三井不動産ロジスティクスパーク平塚(MFLP平塚)

三井不動産 ロジスティクスパーク平塚( MFLP 平塚)
神奈川県平塚市
設計・監理/JFE シビル 一級建築士事務所 施工/ JFE シビル
Mitsui Fudosan Logistics Park
JFE Civil Engineering & Construction Corp.
南西側外観
南西側航空より望 む
設計主旨
パン割 で 、各階有効高さ 5.5m を確保、事務
気機器を配置した 。
東海道線 JR 平塚駅 の 北方に位置 する建設地
所 を 南側 のコアに 集約し、建物中央部 に 荷
エントランスに 関しては 自然環境 を 意識し、
は 、大手樹脂 メーカー 所有地 の 一部 を 譲り
物用搬送機等 を 設置 することで 最大 3 テナン
石調 のタイルとグさわやかなブルーのカラー
受 け 、圏央道寒川 インターチェンジより約 3
トを 誘致 できるマ ルチテナントとして 無駄 の
ガラスを 組 み 合 わせた 空間とすることで 、物
㎞、小田原厚木道路伊勢原インターチェンジ
ない 効率 の 良 いレイアウトとした 。
流倉庫 のイメージアップに寄与している。
より約 3.5 ㎞ に 位置し、平塚駅 から 約 3 ㎞ と
設備的 には LED 照明 を 積極的 に 採用し環境
いにしえの 都、相模国と称 される国府所在を
いう物流拠点として 利便性 の 良 い 立地環境に
へ 配慮 するとともに、倉庫内部空間 の 気流
窺 わせる 平塚 の 地 に、新 たな 物流拠点 が 誕
恵まれている。県道と市道に面した 建設地 は 、
検討 を 行 い 、適切 な 換気計画 に 基 づ いて 換
生 する。
(竹内寿一/JFE シビル )
圏央道と国道 129 号 からのアクセスを 良くす
るため南側市道 の 拡幅 が 予定されており、西
側 から南東側 への 車両動線とすることで 近隣
交通渋滞 に 配慮した 。 建物 の 配置 は 西側 の
既存樹木を生 かし、沿道 の 緑化を施 すことで
周辺住環境 との 共生 を 図り、圧迫感 を 与 え
ない 配置とした 。
建物 の 南西角 には 、 ホワイトと薄 いグレーを
トラック
待機場
県道
倉庫
駐車場
基調としたチェッカー 模様 を 配し、壁面 にア
クセントと軽快 さを与 えるとともに、ブランド
駐輪場
の 存在価値を見出している。
建物 は 3 階建 て X ー Y 方向ブレース併用 ラーメ
市道
ン構造 で 、北 および 東 の 2 面 バースの 設 えで
34 台分 の 収容能力 があり、一方向 の 車両動
線により円滑 な 流 れを確保している。倉庫内
部 は 11m×10.25m グリッドを 基本 としたス
128
配置図 縮尺 1/2,000
倉庫内部
129
倉庫
倉庫
倉庫
倉庫
事務室
倉庫
倉庫
倉庫
事務室
倉庫
トラック
バース
断面図 縮尺 1/1,000
施工計画
能となり工程内検査 をスムーズに 行うことが
タンピングを 行 い 、 コンクリートの 空気量 を
当計画 は 、①杭工事 における 品質管理手法
できた 。電子 データについては 、その 日 のう
極力抜く施工 を 行った 。 コンクリートの 均し
の 確立、②床 コンクリートのクラック 抑制、
ちに 工事監理者及 び 施工管理者 に 送信 する
は 歩行式トローウェルを 使用し最終仕上 げに
の 2 点 について 特 に 重点 を 置 いた 施工計画・
ことで 品質確認とデータ紛失防止対策 が 可能
プラスチック鏝を 使用 することでコンクリート
品質管理を行った 。
となった 。
表面に熱負荷 のかからない 施工 が 可能となっ
杭工事 の 施工管理 としては 、重点管理項目
床コンクリートのクラック抑制対策として 、①
た 。 コンクリートの 養生 は 7 日間 の 湿潤養生
を抽出し各項目に対し管理方法と管理値及 び
配合計画、②打設計画、③養生計画、 の 3
を 行った 後、表面強化剤 を 散布しコンクリー
記録方法 を 明確化した 。 また 、各管理項目
点 に 重 点 を お い た。 配 合 計 画 に つ い て は、
トの 高品質化を図った 。今回 の 施工方法を採
の 確認者 を 定 め 工程内検査 の 実施 に 反映 さ
混和材に膨張材を採用し試験練りと長 さ変化
用したことにより表面 に 光沢 が ありクラック
せた 。施工記録に関しては 、電子化(ジオマ
試験 でコンクリートの 収縮率 を 確認・検証し
の 発生 を 極力抑制した 高 い 水準 のコンクリー
スター )により施工途中 の 監視及 び 確認 が 可
た 。 床 コンクリート 打設 はサ ーファーによる
トが 実現 できた 。
ジオマスターによる 支持層 の 確認
サーファーによる 床 コンクリート 締 め 固 め 状況
トローウェルによる 床 コンクリート 押 え( プラスチック 鏝使用)
三井不動産ロジスティクスパーク平塚(MFLP 平塚)
床耐荷重 1.5t/ ㎡
対応無し
データ
空調設備 空調方式/空冷ヒートポンプマルチエアコン
担当/総括:中小路俊幸 建築:酒井琴美、竹内
28.48m
軒高 28.16m
階高 6.70m
天井高さ 5.50m
主なスパン 11.0 m× 10.25 m
構成 1 階バース形式
寿一 構造:中小路俊幸、藤原勝宣 機械:那須
配置計画
知巳 電気:佐藤宣通
駐車台数 乗用車 50 台、来客用 7 台、大型車 6 台、セミト
設備 排煙/避難安全検証法にて免除
レーラー3 台
昇降機 荷物用 3.5t × 3 基 乗用 15 人× 1 基
最高高さ
所在地 神奈川県平塚市西真土 2 ー 1 ー 14
主要用途
倉庫業を営む倉庫
建築主 三井不動産株式会社
設計・監理
東側外観
JFE シビル一級建築士事務所
JFE シビル 担当/杉山克己(所長)
設計期間 2015 年 5 月∼ 2015 年 12 月
工事期間 2015 年 12 月∼ 2016 年 11 月
施工
北側、東側にバースを配置
ランプウェイ
大型 10t 車、セミトレーラー
プラットフォーム 高さ 1,000 ㎜ ドックレベラー付 [建築概要]
16,398 ㎡
建築面積 8,497 ㎡
延床面積 33,131 ㎡
倉庫総面積 32,372 ㎡
事務所総面積 759 ㎡
建ぺい率 51.82%(許容 70%)
容積率
198.98%(許容 200%)
構造規模 S 造(耐震ブレース構造、杭基礎)
地上 3 階
敷地面積
ドックシェルター
無
トラックヤード庇奥行 ピロティ形式 13.00m
道路幅員
西 側 12.020m、 南 側 9.50m( 南 側 計 画 道 路
25.00m)
衛生設備 給水/受水槽(FRP 単板、有効 12t)+加圧給
水 ポンプ 給湯/局所式(貯湯式電気温水器) 排水/汚
水雑排水合流(自然流下)
、雨水分流(雨水抑制)
防災設備 消火/屋外消火栓設備、屋内消火栓設備、消火
器、自動火災報知設備、誘導灯設備、非常用電源専用受電
[主な外部仕上げ]
屋根
ガルバリウム鋼板二重折板断熱工法
外壁 ALCt100 の上吹付けタイル
外構
アスファルト舗装、半たわみ舗装
建具
アルミサッシ、スチールドア
[主な内部仕上げ]
地域地区 工業専用地域、法 22 条区域
倉庫 床/ コンクリート 金 ゴテ 浸透性表面硬化剤 壁/
外壁材表 し、ALC 間仕切 り 壁表 し 天井/ デッキプレー
[設備概要]
電気設備
熱源/電気
特殊設備 垂直搬送機 積載荷重 1.5t × 3 台
無
想定最大車両サイズ
(杉山克己/JFE シビル )
受電方式/高圧 3 φ 3W6.6kV50Hz1 回線受電
変圧器容量/3 φ 1,000kVA、1 φ 500kVA 予備電源/
ト表し(最上階:屋根材表し)
事務所 床/タイルカーペット 壁/PB +ビニルクロス
貼 天井/化粧 PB
エントランス夜景
エントランスホール
倉庫
倉庫
倉庫
倉庫
酒井 琴美……さかい ことみ
那須 知巳…… なす ともみ
1973 年 福 岡 県 生 ま れ。 1994 年 有 明
1957 年 香 川 県 生 ま れ。 1981 年 神 奈
工業高等専門学校建築学科卒業。 現
川 大 学 工 学 部 建 築 学 科 卒 業。 現 在、
在、JFE シビル 建築事業部設計部在籍
JFE シビル 建築事業部建築設備部在籍
竹内 寿一……たけうち としかず
佐藤 宣通……さとう のぶみち
1969 年 神 奈 川 県 生 ま れ。 1990 年 東
1968 年 東 京 都 生 ま れ。 1992 年 東 京
京 工 科 専 門 学 校 建 築 科 卒 業。 現 在、
電 機 大 学 工 学 部 電 気 通 信 学 科 卒 業。
JFE シビル 建築事業部設計部在籍
現在、JFE シビル 建築事業部建築設備
部在籍
撮影/㈱エスエス 東京支店
協力会社
機
昇
械 設 備 工 事
降 機 設 備 工 事
垂 直 搬 送 機 設 備 工 事
倉庫
倉庫
共用部
2 階平面図 縮尺 1/1,500
130
倉庫
事務所
倉庫
共用部
4 階平面図
藤原 勝宣…… ふじわら まさのり
杉山 克己…… すぎやま かつみ
1990 年広島県生まれ。2015 年山口大
1962 年 静 岡 県 生 ま れ。 1984 年 神 奈
学大学院理工学研究科感性 デザイン工
川大学工学部建築学科卒業、同年鋼
学専攻修了。現在、JFE シビル 建築事
管建設入社。現在、JFE シビル 建築事
業部設計部在籍
業部建設部工事グループ 在席
フ ァ ブ デ ッ キ 工 事
ハイパーエクスパン(低添加型コンクリート用膨張材)
左 官・土 間 工 事 一
屋
根 ・ 樋
工
オ ー バ ード ア ー 工
金 属 製 建 具 工
式
事
事
事
耐 火 被 覆 材 料
屋 内 消 火 栓・屋 外 消 火 栓
富 士 古 河 E & C
守 谷 輸 送 機 工 業
ホ
ク
シ
ョ
ー
伊藤忠丸紅住商テクノスチール
太 平 洋 マ テ リ ア ル
モノリスコーポレーション
J F E 日 建 板
金
剛
産
業
文 化 シ ヤ ッ タ ー
ニ
チ
ア
ス
横
井
製
作
所
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