止水措置を実施することが安全設計上不可能な場合等の特
段の合理的理由がある場合にあっては,外部からの浸水に対して止
水措置以外の措置を実施することを妨げない。この場合においては,
速やかに当該措置を実施することに加え,当該貫通部に対する外部
からの浸水を監視するとともに,浸水に至る蓋然性が高い状況を検
知したときは,これを防ぐ応急処置を実施すること。
(3)
(1)及び(2)の措置を実施するための計画を策定し,平成29
年3月8日までに原子力規制委員会に報告すること。
3.対象施設及び対象貫通部
平成29年2月8日第60回原子力規制委員会資料2「原子炉建屋
等の貫通部の調査結果について」に基づき,「建屋の貫通部の外側に
おいて貫通部の止水措置以外で水の浸入を防ぐ措置を実施している建
屋の貫通部」に該当する施設及び貫通部を対象とする。
対 象 施 設:敦賀発電所1号機
対象貫通部:平成28年12月26日に「「北陸電力株式会社志賀
原子力発電所2号炉の原子炉建屋内に雨水が流入した
事象に係る対応について(指示)」の調査結果につい
て(報告)」にて当社より報告した止水措置が実施さ
れていない貫通部を対象とする。(表1)
1
表1
対象号機
敦賀発電所
1号機
電線管
59箇所
(電線管内)
止水措置対象貫通部
貫通部
ケーブルトレイ
配管
0箇所
0箇所
合計
59箇所
(添付資料-1)
4.対象貫通部に対する対応
敦賀発電所1号機の止水措置対象貫通部全てに対して,外部からの浸
水を防止する止水措置を実施する。
5.対象貫通部に対する止水措置方法
敦賀発電所1号機の止水措置対象貫通部に対して,シール材塗布によ
る止水措置を実施する。
(添付資料-2)
6.実施工程
5.に記載した止水措置は,2017年3月末までに工事を完了させ
る予定である。
(添付資料-3)
7.止水措置完了までの外部からの浸水対策
敦賀発電所1号機の止水措置が実施されていない貫通部の止水措置が
完了するまでの間,当該貫通部に対して,外部からの浸水監視及び浸水
に至る蓋然性が高い状況を発見した際の応急処置として,以下のとおり
対応する。
7.1 外部からの浸水監視
外部からの浸水監視としては,当社社内規程に則り,大雨警報発令
時等には,トレンチ等の水が滞留しやすい箇所の確認,排水路の排水
状況の確認等を実施することにより,浸水に至る蓋然性が高い状況の
発見やその兆候を早期に発見できるよう対応手順が整備済みである。
7.2 浸水に至る蓋然性が高い状況を発見した際の応急処置
浸水に至る蓋然性が高い状況を発見した場合は,あらかじめ配備済
みである仮設ポンプによる排水等により,建屋への水の浸入を防ぐ応
急処置を実施する。
以
2
上
添付資料-1
止水措置対象貫通部
( 電 線 管 ( 電 線 管 内 ): 計 5 9 箇 所 )
(4箇所)
(3箇所)
逆洗弁ピット
(52箇所)
…
タービン建屋
1 階
(敦賀発電所1号機)
対象建屋及び対象貫通部箇所図
3
添付資料-2
止水措置方法概要図
(例)
対象号機:敦賀発電所1号機
区分:タービン建屋1階 機器搬入口横
貫通部の種類:電線管(電線管内)
電線管
対象貫通部
貫通部平面図
・・・
タービン建屋
ケーブルトレンチ
タービン
建屋
タービン建屋内状況写真
ケーブル
トレンチ
タービン建屋
浸水防止措置高さ
トレンチ上蓋
堰高さ
1階床
トレンチ
シール材塗布
4
地表面
貫通部断面図
5
・応急処置
・外部からの浸水監視
・貫通部止水措置(59箇所)
実施項目
1月
2月
実施工程
平成29年
工程
3月
■:実績
□:予定
4月
添付資料-3