担 当 課 文 化 課 (芸術文化担当 4 5445) ミュージアムパーク茨城県自然博物館「動く恐竜」のリニューアルについて ミュージアムパーク茨城県自然博物館の動く恐竜の展示は,常設展示の中で来館者(特 に子ども)の興味関心が最も高い展示であり,これらを最新の知見を反映した展示に更 新することにより,子どもたちを始めとした来館者の自然史への興味関心をさらに高め るため,今回以下のとおりリニューアルする。 1 内 容 展示各個体について,最新の研究成果を反映させるとともに,いずれも生きているか のような精密な動きを再現した。 名 称 展示サイズ 特徴等 ティラノサウルス(幼体) 約3m(推定体長の原寸大) 全身に羽毛を生やす ティラノサウルス(成体) 約7m(推定体長の約7割) 背中部分に羽毛を生やす トリケラトプス(成体) 約5m(推定体長の約7割) 最新の復元姿勢 (1)ティラノサウルス(幼体と成体) ・ティラノサウルスは,白亜紀末期の北アメリ力大陸に生息していた大型の肉食恐 竜で,体長は最大で約12mにもなる。今回の復元は,博物館常設展示の体長約10m の全身骨格をモデルとした。 ・今回は成体と幼体を設置するため,成長による体形の違いの観察も可能となる。 ・近年の研究によると,ティラノサウルスには羽毛が生えていた可能性が高いと考 えられている。今回のリニューアルでは,幼体は全身に羽毛が生えている姿で, 成体は背中部分に羽毛が生えている姿で復元する。 ▲ ティラノサウルス幼体 11 ▲ ティラノサウルス成体 (2)トリケラトプス(成体) ・トリケラトプスは,白亜紀末期の北アメリ力大陸に生息していた植物食恐竜で,体 長は最大で約9mにもなる。今回の復元は,体長6~7mの個体をモデルとした。 ・近年の研究により判明した脚の付き方についても,今回のリニューアルに反映して いる。 ・ティラノサウルスと同じ時代・同じ地域に生息しており,捕食されることもあった と考えられていることから,展示演出の中では,威嚇しあう動作も行う。 (3)その他 被子植物の模型(原始的なモクレン類の花)や,新しい哺乳類の模型を3種類追加 する。 12 2 リニューアルオープニングセレモニー 平成 29 年3月 18 日(土)10 時 30 分~12 時 ・リニューアルに関する解説,テープカット等 ・12 時から来場者への展示を開始 ※ 3月 16 日(木)に内覧会実施予定(詳細は改めてお知らせいたします。) 3 場 所 ミュージアムパーク茨城県自然博物館第2展示室内「恐竜たちの生活」コーナー ・当該コーナーは,中生代(約2億 5200 万年~6500 万年前)のシダ類・ソテツ類や 裸子・被子植物などに覆われた陸上で,さまざまな恐竜が生活していた様子を動く 復元ロボットを用いて紹介している。 4 これまでの展示について ・動く恐竜(ティラノサウルス1体,ドロマエオサウルス3体,ランベオサウルス親 子3体),哺乳類模型(トリコノドン3体),植物模型等 ・鳴き声をスピーカーで再生しながら,単純な動作による演出動作を行っていた。 5 関連イベント等 〇 記念シンポジウム「恐竜時代から現代までの植物・哺乳類・恐竜(鳥)の進化」 講 師:矢部 淳(やべ あつし)氏(国立科学博物館)・・・・・・植物について 木村 由莉 (きむら ゆり)氏(国立科学博物館)・・・・哺乳類について 真鍋 真 (まなべ まこと)氏(国立科学博物館) ・・恐竜や鳥類について 日 時:3月29日(水) 13時30分~15時30分 定 員: 280 名 ※事前申込(ホームページ上の申し込みフォームまたは電話), 聴講無料 〇 第 68 回企画展「アンモナイト・ワールド-恐竜時代の海へいこう-」 アンモナイトが生きていた中生代の海における様々な生物のつながりや,最 新研究でわかったアンモナイトの生態や進化などについて紹介。日本各地,世 界各地で発掘された多種多様なアンモナイトや関連する古生物の化石を展示し ている。 期 間:2月 18 日(土)~6月 11 日(日) 〇 特別展示「恐竜化石あつまれ!-当館の秘蔵化石を特別公開-」 第2展示室を工事している期間中,当館所蔵の化石等を特別公開する。 ・トリケラトプス頭骨レプリカ,アクロカントサウルス頭骨レプリカなど 日 時:1月 17 日(火)~3 月 17 日(金) 場 所:第2展示室周辺 13
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