特集 【被災市町村の一次仮置場】 被災市町村では、それぞれ市町村内に一次仮置場を整備し、災 害廃棄物を受け入れています。 地震発生当初は、生活系の廃棄物(いわゆる「片づけごみ」 )が 多く持ち込まれていましたが、現在は、家屋等の公費解体に伴い 発生する廃棄物(瓦、木くず、コンクリート等)が多く持ち込ま <家屋解体状況> れています。 解体現場で発生した廃棄物は、下の図のように一次仮置場に持 ち込まれた後、廃棄物処理事業者に運ばれます。廃棄物処理事業 者では、破砕、選別等の中間処理を行い、リサイクル又は埋立処 分等が行われています。 <現在の災害廃棄物の流れ(一次仮置場経由)> <一次仮置場受入状況> 解体家屋 ➡ 一次仮置場 ➡ 廃棄物処理事業者 このように、家屋の解体から災害廃棄物の処理までは、一つの流れとして繋がっており、どこか一カ所の スピードが遅くなると全体のスピードが遅くなることになります。 そのため、市町村、解体事業者、一次仮置場管理事業者、廃棄物処理事業者の全てが一丸となって、早期 の復興のために精一杯取り組んでいます。 【熊本県災害廃棄物二次仮置場】 熊本県では、災害廃棄物の発生量が特に多いため 単独では処理が困難な7市町村(宇土市、南阿蘇 村、西原村、御船町、嘉島町、益城町、甲佐町)か ら、地方自治法に基づく事務委託を受けて、阿蘇くまもと空港近 くの県有地に「熊本県災害廃棄物二次仮置場」を整備し、災害廃 棄物を受入れ、破砕・選別等の処理をした後、リサイクル施設等 に搬出しています。 <二次仮置場概要> ・面積:約9万8千平方メートル <二次仮置場状況> ・受入廃棄物、処理方法、処分方法 受入廃棄物 処理方法 木くず 異物除去、破砕 廃瓦 異物除去 セメント原料や土木資材として再利用 コンクリートがら 異物除去 土木資材として再利用 混合廃棄物 選別、破砕、圧縮 処分方法(予定を含む) バイオマス施設やセメント製造施設の燃料等として利用 可燃物:セメント製造施設の燃料としての利用や自治体 焼却炉での焼却処理(発電等に利用) 不燃物:リサイクルできるものは、セメント原料として 再利用(それ以外は埋立処分) 【最後に】 熊本県、被災市町村、解体事業者、一次仮置場管理事業者、廃棄物処理事業者の全てが一丸となって、熊本地震 からの早期復興のためにこれからも取り組んでいきますので、皆様のご理解とご協力をよろしくお願いします。 −5−
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